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【2025年最新】J-クレジットとは?仕組み・メリット・最新価格をわかりやすく解説

2050年のカーボンニュートラル実現に向け、企業の環境対応への圧力はかつてないほど高まっています。「脱炭素経営」や「GX(グリーントランスフォーメーション)」といった言葉が日常的に使われる中、注目を集めているのが「J-クレジット制度」です。

しかし、「J-クレジットという言葉は聞くけれど、具体的な仕組みがよくわからない」「自社にとって購入すべきものなのか、創出すべきものなのか判断がつかない」と悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、金融テクノロジーの専門家が、J-クレジット制度の基礎知識から、購入者・創出者それぞれのメリット・デメリット、バイオ炭や森林由来といった種類の違い、さらには東証カーボン・クレジット市場開設後の最新の価格動向まで、実務に役立つ情報を網羅的に解説します。

複雑な制度を紐解き、貴社の環境経営を加速させるための一助となれば幸いです。

J-クレジット制度とは?仕組みをわかりやすく解説

J-クレジット制度は、省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO2などの温室効果ガスの排出削減量および適切な森林管理による温室効果ガスの吸収量を、国が「クレジット」として認証する制度です。

J-クレジットの基本概要と運営体制

J-クレジットは、「環境価値の見える化と取引」を可能にする仕組みです。

通常、CO2削減努力は目に見えにくいものですが、この制度を利用することで、削減・吸収したCO2の量を「t-CO2(トン・シーオーツー)」という単位で数値化し、売買可能な「クレジット」に変えることができます。

この制度は、経済産業省、環境省、農林水産省が運営しており、国が認証を与えているため、極めて高い信頼性(信頼性・透明性)を持っています。かつて存在した「国内クレジット制度」と「J-VER制度」が発展的に統合され、2013年度から現在の形で運用されています。

クレジットが生まれる仕組み(ベースライン&クレジット)

J-クレジットは、「ベースライン&クレジット」という方式で認証されます。

  1. ベースライン排出量:対策を行わなかった場合に想定されるCO2排出量
  2. プロジェクト実施後排出量:省エネ設備導入や再エネ利用を行った後の実際の排出量

この2つの差分が、削減量としてクレジット認証されます。吸収源(森林など)の場合は、適切な管理によって増加した吸収量が認証されます。

「カーボン・クレジット」や「非化石証書」との違い

J-クレジットと同様の意味を持つ用語としては、「カーボン・クレジット」があります。どちらも「CO2など温室効果ガスの削減量をクレジットとして取引できる仕組み」ですが、制度の範囲・発行主体・用途が大きく異なります。

カーボン・クレジットは、世界全体で広く使われる総称(国際制度・民間制度を含む)で、国際的に取引され、企業のカーボンオフセットやESG経営に用いられます。

カーボンクレジット制度の仕組みについては『カーボンクレジットとは?仕組み・種類・市場規模をわかりやすく解説』で詳しく解説しています。

それに対して、J-クレジットは日本政府(経産省・環境省・農水省)が運営する国内の公式クレジット制度で、日本企業のカーボンニュートラル対応、CSR、自治体連携に活用されます。

他にも、J-クレジットと混同されやすい言葉として「非化石証書」や「グリーン電力証書」などがあります。それぞれの違いを整理しましょう。

用語概要主な特徴
J-クレジット省エネ・再エネ・森林管理による削減・吸収量を国が認証CO2排出量の調整(オフセット)やSBT/CDP報告に利用可能。汎用性が高い。
非化石証書再エネ電源が持つ「非化石価値」を取り出して証書化したもの主に電力小売事業者が「再エネ比率」を高めるために利用。RE100対応で主役となる。
グリーン電力証書再エネ発電された電気の「環境価値」を証書化したもの民間認証(日本品質保証機構など)。企業の自主的な取り組みで使いやすい。
ボランタリークレジット民間団体(VerraやGold Standardなど)が認証するクレジット国際的な取引が主。J-クレジットは「コンプライアンス(制度対応)」の色合いも強い。

J-クレジットの最大の特徴は、「用途の幅広さ」です。省エネ法や温対法(地球温暖化対策推進法)などの報告に使えるほか、CDP(気候変動対策の国際NGO)への回答や、製品・サービスのカーボン・オフセットなど、多目的に活用できます。

なぜ今、J-クレジットが注目されているのか(GXリーグ、東証市場)

近年、J-クレジットへの注目が急増している背景には、以下の3つの要因があります。

1.国際イニシアティブ(SBT, RE100, CDP)への対応

大手企業を中心に、サプライチェーン全体での脱炭素(Scope3)が求められており、取引先である中小企業にもCO2削減圧力が波及しています。J-クレジットはこれに対応する有効な手段です。

2.東証カーボン・クレジット市場の開設

2023年10月、東京証券取引所に「カーボン・クレジット市場」が開設されました。これにより、これまでは相対取引や入札が主だった取引が、株式のように市場価格で透明性高く売買できるようになり、流動性が高まっています。

3.GXリーグの始動

経済産業省主導の「GXリーグ」において、参加企業が自主目標を達成するための手段として、カーボン・クレジット市場での取引(J-クレジット含む)が推奨されています。

【購入者・創出者別】J-クレジット活用のメリットとデメリット

J-クレジット制度には、クレジットを生み出す「創出者」と、それを購入して利用する「購入者」の2つのプレイヤーが存在します。それぞれの視点でメリット・デメリットを解説します。

購入者(企業・自治体)のメリット・デメリット

J-クレジットの主な購入者は、脱炭素経営を目指す大手企業や、環境意識の高い中小企業、自治体です。

購入者のメリット:CDP/SBT/RE100対応と企業価値向上

購入者のメリットとしては、主に以下の3つがあります。

  1. 国際的な環境評価への対応
    • SBT(科学的根拠に基づく目標)やRE100(再生可能エネルギー100%)といった国際基準において、再エネ由来のJ-クレジットは目標達成手段として認められています。これにより、投資家や金融機関からの評価(ESG投資評価)を高めることができます。
  2. 温対法・省エネ法の報告への活用
    • 法律で義務付けられているCO2排出量の報告において、購入したJ-クレジット分を排出量から控除(オフセット)して報告できます。「調整後排出係数」を改善できるため、対外的な見栄えが良くなります。
  3. 「カーボン・オフセット」商品・サービスの開発
    • 「この商品の製造にかかるCO2はオフセット済みです」と謳うことで、環境意識の高い消費者(エシカル消費層)にアピールし、ブランド価値を向上させることができます。

購入者のデメリット:コスト負担と価格変動リスク

一方で、J-クレジットの購入者には次のようなデメリットもあります。

  1. 調達コスト
    • 当然ながら購入には費用がかかります。再エネ由来クレジットなどは人気が高く、価格が上昇傾向にあります。
  2. 永続的なコスト発生
    • 自社での削減努力(省エネ設備導入など)とは異なり、クレジット購入はあくまで一時的なオフセットです。クレジットは毎年購入し続ける必要があり、ランニングコストとなります。

創出者(中小企業・森林所有者・農家など)のメリット・デメリット

J-クレジットの主な創出者は、省エネ設備を導入した中小企業、森林組合、農業従事者、自治体などです。

創出者のメリット:売却益と設備投資回収、PR効果

創出者のメリットは、以下の3点です。

  1. 売却益の獲得
    • 認証されたクレジットを売却することで、現金収入を得られます。これを次の環境投資や設備投資の回収に充てることができます。
  2. 環境先進企業としてのPR
    • 「J-クレジットを創出した」という実績自体が、環境問題に真剣に取り組んでいる証明になります。企業のイメージアップや採用活動への好影響が期待できます。
  3. 新たなネットワークの構築
    • クレジット取引を通じて、購入者である大手企業や地元企業との接点が生まれ、新たなビジネスチャンスにつながる可能性があります。

創出者のデメリット:登録・認証の手間とコスト

J-クレジットの創出者には、次のようなデメリットがあります。

  1. 手続きの煩雑さ
    • プロジェクトの登録からモニタリング(計測)、検証、認証までには専門的な知識と多くの書類作成が必要です。
  2. 認証コスト
    • 審査機関への支払いやコンサルティング費用が発生します。小規模な削減量の場合、コスト倒れになるリスクがあります(※これを防ぐため、複数をまとめる「プログラム型」という手法もあります)。

J-クレジットの種類と特徴【森林・バイオ炭も解説】

J-クレジットは、削減・吸収の方法によって大きく6つの区分に分類されます。それぞれの特徴と、特に注目度の高い「森林」「バイオ炭」について詳しく見ていきましょう。

主な6つの区分

区分概要人気・需要
省エネルギーボイラー更新、照明のLED化、高効率空調導入など価格が比較的安価で流通量が多い。温対法報告に最適。
再生可能エネルギー太陽光、風力、水力、バイオマス発電など最も人気が高い。 RE100やSBT報告に使えるため高単価。
工業プロセスフロンガスの分解処理など特殊な用途。流通量は限定的。
農業バイオ炭の農地施用、中干し期間延長など近年急増中。食品メーカーなどのオフセットに人気。
廃棄物廃棄物の焼却熱利用、メタン発酵など自治体による創出が多い。
森林間伐などの適切な森林管理、植林「ストーリー性」が高く、地域貢献PRに最適。単価は高め。

注目される「森林J-クレジット」の重要性と課題

「森林J-クレジット(森林吸収系)」は、間伐や植林によって増加したCO2吸収量を認証するものです。特徴・活用シーン・課題は以下の通りです。

特徴

単なるCO2削減だけでなく、「水源涵養」「生物多様性の保全」「土砂災害防止」といった多面的な機能(Co-benefit)を持つ点が最大の魅力です。

活用シーン

企業のCSR活動や、SDGsの「陸の豊かさも守ろう」への貢献として、株主総会や統合報告書でアピールしやすいクレジットです。

課題

森林のモニタリング(毎木の調査など)に膨大な手間とコストがかかるため、市場に出回る量が少なく、価格が高止まりする傾向があります。しかし、ドローンやレーザー計測技術の導入により、効率化が進みつつあります。

農業分野の新潮流「バイオ炭」とは?

近年、農業分野で注目されているのが「バイオ炭(ばいおたん)」を用いたJ-クレジットです。

仕組み

もみ殻や剪定枝などのバイオマスを炭化(炭にする)し、農地に混ぜ込みます。炭は分解されにくいため、CO2を半永久的に土壌に固定(貯留)することができます。これが「削減量」として認証されます。

メリット

農家にとっては、廃棄物の処理と同時に土壌改良(保水性・透水性アップ)ができ、作物の品質向上につながります。さらにクレジット売却益も入る「一石三鳥」の取り組みです。

企業の活用

食品メーカーや流通業が、自社のサプライチェーンに関連する農家を支援する文脈で購入するケースが増えています。

【最新データ】J-クレジットの価格相場と推移

J-クレジットの価格は、種類(方法論)や需給バランスによって大きく変動します。ここでは、2024年〜2025年の最新トレンドを解説します。

方法論別(再エネ・省エネ・森林)の平均価格

以下は、入札結果や市場取引データを基にしたおおよその価格相場(t-CO2あたり)です。※価格は常に変動するため、目安として捉えてください。価格の参照元

再エネ(電力)由来:1,500円〜6,600円(平均4,629円)

再エネ電力クレジットは、RE100やCDP対応などで需要が高く、省エネ由来より高値で推移する傾向があります。太陽光・風力・バイオマス発電などが該当し、東証のカーボン・クレジット市場では5,000円台前後をつける場面も見られます。

再エネ(熱)由来:2,000円〜5,500円(平均3,564円)

バイオマスボイラーや廃熱利用などが該当し、電力由来よりやや低め〜近い水準で形成されるケースが多いとされています。ただし、市場形成が進行中の分野であり、案件の内容や売り手・買い手の条件によって価格レンジに幅が出やすい点には注意が必要です。

省エネ由来:1,510円〜5,450円(平均2,850円)

LED化や高効率設備導入など、省エネ案件はクレジット供給量が比較的多く、再エネ電力より低い水準で取引される傾向があります。東証市場の平均値ベースでは1,500〜2,000円台が頻出しており、企業がコストを抑えてクレジットを調達したい場合の選択肢になっています。

森林由来:4,650円〜9,900円(平均5,607円)

森林由来クレジットは創出・モニタリングのコストが高く、「地域貢献」「生物多様性・景観保全」などの付加価値も重視されるため、他の方法論より高値になりやすいとされています。

「特定の地域や自治体の森を支援したい」といった企業による指名買いでは、1トンあたり1万円前後〜それ以上のプレミアム水準となる事例も報告されています。

東証カーボン・クレジット市場の開設と影響

2023年10月の東証カーボン・クレジット市場開設以降、価格の透明性が向上しました。

  • 開設前:相対取引が主で「相場が見えない」状態でした。ブローカーによって提示価格が倍以上違うこともありました。
  • 現在:東証のウェブサイトで日々の「終値」や「売買高」が確認できます。これにより、適正価格での取引がしやすくなりました。

ただし、市場の流動性はまだ十分とは言えず、日によっては約定(売買成立)しない日もあります。大量のクレジットを確実に確保したい場合は、依然としてプロバイダー(仲介事業者)を通じた相対取引や、入札会を利用するのが一般的です。

今後の価格予測と購入タイミング

  • 上昇要因:2030年の削減目標(NDC)達成に向け、大手企業の需要増加が見込まれます。また、GXリーグの本格稼働により、排出量取引が活性化すれば価格上昇圧力となります。
  • 下落要因:政府による創出支援策(中小企業の申請代行など)により、供給量が増えれば価格上昇は抑制されます。

J-クレジットの購入方法・創出方法【実践ステップ】

ここでは、実際にJ-クレジットを購入、あるいは創出するための具体的な手順を解説します。

J-クレジットを購入する3つの方法

J-クレジットを購入する方法としては、以下の3つがあります。

J-クレジットの購入方法
  1. J-クレジット・プロバイダー(仲介事業者)からの購入
  2. 東証カーボン・クレジット市場での取引
  3. 公式入札会への参加

続けて、各方法の詳細を解説していきます。

1. J-クレジット・プロバイダー(仲介事業者)からの購入

最も一般的な購入方法です。証券会社、銀行、商社、環境コンサルティング会社などが登録しています。

  • メリット:手続きを代行してくれるため簡単。ニーズ(再エネが欲しい、地元のクレジットが欲しいなど)に合わせて最適なクレジットを提案してくれる。
  • デメリット:手数料が含まれるため、単価が割高になる場合がある。

2. 東証カーボン・クレジット市場での取引

東京証券取引所の市場参加者として登録し、直接売買します。

  • メリット:市場価格で透明性高く取引できる。
  • デメリット:市場参加者としての登録審査や要件(法人であること、財務基盤など)があり、中小企業にはハードルが高い。ブローカー(市場参加者)経由での注文も可能。

3. 公式入札会への参加

J-クレジット制度事務局が定期的に開催する入札販売会に参加します。

  • メリット:まとまった量を一度に確保しやすい。
  • デメリット:年に数回しか開催されないため、タイミングを選べない。入札価格の読み合いが必要。

J-クレジットを創出する流れ(プロジェクト登録から認証まで)

創出者になりたい場合の基本的なフローは以下の通りです。

J-クレジットを創出する流れ
  1. プロジェクト計画書の作成
  2. 妥当性確認(審査)
  3. プロジェクトの登録
  4. モニタリング(計測)
  5. モニタリング報告書の作成・検証
  6. クレジット認証・発行

1.プロジェクト計画書の作成

どのような設備を導入し、どのくらいのCO2削減が見込めるかを計画書にまとめます。

2.妥当性確認(審査)

登録審査機関による審査を受け、プロジェクトの妥当性を確認してもらいます。

3.プロジェクトの登録

J-クレジット制度認証委員会で承認されれば、プロジェクト登録完了です。

4.モニタリング(計測)

計画に基づき、実際にエネルギー使用量や発電量などを一定期間(通常1年以上)計測・記録します。

5.モニタリング報告書の作成・検証

計測データをまとめ、再度審査機関による検証(間違いがないかのチェック)を受けます。

6.クレジット認証・発行

認証委員会での審議を経て、正式にクレジットが発行されます。

注意点:このプロセスは非常に専門性が高く、自社だけで完結するのは困難です。多くの企業が、成功報酬型のコンサルティング会社や、設備メーカーの支援サービスを利用して申請を行っています。

企業がJ-クレジットを活用する際の注意点

単にクレジットを買ってオフセットすれば良い、というわけではありません。企業の評判を守るために注意すべきポイントがあります。

「地産地消」とストーリー性の重要性

近年、投資家や消費者は「なぜそのクレジットを選んだのか」というストーリーを重視します。単に安いからといって、遠く離れた地域の、自社事業と無関係なクレジットを大量購入しても、共感は得られにくいでしょう。

  • 良い例
    • 地元の森林組合が発行したクレジットを購入し、地域の水源保全に貢献する。
    • 原材料の調達先である農家が創出したバイオ炭クレジットを購入し、サプライチェーン全体で脱炭素に取り組む。

このように、「自社の事業活動と関連性のあるクレジット」を選ぶことで、CSR(企業の社会的責任)としての説得力が格段に増します。

グリーンウォッシュと見なされないために

実態以上に環境配慮をしているように見せかけることを「グリーンウォッシュ」と呼びます。J-クレジットによるオフセットは有効な手段ですが、「まずは自社での削減努力(省エネ、再エネ導入)を最大限行うこと」が大前提です。

削減努力をせずに、すべてをお金(クレジット)で解決しようとする姿勢は、逆に批判の対象となるリスクがあります。「削減のヒエラルキー(回避→削減→代替→オフセット)」を意識した活用計画を立てましょう。

よくある質問(FAQ)

J-クレジットに関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。

Q. 個人でもJ-クレジットは購入できますか?

A.基本的には法人や自治体が対象ですが、一部のプロバイダー(仲介事業者)を通じて、個人でも「1トン単位」などで購入できるサービスが登場しています。また、楽天などのポイントを使ってカーボン・オフセットできる仕組みもあります。

Q. 補助金事業とJ-クレジットの併用は可能ですか?

A.原則として可能ですが、注意が必要です。設備導入時に国の補助金を受けている場合、創出されたクレジットの帰属先が国になる(=自社で売却できない)ケースや、クレジット認証量に制限がかかるケースがあります。利用した補助金の公募要領を必ず確認してください。

Q. インボイス制度への対応はどうなっていますか?

A.J-クレジットの取引は消費税の課税対象です。したがって、売り手(創出者)がインボイス発行事業者であれば、買い手は仕入税額控除を受けられます。仲介業者を通す場合や市場取引の場合のインボイス対応については、取引先に確認することをお勧めします。

まとめ:J-クレジットを活用して環境経営を加速させる

J-クレジット制度は、脱炭素社会において企業が環境価値を取引するための重要なインフラです。最後に、記事の要点をおさらいしましょう。

J-クレジットまとめ
  • 購入者のメリット:国際基準(SBT/RE100)への対応、企業価値向上、ブランディング。
  • 創出者のメリット:売却益による投資回収、技術力・環境姿勢のPR。
  • 重要なポイント:ただ買う・売るだけでなく、「種類の選定(再エネ、森林など)」や「ストーリー性」を意識することで、ビジネスへの効果を最大化できる。

制度は複雑ですが、正しく活用すれば、環境貢献と経済合理性を両立させる強力な武器になります。まずは自社の現状(排出量)を把握し、どのクレジットを、いつ、どれくらい調達すべきか、戦略を立てるところから始めましょう。

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免責事項:本記事は2025年時点の情報に基づき作成されています。J-クレジット制度の細則や価格相場は変動する可能性があります。具体的な取引や申請にあたっては、公式サイトまたは専門家の最新情報をご確認ください。

監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

大阪大学経済学部卒業。都市銀行退職後に暗号資産関連スタートアップの創業メンバーとして業界調査や相場分析に従事。2018年、マネックスグループ入社。マネックスクリプトバンクでは業界調査レポート「中国におけるブロックチェーン動向(2020)」や「Blockchain Data Book 2020」などを執筆し、現在はweb3ニュースレターや調査レポート「MCB RESEARCH」などを統括。国内メディアへの寄稿も多数。2021年3月より現職。
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監修者は記事の内容について監修しています。

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