Graphene・Nano|商品開発から管理まで一気通貫でDXするデジタル保険プラットフォーム | インタビュー掲載

最終更新日:2026年10月14日

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Graphene・Nano|商品開発から管理まで一気通貫でDXするデジタル保険プラットフォーム
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サービス概要

Graphene・Nanoは、リードインクス株式会社が提供する保険会社向けのデジタル保険プラットフォームです。保険商品の開発・料金設定・顧客管理・保険金支払いといった一連のプロセスをデジタル化し、保険代理店向けデジタル保険プラットフォーム「Fusion」と連携することで、スピーディーかつ柔軟なデジタル保険の展開を可能にします。

■Graphene・Nanoの特徴
・商品開発から契約管理、保険金支払いまで、保険業務に必要な機能を網羅的に提供
・「Fusion」との連携により、多種多様な事業者のプラットフォーム上での保険販売を実現
・APIベースのシステム構成により、既存の基幹システムとの柔軟な連携が可能
・損害保険・生命保険から少額短期保険まで、幅広い保険種目に対応可能
・デジタル保険の企画やマーケティング支援、AI活用など、システム提供に留まらない伴走型サポート

■こんな課題を解決
・デジタル保険を早期に立ち上げたいが、自社システムの改修コストや工数が膨大になっている
・保険代理店(事業会社)のアプリやサイト内で保険を販売したいが、接続が難しい
・契約管理や支払い業務がアナログで、デジタル完結型のUXを提供できていない
・少額・短期のニーズに応える機動的な保険商品を開発・運用する基盤がない

■こんな企業におすすめ
・デジタル接点を活用した新規チャネルを開拓したい損害保険・生命保険会社
・業務のデジタル化を推進し、運用コストの削減とスピード向上を目指す少額短期保険会社
・外部サービス(EC、SNS、MaaS等)と連携したエンベデッド・インシュアランス(組込型保険)を強化したい企業
・既存の重厚長大なシステムとは切り離して、スモールスタートでデジタル保険事業を始めたいシステム部門

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導入実績・事例

  • 東京海上日動火災保険株式会社
  • 三井住友海上火災保険株式会社
  • 損害保険ジャパン株式会社
  • 住友生命保険相互会社
  • ペット&ファミリー損害保険株式会社
  • Mysurance株式会社
  • MSプラスワン少額短期保険株式会社
  • アイアル少額短期保険株式会社

インタビュー

オフィスの様子
インタビュイー

インタビュイー:
リードインクス株式会社 事業開発本部 本部長 岸本 氏

Graphene/Nanoとはどのようなサービスですか?開発の背景も併せて教えてください

Graphene/Nano(グラフェン/ナノ)は、保険会社さまの保険商品開発を支え、デジタル上での保険販売力を強化するためのミドルウェアプラットフォームです。保険料計算、申し込み、契約管理、保険金支払いなど、保険業務に必要となる機能を、APIを通じて柔軟に組み合わせてご利用いただける仕組みを提供しています。

開発の背景には、保険会社さまの既存基幹システムが長年の運用の中で複雑化・大規模化し、新たな変更や外部連携を柔軟に行いにくいケースが増えていた、という課題認識がありました。頻繁な仕様変更への対応や、デジタルチャネルに合わせたデータ連携、新商品のスピーディーな投入などに、時間やコストがかかりやすい状況があったのです。

一方で、生活者との接点はWebやアプリなどへ広がっており、販売チャネルとなる事業会社さまからも、より短期間で新しい保険商品や顧客体験を提供したいというニーズが高まっていました。従来の基幹システムだけでは、こうした多様化するデジタル接点や、販売チャネルごとの要望に柔軟かつスピーディーに対応することが難しいケースもありました。

そこで私たちは、基幹システム全体を一度に刷新するのではなく、既存のIT資産を生かしながら、必要な機能を柔軟に追加・連携できる仕組みが必要だと考えました。Graphene/Nanoは、マイクロサービスとAPIをベースに、保険商品の提供に必要な機能を柔軟に組み合わせ、既存システムとも連携できるプラットフォームです。既存のシステム環境を生かしながら段階的にデジタル化を進めることで、システム連携や商品開発の柔軟性を高め、新商品のデジタル展開やサービス提供のスピード向上を支援しています。

GrapheneとNanoは、どのように使い分けるのですか?

GrapheneとNanoは、実現したい商品・サービスの内容や、必要なカスタマイズ性、既存システムとの連携範囲、導入までのスピードなどを踏まえて選択いただいています。

GrapheneはPaaSとして、保険会社さま独自の商品設計や業務フロー、既存システムに合わせた柔軟なカスタマイズ・拡張が可能です。そのため、既存システムとの複雑な連携が必要な場合や、自社独自の保険商品・業務プロセスをシステム上で実現したい場合に適しています。

NanoはSaaSとして、あらかじめ構築された標準機能を活用することで、初期開発を抑えながら、より短期間でデジタル保険の提供を開始できる点が特長です。標準化された機能を中心に活用し、まずはスピーディーに商品を立ち上げたい場合などに適しています。

このように、「どこまで自社独自の要件を実現したいか」と「どの程度のスピードや予算感で立ち上げたいか」が、GrapheneとNanoを選ぶ際の大きな判断軸になります。具体的な構成については、取扱商品や既存システム、今後の事業展開などを踏まえながら、ビジネスコンサルタントやデータサイエンティストといった当社のプロフェッショナルチームが、各社に適した形をご提案しています。

既存の基幹システムとの共存パターンは、どのように選ぶのですか?

「インテグレート型」「併存型」「基幹システム型」といった導入アプローチを、保険会社さまの経営戦略、たとえば新商品リリースの迅速さを重視されるのか、あるいは開発予算・期間や既存システムの老朽化の程度といった条件に応じて、選択肢としてご提供しています。

たとえば、既存基幹システムを生かしながら新商品やデジタルチャネルを早期に立ち上げたい場合は「インテグレート型」、特定の商品や業務領域から段階的に移行したい場合は「併存型」、より広い業務領域をGraphene/Nanoで担いたい場合は「基幹システム型」が適しています。

それぞれのパターンを適用する際の典型的な体制や課題感の違い、また移行期に極めてデリケートな技術論点となるマスターデータのニアリアルタイム同期(ほぼリアルタイムでの同期)の仕組み、フロントと既存システム側での二重管理(コンフリクト)の回避方針、双方のデータ責任分界点といった点については、個々のシステム接続やプロジェクト設計に依存します。こうした難度の高い課題についても、当社のコンサルティングサービスおよび技術チームが、プロジェクト開始前に詳細な検討・アーキテクチャー設計を行い、しっかりとサポートしています。

料率改定や新商品追加への対応は、保険会社側でどこまでできますか?

Graphene/Nanoは、商品追加や料率変更などの継続的な改定に対応しやすいよう、設定変更で対応できる領域と、個別の開発が必要となる領域を分けて設計しています。

現状、商品設定などについては、システム全体への影響を適切に確認し、安定した運用を維持するため、原則として当社側で変更対応を行っています。料率や保険金額の変更など、影響範囲が限定的な軽微な改定については、既存の運用・保守の枠組みの中で対応するケースもあります。新たな業務フローの追加や外部システムとの接続変更、大きな機能拡張などについては、改定内容を確認したうえで、必要に応じて個別の設計・開発を行います。

このように、改定内容ごとに影響範囲を確認し、安全性と運用の安定性を確保しながら適切な対応方法を選択しています。また、マイクロサービスやAPIをベースとした構成により、変更箇所や影響範囲を切り分けやすくし、商品改定や機能追加に柔軟に対応できる設計としています。具体的な対応期間については、改定内容や導入構成によって異なります。

監督指針への対応やセキュリティ面は、どのように担保されていますか?

当社は金融庁管轄の企業ではありませんが、金融庁管轄の保険会社からの要望に基づいて、必要なアクセスログの取得・保存を行っています。約款や商品改定の世代管理についても保険会社の要望に基づいて実装しています。

また、ISO/IEC 27001およびISR022の認証は全社として認定を得ておりますので、Graphene/Nanoのシステム開発や運用についても対象となっています。セキュリティ要件や内部統制については、親会社であるソフトバンク株式会社からの要望や、お取引先である保険会社さまからの要望、デジタル庁のサイバーセキュリティ方針を踏まえたうえで、社内規定や運用ルールの制定を行っています。

近年はAIの発達により対応しなければいけない範囲が増えており、既存の規定や運用ルールだけでは十分にカバーしきれない領域も生じています。情報セキュリティマネジメントシステムに照らし合わせながら、適切に改善活動を進めています。

「開発コストが数十〜数百分の一」という数字は、何と比較したものですか?

Graphene/Nanoでは、保険商品の販売に必要な機能をあらかじめ共通化・部品化していますので、新商品ごとにシステム全体をゼロから構築する場合と比べ、開発範囲を大きく抑えることができます。

そのため、商品ごとに個別開発する場合と比較して、新商品追加時のシステム開発費を圧縮でき、条件によっては数十分の一以下となるケースもあります。※初期のシステム構築費用等を含む総導入コストではなく、主に新商品追加時に発生する開発コストを比較した場合の例です。

また、「3〜6カ月程度」という開発期間についても、既存の標準機能を活用できることを前提とした目安です。商品内容や外部システムとの連携範囲、UI/UXのカスタマイズ内容などによって、必要な開発範囲や期間は異なります。

実際のコストや開発期間は、各社のシステム環境や商品・サービスの要件によって異なるため、導入検討時には、実現したい内容を踏まえて、必要な開発範囲や費用、リリースまでの期間を個別にご提示させていただいています。

これまでの導入実績と、そこで得られた効果を教えてください

Graphene/Nanoでは、保険会社さまの新商品開発やデジタルチャネル展開を支援しており、複数の導入実績があります。

Grapheneでは、損害保険ジャパン株式会社さまの商品をはじめ、複数の保険商品を取り扱う「PayPayほけん」(キャッシュレス決済サービス「PayPay」のミニアプリ上にて提供)や住友生命保険相互会社さまの若年層向け積立保険「Chakin」などの商品開発・デジタル展開を支援しています。

Nanoでは、MSプラスワン少額短期保険株式会社さまのレジャー・スポーツ向けの「1日型傷害保険」やYahoo!ショッピング上で提供している「返品送料保険」などの商品開発を支援しています。

導入効果としては、新商品の立ち上げ期間の短縮や、デジタルチャネルへの展開スピード向上、既存システムとの連携負荷の軽減などにつながっています。商品ごとの開発期間や業務工数削減率、利用率といった具体的な数値については、導入企業さまごとの開示方針により公表できないものもあります。開示可能な実績については、事例ごとにご紹介していきたいと考えています。

どのような保険会社に向いていますか?逆に向かないケースも率直に教えてください

Graphene/Nanoと相性が良いのは、新商品の開発やデジタルチャネルへの展開を柔軟かつスピーディーに進めたい保険会社さまです。

特に、新商品を立ち上げるたびに大規模なシステム改修が必要になっている場合や、Web・アプリ、異業種の事業会社など新たな販売チャネルとのシステム連携に時間やコストがかかっている場合には、Graphene/Nanoの特長を生かしやすいと考えています。

また、Graphene/Nanoは、商品設計・申し込み・契約管理・保全・保険金支払いなど、保険業務に必要な機能を幅広く備えているため、既存システムを生かしながら段階的にモダナイズするケースだけでなく、将来的な基幹システム刷新やコアモダナイゼーションの基盤として活用いただくことも想定しています。特に、AI時代においては、既存業務をそのままデジタル化するだけでなく、AIを前提に業務や顧客体験を再設計できるシステム基盤が重要になります。

一方で、既存の業務プロセスや人手を介したオペレーションをそのままシステム上で再現することを前提とした場合には、個別のカスタマイズが大きくなり、Graphene/Nano本来の柔軟性やスピードといった価値を十分に生かしにくいケースがあります。

Graphene/Nanoは、既存業務をそのまま置き換えることを目的とするのではなく、デジタルやAIの活用を前提に業務や顧客体験を見直しながら、新しい保険ビジネスやシステム基盤を構築していく場合に、より特長を発揮できると考えています。

料金はどのように決まるのですか?

Graphene/Nanoの料金は、導入する機能や商品要件、外部システムとの連携範囲、カスタマイズの内容などに応じて保険会社さまごとに個別にお見積もりをしています。特に、商品構成の複雑性や商品プラン数、利用する機能、外部システムとの連携内容などが主な変動要因となります。また、当社としては、単なるシステム提供にとどまらず、保険会社さまと継続的に事業を育てていく共創型の取り組みを重視しており、事業規模や導入後の運用要件なども踏まえながら、料金体系を設計させていただいております。基幹システム刷新などの大規模案件については、プロジェクトの範囲や要件に応じて個別に設計・算出しています。

今後の展望を教えてください

当社のインシュアテック戦略における中長期的な重要テーマの一つは、「AIテクノロジーの徹底的な実運用化・サービス実装」です。その先駆けとして、損害保険ジャパン株式会社さまの子会社であるMysurance株式会社さまと「保険金請求AIアシスタント」の実証実験を2026年3月から進めています。

これは、生成AI(大規模言語モデル)およびAI-OCRを活用し、保険加入から保険金請求までをデジタルで完結させる実運用化プロジェクトです。マルチエージェント型AIを採用しており、「カスタマーサポートエージェント」「事故受付エージェント」「書類審査エージェント」の3つのAIがそれぞれ専門的に自律しつつ協調して、高度な請求事務の処理・顧客応対を行います。ユーザーから届いた書類のAI-OCRチェック、一問一答形式でのスムーズな情報整理、不足する情報や書類の自動補完・自動フィードバックなどにより、わかりやすくスピーディーな請求体験を実現します。

このように、当社ではAIをフロントエンドからバックエンドまで自然に溶け込ませた「人間中心AI」の考え方のもと、保険業務の高度化と顧客体験の向上を目指しています。今後もAIの活用領域を広げながら、次世代のデジタル保険体験の実現に向けて、技術開発を推進してまいります。

まとめ・編集部コメント

Graphene/Nanoは、保険会社向けにマイクロサービスとAPIをベースとしたデジタル保険プラットフォームです。基幹システム全体を一度に刷新するのではなく、既存のIT資産を生かしながら必要な領域から段階的にモダナイズできる点に、明確なコンセプトがあります。PaaSのGrapheneとSaaSのNanoが用意されており、カスタマイズ性を優先するのか、立ち上げスピードを優先するのかによって選び分けられる構成になっています。

新商品を出すたびに大規模なシステム改修が発生している保険会社や、異業種の事業会社を含む新たな販売チャネルとの連携に時間とコストがかかっている保険会社にとって、有力な選択肢となるサービスです。自社のシステム戦略と照らし合わせたうえで相談してみることをおすすめします。

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提供会社

リードインクス株式会社 1080075 東京都 港区 港南二丁目 5 番 7 号 港南ビル 4F
代表者名
柏岡 潤
従業員規模
101〜300人
設立年月日
2022年04月01日

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