個人事業主やフリーランスとして請求書を発行したあと、入金期日まで運転資金が回らずに困る場面は、独立直後の事業者ほど起きやすい資金繰り課題です。取引先の支払サイトが60〜90日と長く、外注費や税金の納付期限が先に迫るケースは珍しくありません。
金融機関融資は確定申告書や事業実績の不足で審査に時間がかかり、間に合わないことがあります。一方で「個人事業主可」「フリーランス対応」を掲げるファクタリングサービスは増えているものの、少額対応・即日入金・取引先非通知・業者の信頼性を軸に見極める判断軸を整理しておく必要があります。
本記事では、個人事業主・フリーランスが利用しやすいファクタリングサービス13社を手数料・入金スピード・少額対応・取引先非通知・信頼性指標で比較し、業者の選び方と悪質業者を避けるためのチェックポイントを解説します。
個人事業主・フリーランス向けのおすすめファクタリングサービスは『ファクタリングおすすめ比較表』をご覧ください。
目次
個人事業主・フリーランス向けファクタリングとは
ファクタリングは、保有する売掛債権(請求書)をファクタリング会社に譲渡することで、入金期日より前に売掛金を現金化する資金調達手段です。金融機関融資と異なり負債計上されず、原則として担保・保証人を必要としません。
個人事業主・フリーランス向けは、1万円〜数十万円の少額請求書から買取可能で、必要書類が少なくオンラインで完結するサービスが中心です。
ファクタリングの基本的な仕組み
ファクタリングには利用者・売掛先・ファクタリング会社の3者が登場します。利用者は売掛金をファクタリング会社に譲渡し、額面から手数料を差し引いた金額を受け取ります。
売掛先からの入金は後日ファクタリング会社が回収する設計です。取引方式は、売掛先に通知しない「2者間ファクタリング」と、売掛先の承諾を得る「3者間ファクタリング」に分かれ、個人事業主・フリーランスは事業継続への影響を避ける目的で2者間が中心となります。

法人向けファクタリングとの違い
法人向けは買取額が数百万〜数億円で、審査書類も多めです。個人事業主・フリーランス向けは買取下限が1万円〜10万円と低く、本人確認書類・請求書・通帳コピーの3点で申込できる設計が中心です。
また、法人向けで重視される年商・決算実績ではなく、売掛先(取引先)の信用力が審査の主軸となるため、発注元が大手企業であれば事業実績が浅くても審査通過しやすい特徴があります。
法人向けのファクタリングサービスを比較したい場合は、以下の記事をご参照ください。

【法人向け】ファクタリングサービス比較11選|即日入金と低手数料、信頼できるサービスの選び方
「売掛金の入金まで2ヶ月も待てない」 「ファクタリングって本当に安全?」 「手数料、スピード、信頼性…どう選べばいい?」 BtoB取引では「月末締め・翌々月末払い」が一般的で、大型案件ほど支払いだけが先行しがちです。 さらに、銀行融資は審査…
個人事業主・フリーランス向けファクタリングの選び方
ファクタリングを比較する際の重要な7つの軸を整理します。
個人事業主・フリーランスを公式に対象としているか
「個人事業主可」「フリーランス対応」を公式サイトに明示しているかを最初に確認します。法人のみを対象として個人事業主の申込を受け付けない事業者もあるためです。
あわせて、多くのフリーランス特化型サービスでは売掛先が法人であることが利用条件となっており、個人クライアントへの請求は対象外となるケースがある点も事前に確認してください。
少額の請求書から買取可能か
買取下限額は業者によって大きく異なります。フリーランス特化型では1万円から対応する一方、中小企業向けが主軸の業者では30万円・100万円が下限の場合もあります。
1案件あたりの請求金額が小さい業務委託では、買取下限が10万円以下のサービスを優先候補にしてください。
最短入金スピードはどの程度か
フリーランス特化型では最短10〜30分単位の入金対応を訴求するサービスもあります。ただし最短入金時間はあくまで最速ケースの数値であり、初回利用時は本人確認・審査に時間がかかるため翌営業日以降になることもあります。
土日祝・夜間申込の場合は翌営業日対応となる業者も多いため、公式サイトの注記を必ず確認してください。
手数料は固定か変動か
固定型は手数料率が事前に明示され、見積もりの不確実性が低い設計です。変動型は売掛先の信用力・買取額・取引方式に応じて手数料率が決まるため、公式サイトに「1%〜」と下限値のみが表示されていても、審査次第で上限近くが適用される可能性があります。
初回利用時は複数業者から同条件の見積もりを取得して比較することを推奨します。
取引先に通知されない(2者間)か
取引先との関係性を守りたい場合は2者間対応の業者を選択します。あわせて「債権譲渡登記を行わない」方針を公式に明示するサービスを優先することで、登記簿の公開情報から取引先に把握されるリスクを抑えられます。
必要書類が少なくオンライン完結できるか
個人事業主・フリーランス向けは本人確認書類・請求書・通帳コピーの3点で申込可能なサービスが中心です。確定申告書や開業届が必須かどうかはサービスごとに異なり、開業届なしでも利用可能なサービスもあります。
申込からオンラインで完結するサービスは地方在住者や日中に時間が取れない事業者にとって利便性が高くなります。
運営会社の信頼性指標を確認できるか
利用前には以下の観点で運営会社の信頼性を確認してください。
- 法人登記情報の開示
- 正式法人名・本社所在地・代表者氏名・設立年が明示されているか
- 顧問弁護士の公表
- 法律事務所名や顧問弁護士名が公式に公開されているか
- セキュリティ認証
- ISO/IEC 27001(ISMS)、プライバシーマーク等の第三者認証取得状況
- 業界団体加盟
- オンライン型ファクタリング協会(OFA)や認定経営革新等支援機関への加盟状況
- 取引銀行・出資元
- 上場企業の親会社・グループ会社が運営しているか
悪質業者・違法業者を避けるための見分け方
給与ファクタリングは実質的に貸金業
金融庁は、給与債権を対象とする「給与ファクタリング」を貸金業に該当するとして注意喚起を継続しています。貸金業登録のない業者による提供は貸金業法違反となります。
個人事業主・フリーランスが利用する「請求書(売掛債権)ファクタリング」は法的構造が異なり適法な債権譲渡取引ですが、給与ファクタリングを併設する業者や、両者を混同させる広告には注意が必要です。
買戻し特約付きや償還請求権付きは貸金業の疑い
ファクタリングは本来、貸倒れリスクをファクタリング会社が引き受ける「ノンリコース(償還請求権なし)」契約です。
契約書に「売掛先が支払わなかった場合、利用者が買戻す」「ファクタリング会社が利用者に請求できる」といった条項がある場合は、貸金業法に基づく登録業者であるかを確認するか、契約を見送る判断が安全です。
法人登記・業界団体加盟・第三者認証を確認する
公式サイトで正式法人名・本社所在地・代表者氏名・連絡先を確認し、国税庁の法人番号公表サイトで登記情報と公式サイトの記載が一致するかを照合してください。業界団体(OFA等)への加盟、ISO/IEC 27001・プライバシーマークなどの第三者認証取得も、運営の透明性を示す参考情報になります。
【比較表】個人事業主・フリーランス向けファクタリングおすすめ13選
個人事業主・フリーランスの請求書買取に対応するファクタリングサービス13社を、公式情報をもとに比較します。手数料・買取額・入金スピード・取引方式・必要書類・運営会社の信頼性指標を一覧で確認してください。
| サービス名 | PAYTODAY | ビートレーディング | Mentor Capital | labol(ラボル) | ペイトナーファクタリング | FREENANCE(フリーナンス) | QuQuMo(ククモ) | OLTA(オルタ) | ベストファクター | トップ・マネジメント | アクセルファクター | PMG | 日本中小企業金融サポート機構 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 運営会社 | Dual Life Partners株式会社 | 株式会社ビートレーディング | 株式会社 Mentor Capital | 株式会社ラボル | ペイトナー株式会社 | GMOクリエイターズネットワーク株式会社 | 株式会社アクティブサポート | OLTA株式会社 | 株式会社アレシア | 株式会社トップ・マネジメント | 株式会社アクセルファクター | ピーエムジー株式会社 | 一般社団法人日本中小企業金融サポート機構 |
| 手数料率 | 1〜9.5%(変動) | 2%〜(3者間)/4%〜(2者間)(変動) | 要問い合わせ | 一律10%(固定) | 一律10%(固定) | 3〜10%(変動) | 1%〜(変動) | 2〜9%(変動・AI審査) | 2%〜(変動) | 要問い合わせ(変動) | 1〜10%(3社間)/5〜15%(2社間)(変動) | 3〜10%(3者間)/5〜20%(2者間)(変動) | 1.5%〜(変動) |
| 買取額 | 10万円〜上限なし | 下限・上限明示なし | 30万円〜1億円 | 1万円〜上限なし | 1万円〜(初回上限あり、利用実績で拡大) | 公式明示なし | 公式明示なし | 公式明示なし | 30万円〜 | 公式明示なし | 30万円〜 | 上限2億円(下限明示なし) | 下限なし〜上限なし |
| 最短入金 | 最短30分 | 最短2時間 | 最短即日 | 最短30分審査/24時間365日振込 | 最短10分(営業時間内) | 最短5分(即日払い) | 最短2時間 | 審査24時間以内/即日〜翌営業日 | 即日〜3営業日 | 最短即日 | 最短即日 | 最短即日 | 最短3時間 |
| 取引方式 | 2者間・3者間 | 2者間・3者間 | 2社間・3社間 | 2者間 | 2者間 | 2者間 | 2者間 | 2者間 | 2者間・3者間 | 2社間・3社間 | 2社間・3社間 | 2者間・3者間 | 2者間・3者間 |
| 個人事業主 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| オンライン完結 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | △(面談必須:オンライン面談 or 来社) | ● | △(メール・FAX・郵送併用) | ● | ● |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | 公式資料を見る | 公式資料を見る | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※上記の料金・機能は2026年5月時点の公式情報に基づきます。手数料率は変動制の場合、売掛先の信用力や取引方式により変わるため、最新情報は各社の公式サイトで確認してください。
個人事業主・フリーランス向けファクタリング各サービスの特徴
1. PAYTODAY(Dual Life Partners株式会社)

Dual Life Partners株式会社が提供するオンライン完結型ファクタリングサービスです。累計買取申込金額300億円突破(2026年2月時点)の実績を持ち、最短30分での現金化・2者間・3者間の両方に対応します。
手数料率1〜9.5%(変動)、買取下限10万円・上限なし。「債権譲渡登記を行わない」と公式に明示しており、売掛先への非通知を担保する設計です。必要書類は本人確認書類・請求書・直近6ヶ月の入出金明細・決算書(創業1年未満は月次試算表で代替可)の4点。
2. ビートレーディング(株式会社ビートレーディング)

2012年創業の独立系ファクタリング会社です。取引社数9.1万社以上・累計買取額1,824億円(2026年3月時点)の実績があり、電子契約(クラウドサイン)で最短2時間での現金化に対応。手数料率は3者間2%〜・2者間4%〜(変動)。
建設・運送・製造・医療福祉など幅広い業種に対応し、東京本社のほか全国5拠点で対面・オンラインの両方を選択できます。顧問弁護士(弁護士法人わかさ)を公式に公表しています。
3. Mentor Capital(株式会社 Mentor Capital)

法人・個人事業主向けの2社間・3社間ファクタリングサービスです。年間3,000件以上(2024年実績)の取引実績を持ち、買取額レンジは30万円〜1億円。手数料率は案件ごとの要問い合わせで、最短即日入金に対応します。
必要書類は通帳コピーと請求書・契約書等の2種類と申込ハードルが低く、資本金3,000万円・取引銀行(三菱UFJ銀行・三井住友銀行)を公式に開示しています。
4. labol(株式会社ラボル)

フリーランス・個人事業主向けに特化したファクタリングサービスです。東証プライム上場の株式会社セレスを主要株主に持ち、ISO/IEC 27001:2022(ISMS)認証を取得しています。買取下限1万円・手数料一律10%(固定)、最短30分審査・24時間365日振込対応で急ぎ資金需要にも対応します。
開業届なしでの申込も受け付けており、売掛先が法人であることが利用条件です。
5. ペイトナーファクタリング(ペイトナー株式会社)

フリーランス・個人事業主特化のファクタリングサービスです。買取下限1万円・手数料一律10%(固定)で、最短10分(営業時間内)での入金を訴求します。初回は本人確認書類・請求書・通帳画像の3点が必要ですが、2回目以降は請求書のみで申込可能と継続利用のハードルが低い設計です。
みずほ銀行主催「Mizuho Innovation Award 2025.3Q」受賞(2025年10月)の実績があります。
6. FREENANCE(GMOクリエイターズネットワーク株式会社)

フリーランス特化型の金融サービスで、2025年7月にfreee株式会社の完全子会社となり「FREENANCE by freee」として運営されています。
請求書を最短5分で即日現金化する「即日払い」(手数料3〜10%・変動)のほか、業務遂行中の事故補償(フリーナンスあんしん保険)・屋号口座の開設など、フリーランス向け金融機能を併設します。会計ソフト「freee」との連携で請求から入金管理を一元化できます。
7. QuQuMo(株式会社アクティブサポート)

法人・個人事業主の両方に対応するオンライン完結型ファクタリングです。必要書類は請求書と通帳の2点のみと申込ハードルが低く、手数料率1%〜(変動)・最短2時間での入金に対応します。
電子契約はクラウドサインを採用。2017年設立・東京・大阪の2拠点体制で代表者と本社所在地を公式に開示しています。
8. OLTA(OLTA株式会社)

AI審査による24時間以内の審査結果通知と最短即日〜翌営業日入金を特徴とするクラウドファクタリングサービスです。手数料率2〜9%(変動)。
三菱商事・MUFGとの戦略的業務提携(2024年9月)、地域金融機関44機関とのOEM提携(2025年5月時点)など金融機関との連携実績が豊富です。オンライン型ファクタリング協会(OFA)会員企業で、資本金45.5億円を公式に開示しています。
9. ベストファクター(株式会社アレシア)

法人・個人事業主向けのファクタリングで、手数料率2%〜(変動)・買取下限30万円・即日〜3営業日入金に対応します。財務コンサルタントが審査前相談から契約まで伴走する設計が特徴です。
契約は対面面談(オンライン面談または来社)が必須であり、書類完結型のオンラインサービスと比べると入金まで時間がかかりますが、対面での説明を希望する事業者に向いています。TICS認証を取得、資本金7,000万円を公開。
10. トップ・マネジメント(株式会社トップ・マネジメント)

2009年設立の独立系ファクタリング会社です。汎用の2社間・3社間ファクタリングに加え、建設業向け専用プランや電子請求書連携プラン「電ふぁく」など業種・用途別の派生プランを提供します。DocuSignによる電子契約でオンライン完結・最短即日入金に対応。
資本金5,000万円・代表者氏名を公式に開示し、東京商工会議所に所属しています。なお「電子請求書早払い」はインフォマートのBtoBプラットフォーム連携前提の法人専用プランで、個人事業主は汎用ファクタリングを利用します。
11. アクセルファクター(株式会社アクセルファクター)

中小企業庁認定の経営革新等支援機関(第79号)・プライバシーマーク取得のファクタリング会社です。手数料率は3社間1〜10%・2社間5〜15%(変動)、買取下限30万円・最短即日入金。
メール・FAX・郵送・対面を併用する申込体制で、完全オンライン化されていない点は留意が必要です。売掛先が個人事業主の場合は買取対象外となるケースがあるため申込前に確認してください。
12. PMG(ピーエムジー株式会社)

2015年設立・資本金1億円・従業員180名規模のファクタリング会社です。全国10拠点(東京・札幌・仙台・横浜・名古屋・大阪・福岡等)を保有し、対面・オンラインの両方に対応します。
手数料率は3者間3〜10%・2者間5〜20%(変動)、買取上限2億円と中堅企業帯の高額案件にも対応。Pマーク・ISO認証・顧問弁護士をコンプライアンス体制として公式に開示しています。
13. 日本中小企業金融サポート機構(一般社団法人日本中小企業金融サポート機構)

営利企業ではなく一般社団法人として運営されており、認定経営革新等支援機関にも認定されています。手数料率1.5%〜(変動)と業界内で低水準の下限値を明示し、買取額は下限なし〜上限なしの設計で少額から高額案件まで柔軟に対応します。
クラウドサインによるオンライン完結・最短3時間入金に対応。法人番号(6011705001466)で公的データベースから法人情報を確認できます。
法人としての利用を中心に検討する場合は、以下の記事で年商規模・買取上限・取引方式の選択肢が広い法人向けファクタリングサービスを比較解説しています。

【法人向け】ファクタリングサービス比較11選|即日入金と低手数料、信頼できるサービスの選び方
「売掛金の入金まで2ヶ月も待てない」 「ファクタリングって本当に安全?」 「手数料、スピード、信頼性…どう選べばいい?」 BtoB取引では「月末締め・翌々月末払い」が一般的で、大型案件ほど支払いだけが先行しがちです。 さらに、銀行融資は審査…
業種別の対応可否と注意点
IT・Web制作・デザイン・ライターの場合
発注元が法人企業(広告代理店・事業会社・出版社等)であるケースが多く、売掛先の信用力が比較的安定しているため審査通過しやすい傾向があります。
請求金額が数万〜数十万円帯の場合、買取下限1万円のフリーランス特化型サービスが利用しやすい設計です。クラウドソーシング経由で発注元が個人の場合は対象外となるため、発注主体が法人か個人かを請求書発行前に確認してください。
建設業(一人親方)の場合
建設業は支払サイトが60〜90日と長く、運転資金繰りの需要が継続的に発生する業界です。建設業向け専用プランを設ける業者もあります。下請け階層が複雑な場合は売掛先が中間業者になることもあり、申込時には売掛先の正確な法人名・契約形態を提示することで審査がスムーズになります。
運送・配送(軽貨物・委託ドライバー)の場合
発注元の運送会社が法人であればフリーランス特化型サービスの利用が可能です。フードデリバリーのアプリ経由報酬も運営会社(法人)からの支払いのため売掛債権として成立します。
ただし日次・週次払いに近い支払い設計の場合はファクタリング利用のメリットが小さくなるため、支払サイトを確認してから検討してください。
士業(独立開業初期)・コンサルの場合
顧問先との信頼関係が事業の中核となるため、2者間ファクタリング(取引先非通知)かつ債権譲渡登記を行わない方針を公式に明示するサービスを優先候補にすることで、登記簿経由での取引先把握リスクを抑えられます。
必要書類と申込から入金までの流れ
個人事業主・フリーランスが申込時に求められる基本書類は以下のとおりです。
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード・パスポート等)
- 売却対象の請求書(売掛先・金額・支払期日が記載されたもの)
- 直近の入出金が確認できる資料(通帳コピー・ネットバンキングのスクリーンショット等)
- 取引のエビデンス(メール・契約書・発注書など、サービスにより必要)
確定申告書や開業届の提出を必須とするサービスもありますが、フリーランス特化型では開業届なしで利用可能な設計もあります。書類不足による審査落ちを避けるため、申込前に公式サイトで必要書類を確認してください。

まとめ
個人事業主・フリーランスがファクタリングを選ぶ際は、①個人事業主対応の明示・②少額対応の下限額・③入金スピード・④手数料体系(固定/変動)・⑤2者間対応(取引先非通知)・⑥オンライン完結性・⑦運営会社の信頼性指標の7軸で比較することが重要です。
フリーランス特化型は1万円からの少額対応・分単位の入金スピード・固定型手数料が強みで、汎用型は買取額レンジの広さが特徴です。
悪質業者を避けるには、給与ファクタリングや買戻し特約付き契約を取り扱わないこと、法人登記情報の公式開示、業界団体加盟・第三者認証の取得を確認することが判断の軸になります。
複数業者から同条件の見積もりを取得し、手数料・入金スピード・契約条件を比較した上で選択してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 個人事業主・フリーランスでも本当にファクタリングを利用できますか?
A. 公式に「個人事業主可」と明示しているサービスを選べば利用できます。ただし多くのサービスで「売掛先が法人であること」が利用条件となるため、発注元が個人の場合は対象外です。申込前に発注元の法人・個人の別を確認してください。
Q. 開業届や確定申告書がなくても申込できますか?
A. フリーランス特化型では本人確認書類・請求書・取引エビデンスのみで申込できるサービスが多くあります。汎用型では確定申告書や月次試算表の提出を求める場合があるため、公式サイトで必要書類を事前確認してください。
Q. 取引先にファクタリングの利用を知られたくない場合はどうすればよいですか?
A. 2者間ファクタリング対応かつ「債権譲渡登記を行わない」と公式に明示するサービスを選択してください。登記を行う業者では、登記簿の公開情報から取引先に把握される可能性があります。
Q. 給与ファクタリングと請求書ファクタリングはどう違いますか?
A. 給与ファクタリングは金融庁が貸金業に該当するとして注意喚起しており、利用は推奨されません。個人事業主・フリーランスが発行した請求書(売掛債権)の譲渡は適法な債権譲渡取引です。詳細は金融庁の公式注意喚起ページを参照してください。
Q. 手数料が「1%〜」と表示されているサービスは本当に1%で利用できますか?
A. 変動制の表示は下限値であり、実際の適用率は売掛先の信用力・取引方式により決まります。
3者間かつ売掛先が大手・上場企業であれば下限値に近い手数料が適用されることがありますが、2者間で売掛先が小規模の場合は上昇傾向があります。事前に複数業者で同条件の見積もりを取得し、実際の手数料率を確認してから契約することを推奨します。
個人事業主・フリーランス向けファクタリングの料金・手数料を一括チェック
最新の料金・機能をまとめて確認
MCB FinTechカタログでは、個人事業主・フリーランス対応のファクタリングサービスの最新情報をまとめて確認できます。手数料・買取額・入金スピードなど、比較に必要な情報をすばやく把握してください。
MCB FinTechカタログに掲載しませんか?
MCB FinTechカタログでは掲載企業様を募集しています。マネックスグループの金融実務ノウハウを活かした独自の評価軸と検索設計により、導入検討者が最適なサービスを効率的に発見できる法人向け比較プラットフォームです。管理画面から料金表や導入事例を随時更新でき、常に最新情報を訴求可能です。まずは下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修者は記事の内容について監修しています。





