部門や拠点が増えるにつれて、予算編成や予実の集計に使うExcelファイルが複雑になり、更新の手間や属人化に限界を感じていませんか。担当者しか触れない巨大なファイル、収集に何日もかかる実績データ、精度の上がらない着地見込み――こうした「守りの経理業務」は、予算管理システムの導入で大きく変わります。
近年は予算編成と予実管理を一体で扱える製品が主流となり、選択肢も増えました。だからこそ「自社の規模や運用方針に合うのはどのタイプか」を見極めるのが難しくなっています。Excelの操作感を残せる製品もあれば、会計やERPと連携して脱Excelを進める製品、経営分析まで広げられる製品もあり、強みの方向性はさまざまです。
本記事では、予算管理システム19サービスをタイプ別に比較・解説します。基本機能や費用相場に加えて、「Excelを活かすか・脱Excelで効率化するか・分析まで広げるか」という強み別の3タイプと、自社の企業規模に合わせた選び方を整理しました。経営企画・経理・財務の担当者が、資料請求の判断材料として活用できる構成です。
また、自社に合うタイプとサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」を用意しています。Excelを残したいか、企業規模はどれくらいかなど数問に答えるだけで候補が絞り込めるので、ぜひ活用してください。
目次
予算管理システムとは
予算管理システムとは、予算の編成・策定から、予算と実績の比較(予実管理)、差異分析、着地見込み(フォーキャスト)の作成、レポーティングまでを一元的に支援するシステムです。部門や拠点ごとに分散していた予算データの収集と集計を自動化し、Excel依存で属人化しがちな予算/予実管理の業務プロセスを標準化する役割を持ちます。
従来は表計算ソフトで運用されることが多かった領域ですが、部門数・拠点数の増加やリモートワークの普及により、ファイルの共有・集約・バージョン管理が追いつかなくなる企業が増えました。予算管理システムは、こうしたデータ収集と分析のボトルネックを解消し、経営判断のスピードと精度を高めることを目的としています。
予実管理・管理会計・経営管理との違い
予算管理と近い概念に「予実管理」「管理会計」「経営管理」があります。予実管理(予算実績管理)は、編成した予算と実際の実績を突き合わせて差異を分析する活動を指し、予算管理の中核を成す工程です。近年の製品は予算編成と予実管理を一体で提供するものが主流のため、両者はほぼ同じ文脈で語られます。
管理会計は、原価計算や部門別採算など、経営の意思決定に役立てる社内向けの会計を広く指す概念です。経営管理はさらに上位の概念で、KPIモニタリングや経営ダッシュボードを通じて事業全体を統制する活動を含みます。予算管理システムの中には、予実管理にとどまらず管理会計・経営管理の領域まで機能を広げた製品もあり、どこまでをカバーするかが製品選定の分かれ目になります。
Excelからの具体的な移行ステップや、導入に使える補助金、経営陣を説得するためのROI算出まで踏み込んで知りたい場合は、以下の記事で詳しく解説しています。
予算管理システムとは?Excelからの乗り換え導入方法と選び方・補助金制度まで徹底解説
「またExcelでの集計作業か…」「最新版はどれだ?」「数式が壊れていないか不安だ」。 経営企画や経理部門で予算管理を担当するなら、誰もが直面するこの悩み。俗に「Excel地獄」とも呼ばれるこの状況は、もはや個人の努力では解決できない経営課…
予算管理システムを導入するメリット
ここからは、予算管理システムを導入することで得られる主なメリットを、Excel運用の課題と対比しながら整理します。
Excel依存・属人化を解消し業務を止めない
複雑な関数やマクロで組み上げた予算ファイルは、作成した担当者しか保守できない状態になりがちです。担当者の異動や退職でファイルの構造が分からなくなり、業務が滞るリスクは少なくありません。予算管理システムを導入すると、入力フォーマットや集計ロジックがシステム側に標準化されるため、担当者が交代しても予算/予実管理を止めずに運用を引き継げます。
部門ごとにバラバラだったExcelのレイアウトを統一できる点も効果が大きく、提出フォーマットの不一致による手戻りや、コピー&ペースト時の参照ずれといった人的ミスを抑えられます。
予実差異分析・着地見込みの精度を高める
予算と実績の差異をタイムリーに把握できなければ、業績の悪化に気づくのが遅れ、対策が後手に回ります。予算管理システムは会計データを取り込んで予実差異を自動で集計し、部門・科目・プロジェクトといった切り口で掘り下げられます。月次の締めを待たずに進捗を確認できるため、着地見込みの精度が上がり、経営判断のスピードが高まります。
実績の変化に応じて見込みを更新するローリングフォーキャスト(継続的な業績予測の見直し)に対応した製品もあり、期初に立てた予算と現実の乖離を早期に補正できます。こうした分析の深さは、後述するタイプによって差が出る部分です。
ローリングフォーキャストの仕組みやメリット・運用上の注意点をより詳しく知りたい場合は、以下の記事で解説しています。
部門・拠点横断のデータ収集と集計を効率化する
多くの企業で予算編成の負担となるのが、各部門・各拠点からのデータ収集と取りまとめです。メールでファイルを回収し、手作業で1つのファイルに統合する運用では、収集と検算だけで数日を要することも珍しくありません。予算管理システムは入力・承認・集約をオンライン上で完結させ、入力状況や承認ステータスを一覧で把握できます。
会計システムやERPと連携して実績データを自動で取り込めるため、転記作業そのものを減らせます。結果として、集計に費やしていた時間を分析や打ち手の検討といった付加価値の高い業務に振り向けられます。
予算管理システムの主な機能・できること
予算管理システムは製品によって得意領域が異なりますが、一般的に以下のような機能を備えています。自社の業務範囲のどこまでをカバーしたいかを整理する際の参考にしてください。
- 予算編成・策定:部門や拠点ごとの予算入力・集約・承認ワークフローを管理する
- 予実差異分析:予算と実績を突き合わせ、科目・部門・プロジェクト別に差異を可視化する
- 着地見込み・フォーキャスト:実績の進捗をもとに期末の着地を予測し、随時更新する
- レポーティング・可視化:管理帳票やダッシュボードを自動生成し、経営層と共有する
- 外部システム連携:会計システム・ERP・CSVから実績データを取り込み、転記をなくす
予算管理システムの費用相場・料金体系
予算管理システムの料金は、対象とする企業規模や機能範囲によって幅があります。費用は「初期費用」と「月額・年額の利用料」で構成されるのが一般的で、利用ユーザー数や拠点数、連携するシステムの数に応じて変動します。
公開されている料金情報を見ると、中小企業向けのクラウド製品は月額1万円台から十数万円程度、中堅・大企業向けや連結に対応する製品は要見積もりで数十万〜数百万円規模と、価格帯は大きく分かれます。多くの製品が料金を公開せず「要問い合わせ」としているため、候補を数製品に絞り込んだうえで見積もりを取得し、初期費用・月額・追加ユーザー料金まで含めた総保有コストで比較するのが現実的です。
下表は、本記事で紹介するサービスの料金体系の傾向をまとめたものです。最新の正確な金額は各社の見積もりで確認してください。
| サービス名 | BizForecast | Sactona | fusion place | DivaSystem FBX | iFUSION | DIGGLE | Scale Cloud | Manageboard | ヨジツティクス | X-KPI | Loglass 経営管理 | Finovo(フィノボ) | Workday Adaptive Planning | AVANT Cruise | bixid | kpiee | Amoeba Pro 管理会計クラウド | Anaplan | CCH Tagetik |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 提供形態 | クラウド(要確認) | クラウド / オンプレミス | クラウド / オンプレミス | オンプレミス/パッケージ(要確認) | クラウド/オンプレミス | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS / EPM) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS、DWH搭載) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS、ハイブリッド対応) |
| 初期費用 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ(無料版は0円) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | あり(要問い合わせ) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 0円(アカウント作成無料)/導入サポートは30万円〜 | 要問い合わせ | 要問い合わせ(環境構築等で別途) | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 月額・年額目安 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 無料版あり(3ユーザー)/有償は年間利用料・要問い合わせ | 要問い合わせ | クラウド版 月額12万円〜(要確認) | 要問い合わせ(3プラン・見積制) | 月額10万円〜(プラン詳細は要問い合わせ) | 要問い合わせ(基本料金+ライセンス料) | 要問い合わせ(ユーザー数無制限の定額制) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ(条件により変動・見積制) | 要問い合わせ | 月額0円〜(Free)/10,000円〜(有料・税抜) | 要問い合わせ(最低利用期間12ヶ月) | 月額65,000円/5ユーザー〜(税抜・以降は個別見積もり) | 要問い合わせ(エンタープライズ個別見積もり) | 要問い合わせ(エンタープライズ個別見積もり) |
| 料金体系 | 要問い合わせ(2エディション制) | 要問い合わせ(提供形態で選択) | 年間利用料金制 | 要問い合わせ(個別見積もり) | 要問い合わせ | Lite / Standard / Enterprise(見積制) | 月額制(要問い合わせ) | Standard/Essential の2プラン | 定額制(ユーザー数無制限) | 要問い合わせ(非公開) | 要問い合わせ(非公開) | 要問い合わせ(非公開) | 見積制(個別) | 要問い合わせ(非公開) | 5段階プラン(Free〜Custom) | 初期費用+月額(サブスク) | 月額制(最低契約12ヶ月) | 要問い合わせ(非公開) | 要問い合わせ(非公開) |
| 詳細情報 | サービス詳細 | サービス詳細 | サービス詳細 | サービス詳細 | サービス詳細 | 公式資料を見る | オンライン相談を予約 | サービス詳細 | サービス詳細 | 公式資料を見る | サービス詳細 | 公式サイト | サービス詳細 | サービス詳細 | 公式サイト | 公式サイト | サービス詳細 | サービス詳細 | サービス詳細 |
費用を比較する際は、初期費用と月額だけでなく、導入支援やサポートの費用、ユーザー追加時の追加料金まで含めて確認すると、導入後のコスト見通しが立てやすくなります。
ここまでの機能や費用を踏まえ、まずは下記の診断ツールで自社に合うタイプと製品の当たりをつけてから、各タイプの詳細を読み進めると効率的です。
予算管理システムのタイプ別の特徴
予算管理システムは、強みの方向性によって大きく3つのタイプに分けられます。「Excelの使い勝手をどこまで残すか」「分析や経営管理までカバーするか」という観点で、自社に合うタイプを見極めると製品を絞り込みやすくなります。まずは各タイプの特徴を概観しましょう。

Excel活用・親和性に強いタイプ
既存のExcelフォーマットを取り込めたり、Excelに近い操作性・視認性を備えたりした製品群です。新しいシステムへの移行に対する現場の抵抗感を抑えたい場合や、長年積み上げてきた独自の予算様式を変えずにシステム化したい場合に向いています。表計算の自由度を保ちつつ、データの一元管理や集計の自動化を実現できる点が強みです。
一方で、Excelの柔軟さをそのまま活かす設計のため、運用ルールを整えずに導入すると属人化が残りやすい面もあります。フォーマットの標準化とセットで導入を進めると効果が高まります。
このタイプには、連結会計に対応する大企業向けの基盤製品から、無料プランで小さく試せる製品まで幅があります。中堅〜大企業の本格的な予算/連結基盤を求める場合と、まずExcelから無理なく脱したい中小企業とでは適する製品が変わるため、対応企業規模もあわせて確認してください。
一元管理・効率化に強いタイプ
予算策定・予実差異分析・着地見込みといった標準的な予実管理業務を一気通貫でカバーする製品群です。会計システムやERPとの連携によって実績データの取り込みを自動化し、データ収集と集計の手間を大きく削減できます。脱Excelを進めて業務を効率化したい中小〜中堅企業に適しています。
クラウドで提供される製品が多く、比較的短期間で導入できるものが目立ちます。入力から承認までをオンラインで完結できるため、部門・拠点が分散した組織でも予算編成のリードタイムを短縮しやすいタイプです。
データ分析・経営支援に強いタイプ
多軸分析やカスタマイズ性の高いダッシュボード、KPIモニタリングを備え、予算管理にとどまらず経営管理まで活用できる製品群です。財務数値と非財務指標を関連づけて分析したい場合や、連結・多通貨・グローバル拠点を含めた高度な計画業務を行いたい場合に有力な選択肢となります。
大企業・グローバル企業向けのクラウドEPM(経営管理プラットフォーム)から、中小企業でも導入できる経営分析クラウドまで幅があります。分析力が高い反面、設定や運用に一定の専門性を要する製品もあるため、サポート体制とあわせて検討すると安心です。
予算管理システムの選び方・比較ポイント
ここからは、予算管理システムを比較する際に確認したい5つのポイントを解説します。自社の運用と照らし合わせ、優先順位をつけて見ていきましょう。
Excel運用から移行できるか・Excelを活かせるか
現在のExcel運用をどう扱うかは、最初に決めたい論点です。既存の様式を大きく変えたくない場合は、Excelフォーマットを取り込めるタイプやExcelライクな操作性をもつ製品が候補になります。反対に、属人化を根本から解消したい場合は、入力画面やワークフローが標準化された脱Excel型の製品が適しています。
現場の習熟度や移行に割ける工数によって最適解は変わります。現場の抵抗が強い場合はExcel親和性を、業務改革を優先する場合は標準化された運用を重視すると判断しやすくなります。
会計・ERP連携や連結会計・多通貨に対応するか
実績データを手入力するのか、会計システムやERPから自動で取り込むのかで、運用負担は大きく変わります。既存の基幹システムと連携できるか、API連携やCSV取り込みに対応しているかを確認しましょう。リアルタイムでのデータ同期が必要な場合は、連携方式と更新頻度まで見ておくと安心です。
グループ経営やIPO準備を見据える企業では、連結会計や多通貨への対応が重要な分岐点になります。海外拠点を含めた連結予算を組む必要がある場合は、対応可能な製品がデータ分析・経営支援タイプに偏るため、早い段階で要件を固めておくと選定がスムーズです。
複数予算編成・シミュレーション・KPI設定ができるか
当初予算・修正予算・複数シナリオを並行して管理したい場合は、複数の予算編成やシミュレーションに対応しているかを確認します。景況や為替の変動を織り込んで「楽観・標準・悲観」の複数パターンを比較できると、経営判断の幅が広がります。
予算の達成度を売上や受注件数などのKPIと結びつけて管理したい場合は、KPI設定やマトリクス分析の機能があるかも見ておきたいポイントです。財務数値だけでなく非財務指標まで扱えるかは、製品によって差が出ます。
無料トライアル・サポート体制・対応企業規模で選ぶ
予算管理システムは現場の担当者が日常的に操作するため、導入前に使用感を確かめられると失敗を避けやすくなります。無料トライアルやデモが用意されているかを確認し、実際の入力・集計の操作性を試すことをおすすめします。導入後の設定や運用定着を支援するコンサルティングの有無も、定着を左右する要素です。
製品にはそれぞれ想定する企業規模があります。中小企業向けの手軽なクラウド製品に大企業の複雑な要件を求めても合いませんし、その逆もまた然りです。自社の従業員数・拠点数・予算管理の複雑さに見合った対応規模の製品を選ぶことが、費用対効果を高める近道になります。
導入時の注意点・失敗を避けるポイント
予算管理システムの導入では、Excel運用よりもランニングコストがかかる点に注意が必要です。費用に見合う効果を得るには、システム化する業務範囲を事前に決め、必要な機能と過剰な機能を切り分けておくことが欠かせません。多機能な製品ほど設定や運用に工数がかかるため、自社の体制で使いこなせるかを見極めましょう。
現場が使いこなせずに形骸化する失敗も起こりがちです。導入前にトライアルで操作性を確認し、運用ルールとフォーマットを整えたうえで、サポートを受けながら段階的に展開すると定着しやすくなります。
自社と業種・規模の近い企業が、どんな課題を抱えて導入し、どう改善したのかを知りたい場合は、業種・規模別の導入事例をまとめた以下の記事が参考になります。
【比較表】予算管理システムをタイプ・規模・料金で比較
ここでは、本記事で紹介する19サービスを強み別の3タイプに分けて比較します。対応業務範囲・Excel連携・会計/ERP連携・連結会計対応・対応企業規模・料金体系の観点で並べているので、気になるサービスはサービス名から個別紹介へ移動して詳細を確認してください。
Excel活用・親和性に強いタイプの比較
| サービス名 | BizForecast | Sactona | fusion place | DivaSystem FBX | iFUSION |
|---|---|---|---|---|---|
| 提供形態 | クラウド(要確認) | クラウド / オンプレミス | クラウド / オンプレミス | オンプレミス/パッケージ(要確認) | クラウド/オンプレミス |
| 対応企業規模 | 上場企業〜中堅企業 | 小規模〜大規模(10〜1,000ユーザー超) | 3ユーザー〜数千・数万ユーザー | 大企業・グループ経営(連結) | 上場企業含む全規模 |
| 予実管理・差異分析 | ● | ● | ● | ● | ● |
| 着地見込み | ● | ● | ● | ● | ● |
| Excel連携・脱Excel | ●活Excel(Excel資産を活かす) | ●UIにExcelを採用 | ●Excel-Linkでセル単位連携 | ●Excelベースの収集・集計 | ●既存フォーマットをそのまま利用 |
| 会計・ERP連携 | ●他システム連携可(API仕様は要確認) | ●SuperStream連携(汎用API仕様は要確認) | ●データ取込対応(汎用API仕様は要確認) | ● | ●基幹・会計・販売など各種システム連携(API可否は要確認) |
| 連結会計対応 | ● | ● | ● | ● | ●連結決算エンジン基盤(FBX単独範囲は要確認) |
| 料金体系 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 無料版あり(3ユーザー)/有償は年間利用料・要問い合わせ | 要問い合わせ | クラウド版 月額12万円〜(要確認) |
| 詳細情報 | サービス詳細 | サービス詳細 | サービス詳細 | サービス詳細 | サービス詳細 |
一元管理・効率化に強いタイプの比較
| サービス名 | DIGGLE | Scale Cloud | Manageboard | ヨジツティクス |
|---|---|---|---|---|
| 提供形態 | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) |
| 対応企業規模 | 中小〜中堅(小さく始めて拡張) | 中小〜中堅(KPI重視の成長企業) | 成長・中堅企業(少人数〜1,500名超) | 中堅〜大企業(全社展開向け) |
| 予実管理・差異分析 | ● | ● | ● | ● |
| 着地見込み | ●明細レベル管理・スナップショット | ●複数パターンの予算・着地見込み | ● | ●ローリングフォーキャスト対応 |
| Excel連携・脱Excel | ●CSVインポート/エクスポート | ●Googleスプレッドシート・CSV連携 | ●Excel・スプレッドシート連携 | ●表計算ソフトをアップロードして開始 |
| 会計・ERP連携 | ●freee・勘定奉行クラウド・弥生会計ほか(API/CSV) | ●勘定奉行クラウド・freee・Salesforce(API) | ●マネーフォワード・freee・勘定奉行クラウド(API) | △実績データ取込対応(API連携は要確認) |
| 連結会計対応 | △要問い合わせ | △要問い合わせ | △要確認 | △単体P/L中心(要確認) |
| 料金体系 | Lite / Standard / Enterprise(見積制) | 月額10万円〜(要問い合わせ) | Standard/Essential の2プラン(要問い合わせ) | ユーザー数無制限の定額制(要問い合わせ) |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | オンライン相談を予約 | サービス詳細 | サービス詳細 |
データ分析・経営支援に強いタイプの比較
| サービス名 | X-KPI | Loglass 経営管理 | Finovo(フィノボ) | Workday Adaptive Planning | AVANT Cruise | bixid | kpiee | Amoeba Pro 管理会計クラウド | Anaplan | CCH Tagetik |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 提供形態 | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS / EPM) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS、DWH搭載) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS、ハイブリッド対応) |
| 対応企業規模 | 中堅〜大企業(複数部門のKPI一元把握) | 中堅〜大企業 | 中堅〜大企業(管理部門向け) | 中堅〜大企業(あらゆる規模に対応と訴求) | 成長企業〜大規模・グローバル | 中小企業 | 中堅〜大企業(複数事業・子会社統合) | 中堅〜大企業(5ユーザーの小規模から) | 大企業・グローバル連結向け | 大企業・グローバル連結向け |
| 予実管理・差異分析 | ●予実ズレ・異常値を自動検知しチャット通知 | ● | ●部門別P/L・予実差異分析 | ● | ●為替差・原料差・原価差レポート | ● | ●生成AIで異常値を自動通知(Slack連携) | ●最大6セグメントの多次元分析 | ● | ●セグメント単位の予実管理 |
| 着地見込み | ● | ●ローリングフォーキャスト | ●見込み管理に対応 | ●無制限のWhat-Ifシナリオ | ●ローリングフォーキャスト | △要問い合わせ(計画・モニタリングで近似) | ● | ● | ●リアルタイムのシナリオモデリング | ●将来シミュレーション |
| Excel連携・脱Excel | △CSV取込の可否は要確認 | ●Excel・会計ソフトデータの収集統合 | ●CSV・Excelファイルを取込(前処理なし) | △要問い合わせ | △要問い合わせ | ●エクスポート/インポート拡張ユニット | ●Excel/スプレッドシートを自動連携 | ●Excelフォーマット取り込み | ●Excelレポート連携 | ●Excelをフロントエンドとして活用 |
| 会計・ERP連携 | ●会計ソフト・グループウェアとAPI連携 | ● | △ファイル取込中心(API連携はオプション) | ●あらゆるERP・GLと連携 | ●仕訳・販売明細などの明細データ連携 | ●会計ソフトの仕訳データ取込(弥生会計ほか) | ●API/RPA/SFTPで会計・人事・販売管理ほか連携 | ●複数システム・ファイルサーバから自動収集 | ●API・データ統合で複数ソースを取込 | ●SAP S/4HANA連携ほか |
| 連結会計対応 | △要問い合わせ | ● | △連結業績管理に対応(連結会計・開示は要確認) | ●Adaptive Planning & Consolidationで統合 | ●会社間・セグメント間取引消去に対応 | ●グループ連結はオプション | ●子会社統合・クロス集計(要確認) | × | ●財務連結・開示管理 | ●連結会計・決算・開示まで一気通貫 |
| 料金体系 | 要問い合わせ(非公開) | 要問い合わせ(非公開) | 要問い合わせ(非公開) | 要問い合わせ(条件により変動・見積制) | 要問い合わせ(非公開) | 月額0円〜(Free)/10,000円〜(有料・税抜) | 初期費用+月額(最低利用12ヶ月) | 月額65,000円/5ユーザー〜(税抜・以降は個別見積もり) | 要問い合わせ(エンタープライズ個別見積もり) | 要問い合わせ(エンタープライズ個別見積もり) |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | サービス詳細 | 公式サイト | サービス詳細 | サービス詳細 | 公式サイト | 公式サイト | サービス詳細 | サービス詳細 | サービス詳細 |
※上記は一般的な傾向です。実際の機能搭載の有無や最新の料金については、各社の公式情報をご確認ください。
予算管理システムおすすめ19選
ここからは、19サービスをタイプ別に個別紹介します。各サービスの提供形態・特徴・向いている企業を順に確認していきましょう。
Excel活用・親和性に強いタイプ
既存のExcel資産や操作感を活かしながらシステム化したい企業に向くサービスです。現場の移行負担を抑えつつ、データの一元管理と集計の自動化を進められます。
1. BizForecast(プライマル株式会社)

BizForecastは、プライマル株式会社が提供する経営管理システムです。ERPや会計システムの標準機能では対応しきれない管理会計領域を補う位置づけで、予算策定から予実比較、データ分析までを一つのシステム上で扱えます。
設計思想として「脱Excel」ではなく「活Excel」を掲げ、Excelの入力・集計インターフェースを残したままデータをデータベースで一元管理する点が特徴です。Excel/CSVのインポート機能を備え、長年使ってきた予算様式を大きく変えずにシステム化したい企業に向きます。
予実管理・管理会計(BC)に加え、連結決算(FC)、人事評価・目標管理(HR)のモジュールが用意されており、ローリングフォーキャストや配賦処理にも対応します。料金は要問い合わせで、標準導入サポートや無料トライアルの利用可否は問い合わせ時に確認するとよいでしょう。
2. Sactona(アウトルックコンサルティング株式会社)

Sactonaは、アウトルックコンサルティング株式会社が提供する経営管理システムです。予算編成・予実管理から見込管理、経営計画・事業計画の策定までをカバーし、同社が経営管理最適化のコンサルティングで蓄積したノウハウを製品化しています。
ユーザーインターフェースにExcelを採用し、Microsoft製品との親和性を重視した設計です。10ユーザーの小規模利用から1,000ユーザーを超える大規模利用までスケーラブルに対応し、日本語・英語・中国語の多言語に対応します。グローバルに拠点を持つ企業の予算管理にも使えます。
連結・グループ会社管理やプロジェクト管理、承認ワークフロー、ダッシュボードを備えます。提供形態はクラウド型・オンプレミス型から選べるとされ、料金は要問い合わせです。導入支援はコンサルティングと併せて提供されています。
3. fusion place(株式会社フュージョンズ)

fusion placeは、株式会社フュージョンズが提供するクラウド経営管理ワークプレイスです。独自の高速多次元データベースを核に、ユーザーが設計したExcelシートをフロントエンドとして予算編成・管理会計・グループ経営管理を支援します。
Excel-Linkにより、Excelシートのセルと多次元データベースのセルを双方向で連携し、どちらを修正しても集計値が即時更新されます。部署ごとに未確定の手もとデータを保持する「ワークスペース」とワークフローを組み合わせ、データ収集と版管理を行えます。
最大3ユーザーまで全機能を使える無料版(Standard)が用意されており、コストをかけずに導入検証ができます。有償プランは、約1,000ユーザーまで対応するEnterpriseと、24時間稼働で数千〜数万ユーザーに対応するEnterprise Non-Stopがあり、いずれも年間利用料は要問い合わせです。
4. DivaSystem FBX(株式会社ディーバ)

DivaSystem FBXは、アバントグループの株式会社ディーバが提供する財務・非財務情報の収集・統合プラットフォームです。グループ会社・子会社・部門から予算編成や予実、着地見込みのデータをExcelベースで収集し、一元的に集計・レポーティングします。
同社の連結会計システム「DivaSystem」で培ったデータ収集エンジンと連結ノウハウを基盤としており、グループ経営・連結予算管理を行う大企業層を主要ターゲットとします。子会社別・部門別の予算編成体系を複数の組織図で設定でき、多言語・複数通貨に対応するため、海外拠点を含む連結予算にも使えます。
ESGなどの非財務情報の収集にも対応し、Excelの操作性を維持したまま集計を自動化します。料金は要問い合わせで、複雑な導入要件にはコンサルティング・サポートサービスが提供されます。
5. iFUSION(株式会社インプレス)

iFUSIONは、株式会社インプレスが提供する情報収集・統合プラットフォームです。現場で運用中のExcelフォーマットをそのまま利用しながら、各部門に散在するExcelデータをデータベース化して一元管理し、収集・集計・レポート作成を自動化します。
既存のExcelフォーマットや計算式を変えずに導入できる点が中核の特徴で、アップロード時のエラーチェックやフォーマットの権限保護により、手作業での確認や手戻りを減らせます。予算編成・予実/見込管理のデータ収集を、専門知識なしで運用できることを訴求しています。
多数の上場企業で採用された連結決算システムの情報収集エンジンを基盤とし、基幹・会計・販売など各種システムとの連携実績を持ちます。提供形態はクラウド/オンプレミスから選べ、料金は要問い合わせです。無償体験版の提供についても問い合わせ時に確認できます。
一元管理・効率化に強いタイプ
予算編成から予実管理までを標準機能でカバーし、会計連携で効率化を図りたい企業に向くサービスです。クラウドで手軽に始められる製品が多く、脱Excelを進めやすいのが特徴です。
6. DIGGLE(DIGGLE株式会社)

DIGGLEは、DIGGLE株式会社が提供する予実管理特化のクラウドサービスです。予算策定・予実突合・見込管理・レポーティングという一連の予実管理業務をクラウド上で完結させ、Excel運用で起こりがちな属人化や集計の手間を解消します。
会計システムからのデータ取り込みと予実突合を自動化し、勘定科目より細かい粒度での損益管理・分析に対応するのが特徴です。freee会計・勘定奉行クラウド・弥生会計などとAPI/CSVで連携でき、Salesforceやその他ERPとの連携も可能です。非財務指標(KPI)を組み合わせたドリルダウン分析やBIツールへのデータ出力にも対応します。
料金はLite・Standard・Enterpriseの3プラン構成で、いずれも見積制のため要問い合わせです。無料トライアルの相談窓口も用意されています。ISMS(ISO/IEC 27001)認証やSSO、二要素認証などのセキュリティ機能を備え、小さく始めて段階的に拡張したい企業に向きます。
7. Scale Cloud(株式会社Scale Cloud)

Scale Cloudは、株式会社Scale Cloudが提供する経営管理クラウドです。予算管理・予実管理・KPI管理を一元化し、経営層・管理部・事業部が事業状況について共通認識を持って意思決定できる環境を目指しています。
財務数値(PL/BS/CF)と非財務数値(KPI)を関連づけて管理し、KPIの変化がPLにどう影響するかをシミュレーションできる点を中心的な価値としています。結果指標だけでなく先行指標のKPIまでモデリングの対象とし、複数パターンでの予算作成や着地見込みの更新を行えます。
勘定奉行クラウド・freee・Salesforce・GoogleスプレッドシートやCSVと連携でき、経営用・管理部用・事業部用など複数視点のダッシュボードを作成できます。月額10万円〜とされ、プラン詳細や初期費用は要問い合わせです。公認会計士である代表のコンサルティング知見を背景に設計されています。
Excel運用からの脱却で削減できる工数の目安について、代表の広瀬好伸氏はMCB FinTechカタログの独自インタビューで次のように述べています。
数値的な効果で申し上げると、他社システムからの乗り換えでは、工数が約40%削減できたとおっしゃっていただいているケースがあります。Excelやスプレッドシートからのリプレースに関しても、工数が6分の1程度になったという声をいただいています。効率化という目線では、それぐらいのインパクトが出ています。
定性的な効果としては、たとえばプライム上場企業のSun Asterisk様では、KPIをPLと統合することによって事業側の意識が変わり、同じ目線で議論ができるようになったという声をいただいています。PDCAの精度が上がっていくという意味で、非常に大きな効果だと考えています。
8. Manageboard(マネーフォワードコンサルティング株式会社)

Manageboardは、マネーフォワードグループのマネーフォワードコンサルティング株式会社(2025年12月に株式会社ナレッジラボから商号変更・合併)が提供するクラウド型の予算管理・経営管理プラットフォームです。Excelやスプレッドシートに散在するデータを一元管理し、予算編成・予実管理・着地見込み・財務分析・業績シミュレーションをクラウド上で完結させます。
マネーフォワード クラウド会計・freee会計・勘定奉行クラウドとのAPI連携や、CSV・Googleスプレッドシート連携により、実績データの取り込みを自動化できます。PL項目から配下のKPIへドリルダウンする分析機能や財務三表の連動、ワンクリックの業績シミュレーションを備えます。
累計10,000社以上の導入実績があり、少人数の事業から1,500名以上のグループ規模まで対応します。標準で約3か月の導入プログラムが用意され、料金はStandard・Essentialの2プランで要問い合わせです。Webミーティングでの製品デモを経て無料トライアルを利用できます。
9. ヨジツティクス(株式会社カオナビ)

ヨジツティクスは、タレントマネジメントシステム「カオナビ」を手がける株式会社カオナビが提供する予実管理システムです。損益計算書(P/L)の勘定科目などの経営データと非財務データを一元化し、複数部門が入力した予算・見込み・実績を自動で集計・可視化します。
経営陣・経営企画・現場部門がリアルタイムに数字を共有でき、ユーザー数無制限の定額制を採用しているため、経営企画だけでなく全社での利用を前提にできます。表計算ソフトをアップロードして始められ、シンプルな画面設計で現場部門も操作しやすいことを訴求しています。
設定した乖離幅でアラートを表示する乖離レポートや、P/L・非財務データを複数階層で集計するマトリクス分析、ドリルダウン分析を備えます。階層に合わせた細かい権限設定も可能です。料金は要問い合わせで、無料トライアルも用意されています。
データ分析・経営支援に強いタイプ
予算管理にとどまらず、多軸分析や経営管理まで活用したい企業に向くサービスです。中小企業向けの経営分析クラウドから大企業・グローバル向けのEPMまで、規模に応じた選択肢があります。
10. X-KPI(株式会社パブリックアイデンティティ)

X-KPIは、株式会社パブリックアイデンティティが提供するクラウド型のKPI・予実管理ツールです。複数の部門・拠点・プロジェクトごとのKPIと予実データをクラウド上で集約し、予算と実績の差異分析・共有を一元化します。
予実のズレや異常値を自動で検知し、原因とともにチャットツールへ通知するため、差異分析を担当者の手作業に依存させずに運用できます。KPI項目・レポート・ダッシュボードを専門知識なしで設計でき、会計ソフトやグループウェアとのAPI連携により、データ入力の二重管理を避けられます。
日次・月次・四半期などの粒度で予実比較や進捗把握ができ、複数部門のKPIと予実を横断的に管理したい中堅〜大企業に向きます。料金は要問い合わせで、無料トライアルが可能なほか、サンプルデータを使ったプリ実装で運用イメージを確認できます。
11. Loglass 経営管理(株式会社ログラス)

Loglass 経営管理は、株式会社ログラスが提供するクラウド型の経営管理システムです。Excel・会計ソフト・各種システムに散在する予算・見込・実績・KPIデータを収集・統合し、予算策定から予実管理、多軸分析、レポーティングまでを一気通貫で支援します。
配賦ロジックや計算科目をノーコードで設定でき、EBITDAやROEのほか自社独自のKPI指標を自動計算できます。ドリルダウン分析やシミュレーション、ダッシュボードによる可視化を標準で備え、子会社・部門管理や連結にも対応します。KDDI・関西電力・富士フイルムなど東証プライム市場の大手企業を中心に導入実績を持ちます。
株式会社ログラス本体でISO/IEC 27001(ISMS)認証を取得しています。料金は要問い合わせで、中堅〜大企業の経営管理高度化に向いた選択肢です。
12. Finovo(フィノボ)(株式会社Finovo)

Finovo(フィノボ)は、株式会社Finovoが提供するクラウド型の管理会計プラットフォームです。CSVやExcelなど任意形式のファイルをそのままアップロードし、事前に設定した内容に基づいて集計・加工を自動化することで、予実管理・原価管理・連結業績管理・KPIモニタリングまでを支えます。
タグ付け・組替・配賦計算・為替換算といった管理会計特有のデータ処理を専用機能として備え、複数のデータソースを組み合わせて企業独自のフォーマットでレポートを出力できます。多軸ドリルダウンや計算ロジックの分解により、予実差異分析や部門別P/L、着地見込みの確認を深い粒度で行えます。
公認会計士が代表を務め、導入時のデータ構築を専門家が伴走支援する体制も特徴です。料金は要問い合わせで、Excelの数式依存から脱しつつデータ精度を高めたい中堅〜大企業の経理・財務・経営企画に向いた選択肢です。
13. Workday Adaptive Planning(Workday, Inc.)

Workday Adaptive Planningは、米国のWorkday, Inc.(日本法人はワークデイ株式会社)が提供するクラウド型のEPM(Enterprise Performance Management)ソフトウェアです。予算編成・予測・財務計画を自動化し、人員計画・売上計画・オペレーション計画を連携させて管理します。
ファイナンシャル プランニング・ワークフォース プランニング・オペレーション プランニングを横断的にカバーし、What-Ifシナリオやバージョンを無制限に作成できるシナリオプランニングを訴求しています。あらゆるERPやGLと連携でき、連結処理を統合した「Adaptive Planning & Consolidation」も用意されています。
料金は条件により変動する見積制で要問い合わせですが、30日間の無料トライアルが公式に用意されています。グローバルで6,500社を超える利用があるとされ、中堅〜大企業の計画業務に向く外資のクラウドEPMです。
14. AVANT Cruise(株式会社アバント)

AVANT Cruiseは、アバントグループの株式会社アバントが提供するクラウド型の経営管理システムです。財務情報に加え、PSI(生産・販売・在庫)や人事・営業などの非財務情報も統合して管理でき、中期経営計画・予算管理・予実比較・ROIC/ROE等のKPIマネジメントに対応します。
経営会議資料や90種の分析帳票、連結処理を設定のみで利用でき、最短1週間で利用を開始できる「導入レスパッケージ」として提供されます。会社間取引消去・セグメント間取引消去の両方に標準対応するほか、為替差・原料差・原価差のレポートや多段階配賦など、製造業の原価管理に踏み込んだ機能を備えます。
連結会計パッケージ「DivaSystem」で培ったグループの経営管理支援ノウハウを基盤とします。料金は要問い合わせで、成長企業から大規模・グローバル企業まで対応します。
15. bixid(株式会社YKプランニング)

bixidは、株式会社YKプランニングが提供するクラウド型の経営支援サービスです。会計ソフトの仕訳データをもとに、月次決算・予算管理・キャッシュフローなどの経営数字を自動で可視化します。損益だけでなく貸借・キャッシュフローを含めた多面的な計画で予算管理を行い、資金繰りや借入金返済管理まで一元化できます。
料金は、機能を限定した無料のFreeプランに加え、有料プランは月額10,000円(税抜)から用意され、アカウント作成数は全プラン無制限です。グループ連結やキャッシュフロー管理などはオプションで追加できます。中小企業向けの低価格帯で、全国の会計事務所を通じた導入チャネルを持ち、登録事業者数は2024年4月に20,000社を突破しています。
株式会社YKプランニングがISO/IEC 27001(ISMS)認証を取得し、Microsoft Azure基盤で運用されます。Simulation・Planning・Professionalの各プランで無料トライアルを利用できます。
16. kpiee(株式会社データX)

kpieeは、マーケティングプラットフォーム「b→dash」を手がける株式会社データXが提供する経営管理DXのSaaSです。複数ツールに散在するデータの取得・加工・統合・集計・可視化を自動化し、予算・予実管理をデータドリブンで行います。会計データ(P/L等)と売上・労働生産性などのビジネスデータを単一ダッシュボードに集約します。
DWH(データウェアハウス)を搭載し、API・RPA・SFTPなど複数方式で会計・人事・販売管理・SFAシステムを自動連携する構成が特徴です。最大20階層のドリルダウンや分析軸の自由切替で多軸分析ができ、生成AIによる異常値の自動通知(Slack連携)や自然言語チャットボットでの数値質問にも対応します。
予算運用支援やレポーティングまでを人的に担うBPaaSも提供しています。料金は初期費用+月額のサブスクリプションで要問い合わせ、最低利用期間は12か月です。無料トライアルはなく、デモリクエストで確認できます。複数事業や子会社統合のある中堅〜大企業を対象とします。
17. Amoeba Pro 管理会計クラウド(京セラコミュニケーションシステム株式会社)

Amoeba Pro 管理会計クラウドは、京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)が提供するクラウド型の管理会計システムです。予算編成・実績集計・多次元分析を効率化し、京セラグループのアメーバ経営の考え方を背景に持ちます。
部門だけでなく事業・製品・プロジェクトなど最大6セグメントの多次元で予実分析・マトリクス分析ができる点が特徴です。Excelフォーマットの取り込みに対応し、複数システムやファイルサーバからデータを自動収集します。承認ワークフローや配賦・レート計算、非財務KPIの管理も備えます。
料金は月額65,000円/5ユーザー(税抜)からで、以降はユーザー数に応じた個別見積もり、初年度は年間契約です。管理会計専門のコンサルタントによる枠組み構築・運用改善支援を提供しており、中堅〜大企業の管理会計高度化に向きます。
18. Anaplan(Anaplan, Inc.)

Anaplanは、米国のAnaplan, Inc.(日本法人はAnaplan Japan株式会社)が提供するクラウド型のシナリオプランニング/分析/レポーティングプラットフォームです。財務・営業・サプライチェーン・人事など全社の計画業務を一つにつなぐ「Connected Planning(コネクテッドプランニング)」を中核コンセプトに据えています。
予算編成・予実管理に加え、需要計画・要員計画・販売計画を同一基盤でモデル化し、部門間の影響をリアルタイムにシミュレーションできるのが特徴です。API・データ統合機能で複数ソースのデータを取り込み、予測AIや生成AIを計画プロセスに組み込めます。連結・レポーティングや開示管理にも対応します。
SOC 2 Type 2やISO/IEC 27001など複数のセキュリティ認証を本体で取得しています。料金はエンタープライズ向けの個別見積もりで要問い合わせです。導入はPwC・ホープスなどのパートナー経由で支援され、大企業・グローバル連結を対象とします。
19. CCH Tagetik(Wolters Kluwer)

CCH Tagetikは、Wolters Kluwer(ウォルターズ・クルワー)が開発する統合型の経営管理(CPM)プラットフォームです。国内ではSCSK株式会社などのパートナーが導入から保守・運用までをワンストップで提供します。予算管理・連結会計・開示/報告を単一プラットフォーム上で実現します。
計画策定から事業別・地域別・商品別などのセグメント単位の予実管理、将来シミュレーション、連結・開示までを一気通貫でカバーする点が特徴です。Excelをフロントエンドとしてそのまま活用でき、Microsoft Officeとの親和性が高いほか、SAP S/4HANAなどのERP連携やIFRS準拠・業種別テンプレートを備えます。
全世界2,000社以上の財務チーム・60か国以上で利用されているとされます。料金は公式非公開のエンタープライズ向け個別見積もりで要問い合わせです。国内はSCSKが導入後のAMOサービスやSAP連携支援を提供し、大企業・グローバル連結を対象とします。
まとめ
予算管理システムは、Excel依存や属人化を解消し、予実差異分析や着地見込みの精度を高めて経営判断を後押しするシステムです。製品は強みの方向性によって、Excel活用・親和性に強いタイプ、一元管理・効率化に強いタイプ、データ分析・経営支援に強いタイプの3つに分けられます。
自社のExcel運用をどう扱うか、会計・ERP連携や連結会計が必要か、分析や経営管理まで広げたいか、そして自社の企業規模に合うか――この4点を軸に候補を絞り込むと、ミスマッチを避けやすくなります。費用は要問い合わせの製品が多いため、候補を数製品に絞ったうえで見積もりとトライアルを取得し、操作性と総コストを比較するのがミスマッチを抑えやすい進め方です。
まずは気になるサービスの資料を取り寄せ、自社の予算管理業務に当てはめて具体的に検討してください。
予算管理システムに関するよくある質問(FAQ)
Q. 予算管理システムは無料で使えますか?
A. 無料で本格的に使えるケースは限られ、業務利用では有料製品が基本になります。一部の製品はユーザー数を絞った無料版や試用枠を用意していますが、機能やセキュリティ、サポートに制約があることが多く、重要な財務データを扱う本番運用には向きません。まずは無料トライアルやデモで操作性を確かめ、本運用は機能・サポートの揃った有料プランで検討するのが現実的です。
Q. 予算管理システムの費用相場はどのくらいですか?
A. 製品により幅があり、中小向けクラウドは月額1万円台〜十数万円程度、大企業・連結対応製品は要見積もりで数十万〜数百万円規模が目安です。料金体系は初期費用+月額(または年額)が一般的で、利用ユーザー数・拠点数・連携範囲によって変動します。
多くの製品が料金を公開せず「要問い合わせ」としているため、候補を絞ったうえで見積もりを取得し、ユーザー数・拠点数・連携範囲を含めた総保有コストで比較してください。
Q. 中小企業でも予算管理システムを導入するべきですか?
A. 規模よりも「予算管理にどれだけ手間と人手がかかっているか」が導入判断の基準になります。部門や拠点が増えてExcelでの集計が属人化・限界に達している場合は、中小企業でも導入メリットが大きくなります。
近年は大企業向けの機能を中堅以下でも手軽に使えるクラウド製品が増えており、月額数万円規模から段階的に始められるため、まずは自社の予算編成・予実集計にかかる工数を棚卸ししたうえで判断するとよいでしょう。
Q. パッケージ(オンプレミス)型とクラウド型はどちらを選べばよいですか?
A. 導入の手軽さ・コストを優先するならクラウド型、要件への作り込みや自社運用を重視するならパッケージ・オンプレミス型が向きます。クラウド型は初期費用を抑えて短期間で使い始められ、保守やアップデートをベンダーに任せられるのが利点です。
パッケージ・オンプレミス型は自社要件に合わせたカスタマイズや独自のセキュリティ要件への対応に強みがあります。どちらも一長一短があるため、自社の事業形態・運用体制・セキュリティ方針に合わせて選びましょう。
Q. 予算管理システムと予実管理システムは何が違いますか?
A. 厳密には予実管理は予算管理の中核工程ですが、近年の製品は両者を一体で提供するものが主流のため、ほぼ同じものとして扱われます。予実管理(予算実績管理)は編成した予算と実績を突き合わせて差異を分析する活動を指し、予算編成から予実差異分析・着地見込みまでを一気通貫でカバーする製品が一般的です。
「予算管理システム」「予実管理システム」のどちらの名称で探しても比較対象はほぼ同じ製品群になるため、自社が予算編成・予実分析のどちらに重心を置きたいかで機能の充実度を見比べるとよいでしょう。
Q. 連結会計やグローバル拠点の予算管理にも対応できますか?
A. 連結予算・多通貨・多言語に対応する製品はありますが、対応範囲は製品によって差が大きいため要件として明確に確認すべきです。IPO準備や海外拠点を持つ企業では、連結ベースの予算編成や多通貨換算、各国の会計基準への対応が必要になります。
こうした機能は主に大企業・グローバル向けの製品に厚く備わっており、中小向けの製品では非対応や限定的なことがあります。連結・多通貨が必須要件であれば、比較表の対応範囲を確認したうえで、見積もり段階で具体的な対応可否を必ず確認してください。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
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