「財務管理システムを比較したい・おすすめを知りたい」
「自社に財務管理ソリューションを取り入れたらどんなメリットがある?」
財務管理システムの導入を成功させるには、各サービスを比較したうえで、自社にとって適切なツールを選択する必要があります。
財務業務の効率化だけでなくガバナンス強化も求められる今、適切なシステム選びは企業成長を左右します。
おすすめの財務管理システムを今すぐ知りたい方は『財務管理システム比較を徹底比較』をご覧ください。
目次
MCB FinTechカタログは、お金領域(金融・決済・会計・FinTech等)の法人向けサービスに特化した資料請求サイトです。該当するサービスを提供されている企業様は、掲載料無料でサービス説明資料をご掲載いただけます。
サービス掲載を相談する財務管理とは
そもそも財務管理はなぜ必要なのか、目的と重要性を解説します。
財務管理の目的
財務管理の目的は企業の資金の流れを把握・管理し、将来の投資判断に対応できる体制を構築することです。
適切な財務管理によって事業の無駄やリスクを早期に発見できるようになり、迅速な経営判断や資金計画の見直しが可能になります。
財務管理の重要性
企業を成長させるには、適切な資金管理と資金調達を考える必要があります。
これらを場当たり的に行うと、キャッシュ不足や投資の失敗、過剰な借入などが起こり企業の安定経営は難しくなるでしょう。
財務管理はこのようなリスクを回避し、企業の経営資源を最大限に活用するための司令塔の役割を果たします。
管理会計との違い
財務管理は「資金の調達・運用」に主眼を置くのに対し、管理会計は「経営判断のための情報提供」が目的です。
財務管理は企業の資金繰りや資本構成、投資判断などを通じて、企業の資金面を健全に保つことを目的としています。
一方、管理会計は売上や原価、利益などの数値を部門別・製品別に細かく分析し、経営層が意思決定をするための材料を提供する手法です。
財務管理は資金戦略、管理会計は経営戦略のための情報分析という位置づけになります。
財務会計と管理会計の違いについては『管理会計とは?財務会計との違いと導入5ステップを徹底解説』で詳しく紹介しています。
財務管理システムの概要
企業が安定した経営を続けるために、注目されているツールが「財務管理システム」です。
財務管理システムの概要について、次の3つに分けて解説します。
- 財務管理システムの定義
- 財務管理システムの導入意義
- 財務管理システムの導入形態
財務管理システムの定義
財務管理システムとは、組織の財務業務を効率的に管理するために使われるITツールのことです。
従来の手作業やExcelでは、煩雑な処理やヒューマンエラーが起こりやすく、正確かつ迅速な判断が難しい場面も多くありました。
財務管理システムは「財務管理ソリューション」とも呼ばれ、定型業務の自動化によって経営に集中できる環境構築を実現してくれます。
財務管理システムの導入意義
財務管理システムを導入する意義は、主に以下の3点に集約されます。
- 業務効率化と人的ミス削減
- 経営状況をリアルタイムで把握
- 迅速な法令対応とセキュリティ強化
財務管理システムは、経営の意思決定を支える「見える化」と「スピード化」を実現する経営基盤です。
リアルタイムで正確な経営状況が把握できるので、迅速かつ的確に資金状況を把握し、戦略的な判断を下せます。
また法制度への対応も迅速で、セキュリティ強化にもつながります。
財務管理システムの導入形態
導入形態は主に「クラウド型」と「オンプレミス型」の二つに分かれ、環境や要件に応じての選択が必要です。
- クラウド型:初期費用が低く自動更新対応
- オンプレミス型:自社のIT環境やセキュリティ要件に応じて柔軟にカスタマイズ可能
近年では、クラウド型の選択が中小企業を中心に急増しています。予算や企業規模、運用体制などに応じて、適切な導入形態は異なるので注意しましょう。
財務管理ソリューションの種類と主な機能
財務管理ソリューションの種類と機能は、大別して次の4つに分けられます。
- 財務会計システム
- 管理会計システム
- 予実管理システム
- 連結会計システム
それぞれの機能の違いを見ていきましょう。
財務会計システム
財務会計システムは売上や仕入れ、経費などの取引を記録・集計し、財務諸表も自動作成できるツールです。
取引を一元管理し、損益計算書・貸借対照表などを自動でスムーズに作成できるため、人的ミスや手間を大幅に削減できます。
税務署への申告書類や、銀行への財務報告資料など、外部に提出する法的帳票も整えやすく、特に中堅・大企業では必須ともいえるツールです。
管理会計システム
管理会計システムは、経営判断に必要な収支・コストを見える化し、収益性の高い経営をサポートするシステムです。
部門別に可視化し、どの事業が利益を生み、どこに改善余地があるか判断できます。
たとえば製造業であれば、製品ごとの原価分析を通じて「利益の出にくい製品を縮小・撤退」などの経営判断に活用できます。
予実管理システム
予実管理システムは予算と実績を比較し、迅速な軌道修正や経営改善に役立つツールです。
予算より支出が多い、売上が未達成などのズレをリアルタイムで把握でき、対策を迅速に打てるのが大きな強みです。
たとえば、営業部門の売上進捗が予算を大幅に下回っていた場合は早期に気づけるため、キャンペーン強化や人員再配置といった対策が可能になります。
連結会計システム
連結会計システムは、グループ全体の会計情報をまとめて処理・管理できるシステムです。
企業グループ全体の損益や財務状況を合算・整理し、投資家や金融機関に正確な情報を提供できます。
複数の子会社を持つ企業や、海外拠点など異なる会計基準の子会社がある場合、連結会計システムの利用がおすすめです。
財務管理システムを導入するメリット
財務管理システムを導入するメリットは次の4点です。
財務業務の効率化
財務管理システムを導入すれば、日々の業務を大幅に効率化できます。取引データの仕訳入力や帳簿作成、財務諸表の自動生成機能を通じて、人的ミスの削減や業務時間の短縮につながります。
従来の手作業による仕訳や帳簿の作成、Excelを使ったレポート管理では入力ミスや処理の重複が発生しやすく、時間も人員も必要です。
特に中小企業では限られた人材で複数業務を兼任することも多く、財務部門の業務効率化は全体の業務改善にもつながります。
経営判断のスピードアップ
リアルタイムで財務情報を可視化できるため、経営判断が迅速で的確になります。
財務管理システムには、損益計算書や貸借対照表などもレポートを自動的に作成・更新する機能が備わっており、常に最新の経営状態を把握可能です。
したがって売上やコスト、資金繰りなどの数値に基づいた判断をスピーディーに行えます。変化が激しく不確実性の高い状況下でも、財務情報を正しく把握できれば早期の戦略修正も容易になるでしょう。
コンプライアンス強化と内部統制の構築
法令順守と社内ガバナンスを整えるうえでも、財務管理システムは役立ちます。
近年の法改正においては、電子帳簿保存法やインボイス制度など、企業に求められる会計・税務対応がより厳格化しています。
財務管理システムを導入すれば、制度の変更に伴った適切な提出体制の構築が可能です。またアクセス権限の管理や操作ログの自動記録といった内部統制機能により、不正行為やデータ改ざんのリスクを大幅に軽減できます。
不祥事の未然防止や経営の透明性確保の観点からも、正確で信頼性の高い財務管理システムの導入は現代企業にとって重要な選択肢の一つといえるでしょう。
セキュリティ向上とデータ消失リスクの軽減
情報セキュリティ対策とデータのバックアップ機能により、財務情報を安全に管理できます。
クラウド型の財務管理システムでは、サーバーサイドでのセキュリティ対策が施されており、データは暗号化され自動保存されます。
災害やシステム障害時でもデータが失われないよう、複数拠点でのバックアップが行われているため、BCP(事業継続計画)の観点でも大きな安心材料です。
セキュリティ事故やデータ損失は、企業の信用に大きなダメージを与える可能性が高いため、安全性の高い運用体制の構築が不可欠です。
財務管理システムのデメリット
ここからは財務管理システムのデメリットを解説します。財務管理システムは非常に有用ですが、導入はデメリットも考慮したうえで検討する必要があります。
初期費用・運用コストが発生する
財務管理システムの導入には、ソフトウェアのライセンス費用や月額利用料など、一定のコストが必要です。
オンプレミス型であればサーバーやソフトウェアの購入費用が発生し、クラウド型では月額利用料がかかります。
またシステム設定やデータ移行、社内研修などにかかる人件費や外部業者への委託費用も見込まなければなりません。
業務効率化や人件費削減などのメリットもありますが、トータルの費用対効果を見極めましょう。
新たな操作方法の習得に時間がかかる
これまでの業務を財務管理システムに置き換える場合、社員が新しい操作方法を習得するまでに時間を要します。
これまでExcelや紙ベースで業務を行っていた企業では、従業員が新しいツールや考え方に慣れるまでに時間がかかる傾向があります。
導入後すぐに成果を求めるのではなく、マニュアル整備や社内研修などを段階的に実施し、スムーズな定着を図ることが肝心です。ITリテラシーに差がある職場では、特に丁寧な導入支援が求められます。
【おすすめ】財務管理システム比較7選
ここからは、おすすめの財務管理システムを紹介します。それぞれ特色が異なるので、利用は自社に見合ったサービスを検討しましょう。
| サービス名 | Tenbook(テンブック)クラウド型会計サービス | Tenbook(テンブック)クラウド型経理代行サービス | ジョブカン会計 | freee会計 | マネーフォワード クラウド会計 | PCAクラウド 会計 | SuperStream-NX |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| サービスロゴ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| 提供形態 | クラウド型 | クラウド型 | クラウド型 | クラウド型 | クラウド型 | クラウド型 | クラウド型/オンプレミス型 |
| 初期費用 | 70,000円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 要問い合わせ |
| 月額料金 | ・ライトプラン:240,000円/年 ・スタンダードプラン:298,000円/年 | 50,000円~ | 2,500~50,000円 | 2,980~8,980円(年払い選択の場合) | 2,480~6,480円(年払い選択の場合) | 13,860~17,820円~ | 要問い合わせ |
| 無料お試し | 30日間の無料トライアル期間あり | 30日間の無料トライアル期間あり | 30日間の無料トライアル期間あり | 30日間の無料トライアル期間あり | 1ヶ月間の無料トライアル期間あり | 2ヶ月の無料お試し期間あり | デモあり(要問い合わせ) |
| 対象企業規模 | スタートアップ~中小企業 | スタートアップ~中小企業 | 小規模~中小企業 | 小規模~中堅企業 | 小規模~大企業 | 中堅企業~大企業 | 中堅~大企業、グループ企業 |
| 主な特徴 | 会計帳簿の記帳から決算・法人税申告までフルサポート | 請求書発行・支払処理・経費精算まで一括代行 | 簡単操作・すべてのジョブカンシリーズと連携可能 | 低コスト・簡単操作 | 企業規模によってプランが大きく異なる | 「PCAクラウドWeb-API」で、他のクラウドサービスと連携可能 | 会計と人事給与の分野を中心に、経営状況を可視化 |
| 導入サポート体制 | メール・電話 | メール・電話 | チャット・メール・電話 | チャット・メール・電話・まるごと導入サポート | チャット・メール・電話 | チャット・メール・電話 | メール・電話 |
| 詳細情報 | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 公式サイトをご確認ください | 公式サイトをご確認ください | 公式サイトをご確認ください | 公式サイトをご確認ください | 公式サイトをご確認ください |
1.Tenbook(テンブック)クラウド型会計サービス|シンアカウンティングサービス株式会社

「Tenbook(テンブック)クラウド型会計サービス」は、公認会計士がプロデュースしたクラウド会計ソフト「10book」を活用し、月次処理から決算・申告までを一括サポートするオンライン完結型の会計サービスです。
専門チームによる正確・迅速な処理体制と、DXに強いクラウド基盤で、スムーズかつ安心な会計管理を実現します。
- 記帳から決算・法人税申告までをワンストップでサポート
- 契約者限定でクラウド会計ソフト「10book」無料提供
- 年額費用:240,000円〜
2.Tenbook(テンブック)クラウド型経理代行サービス|シンアカウンティングサービス株式会社

「Tenbook(テンブック)クラウド型経理代行サービス」は、会計の専門家がプロデュースしたクラウド会計・経理ソフトを活用し、日常の経理業務を一括代行するBtoB向けの経理代行サービスです。
請求書発行や支払管理、給与計算、立替精算まで、煩雑なバックオフィス業務をクラウドで効率化し、貴社の業務負担を大幅に軽減します。
- 請求書発行・支払処理・経費精算まで一括代行
- 振込ミス防止や資金繰りの見える化で経営リスクを軽減
- 月額費用:50,000円~
3.ジョブカン会計|株式会社DONUTS
ジョブカン会計は、手軽さとシンプルな操作性が魅力の小規模~中小企業向けクラウド型会計ソフトです。
特に経理専任者がいない小規模企業やスタートアップにとって導入しやすく、会計初心者でもスムーズに運用できる点が評価されています。
またデータは国内サーバーで安全に管理されており、セキュリティ対策も万全です。スモールビジネスにおける最初の財務システムとしておすすめです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | ジョブカン会計 |
| 提供会社(運営会社) | 株式会社DONUTS |
| 主な特徴・強み | ・すべてのジョブカンシリーズと連携可能 ・ひとつのID/パスワードで全部のジョブカンシリーズにログインできる ・財務管理システムを初めて導入する企業におすすめ |
| 対象企業規模 | 小規模~中小企業 |
| 導入実績 | シリーズ累計導入実績25万社 |
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 月額2,500~50,000円 |
| 導入までの期間 | 要問い合わせ |
| サポート体制 | チャット・メール・電話 |
| 提供形態 | クラウド |
| 無料お試し | 30日間の無料トライアル |
| お問い合わせ | 公式サイトをご確認ください |
4.freee会計|フリー株式会社
freee会計は簿記や経理の専門知識がなくても扱える、「自動化」に強いクラウド型財務管理システムです。
銀行口座やクレジットカードと連携すれば仕訳を自動作成でき、領収書の読み取りや請求書の作成も簡単に操作できます。
特にスタートアップやフリーランス、少人数の企業に人気があり、業務負担を大幅に削減します。料金体系も明確で、初期費用がかからず気軽に始められる点も魅力です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | freee会計 |
| 提供会社(運営会社) | フリー株式会社 |
| 主な特徴・強み | ・他サービスと比べて低コストで運用可能 ・個人事業主、中小企業、上場企業まで様々なプランを備えている ・クラウド会計ソフトの国内シェア56.3% |
| 対象企業規模 | 小規模~中堅企業 |
| 導入実績 | 有料課金ユーザー企業数54万 |
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 月額2,980~8,980円(年払い選択) |
| 導入までの期間 | 要問い合わせ |
| サポート体制 | チャット・メール・電話・まるごと導入サポート |
| 提供形態 | クラウド |
| 無料お試し | 30日間の無料トライアル |
| お問い合わせ | 公式サイトをご確認ください |
5.マネーフォワード クラウド会計|株式会社マネーフォワード
マネーフォワード クラウド会計は、会計・給与・請求書などの各種クラウドサービスを統合し、財務管理の一元化を実現できるソリューションです。
データ連携によって手入力の工数を削減し、リアルタイムでのキャッシュフロー確認や経営分析ができます。
税理士とのデータ共有も簡単で、監査対応や確定申告にかかる時間を大幅に軽減。成長企業が次のステージを目指すための会計基盤として、多くの支持を集めています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | マネーフォワード クラウド会計 |
| 提供会社(運営会社) | 株式会社マネーフォワード |
| 主な特徴・強み | ・ユーザー限定の相談会を定期的に開催 ・企業規模によってプランは大きく異なる ・課金利用している事業者のサポート満足度95%、サービス継続率99% |
| 対象企業規模 | 小規模~大企業 |
| 導入実績 | 35万事業者突破 |
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 2,480~6,480円(年払い選択) |
| 導入までの期間 | 要問い合わせ |
| サポート体制 | チャット・メール・電話 |
| 提供形態 | クラウド |
| 無料お試し | 1ヶ月間の無料トライアル |
| お問い合わせ | 公式サイトをご確認ください |
6.PCAクラウド 会計|ピー・シー・エー株式会社
PCAクラウド 会計は、セキュリティや安定性を重視するクラウド型財務管理ソリューションです。
オンプレミス並みの操作性と安定性を保ちつつ、クラウドの利便性を兼ね備えており、多拠点展開や部門別運用にも柔軟に対応します。
法制度改正への迅速な対応力や、複雑な会計処理に対する信頼性が高く、上場企業や公益法人での導入実績も豊富です。セキュリティや業務要件に妥協せず、安定した会計運用を求める企業におすすめです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | PCAクラウド 会計 |
| 提供会社(運営会社) | ピー・シー・エー株式会社 |
| 主な特徴・強み | ・無料お試し期間が2ヶ月あり、財務管理システムの理解度を高めたい企業におすすめ ・中小企業向け、建設業向け、社会福祉法人向けなど様々な会計ソフトを備えている |
| 対象企業規模 | 中堅企業~大企業 |
| 導入実績 | 導入実績20,000法人突破 |
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | PCAクラウド on AWS:¥13,860円~ PCAクラウド:¥17,820円~ |
| 導入までの期間 | 要問い合わせ |
| サポート体制 | チャット・メール・電話対応 |
| 提供形態 | クラウド |
| 無料お試し | 2ヶ月の無料お試し期間 |
| お問い合わせ | 公式サイトをご確認ください |
7.SuperStream-NX|株式会社日立システムズ
SuperStream-NXは、大企業やグループ企業向けに設計された高機能な財務管理システムです。
オンプレミス型とクラウド型から選択でき、自社のITポリシーや運用体制に応じた柔軟な導入が可能です。システム間連携やデータ統合にも強く、複数の子会社や海外拠点の管理が必要な企業にも対応します。
また導入支援や業務コンサルティングが豊富で、単なる会計ソフトにとどまらない経営基盤強化ツールとして活用できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | SuperStream-NX |
| 提供会社(運営会社) | 株式会社日立システムズ |
| 主な特徴・強み | ・オンプレミスとクラウドどちらも選択可能 ・セキュリティポリシーや運用体制に応じて柔軟に導入できる ・連結決算・多通貨・IFRSなどに対応しており、グローバル展開企業にも適している |
| 対象企業規模 | 中堅~大企業、グループ企業 |
| 導入実績 | 10,000社超の導入実績 |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| 導入までの期間 | 要問い合わせ |
| サポート体制 | メール・電話 |
| 提供形態 | クラウド・オンプレミス |
| 無料お試し | デモあり(要問い合わせ) |
| お問い合わせ | 公式サイトをご確認ください |
財務管理システムの選び方
財務管理システムの導入を比較検討する場合、以下の4項目に重点を置きましょう。
- 自社の規模・業種との相性を確認
- 費用対効果の検討
- クラウド型かオンプレミス型か
- サポート体制と導入後の運用のしやすさ
自社の規模・業種との相性を確認
財務管理システムの選択では、自社の規模や業種との相性を確認します。中小企業向け・大企業向けの財務管理システムが存在し、搭載されている機能や運用コストが大きく異なるからです。
また製造業、サービス業、医療・介護業界など、業種ごとに重要視される財務管理の仕組みも異なります。
導入前にベンダーに自社の業態を説明し、相性を確認するのも良いでしょう。
費用対効果の検討
初期費用やランニングコストだけでなく、費用対効果を見据えた選定が大切です。
高機能なシステムでも、自社の業務改善や効率化につながらなければ意味がありません。必要以上に高価なソリューションを導入すると、費用に見合った成果が得られないケースも考えられます。
月額課金制のクラウド型であれば初期費用を抑えやすい反面、長期利用によるコスト累積に注意が必要です。導入後にどれだけ費用対効果が見込めるかを評価しましょう。
必要な機能が揃っているか
自社が求める業務に対応できる機能が揃っているか、事前にチェックします。
導入後に求める機能がなかったと気づいた場合、追加開発や他システムとの併用が必要となり、コストや手間が大幅に増加します。予算管理、資金繰り、帳票作成など、業務に直結する機能の有無は確認必須です。
業務フローと照らし合わせ、どの機能が必須か、どの程度自動化が必要か明確にして比較検討しましょう。
クラウド型かオンプレミス型か
クラウド型とオンプレミス型、どちらの導入形態が自社に適しているかの見極めが重要です。
クラウド型は初期費用を抑えスピーディーに導入でき、オンプレミス型はカスタマイズ性やセキュリティ面で優位性があります。
スタートアップや中小企業にはクラウド型の柔軟性が適している一方で、社内インフラが整っている企業ではオンプレミス型の導入が支持される傾向です。
サポート体制と導入後の運用のしやすさ
導入後もスムーズにシステムを運用するためには、サポート体制が充実しているかが重要です。
使い方に関する質問やトラブル時の対応が遅いと、現場での混乱や業務停止を招く恐れがあります。また操作性が低いと利用定着せず、導入したシステムが形骸化してしまうリスクもあります。
導入後の運用まで見据えた、サポート体制が整ったシステムを選ぶことが重要です。
【失敗しないために】導入時の注意点
システム導入で失敗しないためには、前もって以下の3項目を押さえましょう。
- 導入目的を明確にする
- システム移行の負担を軽減する
- 社内体制と運用ルールを整備する
上記のうち、1項目でも不明瞭な点がある場合は要注意です。
導入目的を明確にする
財務管理システムを導入する際は、「何のために導入するのか」目的を明確にしましょう。
目的が不明確なまま導入を進めると、現場の運用に合わないシステムを選んでしまう可能性があります。
自社の経営課題と導入目的を照らし合わせることが、最適な財務管理ソリューション選定につながります。
システム移行の負担を軽減する
既存の会計システムや業務データからのスムーズな移行体制を整えるのが、導入成功の鍵です。
データ移行には大きな負荷がかかり、失敗すると情報の欠落や業務の混乱を招きます。特に複数のシステムを連携させている企業では、移行計画が不十分だと大幅な業務遅延につながりかねません。
データの整備や事前のバックアップを徹底し、段階的な移行や並行稼働期間を設ければ、現場の負担を最小限に抑えられます。
十分なサポート体制が整っているかどうかも、選定時の重要なポイントです。
社内体制と運用ルールを整備する
システムの変更は、従業員の理解と協力を得るのが重要です。導入したシステムを活用できるかどうかは、現場の理解と習熟度に左右されます。
ルールが曖昧だったり、担当者の役割が不明確だと、入力ミスや運用トラブルが発生するおそれがあります。
財務管理システムの定着と運用効果を最大化するには、社内体制の整備と明確な運用ルールの策定が欠かせません。
実際の活用事例から見る導入効果
財務管理システムの導入でどのような効果が期待できるのか、ここでは3つの事例を紹介します。
月次業務を圧倒的に効率化
従業員10名以下の中小企業、株式会社サードライフでは、紙・Excelベースのバックオフィス業務を「マネーフォワード クラウド会計」に刷新しています。
銀行・請求・経費データの自動連携により、仕訳などの入力負担が約10分の1にまで削減されました。
また税理士とのデータ共有がオンライン化されたため、月次処理はわずか1日で完了する体制を構築できています。
コロナ禍を乗り越えた経営改革術
従業員100名以上の中堅企業、北極星産業ではコロナ禍による売上低迷をきっかけに「PCAクラウド 会計」と「PCAクラウド 給与」を導入しました。
その結果、F/L比率(フードコスト/人件費)の分析にかかっていた期間は、これまでの2ヶ月からわずか2日へと大幅に短縮されました。
人件費の実績などもほぼ自動で算出できるようになり、迅速な経営判断を行えています。
会計制度の激変にも強い会計基盤を構築
単体従業員5,000名超の大企業・住友林業では、頻繁に改正される会計制度への対応力を高めるため、「SuperStream-NX」を導入しています。
従来のシステムでは法改正ごとに都度対応が必要であったため、将来を見据えた柔軟性の高い会計基盤が求められたためです。
財務管理システム導入によって、頻繁な会計制度改正やIFRSにも柔軟に対応できる会計基盤を構築できています。
財務管理システム(比較・おすすめ)でよくある質問
Q.自社の規模が小さくても、財務管理システムは必要ですか?
A.小規模企業でも導入するメリットはあります。
近年は個人事業主や小規模企業向けに機能を絞ったシンプルなクラウド型サービスも増えており、経理業務の効率化やミス削減、経営判断の迅速化が期待できます。
Q.クラウド型とオンプレミス型、どちらを選ぶべきですか?
A.自社のIT環境や運用体制を考慮し、適した方を選びましょう。
クラウド型は初期費用が抑えられリモートでも使いやすく、オンプレミス型はカスタマイズ性や社内管理を重視する企業に向いています。
Q.導入にどれくらいの期間がかかりますか?
A.クラウド型なら約1ヶ月で導入可能ですが、オンプレミス型は数ヶ月かかることもあります。
導入までの期間は規模やデータ移行の有無、カスタマイズの程度によって変わります。スムーズな導入には事前の計画と社内体制の整備が重要です。
Q.自社に合った財務管理システムをどう選べばいいですか?
A.業種や規模・必要な機能・操作性・サポート体制を軸に比較検討しましょう。まずは無料トライアルを利用して操作感を確かめるのも有効です。
まとめ
財務管理システムは業務効率化や人的ミス削減だけでなく、経営判断のスピードアップまで実現できるツールです。
サービス提供会社によって財務管理ソリューションの種類や機能は異なるので、入念に比較したうえで選定するのがおすすめです。
- 適切な財務管理は経営の見える化や資金繰りの安定に直結する
- 財務管理システムを導入すれば、会計処理・帳簿作成・財務諸表などを自動化でき、業務効率が大幅に向上
- 法改正にも迅速対応し、監査やコンプライアンス対応も安心して任せられる
- 管理会計や予実管理、連結会計などの専門領域もカバーする多機能型ソリューションが増えており、経営判断に必要なデータを一元化可能
- 選定時は、自社の業務に合った製品を選ぶことが重要
無料プランを用意しているサービスも多いので、有料で契約する前に性能や操作性を確かめるのもよいでしょう。財務管理システムの利用は、企業の安定的成長や信頼性向上に役立ちます。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋 真倫








