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反社会的勢力の調べ方【個人・個人事業主編】|自分でできる方法と限界・ツールの選び方

反社会的勢力の調べ方【個人・個人事業主編】のサムネイル画像

取引先や採用候補、外注する個人事業主について「この人が反社会的勢力ではないか確認しておいて」と指示されたものの、相手が法人ではなく一人の個人だと、どこから手をつければいいのか見当がつかない――そんな場面は珍しくありません。会社名で検索するのとは勝手が違い、個人を調べる具体的なやり方が分からず立ち止まってしまう担当者は多くいます。

この記事では、個人・個人事業主が反社会的勢力かどうかを調べる具体的な手段と手順を、自分でできる方法から専門サービスの活用まで一覧で整理します。あわせて、同姓同名の見分け方や個人ならではの調査の限界、個人情報保護法などを踏まえた適法に調べるための注意点、無料でどこまでできてどこから専門ツールが必要になるのかの線引きまで、実務で判断できる形でまとめました。

まずは自分でできる調べ方を押さえ、単発の確認では手が回らない、あるいは外注先を継続的にチェックしたいという段階に進んだら、個人名検索に対応した反社チェックツールの比較へと読み進めてください。

個人の反社チェック 調べ方の一覧(自力/専門)

ここでは、個人が反社会的勢力と関わりがないかを調べる手段を先に一覧で示します。大きく分けると、自分で無料または低コストでできる方法(ネット検索・新聞記事データベース・行政への照会)と、専門の事業者に頼む方法(反社チェックツール・調査会社)があります。まずは全体像を押さえ、それぞれの詳しい手順や使い分けは後の各章で確認してください。

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調べ方インターネット検索新聞記事データベース検索警察への情報照会(疑いが濃い場合)反社チェックツール専門調査会社・興信所への依頼
自力/専門自力自力自力(事業者の義務履行が前提)専門(ツール)専門(調査)
費用の目安無料月額数百円〜の会員料+従量無料無料枠あり〜月額660円台。継続・多数向けは月1〜3万円台も1件あたり数万円〜(要見積もり)
分かること氏名と関連ワードで報道・逮捕歴・トラブルの有無を確認信頼性の高い新聞・雑誌記事から過去の報道を横断検索取引の相手方が暴力団関係者に該当するかの回答(暴追センターは相談・助言先)個人名で公知情報・独自データベースを横断照合し証跡も残せる専門調査員による踏み込んだ調査・裏取り
限界情報が断片的。同姓同名の切り分けが難しい記事化されていない事案は拾えない。閲覧料が別途かかる契約上の必要性・誓約書提出が前提。一次スクリーニングより疑いが濃い段階の確認先ツールにより対象データや個人名検索の対応可否が異なる費用と時間がかかる。継続的な多数チェックには不向き

※費用は各手段の一般的な傾向です。ツールの料金は後述の比較表と各社情報をご確認ください。

自力の3手段(ネット検索・新聞記事データベース・行政照会)は次章で手順を、専門ツールは後半の比較表と個別紹介で、調査会社を含めた使い分けは「自力か専門サービスか」の見極めの章で詳しく扱います。

自分でできる個人の調べ方と手順

ここからは、費用をかけずに自分で着手できる3つの手段を、実際の進め方に沿って解説します。いずれも「何を用意し、どこにアクセスし、どう照合するか」を押さえておくと、その日のうちに調査を始められます。

インターネットで検索する(氏名+関連ワードと記録の残し方)

最も手軽な方法が、検索エンジンでの氏名検索です。手元に相手の氏名(可能なら生年月日・住所・屋号)を用意し、「氏名」と、反社会的勢力との関わりをうかがわせるネガティブワードを組み合わせて検索します。

  • 組み合わせるワードの例:「逮捕」「詐欺」「暴力団」「行政処分」「訴訟」「トラブル」など
  • 氏名だけでなく、屋号・事業所名でも検索し、事業に関する風評もあわせて確認する
  • ヒットした記事は、URL・取得日・検索キーワードとともにスクリーンショットで保存する

ネット検索は無料で始められる一方、情報が断片的で、同姓同名の別人を拾ってしまう可能性があります。検索して「出てこなかった」ことと「関わりがない」ことは同じではない点に注意し、あくまで一次スクリーニングと位置づけます。検索の記録を残しておくことは、後から「確認した」ことを社内で説明する証跡にもなります。

新聞記事データベースで調べる

検索エンジンで拾いきれない過去の報道を確認したい場合は、新聞・雑誌記事のデータベースが有効です。一般のウェブ検索では上位に出てこない古い記事や、地方紙・専門紙の記事まで、氏名で横断的に検索できます。ネット上の匿名の書き込みと違い、報道機関が発信した記事は信頼性が高く、社内で説明する際の根拠にしやすいのが利点です。

代表的な新聞記事データベースには、日経テレコンやG-Searchデータベースなどがあります。会員登録のうえ、対象者の氏名(必要に応じて生年や所属をあわせて)で記事を横断検索し、逮捕・行政処分・トラブルなどの報道がないかを確認します。

個人でも会員登録すれば月額数百円程度から利用できるサービスがあり、記事データベースを反社チェック向けの検索式で使えるツールもあります(後述)。記事の見出し確認とは別に本文の閲覧料が従量でかかる場合が多いため、費用は「調べる件数」に応じて見積もっておきます。

警察・暴力団追放運動推進センターへの情報照会(個人でできる範囲)

相手が暴力団関係者である疑いが強い場合、警察へ情報照会を行うことができます。ただし、これは誰でも興味本位で実名リストを入手できる制度ではありません。警察庁の通達に基づく都道府県警察の運用では、事業者が暴力団排除条例上の義務を果たすために必要な範囲で情報が提供される、という枠組みになっています。

事業者が取引等の相手方が暴力団員等でないことを確認するとともに、相手方が暴力団員等であると判明した際には取引解消等により暴力団員等を排除する意思を有するなど、条例上の義務を履行するために必要と認められる場合にあっては、その義務の履行に必要な範囲で情報提供を行うものとする。

出典:暴力団排除等のための部外への情報提供について(令和元年3月20日 警察庁通達)|警察庁(逐語は同通達に基づく都道府県警察の例規)

提供されるのは原則として「相手方が規制対象者の属性に該当する旨」の回答で、照会の際には取得情報を目的外に利用しない旨の誓約書の提出などが求められます。あわせて、暴力団追放運動推進センター(暴追センター)は、後述する政府指針が外部の専門機関として挙げる相談・助言先です。実名の該当回答を行う警察とは役割が異なり、対応方針の相談窓口として活用します。

個人ならではの調査の限界と、適法に調べるための注意点

自力の手段をひととおり押さえたら、個人を調べるときに特有の壁と、踏み越えてはいけない線を確認しておきます。ここを理解せずに進めると、調べたつもりで見落とす、あるいは調べ方そのものが法的に問題になる、という事態を招きかねません。

公開情報が乏しい個人ならではの限界

法人と違い、個人には登記のような公的に確認できる基礎情報が乏しく、公開されている情報そのものが限られます。報道されていない事案はネット検索でも新聞記事データベースでも拾えず、「検索して何も出てこなかった」ことは「反社会的勢力と無関係である」ことを保証しません。個人の調査は、複数の手段を重ねてもなお不確実性が残る前提で、確認できた範囲を記録していく作業だと捉えるのが実務的です。

同姓同名をどう見分けるか(生年月日・経歴・屋号での絞り込み)

個人名検索で最大の壁になるのが同姓同名です。ネガティブな記事がヒットしても、それが調査対象と同一人物とは限りません。別人の情報をもとに取引を見送れば相手に不利益を与えかねず、逆に見逃せばリスクを取り込むことになります。ヒットした情報を対象本人のものと確定させるには、次のような追加情報での絞り込みが必要です。

  • 生年月日・年齢:記事中の人物の年齢と、契約書類などで把握している対象の生年月日を突き合わせる
  • 経歴・所在地:勤務先・出身地・活動地域など、記事の記述が対象の経歴と一致するかを確認する
  • 屋号・事業所名:個人事業主なら、氏名だけでなく屋号でも検索し、事業の同一性から裏づける
同姓同名の別人を見分けるための同定手順を示した図解。ネガティブな記事がヒットしても対象本人とは限らないため、本人の情報と3点で突き合わせる。生年月日・年齢(記事中の人物の年齢と把握している生年月日を突き合わせる)、経歴・所在地(勤務先・出身地・活動地域が対象の経歴と一致するか)、屋号・事業所名(個人事業主なら屋号でも検索し事業の同一性から裏づける)。そのうえで同一人物かを確定し、判断の根拠を記録に残す。

外注先の個人事業主などで生年月日を把握していない場合は、契約時に本人確認書類の提示を求めて取得しておくか、屋号・事業所名から事業の同一性を確認する方法で代替します。手元の情報が少ないほど、同定の確度は下がる点も踏まえておきます。

自力の検索では、こうした突き合わせを手作業で行うことになります。後述する反社チェックツールの中には、氏名の表記ゆれ(斉藤・斎藤など)への対応や、年齢レンジを指定した絞り込み、生年での検索といった同定を支援する機能を備えたものがあり、同姓同名の切り分けに要する手間を減らせます。いずれの場合も、なぜ同一人物と判断した(またはしなかった)のかの根拠は記録に残しておきます。

適法に調べるための線引き(個人情報保護法・職業安定法・暴排条例)

個人を調べる行為は、個人情報の取り扱いそのものです。個人情報保護法(個人情報の保護に関する法律)は、個人情報を取り扱う際に利用目的をできる限り特定し、その範囲内で扱うことを求めています。

個人情報取扱事業者は、あらかじめ本人の同意を得ないで、前条の規定により特定された利用目的の達成に必要な範囲を超えて、個人情報を取り扱ってはならない。

出典:個人情報の保護に関する法律 第18条第1項|e-Gov法令

ここで誤解しやすいのが本人同意の要否です。「反社チェック(取引先の適格性確認)」という利用目的を特定し、その範囲内で公開情報を確認・記録する限り、本人の同意は必ずしも必要ではありません。同意が問題になるのは、特定した目的の範囲を超えて取り扱う場合です。

一方で、偽りその他不正の手段による取得は禁じられており(第20条第1項)、なりすましや偽計で情報を得る行為は適法な調べ方の外にあります。逮捕歴・犯罪歴などの要配慮個人情報は取得に原則本人同意が必要ですが、報道等ですでに公開されている情報は同意不要の例外に当たり得ます。

採用候補者を調べる場面では、さらに職業安定法の制約が加わります。同法は、募集・採用に関わる者が求職者等の個人情報を業務の目的の範囲内で収集・使用するよう求めており、SNSのいわゆる裏アカウント調査のような、業務目的を超えた収集は制約の対象になり得ます。

……求職者、労働者になろうとする者又は供給される労働者の個人情報……を収集し、保管し、又は使用するに当たつては、その業務の目的の達成に必要な範囲内で、厚生労働省令で定めるところにより、当該目的を明らかにして求職者等の個人情報を収集し、並びに当該収集の目的の範囲内でこれを保管し、及び使用しなければならない。

出典:職業安定法 第5条の5第1項|e-Gov法令

この規制が直接及ぶのは採用・募集の文脈の「求職者等」です。一般の取引先や外注先の個人がそのまま対象になるわけではありませんが、採用候補を調べる際にはSNSの非公開領域への踏み込みに注意が必要です。

契約の相手方(個人を含む)が暴力団関係者でないことを確認する取り組みは、各都道府県の暴力団排除条例が事業者に求めています。ただし、これは「確認するよう努める」「特約を定めるよう努める」という努力義務であり、反社チェックを一律に義務づけるものではない点は正確に押さえておきます。条例の条番号や文言は都道府県ごとに異なります。

検索記録の保存と、継続的なチェック

調べた結果は、いつ・どの手段で・何を確認したかがわかる形で保存します。検索キーワード・取得日・結果のスクリーンショットをそろえておくと、後日「反社チェックを実施した」ことを社内や取引の場で示す証跡になります。

また、継続的に発注する外注先は、契約時の一度きりで終わらせず定期的に再確認する運用が有効です(理由は後述します)。手作業での定期チェックが負担になる場合は、次章で扱うツールの活用が現実的な選択肢になります。

自力か専門サービスか――費用と継続監視で見極める

ここまでの手段を踏まえ、どこまで自力でやり、どこから専門サービスに任せるかを判断します。分かれ目になるのは「調べる相手が何人で、どのくらいの頻度か」と「同定精度・工数・継続監視にどこまで手をかけられるか」です。

無料でどこまでできて、どこから有料が必要か

個人1名を単発で確認するだけなら、ネット検索と公開情報の確認は無料で行え、多くの場合はここで十分です。有料の手段を検討したくなるのは、次のような状況です。

  • 過去の報道まで確実に拾いたい:新聞記事データベース(月額数百円台の会員料+閲覧の従量料)
  • 同姓同名の切り分けや証跡管理を効率化したい:反社チェックツール(無料枠あり〜月額数百円・数千円〜)
  • 外注先を継続的に・多数チェックしたい:一括検索や再検索、モニタリングに対応したツール
  • 疑いが強く踏み込んだ裏取りが必要:専門調査会社・興信所(1件あたり数万円〜、要見積もり)
個人の反社チェックの手段を費用と用途で段階的に整理した図解。基本は個人1名を単発で確認する場合でネット検索と公開情報の確認は無料。目的に応じて、過去の報道まで拾うなら新聞記事データベース(月額数百円台の会員料+従量)、同姓同名の切り分けや証跡管理には反社チェックツール(無料枠あり〜月額数百円・数千円)、外注先を継続的に多数チェックするなら再検索やモニタリングに対応した有料ツール、疑いが強く踏み込んだ裏取りには専門調査会社・興信所(1件あたり数万円〜、要見積もり)へ手段を上げる。

ツールは、フリープランや無料トライアルを備えたものなら、まず自社のケースで試してから費用を判断できます。「無料でどこまで分かるか」を確かめ、限界を感じた部分だけを有料の手段で補うという順序が、無駄なくコストを抑えるうえで現実的です。

個人1名を単発で調べるのか、外注先を継続的にチェックするのかによって、割安になる料金体系(月額定額・従量制・1件あたり単価)は変わります。主要な反社チェックツールの料金体系や1件あたりの単価を横並びで詳しく比較したい場合は、以下の記事で整理しています。

取引リスクに応じて手段を使い分ける

すべての取引に同じ手間をかける必要はありません。取引の金額・継続性・相手の立場に応じて、調査の深さを変えるのが効率的です。

少額・短期の取引であれば公開情報の検索を中心とした標準的な確認で足りますが、大口契約や継続的な業務委託、役員就任などリスクの高い場面では、ツールや調査会社を使った高精度の確認へ引き上げます。反社会的勢力との関わりが強く疑われる場合は、自力の調査にとどめず、警察・暴追センターや弁護士への相談を早めに検討します。

個人名検索に対応したツールを選ぶ観点

反社チェックツールと一口に言っても、会社名や法人番号を起点にするものが多く、個人を氏名で直接調べられるとは限りません。個人の調査に使うなら、次の観点で見極めます。

  • 個人名・代表者名で検索できるか(会社名起点だけのツールは個人の調査に向かない)
  • 同姓同名を切り分ける機能(生年・年齢レンジ・表記ゆれ対応・同一性確認)があるか
  • 検索対象のデータ範囲(新聞・雑誌記事、独自データベース、制裁リスト、海外情報など)
  • 費用が用途に合うか(単発向けの低額プランか、多数・継続向けの定額・一括か)
  • 継続監視への対応(定期チェックの自動化・再検索・モニタリング通知・証跡の保存)

【比較表】個人名検索に対応した反社チェックツール

ここからは、個人名・代表者名での検索に対応し、同姓同名の同定や継続監視といった個人の調査ならではの課題に応えられるツールを比較します。初期費用・料金体系・無料で試せる範囲を並べました。自力の検索で限界を感じた部分を、どのツールで補えるかを確認してください。

個人名検索に対応したツールを比較しているため、「個人名検索の対応」列はすべて対応です。選ぶときは、料金と「同姓同名の同定支援」の列に注目してください。

個人1名を単発・低コストで確認したいなら、月額数百円台の低額プランや無料枠のあるツールが入りやすく、外注先を継続的に多数チェックするなら、一括検索や再検索に対応した有料ツールが向いています。

費用をかけずに同姓同名まで切り分けたい場合は、まず自力の検索や低額のツールで候補を拾い、白黒つかないものだけを、生年検索・年齢レンジ指定・同一性確認コンサルといった同定支援のあるツールで確定する、という組み合わせも有効です。

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サービス名RISK EYES(リスクアイズ)RiskAnalyze(リスクアナライズ)RoboRoboコンプライアンスチェックSP RISK SEARCHJCIS WEB DB Ver.3Gチェッカー反社チェッカー
個人名検索の対応
検索対象データWEB・新聞記事
制裁リスト・独自反社DB
国内約1,000媒体
海外240以上の国・地域
ネット記事・新聞記事
海外情報DB
独自DB・新聞記事
ネット風評・海外
自社リスク情報DB
(DB照合型)
新聞・雑誌記事
(約120紙誌・過去40年)
新聞・テレビ・Webニュース
同姓同名の同定支援生年での検索
代表者名の調査代行
異体字(表記ゆれ)に対応表記ゆれ対応
年齢レンジ指定(±1〜5歳)
同一性確認コンサル
(専門スタッフが判定)
無料で試せる範囲無料トライアルあり
(本番画面を利用可)
無料トライアルあり
(期間・件数は要相談)
取引先10件まで無料
(自動で有料化しない)
公式に記載なし公式に記載なし無料トライアルありフリープランで月3回まで無料
初期費用無料無料無料要問い合わせ無料無料無料
月額・料金最低月額15,000円(税別)
+300円/検索(1媒体ごと)
月額27,500円〜
(ライト/年間600検索)
従量プラン月額0円
1件250円〜(ネット検索)
要問い合わせ(会員制)年間ID利用料+検索従量
(国内単価は要見積もり)
月額660円(税込)〜
+1検索165円(50件まで・本文出力料別)
月額10,000円(税抜・無制限)
フリープランは0円
詳細情報公式資料を見る公式資料を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

※料金・機能は2026年7月時点の各社公式情報にもとづきます。最新の詳細は各サービスの公式情報をご確認ください。

個人名検索に対応した反社チェックツールの個別紹介

比較表で取り上げたツールを、個人の調査に役立つ機能を中心に紹介します。同姓同名の絞り込みや継続監視への対応、無料で試せる範囲に注目して読み進めてください。

1. RISK EYES(リスクアイズ)(ソーシャルワイヤー株式会社)

RISK EYES(リスクアイズ)のウェブサイト

WEBニュース・新聞記事などの公知情報を使い、「人名」と「逮捕などのネガティブワード」を組み合わせて反社会的勢力との関係・犯罪関与・不祥事の有無を確認する反社チェック専用ツールです。提供元は東証グロース市場に上場するソーシャルワイヤーです。個人の調査で頼りになるのが、同姓同名を絞り込むための生年での検索や、代表者名の調査代行といった機能です。

登録した対象に関するリスク報道があれば懸念レベルを5段階で自動通知するリスクアラート機能や、前回ヒットしなかった新規記事だけを調べる差分検索を備え、外注先の継続的なチェックにも向いています。料金は初期費用無料、月間の最低利用料金15,000円(税別)に1媒体ごと300円/検索の従量制で、本番画面を使える無料トライアルが用意されています。

2. RiskAnalyze(リスクアナライズ)(KYCコンサルティング株式会社)

RiskAnalyze(リスクアナライズ)のウェブサイト

個人名・企業名を入力すると、反社会的勢力とのつながり・逮捕歴・行政処分・訴訟歴・風評などを調査し、判定済みの調査レポートを最短0.4秒で表示するAI活用型のツールです。国内約1,000媒体を1時間おきに自動収集し、海外240以上の国・地域のリスク情報にも対応します。異体字への対応があり、氏名の表記の違いを踏まえた調査ができます。

CSVによる一括検索は1,000件を約1分で処理し、調査の証跡はクラウド上に7年間自動保存されるため、外注先を多数・継続的にチェックする用途にも適しています。料金は初期導入費用が無料で、月額はライトプラン27,500円(年間600検索)から。API利用料も無料で、情報セキュリティの国際規格ISO/IEC 27001:2022も取得しています(2025年7月登録)。無料トライアルの利用も可能です。

3. RoboRoboコンプライアンスチェック(オープン株式会社)

RoboRoboコンプライアンスチェックのウェブサイト

取引先だけでなく採用候補者などの個人も自動でチェックできる、クラウド型の反社・コンプライアンスチェックサービスです。インターネット記事検索・新聞記事データベース検索・海外情報データベース検索を組み合わせ、生成AIによる記事の要約や、注目度の3段階自動判別で確認の手間を減らせます。Excelデータのドラッグ&ドロップで取引先を一括登録し、まとめて検索できます。

初期費用は無料で、従量プランは1件あたり250円〜(インターネット検索)と低単価から始められ、実際の取引先を10件まで無料で試せるトライアルがあります。トライアル期間が終わっても自動で有料プランへ切り替わらないため、まず使い勝手を確かめてから導入を判断できます。SBI証券が上場企業に求められる要件の観点で監修している点も特徴です。

個人の調査では、ヒットした情報が白とも黒とも判断しづらいグレーなケースが少なくありません。ネット検索とデータベース検索がカバーする情報の違いについて、提供元のオープン株式会社は次のように述べています。

関根氏
オープン株式会社 RoboRobo事業部 マーケティング部 部長
関根氏
独自インタビューより

単体の反社チェックのスピードだけを比較すると、データベース検索に特化した他社ツールの方が速い場合もあります。ただし当社はリアルタイムのネット検索も行うため、白黒だけでなくグレーゾーンの情報まで取得できます。会社によってはグレーゾーンでも取引を進める判断もあれば、取引しないという判断もある。そうした細かなグラデーションに対応できることが当社ならではの価値です。

SP RISK SEARCHのウェブサイト

企業危機管理の専門会社エス・ピー・ネットワークが提供する会員制の反社チェックシステムです。ひとつのキーワード入力で、独自データベース・新聞記事検索・インターネット風評検索の3つの結果を同時に取得し、統一フォーマットのレポートとして出力できます。個人の調査で心強いのが同姓同名への対処で、氏名の表記ゆれ(斉藤・斎藤・齋藤・齊藤など)に対応し、年齢レンジ(±1〜5歳)を指定した絞り込みができます。

個人・法人の一括検索にも対応し、最大20,000件までまとめて調べられます。長年の危機管理コンサルティングのノウハウを背景にしたデータベースが強みです。会員制のため、料金は個別見積もり(要問い合わせ)となります。

5. JCIS WEB DB Ver.3(日本信用情報サービス株式会社)

JCIS WEB DB Ver.3のウェブサイト

法人名・個人名を検索画面に入力すると、自社で構築した反社・リスク情報データベースに照合し、該当情報を一覧表示するデータベース照合型の反社チェックシステムです。PC・タブレット・スマートフォンから24時間利用でき、CSVによる一括検索(最大5,000件)にも対応します。

個人の調査で有用なのが、ヒット情報が対象と同一人物かどうかを専門スタッフが判定する同一性確認コンサルティング(電話での回答は無料)と、一度検索した対象の再検索が1年以内なら無料になる仕組みです。同姓同名の切り分けと継続モニタリングのコストを抑えたい場合に向いています。初期費用がかからず、年間のID利用料と検索の従量による料金体系で、海外リスク情報検索は1件500円(税込)から利用できます。

6. Gチェッカー(株式会社ジー・サーチ)

Gチェッカーのウェブサイト

富士通グループの株式会社ジー・サーチが運営する新聞・雑誌記事データベースを基盤に、人物名を入力するだけでコンプライアンス調査用の検索式がセットされた状態で記事検索ができるツールです。ネット情報より信頼性が高い新聞記事を情報源に、反社会的勢力との関係に関わる報道の有無を確認できます。複数の対象(人物名・企業名)を1回で最大50件まとめて検索でき、1件ずつ入力する手間を減らせます。

登録料は0円で、クレジットカード会員なら月額660円(税込)から利用でき、本記事で紹介するツールの中では最も低い月額水準で、個人1名の低頻度な確認から始めやすい料金設計です(1回の検索は165円・税込、50件まで。記事本文の表示には別途、情報出力料が従量でかかります)。無料トライアルも用意されています。

7. 反社チェッカー(PRBASE PTE. LTD.)

反社チェッカーのウェブサイト

複数の新聞社の記事・テレビ番組情報・Webニュース記事を独自にデータベース化し、Web上で企業名・個人名・団体名を名称検索できるクラウド型の反社チェックツールです。会員登録時の審査がなく、登録後すぐに使い始められる手軽さが特徴です。

月3回まで無料で使えるフリープランがあり、「無料でどこまで調べられるか」を確かめたい個人の調査に入りやすいツールです。より本格的に使う場合は、月額10,000円(税抜)の定額で検索無制限のスタンダードプランがあり、要問い合わせ型が多い反社チェックツールの中で費用が事前に把握できる明朗さも利点です。

ここで取り上げたのは個人名検索に対応したツールですが、法人の取引先も含めた反社チェックツール全般を、料金・データソース・精度といった観点から比較して選びたい場合は、以下の記事で詳しく解説しています。導入を検討される方はあわせてご覧ください。

反社の疑い・ヒットが出た場合の対応

調査の結果、反社会的勢力との関わりが疑われる情報が出てきた場合や、同一人物かどうかグレーな場合は、あわてて自己判断で動かず、順を追って対応します

まず、ヒットした情報が本当に対象本人のものかを、生年月日や経歴で改めて確認します。そのうえで、契約前であれば取引の見送りを、契約後であれば契約書の暴力団排除条項に基づく解除を検討します。政府の指針は、反社会的勢力とは取引を含めた一切の関係を遮断すること、そして契約書に排除条項を盛り込んでおくことを有効な対応として挙げています。

契約書や契約約款の中に、①暴力団を始めとする反社会的勢力が、当該取引の相手方となることを拒絶する旨や、②当該取引が開始された後に、相手方が暴力団を始めとする反社会的勢力であると判明した場合や相手方が不当要求を行った場合に、契約を解除してその相手方を取引から排除できる旨を盛り込んでおくことが有効である。

出典:企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針(平成19年6月19日 犯罪対策閣僚会議幹事会申合せ)|法務省

契約を解除する際は、理由を細かく明言せず慎重に進めるのが一般的な実務です。自社の審査基準は非公開とし、対応方針は社内だけで判断せず、弁護士や警察、暴力団追放運動推進センターといった外部の専門機関に早めに相談します。判断がつかないグレーな結果は、その旨も含めて記録に残しておきます。

なぜ個人・個人事業主にも反社チェックが必要か(法的根拠)

ここまで調べ方を見てきましたが、そもそもなぜ相手が個人でも反社チェックが求められるのかを、根拠とあわせて整理しておきます。

そもそも反社会的勢力とは・個人のどこまでが対象か

反社会的勢力への対応の出発点になるのが、政府の「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」です。この指針は反社会的勢力を、暴力団などの属性と、不当要求などの行為の両面からとらえるとしたうえで、その対象を「集団又は個人」と明記しています。この指針に照らせば、反社チェックは法人だけの問題ではなく、一人の個人も対象に含まれます。

暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人である「反社会的勢力」をとらえるに際しては、暴力団、暴力団関係企業、総会屋、社会運動標ぼうゴロ、政治活動標ぼうゴロ、特殊知能暴力集団等といった属性要件に着目するとともに、暴力的な要求行為、法的な責任を超えた不当な要求といった行為要件にも着目することが重要である。

出典:企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針(平成19年6月19日 犯罪対策閣僚会議幹事会申合せ)|法務省

この指針自体は政府の申合せであり、直接の法的拘束力を持つものではありません。しかし、金融機関向けの監督指針もこの指針の趣旨を踏まえた態勢整備を求めており、各都道府県の暴力団排除条例は、事業者が契約の相手方(個人を含む)について暴力団関係者でないことを確認するよう努めることを求めています。

さらに、株式の新規上場審査では、日本取引所グループの企業行動規範で反社会的勢力の排除が遵守事項とされ、上場申請時には役員・主要株主・主な取引先といった個人も対象に含む「反社会的勢力との関係がないことを示す確認書」の提出が求められます。上場を目指す企業では、個人単位の反社チェックが実務として要請されるわけです。

反社チェックの対象は個人だけにとどまらず、取引先企業・自社の役員・株主など多岐にわたり、それぞれリスクの優先度が異なります。個人以外も含めて、誰をどこまでチェック対象にすべきかの全体像を確認したい場合は、以下の記事もあわせてご覧ください。

個人を調べるタイミング(契約前と、契約後の定期チェック)

個人を調べる基本のタイミングは、取引や契約を始める前です。契約後に反社会的勢力と判明すると、関係の解消に手間もリスクもかかるため、関係を持つ前に確認しておくのが原則です。あわせて、契約時に問題がなくても、その後に反社会的勢力との関係が生じる可能性は残ります。継続的に取引する外注先については、契約更新のタイミングや一定の周期で再確認する運用にしておくと、変化を早期に捉えられます。

フリーランス新法と、個人事業主の外注先チェック

2024年11月に施行されたフリーランス新法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)は、企業が個人事業主(特定受託事業者)へ業務委託する際のルールを定めています。この法律により、給付の内容・報酬額・支払期日などの取引条件を書面などで明示することが義務づけられました。

この法律自体に反社会的勢力に関する条項があるわけではありませんが、発注書面や契約書を整える動きが進むなかで、契約に反社排除条項を盛り込む実務も広がりやすくなっています。個人事業主への外注が増える企業ほど、契約書面の整備とあわせて反社チェックの運用を見直しておくと安心です。

まとめ

個人・個人事業主の反社チェックは、まずネット検索・新聞記事データベース・行政への情報照会といった自力の手段から着手できます。ただし、公開情報が乏しく同姓同名の切り分けが難しいという個人ならではの限界があり、個人情報保護法や職業安定法を踏まえて適法に調べる線引きも欠かせません。

単発の確認なら自力で十分なことが多い一方、外注先を継続的に・多数チェックしたい場合は、個人名検索や同定支援、モニタリングに対応した反社チェックツールが現実的な選択肢になります。まずは無料で試せる範囲から自社のケースに合う手段を見極め、確実な反社チェックの運用につなげてください。

個人の反社チェックに関するよくある質問(FAQ)

Q. 個人の反社チェックとは何ですか?

A. 個人の反社チェックとは、取引先・採用候補・外注先といった一人の個人が、暴力団などの反社会的勢力に該当しないか、また関わりを持っていないかを公開情報などで確認する取り組みです。

政府の「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」は反社会的勢力を「集団又は個人」と明記しており、反社チェックは法人だけでなく個人も対象に含まれます。会社名で調べる法人のチェックとは異なり、氏名を起点に報道・トラブルの有無を確認する点が特徴です。

Q. 個人の反社チェックで同姓同名の別人をどう見分ければよいですか?

A. 個人の反社チェックで同姓同名を見分けるには、生年月日・年齢、経歴や所在地、個人事業主なら屋号を、契約書類などで把握している対象本人の情報と突き合わせて同一人物かを確定します。ネガティブな記事がヒットしても、それが調査対象と同一人物とは限らず、別人の情報で取引を見送れば相手に不利益を与えかねません。

反社チェックツールの中には、生年での検索、年齢レンジの指定、氏名の表記ゆれ(斉藤・斎藤など)への対応で同定を支援する機能を備えたものもあります。なぜ同一人物と判断した(またはしなかった)のかの根拠は、必ず記録に残しておきます。

Q. 個人の反社チェックでSNSや裏アカウントを確認してもよいですか?

A. 個人の反社チェックでは、公開されているSNSや投稿の確認は取り扱いに注意すれば問題ないとされる一方、非公開のいわゆる裏アカウントの調査は、とくに採用・募集の場面で職業安定法の制約に触れる恐れがあります

同法は、募集・採用に関わる者が求職者等の個人情報を業務の目的の範囲内で収集・使用するよう求めており、業務目的を超えた収集は制約の対象になり得ます。この規制が直接及ぶのは採用・募集の「求職者等」で、一般の取引先や外注先がそのまま対象になるわけではありませんが、いずれの場合も非公開領域への踏み込みには慎重を期します。

Q. 個人の反社チェックに費用はかかりますか?無料でどこまでできますか?

A. 個人の反社チェックは、個人1名をネット検索と公開情報で確認する範囲なら無料で行え、単発の確認であれば多くの場合はここで足ります

有料の手段が必要になるのは、過去の報道まで確実に拾いたい場合(新聞記事データベース=月額数百円台の会員料+閲覧の従量)、同姓同名の切り分けや証跡管理を効率化したい場合(反社チェックツール=無料枠あり〜月額数百円・数千円)、疑いが強く踏み込んだ裏取りが必要な場合(専門調査会社=1件あたり数万円〜)です。

フリープランや無料トライアルのあるツールなら、まず無料で試してから限界を感じた部分だけを有料で補えます。

Q. 個人名で検索して何も出てこなければ反社ではないと言えますか?

A. 検索して何も出てこなかったことは、反社会的勢力と無関係であることを保証しません。法人と違い個人は登記のような公的な基礎情報が乏しく、報道されていない事案はネット検索でも新聞記事データベースでも拾えないためです。

ネット検索はあくまで一次スクリーニングと位置づけ、取引の金額や継続性などリスクに応じて、新聞記事データベースや反社チェックツールといった手段を重ねて確認するのが実務的です。確認できた範囲を記録に残していく作業だと捉えます。

Q. 個人事業主の外注先にも反社チェックは必要ですか?

A. 個人事業主の外注先も、法人と同様に反社チェックの対象になります。各都道府県の暴力団排除条例は、事業者が契約の相手方(個人を含む)について暴力団関係者でないことを確認するよう努めることを求めています。

また、2024年11月に施行されたフリーランス新法により、個人事業主への業務委託で取引条件を書面などで明示することが義務づけられ、契約書面を整える動きのなかで反社排除条項を盛り込む実務も広がりやすくなっています。継続的に発注する外注先は、契約時の一度きりで終わらせず定期的に再確認する運用にしておくと安心です。

Q. 個人の反社チェックで反社の疑いが出たらどうすればよいですか?

A. 反社の疑いが出た場合は、あわてて自己判断で動かず、まず同一人物かを生年月日・経歴で再確認したうえで、契約前なら取引の見送りを、契約後なら契約書の暴力団排除条項に基づく解除を検討します

政府の指針は、反社会的勢力とは一切の関係を遮断すること、契約書に排除条項を盛り込んでおくことを有効な対応として挙げています。契約解除の際は理由を細かく明言せず慎重に進め、対応方針は社内だけで判断せず、弁護士・警察・暴力団追放運動推進センターといった外部の専門機関に早めに相談します。判断がつかないグレーな結果も、その旨を含めて記録に残しておきます。

Q. 個人の反社チェックはどのくらいの頻度で再チェックすべきですか?

A. 個人の反社チェックは、契約前の確認で終わらせず、契約更新のタイミングや一定の周期で定期的に再確認するのが基本です。契約時に問題がなくても、その後に反社会的勢力との関係が生じる可能性は残るためです。

とくに継続的に発注する外注先ほど、定期チェックの重要性が高まります。手作業での定期チェックが負担になる場合は、一度検索した対象の再検索やモニタリング通知に対応した反社チェックツールを使うと、継続監視のコストを抑えられます。

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