「取引先への支払いが先で、売上の入金が後。手元資金が細るタイミングをどうにかしたい」——請求書カード払いは、こうした資金繰りの悩みに応える手段の一つです。受け取った請求書をクレジットカードで支払い、実際のカード引き落としまで支払いを先延ばしできます。
ただし、サービスによって手数料率も最低手数料も、振り込みまでの日数も、事前審査の有無も異なります。率だけを見て選ぶと、少額の支払いで最低手数料に届いて割高になることもあります。
この記事では、請求書カード払いの仕組みとメリット・デメリットを整理したうえで、主要サービスを手数料・振り込みスピード・審査・対応ブランドで比較します。自社の課題に合うサービスを診断ツールで絞り込み、資料請求や申し込みの判断材料にしてください。
この記事でわかること
- 請求書カード払いの仕組みと、支払いを最大60日先延ばしできる理由
- メリットと、導入前に押さえたいデメリット・注意点
- 手数料・振り込みスピード・審査など、比較すべき選定軸
- 主要サービスの手数料・条件を横並びで比較
- 主要16サービスをタイプ別に個別紹介
- ファクタリング・掛け払い・法人カードとの使い分け
目次
請求書カード払いとは(仕組みと最大60日の支払延長)
請求書カード払いは、取引先から受け取った請求書の支払いを、利用者に代わってサービス会社が銀行振り込みで行い、利用者は後日その金額をクレジットカードで支払う仕組みのサービスです。取引先がカード決済に対応していなくても、カードで支払える点が特徴です。
請求書カード払いの仕組み(サービス会社が間に入る流れ)
利用者は、支払いたい請求書の情報をサービスに登録し、クレジットカードで決済します。サービス会社はその内容にもとづいて、取引先の口座へ通常どおり銀行振り込みを行います。取引先は現金の振り込みを受け取るだけで、カード払いが使われたことは通知されません。
利用者はその後、カード会社の締め日・支払日に合わせて利用分を支払います。取引先への支払いはすぐ完了しつつ、自社の現金の支出はカードの引き落とし日まで後ろにずらせる、という構図です。
最大60日、支払いを先延ばしできる理由
支払いを先延ばしできる期間は、多くのサービスで「最大60日程度」とされています。これは特別な融資枠ではなく、クレジットカードの締め日から引き落とし日までの猶予を利用しているためです。
たとえば月末締め・翌月末払いのカードで、締め日の直後に決済すれば、請求書の支払いから実際の引き落としまで約60日の猶予が生まれます。決済のタイミングを締め日の直後に合わせるほど、猶予は長く取れます。逆に締め日の直前に決済すると猶予は短くなるため、資金繰りを狙って使う場合はカードの締め日を意識することが重要です。
請求書カード払いのメリット
ここからは、請求書カード払いを利用する主なメリットを整理します。
資金繰りに余裕が生まれる。取引先への支払いを済ませつつ、自社の現金支出をカードの引き落とし日まで後ろにずらせます。売上の入金を待ってから支払いに回せるため、月末に支払いが集中する事業でもキャッシュフローを平準化しやすくなります。
取引先がカード非対応でも使える。サービス会社が取引先へ銀行振り込みを行う仕組みのため、取引先側のカード決済対応は不要です。振り込みしか受け付けない仕入先や外注先への支払いにも使えます。
カードのポイント・マイルが貯まる。支払額に応じてカードのポイント還元を受けられます。手数料はかかりますが、還元率の高いカードを使えば実質的な負担を一定程度、相殺できます。
審査なしで導入できるサービスが多い。事前審査が不要なサービスが多く、請求書をアップロードするだけで利用を始められます。銀行融資やファクタリングのような与信審査を待たずに使えるため、設立間もない企業や急な資金ニーズにも向きます(カード会社直営など一部は審査があります)。
請求書カード払いのデメリット・注意点
便利な一方で、導入前に理解しておきたい注意点もあります。
手数料がかかる。手数料はおおむね支払額の2.5〜4.0%程度で、銀行振り込みには発生しないコストです。ポイント還元でいくらか相殺できても、還元率を上回る手数料を払えば持ち出しになります。使うほどコストがかさむ点は、常に念頭に置く必要があります。
カードの利用可能枠を超えては使えない。支払いはカードの利用枠の範囲内に限られます。大口の請求書を処理したい場合は、事前にカード会社へ増枠を申請するか、複数のカードを使い分ける必要があります。
先延ばしできるのは最大60日程度まで。あくまでカードの締め日・支払日を使った短期の猶予であり、恒常的な資金不足の解消には向きません。慢性的に資金が足りない場合は、融資など別の手段とあわせて検討する必要があります。
経理処理がやや複雑になる。従来の振り込みと異なり、カード決済を経由するため、利用時・カード引き落とし時・請求書計上時の管理が増えます。会計ソフトと連携できるサービスを選ぶと、この負担を抑えられます。
請求書カード払いサービスの比較ポイント(選び方)
ここからは、サービスを選ぶときに確認したい軸を解説します。自社の使い方に照らして、どの軸を重視するかを整理してください。
手数料は「率」と「最低手数料」の両方を見る
手数料は率だけで判断すると見誤ります。多くのサービスは「率」に加えて「最低手数料」を設けており、少額の支払いでは最低手数料が適用されて実質の負担率が跳ね上がるためです。
たとえば率が2%台でも、5万円以下は一律で数千円という設定なら、小口の支払いでは率換算で数%〜10%近くになることもあります。少額の支払いが多いなら最低手数料の低さを、大口中心なら率の低さを重視すると、実際の負担に合った選び方ができます。具体的な負担額は後述の比較表で確認してください。
振り込みスピードと審査の有無
取引先への振り込みが完了するまでの日数は、最短即日〜数営業日までサービスによって幅があります。支払期日が迫っている請求書に使うなら、振り込みスピードは重要な判断材料です。
あわせて、事前審査の有無も確認しましょう。審査不要のサービスは請求書のアップロードだけですぐ使える一方、審査があるサービスは利用開始まで時間がかかることがあります。急ぎで使いたい場合ほど、審査なし・振り込みが速いサービスが向きます。
利用対象(法人・個人事業主)と限度額
サービスによって、法人のみ対応のものと、個人事業主・フリーランスまで対応するものがあります。まず自社が利用対象かを確認しましょう。
利用できる金額の上限は、多くの場合、使うクレジットカードの利用可能枠に依存します。カード会社直営のサービスでは対応ブランドが自社カードに限られることもあるため、手持ちのカードで使えるか、必要な金額を処理できるかを事前に確かめておくと安心です。
社会保険料・税金の支払いに使えるか
請求書だけでなく、社会保険料や税金といった公的な支払いに対応するサービスもあります。対応範囲はサービスごとに異なり、公式に明記していない場合や条件付きの場合もあります。
毎月の社会保険料の支払いをカードに集約したい場合は、対応可否を公式サイトで確認しておきましょう。土日祝日の受付・振り込みに対応するかどうかも、支払期日が休日前後にあるときは効いてきます。
自社に合う請求書カード払いを診断する
「審査を避けたい」「即日で振り込みたい」「法人の支払いを集約したい」「個人事業主で使いたい」——重視する課題によって、向いているサービスは変わります。いくつかの質問に答えて、自社に合うサービスを絞り込んでください。
請求書カード払いサービスのタイプ(利用主体×手続きの軽さ)
請求書カード払いは、「誰が使えるか」と「手続きの軽さ」で大きく3つのタイプに分けられます。自社がどのタイプを求めているかを見極めると、比較すべきサービスを絞りやすくなります。
ただし、審査なしで使えるサービスは複数のタイプにまたがります。審査を避けたい・すぐ使いたい場合は、タイプにかかわらず後述の比較表で各サービスの審査有無もあわせて確認してください。
審査なしですぐ使えるタイプ
事前審査がなく、請求書をアップロードするだけで利用を始められるタイプです。利用開始までが速く、急な資金繰りや、与信実績が薄い設立間もない企業に向きます。振り込みスピードが速いサービスが多いのも特徴です。
法人の支払業務に組み込むタイプ
会計ソフトやカード会社のサービスと連携し、法人の支払業務に恒常的に組み込むことを想定したタイプです。高めの限度額や管理機能を備えるものが多く、毎月の支払いをまとめてカードに寄せたい企業に向きます。カード会社直営のサービスも含まれます。審査の有無で分けたものではなく、審査なしで使えるものも含みます。
個人事業主・フリーランス向けタイプ
個人事業主やフリーランスでも利用でき、少額から使えて即日対応するタイプです。1万円程度の小口から使えるものや、土日祝日も審査・入金に対応するものがあり、経理を一人で回している事業者の負担軽減に役立ちます。審査なしタイプの一部も個人事業主が利用できます。
【比較表】請求書カード払いサービスを手数料・振込スピード・審査で比較
主要な請求書カード払いサービスを、手数料・対応ブランド・振り込みスピード・審査の有無・利用対象で横並びにしました。タイプ別に整理しているので、前段で見極めたタイプから比較してください。表の情報は2026年7月時点のものです。
手数料の実額比較(少額時・高額時の負担イメージ)
手数料の負担は、支払額の大きさで印象が変わります。率が低くても最低手数料が高いサービスは、少額の支払いで割高になります。
たとえば5万円の請求書なら、率3.0%・最低手数料300円のサービスで1,500円ですが、率2.5%でも「5万円以下は一律1,400円」なら1,400円と差は縮まります。50万円なら率3.0%で15,000円、率2.5%で12,500円と、率の差がそのまま金額差になります。少額中心なら最低手数料の低さを、大口中心なら率の低さを見ると、実際の負担に合った選択ができます。
| サービス | 手数料率 | 最低手数料 | 5万円の支払い | 50万円の支払い |
|---|---|---|---|---|
| DGFT請求書カード払い | 3.0% | 400円 | 1,500円 | 15,000円 |
| Fintoカード後払い | 2.5% | 1,400円(5万円以下一律) | 1,400円 | 12,500円 |
| 1click後払い | 3.8% | 5,000円 | 5,000円 | 19,000円 |
| サービス名 | DGFT請求書カード払い | INVOYカード払い | フリーウェイ請求書カード払い | 1click後払い | NP掛け払い 請求書カード払い |
|---|---|---|---|---|---|
| 手数料率 | 3.0%(税別) ※ダイナースは4.0% | 3.0%(非課税) | 2.7%(非課税) | 3.8% | 3.0%(税込) |
| 最低手数料 | 400円(税別) | 300円 (1万円未満) | 600円 | 5,000円 | 300円(税抜) (1万円以下) |
| 対応カードブランド | Visa・Mastercard・JCB ダイナース・セゾン・AMEX (AMEXは三菱UFJニコス発行) | Visa・Mastercard・JCB | Visa・Mastercard・JCB セゾン | Visa・Mastercard・JCB | Visa・Mastercard・JCB |
| 振込スピード | 最短3営業日 | 最短2営業日 | 最短即日 | 最短3営業日 | 最短3営業日 |
| 支払延長期間 | 最大60日 | 最大60日 | 最大60日 | 最大60日 | 最大60日 |
| 事前審査 | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 |
| 利用対象 | 法人・個人事業主 | 法人・個人事業主 | 法人・個人事業主 | 法人・個人事業主 | 法人・個人事業主 |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※上記は2026年7月時点の各社公表情報にもとづく一般的な傾向です。最新の手数料・条件は各社公式サイトでご確認ください。
| サービス名 | LP請求書カード払い | 支払い.com | マネーフォワード 請求書カード払い | ゆとりペイ | 弥生 請求書カード払い | SBPS請求書カード払い | JCB請求書カード払い | 三井住友カード 請求書カード払い | 請求書カード払い byGMO(AMEX版) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 手数料率 | 2.95% | 一律4.0%(税込4.4%) ※お急ぎ振込は5.0%(税込5.5%) | 2.7%(税別) ※10万円超の場合 | 2.9%(非課税) | 3.5% | 3.0% | 2.98%(税別) | 3% | 3.0%(非課税) |
| 最低手数料 | 600円 | なし(最低利用額1万円) | 3,000円(税別) (10万円以下) | 990円 | 390円 | 600円 | 330円(税込) (1万円以下) | 300円(1万円未満) | 1,500円 |
| 対応カードブランド | Visa・Mastercard・JCB AMEX(クレディセゾン発行) | Visa・Mastercard・JCB セゾン・三菱UFJニコス (各社発行のAMEX含む) | Visa・Mastercard・JCB | Visa・Mastercard・JCB セゾン(AMEX含む) | Visa・Mastercard | Visa・Mastercard・JCB | JCBのみ (JCBグループ発行カード限定) | 三井住友カード発行の クレジットカード | AMEXビジネス・カードのみ (グリーン/ゴールド/プラチナ) |
| 振込スピード | 最短即日〜5営業日 | 最短翌営業日 (お急ぎ振込は当日) | 月6回の指定日に振込 (支払期限に応じ決定) | 最短即日 | 最短即日 | 最短即日 | 要お問い合わせ | 最短即日 | 最短当日〜4営業日 |
| 支払延長期間 | 最大60日 | 最大60日 | 最大60日 | 最大60日 | 最大60日 | 最大60日 | 実質約40日 (月末請求書の場合) | 要お問い合わせ | 一括払いのみ (あとリボ・あと分割で延長可) |
| 事前審査 | 法人は不要 (個人事業主は本人確認書類が必要) | 要お問い合わせ (支払内容の確認資料を求められる場合あり) | 都度審査あり | 審査あり (最短即日で完了) | 不要 (財務審査なし) | 審査あり (最短即日で完了) | 原則不要 (一部の法人カードは事前審査あり) | 審査あり (KYB・KYC・反社チェック) | 不要 (インボイス登録番号が必要) |
| 利用対象 | 法人・個人事業主 | 法人・個人事業主 | 法人・個人事業主 | 法人・個人事業主 | 法人・個人事業主 | 法人・個人事業主 | 法人・個人事業主 | 法人・個人事業主 | 法人・個人事業主 |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※上記は2026年7月時点の各社公表情報にもとづく一般的な傾向です。最新の手数料・条件は各社公式サイトでご確認ください。
| サービス名 | ラボル カード払い | Fintoカード後払い |
|---|---|---|
| 手数料率 | 3.0〜3.5% (Visa・Mastercardは3.0%/JCBは3.5%) | 2.5% (利用開始月は2.2%) |
| 最低手数料 | 要お問い合わせ | 1,400円 (5万円以下) |
| 対応カードブランド | Visa・Mastercard・JCB | Visa・Mastercard・JCB セゾン |
| 振込スピード | 最短60分 | 最短30分 (16時までの申請) |
| 支払延長期間 | 最大60日 | 最大60日 |
| 事前審査 | 審査あり (書類審査) | 不要 (借入審査なし) |
| 利用対象 | 法人・個人事業主・フリーランス | 法人・個人事業主 |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト |
※上記は2026年7月時点の各社公表情報にもとづく一般的な傾向です。最新の手数料・条件は各社公式サイトでご確認ください。
請求書カード払いサービスの個別紹介
ここからは、主要なサービスをタイプ別に紹介します。手数料や振り込みスピード、審査の有無など、選ぶうえで効いてくる条件を具体的に見ていきます。
審査なしですぐ使えるタイプ
事前審査がなく、申し込んですぐ使えるサービスです。振り込みまでが速く、急ぎの支払いに向きます。
1. DGFT請求書カード払い(株式会社DGフィナンシャルテクノロジー)

デジタルガレージグループの決済事業を担う株式会社DGフィナンシャルテクノロジーが2022年10月から提供する請求書カード払いサービスです。取引先から受け取った銀行振込の請求書をクレジットカードで決済すると、同社が取引先へ振込を代行します。
手数料は振込依頼金額の3%(税別、JCB・Visa・Mastercard・セゾンカード)で、ダイナースクラブカードは4%(税別)、最低手数料は400円(税別)です。ダイナースクラブカードや三菱UFJニコス発行のAmerican Expressにも対応し、対応ブランドの幅が広い点が特徴です。
事前の与信審査は不要で、法人・個人事業主が利用できます。利用限度額はカードのショッピング枠に準じ、振込は申請から最短3営業日が目安です。電子帳簿保存法に対応した受取請求書の管理機能(AI-OCR)を無償で利用できます。
2. INVOYカード払い(OLTA株式会社)

クラウドファクタリングを手がけるOLTA株式会社が、請求書プラットフォーム「INVOY」の一機能として提供する支払いサービスです。取引先が銀行振込しか受け付けない場合でも、自社のクレジットカードで請求書代金を決済できます。
手数料は支払い金額の3.0%(非課税)で、1万円未満は一律300円です。対応ブランドはVisa・Mastercard・JCBで、財務審査なしに利用でき、INVOYの本会員登録がなくても都度利用できます。取引先への振込は申込完了から2営業日以内です。
Pay-easy対応の納付書があれば、法人の社会保険料や税金の支払いにも利用できます(個人向けの国民健康保険・国民年金は対象外)。高額な請求書は、複数枚のカードに金額を分けて決済することも可能です(Visa・Mastercard)。
3. フリーウェイ請求書カード払い(株式会社フリーウェイジャパン)

株式会社フリーウェイジャパンが2024年3月に開始した請求書カード払いサービスです。取引先への振込をカード決済に切り替え、同社が指定の振込先へ振込を代行することで、実際の資金の引き落としをカードの締め日・引落日まで先延ばしできます。
手数料は振込依頼金額の2.7%(非課税)で、最低取引手数料は600円です。対応ブランドはVisa・Mastercard・JCB・セゾンカードで、Visa・Mastercardはプリペイドカード・デビットカードにも対応します。審査は不要で、決算書などの提出なしにWebで登録できます。
振込は最短即日で、公式サイトは即日振込率95.8%(2024年4月〜2026年6月集計)と公表しています。法人向けには、社会保険料(2025年2月〜)や労働保険料(2025年9月〜、年度更新申告で確定した金額に限る)の納付にも対応します。
4. 1click後払い(株式会社ROBOT PAYMENT)

請求・債権管理クラウド「請求管理ロボ」を提供する株式会社ROBOT PAYMENT(東証グロース上場)の請求書カード払いサービスです。買い手企業が受け取った銀行振込の請求書を、手持ちのクレジットカードで決済できます。
手数料は一律3.8%で、最低手数料は5,000円です。少額の支払いでは負担率が高くなるため、まとまった金額の支払いに向きます。対応ブランドはVisa・Mastercard・JCBで、審査なしにカードを保有していればすぐ利用でき、振込は最短3営業日です。
決済手続きは最短60秒で完了します。累計決済金額は2025年時点で50億円を突破したとしています。
5. NP掛け払い 請求書カード払い(株式会社ネットプロテクションズ)

株式会社ネットプロテクションズが株式会社デジタルガレージとの協業で提供するサービスです。同社の「NP掛け払い」は通常、売り手企業が取引先に後払いを提供するBtoB決済ですが、この「請求書カード払い」はそれとは別に、買い手企業が受け取った請求書を自社のクレジットカードで支払うためのサービスです。
手数料は請求金額の3%(税込)で、支払金額が1万円以下の場合は一律300円(税抜)です。対応ブランドはVisa・Mastercard・JCB(国内発行カードのみ)で、審査は不要、登録した当日から利用できます。
NP掛け払いを経由した請求書に限らず、あらゆる請求書を対象にできます。取引先への振込は最短3営業日後です。
法人の支払業務に組み込むタイプ
会計連携や高めの限度額で、法人の支払いを恒常的にカードへ集約したい場合に向くサービスです。
6. LP請求書カード払い(株式会社リンク・プロセシング)

LP請求書カード払いは、決済代行事業を手がける株式会社リンク・プロセシング(インフキュリオンの子会社)が提供するサービスです。支払う側がクレジットカードで決済すると、受け取る側の指定口座へ最短即日〜5営業日以内に振り込まれ、取引先はカード決済に対応している必要がありません。
手数料は支払金額の2.95%で、最低手数料は1請求あたり600円です。対応ブランドはVisa・Mastercard・JCBに加え、American Expressはクレディセゾン発行分に限り利用できます。支払回数は1回払いのみです。
審査は法人の場合は不要で、個人事業主は顔写真付き本人確認書類の提出が必要です。厚生年金保険料や雇用保険料などの社会保険料・労働保険料の支払いにも対応します(法人のみ)。
7. 支払い.com(株式会社UPSIDER)

支払い.comは、法人カード「UPSIDER」を手がける株式会社UPSIDERが、クレディセゾンとの協業で提供するサービスです。取引先へは振込名義で入金されるため、カード払いを利用した事実は取引先に伝わりません。
手数料は利用額によらず一律4%(税込4.4%)で、金額区分によるプラン分けがありません。当日中の入金が必要な場合は「お急ぎ振込」(5%、税込5.5%)を選べ、営業日の午前11時59分までの登録で当日振込に対応します。
対応ブランドはVisa・Mastercard・JCBのほか、セゾンカード・三菱UFJニコス発行分のAMEXも利用できます。社会保険料の納付にも対応し(法人のみ)、2025年3月時点で累計決済額1,000億円を突破したと公表しています。
8. マネーフォワード 請求書カード払い(マネーフォワードケッサイ株式会社)

マネーフォワード 請求書カード払いは、株式会社マネーフォワードの子会社であるマネーフォワードケッサイ株式会社が提供する支払代行サービスです。銀行振込を指定された請求書を支払う側がカードで決済し、取引先への振込は同社が代行するため、支払いをカードの引き落とし日まで繰り延べられます。
手数料は立替払希望金額が10万円を超える場合で2.7%(税別)、10万円以下は一律3,000円(税別)です。月間200万円以上の利用は別途相談で手数料が下がる余地があります。対応するのは国内発行のVisa・Mastercard・JCBで、いずれも3Dセキュア2.0の設定が必要です。
申込は請求書データとカード情報のみで完結し、支払先へカード払いへの変更は通知されません。支払対象は法人への支払いが中心で、個人事業主が発行した請求書は支払う側が法人の場合に申し込めます。累計決済金額は2025年4月時点で100億円を突破したと発表しています。
9. ゆとりペイ(株式会社サウスエージェンシー)

ゆとりペイは、請求書の支払いをクレジットカード決済へ切り替えることで、支払期日を実質的に延ばせるサービスです。カード決済後、取引先へは最短即日(最大3営業日以内)で振り込まれるため、取引先を待たせずに資金繰りの猶予を得られます。
決済手数料は2.9%(非課税)で、最低手数料は1請求あたり990円です。対応ブランドはVisa・Mastercard・JCBに加え、クレディセゾン発行のカードやセゾン発行のアメックス、デビットカード・プリペイドカードにも対応します。
審査は法人の場合は書類提出が不要で、個人事業主は顔写真付き本人確認書類の提出が必要です。法人であれば社会保険料や労働保険料の支払いにも利用できます。
10. 弥生 請求書カード払い(弥生株式会社)

弥生 請求書カード払いは、会計ソフト「弥生シリーズ」を手がける弥生株式会社が提供する、買い手向けのサービスです。取引先から受け取った請求書を支払う側がカードで決済すると、弥生が利用者名義で取引先の口座へ振り込みます。取引先がカード決済に対応している必要はありません。
決済基盤にはインフキュリオン株式会社の請求書支払いプラットフォーム「Winvoice」を用いています。公式プレスリリースで案内している対応ブランドはVisa・Mastercardで、サービスの利用に財務審査は不要とされ、業種や事業者情報の登録のみで利用を開始できます。
振込は最短即日で、カード払いへの切り替えにより請求書の支払いを最大60日延長できます。会計ソフト「Misoca」を利用していない事業者も、単独で申し込めます。
11. SBPS請求書カード払い(SBペイメントサービス株式会社)

SBPS請求書カード払いは、ソフトバンク株式会社が100%出資するSBペイメントサービス株式会社が2025年10月に開始したサービスです。事業者が「請求書金額+手数料」をカードで決済すると、同社が取引先へ銀行振込で立替払いします。振込依頼人名を指定できるため、取引先には通常の銀行振込として着金します。
手数料は通常3.0%で、最低手数料は1回の支払いあたり600円です。初期費用・月額費用は無料です。対応ブランドは提供開始時のJCBに加え、2025年12月からVisa・Mastercardが追加され、現在は3ブランドに対応します。
取引先への振込は審査完了後の最短即日で、振込日は3営業日後から60営業日後までの間で指定できます。振込日を指定できるため、支払いのタイミングを調整しやすいのも特徴です。
12. JCB請求書カード払い(株式会社ジェーシービー)

JCB請求書カード払いは、株式会社ジェーシービーが株式会社デジタルガレージと共同で運営するサービスです。受け取った請求書の支払いをJCBカードに切り替え、取引先への実際の振込はデジタルガレージが代行します。取引先がカード決済に対応していなくても、支払う側の意思だけで利用できます。
手数料は請求金額(税抜)の2.98%(税別)で、振込金額が1万円以下の場合は一律330円(税込)です。対応ブランドはJCBのみで、しかもJCBグループのカード発行会社が発行したカードに限られます。楽天カードやイオンカードなど、パートナーカード発行会社が発行するJCBブランドカードは対象外です。
通常のカード会員は与信審査や書類提出なしで利用できます(2026年4月からは、カード番号が355で始まる大規模企業向け法人カードのみ事前審査が必要です)。支払期日が月末の請求書であれば、実質的に約40日ほど支払いを先延ばしできます。
13. 三井住友カード 請求書カード払い(三井住友カード株式会社)

三井住友カード 請求書カード払いは、三井住友カード株式会社が、取引先への請求書の支払いをカード決済で行えるようにしたサービスです。支払企業がカード決済すると、取引先へは最短即日で銀行振込が行われ、取引先はカード決済に対応している必要がありません。利用できるのは、三井住友カードが発行する法人・個人事業主向けカードの保有者です。
決済基盤にはインフキュリオン株式会社の請求書支払いプラットフォーム「Winvoice」を用い、同基盤側で法人確認(KYB)・本人確認(KYC)・反社チェックを実施します。取引先へは支払企業名義で振り込まれるため、取引先への事前連絡は不要です。
初期費用・登録費用は無料です。公式ページでは手数料を支払金額の3%、1万円未満の場合は一律300円と案内しています。三井住友ビジネスカードやビジネスオーナーズなど、既存の三井住友カードをそのまま決済手段として使えます。
14. 請求書カード払い byGMO(アメリカン・エキスプレス版)(アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc./GMOペイメントゲートウェイ株式会社)

請求書カード払い byGMO(アメリカン・エキスプレス版)は、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.とGMOペイメントゲートウェイ株式会社の提携により、2024年10月に始まったサービスです。取引先から受け取った請求書をアメリカン・エキスプレスのビジネス・カードで支払うと、GMOペイメントゲートウェイの決済基盤を通じて取引先へ銀行振込されます。
対応するのはアメリカン・エキスプレスのビジネス・カード(グリーン・ゴールド・プラチナ)のみで、Visa・Mastercard・JCBには対応しません。手数料は通常3%(非課税)で、最低手数料は1,500円です。2026年7月1日から12月28日までは、期間限定で1.99%に優遇されると公式サイトに記載があります。
利用には、カード会員自身が適格請求書発行事業者の登録番号を保有していることが条件です。取引先への振込は審査完了後の最短当日〜4営業日以内で行われます。支払いは一括払いのみですが、「あとリボ」「あと分割」を別途利用すれば分割・延長もできます。
個人事業主・フリーランス向けタイプ
個人事業主やフリーランスでも使いやすい、少額・即日対応のサービスです。
15. ラボル カード払い(株式会社ラボル)

株式会社ラボルが、フリーランス・個人事業主向けに2022年12月から提供している請求書カード払いサービスです。銀行振込が必要な取引先への支払いや、家賃・社会保険料などをクレジットカードで決済し、ラボルが取引先の口座へ振込を代行します。同社は東証プライム上場の株式会社セレスの完全子会社です。
初期費用・月額費用は無料で、手数料は利用額の3〜3.5%です(Visa・Mastercardは3%、JCBは3.5%)。申込から取引先への振込までは最短60分で、24時間365日Web上で完結するため、土日祝や夜間の支払いにも対応します。
フリーランス・個人事業主が利用する場合は、開業届や確定申告書などフリーランスであることを証明する書類の提出が必要で、無担保・無保証人で申し込めます。利用限度額は専用の融資枠ではなく、本人が保有するクレジットカードの利用可能枠に依存します。対応ブランドはVisa・Mastercard・JCBの3種です。
16. Fintoカード後払い(トラボックス株式会社)

Fintoカード後払いは、東証プライム上場のビジョナル株式会社傘下であるトラボックス株式会社が「Finto」ブランドで提供する請求書カード払いサービスです。請求書のほか振込書・通知書・契約書などの支払いもクレジットカード決済に振り替えられます。サービス開始から約1年となる2026年4月時点で、累計決済金額100億円を突破したと発表しています。
手数料は通常2.5%で、利用開始月は初回優遇として2.2%です。支払金額が5万円以下の場合は、一律1,400円の最低手数料が適用されます。16時までに申請すれば取引先への振込は最短30分で、対応ブランドは国内発行のVisa・Mastercard・JCB・セゾンです。
借入審査なしで利用でき、振込は利用者本人の名義で実行されるため、取引先にカード決済を利用した事実は伝わりません。登録できるカード枚数に上限がなく、複数のカードを登録して支払い可能な総額を広げられます。法人・個人事業主のどちらも利用できます。
請求書カード払いと他の資金繰り手段の使い分け
資金繰りや支払いの手段は、請求書カード払いのほかにもあります。それぞれ性質が異なるため、自社の課題に合わせて使い分けるのが得策です。
ファクタリングとの違い(確定した売掛債権の売却 vs 支払いの先延ばし)
ファクタリングは、自社が持つ「売掛債権(入金される予定の請求)」を売却して、早期に現金化する手段です。入金を早めるのがファクタリング、支払いを遅らせるのが請求書カード払い、という向きの違いがあります。売上の回収が遅く手元資金を厚くしたいならファクタリング、支払いのタイミングを後ろにずらしたいなら請求書カード払いが向きます。
売上の入金を早めるファクタリングのほうが自社の課題に合いそうな場合は、以下の記事で法人向けの主要サービスを手数料・入金スピード・選び方から比較しています。あわせて検討したい方はこちらもご覧ください。
掛け払い・後払い決済代行との違い(売り手側の後払い提供 vs 買い手側の支払い)
掛け払い(BtoBの後払い決済代行)は、自社が「売り手」として取引先に後払いを提供し、代金回収や与信をサービス会社に任せる仕組みです。請求書カード払いは、自社が「買い手」として支払いをカードで行うもので、立場が逆になります。取引先に後払いを提供したいなら掛け払い、自社の支払いを調整したいなら請求書カード払いです。
自社が売り手として取引先に後払いを提供する側の検討であれば、掛け払い(企業間後払い決済)サービスを未回収保証・手数料・入金サイクルから比較した以下の記事が参考になります。
法人カード払いとの違い(カードで直接決済 vs 代行してカード化)
法人カードは、取引先がカード決済に対応している場合に、その場でカード払いできる決済手段です。対して請求書カード払いは、取引先がカードに対応していなくても、サービス会社が振り込みを代行することでカード化できます。日常の経費をカードに集約するなら法人カード、振り込みしか受け付けない取引先への支払いをカード化したいなら請求書カード払い、と組み合わせて使うのが現実的です。
日常の経費やカード対応の支払先を1枚に集約し、会計連携で管理できる法人カードとして、マネーフォワード ビジネスカード(株式会社マネーフォワード)があります。取引先の請求書を代行してカード化する請求書カード払いとは仕組みが異なりますが、カードでの支払い集約を検討する場合の選択肢になります。詳細はオンライン相談で確認できます。
請求書カード払いの利用の流れ
実際に請求書カード払いを使うときの手順は、多くのサービスで次のように進みます。
- サービスの選定・申し込み:自社の条件(法人か個人事業主か、審査の有無、振り込みスピード)に合うサービスを選び、公式サイトから申し込みます。
- 自社情報・振込先情報の入力:自社の事業者情報と、支払い先(取引先)の口座情報を登録します。
- 請求書情報の入力:支払いたい請求書のPDFや画像をアップロードし、金額を入力します。
- カード決済と振り込み:クレジットカードで決済すると、サービス会社が取引先へ振り込みます。振り込みまでの日数はサービスにより異なるため、支払期日に余裕を持って手続きします。
まとめ
請求書カード払いは、取引先への支払いをカード化して、手元資金の支出を最大60日程度先延ばしできる手段です。取引先がカードに対応していなくても使え、審査不要で導入できるサービスも多いため、資金繰りの調整や支払業務の効率化に役立ちます。
選ぶときは、手数料を「率」と「最低手数料」の両面で見て、振り込みスピード・審査の有無・利用対象・対応ブランドを自社の使い方に照らして比較することが大切です。審査を避けたいのか、法人の支払いを集約したいのか、個人事業主で使いたいのか——重視する課題に合わせてタイプから絞り込むと、自社に合うサービスにたどり着きやすくなります。
請求書カード払いのよくある質問(FAQ)
Q. 請求書カード払いとは何ですか?
A. 請求書カード払いとは、取引先から受け取った請求書の支払いを、サービス会社が利用者に代わって銀行振り込みで行い、利用者は後日その金額をクレジットカードで支払える仕組みのサービスです。取引先がカード決済に対応していなくてもカードで支払え、実際のカード引き落とし日まで自社の現金支出を先延ばしできます。
Q. 請求書カード払いは支払いをどのくらい先延ばしできますか?
A. 請求書カード払いで先延ばしできる期間は、多くのサービスで最大60日程度です。これは特別な融資枠ではなく、クレジットカードの締め日から引き落とし日までの猶予を利用しているためで、締め日の直後に決済するほど引き落としまでの猶予が長く取れます。逆に締め日の直前に決済すると猶予は短くなるため、資金繰りを狙うならカードの締め日を意識して決済のタイミングを合わせるのがポイントです。
Q. 請求書カード払いの手数料はどのくらいかかりますか?
A. 請求書カード払いの手数料は、支払額のおおむね2.5〜4.0%程度が目安です。多くのサービスは「率」に加えて「最低手数料」を設けており、少額の支払いでは実質の負担率が上がります。少額中心なら最低手数料の低さを、大口中心なら率の低さを見ると、実際の負担に合った選び方ができます。
Q. 請求書カード払いに事前審査はありますか?なぜ審査なしで使えるのですか?
A. 請求書カード払いは、事前審査が不要なサービスが多く、請求書をアップロードするだけで利用を始められます。審査なしで使えるのは、これが融資ではなく、利用者が持つクレジットカードの利用可能枠の範囲でサービス会社が立て替え・振り込みを行う仕組みだからです。ただし、サービスによっては利用のたびの都度審査や、事業者情報の確認を行う場合もあるため、急いで使いたいときは審査なしのサービスを選ぶと確実です。
Q. 請求書カード払いは個人事業主・フリーランスでも使えますか?
A. 請求書カード払いは、個人事業主・フリーランスでも利用できるサービスがあります。ただし法人のみを対象とするサービスもあるため、まず自社が利用対象かを確認してください。個人事業主が利用する場合は、開業届や確定申告書など事業を営んでいることを証明する書類の提出を求められることがあります。フリーランス向けや決済事業者系など、個人事業主が使いやすいサービスが該当します。
Q. 請求書カード払いを使うと取引先にカード払いが知られますか?
A. 請求書カード払いを使っても、取引先には通常どおり銀行振り込みで代金が届くだけで、カード払いを利用した事実は基本的に伝わりません。サービス会社が利用者に代わって振り込みを行うため、取引先は現金の入金を受け取るだけです。ただし振込名義がサービス会社名や利用者本人名義など、サービスによって異なる場合があるため、取引先への案内が必要なときは振込名義を事前に確認しておくと安心です。
Q. 請求書カード払いの振込スピードはどのくらいですか?
A. 請求書カード払いの振込スピードは、最短即日〜数営業日とサービスによって幅があります。申し込みから最短30〜60分で振り込むサービスもある一方、数営業日かかるサービスもあります。支払期日が迫っている請求書に使う場合は、振込スピードに加えて、当日振り込みに間に合う申請の締め切り時間(カットオフ)も確認しておきましょう。
Q. 請求書カード払いはどのクレジットカードブランドに対応していますか?
A. 対応ブランドは、Visa・Mastercard・JCBが中心で、サービスによってはアメックスやダイナース、セゾンなども使えます。カード会社が直営で提供するサービスは、自社が発行するカードに対応が限られる場合があります。手持ちのカードで使えるか事前に確認してください。
Q. 請求書カード払いに利用金額の下限や上限はありますか?
A. 請求書カード払いで利用できる金額の上限は、多くの場合、利用するクレジットカードの利用可能枠に依存します。専用の融資枠が別に用意されるわけではないため、大口の請求書を処理したい場合は、事前にカード会社へ増枠を申請するか、複数のカードを使い分ける必要があります。下限は明示されないことが多いものの、最低手数料が設定されているため、少額の支払いでは実質の負担率が高くなる点に注意してください。
Q. 請求書カード払いは社会保険料や税金の支払いにも使えますか?
A. 請求書カード払いは、社会保険料・労働保険料や税金の支払いに対応するサービスもありますが、対応範囲はサービスごとに異なります。一部のサービスが社会保険料・労働保険料などの公的な支払いへの対応をうたっています。対応の可否や条件は公式に明記していない場合もあるため、毎月の社会保険料などをカードに集約したい場合は、利用前に各サービスの公式サイトで確認してください。
Q. 請求書カード払いは土日祝日でも利用できますか?
A. 請求書カード払いは、24時間365日Web上で申し込めるサービスが多く、土日祝日や夜間でも手続きできます。ただし、取引先への実際の銀行振り込みは金融機関の営業日に行われるため、休日に申し込んだ場合は着金が翌営業日以降になることがあります。支払期日が土日祝の前後にあるときは、着金のタイミングに余裕を持って手続きするか、土日祝の振り込みに対応するサービスを選ぶと安心です。
Q. 請求書カード払いの利用で信用情報に悪影響は出ますか?
A. 請求書カード払いの利用そのものは、通常のクレジットカード決済と同じ扱いで、それだけで信用情報に傷がつくものではありません。融資やローンではないため、利用しても借入の履歴として記録されるわけではありません。ただし、カードの利用額が増えて引き落とし日に残高不足で延滞すると、通常のカード延滞と同様に信用情報へ影響します。利用可能枠と引き落とし日の残高には余裕を持たせておきましょう。
Q. 請求書カード払いの手数料は経費にできますか(仕訳はどうなりますか)?
A. 請求書カード払いの手数料は、事業のための支払いに伴うものであれば、「支払手数料」などの勘定科目で経費に計上できるのが一般的です。ただし、勘定科目の選び方や消費税の課税・非課税の扱いはサービスや取引の内容によって異なり、税務上の判断を伴います。仕訳や損金算入の可否で迷う場合は、顧問税理士や所轄の税務署に確認することをおすすめします。
Q. 請求書カード払いはファクタリングとどう違いますか?
A. 請求書カード払いとファクタリングは、資金の動く向きが逆で、請求書カード払いは自社の「支払い」を後ろにずらす手段、ファクタリングは自社の「売掛債権」を売って入金を早める手段です。支払いのタイミングを遅らせて手元資金を温存したいなら請求書カード払い、売上の回収が遅く手元資金を厚くしたいならファクタリングが向きます。両者は用途が異なるため、自社の課題に応じて使い分けるのが得策です。
Q. 請求書カード払いはどんな請求書・支払いに使えますか?
A. 請求書カード払いは、銀行振り込みで支払う請求書全般に使え、外注費・仕入れ代金・家賃・広告費などが対象になります。サービスによっては請求書だけでなく、振込書・通知書・契約書や、社会保険料・税金といった支払いにも対応します。一方で、対象外としている支払いや、公序良俗に反する取引などを除外しているサービスもあるため、使いたい支払いが対象に含まれるかを事前に確認してください。
Q. 楽天カードなど個人向けクレジットカードでも請求書カード払いは使えますか?
A. 請求書カード払いは、そのサービスが対応するブランドのカードであれば、個人名義のクレジットカードでも使えることが多いです。ただし、法人カードのみに限定するサービスや、自社発行カード限定のサービスもあります。楽天カードなど特定のカードが使えるかは、各サービスの対応ブランドと利用条件で確認してください。事業用の支払いに使う場合は、経費管理のしやすさから事業用カードにまとめるのが実務的です。
Q. 請求書カード払いは分割払いやリボ払いにできますか?
A. 請求書カード払いの決済は一括払いが基本ですが、カード会社の「あとから分割」「あとからリボ」を利用すれば、実質的に分割・延長できる場合があります。この場合、請求書カード払いの手数料とは別に、カード会社所定の分割手数料・リボ手数料がかかります。支払いをさらに先延ばししたいときの選択肢にはなりますが、手数料が二重にかかる点を踏まえて、資金繰りの計画に無理がないか確認したうえで使いましょう。
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松嶋真倫
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