経営管理システムの導入を検討する段階では、「予実管理がExcelに依存して属人化している」「事業部や子会社が増え、月次の集計と経営会議の資料づくりに時間がかかる」といった課題に直面しているのではないでしょうか。
経営管理システムは、予算・実績・見込みやKPI、連結決算といった経営数値を一元的に集約し、意思決定のスピードと精度を高めるためのソフトウェアです。ただし、ひと口に経営管理システムといっても、予実管理に特化したクラウドから、連結会計、データ可視化のBI、基幹業務まで統合するERPまで、性格の異なる製品が混在しています。
そのため、機能や料金を単純に並べるだけでは「自社にどのタイプが合うのか」が見えにくく、選定が前に進まないという声は少なくありません。自社の一番の課題が予実集計の効率化なのか、グループ全体の連結なのか、全社データの可視化なのかによって、選ぶべき製品は大きく変わります。
そこで本記事では、まず自社に合うタイプの当たりを付けられる「30秒診断ツール」を用意し、そのうえで4つのタイプ別に経営管理システムおすすめ28選を比較します。機能・費用相場・選び方・導入の進め方まで体系的に解説しますので、資料請求や導入検討の判断材料としてご活用ください。
目次
【無料診断】自社に合う経営管理システムのタイプを30秒でチェック
自社に最適な経営管理システムは、「一番解決したい課題」「会計・基幹システムとの連携」「グループ・多拠点の有無」といった観点でタイプが絞り込めます。とはいえ、これらをゼロから整理するのは負担の大きい作業です。
以下の診断ツールを使えば、いくつかの質問に答えるだけで、自社の課題に合うタイプと候補サービスの当たりを付けられます。まずは診断で方向性をつかみ、その後の比較表と解説で詳細を詰めていくと、迷いの少ない選定が可能になります。
一括ダウンロードする
経営管理システムとは
経営管理システムとは、企業の予算・実績・見込み(予実)やKPI、連結決算、セグメント別損益などの経営数値を一元的に集約・可視化し、経営判断を支援するソフトウェアです。Excelや会計ソフトに分散したデータを集約し、月次決算の早期化や全社最適の計画立案、グループ経営の見える化を実現します。
ここからは、経営管理という業務そのものの意味と、混同されやすい経営企画との違いを整理します。
経営管理とは
経営管理とは、経営目標の達成に向けて、予算(計画)と実績を比較しながら、ヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源の配分を継続的に調整していく活動を指します。具体的には、予算編成、予実管理、KPIモニタリング、原価・収益管理、連結決算などが含まれます。
これらの業務は、従来Excelや個別の会計ソフトで部分的に行われてきました。事業の拡大やグループ化が進むほどデータが分散し、集計と検証に時間がかかるため、専用システムで一元化するニーズが高まります。
経営管理と経営企画の違い
経営企画が中期経営計画や新規事業、M&Aといった「これからの方向性を描く」業務を担うのに対し、経営管理は「描いた計画を数値で管理し、実績との差異を追う」業務に重心があります。両者は連続した活動ですが、経営管理システムが主に支えるのは後者の予実管理・モニタリングの領域です。
実務では経営企画部門が予算編成と進捗管理の双方を担うケースも多く、その場合は計画立案から実績把握までを一貫して扱えるシステムが求められます。自社で誰がどの業務を担っているかを整理しておくと、必要な機能範囲が見えやすくなります。
経営管理システムの主な機能
経営管理システムが備える主な機能は、大きく次の5つに整理できます。製品によって得意な機能は異なるため、自社が重視する機能を軸に候補を絞り込むと選定がスムーズです。ここでは、それぞれの機能が解決する課題を順に解説します。
予算編成・予実管理
部門や勘定科目ごとに予算を策定し、会計実績と自動で突合して差異を可視化する機能です。Excelでの転記や集計を不要にし、月次の予実報告にかかる工数を削減します。見込み(着地予想)を随時更新し、計画の修正に素早く反映できる製品も増えています。
連結会計・グループ経営管理
複数の子会社・関係会社の数値を集約し、内部取引の消去や資本連結を行ってグループ全体の業績を把握する機能です。多通貨対応やセグメント別の連結に対応した製品もあり、上場企業やIPO(新規株式公開)準備企業のグループ経営管理を支えます。
ここで扱う連結は、企業会計基準が定める手続きにもとづく業務です。企業会計基準委員会(ASBJ)の企業会計基準第22号「連結財務諸表に関する会計基準」は、連結財務諸表を次のように定義しています。
連結財務諸表は、支配従属関係にある2つ以上の企業からなる集団(企業集団)を単一の組織体とみなして、親会社が当該企業集団の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況を総合的に報告するために作成するものである。
出典:企業会計基準第22号「連結財務諸表に関する会計基準」|企業会計基準委員会(ASBJ)
データ分析・可視化(ダッシュボード/レポート)
会計・販売・人事など複数のデータソースを統合し、経営ダッシュボードやレポートとして可視化する機能です。経営会議の資料を自動更新したり、ドリルダウンで気になる数値の内訳を掘り下げたりできます。BI(ビジネスインテリジェンス)型の製品は、この可視化を中核に据えています。
会計・基幹データ連携
既存の会計ソフトやERP、販売管理システムからデータを取り込む連携機能です。CSV取込みに加え、API(システム同士を接続する仕組み)による自動連携に対応していれば、入力の二度手間や転記ミスを防げます。自社が使う会計ソフトに対応しているかは、選定時の重要な確認点です。
KPI・業績モニタリング
売上や利益だけでなく、受注件数や稼働率といった非財務のKPI(重要業績評価指標)を設定し、目標に対する進捗を継続的に追跡する機能です。財務数値とKPIを関連づけて管理できる製品なら、「どの指標が業績に効いているか」を可視化し、現場の改善活動にもつなげられます。
経営管理システムの種類(タイプ)と向いている企業
経営管理システムは、「何を主目的に経営数値を扱うか」で大きく4つのタイプに分かれます。まず隣接する概念を整理したうえで、各タイプの特徴と向いている企業を見ていきます。ここで自社がどのタイプに当たるかの当たりを付け、次章以降の比較・選び方で具体的な製品に落とし込んでいきましょう。
ERP・EPM・BI・管理会計・連結会計の違い(概念地図)
経営管理の周辺には、似た略語の概念が複数あります。混同しやすいため、それぞれが指す範囲を整理します。経営管理システムは、これらの概念のうち「経営数値の集約・可視化・計画」を担う部分に位置づけられます。なお、本記事で後述する「予実管理・予算編成型」は、いわゆるEPM(Enterprise Performance Management、CPMとも呼ばれる経営計画管理)系のツールを含みます。

| 概念 | EPM/CPM | ERP | BI | 管理会計 | 連結会計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 主に担う範囲 | 予算編成・予実管理・計画・連結など経営管理に特化 | 会計・販売・生産・人事など基幹業務全体を統合 | 各種データの統合・分析・可視化(ダッシュボード) | 社内の意思決定向けの会計(部門別・原価・予実) | グループ各社を集約した連結決算・開示 |
| 代表的な位置づけ | 経営管理クラウドの中核。本記事の予実管理型がほぼ該当 | 基幹業務の一部として管理会計・業績管理を内包 | 経営の見える化を担うが予算編成・連結は限定的 | 経営管理システムが支援する業務領域そのもの | グループ経営管理型が中核機能として備える |
※上記は一般的な整理です。製品によって対応範囲は重なり合うため、実際の機能は各社情報をご確認ください。
このうち「管理会計」を主目的に部門別・原価・予実の社内向け会計を整えたい場合は、管理会計に特化したシステムの選び方を解説した以下の記事が、製品選定の前段として参考になります。
予実管理・予算編成に強いタイプ(管理会計クラウド/EPM系)
予算策定から実績突合、着地見込みの更新までを中核に据えたタイプです。Excel運用で属人化しがちな予実管理を一元化し、月次の集計や差異分析を効率化します。脱Excelと予実報告の早期化を最優先したい中小〜中堅・成長企業に向いています。
国産のクラウド製品が多く、会計ソフトとの連携や現場の使いやすさに配慮した設計が特徴です。大企業向けには、大規模な計画モデリングに強いグローバルのEPM製品も選択肢になります。
予算編成や予実突合の効率化を主目的とするなら、予算管理に絞ったシステムの費用感や企業規模別の選び方を整理した以下の記事も、候補を絞り込む際の参考になります。
連結会計・グループ経営管理に強いタイプ
子会社・関係会社の数値を集約し、内部取引の消去や資本連結、開示連携までを担うタイプです。多通貨・セグメント連結やIFRS(国際財務報告基準)対応を備えた製品もあります。複数拠点・グループ会社を抱える企業や、上場・IPO準備でグループ経営管理を整えたい企業に適しています。
全社のデータを分析・可視化するタイプ(BI系)
会計・販売・人事など多数のデータソースを統合し、経営ダッシュボードで可視化することを主目的としたタイプです。予算編成や連結そのものより「全社の数値をリアルタイムに見える化したい」というニーズに応えます。すでに会計・基幹システムは整っており、分析・可視化の基盤を強化したい企業に向いています。
基幹業務まで統合するタイプ(ERP系)
会計・販売・生産・人事といった基幹業務を統合し、その一部として管理会計・業績管理・連結を提供するタイプです。経営管理だけでなく基幹システムの刷新も同時に進めたい企業や、案件別の収支・原価を管理したいプロジェクト型のビジネスに適しています。導入規模は大きくなりやすく、SI(システム導入)を前提とする製品が中心です。
4つのタイプの特徴と該当する主なサービスを、以下にまとめました。詳細な比較は後半のタイプ別比較表で確認できます。
経営管理システムを導入するメリットと注意点
導入の判断には、得られる効果と運用上の注意点の両面を押さえておくことが欠かせません。ここでは、経営管理システムの導入で期待できる効果と、つまずきやすいポイントを整理します。
導入で得られる効果(脱Excel・早期化・全社最適)
最大の効果は、Excelに分散していた予実データの一元化による集計工数の削減と、月次決算・予実報告の早期化です。実績の取り込みと差異分析が自動化されることで、担当者は数値の作成より分析・打ち手の検討に時間を使えるようになります。
さらに、部門や子会社をまたいだ数値を同じ基準で見られるため、全社最適の視点で資源配分を判断しやすくなります。経営会議の資料が自動で最新化されることで、意思決定のスピードも高まります。
導入・運用の注意点と失敗の回避
注意したいのは、多機能な製品を選んでも現場が使いこなせなければ効果が出ない点です。勘定科目体系や部門コードの整備、既存システムとの連携設計など、導入前の準備に一定の工数がかかります。要件を欲張りすぎず、まず解決したい課題を絞ることが定着の近道です。
料金が要問い合わせの製品も多いため、機能要件と並行して費用感を早めに把握しておくと、導入検討がスムーズに進みます。導入支援の範囲やサポート体制も、運用を左右する重要な確認点です。
経営管理システムの費用相場
経営管理システムの費用は、タイプと提供形態によって大きく異なります。多くの製品が個別見積もりのため一律の相場は示しにくいものの、公開情報や一般的な傾向から、タイプ別のおおまかな目安を整理しました。導入検討の初期段階の参考にしてください。
タイプ別の料金目安とクラウド型・オンプレミス型のコスト差
予実管理に特化したクラウドは比較的導入しやすく、連結・BI・ERPと範囲が広がるほど費用は大きくなる傾向があります。クラウド型(SaaS)は初期費用を抑えて月額で利用でき、オンプレミス型(自社環境に構築)は初期に大きな投資が必要な一方、月額の利用料が積み上がらず、長期利用では保守費が中心のコスト構造になります。
| タイプ | 予実管理・予算編成型 | 連結会計・グループ経営管理型 | データ分析・可視化(BI)型 | 基幹統合(ERP)型 |
|---|---|---|---|---|
| 初期費用の目安 | 無料〜数十万円 | 数十万〜数百万円 | 数十万円〜 | 数百万円〜(規模依存) |
| 月額の目安 | 数万円〜数十万円 | 数十万円〜(要見積もり) | 数万円〜数十万円 | |
| 提供形態 | クラウド(SaaS)中心 | クラウド/パッケージ | クラウド中心 | クラウド/オンプレミス |
| 課金の特徴 | ユーザー数・機能で変動。要問い合わせの製品も多い | 対象会社数・連結範囲で変動 | ユーザー数・データ容量・接続数で変動 | モジュール・ユーザー数。SI費用が別途必要 |
※上記は公開情報や一般的な傾向に基づく目安です。実際の費用はサービス・利用規模により異なるため、各社の見積もりで必ずご確認ください。
一括ダウンロードする
経営管理システムの選び方(比較ポイント)
経営管理システムを選ぶ際は、次の7つのポイントを順に確認すると、自社の要件を整理しやすくなります。すべてを満たす製品を探すのではなく、自社にとって優先度の高い軸から見ていくことが、失敗しない選定のコツです。
①課題・導入目的を明確にする
最初に「何を解決したいのか」を言語化します。予実集計の効率化なのか、グループ連結なのか、全社データの可視化なのかによって、選ぶべきタイプが決まります。目的が曖昧なまま機能比較に入ると、多機能だが使わない製品を選んでしまいがちです。
②対応機能の範囲(予実管理か予算編成か連結か)
予実管理中心の製品と、予算編成・連結・配賦まで広く担う製品では、対応範囲が異なります。自社が必要とする業務をカバーしているかを確認します。将来的に連結や配賦が必要になりそうな場合は、その拡張余地も見ておくと安心です。
③会計・基幹システムとの連携
自社が使う会計ソフトやERPと連携できるかは、運用負荷を大きく左右します。CSV取込みだけでなく、API連携で自動取得できれば、入力の二度手間を防げます。連携実績のある会計ソフト名を、各社の公式情報で具体的に確認しましょう。
連携元となる会計基盤の見直しもあわせて検討する場合は、クラウド会計ソフトの選び方や料金を解説した以下の記事が、連携前提の整理に役立ちます。
④操作性と現場への定着しやすさ
経営管理システムは、経理・経営企画だけでなく各部門の担当者も入力・参照します。Excelに近い操作感や、専門知識がなくても扱えるUIかどうかは、定着を左右する重要な要素です。無料トライアルやデモで、実際の使い勝手を確かめておくと判断を誤りにくくなります。
⑤拡張性とサポート体制
事業の成長や組織変更に合わせて、項目・部門・対象会社を柔軟に増やせるかを確認します。あわせて、導入支援や運用サポートの範囲・対応時間も見ておきます。導入時に伴走支援があるかどうかで、立ち上げのスピードと定着度が変わります。
⑥提供形態(クラウドかオンプレミスか)
クラウド型は初期費用を抑えて短期間で始めやすく、アップデートも自動です。オンプレミス型は自社のセキュリティ要件や独自要件に合わせやすい一方、構築・保守の負担があります。自社のIT方針やセキュリティ要件に照らして選びます。
⑦多拠点・グループ・海外対応
子会社や海外拠点を抱える場合は、連結・多通貨・多言語への対応が必要になります。グループ経営管理を見据えるなら、対象会社数の上限や連結処理の対応範囲を早めに確認しておきましょう。将来のグループ拡大を見込むかどうかで、選ぶべき製品が変わります。
7つの比較ポイントと、特に重視すべき企業像の対応を以下にまとめました。自社の状況に近い軸を起点に、候補を絞り込んでみてください。
| 比較ポイント | ①課題・導入目的 | ②対応機能の範囲 | ③会計・基幹連携 | ④操作性・定着 | ⑤拡張性・サポート | ⑥提供形態 | ⑦多拠点・グループ・海外 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 確認する内容 | 予実効率化/連結/可視化のどれが主目的か | 予実・予算編成・連結・配賦のカバー範囲 | 自社の会計ソフトとAPI/CSV連携できるか | 現場が扱えるUIか・トライアルの可否 | 項目追加の柔軟性・導入支援の範囲 | クラウドかオンプレか・セキュリティ要件 | 連結・多通貨・多言語の対応範囲 |
| 特に重視すべき企業 | 初めて導入する全企業 | 将来連結・配賦も見込む企業 | 既存システムを活かしたい企業 | 各部門が入力に関わる企業 | 成長・組織変更が見込まれる企業 | 独自のIT/セキュリティ要件がある企業 | グループ・海外拠点を持つ企業 |
比較軸を押さえたところで、改めて診断ツールで自社に合うタイプを確認してみてください。課題からタイプを絞り込むことで、次のタイプ別比較がぐっと検討しやすくなります。
一括ダウンロードする
【タイプ別】経営管理システムおすすめ28選を比較
ここからは、4つのタイプ別に経営管理システム28製品を比較します。各タイプで重視される観点が異なるため、タイプごとに比較軸を変えた比較表を用意しました。気になるサービスは、表の名称から個別紹介へ移動できます。自社が当たりを付けたタイプから読み進めてください。
まずは全28製品をタイプ・提供形態・料金・主要機能で一望できる総合比較表で俯瞰し、そのうえでタイプ別の詳細比較に進むと、予実と連結のように複数の課題が横断する場合も比較しやすくなります。各サービスの番号は掲載順であり、順位やおすすめ度を示すものではありません。比較表の記号は、◎=標準対応で強み/●=対応/△=限定的・要確認/×=非対応を表します。
| サービス名 | DIGGLE | X-KPI | Scale Cloud | Loglass 経営管理 | Manageboard | Sactona | kpiee | bixid | 予算会計エクスプレス | Amoeba Pro 管理会計クラウド | Finovo | ヨジツティクス | Board | Workday Adaptive Planning | BizForecast | AVANT Cruise | CCH Tagetik | fusion_place | STRAVIS | DOMO FOR FINANCE | Anaplan | MotionBoard | LaKeel BI | クラウドERP ZAC | SAP S/4HANA Cloud | Oracle NetSuite | OBIC7 | PROACTIVE |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タイプ | 予実管理型 | 予実管理型 | 予実管理型 | 予実管理型 | 予実管理型 | 予実管理型 | 予実管理型 | 予実管理型 | 予実管理型 | 予実管理型 | 予実管理型 | 予実管理型 | 予実管理型 | 予実管理型 | 連結会計型 | 連結会計型 | 連結会計型 | 連結会計型 | 連結会計型 | BI型 | BI型 | BI型 | BI型 | ERP型 | ERP型 | ERP型 | ERP型 | ERP型 |
| 提供形態 | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド / オンプレミス | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド / オンプレミス | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド / オンプレミス | クラウド | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド / オンプレミス | クラウド / オンプレミス | クラウド(SaaS) | クラウド / オンプレミス | クラウド(SaaS) | オンプレミス / プライベートクラウド | オンプレミス / クラウド / SaaS |
| 料金 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 月額10万円〜 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 0円〜(有料10,000円〜) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ(定額制) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | FC Standard 年額120万円〜 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | Standard 無料〜(有償は要問い合わせ) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 月額60,000円(税別)〜 | 要問い合わせ | 初期10万円+保守6万円〜/月 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 会計・人事給与5ユーザー15万円〜 |
| 予実管理 | ◎ | ● | ● | ◎ | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ◎ | ● | ● | ● | ● | ● | △ | ● | △ | △ | ● | ● | ● | ● | ● |
| 連結対応 | △ | △ | △ | ● | ● | ● | △ | △ | × | △ | ● | △ | ● | ● | ● | ◎ | ◎ | △ | ◎ | △ | ● | × | △ | △ | ● | ● | ● | ● |
| 案件別収支 | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | ◎ | △ | △ | △ | △ |
| データ可視化 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | △ | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ● | ● | ● | ● | ● |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | 公式資料を見る | オンライン相談 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | サービス詳細 | 公式サイト | サービス詳細 | 公式サイト | サービス詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | サービス詳細 | 公式サイト | 公式サイト | サービス詳細 | サービス詳細 | サービス詳細 | 公式サイト | サービス詳細 | サービス詳細 | サービス詳細 |
予実管理・予算編成に強いタイプの比較とおすすめ
予実管理・予算編成型は、Excel運用の属人化を解消し、予算と実績の突合・着地見込みの更新を効率化したい企業に向くタイプです。ここでは、予実差異分析・配賦・着地見込み・承認フローといった観点で比較します。脱Excelと予実の早期化を最優先する中小〜中堅・成長企業は、まずこのタイプから検討するとよいでしょう。
以降のタイプ別比較表の記号は、◎=標準対応で強み/●=対応/△=限定的・要確認/×=非対応を表します。予実管理・予算編成型は数が多いため、低コストで脱Excelから始めたい小規模向け、複数軸の予実・配賦まで担う中堅向け、全社の計画立案やシナリオ比較まで行うEPM型に大別すると選び分けやすくなります。
また、案件別収支・プロジェクト別採算を重視する場合は、ERP型や、予実管理型でも案件別収支に対応する製品が中心の候補になります。
| サービス名 | DIGGLE | X-KPI | Scale Cloud | Loglass 経営管理 | Manageboard | Sactona | kpiee | bixid | 予算会計エクスプレス | Amoeba Pro 管理会計クラウド | Finovo | ヨジツティクス | Board | Workday Adaptive Planning |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 提供形態 | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド / オンプレミス | クラウド(SaaS)/ BPaaS | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド / オンプレミス | クラウド(SaaS) |
| 月額料金 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 月額10万円〜 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ(年間契約) | 0円〜(有料は10,000円〜・税抜) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ(定額制) | 要問い合わせ | 要問い合わせ(見積もり制) |
| 予実・差異分析 | ●予算IDベースの明細単位突合 | ●ズレ・異常値を自動検知し通知 | ●予算・着地見込みと実績を比較 | ●予算・実績・見込をワンクリック比較 | ●PL/BS/CF連動の予実管理 | ●予実・見込管理 | ●生成AIが予実差異・異常値を自動通知 | ●部門別計画・予実管理(上位プラン) | ●予算・実績の比較・一元管理 | ●年間計画・月次予定・見込の管理 | ●予実差異分析・部門別P/L・見込管理 | ●計画との乖離箇所をクリックで確認 | ●予算編成・予測・実績分析 | ●AIドリブンの予算編成・差異検出 |
| 配賦・着地見込 | ●多段階配賦・見込管理 | △KPIツリー中心 | ●着地見込みの自動予測 | △配賦はノーコード設定(要確認) | ●共通費配賦・CFシミュレーション | ●多段階配賦に対応 | ●複雑な配賦計算をノーコード自動化 | △部門共通費配賦(プロフェッショナル以上) | ●キャッシュを含む着地予想 | △最大6軸の多軸採算分析 | ●配賦計算・組替・為替換算 | △シミュレーション分析 | ●ローリングフォーキャスト・配賦最適化 | ●ローリングフォーキャスト |
| 連結対応 | △グループ管理は要問い合わせ | △多拠点の一元集約 | △KPIツリーによるグループ管理 | ●子会社・部門のグループ業績管理 | ●最大10階層のグループ管理 | ●連結・グループ会社管理 | △DWHで全社データ一元化 | △グループ合算機能 | × | △多軸での採算・予実管理 | ●連結業績管理に対応 | △事業部別の自由な分類で分析 | ●財務連結・多次元の連結処理 | ●決算処理・連結処理(Consolidation) |
| 会計連携 | freee・MF・弥生等とAPI/CSV | 会計ソフト・グループウェアとAPI連携 | freee・MF等と連携 | Excel・会計データをローデータのまま統合 | MFクラウド会計・freee会計とAPI(他社CSV) | 会計システム等とAPI/CSV連携 | 各種SaaS・Excel・シートを自動取り込み | freee・MF・弥生・勘定奉行 ほかAPI/CSV | 会計システム出力のExcelを取り込み | 既存システムとのデータ連携 | ファイルアップロード自動処理(API連携はオプション) | 実績取り込み対応(CSV/Excel中心) | ERP・クラウド基盤と接続・Excel連携 | CRM・ERP・人財管理と自動連携(300超) |
| 無料トライアル | なし(要見積もり) | あり | 要問い合わせ | なし(無料デモあり) | 無料体験あり(期間非公開) | 要確認 | 要確認 | あり(フリープラン常設) | 要確認(デモ・資料請求あり) | 要確認(無料デモあり) | あり(期間非公表) | 要確認 | 要確認 | あり(30日間) |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | 公式資料を見る | オンライン相談 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | サービス詳細 | 公式サイト | サービス詳細 | 公式サイト | サービス詳細 | 公式サイト |
※予実管理型の「連結対応」はグループ業績管理レベル(グループ各社の数値合算・グループ予実の見える化)を含む表記です。連結財務諸表の作成を伴う制度連結は、連結会計・グループ経営管理型が担います。
1. DIGGLE(DIGGLE株式会社)

DIGGLEは、予算策定・予実突合・見込管理・レポーティングという一連の業務をクラウド上で完結させる予実管理クラウドです。会計システムから出力したCSVを加工なしで取り込み、予算IDをベースに自動で突合できるため、Excelでの集計作業や関数破損、属人化の解消につながります。
freee・マネーフォワード・弥生会計などとAPI・CSVで連携し、複数システムに分散した実績データを一元化します。初期設定から運用定着まで専任の担当者が支援し、月額にも定例ミーティングが含まれる伴走型の提供形態が特徴で、利用継続率は約99%と公表されています(2025年6月時点)。
ISMS(ISO/IEC 27001)を取得しており、SSO・二要素認証・IP制限といったアクセス制御にも対応します。料金は初期費用・月額ともに非公開で、導入要件に応じた見積もりが基本です。
2. X-KPI(株式会社パブリックアイデンティティ)

複数の部門・拠点・プロジェクトごとのKPIや予実データをクラウドで一元集約し、リアルタイムに可視化するのがX-KPIです。提供元の株式会社パブリックアイデンティティは、広告会社・日本経済社のグループに属しています。
予算と実績のズレや異常値を自動で検知し、原因とともにチャットツールへ通知する設計のため、差異分析を手作業で行う前提に立たない運用ができます。専門知識がなくてもKPI項目・レポート・ダッシュボードを設計でき、会計ソフトやグループウェアとはAPI連携に対応します。
最短2週間程度で導入可能とされ、運用しながら機能を段階的に追加できる拡張性も備えます。電話・メールによるサポートはライセンス料金に含まれ、対応時間は平日10時〜17時です。初期費用・月額は要問い合わせで、無料トライアルが用意されています。
3. Scale Cloud(株式会社Scale Cloud)

財務数値(PL・BS・CF)と非財務数値(KPI)を関連づけて一元管理する点を主眼に置くのがScale Cloudです。KGIを頂点としたツリー構造で結果指標・先行指標のKPIを設計し、各KPIの数値をもとにPLをシミュレーションできます。
経営用・管理部用・事業部用など複数のダッシュボードやレポートを作成でき、異常なKPIを自動分析してランキング形式で提示する機能も備えます。freee・マネーフォワードなどの会計ツールと連携し、財務データと事業KPIを統合して管理することが可能です。KPIツリー上で事業や案件を一つの分析軸として扱えるため、案件単位の状況把握にも応用できます。
KPI設計から運用定着までを支える伴走型のオプション支援も提供しています。料金は月額10万円からで、初期費用やプラン詳細は要相談です。資料請求やオンライン相談を通じて、自社の要件に合った構成を確認できます。
PLとKPIを接続して管理するという設計思想がどのような問題意識から生まれたのかについて、提供元である株式会社Scale Cloudの代表取締役・広瀬氏は、開発の背景を次のように語っています。
従来の管理会計では、財務データを部門別や得意先別など様々な切り口で分析するのですが、それだけでは「この結果にどうやって至ったのか」というプロセスがまったくわからないです。そのプロセスを把握するために何を見ればいいかというと、KPIのデータになります。予算達成は全チーム共通の目的であるはずなのに、そこに向かって一丸となって走れていない。それならば、まずは同じ景色を見て議論し、PDCAを回せる共通のプラットフォームを作るべきだと考えました。
4. Loglass 経営管理(株式会社ログラス)

各部門に散在するExcelや会計データを、元データ(ローデータ)のフォーマットのまま収集・統合してデータベース化できるのがLoglass 経営管理です。予算・見込・実績をワンクリックで横並びに比較でき、事業部別・製品別・プロジェクト別など複数の切り口での多軸分析に対応します。
数百名から数千名規模の中堅〜大企業の経営企画・財務部門での利用が中心で、子会社・部門管理やグループ全体の業績管理にも対応します。2025年以降は、差異検知・要因分析・報告サマリ生成といった生成AIによる機能を前面に出しています。導入事例では、月次集計が1週間から2日に短縮された例などが公表されています。
ISMS(ISO/IEC 27001)を取得済みです。料金は初期費用・月額ともに非公開で、無料デモ体験や資料の提供を通じて検討を進める形となります。
5. Manageboard(マネーフォワードコンサルティング株式会社)

中小・中堅企業向けのクラウド型経営管理・予実管理プラットフォームがManageboardです。会計ソフトから取り込んだ財務データと、営業件数・顧客数・成約率などの非財務(KPI)情報を同一プラットフォームで一元管理し、勘定科目からKPIまでドリルダウンできる設計です。
PL・BS・CFの三表が連動した計画作成や、投資・返済を含むキャッシュフロー・シミュレーションに対応します。マネーフォワードクラウド会計・freee会計とのAPI連携に対応し、その他の会計ソフトはCSV取り込みで対応します。Premium・Standard・Essentialの3プラン構成で、KPI管理はPremiumとStandardで利用できます。
会計事務所が顧問先の経営支援に用いるチャネルも持ちます。料金は初期費用・月額ともに非公開で、無料体験の導線が用意されています。
6. Sactona(アウトルックコンサルティング株式会社)

Sactonaの最大の特徴は、エンドユーザーの入力・出力インターフェースとしてMicrosoft Excel(およびGoogleスプレッドシート)をそのまま使う設計にあります。利用者は新たなシステムの操作習得を必要とせず、使い慣れたExcelの操作性を保ったまま、裏側の多次元データベースで一元管理・集計・権限管理・承認プロセスを実現します。
適用業務範囲が広く、予算編成・予実管理・見込管理・経営計画・連結管理・配賦・経費予算管理などを対象とします。連結会計の消去・相殺の自動生成やマルチレート(為替)換算にも対応し、日本語・英語・中国語のグローバル利用が可能です。10ユーザーの小規模から1000ユーザー超の大規模利用までスケールします。
提供元のアウトルックコンサルティングは管理会計・経営管理のコンサルティング企業で、導入から活用まで専門コンサルタントが支援します。ISO/IEC 27001・ISO/IEC 27017を取得しており、料金は初期費用・月額ともに要問い合わせです。
7. kpiee(株式会社データX)

会計・販売管理・SFA/CRM・人事労務などの複数SaaSやExcel・Googleスプレッドシートに散在するデータを取り込み、DWH(データウェアハウス)に一元化したうえで、集計・配賦・指標計算・予実管理・可視化を自動化するのがkpieeです。生成AIを搭載し、予実差異や異常値を自動検知してSlackなどへ通知するほか、自然言語でデータを問い合わせられるAIチャットボットにも対応します。
ツール提供(SaaS)に加え、経営管理部門の定型業務そのものを代行するBPaaS(業務代行型サービス)を併設している点が特徴です。予算・見込み作成支援やKPI設計、レポート作成などを人的サービスとしてカバーするため、ツール導入だけでは運用が回りにくい企業を補完できます。
料金は初期費用・月額ともに非公開で、年間契約が基本とされています。利用ユーザー数や連携システム数などの要件に応じて見積もりが提示されます。
8. bixid(株式会社YKプランニング)

中小企業・会計事務所向けの経営支援クラウドがbixidです。会計ソフトの仕訳データを取り込み、月次決算(PL・BS・CF)の可視化、予実管理、資金繰り予測、経営計画の作成までを一気通貫で扱えます。freee・マネーフォワード・弥生会計・勘定奉行クラウドなど主要会計ソフトとAPI・CSVで連携します。
料金プランは一般企業向けに5段階が用意されています。機能制限版のフリープランは0円で常時利用でき、有料プランは月額1万円(税抜)から、部門別計画・予実管理に対応するプロフェッショナルが月額5万円(税抜)です。初期費用は0円(カスタムプランのみ50万円)で、契約期間の定めはありません。
会計事務所が顧問先支援に使うチャネルと、一般企業の直接利用チャネルの両面で展開しています。ISO/IEC 27001(ISMS)を取得し、二要素認証やIP制限にも対応します。
9. 予算会計エクスプレス(株式会社スリー・シー・コンサルティング)

予算会計エクスプレスは、予算データを複式簿記のプロセス(自動仕訳)で処理し、予算財務諸表(PL・BS・CF・資金計画表)を自動作成する点を中核機能とする予実管理システムです。財務会計と同じ構造で予算データを仕訳・蓄積し、各種会計システムから出力した実績データをExcel形式で取り込んで予実比較を行います。
PL中心の予実管理にとどまらず、BS・CF・資金計画まで予算側で作成できる点や、キャッシュを含む着地予想を一元的に扱える点が機能上の特徴です。販売数量・人員などの非会計数値にも対応します。
提供元のスリー・シー・コンサルティングは、決算開示業務を主力とする東証プライム上場のTAKARA & COMPANY(旧 宝印刷)グループの連結子会社で、予算業務改善コンサルティングなども併設しています。料金は初期費用・月額ともに要問い合わせで、導入前に資料請求とデモンストレーションが案内されています。
10. Amoeba Pro 管理会計クラウド(京セラコミュニケーションシステム株式会社)

京セラコミュニケーションシステム(KCCS)が提供する、管理会計のPDCAをクラウドで支援するサービスがAmoeba Pro 管理会計クラウドです。京セラ発祥の「アメーバ経営」の採算管理の考え方をルーツに持ちつつ、公式は一般的な予実管理ツールとしても利用できると位置づけています。
部門別の単一軸にとどまらず、事業別・商品別・プロジェクト別など最大6つのセグメントによる多軸分析に対応します。軸の切り替えやドリルダウン、画面上での直接の予算作成・承認・集計、非財務指標(KPI)管理が可能で、導入テンプレートと既存システムとのデータ連携により早期導入を狙えます。
最小ライセンスは5ユーザーからで、最低利用期間は12カ月です。料金は初期費用・基本料金ともにユーザー数に応じた個別見積もりとなります。導入前後は専任サポートチームや経営コンサルティング事業と連動した支援を受けられます。
11. Finovo(株式会社Finovo)

散在する財務データ・非財務データの回収から加工、分析までをノーコードで自動化する管理会計プラットフォームがFinovoです。CSV・Excelなど任意形式のファイルを前処理なしでそのままアップロードし、事前に設定した内容に基づいて自動で集計・加工する設計を中核に据えています。
タグ付け・組替・配賦計算・為替換算といった会計データ処理に対応し、予実管理(予実差異分析・部門別PL・見込み管理)、原価管理、連結業績管理、KPIモニタリング、監査対応を対象業務として挙げています。多軸ドリルダウンや計算ロジックの分解によって、数字の根拠をたどれます。
公認会計士など専門性の高いコンサルタントが伴走する支援体制を持ち、2025年2月には経理財務・経営企画の変革を支援するプロフェッショナルサービスの提供を開始しました。料金は初期費用・月額ともに要問い合わせで、無料トライアルが用意されています。
12. ヨジツティクス(株式会社カオナビ)

経営データをクラウドで一元化・可視化し、経営陣・経営企画部門・現場部門がリアルタイムに数字や状況を共有できる予実管理システムがヨジツティクスです。予算・見込みはシステムへ直接入力し、実績は会計ソフトなどから取り込んで一元化します。提供元は、タレントマネジメントシステム「カオナビ」を手がける株式会社カオナビです。
複数部門が入力した数値の自動集計や、経営計画との乖離箇所をクリックで確認できる可視化、シミュレーション分析、人件費管理などに対応します。新任マネージャーでも扱いやすいシンプルな画面設計を訴求し、初期設定から運用まで伴走するサポート体制を備えます。
ユーザー数無制限の定額制を採用し、経営陣・経営企画・現場部門まで全社で利用しても課金が増えない料金設計です。具体的な金額は要問い合わせとなります。2025年6月にはISO/IEC 27017をヨジツティクスを含むスコープで取得し、AWS上で稼働しています。
13. Board(BOARD Japan株式会社)

Boardは、財務計画(FP&A・予算編成・予測)と業務計画(需給計画・S&OP等)を単一プラットフォームに統合し、BI(多次元分析・ダッシュボード)とEPM(予算・計画・予測)を一気通貫で扱える経営計画プラットフォームです。スイスのBoard International SAが開発し、日本ではBOARD Japan株式会社が提供します。
ERPやクラウド基盤と接続して実績データを可視化し、トップダウン・ボトムアップ双方の計画立案、ワンクリックでの複数シナリオ・シミュレーション、財務連結・配賦処理などをプログラミング不要で構築できます。提供形態はクラウド(SaaS)・オンプレミスの双方に対応します。
主に従業員500名以上を目安とする中堅〜大企業を対象とし、Gartnerの財務計画ソフトウェア領域のMagic Quadrantでリーダーに位置づけられています。ISO/IEC 27001をはじめ複数の認証を取得しています。料金は完全な個別見積もり型で、公開された価格表はありません。
本記事では予実管理・予算編成型に分類していますが、EPMとBIを統合した設計のため、多次元分析や財務連結といったBI・連結の用途にもまたがって対応します。
14. Workday Adaptive Planning(Workday Japan株式会社)

Workday Adaptive Planningは、Workdayが「EPM(企業パフォーマンス管理)ソフトウェア」と位置づけるクラウド型の経営計画・予算編成・予実管理プラットフォームです。財務計画・要員計画・業務計画・決算処理/連結処理を1つのクラウド上で統合し、計画・実行・分析を横断します。
AIドリブンの予算編成、複数のwhat-ifシナリオをその場で実行できるシナリオプランニング、決算・連結業務の自動化などに対応します。HCM(人事)・Financials(財務)といったWorkdayスイートと同一プラットフォーム上で計画と実績を連携できる点が、スタンドアロンの予実管理ツールとの違いです。CRM・ERP・人財管理システムとの連携も可能です。
エンタープライズ向けの利用が中心で、日本では導入パートナー経由での導入支援が一般的です。ISO/IEC 27001・27017・27701やSOC 2 Type IIを取得しています。料金は見積もり制で、30日間の無料トライアルが用意されています。
連結会計・グループ経営管理に強いタイプの比較とおすすめ
連結会計・グループ経営管理型は、子会社・関係会社を抱え、連結決算やグループ全体の経営の見える化を効率化したい企業に向くタイプです。ここでは、資本連結・内部取引消去・多通貨・IFRS対応・開示連携といった観点で比較します。上場企業やIPO準備企業のグループ経営管理を支える製品が中心です。
| サービス名 | BizForecast | AVANT Cruise | CCH Tagetik | fusion_place | STRAVIS |
|---|---|---|---|---|---|
| 提供形態 | クラウド(SaaS)/ カスタマイズ | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド / オンプレミス | クラウド(オンプレ有無は要確認) |
| 料金 | FC Standard 年額120万円(税抜・5社まで)/他は要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | Standard 無料(3ユーザー)/有償は要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 資本連結・内部取引消去 | ●FCで連結処理(集計・消去) | ●連結精算表・連結消去一覧を標準提供 | ●決算・連結会計を統合 | △グループ経営管理(連結ベース) | ●制度連結・内部取引の事前消去 |
| 多通貨対応 | ●通貨・会計基準の差異を横断 | △グローバル各種データソース連携 | ●グローバル企業向けに対応 | △多次元DBで多軸集計 | ●海外子会社のデータ収集に対応 |
| IFRS・開示連携 | △複数会計基準の横断管理 | △制度会計レポートに対応 | ●ESG・規制報告・国際税務を統合 | △制度連結の対応範囲は要確認 | ●IFRS標準実装・サステナビリティ開示 |
| セキュリティ認証 | ISO/IEC 27001・Pマーク(本体) | 要確認(グループ各社単位) | 公式サービスページでは未確認 | ISO/IEC 27001・27017(本体) | 提供元は東証プライム上場(電通総研) |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | サービス詳細 |
15. BizForecast(プライマル株式会社)

BizForecastは、Excelの操作性を保ちながら情報共有・属人化・バージョン管理といったExcel運用の課題を解消することを掲げる、プライマル株式会社の経営管理クラウドソリューションです。予実管理・管理会計を担うBC、連結決算・連結会計を担うFC、人事評価のHRという3つのモジュールで構成されます。
連結会計のFCは、言語・通貨・会計基準・システムが異なる複数のグループ会社の財務情報を横断し、収集から連結処理(集計・消去)、レポーティングまでを支援します。Excelの入力UIや集計の柔軟性を維持したまま、入力データを中央データベースに集約する設計が特徴です。
各モジュールはStandard Edition(SaaS型)とEnterprise Edition(カスタマイズ型)の2構成です。FC Standard Editionは年額120万円(税抜、グループ会社5社まで)が公開されており、標準導入支援は50万円〜(税抜、2〜3ヶ月の伴走支援)です。BC・各Enterpriseの料金は要問い合わせとなります。
16. AVANT Cruise(株式会社アバント)

連結会計システム「DivaSystem」を擁する東証プライム上場・アバントグループの事業会社、株式会社アバントが提供するクラウド型のグループ経営管理システムがAVANT Cruiseです。財務・非財務データを統合し、連結ベースで経営状況を可視化します。
個別財務諸表・連結精算表・連結消去一覧といった制度会計向けレポートと、分析軸別P/L・管理P/Lの組替え・差異分析といった管理会計向けレポートの双方を標準提供します。計算ロジックや処理要件をあらかじめ搭載したコンテンツ(モジュール)を選択し、開発を伴わずに段階的に導入できる点が訴求軸です。
PL計画・BS計画・CF計画といった財務計画から始め、事業別ROICや販売・生産・在庫・調達の各計画を後から追加する構成です。公式は成長フェーズ〜大企業、グローバル企業を対象として明示しています。料金は初期費用・月額とも非公開で、要問い合わせとなります。
17. CCH Tagetik(Wolters Kluwer)

CCH Tagetikは、情報サービス企業Wolters Kluwer(本社オランダ)が提供する統合経営管理(CPM/EPM)プラットフォームです。日本市場では子会社のTagetik Japan株式会社が提供主体となり、電通総研・SCSK・TIS・アバント等の国内パートナーが導入・保守を担います。
連結会計、予算・経営計画、開示・レポーティング、ESG・サステナビリティ報告、国際税務といった経理財務領域のプロセスを単一基盤上で統合し、財務情報と非財務情報を一元的に扱います。各プロセスに組み込まれた「Expert AI」による予測予算や差異分析、異常検知にも対応します。
SAPをはじめとする各種ERPとの連携を前提とした設計で、大企業・グローバル企業を主な対象としています。2025年のGartner Magic Quadrant for Financial Planning Softwareでリーダーに選出(5回目)されており、国内ではトヨタ自動車・味の素・リコー等の導入が公表されています。料金は要問い合わせです。
18. fusion_place(株式会社フュージョンズ)

株式会社フュージョンズが「クラウド経営管理ワークプレイス」と位置づけるのがfusion_placeです。予算編成・予実管理、連結ベースのグループ経営管理、管理会計を一つのパッケージで支援し、クラウド・オンプレミスの両方に対応します。
オンメモリーでデータを多軸集計する独自の多次元データベース技術を搭載し、案件・受発注・経理伝票といった伝票レベルの詳細・大量データを統合できる点を中核に据えます。レイアウト自由なExcel連携を備え、ダイキン工業の海外空調事業では50以上のグローバル拠点の予算・実績管理基盤として採用されています。
対象は中堅規模からグローバル企業までで、5名規模から数千〜数万名規模までをカバーします。年間利用料金制で、Standardはライセンスフリー(3ユーザーまで)として無料利用が可能です。Enterprise以上の有償プラン料金は要問い合わせとなります。ISO/IEC 27001・27017を取得しています。
19. STRAVIS(株式会社電通総研)

STRAVIS(ストラビス)は、東証プライム上場の株式会社電通総研(旧・電通国際情報サービス/ISID)が提供する連結会計・連結決算システムです。制度連結決算にとどまらず、月次連結・連結予算・連結見込といった管理連結や、セグメント損益分析、サステナビリティ情報開示までを1つのシステムでカバーします。
グループ各社からのデータ収集を担う「STRAVIS-LINK」、Excel連携のレポーティング「EX-REPORT」、多軸分析・管理会計の「EX-MANAGEMENT」というモジュール群で構成されます。日本基準とIFRSを同一環境で並行処理でき、IFRS適用に必要な機能を標準実装している点が特徴です。
連結決算の仕組みを使ってGHG排出量(Scope 1/2/3)などのサステナビリティ情報やCbCR/BEPS 2.0情報を収集できる拡張性も備えます。主な対象は上場企業・上場準備企業で、累計1,000社超の導入実績があります。最新版はVer.7.1(2025年11月リリース)で、料金は要問い合わせです。
全社のデータを分析・可視化するタイプ(BI系)の比較とおすすめ
データ分析・可視化(BI)型は、会計・販売・人事など複数のデータを統合し、経営ダッシュボードで全社の数値を可視化したい企業に向くタイプです。ここでは、接続できるデータソース数・ダッシュボードの自由度・What-if分析・予測機能といった観点で比較します。基幹はすでに整い、分析・可視化の基盤を強化したい企業に適しています。
| サービス名 | DOMO FOR FINANCE | Anaplan | MotionBoard | LaKeel BI |
|---|---|---|---|---|
| 提供形態 | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド / オンプレミス | クラウド / オンプレミス |
| 料金 | 要問い合わせ(従量課金・年間契約) | 要問い合わせ(パートナー実装費が別途) | クラウド版 月額60,000円(税別)〜(最小10ユーザー) | 要問い合わせ(公式非開示) |
| データソース連携 | ●1,000種類超のコネクター | ●各種データソースと連携・変換 | ●60種類以上のデータソースコネクター | ●ETLで基幹・情報系・Excelを統合DB化 |
| ダッシュボード | ●ドラッグ&ドロップでノーコード作成 | ●多次元モデリング・分析 | ◎国産BI・豊富なチャート・地図機能 | ●Excelライクなアドホック分析 |
| 予測・What-if分析 | ●AI/MLによる予測分析 | ◎制約のない多次元シナリオモデリング | △生成AI連携・しきい値アラート | ●生成AIで相関・回帰・クラスター分析 |
| 会計連携 | 勘定奉行クラウド等とAPI連携 | Finance向けモジュール(財務連結・統合計画) | 仕訳・売上・経費と予算/計画を一元管理 | 経営・財務分析(BS/PL/CF)テンプレート |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | サービス詳細 | サービス詳細 |
20. DOMO FOR FINANCE(ドーモ株式会社)

DOMO FOR FINANCEは、米 Domo, Inc.(日本法人: ドーモ株式会社)が提供する統合型データ活用プラットフォーム「Domo」を、財務・経営企画部門向けに位置づけた切り口です。データの接続・蓄積・加工から可視化・共有までをクラウド上で完結させ、Excelでのファイル集計や手入力に依存した経営の見える化を、ダッシュボードへ置き換えることを目的としています。
1,000種類超のコネクターを標準搭載し、営業・マーケティングから財務まで社内に散在するデータを一元的に統合できる点が特徴です。ノーコード・ローコードのデータ加工機能「マジックETL」とドラッグ&ドロップ操作により、SQLやBIの専門知識がない部門でもダッシュボードを作成できる設計としています。
勘定奉行クラウド(OBC)とのAPI連携により、財務データと営業・マーケティングデータを掛け合わせた予実管理・原価管理・経営分析にも対応します。AI/機械学習による予測分析やスマートフォンアプリ連携も備えます。料金は従量課金制(コンサンプションモデル・年間契約)で、具体額は要問い合わせです。
21. Anaplan(Anaplan Japan株式会社)

Anaplan(アナプラン)は、財務・営業・サプライチェーン・人事など各部門に分散した計画業務を、クラウド上の単一プラットフォームで連携させる「コネクテッド プランニング」を提唱するSaaSです。Excelで分断されがちな予算編成・予実管理・事業計画・需要予測を横断的に統合し、シナリオプランニングと予測精度の向上を狙います。
特許を取得した独自のインメモリ計算エンジン「Hyperblock」を基盤に、企業固有の要件に合わせた多次元モデリングを行える点が特徴です。財務連結や収益性分析、要員計画など領域別のソリューション・モジュールを備え、近年はモデル構築を支援するAIエージェント「CoModeler」も提供しています。
導入実績は全世界2,600社以上で、大企業・グローバル企業(従業員1,000名超)を主なターゲットとします。導入には認定パートナーによるモデル設計・構築が前提となるため、料金はライセンスに加えて実装費を含めた評価が必要で、具体額は要問い合わせです。日本ではパナソニック ホームズなどでの採用が公表されています。
本記事ではデータ分析・可視化(BI)型に分類していますが、その本質は予算編成・予実管理・事業計画を横断する全社の計画立案(EPM)にあり、シナリオプランニングによる計画策定にも強みを持ちます。
22. MotionBoard(ウイングアーク1st株式会社)

MotionBoard(モーションボード)は、帳票・DWH製品も手がけるウイングアーク1st株式会社が提供する国産のBIダッシュボード/データ可視化ツールです。社内外に散在する複数のデータソースを集約し、リアルタイムに可視化します。経営管理の文脈では、経営ダッシュボードやKPIモニタリング、予実管理の可視化といった用途で利用されます。
公式の用途別ページ「管理会計ダッシュボード」では、全社・事業ごとの進捗をリアルタイムに確認するKPI管理ボード、分析軸を自由に設定して即時集計する自由分析ボード、仕訳・売上・経費データと予算・計画の一元管理などを訴求しています。60種類以上のデータソースコネクターに対応し、自社のDWH製品「Dr.Sum」と組み合わせた高速集計の事例が多い点も特徴です。
提供形態はクラウド版とオンプレミス版の2系統で、累計4,100社以上(2026年2月末時点)の導入実績があります。クラウド版の料金は月額60,000円(税別)から、最小10ユーザー・1年契約で、初期費用は別途必要です。無料トライアルも用意されています。
23. LaKeel BI(株式会社ラキール)

LaKeel BI(ラキール ビーアイ)は、株式会社ラキールが提供するBI/データ分析プラットフォームです。データの集約・統合(ETL)から管理・検索、分析、可視化、施策実行までを1製品でカバーするオールインワン構成を特徴とし、基幹システム・情報系システム・Excel・CSVなど形式を問わず散在したデータを統合DBに集積して横断分析を行えます。
経営管理の文脈では、経営・財務分析(BS/PL/CF、キャッシュフロー経営分析)や予算管理(予実管理)、売上分析といった業務別の分析テンプレートが標準提供され、Excelテンプレートをそのまま流用した集計にも対応します。対話型の生成AI機能「LaKeel BI Concierge」を搭載し、自然言語のチャット指示でクラスター分析・相関分析・回帰分析などを実行できる点が特徴です。
提供形態はクラウド版とオンプレミス版の両対応で、製造・流通・建設・金融など幅広い業種の大企業導入事例が公式に掲載されています。料金は初期費用・月額ともに要問い合わせです(公式料金ページに金額の掲載はありません)。無料体験セミナーや製品体験の導線が用意されています。
基幹業務まで統合するタイプ(ERP系)の比較とおすすめ
基幹統合(ERP)型は、会計・販売・生産・人事といった基幹業務を統合し、その一部として経営管理・業績管理を整えたい企業に向くタイプです。ここでは、カバーする業務範囲(販売・生産・人事)・案件別収支管理・内部統制といった観点で比較します。基幹刷新や案件別の収支管理も同時に進めたい企業に適しています。
| サービス名 | クラウドERP ZAC | SAP S/4HANA Cloud | Oracle NetSuite | OBIC7 | PROACTIVE |
|---|---|---|---|---|---|
| 提供形態 | クラウド(SaaS) | クラウド / オンプレミス | クラウド(SaaS) | オンプレミス / プライベートクラウド | オンプレミス / クラウド / SaaS |
| 料金 | 初期設定10万円+モジュール課金+保守6万円〜/月 | 要問い合わせ(FUEライセンス・最小30FUE〜) | 要問い合わせ(定価非公開・年間ライセンス制) | 要問い合わせ(公式非公開) | 会計・人事給与5ユーザー15万円〜(2021年発表時・税別/現行は要問い合わせ) |
| カバー業務範囲 | 販売・購買・勤怠/工数・経費・管理会計 | 財務・調達・在庫・生産・販売・人事・SCM | 会計・在庫・受発注・SCM・調達・CRM・EC | 会計・人事給与・就業・販売・生産 | 会計・人事給与・経費・勤怠・販売・購買・生産 |
| 管理会計・連結 | △予実対比・部門別P/L(連結特化ではない) | ●Group Reportingでリアルタイム連結・SAC連携 | ●複数子会社・連結・多通貨(190通貨) | ●管理会計・予算統制・連結・グループ管理会計 | ●仮想組織による多軸セグメント分析・予実対比 |
| 案件別収支 | ◎プロジェクト別の個別原価計算を自動化 | △プロジェクト管理モジュールで対応 | △SuiteProjects/OpenAirで対応 | △セグメント別業績分析 | △プロジェクト軸のセグメント管理 |
| 内部統制 | ●電子承認ワークフロー・操作ログ(IPO対応) | ●ERP全体での統制・監査証跡 | ●単一DB統合・監査対応サポート階層 | ●全伝票ワークフロー承認・J-SOX対応 | ●承認ワークフロー・BIドリルスルー |
| 詳細情報 | サービス詳細 | 公式サイト | サービス詳細 | サービス詳細 | サービス詳細 |
24. クラウドERP ZAC(株式会社オロ)

クラウドERP ZAC(ザック)は、案件・契約・プロジェクト単位で業務が進む業種に特化した統合型クラウドERPです。提供元は東証プライム上場の株式会社オロで、販売管理・購買管理・勤怠/工数管理・経費管理・管理会計・内部統制を一元化します。IT・システム開発、広告・クリエイティブ、コンサルティング・士業など13業種を主な対象としています。
売上に外注費・仕入費・労務費・経費を紐付け、案件別の利益をリアルタイムに可視化するプロジェクト別収支管理が中核機能です。直接作業を案件に直課し間接作業を再配賦する個別原価計算の自動化や、予実対比・部門別P/L・売上予測を出力する管理会計を備え、汎用ERPにはない知的サービス業の原価管理に最適化されています。
電子承認ワークフローと操作ログの自動保存により、上場準備や監査対応に向けた内部統制・決算早期化を支援します。導入実績は1,100社を突破したと公式に記載があります。料金は初期設定費用10万円・保守6万円〜/月を起点に、機能(モジュール)×ライセンス数の課金で、モジュール別単価は製品資料請求が必要です。
25. SAP S/4HANA Cloud(SAPジャパン株式会社)

SAP S/4HANA Cloud(SAP Cloud ERP)は、ドイツ SAP SE が開発し日本ではSAPジャパン株式会社が提供する、SAP HANA インメモリデータベースを基盤とする統合基幹業務システム(ERP)のクラウド版です。財務・調達・在庫・生産・販売・人事・サプライチェーンを単一のデータ基盤上で統合し、経営管理はその一部として担います。
財務会計(FI)と管理会計(CO)を単一の仕訳テーブルに統合するUniversal Journalにより、リアルタイムでの財務分析が可能です。連結決算をリアルタイムに実行するGroup Reporting(多通貨連結・セグメント連結・計画連結・内部取引照合)を備え、SAP Analytics Cloud と連携した予算編成や、AIコパイロット「Joule」による対話型操作にも対応します。
提供形態はマルチテナントのPublic Edition(GROW with SAP)と、カスタマイズ可能なPrivate Edition(RISE with SAP)に分かれます。料金は公式定価が非公開で、ライセンス費・導入コンサル費・保守費からなる個別見積もりが基本です。導入はSAPパートナーによるSIが前提で、専業の経営管理SaaSとは導入モデルが異なります。
26. Oracle NetSuite(日本オラクル株式会社)

Oracle NetSuite(オラクル ネットスイート)は、会計・財務管理・受発注・在庫管理・調達・サプライチェーン管理・グローバル経営管理を単一のスイートに統合したクラウドERPです。日本では日本オラクル株式会社が提供し、米Oracle Corporation のクラウド基盤上で運用されます。CRM・EC・プロジェクト管理・人事などのモジュールを契約期間中に追加できます。
会計・販売・在庫・CRM・ECを単一データベースで統合し、リアルタイムの業績・財務可視化を提供します。190以上の通貨・27以上の言語・200か国以上に対応し、複数子会社の連結・多通貨管理を想定したグローバル/グループ経営対応が特徴で、海外展開企業や中堅〜大企業に向きます。業種別のベストプラクティスを活用するSuiteSuccessによる短期導入方式も用意されています。
公式トップでは導入実績を「43,000社以上」と訴求しています。料金は公式に定価が非公開で要問い合わせとなり、ライセンスはプラットフォーム・モジュール・ユーザー数の3要素で構成されます。導入はパートナー経由が一般的なため、日本固有の制度対応(インボイス・電子帳簿保存法等)の範囲は個別に確認することが望まれます。
27. OBIC7(株式会社オービック)

OBIC7(オービックセブン)は、東証プライム上場の株式会社オービックが提供する統合業務ソフトウェア(ERP)です。会計・人事・給与・就業・販売・生産といった基幹業務を組み合わせて自社最適の基盤を構築するコンポーネント型ERPで、最も必要な部門から順次導入できます。中核の会計情報ソリューションに経営管理機能を内包しています。
管理会計・予算統制(任意の集計階層設定、多段階自動配賦、部門業績評価)、経営分析システムによる多角的な業績管理、内部取引消去・のれん償却に対応した連結会計、グループ全体の経営数値を見える化するグループ管理会計を備えます。全伝票でワークフロー承認機能を利用でき、ログ記録や監査証跡とあわせて内部統制に対応します。
コンサルティングからシステム企画・構築・運用サポートまでを外部パートナーに委ねず、OBIC専門エンジニアが担う自社一貫体制(ワンストップ・ソリューション・サービス)を特徴に掲げています。提供形態はオンプレミス型と、顧客専用環境を構築するOBIC7クラウドソリューション(プライベートクラウド型)があります。料金は公式に非公開で、ユーザー数・画面数・導入範囲に応じた個別見積もりのため要問い合わせです。
28. PROACTIVE(SCSK株式会社)

住友商事グループのシステムインテグレーターであるSCSK株式会社が提供する、国産の統合型ERP(統合基幹業務システム)です。会計(財務会計・管理会計)、人事・給与、経費、勤怠、販売・購買・在庫管理、生産管理などの基幹業務を統合します。1993年からERPパッケージとして販売され、2021年にクラウドERP「PROACTIVE C4」、2024年11月に「PROACTIVE」へと刷新されてきました。
経営管理の観点では、財務会計・管理会計モジュールを中核に、ダッシュボードやBIツール連携で経営層の意思決定を支援します。取り扱い製品別・地域別など通常の組織体系と異なる「仮想組織」を無数に作成でき、セグメント別の予算管理やB/S・P/L帳票、グループ企業別レポーティングに対応します。BIツール連携によるドリルスルー分析も可能です。
2024年11月の刷新では「PROACTIVE AI」を中核に、コンサル・分析・レポーティングが協調するマルチAIエージェントやAIダッシュボードを提供します。導入実績は公式で7,500社超(製品系譜全体の累計)。料金は現行プランが要問い合わせで、2021年のC4発表時点では会計・人事給与5ユーザーで月額150,000円〜(税別)が参考値です。
経営管理システム導入の進め方
経営管理システムは、導入して終わりではなく現場に定着して初めて効果を発揮します。多機能な製品を入れても使いこなせず形骸化する失敗を避けるため、次の手順で段階的に進めることをおすすめします。

①課題整理・要件定義
まず、現状の予実管理や経営会議の課題を洗い出し、解決したいことに優先順位を付けます。勘定科目体系や部門コードなど、管理の前提となる定義もこの段階で整理しておくと、後工程がスムーズになります。
②PoC・無料トライアルでの検証
候補を数製品に絞ったら、PoC(試験導入)や無料トライアルで実際のデータを使い、操作性と要件適合を検証します。経理だけでなく、入力に関わる現場の担当者にも触ってもらい、定着の見込みを確かめることが重要です。
③データ移行・既存システム連携
導入を決めたら、会計ソフトや既存システムとの連携設定と、過去データの移行を行います。連携方式(API/CSV)と対応範囲を事前に確認しておくことで、移行時のつまずきを減らせます。ベンダーの導入支援を活用すると立ち上げが早まります。
④定着・運用と段階的な拡張
運用開始後は、まず予実管理など中核業務で成果を出し、軌道に乗ってから連結や配賦、KPI管理へと対象を広げていくと無理がありません。最初から全機能を使おうとせず、スモールスタートで成功体験を積むことが、現場定着の近道です。
まとめ
経営管理システムは、予実管理・連結会計・データ可視化(BI)・基幹統合(ERP)という4つのタイプに大別され、自社の一番の課題によって選ぶべき製品が変わります。脱Excelと予実の効率化が主目的なら予実管理型、グループ連結なら連結型、全社の見える化ならBI型、基幹刷新と一体なら ERP型が出発点になります。
選定では、解決したい課題を起点に、対応機能の範囲・既存システムとの連携・現場の操作性・提供形態・グループ対応といった観点を順に確認することが失敗を防ぐ鍵です。多機能さより、自社の課題に合っているかを軸に判断しましょう。
まずは診断ツールで自社に合うタイプの当たりを付け、気になるサービスの資料をまとめて取り寄せ、機能と費用を具体的に比較することから始めてください。
一括ダウンロードする
経営管理システムに関するよくある質問(FAQ)
Q. 経営管理システムとは何ですか?
A. 経営管理システムとは、各部門に散在する予算・実績・KPIなどの経営数値を一元的に集約し、可視化・分析・計画立案を支援するシステムです。予実管理や連結会計、データの可視化などを通じて、Excel運用で属人化しがちな経営管理業務を効率化し、迅速な経営判断を支えます。EPM・ERP・BIといった複数の系統の製品が含まれます。
Q. 経営管理システムと会計ソフトはどう違いますか?
A. 経営管理システムと会計ソフトの違いは、会計ソフトが日々の記帳・決算など制度会計を担うのに対し、経営管理システムは意思決定向けの管理会計を担う点にあります。両者は競合せず、多くの場合は会計ソフトのデータを経営管理システムに連携して活用します。会計ソフトの数値を経営判断に使える形へ集約・分析するのが経営管理システムの役割です。
Q. 経営管理システムのERP・EPM・BIの違いは何ですか?
A. 経営管理システムのERP・EPM・BIの違いは、カバーする業務範囲です。EPMは予算編成・予実管理・連結など経営管理に特化、ERPは会計・販売・生産・人事まで基幹業務全体を統合、BIはデータの統合・分析・可視化に特化します。脱Excelと予実効率化ならEPM系、基幹刷新と一体ならERP系、全社の見える化ならBI系が出発点になります。
Q. 経営管理システムの費用相場はどのくらいですか?
A. 経営管理システムの費用は、タイプと提供形態で大きく異なり、対象範囲が広がるほど高くなる傾向があります。多くは利用規模に応じた個別見積もりのため、本記事の費用相場の章でタイプ別の目安を整理しています。正確な費用は各社の見積もりで確認することをおすすめします。
Q. 経営管理システムの料金が「要問い合わせ」と非公開なのはなぜですか?
A. 経営管理システムの料金が非公開なことが多いのは、ユーザー数・機能範囲・連結対象会社数によって価格が変動し、企業ごとの個別見積もりが前提となるためです。一律の定価を示しにくく、公開情報では目安レンジにとどめる製品が少なくありません。自社の規模や必要機能を伝え、複数社から見積もりを取り比較するのが有効です。
Q. 経営管理システムはクラウド型とオンプレミス型のどちらを選ぶべきですか?
A. 経営管理システムは、初期費用を抑えて短期間で始めたいならクラウド型、独自要件やセキュリティに合わせ込みたいならオンプレミス型が向きます。クラウド型は月額利用でアップデートも自動な一方、オンプレミス型は自社構築のため初期投資と保守の負担が大きくなります。近年はクラウド型が主流ですが、IT方針やセキュリティ要件で判断しましょう。
Q. 経営管理システムは既存の会計ソフトと連携できますか?
A. 経営管理システムは、多くの製品が会計ソフトとの連携に対応しており、CSV取込みやAPI連携で実績データを取り込めます。API連携が可能であれば入力の二度手間を防ぎ、運用負荷を大きく下げられます。ただし対応する会計ソフトや連携方式は製品によって異なるため、自社が使う会計ソフト名と連携実績を各社の公式情報で具体的に確認することが、導入後のつまずきを避けるうえで重要です。
Q. 経営管理システムの導入期間はどのくらいかかりますか?
A. 経営管理システムの導入期間は、予実管理中心のクラウド型は比較的短期間で始められる一方、連結会計やERPなど対象範囲が広い製品ほど時間を要します。期間は自社の課題整理・要件定義の進み具合や、データ移行・既存システム連携の規模によって変わります。本記事の「導入の進め方」の章のとおり、課題整理から段階的に進め、ベンダーの導入支援を活用すると立ち上げを早められます。
Q. 経営管理システムは中小企業でも導入できますか?
A. 経営管理システムは、中小企業でも導入でき、クラウド型の予実管理特化タイプから始めるのが現実的です。最初から全機能を使おうとせず、脱Excelや予実集計の効率化など優先度の高い課題に絞ってスモールスタートし、成果が出てから連結やKPI管理へ広げる進め方が無理なく定着します。事業規模や課題に合うタイプは、本記事の診断ツールで当たりを付けられます。
Q. 経営管理システムはIPO準備やグループ経営管理にも使えますか?
A. 経営管理システムは、IPO準備や複数子会社のグループ経営管理にも活用でき、その場合は連結会計に強いタイプが中核になります。資本連結や内部取引の消去、多通貨・セグメント連結、IFRS対応を備えた製品もあり、上場準備の整備を支えます。対象会社数の上限や連結処理の対応範囲を早めに確認しておくと安心です。
Q. 経営管理システムを現場に定着させるコツはありますか?
A. 経営管理システムを定着させるコツは、導入前にPoC(試験導入)で現場の操作性を確かめ、導入後はスモールスタートで成功体験を積むことです。各部門の担当者が無理なく使えるかを事前に検証し、まず予実管理など中核業務で成果を出してから対象を広げると形骸化を避けられます。
経営管理システムの料金・機能を一括チェック
MCB FinTechカタログでは、経営管理システムの最新資料をワンクリックでまとめて入手できます。気になるサービスの料金・機能・導入事例を横並びで比較し、自社に合う一社を効率的に見つけてください。
一括ダウンロードする
MCB FinTechカタログに掲載しませんか?
MCB FinTechカタログでは、掲載企業様を募集しています。マネックスグループの金融実務ノウハウを活かした独自の評価軸と検索設計により、導入検討者が最適なサービスを効率的に発見できる法人向け比較プラットフォームです。掲載後は管理画面から料金表や導入事例を随時更新でき、常に最新の情報を訴求可能。まずは下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修者は記事の内容について監修しています。

















