インタビュイー:
株式会社PLAY マーケティンググループ責任者 上坂 氏
ULIZAとはどのようなサービスですか?
ULIZAは、私たち株式会社PLAYが提供している法人向けの動画配信プラットフォームです。特徴としては、10万人規模の大規模配信でも品質を落とさず配信できる点と、強固なセキュリティを備えている点が大きな強みになっています。
おかげさまで現在600社以上の企業様にご導入いただいており、発行しているアカウント数も2,000以上にのぼります。継続率はほぼ95%と高い水準を維持できていますし、年間の顧客増加率も約120%というペースで伸びてきています。
ULIZAを開発された背景を教えてください
私たち株式会社PLAYは、もともと日本テレビをはじめとした各局の動画配信サービスのシステム開発や、HuluやTVer、WOWOW、スカパー!といったプラットフォームの配信基盤の構築を主軸に成長してきた企業です。この開発の知見やノウハウを活かして、一般企業向けの動画配信プラットフォームを作ったのがULIZAの発端になります。
動画はテキストに比べて伝えられる情報量が非常に多く、記憶の定着率もテキストに比べて高いと言われており、動画DXという言葉が出てくるほど、企業における動画活用のニーズが高まってきました。加えて2020年頃からのコロナ禍で人とのコミュニケーションが映像や動画に寄っていったこともあり、市場から求められる形でサービスが発展してきたという背景があります。
Hulu・TVerなど大手メディアの配信基盤で培った知見は、ULIZAの安定性にどう活かされていますか?
私たちの成り立ちとして、もともとテレビ局やHulu、TVerといった配信サービスの裏側を支えてきたとお伝えした通り、そこはミスが許されない、配信中にエラーが起きてはならない世界です。そうした環境を支えてきた実績が非常に大きく、どういう時にエラーが起きるのか、どういう時にバグが起きるのかという知見が過去から蓄積されています。
そのため、起こり得るエラーや障害をあらかじめ予測し、対応する力が備わっている点が強みです。テレビ局向けの業界だけでなく、一般企業様との取引においても同じように起こりうる障害やバグを事前に想定してひとつずつ潰し込んでいるので、他の同業の動画配信システムと比べても網羅性や予測の精度が高いと考えています。動画配信領域における専門性が高いエンジニアが多く在籍しているからこそ実現できている部分です。
強みとしては、この安定性に加えてさらに5点あります。まず機能面では、動画配信に必要な要素が幅広く取り揃えられている点です。価格面では、こうした多彩な機能をまるごと月額5万円から利用いただけるリーズナブルな価格帯であること。汎用性という点では、部署や用途を問わず様々な形で使っていただける点です。セキュリティ面では、IDやパスワードの制限、ドメイン・IPアドレスの制限、シングルサインオンなど、あらゆる手段を網羅した形で安全に配信できます。そして分析アナリティクスの面では、誰がどこまで視聴したかを管理画面のダッシュボードで簡単に把握できるので、マーケティングをはじめとした場面でも活用いただいています。
導入を検討されるのはどのような部署・役職の方が多いですか?
ULIZAは業種を問わず幅広くご活用いただいていますが、部署で言いますと人事部門が多い印象です。リスキリングや研修、技術継承といった分野で人事の方々に重宝いただくケースが多くなっています。
もう一つはマーケティング部門です。ウェビナーを積極的に運用されている企業様が増えてきており、そのニーズからマーケティング職の方々にお使いいただくケースも多くなっています。総務や広報から使われるケースもありますが、人事とマーケティングの2領域からのご相談が特に多いというのが実感です。
相談の多い導入理由を教えてください
人事部門では、研修用途でのご相談が中心です。リスキリングが注目されていることに加えて、人手不足の中で専門職の技術継承をどう社内に広めていくかという課題が、多くの企業様で顕在化してきています。こうした人事における研修・教育の課題感をきっかけとして導入いただくことが多いと感じています。
もう一つはマーケティング部門で、ウェビナーを頻繁に開催されている企業様からのご相談です。ウェビナーは準備の裏側に非常に手間がかかるもので、告知や資料作成、配信、管理までを含めると1回あたり月に25時間ほどかかってしまうケースもあります。この業務負荷を削減したいという用途でのご相談も多くなっています。テキストでの情報共有には限界があると感じている企業様が多く、テキストと動画を併用できる形を整えたいというニーズが背景にあると考えています。
他の動画配信ツールと比較される際、決め手になるポイントは何ですか?
やはり一番強いのはセキュリティ面です。上場企業様は元より多くの企業様は情報漏洩などに厳しく、この点はマストの重要ポイントとして挙げられることが多くなっています。
機能面では、誰がどこまで視聴したかを把握してPDCAを回していきたいというニーズにお応えできる分析アナリティクス機能や、動画を並べて管理しておけるポータルサイト的な配信サイトをノーコードで簡単に作成できる点、他社と違ってプレイヤー自体をカスタマイズできる点も評価いただいています。たとえば登壇資料を横に置きながら動画を流すといった表示の仕方も選んでいただけます。また、企業様がお持ちのIDと連携して誰がどこまで視聴したかを紐づけられるAPI連携機能も強みの一つです。
価格面についても、こうした多彩な機能をまとめて月額5万円から利用できる点は強みだと考えています。海外製のツールは配信の流量が増えるにつれて価格が急激に上がっていく場合がありますが、その点と比較すると私たちは良心的な価格帯だと思います。加えて純国産のサービスですので、カスタマーサポートも日本語でしっかり対応できる点は、海外製品のサポートで苦労された企業様に安心感を持っていただける部分だと感じています。
具体的な導入事例について教えてください
2つご紹介します。1つは建設業界大手の鴻池組様の事例で、人事研修の用途でご活用いただいています。研修動画をいつでも誰でも視聴できるようポータルサイトにまとめ、分析機能を使って人気ランキングやよく見られている部分を可視化して動画内容の改善に繋げたところ、研修動画の視聴率が約5倍になりました。
もう1つは株式会社あしたのチーム様の事例です。マーケティング職での活用例として、ウェビナー業務にかかっていた1回あたり約25.5時間の作業を、約1.5時間まで削減できました。削減率にすると約94%になります。ULIZAの疑似ライブ配信機能を活用し、あらかじめ録画した動画を本番さながらにスケジュール配信できるようにしたことで、当日のトラブル発生の心配がなくなり、ウェビナー運用の大幅な効率化につながっています。
どのような企業が向いていますか?成功しやすい導入パターンを教えてください
用途を問わず、動画を活用する目的が会社としてはっきりしている企業様は、成功パターンに乗りやすいと感じています。加えて、導入時点でしっかり時間を確保して構築に取り組んでいただける企業様は、効果が早く、確実に出やすい傾向があります。
逆に、目的が曖昧なまま「あれもできる、これもやりたい」と方向性がぶれてしまう企業様や、導入時に十分な時間を確保できずカスタマーサポートとのやり取りが進まない企業様は、効果が出るまでに時間がかかるケースが多いです。動画の構成に悩まれている場合も、600社以上の事例をもとに一緒に相談しながら進めていくことができますので、まずは目的をご相談いただくところから始めていただければと思います。
サポート体制について教えてください
基本的には、カスタマーサポートや営業の担当がお客様とのコミュニケーションを担当しています。万が一、エラーやバグが起きた際にシステム的な話が必要な場面ではエンジニアも対応いたしますが、通常の運用に関するご相談は担当がしっかり伴走します。
導入が決まった時点からサポートに入らせていただき、目的が明確であればそれに対してどのような機能を使うとよいか、何が必要かをご提案しながら伴走する形が基本です。加えて、新機能のアップデートが出た際には随時ご案内し、他社様の活用事例をもとに「御社でもこのように使えます」といったご提案もしています。600社以上の事例から、動画の構成イメージが湧かない企業様にも相談ベースでアドバイスできる体制を整えている点が強みだと考えています。
料金体系について教えてください
基本的には配信流量、つまり月にどの程度配信するかという規模感によってプランを切り分けています。目安として月間1,000GBまでであればStandardプラン、それを超える場合はProプランをご案内しています。Standardプランでも配信流量の買い足しは可能ですので、その点は柔軟に対応しています。
プラン名で言うと、基本はStandard・Proの2段階をご用意しており、月額はStandardが5万円、Proが10万円が目安です。プランによって利用できる機能にも違いがあり、たとえばチャット機能やイベント機能、管理画面のシングルサインオンの可否などはプランごとに分かれています。実際には配信規模とご希望の機能を伺った上で、営業担当が最適なプランをご提案する流れになっています。
今後の展望を教えてください
現在明確に動き始めているのは、教育や研修領域の機能強化です。イメージとしてはLMS(学習管理システム)に近いもので、誰がどこまで視聴したかだけでなく、どの研修をしっかりと受けているのかといった管理や、社員ごとにプログラムを変えて管理できるような教育プログラムシステムを、より簡単に導入できる形で開発を進めています。
もう一つ検討しているのがEC機能です。たとえば教育プログラムの動画を視聴している最中に、関連する書籍・コンテンツなどをその場で購入・決済できるような機能で、教育プログラムを提供されている企業様にとって販売機会の創出にもつながると考えています。
より大きな視点では、労働人口が少なくなっていく中で、多くの企業で社員ひとり一人が効果的にしっかりとアウトプットを出していかなければならない環境になってくると考えています。その上で確実に必要になる専門職の技術やノウハウの継承という課題に対して、動画という手段で貢献できるのであれば、それは社会課題の解決にもつながる取り組みになると考えています。
まとめ・編集部コメント
ULIZAは、株式会社PLAYが提供する国内開発のクラウド型動画配信プラットフォームです。HuluやTVer、WOWOWといった大手メディアの配信基盤構築を長年支えてきた技術力を土台に、10万人規模の大規模配信でも品質を落とさず配信できる点と、強固なセキュリティを両立している点が大きな特徴です。600社以上の導入実績と約95%という高い継続率が、その信頼性を裏付けています。
特に印象的なのは、人事部門の研修・技術継承とマーケティング部門のウェビナー運用という、性質の異なる2つの領域で確かな成果を出している点です。鴻池組様での研修動画視聴率約5倍、あしたのチーム様でのウェビナー業務約94%削減という具体的な数字は、動画活用が単なる情報発信にとどまらず、業務効率化そのものに直結することを示しています。ノーコードで作成できる配信サイトやプレイヤーのカスタマイズ性、API連携といった機能の幅広さと、月額5万円から利用できる価格帯のバランスも評価できるポイントです。
研修や技術継承の効率化に課題を感じている企業様、あるいはウェビナー運用の負荷を減らしたいマーケティング担当の方にとって、ULIZAは有力な選択肢となるサービスです。純国産ならではの日本語サポート体制も含めて、一度相談してみる価値のあるサービスだと言えるでしょう。