インタビュイー:
株式会社Mentor Capital 営業部長 木方 良 氏
●メンターキャピタルのファクタリングサービスについて、改めて教えていただけますか?
当社は、中小企業様や法人様、そして個人事業主の皆様を中心に、売掛債権を早期に資金化するファクタリングサービスを提供している会社です。法人や個人事業主のお客様が保有する売掛債権を当社が買い取らせていただいています。具体的には、請求書や契約書そのものを売買する形の契約を結ばせていただき、売掛金の入金期日を待たずに資金を確保できる、というのがファクタリングの基本的な仕組みだとご認識いただければと思います。
ファクタリングは、銀行融資とは異なるものです。借入れではなく、売掛債権という資産の権利の売却・譲渡によって資金調達できるという点が、銀行融資とは違う特徴になります。さらに最短即日入金にも対応しているため、銀行融資だとどうしても数ヶ月のスパンがかかってしまうところを、ファクタリングであればお申し込みいただいた当日に資金調達することが可能です。急な資金需要にもすぐに対応ができる、というのが当社のサービスです。
●このサービスを始められた背景を教えてください
実は中小企業や個人事業主の皆様の現場では、黒字であっても資金繰りが厳しくなるケースが少なくないのです。特に、黒字であっても資金が足りない、収支が合わないというケースがとても多いです。取引先によっては入金サイト(請求から実際に入金されるまでの期間)が長期化していて、仕事はしているのに入金が先になるため経営状況が逼迫している。そういった現状が非常に多くあります。
真面目に働いてきちんと売上を立てているにも関わらず、ちょっとした資金繰りのミスや急なトラブルで窮地に陥ってしまい、最悪の場合は倒産や破産につながってしまうこともあります。日本の企業はそのほとんどが中小企業や個人事業主の皆様ですので、そうした資金繰りの課題を解決して、事業を支援することで社会に貢献をしたいという思いから、メンターキャピタルは創業されました。売掛金という資産を活用して、より早く資金化できる仕組みのファクタリングを提供しながら、お客様の「経営の安定」までを目指して伴走するサポートをさせていただくこと。スピード感と柔軟性を重視した資金調達のご提案が、当社の特徴だと考えています。
●競合のファクタリング会社と比較した際の、メンターキャピタルならではの強みはどこにありますか?
当社の強みは、主にスピード感と即時の対応力、柔軟な審査体制、そしてお客様の負担の少ない手数料、この3つだと考えています。特に「中小企業様の実情に寄り添ったヒアリング」を重視していて、目に見えている数字以外にも、顧客様の状況や背景も含めた情報をトータルで考慮しているところが、同業他社とは違う点だと思います。
正直なところ、他の大手ファクタリング会社様と比べると当社の事業規模はコンパクトです。しかし、その少数精鋭の体制を逆にメリットとして活かして、お客様一人ひとりに専任で費やす時間を捻出できることが当社の強みです。社内には営業部や審査部など、いろいろな担当部署がありますが、少数精鋭のためこの連携を素早く行うことができ、結果的にお客様への対応スピードや審査通過率を上げることにつながっています。これは当社の規模だからこそ実現できていることだと思います。今後、メンターキャピタルの事業規模は拡大する見込みですが、組織が大きくなったとしても、このメリットは損なわないように組織を構成していく予定。
●買取率最大98%という高水準を支える審査の考え方について教えてください
当社では、単に数字の情報だけを見るのではなく、売掛先様との取引の継続性や、お客様ご自身や事業、資産の将来性まで、複数の観点からみて総合的に判断しています。これが高水準の買取率を実現できている理由だと考えています。具体的に重視しているのは、「売掛債権の実在性をしっかり見ること」と、「お客様との信頼関係を構築すること」です。
お客様の現在の状況だけでなく、売掛先様の支払い実績、つまり過去の入金実績や業種の特性なども見ています。当社は長年ファクタリング事業を行う中で、お客様からのヒアリングに基づいたさまざまなノウハウがあり、そこから総合的に判断をさせていただきます。さらに、先ほどの丁寧なヒアリングによってお客様からより多くの状況を伺いながら審査を進めていることが、高水準につながっている要因の一つです。もちろん当社もリスクコントロールを行う必要がありますので、お客様との関係性を深めながら、買い取りする売掛債権の実在性・確実性があるかをしっかり見させていただいています。そうすることで、高い買取率と審査の通過率の両立を実現できるようになりました。
●ご相談は、どのような立場の方から寄せられることが多いですか?
メインは経営者、社長ご本人からご相談をいただくケースがほとんどです。次いで、財務担当者や経理担当者、あるいは営業部長など、代表者から実務を任せられている方からお問い合わせいただくケースが多いです。
特に中小企業では、資金繰りの判断を直接経営者が行っていることがほとんどですので、意思決定や確認に関しても比較的スピーディな傾向があると感じています。事業の責任者の皆様は、周りの想定以上に責任やストレスを抱えていらっしゃることが多く、資金繰りについて深刻な思いを抱えてお問い合わせいただく方が少なくありません。ですので、ただ審査をするだけでなく、できる限り内密かつスムーズに対応させていただきながら、お客様の精神的な負担も軽減できるよう心がけています。
●ファクタリングのご相談で、最も多い理由は何でしょうか?
最も多い理由は、やはり入金サイト(※請求から実際に入金されるまでの期間)の長期化です。これは業種を問わず全体的に発生してきていると感じています。売掛先様の入金日が先になればなるほど、目の前のキャッシュフローと実際の支払いとのズレが大きくなってしまう。これは中小企業によくある傾向です。そのほかにも、トラブルや予想外の事故が起きたとき、使っている機器や機材の故障、金融機関の融資が想定より遅れているといった理由でのお問い合わせも多いのが実情です。
季節的な要因もあります。実は、このインタビューの直近である5月~7月は、固定資産税や自動車税の支払いに加えて、3月決算の企業であれば法人税や消費税の納付も重なる時期なのです。さまざまな支払いが集中しやすいので、資金繰りが厳しくなる企業も少なくありません。一方で2月~4月は、確定申告や各種納税の時期とも重なるため、個人事業主や中小企業の経営者にとって資金需要が高まりやすい時期です。事業資金の確保を目的とする方だけでなく、生活費や既存の借入返済のために資金調達を検討される方もいらっしゃいます。こうした時期的なご相談が増える傾向は私たちも事前に理解しておりますので、そんな中でも落ち着いて丁寧にヒアリングをさせていただき、お客様の各々の事情を汲んだうえでの「経営の安定化を目指したファクタリング」をご提案するよう努めています。
●最近相談が増えている業種はありますか?
弊社で最も多いのは建設関係の企業様です。次に多いのが運送業のお客様で、この2つは突出して多いです。実はこの2つの業種は、どうしても自分の売上以上にかかる支払いが増えてしまう事情があるからです。運送業であれば燃料費が上がるだけでも追加で負担がかかりますし、建設業であれば下請け業者を雇うことや、材料費や工具類を先に確保しなくてはいけないため、工程が進む段階で一時的に入金額よりも支払いが増えてしまうことがあります。また、施工の現場が天候によって稼働日数が左右される部分もありますので、建設業はファクタリング利用で問題が解決できるケースが多く、ご相談が多い傾向にあります。
個人的には、最近はご相談いただく業種の幅自体がかなり広がっていると感じています。以前から多かった建設業や運送業に加えて、コールセンター運営会社やWeb制作・広告デザイン関連の中小企業や、個人事業主のWeb系技術職(エンジニア、プログラマー、デザイナーなど)の方のご相談も増えてきました。コールセンター運営については人件費負担が大きく、資金繰りに困ってファクタリングのご利用がありました。また、Web系技術職の個人事業主の方などは、プロジェクトごとに仕事を受注している場合も多いため、入金時期にばらつきが生じたタイミングなどにファクタリングのご相談をいただくこともあります。この1年ほどで、以前はあまり見られなかった業種からのお問い合わせが増えており、ファクタリングの認知度の高まりと利用層が広がっていることを実感しています。
●銀行融資やビジネスローンと比較して、最終的にファクタリングが選ばれる決め手は何ですか?
決め手は、やはりスピード感と、柔軟な審査による即日の資金調達のご提案ができるという点が強いです。加えて、金融機関の借入れではありませんので、借入残高を増やさずに資金調達できるというところも判断軸になっていると思われます。
銀行や消費者金融などの金融機関は、融資の申し込みがあった際に信用情報を通じて個人や企業様の情報を見て対応します。一方でファクタリングは融資ではなく、売掛債権という権利の売買・譲渡ですので、借入れではない分、決算書には影響が出づらい場合もあります。信用情報や決算に影響を及ぼしづらいというところが、お客様にとって大きなメリットだと思います。資金調達をしていることが知られにくく、しかもスピーディに調達できるというのは、お客様に対する強みです。最近はファクタリングの認知度がかなり高まったこともあり、決算書の調整をしながら資金調達できることから、単に資金が逼迫しているお客様だけでなく、長期的に事業資金計画を見据えたマネーリテラシーの高い経営者の方が、あえてファクタリングを選択するケースも増加しました。
「銀行融資か、ファクタリングか悩んでいる」というご相談もいただきます。そうした場合には、電話の問い合わせ窓口で営業担当からお話だけでもさせていただいて、結果的に弊社のファクタリングをご利用されなくてもお客様のためになる対応を心がけています。
●資金調達によって経営が好転した、具体的な成功事例はありますか?
先ほどの話に重なる部分ではありますが、やはり建設業や運送業など、入金サイトが長い業種で成功事例が多いです。例を挙げると、売掛先に元請けがいて、さらにその先にまた元請けがいる、という請求の構造が多重になっている場合のお客様で、数百万円から数千万円規模の資金調達をご希望されていました。その中で、当社のファクタリングをご利用いただくことによって全体の工事や配送が滞りなくできたため無事に資金難を抜け出せた、というケースがあります。
こうした業種の方々は、業務を行うために日々のランニングコストが発生します。ファクタリングをご利用いただくことで一時的に手元のキャッシュを増やし、建設業であれば次の仕事の材料費や外注費、運送業であれば稼働量の確保や人件費の確保ができるようになります。これによって、今お金がなければ受けられなかった仕事を受けられるようになり、そこから次の大型受注につながった、というケースもあります。結果として、破産を回避しつつ継続取引や売上の維持につながった事例が多くあります。
●継続してご利用いただく企業には、どのような共通点がありますか?
継続してご利用いただくお客様の共通点としては、入金と支払いのギャップが発生し続けている、という点が多いです。そのため、一度の資金調達だけでなく、キャッシュフローと経営の安定化のために継続的にご利用いただくケースが多いです。当社では、お客様の状況やご要望をもとに、売掛金の一部のみをファクタリングで資金化するなど、無理なく事業継続ができるようにするご提案を行っています。
繰り返しご利用いただくお客様の中には、その分手数料が重なり、通年で見ると負担が大きくなるケースがあります。そのような状況も避けるための配慮をしています。切迫した状況のお客様はどうしても目先の資金繰りに目を奪われがちになりますが、たとえば「1000万円調達してほしい」というお話をいただいたときも、なぜ1000万円必要なのかを伺い、「今回は800万円にして、残りの200万円は次の利用で調達したほうが良い」というように、お客様の財務状況を鑑みたうえでファクタリングのご提案をしています。こうしたご提案によりお客様に信頼していただけて、「次もお願いします」「資金面はすべてメンターキャピタルさんにお任せします」と言ってくださるお客様も多いです。私たちが最も大切にしている「経営の安定化」、つまり「単なる資金調達ではなく経営の伴走者である」という事業方針が、継続利用につながっているのだと思います。
●どのような企業がファクタリングに向いているのでしょうか?
売掛金が発生していれば、どのような企業様でも向いています。その中でも、お伝えした通り建設業や運送業、人材業関連などは相性がいいです。入金サイトの長さを前提に資金繰りを設計している業界の慣例があるため、ファクタリングで前倒しして資金調達をすることで、今不足しているキャッシュが補填できます。これは当社としても資金調達の支援がしやすいですし、お客様としても審査を通すための手続きが少ないという意味で、支払いサイトが長いことがファクタリングの審査にとっては逆に良い場合もあります。
もう一つ、向き不向きが出るのは、請求書をしっかり証明できる事業内容かどうかという点です。私たちは売掛債権を買い取りさせていただく際に請求書や契約書をいただくのですが、それらが「本当に売掛債権として成り立っているか」、「実在しているか」を、お客様に証明していただく、つまりエビデンスを出していただく必要があります。そのとき、お仕事の実態や稼働を目に見える形で確認できる業種は、ファクタリングに向いていると思います。建設業であれば現場を見れば分かりますし、運送業であれば稼働している人や環境を見れば分かる、製造業であれば作られているものを見れば分かる。このように売掛債権の実態を確認できる企業様が、すごく向いていらっしゃると考えています。
●初回相談から資金調達まで、特に力を入れているフェーズはどこですか?
やはり初回のご相談時のヒアリングと、契約させていただく前の条件調整と確認のフェーズに最も力を入れています。単なる資金調達の提供ではなく、お客様に寄り添ったヒアリングで内情や背景をより正確に把握させていただき、その状況に応じた適切な条件設計を行う。そうすることで、お客様にも「メンターキャピタルのファクタリングなら安心できる」「資金調達以外のケアもしっかりやってもらえる」と評価していただける体制を整えています。
さらに、資金調達後もこまめにご連絡を取らせていただき、その後の経営や事業状況についてのご相談も伺うようにしています。この伴走型支援によって、お客様の資金繰りを含めて継続的に経営のフォローをさせていただくところも力を入れています。
●手数料や買取条件は、どのような情報をもとに決まるのですか?
主に、売掛先様の信用力、売掛先様とお客様の取引履歴や実績、そして売掛債権そのものの金額や支払いサイトをもとに判断しています。特に重要になるのが、事業の実態の透明性です。誰が、いつ、どこで、どのような仕事をして、どこから売掛金を得ているのか、というエビデンスが取れるかどうかで、審査がスムーズに進むかどうかが大きく変わってきます。
先ほどもお伝えした通り、お仕事の実態や売掛債権の中身を目に見える形で確認できれば、その分条件を良くすることもできますし、手数料を下げるご提案もできます。また、業種の特性や過去の支払い実績なども加味します。当社側のリスクと、お客様がどこまでご自身のお仕事をエビデンスとして提示できるか、この2つを総合的に見て、最適なファクタリングの条件と手数料を提示させていただいています。
●今後さらに注力していく領域について教えてください
まず、事業拡大を一番に視野に入れています。現時点ではあえて少数精鋭でやっているファクタリング会社としての強みを大切にしていますが、この品質をキープしながら、事業規模を拡大していきたいと考えています。具体的には、営業部や審査部の人員を拡充しつつも、ミニマムに無駄を省いた機動力のある業務構造を構築して、スピード感と専任の担当者による丁寧な対応を維持・向上させていく方針です。
また、AIをはじめとするデータの活用によって審査の精度を向上させていくことや、営業の専任担当者ではなくオンライン完結型で審査・実行・契約までできる体制の改善と強化を進めています。ただ、私たちが大切にしているのはやはり「人と人とのつながり」です。メンターキャピタルは相互の信頼関係を何より大切にしていますので、効率化は進めつつも、そこを損なわない仕組みづくりを慎重に整えていきたいと思っています。実際、電話対応だけでは手が届かないお客様、たとえばご自分の業務に追われていて対応に時間を取れない経営者や個人事業主の方もいらっしゃいます。AIや自動の問い合わせ窓口を増強することで、これまで接触できなかったお客様にも対応できる体制を作れますし、社内も一人がヒアリングにかける業務効率を改善できます。お客様側と社内側、両面で活用できる手段だと考えています。
私たちは、文字通りメンターキャピタル、つまり「資本の相談者」という名前の通り、単なる資金調達の提供にとどまらず、お客様に寄り添ったパートナーとして、今後も安心していただけるファクタリングサービスと、それに付随する新たな経営支援としての価値を提供していければと考えています。
●まとめ・編集部コメント
メンターキャピタルは、中小企業や個人事業主が保有する売掛債権を早期に資金化するファクタリングサービスを提供する会社です。借入れではなく資産の売却・譲渡であるため決算書に響きづらく、最短即日での資金調達が可能な点に特徴があります。黒字でも入金サイトの長期化によって資金繰りに悩む企業が多いという課題に向き合い、単なる資金提供ではなく「経営の安定までを伴走して支える」、という思想のもとで運営されているサービスです。
最大の強みは、スピード感・柔軟な審査体制・負担の少ない手数料の3点です。少数精鋭の体制を活かしてお客様一人ひとりに時間をかけ、数字の情報だけでなく売掛先との関係性や事業の実態まで多角的に見る独自の審査方法によって、買取率最大98%という高水準を実現しています。広告費を厳選して抑え、その分を手数料の引き下げに還元している点も、利用者にとって分かりやすい価値といえます。
売掛債権の実態を証明できる事業であれば相談しやすく、目先の資金繰りだけでなく中長期で経営を安定させたい企業にとって、有力な選択肢となるサービスです。資金繰りや入金サイトの長期化にお悩みの企業は、一度相談してみる価値のあるサービスといえるでしょう。