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給与計算ソフト
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給与計算ソフト比較13選|自社に最適な1台がすぐわかる失敗しない選び方

給与計算業務に、手間や不安を感じていませんか。毎月の残業代計算や社会保険料の控除、年末調整など、手作業やエクセルでの給与計算はミスが起きやすく、担当者の負担も大きくなりがちです。

こうした課題は、給与計算ソフトの導入で大きく改善できます。自動計算によるミス防止はもちろん、法令改正への対応、給与明細の電子配布まで一元管理でき、業務効率と正確性を同時に高められます。

本記事では、主要な給与計算ソフトを徹底比較し、企業規模や目的別におすすめの給与計算ソフトをわかりやすく紹介します。無料で使えるクラウド型給与計算ソフトや、労務管理まで対応できるシステムなど、幅広く網羅しています。

「給与計算ソフト 比較」「給与計算ソフト おすすめ」と検索している方が、自社に合ったツールを判断できる材料を得られる内容です。気になるソフトがあれば、無料トライアルや資料請求を活用して比較検討してみてください。

給与計算ソフト・アプリを導入するメリットとは?

給与計算ソフトを比較・検討する前に、まずは導入によって何が改善できるのかを整理しておきましょう。ここを押さえておくことで、自社に必要な機能や選定ポイントが明確になります。

ミス防止と業務効率化

基本給・残業代・各種手当や控除を自動計算できるため、転記ミスや計算ミスを大幅に削減できます。毎月の定型作業が自動化され、従来の給与計算にかかる時間と担当者の負担を軽減できます。

法令改正への自動対応

税率や社会保険料率の変更、年末調整制度の改正などにも、ソフト側のアップデートで対応。法改正を都度調べる必要がなく、常に最新ルールに沿った給与計算が可能です。

年末調整・帳票作成の効率化

煩雑な年末調整の控除計算や源泉徴収票の作成も自動化できます。住民税関連書類や支払調書などの帳票もワンクリックで出力でき、作業時間を大幅に短縮できます。

ペーパーレス化・Web給与明細配信

Web給与明細に対応した給与計算システムなら、印刷・配布作業が不要になります。従業員はPCやスマホアプリから明細を確認でき、リモートワーク環境でもスムーズな運用が可能です。

勤怠・会計システムとの連携

勤怠管理や会計ソフトと連携できる給与計算ソフトなら、勤怠データの自動取込や仕訳データの自動作成まで行えます。これにより周辺業務も効率化され、月次締め作業が格段に楽になります。

以上のように、給与計算ソフトはPoint確に・速く・安心して行えるようにする」ためのツールです。特に法令対応や他システム連携といったポイントは、手作業では難しい部分なので導入メリットが大きいです。

おすすめ給与計算ソフト・アプリ比較【主要サービス一覧】

ここからは、国内主要の給与計算ソフトをタイプ別に比較していきます。特徴的なソフトをカテゴリごとにピックアップしておりますので、自社の状況に近いカテゴリーからチェックしてみてください。

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freee人事労務マネーフォワード クラウド給与ジョブカン給与計算フリーウェイ給与計算給料王(ソリマチ)SmartHR(給与計算)KING OF TIME 給与HRMOS 労務給与ジンジャー給与給与奉行クラウドCOMPANYPOSITIVEGLOVIA iZ 人事給与(富士通)
提供会社フリー株式会社株式会社マネーフォワード株式会社DONUTS株式会社フリーウェイジャパンソリマチ株式会社株式会社SmartHR / SmartHR, Inc.株式会社ヒューマンテクノロジーズ株式会社ビズリーチjinjer株式会社オービックビジネスコンサルタント(OBC)株式会社Works Human Intelligence株式会社電通国際情報サービス(ISID)富士通Japan株式会社
提供形態クラウドクラウドクラウドクラウドインストール型(買い切り)クラウドクラウドクラウドクラウドクラウドクラウド/オンプレ(提供形態は要確認)クラウド/オンプレ(提供形態は要確認)クラウド/オンプレ(提供形態は要確認)
給与計算の範囲給与計算+明細配付(労務領域も含む)給与計算+明細配付給与計算+明細配付給与・賞与・年末調整に特化給与計算(オフライン運用可)給与計算+明細配付(労務基盤と連動)給与計算+賞与+年末調整+WEB明細勤怠データ連動の給与計算+年末調整 等給与計算+明細配付給与計算+明細配付(奉行シリーズの給与領域)大企業向け人事給与(統合基幹)大企業向け統合HCM(人事給与領域を含む)ERP文脈の人事給与
主な特徴労務・給与を一元化し、手続きの効率化を狙えるマネーフォワードのバックオフィス群と同一基盤で運用しやすいジョブカン勤怠などと組み合わせて導入しやすい「少人数は無料」を軸に導入しやすいクラウドを避けたい企業でも運用しやすい従業員データと連動し、入力負荷を減らす設計(2025年に給与計算機能提供開始)勤怠・人事労務と自動連携しやすいとなり合う業務(労務・給与)をつなぐ設計シリーズ型で拡張しやすく、UI重視の導入に向く奉行シリーズの実績・運用思想で進めたい企業に向く大企業の複雑な制度・運用に合わせた設計・カスタマイズに強いグループ横断・大企業運用を前提にした統合人事基盤ERPと一体で人事給与を整備したい企業向け
周辺領域・連携人事情報を軸に各業務をまとめやすい(労務・給与中心)会計・経費など同社クラウドとの親和性が高いジョブカンシリーズ(勤怠・労務 等)と連携給与計算業務を最小構成で回したいケースに向くローカル環境で完結(社内ポリシー都合でクラウド不可のケース)労務管理基盤と統合しやすい/外部連携も豊富KING OF TIME(勤怠・人事労務)と一体運用HRMOS勤怠等との連携を想定ジンジャー(勤怠・人事・労務 等)と連携奉行シリーズとの連携(例:総務人事奉行 等)人事・給与を基幹として統合運用人事・給与を含む統合HCMとして運用GLOVIA iZ(ERP)全体最適とセット検討が前提になりやすい
無料利用 / トライアル30日間の無料お試しあり1ヶ月無料トライアルあり無料(5名まで)あり5名まで永年無料(条件あり)無料プランなし要問い合わせ30日間無料体験あり要問い合わせ要問い合わせ30日間無料お試しあり要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ
料金目安従業員課金(目安:1人あたり月400円〜 等)※プランにより変動プラン料金+ユーザー課金(追加ユーザー:月300円/人 など)※条件あり目安:月400円/人〜(プラン・条件で変動)無料/有料プラン:月1,980円〜(条件あり)買い切り(目安:44,000円前後)※販売形態で変動要見積(従業員数・構成により)月300円/人(税抜)要見積目安:月300円/人〜(構成・契約内容で変動)要見積(初期・月額は構成で変動)要見積(初期費用・運用費ともに高額)要見積要見積
主な対象規模中小〜中堅(導入目的次第で幅広く)中小〜中堅小規模〜中小個人事業主〜超小規模小規模〜中小(運用体制次第)中堅〜大企業(運用設計次第で拡張)中小〜中堅中堅〜大企業(構成次第)中小〜中堅中堅(100名〜)〜大企業(数千名〜)大企業中堅〜大企業
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クラウド型の給与計算ソフト(中小企業におすすめ)

まずは近年主流となっているクラウド型給与計算ソフトです。インターネット上でサービスにログインして利用する形態で、特に中小企業で導入が進んでいます

クラウド型の利点は、ソフトのインストール不要で常に最新版が使える手軽さや、在宅勤務でも操作できる点です。ここでは代表的なクラウド給与計算システムを紹介します。

freee人事労務

freee.co.jp/hr/
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freee人事労務
運営会社フリー株式会社
主な特徴・給与計算・勤怠・年末調整をオールインワンで管理
・直感的なUIで初心者でも操作しやすい
・SmartHR・Slackなど外部サービスとのAPI連携が豊富
・法令改正に自動対応
料金・無料プラン従業員数に応じた月額制
※無料プランなし(無料トライアルあり)
向いている企業・給与計算ソフトを初めて導入する中小企業
・バックオフィス業務をまとめて効率化したい企業
注意点給与機能だけ使う場合は割高に感じることがある

マネーフォワード クラウド給与

https://biz.moneyforward.com/payroll/
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マネーフォワード クラウド給与
運営会社株式会社マネーフォワード
主な特徴・会計ソフトとの自動仕訳連携が可能
・勤怠管理ソフトとのAPI連携が豊富
・複雑な給与体系にも対応できる柔軟な設定
・Web明細・年末調整・法定調書作成に対応
料金・無料プラン従業員数に応じた月額制
※無料トライアルあり
向いている企業・給与と会計をまとめて効率化したい企業
・従業員数が今後増える予定の企業
注意点UIはfreeeより業務寄りで、慣れが必要な場合あり

ジョブカン給与計算

https://payroll.jobcan.ne.jp/
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ジョブカン給与計算
運営会社株式会社DONUTS
主な特徴・ジョブカン勤怠管理・労務管理とワンクリック連携
・給与規定・手当ルールのカスタマイズ性が高い
・Web給与明細・年末調整・源泉徴収票に対応
料金・無料プラン5名まで永年無料
6名以上は1人あたり月額400円〜
向いている企業・小規模〜中小企業
・まずは無料で試したい企業
注意点他社勤怠を使う場合は設定確認が必要

以上、クラウド型の主要サービスを見てきました。クラウド型はインターネット環境さえあればどこでも利用でき、常に最新バージョンを享受できる手軽さが魅力です。一方で人数に応じた月額費用がかかるため、継続コストとのバランスは考慮が必要です。

給与計算に特化したツール(低コスト・小規模向け)

続いて、シンプルな給与計算特化型ツールを紹介します。これは勤怠管理や人事管理等の付帯機能を省き、純粋に給与計算業務に特化することで低コストを実現したソフトです。

小規模事業者や個人事業主で「とりあえず給与計算だけできればいい」という場合や、コストを極力抑えたい場合に適しています。

フリーウェイ給与計算

https://freeway-kyuuyo.net/
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フリーウェイ給与計算
運営会社株式会社フリーウェイジャパン
主な特徴・給与・賞与・年末調整に特化したシンプル設計
・全銀フォーマット振込データ出力に対応
・操作が分かりやすく迷いにくい
料金・無料プラン従業員5名まで永年無料
6名以上は月額1,980円
向いている企業・個人事業主・超小規模企業
・「給与計算だけまず無料で始めたい」企業
注意点勤怠管理や人事管理機能は非対応

給料王

https://sorimachi.co.jp/products_gyou/psl/
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給料王
運営会社ソリマチ株式会社
主な特徴・オフライン利用可能でデータは自社PC管理
・給与計算・年末調整・法定調書作成を網羅
・Excelや他ソフトからのデータ移行が簡単
料金・無料プラン買い切り:約44,000円
年間保守は任意加入
向いている企業・クラウド利用に不安がある企業
・月額課金を避けたい企業
注意点法改正時のアップデートは自己管理が必要

以上が給与計算特化型の主なツールです。これらは機能を給与計算業務に絞っている分コストパフォーマンスが高いのがメリットです。一方、勤怠や人事情報の管理機能が乏しかったり別システム前提だったりするので、現状他に勤怠管理を持っている場合や、社員数が少なくシンプルな給与体系の場合に適しています。

人事・労務も一元管理できる給与計算システム

次に、給与計算機能が人事労務管理システムの一部として提供されているタイプを紹介します。これは「人事給与統合型」とも言え、給与計算以外に勤怠管理、社員データ管理、入退社手続き、マイナンバー管理等も含めて一元化したシステムです。

中小〜中堅企業で「人事労務のIT化をトータルで進めたい」という場合に適しています。このタイプだと給与だけではなく、採用〜入社手続き〜勤怠〜給与〜社保手続き〜退職まで、一連の人事情報が繋がるメリットがあります。

SmartHR(給与計算)

https://smarthr.jp/labor-management/function/payroll/
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SmartHR給与
運営会社株式会社SmartHR / SmartHR, Inc.
主な特徴・入社手続き・年末調整・社保手続きを一元管理
・SmartHR内で給与計算が完結(SmartHR給与)
・勤怠・評価など外部サービスとの連携が豊富
・人事データベースとしての使い勝手が高い
料金・無料プラン要問い合わせ(従業員数・利用範囲により変動)
※無料プランなし(デモ・トライアルあり)
向いている企業・人事労務全体のDXを進めたい中堅〜大企業
・入社・年末調整業務の効率化を重視する企業
注意点給与計算単体目的だとオーバースペックになりやすい
価格は比較的高め

KING OF TIME 給与

https://www.kingoftime.jp/payroll/main-lp/
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KING OF TIME 給与
運営会社株式会社ヒューマンテクノロジーズ
主な特徴・KING OF TIME勤怠管理と完全連携
・勤務実績をボタン一つで給与計算に反映
・Web給与明細・年末調整に対応
・シンプルで分かりやすい画面設計
料金・無料プラン1ユーザーあたり月額300円〜
※無料プランなし(無料トライアルあり)
向いている企業・すでにKING OF TIME勤怠を利用している企業
・勤怠データ連携を最重視したい中小企業
注意点勤怠管理を使っていない場合はメリットが薄い
高度な給与制度にはやや不向き

HRMOS労務給与

https://hrmos.co/payroll/
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HRMOS給与
運営会社株式会社ビズリーチ
主な特徴・グループ会社・複数法人の給与を一元管理
・複雑な給与テーブルや評価制度と連携可能
・タレントマネジメント機能との親和性が高い
・大企業向けの拡張性・管理機能が充実
料金・無料プラン要問い合わせ
※無料プランなし
向いている企業・中堅〜大企業
・人材データ・評価と給与を連動させたい企業
注意点導入・運用コストは高め
中小企業には機能過多になりやすい

ジンジャー給与

https://hcm-jinjer.com/payroll/
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ジンジャー給与
運営会社jinjer株式会社
主な特徴・人事・勤怠・経費・ワークフローと統合可能
・社員マスタと給与データがリアルタイム連携
・スマホアプリ対応(明細確認・年末調整入力)
・UIがシンプルで操作しやすい
料金・無料プラン1ユーザーあたり月額数百円〜(利用モジュールにより変動)
※無料トライアルあり
向いている企業・中小〜中堅企業
・スマホ対応の給与計算アプリを探している企業
・将来的に人事労務をまとめたい企業
注意点機能を追加すると費用が増えやすい
高度な独自制度には調整が必要な場合あり

このような統合型システムは人事部門全体のDX(デジタル化)を推進する文脈で導入されることが多いです。給与計算単体で見るとオーバースペックに思えるかもしれませんが、中長期的に人事労務業務をすべてオンライン化・効率化したい企業には向いています。

大企業向けERP系給与計算システム

最後に、大企業・上場企業で多く採用されているERP系の給与計算システムを紹介します。これらは人事・給与・勤怠・会計など複数モジュールを持つ統合基幹システムの一部としての給与計算機能です。

社員数が数千〜数万規模でも処理に耐え、複雑な賃金体系やカスタマイズ要件にも応えられる拡張性を備えています。導入コストは高めですが、「うちの会社規模だと市販クラウドでは少し不安…」という場合に選択肢となります。

COMPANY

https://www.works-hi.co.jp/products/payroll
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COMPANY 給与計算
運営会社株式会社Works Human Intelligence
主な特徴・数千〜数万名規模の給与計算に対応
・業界・企業独自の複雑な賃金体系を柔軟に設定可能
・人事・勤怠・福利厚生と統合運用
・導入コンサルティング込みの手厚いサポート
料金・無料プラン要問い合わせ(初期費用・運用費ともに高額)
※無料プランなし
向いている企業・上場企業・大企業グループ
・複雑な給与制度・就業ルールを持つ企業
注意点導入期間が長く、コストも高い
中小企業には完全にオーバースペック

給与奉行クラウド

https://www.obc.co.jp/bugyo-cloud/kyuyo
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給与奉行クラウド
運営会社オービックビジネスコンサルタント(OBC)
主な特徴・奉行シリーズ(人事奉行・勤怠奉行)との高い親和性
・日本の給与・税制に強く、安定した運用が可能
・クラウド/オンプレミス双方に対応
・専用サポート・研修体制が充実
料金・無料プラン要問い合わせ
※無料トライアルあり(期間限定)
向いている企業・従業員100〜300名以上の中堅〜大企業
・既に奉行シリーズを利用している企業
注意点UIはやや業務寄りで慣れが必要
小規模企業には費用負担が大きい

POSITIVE

https://hr.dentsusoken.com/product/positive/
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POSITIVE
運営会社株式会社電通国際情報サービス(ISID)
主な特徴・多言語・多通貨給与に対応
・グローバル企業向けの人事・給与管理が可能
・高度な権限管理・内部統制機能
・大規模組織でも安定稼働
料金・無料プラン要問い合わせ
※無料プランなし
向いている企業・海外拠点を持つ大企業
・グローバル人事・給与管理が必要な企業
注意点導入・運用コストが高い
専門知識を持つ担当者が必要

GLOVIA 人事給与

https://www.fujitsu.com/jp/group/fjj/services/application-services/enterprise-applications/glovia/glovia-iz/hr-pr/
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GLOVIA iZ 人事給与
運営会社富士通Japan株式会社
主な特徴・会計・販売管理など他基幹システムと連携可能
・公官庁・大企業での導入実績が豊富
・単体利用・統合利用の両方に対応
・富士通の手厚いサポート体制
料金・無料プラン要問い合わせ
※無料プランなし
向いている企業・大企業・大規模グループ企業
・既存基幹システムとの連携を重視する企業
注意点システム構成が複雑になりやすい
導入には一定のITリテラシーが必要

以上、ERP系は一部ですが紹介しました。他にも日本IBMの「CCS給与」や、SAP社の「SAP HCM/SuccessFactors」、Oracle社の「Oracle PeopleSoft」など、外資系ERPに含まれる給与システムを使う企業もあります。

大企業向けシステムの選定ポイントは、中小向けとだいぶ異なり「自社要件へのカスタマイズ性」「ベンダーのサポート体制(導入パートナー含む)」「他基幹系システムとの親和性」などが重視されます。

一方で、システム刷新による内製化だけでなく、業務そのものを外部へ切り出すことで効率化を図る手法もあります。システム選定と並行して検討したい「経営アウトソーシング」については『経理アウトソーシング比較7選|中小企業・大手向けサービスの料金相場も解説』で詳しく比較しています。

次章では、これらから自社に最適なソフトを選ぶためのポイントを整理してみましょう。

給与計算ソフト・アプリの選び方・比較ポイント

ここでは、数ある給与計算ソフトから自社に合った一社を選定する際のポイントを解説します。どの製品にも良いところがありますが、貴社の規模・課題にフィットするかを見極めることが重要です。

自社の規模・業務範囲に合ったタイプを選ぶ

まずは自社の従業員規模や業務範囲に照らして、適切なタイプを絞りましょう。

小規模(数名〜数十名)

  • 給与計算特化型、または小規模向けクラウドがおすすめ
  • 無料プランや低コストで必要最低限をカバーできる
  • 例:ジョブカン給与計算、フリーウェイ給与計算

中小企業(数十〜数百名)

  • 勤怠や労務まで効率化できる人事労務統合型が有力
  • 将来的な人員増にも対応できる拡張性が重要
  • 例:freee、マネーフォワード、奉行クラウド、ジンジャー給与

大企業(数百〜数千名以上)

  • 高度なカスタマイズ性と安定性を備えたERP型が適切
  • グローバル対応や既存基幹システムとの連携も重視
  • 例:COMPANY、POSITIVE、給与奉行クラウド

要するに、「背伸びしすぎず、かといって成長に耐えられないものは選ばない」というスタンスが大事です。自社の現在と将来を見据えて、ふさわしいタイプの中から候補を絞り込みましょう。

クラウド型かインストール型か【重要】

次に提供形態です。給与計算ソフトには、自社PCにインストールして使うタイプクラウド(Webサービス)として使うタイプがあります。それぞれメリット・デメリットがあるので、どちらが自社に合うか検討します。

クラウド型の特徴

メリット
  • 場所を問わず利用可能(テレワーク対応)
  • 法改正やアップデートに自動対応
  • 初期費用が低く導入しやすい

インストール型(オンプレミス)の特徴

メリット
  • オフライン利用が可能
  • 買い切り型なら月額費用不要
  • データを自社内で管理できる安心感

結論として、現在はクラウド型が主流です。特に新規導入ならクラウドを選べば間違いないでしょう。ただし、社内ポリシーや既存システム次第ではインストール型も選択肢になります。

他システム(勤怠・会計等)との連携性

給与計算は単独でも完結しますが、周辺業務と連動させると一層効率化できます。そこで他システムとの連携性も重要な比較ポイントです。

  • 勤怠連携:残業時間・勤務実績を自動反映
  • 会計連携:給与仕訳を自動作成

選び方のコツ

  • 現在使っている勤怠・会計ソフトに対応しているか確認
  • API連携かCSV連携かも要チェック(自動化度が異なる)

必要な機能が搭載されているか

これは言うまでもないですが、自社が求める機能がそのソフトに備わっているか必ず確認しましょう。給与計算ソフトの基本機能は共通でも、細かい部分でできる・できないがあります。

特に下記のような機能は、各社で差が出やすいポイントです。

  • 年末調整の電子化
    • 扶養控除申告などを従業員がWeb入力できるか、それとも紙の情報を担当者が入力する形か。前者だと圧倒的に手間が減ります。
  • 住民税年度更新
    • 毎年6月の住民税切替を一括処理できるか。これが自動なら6月の作業負荷が軽減します。
  • 複数支給日・締日設定
    • 月途中で支払日が複数ある場合や、部署ごとに締日が異なる場合に対応できるか。
  • 特殊な控除・手当
    • 企業独自の控除(社内預金や財形など)や手当(資格手当など)の項目を自由に追加計算できるか。ジョブカン給与計算のようにカスタム項目を無制限設定できるソフトもあれば、廉価版では項目数に上限がある場合もあります。
  • 多言語対応
    • 外国籍社員に英語表記の給与明細を出したい、海外現地法人でも利用したい等で英語UI/多言語対応のニーズがあれば、その点も確認しましょう。グローバル製品や一部国内製品が対応しています。

このように「自社はここは譲れない」という機能要件を整理した上で候補を見ると、「A社のは安いけど明細メール送信が無いからダメだ」「B社のは希望機能一通りあり」と判断しやすくなります。

サポート対応と使いやすさ

導入後に差が出るのがサポート体制と使い勝手(UI/UX)です。導入前はつい機能や価格に目が行きますが、長く使う上では「困ったとき頼れるか」「日々の操作がストレスないか」は非常に大切です。

  • 電話・チャット対応の有無
  • 年末調整時期のサポート体制
  • 操作画面が直感的か

可能であれば、無料トライアルで実際に触るのがおすすめです。実務担当者が「迷わず使えるか」を基準にしましょう。

料金プランとコスト構成

最後に料金の比較です。これは導入の決め手にも直結します。注意したいのは、単純に月額料金だけでなくトータルコストで見ることです。

クラウド型

  • 相場:300〜500円/人・月
  • 初期費用は無料〜数万円
  • オプション料金(年末調整・電話サポート)に注意

インストール型

  • 初期費用:数万円〜
  • 年間保守費用が別途発生する場合あり

また無料プランや無料期間の有無もポイントです。必ず試してから有料契約できるよう配慮されているので、遠慮なく利用しましょう。

加えて、人事労務系全体でのコスト最適化も考えてください。例えば、既に勤怠管理ソフトにお金を払っているなら、勤怠+給与がセットになった製品に一本化してコスト削減できないか?逆に、今後人事管理システムも導入予定なら統合パッケージの方が安く済むかも?といった視点を持つことが重要です。

セキュリティと信頼性

もう一点、潜在的な不安としてセキュリティがあります。給与情報は個人情報の塊ですから、漏洩したら大変です。ここは各サービスのセキュリティ対策を比較しましょう。

  • データ暗号化
    • 通信時および保存時にデータ暗号化(SSL/TLS, AES等)しているか。これは今どき標準ですが、一応確認。
  • アクセス制限
    • 社内で誰が給与ソフトにアクセスできるか権限設定が可能か。管理者だけパスワードを持ち、一般社員は見れないのは当然ですが、システム上もログイン権限を細かく制御できると安心です。
  • バックアップ
    • クラウドの場合、データセンターでの多重バックアップや災害対策が講じられています。オンプレの場合は自社でバックアップ計画を立てましょう。
  • 提供企業の信頼性
    • 有名ベンダー製なら、情報漏洩やサービス停止のニュースは今までほぼありません。freeeやマネーフォワードは株式上場企業であり、セキュリティには莫大な投資をしています。

クラウドが不安という声もありますが、今や多くの企業が給与データをクラウド管理に移行しています。提供元の信頼性と実績が何よりの裏付けになるでしょう。

以上、給与計算ソフト選びで押さえるべき主要ポイントを解説しました。すべてを一度に比較するのは大変なので、まずは大枠で候補を2〜3製品に絞り込み、そのうえで細かい違いを比較していく進め方がおすすめです。

また、予算に余裕があり、給与計算業務自体を外部に任せることも検討できる場合は、経理アウトソーシングも選択肢に入れてみてください。

よくある質問(FAQ)

最後に、給与計算ソフトの導入・活用に関して読者が抱きがちな疑問に回答します。専門家の意見や実際の利用経験も踏まえていますので、不安やギモンの解消にお役立てください。

Q1. 給与計算ソフトにはどんな機能がありますか?

A.給与計算ソフトの基本機能は、給与・賞与の自動計算、社会保険料や税金の自動算出、給与明細の作成・配布、年末調整対応です。勤怠データを取り込むだけで、支給額・控除額・差引支給額まで自動計算できます。

加えて、最近のソフトではWeb給与明細、勤怠・会計システム連携、マイナンバー管理、法定調書作成、振込データ出力なども一般的です。製品ごとに対応範囲が異なるため、自社で必要な機能が網羅されているかを事前に確認しましょう。

Q2. 給与計算ソフトの料金相場はいくらぐらいですか?

A.クラウド型の場合、従業員1人あたり月額300〜500円程度が相場です。例えば50名規模なら、月額1.5万〜2.5万円前後が目安になります。初期費用は無料〜数万円のケースが多く、無料トライアルを提供しているサービスも一般的です。

インストール型(買い切り型)は、初期費用として数万円〜数十万円が必要で、別途保守費用がかかる場合があります。無料プランや小規模向け無料枠もあるため、まずは無償で試してから判断するのがおすすめです。

Q3. クラウド給与計算ソフトのセキュリティは大丈夫でしょうか?

A.主要なクラウド給与計算ソフトは、通信・データの暗号化、厳格なアクセス制御、データセンターでの多重バックアップなど、企業向けに十分なセキュリティ対策が施されています。

freeeやマネーフォワード、奉行クラウドなどの大手サービスは、ISMS(ISO27001)などの認証取得や第三者監査も行っており、これまで大きな情報漏洩事例も報告されていません。中小企業が自前で管理するより、クラウドの方が安全とされるケースも多いです。

Q4. 最新の税法改正や社会保険の変更にはどう対応していますか?

A.給与計算ソフトでは、法令改正はベンダー側のアップデートで自動対応されます。クラウド型であれば、ユーザーが何か作業をしなくても、改正内容が反映された状態で利用できます。

社会保険料率の変更や年末調整制度の改正なども、専門家監修のもと対応されるため、Excelで計算式を修正する必要はありません。オンプレミス型の場合は、サポート契約を継続して最新版を適用することが重要です。

Q5. 初めて導入する際のサポートはどの程度受けられますか?

A.多くの給与計算ソフトでは、初期設定ガイド、チャット・電話サポート、ヘルプ記事や動画マニュアルなどが用意されており、初めてでも安心して導入できます。

特にクラウド型はサポートが手厚く、SmartHRやfreeeなどではオンボーディング支援や専任サポートが付くケースもあります。無料トライアル期間中にサポート品質を確認しておくと、導入後の不安を減らせます。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

大阪大学経済学部卒業。都市銀行退職後に暗号資産関連スタートアップの創業メンバーとして業界調査や相場分析に従事。2018年、マネックスグループ入社。マネックスクリプトバンクでは業界調査レポート「中国におけるブロックチェーン動向(2020)」や「Blockchain Data Book 2020」などを執筆し、現在はweb3ニュースレターや調査レポート「MCB RESEARCH」などを統括。国内メディアへの寄稿も多数。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修者は記事の内容について監修しています。

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