経営管理システムを比較し、自社に最適なサービスを取り入れたいと考えている方へ。
一口に経営管理システムといっても、企業規模や経営課題によって選ぶべきタイプは異なります。
経営管理システム(EPM/CPM)は、予算・予実・見込(フォーキャスト)・KPIを一元管理し、差異分析と意思決定を支援するツールです。
本記事では、予算/予実/見込・KPI管理に強い経営管理システムを中心に比較します。会計ソフトや資金繰り(財務管理)目的で探している方は、財務管理システム比較をご覧ください。
今すぐ経営管理システムを比較したい方は『おすすめの経営管理システム』をご覧ください。
目次
経営管理システムとは?
経営管理システムとは、企業内の財務・人事・販売・生産・在庫などの情報を統合し、経営状況を可視化するITツールです。
従来は部門ごとに個別管理されていた業務情報も、システムの一元化によって組織全体の状況をリアルタイムで把握できます。
近年では特にクラウド型の普及が進み、中小企業でも手軽に導入できる環境が整っています。
経営管理システムの役割
経営管理システムの役割は、各部門の経営データの可視化・分析によって、迅速で戦略的な意思決定を支援することです。
現代の企業経営では、複数の部門から日々膨大なデータが発生しています。これらの情報を個別に管理していると全体状況の把握に時間がかかり、経営判断にも遅れが生じかねません。
そのため、経営管理システムを使えば、一元的に集約された財務情報をリアルタイムで分析・活用でき、企業全体の意思決定の精度を高めることが可能です。
一方で、決算業務や財務数値の正確性・統制を重視したい場合は、より財務寄りのシステム検討が必要になるケースもあります。
月次・四半期決算の早期化や、財務データの一元管理を重視したい方は、財務管理システムの比較記事もあわせてご覧ください。
なぜ人気が高まっているのか?
経営管理システムの導入が進んでいる背景は、経営環境の変化やDXの加速、人手不足といった課題への対応が求められているためです。
企業は変化の著しい市場環境や複雑化する業務への対応を迫られており、従来の属人的な管理方法では限界が生じています。
加えてリモートワークやクラウド環境の普及により、リアルタイムで各部門の情報をつなげて可視化・活用することの重要性が高まりました。
変化に強い経営体制を築く手段として、経営管理システムは多くの支持を得ています。
経営管理システムに搭載されている主な機能
経営管理システムに搭載されている基本機能を、下記の表にまとめました。
| 機能 | 概要 |
|---|---|
| 予算策定支援 | 表計算ソフトや過去実績などから精度の高い予算案の作成を支援 |
| データ収集・インポート | 各部門の計画・予測データおよび会計・販売・在庫システム等の実績データを自動収集・反映 |
| 予実見込み更新 | 最新データを使って収益見込みをリアルタイムに更新 |
| 予実突合・差異分析 | 予算と実績を比較し、部門別・商品別などの差異を自動分析してボトルネックを可視化 |
| 経営分析・指標可視化 | KPIや収益性、費用対効果などをダッシュボード等でグラフ化し、経営状態を分析 |
| 帳票・レポート自動生成 | 経営層向け・部門向けの報告書やグラフを自動生成し、関数やグラフ作成の手間を軽減 |
| ワークフロー・ステータス管理 | 部門間の承認フローや入力・承認状況の進捗をリアルタイムで可視化し、業務を効率化 |
上記の機能は特別なオプションではなく、多くの経営管理システムで標準的に備わっています。経営情報の収集・分析・活用がスムーズになり、戦略的な意思決定を支援できる仕組みです。
経営管理システムの種類
経営管理システムは用途に応じて以下に分類され、それぞれ異なる強みを持っています。
目的に合わせて、単体や組合せにより最適なソリューションを選ぶ必要があります。
予算策定・見込更新に強いタイプ
予算策定・見込更新に強いタイプは、年度予算や中期計画の作成から、月次・週次の見込(フォーキャスト)更新までをスムーズに回せる経営管理システムです。
部門別・勘定科目別・プロジェクト別などの粒度で計画値を持てるほか、ローリングフォーキャスト(一定期間の見込を定期的に更新する運用)に対応しているものも多く、変化の早い事業環境でも計画と実態のズレを早期に補正できます。
また、入力テンプレートやワークフロー(申請・承認)を整備できるため、現場からの数値回収を標準化しやすいのも特徴です。Excel運用で起こりやすい「最新版が分からない」「提出形式がバラバラ」「集計に時間がかかる」といった課題を解消し、経営会議で使える状態までのリードタイムを短縮します。
特に、予算編成の工数が膨らんでいる企業や、見込の更新頻度を上げて意思決定を速めたい企業に向いています。
なお、予算管理システム(EPM/CPM)は経営全体を俯瞰できる一方で、「まずは予算管理から整備したい」「Excel管理から段階的に脱却したい」という企業も少なくありません。
予算編成・予実管理に特化したシンプルなツールを探している場合は、EPM/CPMよりも予算管理システムの方が適していることもあります。
導入ハードルや費用感を抑えたい場合は、予算管理システム比較記事も参考にしてください。
予実差異分析・ドライバー分析に強いタイプ
予実差異分析・ドライバー分析に強いタイプは、「なぜズレたのか」「どこに手当てすべきか」を素早く特定することに特化した経営管理システムです。
予算・実績・見込の差異を部門別、商材別、拠点別などの切り口で自動集計し、差異の大きい要因を深掘りできるため、報告のための集計ではなく、打ち手につながる分析へ時間を振り向けられます。
さらに、売上=単価×数量、粗利=売上−原価のように、結果を分解して「どの要素が効いた/崩れたか」を捉える“ドライバー設計”に対応する製品もあります。これにより、単なる前年差・予算差の説明に留まらず、価格改定、販促、採用、原価改善など、具体的な施策に落とし込みやすくなります。
月次の着地説明や部門別採算の検証が重い企業、予実差の原因究明が担当者依存になっている企業に適したタイプです。
KPI/ダッシュボード管理(経営指標)に強いタイプ
KPI/ダッシュボードに強いタイプは、経営指標をリアルタイムに可視化し、意思決定を加速することを目的とした経営管理システムです。
売上や粗利といった財務指標に加え、リード数、商談化率、解約率、稼働率などの非財務KPIも含めてダッシュボード化できるため、現場と経営層が同じ数字を見ながら議論しやすくなります。
また、指標の定義や集計ルールをシステム側に固定できるため、「部署ごとに数値の定義が違う」「同じ会議で数字が食い違う」といった混乱を防げます。アラート通知やコメント共有など、異常値の早期検知とコミュニケーションを支援する機能を備えた製品もあり、定例会議を待たずに手当てできる体制づくりにもつながります。
経営指標の見える化が属人的で、レポート作成に時間がかかっている企業、部門横断でKPIを揃えて改善サイクルを回したい企業に向いています。
連結・グループ管理に強い(必要なら)タイプ
連結・グループ管理に強いタイプは、複数の子会社・関連会社を持つ企業グループで、グループ全体の計画・実績・見込を同じ粒度で管理したい場合に有効な経営管理システムです。
各社で勘定科目や管理項目の粒度が異なっていても、マッピングや集計ルールを設定することで、グループ横断のKPIやPLを整えやすくなります。
また、各社からの数値提出や見込更新をワークフローで回せるため、締め日前後の回収遅延や確認作業の負担を軽減できます。
連結決算(制度会計)そのものに強い製品もあれば、連結の“経営管理(管理会計)”として、セグメント別・事業別の採算管理やシナリオ比較に強い製品もあります。
グループ経営で「各社の数字の集計に時間がかかる」「連結ベースの着地が見えない」「会社間で指標が揃わない」といった課題がある場合に検討価値が高いタイプです。
下記の診断から、自社に合う経営管理システムのタイプを簡単に確認できます。
10秒ほどで終わりますので、まずはチェックしてみてください。
おすすめの経営管理システムサービス比較9選
ここからは、おすすめの経営管理システムを紹介します。
それぞれ実績・人気ともに高いシステムなので、自社の経営課題や目的に適したサービスを選ぶ際の参考になれば幸いです。
| DIGGLE | X-KPI | Loglass 経営管理 | Sactona | Board | クラウドERP ZAC | SAP Cloud ERP | DOMO | BizForecast FC | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 提供会社 | DIGGLE株式会社 | 株式会社パブリックアイデンティティ | 株式会社ログラス | アウトルックコンサルティング株式会社 | Board Japan株式会社 | 株式会社オロ | SAPジャパン株式会社 | ドーモ株式会社 | プライマル株式会社 |
| システムの種類 | 予実管理・管理会計対応タイプ | 予実管理・管理会計対応タイプ | 予実管理・管理会計対応タイプ | 予実管理・管理会計対応タイプ | BI/分析タイプ | ERPタイプ | ERPタイプ | 予算策定・見込更新に強いタイプ(EPM/CPM+BI統合) | 連結会計タイプ |
| 初期費用 | 資料参照 | 資料参照 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 初期設定費用10万円導入支援費用(0円のプランあり) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 月額料金 | 資料参照 | 資料参照 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | ・ライセンス費用・保守費用※要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | BC(予算管理):月5万円(3名) / FC(連結会計):月10万円(2名/5社) ※年払い時 |
| 無料デモ | ● | 記載なし | 要問い合わせ | デモセミナー・ハンズオンセミナーあり | デモ・無料トライアルあり | ● | ● | デモ・無料トライアルあり | ● |
| 導入までの期間 | 資料参照 | 資料参照 | 平均3ヶ月 | 平均2~4ヶ月 | 要問い合わせ | 最短3ヶ月、通常6ヶ月程度 | 要問い合わせ(初期スコープの提供は30日以内) | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 詳細情報 | 料金詳細・導入事例を見る | 料金詳細・導入事例を見る | 公式サイトを見る | 公式サイトを見る | 公式サイトを見る | 公式サイトを見る | 公式サイトを見る | 公式サイトを見る | 公式サイトを見る |
EPM/CPM(予算・予実・見込・KPI)タイプの経営管理システム選
DIGGLE(DIGGLE株式会社)

DIGGLE(ディグル)は、予算・実績・見込をクラウド上で一元管理し、経営判断のスピードと精度を飛躍的に高める予実管理に特化したクラウドサービスです。
エクセル中心の予実管理にありがちな属人化・非効率・人為的なミスを解消し、誰でもリアルタイムに正確な数値で経営の意思決定が可能な体制を構築します。IT・インフラ・製造・不動産など幅広い業界で導入され、利用継続率は約99%を誇ります。
- 予実管理をクラウド化 & 自動化
- 正確かつリアルタイムなデータで意思決定
- 利用継続率99%、導入企業100社以上の実績
X-KPI(株式会社パブリックアイデンティティ)

X-KPI(クロスケーピーアイ)は、株式会社パブリックアイデンティティが提供する、経営指標の可視化と迅速な意思決定を支援するクラウド型KPI・予実管理ツールです。
部門・拠点・プロジェクトごとのKPIをリアルタイムで一元管理し、予算と実績の差異分析・共有を自動化。Excel業務の属人化を解消し、全社一丸となって目標達成に向かう「経営の武器」として機能します。
- 複数部門・拠点のKPIや予実データをクラウドで集約し、リアルタイム可視化
- 予実のズレや異常値を自動で検知し、原因とともにチャットツールで通知
- 専門知識不要で誰でもKPI項目・レポート・ダッシュボードを設計・運用可能
Loglass 経営管理(株式会社ログラス)
「Loglass 経営管理」は、経営管理業務を効率化するクラウド型システムです。
予算策定から予実管理、レポーティングまで一気通貫で対応でき、Excelライクな操作感で現場担当者にも使いやすい点が特徴です。
リアルタイムで最新データを共有できるため、経営陣だけでなく各部門の責任者も迅速な意思決定を行えます。
短期間で導入できる手軽さとサポート体制の充実も評価されており、特に成長フェーズのスタートアップ企業に適しています。
| Loglass 経営管理 | |
|---|---|
| 提供会社(運営会社) | 株式会社ログラス |
| 主な特徴・強み | ・Excel、会計ソフトなどのデータ自動収集・予実、見込み更新、差異分析、ダッシュボード可視化・クラウド型で導入しやすく、操作性に定評あり |
| 対応企業規模 | 中小企業~大企業 |
| 導入実績 | 累計導入社数No.1の実績あり(2024年4月調査時点) |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| 導入までの期間 | 平均3ヶ月 |
| サポート体制 | ・実業務に合わせた手厚いサポート・導入体制の変更が生じた場合にも即時に回答、対応 |
| 外部連携 | ・会計ソフトやExcel/スプレッドシートとの自動データ連携(API/NOCODE形式)を提供・freee会計とのAPI連携 |
Sactona(アウトルックコンサルティング株式会社)
Sactonaは、予算管理や実績管理、差異分析に強みを持つ経営管理システムです。Excelに慣れたユーザーにも扱いやすいインターフェースを採用しているため、比較的スムーズに導入できます。
また予実管理だけでなく見込み管理やシナリオ分析など多彩な機能を備えており、計画と実績のズレを早期に把握できます。
さらに財務・会計ソフトやERPとの連携も充実しているため、既存のシステム環境に柔軟に対応できる点が魅力です。
導入コンサルティングの実績も豊富で、導入企業の業種や規模を問わず幅広く利用されています。
| Sactona | |
|---|---|
| 提供会社(運営会社) | アウトルックコンサルティング株式会社 |
| 主な特徴・強み | ・Webブラウザ上でExcel感覚の操作が可能・予算策定、見込み管理、差異分析に強み・日本語、英語、中国語に対応 |
| 対応企業規模 | 中堅企業~大企業 |
| 導入実績 | 1,000社以上 |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| 導入までの期間 | 平均2~4ヶ月 |
| サポート体制 | ・導入支援・拡張支援コンサルティング・独自のニーズに応じた管理者向けカスタマイズトレーニング |
| 外部連携 | 会計システム・ERP・Excelと連携可 |
Board(Board Japan株式会社)
Boardは予算管理とBI機能を兼ね備えた、統合型プラットフォームです。
データ可視化以外にもシミュレーションやシナリオ分析に強く、将来予測を踏まえた戦略的判断に役立ちます。
多国籍企業や大手メーカーでの採用実績が多く、グローバル対応が求められる企業にも向いています。
会計やERPシステムをはじめ多様なデータソースと連携できるため、経営情報の一元管理がスムーズに行えるのも魅力の一つ。
直感的なドラッグ&ドロップ操作でカスタムダッシュボードやレポートの作成が可能で、専門知識がなくても使いやすい設計です。
| Board | |
|---|---|
| 提供会社(運営会社) | Board Japan株式会社 |
| 主な特徴・強み | ・リアルタイムでのデータ分析とシナリオシミュレーションが可能・業種、業界を問わず利用できる柔軟性が高い統合型プラットフォーム |
| 対応企業規模 | 中堅企業~大企業 |
| 導入実績 | 2,000社以上 |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| 導入までの期間 | 要問い合わせ |
| サポート体制 | 24時間365日体制のグローバルサポートを提供 |
| 外部連携/API対応 | ・SQL、Oracle、各種API、ERP、業務システムとの ユニバーサル接続が可能 ・Microsoft Office(Excel/PowerPoint/Word)との統合連携可 |
目的別に検討|ERP・BI・連結タイプの経営管理システム選
クラウドERP ZAC(株式会社オロ)
「クラウドERP ZAC」は、プロジェクト管理に強みを持つクラウド型ERPです。案件ごとに損益・進捗・工数・経費を管理できる機能があり、プロジェクト収支をリアルタイムで把握できます。
必要な機能だけを選んで導入できるモジュール式を採用しており、無駄のない運用が可能です。
またワークフロー承認や監査ログ、アクセス権限管理など、内部統制やガバナンス強化に役立つ機能も標準搭載。
リアルタイムで売上やコストを可視化でき、経営判断のスピード向上にも貢献します。
| クラウドERP ZAC | |
|---|---|
| 提供会社(運営会社) | 株式会社オロ |
| 主な特徴・強み | ・利用する機能を組み合わせて契約する方式で、コストと使い勝手の最適化が可能・案件単位での損益・進捗・工数・経費管理が得意で、プロジェクト型ビジネスに最適・IT・広告・コンサル・イベント業など、プロジェクト型業務に特化。モジュール追加で他業態にも対応可能 |
| 対応企業規模 | 中小企業~大企業 |
| 導入実績 | 1,000社以上 |
| 初期費用 | ・ZAC初期設定費用(10万円)・導入支援費用(利用範囲や条件によっては0円) |
| 月額費用 | ・ライセンス費用・保守費用(データセンター利用料)※要問い合わせ |
| 導入までの期間 | 最短3ヶ月、通常6ヶ月程度 |
| サポート体制 | 導入支援・保守サポートあり |
| 外部連携 | 会計ソフト、勤怠管理システムなど |
SAP Cloud ERP(SAPジャパン株式会社)
「SAP Cloud ERP(SAP S/4HANA Cloud Public Edition)」は、世界中で導入されている大手向けクラウドERPです。財務・在庫・生産管理まで幅広い業務を一元管理できるうえ、AIを活用した予測分析もできます。グローバル対応が強みで、多言語・多通貨・IFRS基準にも対応しており、海外拠点を持つ企業の採用例が多いシステムです。
豊富な業界別テンプレートが用意されており、自社の業種に合わせた導入がしやすい点も魅力。長期的な視点でグループ全体の経営基盤を強化したい企業に最適です。
| SAP Cloud ERP(SAP S/4HANA Cloud Public Edition) | |
|---|---|
| 提供会社(運営会社) | SAPジャパン株式会社 |
| 主な特徴・強み | ・財務・調達・販売・生産など、主要業務を包括的に統合管理できるクラウド型ERP・リアルタイム分析を可能にするインメモリーデータベース「SAP HANA」を搭載・多言語・多通貨・各国の会計基準に対応 |
| 対応企業規模 | 中堅企業~大企業・グローバル企業向け |
| 導入実績 | 記載なし |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| 導入までの期間 | 要問い合わせ(初期スコープの提供は30日以内) |
| サポート体制 | テクニカルサポート・本番稼働後のオンボーディング支援、アップグレード・パッチ提供まで一括対応可能 |
| 外部連携 | 標準連携に加え、独自要件に応じた外部システム連携にも対応(SOAP/OData/REST API提供) |
DOMO(ドーモ株式会社)
「DOMO」は、財務データ分析に特化したBIツールです。
会計システムやERPからデータを自動で取り込み、リアルタイムでグラフ化・可視化し、財務状況の把握や予算管理、経営指標のモニタリングを効率化します。
クラウド型で導入が容易なうえ、自らダッシュボードを作成できる機能・操作性も高評価。経営指標やKPIのモニタリングを強化したい企業に適しており、幅広い企業規模で利用が広がっています。
モバイル対応により場所を問わずアクセスできるため、意思決定のスピードアップにも貢献します。
| DOMO | |
|---|---|
| 提供会社(運営会社) | ドーモ株式会社 |
| 主な特徴・強み | ・接続したデータをリアルタイムで集計・可視化し、最新の状況を即座に把握可能・コメントやアラートを共有でき、チーム間で意思決定を迅速化・グラフやダッシュボードをドラッグ&ドロップで作成でき、非IT人材でも扱いやすい |
| 対応企業規模 | 中堅企業~大企業 |
| 導入実績 | 2,000社以上 |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| 導入までの期間 | 要問い合わせ |
| サポート体制 | 電話・メール対応 |
| 外部連携/API対応 | クラウド・オンプレミス、自社環境とのハイブリッド接続にも対応 |
BizForecast FC(プライマル株式会社)
BizForecast FCは、連結決算業務に特化したクラウド型システムです。
多通貨・多基準に対応しており、為替換算や内部取引の消去仕訳など、連結会計特有の複雑な処理も自動化。
Excelに慣れたユーザーでも使いやすいインターフェースを持ち、グループ全体の財務状況をリアルタイムで把握可能です。
国内外に複数の拠点を持つ企業の連結決算業務の負担を大幅に軽減し、開示資料の作成や監査対応も効率化します。
導入実績も豊富で、連結会計に課題を抱える企業におすすめのシステムです。
| BizForecast FC | |
|---|---|
| 提供会社(運営会社) | プライマル株式会社 |
| 主な特徴・強み | ・グループ会社の連結決算を一括管理し、迅速な決算対応を支援・多通貨、多基準に対応し消去仕訳も自動化・Excel感覚で使いやすいUI |
| 対応企業規模 | 中堅企業~大企業 |
| 導入実績 | 株式会社アイ・ティ・アール調査で市場シェア1位を獲得した実績あり |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | ・BC(予算管理)Standard Edition:3ユーザー50,000円・FC(連結会計)Standard Edition:100,000円(連結対象グループ~5社/2ユーザーの場合)※年払い選択時の月額費用 |
| 導入までの期間 | 要問い合わせ |
| サポート体制 | コーチング形式の標準導入サポート |
| 外部連携/API対応 | ・ExcelやERPからのデータ取り込み、オンライン入力にも対応・ERP等との連携可 |
経営管理システムのメリット
経営管理システムを導入するメリットは、次の3つです。
業務効率化および経営判断の迅速化
経営管理システムを導入すれば、業務効率化と経営判断の迅速化が図れます。
複数の部門やシステムに分散していたデータを一元管理し、リアルタイムでの情報共有によって手作業や二重入力などの無駄が削減されます。
業務プロセスの自動化・簡素化により、最新の経営状況をすぐに把握できるため、スピーディーで正確な経営判断が可能です。
人件費・業務コストを抑える仕組みの構築
経営管理システムは、人件費や業務にかかるコストを削減する仕組みづくりを支援します。
従来は手作業や紙ベースで行われていた業務をシステム化し、自動化・効率化を進めることで、業務時間の短縮が可能です。
経費のリアルタイム管理や予算超過の早期発見が可能になるため、人件費・保管費・在庫コストなどの無駄も抑えられます。
日々の業務コストの可視化は、企業全体のコスト意識向上にも役立つでしょう。
不正防止とコンプライアンス対応の強化
経営管理システムを活用すれば業務の透明性が高まり、不正の予防や法令遵守への対応が強化されます。
操作履歴の自動記録や承認フローの設定により、誰が・いつ・何を行ったかを明確に管理できるため不正の抑止効果が期待できます。
また会計基準や内部統制ルールに基づく処理がシステム上で統一されるため、人為的なミスやルール逸脱のリスクも抑えられるでしょう。
企業としての信頼性を高めるうえでも、経営管理システムは有効な手段です。
経営管理システムのデメリット
経営管理システムは多くのメリットがありますが、導入・運用にあたってはいくつかの課題も存在します。ここでは2つの代表的なデメリットを紹介します。
定着するまでに時間がかかる
経営管理システムは、導入してすぐに効果が出るわけではありません。
まず運用ルールの整備やマスターデータの登録、業務プロセスの見直しが必要であり、社内への浸透には一定の時間がかかります。
特にこれまで紙やExcelで運用していた企業では、業務フローそのものを変える必要があるため、初期段階では混乱や負担が生じる可能性もあるでしょう。
社員のITリテラシーによって活用度が左右される
システムを効果的に活用するには、操作方法の理解やデータ活用に対する一定のリテラシーが求められます。
社員のITスキルに差がある場合は機能を十分に使いこなせず、結局一部の部門しか活用できないといった課題も起こりえます。
そのため導入時には操作研修やマニュアルの整備など、サポート体制の構築が必須です。
経営管理システム比較のポイント
経営管理システムを比較する際、特に重要なポイントは次の6つです。
自社の経営課題に対応できる機能の有無
自社の経営課題に対応可能な機能が搭載されているかが、システム選定の最重要ポイントです。
前述したように経営管理システムは種類によって得意分野が異なります。
たとえば自社の課題が「コスト削減」「業務効率化」だとすれば、予実管理・管理会計対応タイプや業務プロセスの自動化に強いERPタイプが適しています。
「経営判断の迅速化」が必要な場合は、BI/分析タイプも候補になるでしょう。自社が解決すべき課題を明確にし、それに直結する機能を優先して選ぶことが大切です。
導入形態(クラウド/オンプレミス)と自社IT環境との相性
自社のIT環境や運用体制に適した導入形態を選ぶことが、安定稼働と運用負荷の軽減につながります。
クラウド型は自社でサーバー管理を行う必要がなく、アップデートや保守がサービス提供側で完結するため、IT担当者が少ない企業にも適しています。
オンプレミス型は自社サーバーで管理するため、細かなカスタマイズや自社独自のセキュリティポリシーへの対応はしやすいです。
ただし運用にはサーバー管理やシステム保守など一定のITスキルが求められます。
初期費用・月額料金などコストのバランス
システム導入にかかる料金のバランスを考慮し、長期的なコストパフォーマンスを見定めましょう。
システム導入時には初期費用だけでなく、月額料金やサポート費用など運用コスト全体を考慮する必要があります。
高機能なシステムほどコストは高くなる傾向があるため、不要な機能の見極めが大事です。導入効果が費用に見合うかを判断するため、ランニングコストと業務効率化による削減効果も比較しましょう。
既存の他システムとの連携性
会計ソフトや在庫管理システムなど、既存システムとのデータ連携がスムーズかどうかは業務効率に直結します。
標準機能でAPIやCSVによる連携ができるか、あるいは専用のカスタマイズや追加設定が必要かを事前に確認しましょう。
連携できる範囲が広いほどデータの一元管理が進み、経営状況をより正確に把握できます。
アプリ対応状況とスマホ・タブレットでの利用可否
経営層や営業担当者が外出先でもデータを確認する機会が多い場合、スマホ・タブレット対応は必須です。
アプリやブラウザでスムーズに操作できるシステムなら、承認作業や経営指標の確認を場所を問わず行えます。
モバイル対応が不十分だと、活用機会が限定される可能性があるので注意しましょう。
導入実績とサポート体制
導入実績は、そのシステムがどの業種・規模の企業で利用されているかを知る重要な判断材料です。
同じ業界や近い規模の企業で多く導入されているシステムであれば、自社でも問題なく運用できる可能性が高いと判断できます。
またサポート体制も長期的な運用には欠かせない要素です。導入時の初期設定支援や操作研修、トラブル発生時のサポート対応の有無・質を事前に確認しましょう。
経営管理システム 比較でよくある質問
Q.経営管理システムにはどんな種類がありますか?
A.経営管理システムは、目的や機能によって4つのタイプに分かれます。「ERP」「予実管理・管理会計対応」「BI/分析「連結会計」があり、自社の経営課題に合わせて選ぶことが重要です。
Q.経営管理システムは中小企業にも取り入れるメリットはありますか?
A.中小企業こそ経営管理システムを導入すれば、業務率化やコスト削減など、多くのメリットがあります。特にクラウド型は初期費用や運用負担が比較的少ないため、中小企業でも導入しやすいのが特徴です。
Excelなどで管理している場合と比べ、データの集約やリアルタイムでの状況把握ができるため、少人数でも経営状況を正確に把握できます。
Q.無料で使える経営管理システムはありますか?
A.無料で使える経営管理システムはほぼありませんが、多くのサービスで無料デモや一定期間の無料トライアルが提供されています。
これらを活用して自社に合った機能や操作感を確認したうえで、本格的な経営管理を行うためには有料プランへ移行するのが一般的です。
Q.経営管理システムの費用相場は?
A.費用はクラウド型かオンプレミス型か、さらに経営管理システムの種類や機能の範囲によって大きく異なるので注意しましょう。
クラウド型の場合は初期費用が数万円〜数十万円、月額費用が数千円〜数万円程度が一般的です。オンプレミス型は自社サーバーで運用するため、初期費用が数百万円以上かかることもあります。
また連結会計など高度な機能を備えたタイプは、費用が高くなる傾向があります。
まとめ
経営管理システムの比較では、自社の経営課題や運用環境に合った種類を見極めましょう。
業務効率化や経営判断の迅速化、コスト削減、不正防止など、経営管理システムは企業の成長を支える基盤として活用できます。
最後にこの記事のまとめです。
経営管理システムは単なる業務ツールではなく、経営情報の活用によって戦略的な意思決定を支えてくれます。
自社の課題と目的を明確にし、最適なシステムを選ぶことが企業成長への大きな一歩となるでしょう。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
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