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おすすめの金融ベンダー・システム開発会社を比較|銀行・証券・決済システム別

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金融機関向けのシステム開発を外部に依頼したいけれど、「どの開発会社が信頼できるのか分からない…」とお悩みではありませんか?金融システムは高度なセキュリティや複雑な業務要件が伴うため、開発会社選びは慎重になりますよね。

この記事では銀行決済システム証券取引システム汎用的な金融システムの3カテゴリ別に、実績豊富で信頼できる開発会社を比較・紹介します。また、開発会社選びのポイントや費用相場、よくある質問にもお答えします。「自社に合った金融システム開発会社を探している」という方は、ぜひご覧ください。

金融システム開発会社・ベンダーを選ぶポイント

金融システムの開発パートナーを選定する際は、以下の3つのポイントを重視すると安心です。

選定時に注目したいポイント
  • 豊富な金融業界での開発実績
  • 高度なセキュリティ対策
  • 充実したサポート・保守体制

それぞれどのような内容なのか、順番に見ていきましょう。

1.豊富な金融業界での開発実績

銀行や証券、保険など金融業界のプロジェクト経験が豊富な会社は、業界特有の要件や厳しい規制への対応力があります。また、過去に勘定系や取引システムなどを手掛けた実績があれば、高度なノウハウと技術力が期待できます。

2.高度なセキュリティ対策

金融分野ではセキュリティが最優先事項です。最新のセキュリティ標準や暗号化技術に精通し、情報漏えいやサイバー攻撃などからデータを守ってくれる堅牢なシステムを開発できる会社を選びましょう。

3.充実したサポート・保守体制

システム導入後の運用保守やトラブル対応も重要です。24時間365日対応や迅速な障害復旧、定期アップデートなどサポート体制が整っている会社だと安心です。長期的な付き合いを見据え、アフターサービスが充実した企業を選ぶと良いでしょう。

以上のポイントを踏まえて候補企業を比較検討すると、より安心して金融ITプロジェクトを任せられるパートナーが見つかります。

金融取引システムの基本については「金融システムとは?6つの種類と仕組み、開発・運用のポイントまで徹底解説【導入ガイド」でも解説していますので、基礎から学びたい方はぜひご一読ください。

金融システム開発の費用相場と内訳

金融システムの開発費用はプロジェクト規模や機能要件によって大きく異なりますが、おおよその相場感は以下の通りです。

  • 小規模な金融Webアプリ開発
    • 例:シンプルなオンライン融資申込システムなど
    • 費用感:約100万~300万円
    • 画面数や機能が限定的な場合、比較的安価に開発が可能
  • 中規模の業務システム開発
    • 例:銀行の社内業務管理システム、ミドルオフィス向けシステム等
    • 費用感:約500万~2,000万円
    • 要件が増えるほどエンジニア工数がかさみ、数千万円規模になることも
  • 大規模な基幹システム開発・刷新
    • 例:勘定系システムの刷新、証券のトレーディング基盤構築など
    • 費用感:数千万円~1億円以上
    • 大規模プロジェクトではチーム体制も大きく、期間も年単位となるため費用も高額になる傾向

費用内訳としては、要件定義・設計、開発(プログラミング)、テスト、導入、保守までの各工程にそれぞれコストが発生します。

要件定義や設計で全体の20~30%、実装で約30~40%、テストで15~20%程度、残りがプロジェクト管理や予備費といった配分が一般的です。正確な見積りには要件の明確化が不可欠なので、複数社から提案・見積りを取って比較検討することが大切です。

銀行向け決済システム開発に強い会社・ベンダー【比較紹介】

ここからは、実際に金融システムの開発を行っている企業を紹介していきます。

まずは、銀行の決済・勘定系システムに強みを持つ開発会社を紹介します。国内の銀行間送金ネットワークやオンラインバンキング、決済インフラの構築などで豊富な実績を持つ企業です。

以下は、各企業の規模や強み、主な取引先などを記載した比較表です。

会社名NTTデータ(株式会社NTTデータ)三菱総研DCS株式会社ライジングシステム株式会社株式会社クレスコ
会社規模国内最大級SIer
東証プライム上場
連結:3,072名 単体:2,421名(2024年9月時点)
三菱総研グループ
64名(2025年4月時点)
非上場
連結:3,264名
単体:1,582名
(2025年4月時点)
東証プライム上場
強み日銀ネット・全銀システム・CAFISなど決済インフラの構築・運用実績市場リスク管理や銀行基幹システム開発実績勘定系・営業店システム、ネットバンキングに強み与信管理・リスク管理・データ分析基盤構築
主な取引先/事例都市銀行・地銀共同センター・日本銀行 などメガバンク系列、証券・保険都市銀行・地方銀行・信用金庫メガバンク・政府系金融機関
詳細情報公式サイトをご覧ください公式サイトをご覧ください公式サイトをご覧ください公式サイトをご覧ください

続いて、各企業の具体的な特徴について見ていきましょう。

1.NTTデータ(株式会社NTTデータ)

出典元:https://www.nttdata.com/jp/ja/

2.NTTデータ(株式会社NTTデータ)」は、日本の金融ITインフラを支えるリーディングカンパニーとして長年活躍しており、グローバル展開もしています。

日銀ネット(日本銀行の資金決済網)、全銀システム(全国銀行データ通信システム)、ANSER(オンライン残高照会サービス)など、日本の決済インフラ構築・運用に長年携わり、金融経済の根幹を支えてきた実績があります。大規模ネットワークシステムの開発運用経験も豊富で、高トラフィック処理や24時間稼働の堅牢性に定評があります。

項目内容
会社名NTTデータ(株式会社NTTデータ)
企業規模国内最大級SIer、東証プライム上場
主な実績・強み日銀ネット・全銀システム・CAFISなど決済インフラの構築・運用実績
対応領域・銀行勘定系(共同利用型の基幹システム「BeSTA」など)、決済系ネットワーク(全銀システム、CAFISカード決済ネットワーク等)、インターネットバンキング(ANSERサービス)、政府系金融システム
・クレジットカードやデビット決済インフラも長年運用
主要取引先・事例都市銀行・地銀共同センター・日本銀行 など
詳細情報公式サイトをご覧ください

3.三菱総研DCS株式会社

出典元:https://www.dcs.co.jp/

三菱総合研究所グループのシステム会社である「三菱総研DCS株式会社」は、金融システム開発で数十年の経験と多数の実績を持つ老舗SIerです。特に、株価・金利・為替など市場リスクを考慮した銀行向けシステム開発に強みがあります。

高度な金融工学ノウハウがあり、市場系・リスク管理系のソリューション提供で高い評価を得ています。また、国内外のプロジェクト実績も多数あり、最新のDX支援やITコンサルも手掛けています。

項目内容
会社名三菱総研DCS株式会社
企業規模連結:3,072名 単体:2,421名(2024年9月時点)
三菱総研グループ
主な実績・強み市場リスク管理や銀行基幹システム開発実績
対応領域銀行の勘定系・情報系全般、市場リスク管理システム、資金決済、融資・与信管理、証券システムの一部など幅広く対応
・オフショア開発や保守運用にも対応可能で、ISOやプライバシーマーク等の認証取得も万全
主要取引先・事例メガバンク系列、証券・保険
詳細情報公式サイトをご覧ください

4.ライジングシステム株式会社

出典元:https://www.risystem.co.jp/

独立系ソフトウェア開発会社の「ライジングシステム株式会社」は、金融業界の基幹業務システムに強く、メガバンクから地方銀行まで多様な導入実績を持ちます。

勘定系システムや営業店システムはもちろん、ネットバンキングの課題解決にも取り組める専門知識があります。また、金融業界特有の業務知識とITスキルを融合し、各銀行のIT課題に合わせたきめ細かな開発支援が可能です。具体的な事例としては、地方銀行の老朽化システム刷新や、ネット専業銀行の立ち上げ支援などが挙げられます。

項目内容
会社名ライジングシステム株式会社
企業規模64名(2025年4月時点)、非上場
主な実績・強み勘定系・営業店システム、ネットバンキングに強み
対応領域・銀行基幹業務全般(預金・融資・為替など勘定系)、営業店システム(窓口端末や情報系)、ネットバンキング
・ISO27001等のセキュリティ認証取得済みで、開発から運用・保守までワンストップ対応可能
主要取引先・事例都市銀行・地方銀行・信用金庫
詳細情報公式サイトをご覧ください

5.株式会社クレスコ

出典元:https://www.cresco.co.jp/ja/index.html

国内のほかにベトナムにも開発拠点を持つ独立系システムインテグレータの「株式会社クレスコ」は、メガバンクを含む銀行業界のシステム開発で豊富な実績を持ちます。

基幹系から情報系まで幅広い分野の銀行システム構築・運用を手がけ、特に銀行の与信管理、リスク管理、契約情報管理システム、データ分析システムなどの構築実績があります。独立系SIerとして柔軟な提案ができ、コンサル~開発~運用まで一貫したサービス提供が可能な点や、比較的リーズナブルな価格での開発にも対応できるコスト競争力などが強みです。

項目内容
会社名株式会社クレスコ
企業規模連結:3,264名 単体:1,582名(2025年4月時点)
東証プライム上場
主な実績・強み与信管理・リスク管理・データ分析基盤構築
対応領域・銀行・金融全般の業務システム(勘定系、情報系、周辺系システム)、DX支援サービス、組込みシステム・製造業向けシステムなど
・ISO27001やPマークも取得済みでセキュリティ管理も万全
主要取引先・事例メガバンク・政府系金融機関
詳細情報公式サイトをご覧ください

以上の企業は、銀行向けの決済インフラや勘定系開発で実績のある信頼性の高い会社ばかりです。

メガバンク級の巨大プロジェクトから地方金融機関のニッチな課題まで幅広く対応可能です。それぞれ強みが異なるので、自社のニーズに合ったパートナーを選ぶ参考にしてください。

証券・トレーディングシステム開発に強い会社・ベンダー【比較紹介】

続いて、証券会社向けの取引システムやトレーディングプラットフォーム開発に実績豊富な会社を紹介します。高速取引や大量データ処理、マーケットのリアルタイム性が求められる分野で強みを発揮する企業です。

会社名野村総合研究所(NRI)株式会社トレードワークス富士通株式会社株式会社アイ・エス・ビー
会社規模7,645人(NRIグループ 16,679人、2025年3月31日時点)
東証プライム上場
152名(2025年6月末時点)
東証グロース上場
国内大手SIer
東証プライム上場

2,620名(連結、2024年12月31日時点)
東証プライム上場
強み証券システム市場トップシェア(THE STARシリーズ)FX・CFD・証券取引システムに特化東証arrowhead開発(世界最高速取引システム)証券フロント~バック業務システムに強み
主な取引先/事例大手証券(野村・日興・大和など)ネット証券・銀行系証券東京証券取引所・メガバンク大手証券・ネット証券
詳細情報公式サイトをご覧ください公式サイトをご覧ください公式サイトをご覧ください公式サイトをご覧ください

以下で、各企業の詳細について解説します。

1.野村総合研究所(NRI)

出典元:https://www.nri.com/jp/index.html

国内最大級シンクタンク/SIerの「野村総合研究所(NRI)」は、金融ITソリューション事業において証券業界向けシステムで圧倒的シェアを誇ります。特に、証券会社の勘定系バックオフィスシステム「THE STAR」シリーズは業界標準とも言われ、開発元のNRIは証券勘定系で高い市場占有率を維持しています。

また、銀行・資産運用・保険など幅広い分野に金融ITアウトソーシングとプラットフォームの提供実績がある点も、NRIの特徴です。コンサルティング機能も併せ持ち、企画提案から開発運用まで一貫して支援できる点が強みと言えます。

項目内容
会社名野村総合研究所(NRI)
企業規模7,645人(NRIグループ 16,679人、2025年3月31日時点)
東証プライム上場
主な実績・強み証券システム市場トップシェア(THE STARシリーズ)
対応領域・証券フロント~バックシステム全般(注文執行、売買管理、顧客管理、清算決済など)、資産運用システム(投信販売プラットフォーム等)、銀行向けシステム(共同利用型勘定系「BANKSTAR」を活用したBaaS提供など)
・クラウド活用やAI・データ分析基盤の構築など先端技術にも対応
主要取引先・事例大手証券(野村・日興・大和など)
詳細情報公式サイトをご覧ください

2.株式会社トレードワークス

出典元:https://www.tworks.co.jp/

証券取引システム開発に特化した「株式会社トレードワークス」は、証券会社のオンライン取引システムやFX・CFD取引システムを数多く手掛け、安全かつ高速で利便性の高いシステム提供で知られています。

同社はネット証券各社、FX専業会社、銀行系証券などの導入実績が豊富です。例えば、大手ネット銀行のFX/CFD取引システム「TradePower」をASPサービスとして提供し、本番稼働させた実績があります。最近では、暗号資産取引プラットフォームとの連携や、AIを活用した投資助言サービスの開発(子会社Trade Advisory Technologiesによる『GPT-Trade』)など最新技術に関連した事例もあります。

項目内容
会社名株式会社トレードワークス
企業規模152名(2025年6月末時点)、東証グロース上場
主な実績・強みFX・CFD・証券取引システムに特化
対応領域・株式売買システム、FX・CFD取引システム、先物オプション取引などのフロントシステム開発、証券会社向け基幹業務システム、UX設計、OMO(オンラインと店舗統合)支援など
・セキュリティサービス部門を持ち、取引系システムにおける多要素認証基盤サービス「SpotPath」の提供や、サイバーセキュリティ監査支援サービスも展開
主要取引先・事例ネット証券・銀行系証券
詳細情報公式サイトをご覧ください

3.富士通株式会社

出典元:https://global.fujitsu/ja-jp

日本を代表するSIerの「富士通株式会社」は、超大規模な取引所システムの開発運用で世界トップクラスの技術力を有しています。代表的な開発事例としては、東京証券取引所の株式売買システム「arrowhead」があります。同システムの最新アップグレード版では、注文処理速度を従来比3倍の300マイクロ秒に高速化し、世界最高水準に達しました。

システムの信頼性確保のための冗長構成やフェイルセーフ設計も徹底しており、金融インフラとしての高可用性を実現しています。また、大手銀行の勘定系ホストシステム開発や、生損保の契約管理システム構築など、金融業界向け大型SI案件を長年数多く手掛けています。

項目内容
会社名富士通株式会社
企業規模国内大手SIer、東証プライム上場
主な実績・強み東証arrowhead開発(世界最高速取引システム)
対応領域・証券取引所システム(株式・デリバティブ売買システム)、決済システム(国内外為替決済網、清算機関システム等)、銀行勘定系、保険契約・支払システム、チャネル系(インターネットバンキング、ATM)など
・近年は「Uvance for Finance」戦略のもと、クラウドやAIを活用した次世代金融SIサービス提供にも注力
主要取引先・事例東京証券取引所・メガバンク
詳細情報公式サイトをご覧ください

4.株式会社アイ・エス・ビー

出典元:https://www.isb.co.jp/

独立系SIerの「株式会社アイ・エス・ビー」は、銀行・証券・保険など金融各業界向けにシステム構築実績がありますが、中でも証券会社向けシステムに強みを持っています。

証券のフロントであるトレーディングシステムから、バックオフィスの業務系システムまで幅広く対応できる点が特徴です。長年の証券業務ノウハウを持つエンジニアが多数在籍し、売買執行や顧客管理、コンプライアンスシステムなど証券業特有の領域での実績が豊富です。最近では、FinTech分野(AIによる投資判断支援など)の開発にも注力しています。

項目内容
会社名株式会社アイ・エス・ビー
企業規模2,620名(連結、2024年12月31日時点)
東証プライム上場
主な実績・強み証券フロント~バック業務システムに強み
対応領域・証券会社向け:オンライントレードシステム、トレーダー用発注システム、信用取引管理、顧客管理CRMなど
・銀行向け:融資審査システムや市場系リスク管理
・保険向け:新契約管理や保全業務システムなど
主要取引先・事例大手証券・ネット証券
詳細情報公式サイトをご覧ください

証券・トレーディング分野はスピードと信頼性が命です。上記の企業は高速取引や大量データ処理のノウハウを備え、証券業界の厳格な要件に応えるプロ集団です。自社の扱う商品(株式、FX、デリバティブ等)や必要な機能(発注系、清算系など)に合わせて、最適な開発パートナーを見つけてください。

汎用的な金融システム開発に対応できる会社・ベンダー【比較紹介】

最後に、特定分野に限らず金融全般のシステム開発に対応できる企業を紹介します。銀行・証券のみならず、フィンテック新サービスや異業種の金融参入支援などを行っている、総合力の高い開発会社です。

会社名TIS株式会社シンプレクス株式会社 株式会社NSD
会社規模連結:21,765名
単体:5,970名
(2025年3月31日時点)
東証プライム上場
1,792名(2025年4月1日時点)
東証プライム上場
4,455名(2025年3月31日時点)
東証プライム上場
強みクレジットカード基幹システム国内シェア50%超金融機関全般に実績、暗号資産・フィンテック対応金融機関・社会インフラシステムで半世紀以上の実績
主な取引先/事例大手カード会社・メガバンク・生保メガバンク・大手証券・フィンテック企業都市銀行・信託銀行・政府系機関
詳細情報公式サイトをご覧ください公式サイトをご覧ください公式サイトをご覧ください

1.TIS株式会社

出典元:https://www.tis.co.jp/

東証プライム上場の独立系SIer「TIS株式会社」は、金融・決済分野で45年以上の経験を有します。特にクレジットカード基幹システム開発では国内市場シェア約50%を占め、ブランドデビットカード分野でもトップクラスの実績があります。

大手クレジットカード会社向けシステムを多数手掛けてきた実績から、決済領域で高い評価を得ています。また銀行、保険、リースなど幅広い金融業務システムで多数の実績を持ち、レガシーから先端技術まで多様なノウハウを持っています。

項目内容
会社名TIS株式会社
企業規模連結:21,765名 単体:5,970名(2025年3月31日時点)
東証プライム上場
主な実績・強みクレジットカード基幹システム国内シェア50%超
対応領域・決済サービス全般(クレジットカード基幹、デビットカード、QR/モバイル決済、加盟店管理等)、銀行システム(勘定系共同センター、融資・与信、チャネル系など)、保険システム、証券システム
・クラウドやDXにも積極的で、AWS上でのFinTechソリューション提供にも注力
主要取引先・事例大手証券・ネット証券
詳細情報公式サイトをご覧ください

2.シンプレクス株式会社

出典元:https://www.simplex.inc/

東証プライム上場のフィンテック系SIerの「シンプレクス株式会社」は、メガバンク・三大証券・大手保険会社から、ネット銀行・ネット証券・フィンテック企業まで、幅広い金融機関のシステム導入実績があります。

金融サービスの企画デザインから当局(金融庁)対応支援、システム設計・実装・運用保守までを一気通貫で担える、日本でも数少ない企業の一つとして知られています。最新テクノロジー活用にも積極的で、ブロックチェーンやAIを用いたプロジェクト実績も豊富です。

項目内容
会社名シンプレクス株式会社
企業規模1,792名(2025年4月1日時点)、東証プライム上場
主な実績・強み金融機関全般に実績、暗号資産・フィンテック対応
対応領域・銀行(勘定系、マーケット系、融資・与信、チャネル)、証券(株式・債券・デリバティブフロント~バック、アルゴ取引)、保険(新契約・保全・年金)、FX、暗号資産
・UI/UXデザイン専門部隊やクラウド専門部隊も擁し、顧客体験の高いサービス開発やクラウドネイティブ開発も強み
主要取引先・事例メガバンク・大手証券・フィンテック企業
詳細情報公式サイトをご覧ください

3.株式会社NSD

出典元:https://www.nsd.co.jp/

株式会社NSD」は、創業から半世紀以上にわたり、金融機関や社会インフラ企業をはじめ多くの顧客システム開発に携わってきた老舗SIerです。都市銀行の国内・外為システム開発、信託銀行の年金運用管理システム開発、クレジット会社の基幹システム刷新、政府系機関の決済ネットワーク構築など多数の実績があります。

あるメガバンクの勘定系再構築プロジェクトでは下流工程を担当し、高い品質で納期内リリースを達成した実績があります。長年取引する顧客が多く、安定稼働後の保守運用を10年以上継続受託するケースも見られます。

項目内容
会社名株式会社NSD
企業規模4,455名(2025年3月31日時点)、東証プライム上場
主な実績・強み金融機関・社会インフラシステムで半世紀以上の実績
対応領域・銀行向けシステム全般(勘定系の預金・融資・外国為替、信託銀行の有価証券運用や証券代行システム等)、カード・決済、証券業務、製造・流通・公共など
・ミッションクリティカルな金融系システムや社会インフラ系システムの構築運用で鍛えた品質管理力が強み
主要取引先・事例都市銀行・信託銀行・政府系機関
詳細情報公式サイトをご覧ください

以上、総合力のあるSIerを中心に紹介しました。これらの企業は金融業界全般に幅広い知見を持ち、要件定義の段階から柔軟に伴走してくれる頼もしいパートナーと言えます。

大規模プロジェクトの実行力や最新技術への対応力も備えているため、新規FinTechサービスの開発からレガシーシステムのモダナイズまで安心して任せられるでしょう。

まとめ:開発会社の比較検討と「MCB FinTechカタログ」の活用

金融システム開発の成功には、パートナー選びが非常に重要です。過去の実績、セキュリティ対応力、サポート体制といった観点で自社のニーズに合う会社を絞り込み、提案内容や見積りを比較しましょう。

記事中で紹介したように、銀行決済に強い会社、証券トレーディングに強い会社、汎用的に対応できる会社など様々あります。それぞれ得意分野や企業文化が異なるため、複数社の情報収集が欠かせません。

そんなときに便利なのが「MCB FinTechカタログ」です。MCB FinTechカタログは、法人の課題に合わせて最適な金融ソリューションを検索・比較し、複数社の資料請求や問い合わせができるカタログサイトです。

たとえば「オンラインサービスに決済を導入したい」「自社サービスに金融機能を組み込みたい」といった課題から、それを解決できるFinTechサービスや開発会社を横断的に探すことができます。気になるサービスがあればチェックして一括で資料請求が可能なので、個別に問い合わせる手間も省けます。

金融システム開発は専門性が高く、不明点も多いでしょう。ぜひ信頼できる開発会社をパートナーに迎え、最新テクノロジーも活用しながら安全で便利なシステムを実現してください。皆様のプロジェクトが成功することを心より応援しています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 金融システムの開発には通常どれくらいの期間がかかりますか?

A. 開発期間はシステムの規模によって大きく異なります。小規模なWeb金融アプリ(例えば簡易なローン申込システムなど)で3~6ヶ月程度、銀行の勘定系や証券の取引基盤など大規模システムの場合は1年以上(12~24ヶ月以上)かかるケースもあります。

要件定義・設計に数ヶ月、実装に半年前後、テストに数ヶ月といった工程配分が一般的です。金融機関側の審査や当局確認が必要な場合、その対応期間も見込む必要があります。余裕をもったスケジュール計画を立てることが重要です。

Q2. 金融システム開発の費用はどのくらいかかるでしょうか?

A. 目安は上記記事内「費用相場」で解説した通りですが、小規模システムで数百万円、中規模で数千万円、大規模では1億円超もあり得ます。費用は人件費に比例するため、必要な技術者数と開発期間で概算できます。例えば要員5名で6ヶ月開発なら、単価100万円/月換算で約3,000万円となります。

加えてハードウェアやソフトウェアライセンス費用、保守費用なども考慮します。複数社から詳細見積りを取り、内訳(設計何人/月、開発何人/月など)を比較すると適正な費用感が掴めるでしょう。

Q3. 外部の開発会社に金融システムを任せてセキュリティ面は大丈夫でしょうか?

A. 信頼できる開発会社であれば、セキュリティ面の配慮も徹底しています。具体的には開発プロセスでのセキュリティ要件定義、コードレビューや脆弱性診断の実施、ペネトレーションテストの実施などを行います。またISO27001やISMS認証を取得し、社内情報管理を厳格にしている会社も多いです。契約上も機密保持契約(NDA)を締結し、データ持ち出し禁止や権限管理を明確に定めることが大切です。

心配な場合は、過去の金融案件でのセキュリティ対策例をヒアリングしたり、自社のセキュリティポリシーを共有して遵守してもらうよう取り決めておくと良いでしょう。

Q4. システム導入後の保守・サポートはどのように受けられますか?

A. 多くの開発会社は、納品後の保守契約を結ぶことで引き続きサポートを提供します。内容としては障害発生時の緊急対応、問い合わせ対応、定期メンテナンス、法令改正時のプログラム修正などです。24時間365日の監視やヘルプデスク体制をオプション提供する会社もあります。

金融システムの場合、少しの不具合でも業務影響が大きいため、本番稼働後も開発担当者がバックアップに入る体制が望ましいです。契約時に、何時間以内に復旧対応するかなどSLA(サービスレベル合意)を定めておくことも重要です。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋 真倫

大阪大学経済学部卒業。都市銀行退職後に暗号資産関連スタートアップの創業メンバーとして業界調査や相場分析に従事。2018年、マネックスグループ入社。マネックスクリプトバンクでは業界調査レポート「中国におけるブロックチェーン動向(2020)」や「Blockchain Data Book 2020」などを執筆し、現在はweb3ニュースレターや調査レポート「MCB RESEARCH」などを統括。国内メディアへの寄稿も多数。2021年3月より現職。

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