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中小企業向け不正アクセス検知システムおすすめ6選|EDR・ATOをクラウド型で徹底比較

不正アクセス検知システム 中小企業 おすすめ

取引先・金融機関からセキュリティ対策状況の説明を求められた、社内PCのランサムウェア被害がニュースで増えている、ECサイトでなりすましログインが疑われる注文が散発しています。

こうしたトリガーに該当するIT・情シス担当者は、不正アクセス検知システムの本格検討が必要な段階です。しかし検索上位には大企業向けのNDRアプライアンスや専任SOC運用前提のEDR/XDRが並び、中小企業の予算・運用工数で導入できるサービスが見えにくい状況です。

本記事では、中小企業(従業員300名以下を目安)が現実的に導入できる6サービスを比較・解説します。

エンドポイント型・社内LAN型・アカウント不正型・ネットワーク全体型の4タイプ分類、選定の確認ポイント、IT導入補助金とお助け隊サービスの活用までを整理します。

また、「30秒で終わる選定診断ツール」もご用意しています。あわせてご活用ください。

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本記事で紹介する6サービスに共通する条件

本記事で取り上げる6サービスは、いずれも以下の条件を満たします。専任SOC運用を前提とするNDR専用機・カスタムビルドの行動分析プラットフォームは対象外としています。

  1. 中小企業向けの公式エントリープランがある
    • CrowdStrike Falcon Goの100デバイスまで対応プラン、L2Blockerのクラウド版マネージャー月額20,000円〜など、規模を限定した公開料金プランが存在します。
  2. クラウド型または国内代理店経由でSaaS的に導入できる
    • 自社でアプライアンスを買い切る必要がなく、初期投資を抑えられます。
  3. 日本市場での提供実態が明確
    • 日本法人・日本語サイト・国内代理店のいずれかを備えています。
  4. 運用負荷を下げる設計
    • マネージドサービス提供、自動レスポンス、ミラーリング方式によるノンインライン導入など、専任セキュリティエンジニアなしでも運用できる仕組みを持ちます。

専任SOCやNDR専用機を含む、より高度なネットワーク脅威検知ソリューション全般を比較したい場合は、以下の記事をご参照ください。

中小企業にとっての不正アクセス検知システムとは

不正アクセス検知システムは、社内ネットワーク・PC・サーバ・会員サイト・取引データのいずれかのレイヤーで、通常と異なる挙動や悪意あるアクセスを検知し、通信遮断や通知を行う仕組みの総称です。シグネチャ照合・アノマリ検知・AI機械学習・行動分析を組み合わせ、外部侵入と内部不正の両面を可視化します。

ファイアウォールやWAFが「入口の制御」を担うのに対し、不正アクセス検知システムは「侵入後・運用中の異常を発見する」役割を持ちます。正規認証情報を使った不正ログイン、社内端末への侵入後の横展開(ラテラルムーブメント)、なりすまし注文といった攻撃はファイアウォール単独では検知しづらく、追加レイヤーの監視が必要です。

中小企業では専任SOCを抱える前提は現実的でないため、導入後の運用負荷を最小化できる設計(MDRの選択肢・自動レスポンス・誤検知時のサポート体制)が選定の中心に置かれます。

A diagram comparing two security strategies: 'Access Control' vs 'Intrusion Detection.' The chart outlines the components of each strategy, including external attackers, access control zone, firewall/WAF, internal network, IDS/ATO, and endpoint detection and response (EDR).

中小企業を取り巻く不正アクセスの脅威

IPA「情報セキュリティ10大脅威 2025」では、組織向け脅威の1位「ランサム攻撃」、2位「サプライチェーン・委託先を狙った攻撃」、4位「内部不正による情報漏えい等」が選出されています(出典:IPA「情報セキュリティ10大脅威 2025」)。

これらは大企業に限定された脅威ではなく、中小企業を踏み台にした取引先攻撃の事例が国内でも継続して報告されています。

サイバーセキュリティ経営ガイドラインVer 3.0(経産省・IPA)でもサプライチェーンを含めた対策が重要視されており、中小企業にとって検知系対策は「自衛」だけでなく「取引継続のための説明責任」を果たす意味合いも持ちます(出典:経済産業省「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」)。

中小企業向け不正アクセス検知システムの費用相場とIT導入補助金・お助け隊サービスの活用

費用はレイヤー(エンドポイント/ネットワーク/アカウント/取引)と運用形態(自社運用/MDR委託)によって幅があります。公開情報から把握できる範囲のレンジを下表に整理します。

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費用レンジ(参考)備考
エンドポイント型(EDR/XDR)1台あたり 月額 $7.99(Falcon Go)〜 年額 $179.99(Singularity Complete)Falcon Goは最大100デバイス、Singularityは年間契約の米ドル建て公式価格。Trend Vision Oneは代理店ライセンス課金が中心
社内LAN端末監視型クラウド版 月額 20,000円〜(L2Bマネージャー)+ 月額 3,000円/台〜(センサー)L2Blockerクラウド版の構成例は初期41,000円+月額41,000円(マネージャー+センサー5台想定の参考値)
ネットワーク全体監視型(NDR)要問い合わせ(規模・帯域・拠点数で個別見積もり)Network Blackboxはアプライアンス+ストレージで個別見積もり。中堅以上の運用体制を前提
アカウント不正型(ATO検知)月額 10万円〜(O-MOTION Light、アクセス数上限あり)標準プランは月額50,000円〜の業界記事報道あり、現行公式料金は要問い合わせ

※上記は2026年5月時点の公式・代理店公表情報および業界記事報道の参考値です。米ドル価格は公式表示価格、円価格は構成例・参考標準価格を引用しています。実費は構成・契約形態・代理店ルートで変動するため、各社の見積もりで確認してください。

IT導入補助金の活用

IT導入補助金(経産省・中小企業庁)は中小企業・小規模事業者の生産性向上を目的とした制度です(出典:IT導入補助金 公式サイト)。セキュリティ導入に関係する主要な2枠は以下の通りです。

  • セキュリティ対策推進枠
    • IPAが公表する「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」に掲載され、かつIT導入支援事業者が事務局に事前登録したサービスのみが対象(出典:IT導入補助金2025 セキュリティ対策推進枠 公式案内)。補助上限150万円、補助率は中小企業1/2・小規模事業者2/3
  • 通常枠
    • IT導入支援事業者が事務局に登録したITツール(セキュリティ対策オプションを含む)が対象。EDR/XDR等のセキュリティソフトウェアは、この通常枠で登録されている場合に補助対象となる

本記事のEDR/XDR系(CrowdStrike Falcon・SentinelOne・Trend Vision One)はセキュリティ対策推進枠の対象外です。補助金適用を検討する場合は、通常枠での登録状況やお助け隊サービスのパッケージにEDRが組み込まれているケースに該当するかを、代理店の営業窓口で確認してください。

サイバーセキュリティお助け隊サービス

IPAが認定するサイバーセキュリティお助け隊サービスは、中小企業向けに「相談窓口」「監視」「緊急時の対応支援」「保険」をパッケージ化した制度です(出典:IPA「サイバーセキュリティお助け隊サービス制度」)。

パッケージにEDR・SOC監視機能が組み込まれているケースもあるため、EDR/XDRを単独契約する場合と総額・運用体制を比較したうえで選択する価値があります。

中小企業向け不正アクセス検知システムの4タイプ分類

不正アクセス検知システムは、監視するレイヤーによって機能設計が大きく異なります。まず自社の課題がどのレイヤーに該当するかを特定し、対応するタイプから選定するのが効率的です。

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特徴該当する主なサービス詳細
エンドポイント型PC・サーバに常駐エージェントを入れて端末挙動を監視。EDR(端末検知・対応)/XDR(多レイヤー統合)。クラウドSaaSで運用負荷低CrowdStrike Falcon、SentinelOne、Trend Vision One比較表を見る
社内LAN型社内ネットワーク内の端末接続を監視。許可されていない端末(持ち込みPC・私物スマホ・未管理IoT)の接続を検知・遮断L2Blocker比較表を見る
NDR型ネットワーク全体のトラフィックをミラーリング監視。横展開・C&C通信・侵入後の挙動を検知。中堅企業以上向けNetwork Blackbox比較表を見る
アカウント不正型会員サイト・社内システムへの不正ログイン、ボット、なりすましをデバイス指紋・行動分析で検知O-MOTION比較表を見る
A diagram detailing the layers of internal IT infrastructure monitoring and defense, organized into four layers: Account Layer, Endpoint Layer, Internal Network Layer, and Perimeter/Cloud Gateway Layer, along with corresponding services for each layer.

1. エンドポイント型(EDR/XDR)

PC・サーバ・クラウドワークロードに軽量エージェントを常駐させ、端末挙動を常時監視するタイプです。EDRが端末単位の検知・対応を担い、XDRはエンドポイント・メール・クラウド・アイデンティティを横断した相関分析を行います。

クラウドSaaSで提供されるため、サーバ機材不要・自動レスポンスにより専任アナリストがいなくても初動対応できる設計が一般的です。CrowdStrike Falcon Goのように最大100デバイス・月額制の公開価格を持つエントリープランも登場しています。

2. 社内LAN端末監視型

社内ネットワーク内のレイヤー2通信(ARP等)を監視し、ホワイトリスト未登録の端末接続を検知・遮断するタイプです。エージェントレスで動作し、OS・デバイス種別を問わずネットワーク接続を試みるすべての端末が対象となります。

BYOD制御・来客端末対策・未管理IoT機器の可視化が主な用途で、セグメントごとにセンサーを追加するスモールスタートが可能なため、既存LAN構成への変更を最小限に抑えられます。

3. NDR型(ネットワーク全体監視)

ミラーポートからトラフィックを複製して受け取り、フルパケット解析・行動分析で横展開・C&C通信・データ持ち出しを検知するタイプです。「侵入後の挙動」が主な検知対象となります。

専任SOCまたは継続的なログ分析体制が前提のため中小企業にはハードルが高いですが、金融機関・自治体・医療法人など取引先から高水準のセキュリティ要件を求められる企業ではMDR委託前提での導入が現実的です。

4. アカウント不正型(ATO検知・行動分析)

会員サイト・社内システムへのログイン・登録・申込画面で、正しいID・パスワードによるアクセスが本人か否かを判定するタイプです。デバイスフィンガープリント・操作情報・IPアドレス・行動パターンを組み合わせてATO(Account Takeover)を検知します。

クレデンシャルスタッフィング・なりすましログイン・不正登録のリスクに対応し、リスクベース認証と組み合わせることで正常アクセスへの追加認証を省略できます。

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中小企業が不正アクセス検知システムを選ぶ5つのポイント

大企業向けの選定観点(自社SOC構築・全社一斉導入)は脇に置き、中小企業の意思決定では次の5点を優先します。

1. 自社課題のレイヤーに合致しているか

1つのサービスで全レイヤーをカバーするケースは少数です。ランサムウェア対策が課題ならエンドポイント型、来客端末の持ち込みが課題なら社内LAN型、ECサイトの不正ログイン対策ならアカウント不正型と、課題とタイプを1対1で対応させるのが選定の出発点です。

2. 専任セキュリティ要員なしで運用できるか

検知エンジンが優秀でも、誤検知が多発して情シスが疲弊する、アラート対応の判断材料が整っていないといった課題は運用フェーズで顕在化します。自動レスポンス機能の充実度・MDR(マネージド検知・対応)の選択肢を確認してください。

CrowdStrike Falcon Complete・SentinelOne CommercialのMDRオプションは24/7監視と緊急対応支援を含み、L2Blockerのような自動化設計のサービスも兼務担当者に適合します。

3. 初期費用・最低契約期間が稟議範囲か

初期費用を抑えた公開料金・月額または年額の選択肢・最低契約期間の柔軟性を備えるサービスの方が決裁を通しやすくなります。CrowdStrike Falcon Goは月額制・最大100デバイスの公開価格、L2Blockerクラウド版は初期41,000円・月額41,000円程度の参考値が示されています。

Network Blackboxのようなアプライアンス型NDRは個別見積もりが前提のため、中堅以上の予算規模で検討する区分となります。

4. 国内代理店・日本語サポートの体制が充実しているか

外資系プラットフォームでも日本市場では国内代理店経由の導入が中心です。導入支援・運用支援・緊急時の日本語対応を提供する代理店の力量が運用フェーズの実体験に直結します。

大塚商会・日立ソリューションズ・KDDI・テクマトリックス・マクニカといった主要代理店は複数の検知システムを取り扱っており、既存のIT機器調達ルートに合わせた選定が可能です。

5. 既存のIT環境・セキュリティ機器との連携が可能か

導入済みのファイアウォール・WAF・SIEM・ID管理製品との連携を確認します。API・Syslog連携・SAML SSO対応・SIEM/SOAR統合が揃うXDRプラットフォーム(CrowdStrike・SentinelOne・Trend Vision One)は長期的な拡張ロードマップにも適合します。L2Blocker・O-MOTIONのような領域特化型は対象レイヤーが明確なため、既存環境への影響が小さく単独導入しやすい設計です。

【比較表】中小企業向け不正アクセス検知システムのおすすめ比較6選

【タイプ別比較表】エンドポイント型(EDR/XDR)

クラウド型EDR/XDRプラットフォーム3サービスを比較します。中小企業向けエントリープランの有無・国内代理店経由での調達しやすさが選定の鍵となります。

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サービス名CrowdStrike FalconSentinelOneTrend Vision One
提供会社クラウドストライク合同会社(米国本社:CrowdStrike, Inc.)SentinelOne Japan株式会社(米国本社:SentinelOne, Inc.)トレンドマイクロ株式会社
中小企業向けプランFalcon Go(最大100デバイス、月額 $7.99/台)Singularity Core(NGAV)/Singularity Complete(EDR含む)Endpoint Securityモジュール単位ライセンス
主な検知方式AI・機械学習・振る舞い検知静的AI・行動AI・オンデバイスAI(ActiveEDR)シグネチャ+AI(Trend Companion)
XDR/MDRFalcon Insight XDR、Falcon Complete(MDR)Singularity XDR、MDRアドオン(Commercial以上)XDR統合、Service Provider経由のMDR
自動レスポンス
国内代理店KDDI、大塚商会、日立ソリューションズ、ネットワールド、マクニカ等テクマトリックス、丸紅I-DIGIO、日立ソリューションズ・クリエイト等ネットワールド、伊藤忠テクノソリューションズ、SCSK等
無料トライアル15日間(クレジットカード不要)PoC(実環境検証)XDRトライアルあり
参考料金Falcon Go $7.99/月、Falcon Enterprise $19.99/月(米国公式価格、1台あたり)Singularity Core $69.99/年、Complete $179.99/年(米国公式価格、1台あたり)Endpoint Security 年額6,160円/ライセンス〜(代理店参考標準価格)
詳細情報公式サイト公式サイト公式サイト

※上記は2026年5月時点の公式・代理店公表情報です。実際の見積もりは構成・契約形態・代理店ルートで変動します。

1. CrowdStrike Falcon(クラウドストライク合同会社)

CrowdStrike Falcon 公式サイトトップページのスクリーンショット

EDR・XDR・ID脅威保護・クラウドセキュリティ・次世代SIEMを単一の軽量エージェントから提供するクラウドネイティブのサイバーセキュリティプラットフォームです。

中小企業向けにFalcon Goプラン(最大100デバイス、月額$7.99/台)が用意されており、月額制の公開料金でEDRの初歩を試せます。Falcon Enterpriseプラン(月額$19.99/台)へのアップグレードでEDR本体と脅威ハンティングが追加され、成長段階に応じた機能拡張が可能です。

Gartner Magic Quadrant for EPP 2025で6年連続「Leader」に選出されています(出典:CrowdStrike公式プレスリリース)。日本市場ではKDDI・大塚商会・日立ソリューションズ・マクニカ等の代理店経由で導入支援を受けられ、Falcon Completeで日本語による24/7緊急対応も提供されます。

2. SentinelOne(SentinelOne Japan株式会社)

SentinelOne 公式サイトトップページのスクリーンショット

AI機械学習を中核技術とするエンタープライズ向けサイバーセキュリティプラットフォーム「Singularity Platform」です。単一エージェントからEPP・EDR・XDR・クラウドワークロード保護・AI SIEM・生成AI脅威ハンティング(Purple AI)を統合提供します。

中小企業向けにはNGAVのSingularity Core(年額$69.99/台)から始め、EDRを含むSingularity Complete(年額$179.99/台)へ段階アップグレードできます。

ActiveEDR機能はエージェント側AIで脅威を自動検知・自動対応するため、クラウド接続が不安定な環境でも初動対応が完結します。Gartner Magic Quadrant for EPP 2025で5年連続「Leader」に選出(出典:SentinelOne公式MQページ)。

テクマトリックス・丸紅I-DIGIO・日立ソリューションズ・クリエイト等の代理店経由での導入が中心で、PoC(実環境検証)にも対応しています。

3. Trend Vision One(トレンドマイクロ株式会社、2026年4月よりTrendAI Vision Oneとして展開)

Trend Vision One 公式サイトトップページのスクリーンショット

エンドポイント・ネットワーク・メール・クラウド・アイデンティティを単一SaaSコンソールに集約し、各レイヤーのテレメトリを相関分析して攻撃の全体像を可視化する統合サイバーセキュリティプラットフォームです。

XDR機能に加え、リスク可視化(ASRM)・生成AIアシスタント(Trend Companion)・ゼロトラストアクセス制御も搭載されています。同社は2026年4月15日付で法人ブランドを「TrendAI」、製品名を「TrendAI Vision One™」に改称しており、移行期にあたります(出典:トレンドマイクロ公式プレスリリース 2026-04-15)。

日本法人・国内データセンター・国内エンジニア/インシデントレスポンス体制を備える点が外資系プラットフォームとの差別化要素です。Endpoint Securityモジュールは代理店参考標準価格で年額6,160円/ライセンス〜とされ、必要なモジュールを組み合わせた中小企業向け構成が可能です。

ネットワールド・伊藤忠テクノソリューションズ・SCSK等の代理店が展開しており、既存の調達ルートを活かして導入できます。

【タイプ別比較表】社内LAN端末監視型

社内LANに接続する持ち込み端末・私物スマートフォン・未管理IoT機器を検知・遮断するタイプです。BYOD制御・委託先端末対策の課題に対応します。

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サービス名L2Blocker
提供会社エクスジェン・ネットワークス株式会社
対応端末Windows/Mac/Linux/Unix/iOS/Android(エージェントレス)
検知方式L2監視(ARPパケット)+ホワイトリスト
動作モード収集モード/保留モード/ブロックモード
提供形態クラウド版/オンプレミス版
無料トライアル無料貸し出しあり
参考料金(クラウド版)マネージャー月額20,000円+センサー月額3,000円/台〜
参考料金(オンプレ)マネージャー240,000円+センサー140,000円/台〜
導入実績2,000社以上、出荷台数23,000台以上
詳細情報公式サイト

※上記は2026年5月時点の公式公表情報に基づきます。最新情報は公式問い合わせで確認してください。

4. L2Blocker(エクスジェン・ネットワークス株式会社)

L2Blocker 公式サイトトップページのスクリーンショット

専用センサー(L2Bセンサー)がARPパケットを読み取り、許可登録されていない不正端末の接続を検知・遮断するアプライアンス型の不正アクセス検知・遮断システムです。エージェントレスで動作し、Windows/Mac/Linux/Unixに加え、iOS/Androidも検知対象となります。

既存LAN構成の変更なしにセグメントごとにL2Bセンサーを1台ずつ追加するスモールスタートが可能です。クラウド版(マネージャー月額20,000円+センサー月額3,000円/台〜)で初期費用を抑えて始められ、動作モードは「収集→保留→ブロック」の3段階で段階的に移行できます。

ソフトクリエイトホールディングスグループに属し、2,000社以上・出荷台数23,000台以上の導入実績を持つ国産アプライアンスです。

【タイプ別比較表】NDR型(ネットワーク全体監視)

金融機関・自治体・医療法人など、取引先要件が高くネットワーク全体可視化が必要なケースで検討される選択肢です。MDR委託前提での導入が一般的です。

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サービス名Network Blackbox
提供会社株式会社クワッドマイナージャパン(国内総代理店:株式会社フーバーブレイン)
対応規模中堅〜大企業(金融・公共・製造)
検知方式シグネチャ+AI+行動異常検知(BAD)
フルパケットキャプチャ
最大処理速度最大40Gbps
最大ストレージ最大15PB
MITRE ATT&CK準拠
導入方式ミラーリング方式(既存ネットワーク非介入)
参考料金要問い合わせ
導入実績グローバル70社以上(2023年時点)
詳細情報公式資料を見る

※上記は2026年5月時点の公式公表情報に基づきます。詳細は資料ダウンロードまたは販売代理店に確認してください。

5. Network Blackbox(株式会社クワッドマイナージャパン)

Network Blackbox 公式サイトトップページのスクリーンショット

ネットワーク上を流れるトラフィックの全パケットをキャプチャ・保存・分析し、既知・未知の脅威を検知するNDRソリューションです。日本法人が販売・サポートを担い、株式会社フーバーブレインが国内総代理店として展開しています。

最大の特徴は100%フルパケットキャプチャによる原本データ保持(最大40Gbps、最大15PB保存)で、インシデント発生時のフォレンジック調査に原本データを活用できます。

シグネチャ・行動異常検知(BAD)・AIの組み合わせによりMITRE ATT&CK準拠の分析を提供し、ミラーリング方式のため既存ネットワークへの遅延・障害リスクを回避できます。取引先・監督官庁から高水準のセキュリティ要件を求められる中堅以上の中小企業が主な対象で、グローバル70社以上(2023年時点)の導入実績を持ちます。

【タイプ別比較表】アカウント不正型(ATO検知)

会員サイト・社内システムへの不正ログイン・ボット・なりすまし登録を検知するタイプです。ECサイト・会員制サービスを運営する中小企業の検討対象となります。

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サービス名O-MOTION
提供会社かっこ株式会社(東証グロース:4166)
対応シーンログイン画面/登録・申込画面
主な検知対象不正ログイン・Bot・なりすまし登録
デバイス指紋
操作情報分析
検知特許特許第6860156号
主な業種実績銀行・ネット証券・会員サイト・通販サイト
国内事例福岡銀行「フィンディ」、元素騎士Online等
参考料金O-MOTION Light 月額10万円〜(アクセス数上限あり)
無料トライアルあり
詳細情報公式サイト

※上記は2026年5月時点の公式公表情報および業界記事に基づきます。標準プランの料金・アクセス数上限は公式問い合わせで確認してください。

6. O-MOTION(かっこ株式会社)

O-MOTION 公式サイトトップページのスクリーンショット

正しいID・パスワードによるアクセスが本人か不正者かをリアルタイムに判定するクラウド型のアカウント不正検知サービスです。「デバイスフィンガープリント」「キータッチなどの操作情報」「IPアドレス」を組み合わせた独自ロジック(特許第6860156号)を用います。

主な対応シーンはログイン画面・登録/申込画面で、クレデンシャルスタッフィング・なりすまし・不正登録を検知対象とします。

リスクベース認証との組み合わせで、疑わしいアクセスのみに二段階認証を要求する運用が可能です。福岡銀行「フィンディ」・元素騎士Onlineなどの国内導入事例があり、O-MOTION Lightプラン(月額10万円〜)でスモールスタートが可能です。

まとめ

中小企業が現実的に導入できる不正アクセス検知システムは、大企業向けの専任SOC運用前提の製品とは別の系譜にあります。

エンドポイント・社内LAN・NDR・アカウント不正の4タイプに分けて自社課題のレイヤーを特定することで、予算・運用負荷・代理店ルートの3要件を満たすサービスを効率的に絞り込めます。

本記事で紹介した6サービスはいずれも、中小企業向けエントリープランか段階導入の設計、または国内代理店経由のMDR委託の選択肢を持ち、専任要員のない運用体制でも導入を進めやすい構成です。

委託先点検への対応、ランサムウェア対策、BYOD制御、ECサイトのなりすまし対策など、導入トリガーとなる課題に応じて、まず該当タイプのサービスから資料請求・無料トライアルを始めてください。

NDR専用機・SOC運用前提のサービスも含めて比較したい方は『不正アクセス検知システムおすすめ13選|IDS/IPS・EDR・ATO・取引不正の4タイプで比較』をご覧ください。

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よくある質問(FAQ)

Q. 中小企業でも不正アクセス検知システムは本当に必要ですか?

A. 委託先点検要請・ランサムウェア被害増加・ECサイトのなりすまし注文などのトリガーに該当する場合は、検討する価値があります

IPA「情報セキュリティ10大脅威 2025」ではサプライチェーン攻撃・ランサムウェアが組織向け脅威の上位に位置づけられており、サイバーセキュリティ経営ガイドラインVer 3.0でも委託先を含めた対策が重要視されています。

ファイアウォール・WAF単独では検知できない侵入後の挙動・なりすましログインに対応するため、自社課題レイヤーに合わせた検知システムの導入が有効です。

Q. IT導入補助金はどの不正アクセス検知システムが対象になりますか?

A. セキュリティ対策推進枠はお助け隊サービスリスト掲載サービスが対象、通常枠は登録ITツールが対象です。

本記事のEDR/XDR系はセキュリティ対策推進枠の対象外で、通常枠での登録状況、またはお助け隊サービスパッケージへの組み込み有無を代理店窓口かIT導入補助金公式サイトで確認してください。

Q. EDR・NDR・ATO検知のうち、最初に導入すべきはどれですか?

A. 自社のもっとも切実な課題に対応するタイプから着手することを推奨します。マルウェア・ランサムウェア対策ならEDR(CrowdStrike Falcon・SentinelOne・Trend Vision One)、持ち込み端末制御なら社内LAN型(L2Blocker)、不正ログイン対策ならATO検知(O-MOTION)が初手の選択肢です。

NDR(Network Blackbox)は専任SOCまたはMDR委託が前提となるため、社内体制が整ってから検討する位置づけです。

Q. 大企業向けの統合プラットフォームを中小企業が導入することはできますか?

A. 技術的には可能ですが、費用対効果と運用負荷の観点で慎重な見極めが必要です。エンタープライズのフル機能では年額数百万円規模のライセンスと運用体制が前提となります。

中小企業には、エントリープラン(Falcon Go・Singularity Core)からの段階導入、またはFalcon Complete・SentinelOne MDRのようなマネージドサービスを国内代理店経由で契約する選択肢が現実的です。

Q. 不正アクセス検知システムを導入する前に、最低限揃えておくべき対策はありますか?

A. ファイアウォール/UTM・エンドポイント保護(NGAV)・社内ID管理(パスワードポリシー+多要素認証)の3つが基本層です。これらが機能していない状態で検知システムを導入しても、検知された脅威への対処手段が不足するため効果を十分に得られません。

サイバーセキュリティ経営ガイドラインVer 3.0やIPA中小企業向けガイドラインでも、検知系対策の前提として基本的な防御層の整備が推奨されています。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修者は記事の内容について監修しています。

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