取引先の反社チェックをしようとしたとき、自社がすでに契約している日経テレコンや、与信調査で使う帝国データバンクで「反社チェックまで済ませられないか」と考える担当者は少なくありません。上司から「日経テレコンがあるんだから、それで見ておいて」と言われた方もいるでしょう。まず気になるのは、この2つで反社チェックが実際にできるのか、そして何が見えるのかという点です。
この記事では、日経テレコンと帝国データバンクで反社チェックが「できるのか・どう操作するのか・その正体は何か」を具体的に整理します。あわせて、この2つでは拾いきれない部分(限界)と、それを補う反社チェック専用ツールとの使い分けまで、実務の運用フローとして解説します。
手元の資源で反社チェックをどこまで賄えるのかを見極め、足りない部分だけを効率化・証跡化する。そのための判断材料として活用してください。
目次
結論:日経テレコンでの反社チェックは「報道されたネガティブ情報」の記事検索
ここからは、日経テレコンで反社チェックができるのかという最初の疑問に、結論から答えます。
日経テレコンは反社チェックに利用できます。ただしその正体は、新聞・雑誌などの報道記事を横断検索し、取引先に関する「報道されたネガティブ情報」を探す記事検索です。反社会的勢力かどうかを判定する専用のデータベースに、企業名や人名を照合する仕組みそのものではありません。日経テレコンを提供する日本経済新聞社グループも、記事検索を反社チェックの手段として位置づけています。
もう一方の帝国データバンクは信用調査(与信)が中心で、与信レポートを取得しただけでは反社チェックを済ませたことにはなりません(詳しくは後述します)。まずは日経テレコンから見ていきます。
反社会的勢力に利益を供与した事業者を処罰対象とする「暴力団排除条例」が施行され、取引先のコンプライアンスチェックを強く求められています。そんな中、コンプライアンスチェックの手段の一つとして「日経テレコン」が多くの企業様で採用されております。
日経テレコン 機能紹介ページ|日本経済社(nks.co.jp)
日経テレコンは、500以上の媒体・過去40年分の新聞・雑誌記事を含む、750を超える情報源をまとめて検索できるサービスです。取引先の企業名や代表者名と、「逮捕」「詐欺」などのネガティブワードを組み合わせて検索することで、過去の不芳報道の有無を確認します。この「報道された事実にもとづく確認」という性格が、日経テレコンで反社チェックを行う際の前提になります。
日経テレコンでの反社チェックのやり方【手順】
ここからは、日経テレコンで実際にどう操作して反社チェックを行うのかを解説します。基本の流れは次のとおりです。画面の細部は契約プランによって異なるため、操作の流れとして把握してください。
- 取引申請書などをもとに、調べる取引先の企業名と代表者名(相手が個人ならその個人名)を確定する
- 日経テレコンの新聞記事検索で、企業名・代表者名に「逮捕」「詐欺」などのネガティブワードを組み合わせて検索する
- 検索結果が0件ならそのレポートを証跡として保存し、1件以上あれば見出しと該当記事を保存する
- ヒットした情報が取引先本人のものか、住所・生年月日などで見極める(同姓同名の別人に注意)
- 判断が難しい場合は社内の責任者へ報告し、必要に応じて外部機関へ照会する
それぞれのステップのポイントを、以下で補足します。
検索の基本:企業名・代表者名 × ネガティブワード
反社チェックの基本操作は、調べたい取引先の企業名・代表者名と、事件や不祥事を示すネガティブワードを組み合わせて記事を検索することです。日経テレコンには、リストから企業名・人名を登録すると自動で検索式が設定され、まとめて検索できる「リストで検索」機能もあります(登録は最大50件まで)。検索結果はレポートとして出力でき、確認の証跡として残せます。
ネガティブワードの例
ネガティブワードとは、反社会的勢力との関わりや犯罪・不祥事を示唆する検索キーワードです。代表的なものには、次のような語があります。
- 反社会的勢力に関する語:暴力団、総会屋、フロント企業、企業舎弟、反社会的勢力 など
- 犯罪・逮捕に関する語:逮捕、送検、検挙、詐欺、恐喝、横領、背任 など
- 不正・処分に関する語:インサイダー取引、粉飾、脱税、行政処分、行政指導、談合 など
公認会計士向けメディアのジャスネットキャリアは、日経テレコンでの反社チェックの手順を解説しており、「恐喝 ●●●●(個人名)」のように事件を示す語と対象者名を組み合わせて検索する方法を紹介しています。
こうしたキーワードを網羅的に組み合わせるほど確認の精度は上がりますが、そのぶん検索と目視確認の手間も増えます。まずは暴力団・詐欺・逮捕・行政処分といった代表的な語から始め、業種や取引先のリスクに応じて広げるのが現実的です。
ヒットした記事の判断と証跡の保存
検索結果が0件だった場合は、その結果をそのまま確認の証跡として保存します。1件以上ヒットした場合は、見出しと該当記事を保存したうえで、その情報が本当に取引先本人に関するものかを見極める必要があります。とくに同姓同名の別人がヒットすることは珍しくないため、住所・生年月日などで本人かどうかを確認します。判断が難しい場合は、社内の責任者への報告や、必要に応じて外部機関への照会に進みます。
稟議に添付する証跡としては、「いつ・誰が・どのキーワードで検索し、結果はどうだったか」を検索結果のレポートとともに残しておくことが実務上のポイントになります。
ここまでは取引先の企業名・代表者名を対象にした検索を前提にしてきましたが、実務では役員や株主、顧問まで確認範囲を広げるべきか迷う場面もあります。反社チェックをどこまでの範囲で行うかは、以下の記事で取引先・役員・株主別にリスクの優先度を整理しています。
帝国データバンクでの反社チェックの正体(与信調査とは別物)
続いて、もう一つの手元の資源である帝国データバンクを見ていきます。結論として、帝国データバンクは反社チェックにも活用できますが、その中心は信用調査(与信調査)であり、反社チェックとは目的が異なる点を押さえておく必要があります。
信用調査(与信)と反社チェックは目的が違う
信用調査(与信調査)は、取引先に支払い能力があるか、財務が健全かを評価するためのものです。一方の反社チェックは、取引先が反社会的勢力と関係していないかを確認するもので、見ている観点が異なります。調査会社の東京SRCは、この違いを次のように説明しています。
”信用調査は「会社に支払い能力があるか」を見るもの”(TEIKOKU NEWS 2017/11/10 「情報スクランブル」より)というのが大手調査会社の基本スタンス。一方、弊社調査は依頼者が「トラブルに巻き込まれ」ている状況で、対象者が「ワルかそうでないか」「ビジネスの常識・道徳があるかないか?」を見るもの、とお考えいただくとわかりやすいでしょう。
帝国データバンク/東京商工リサーチとの違い|東京SRC(tokyosrc.com)
この目的の違いから、帝国データバンクの与信レポートを取得しただけでは反社チェックを済ませたことにはなりません。与信情報は財務・支払い能力の評価が主眼であり、反社会的勢力との関係の有無を判定するものではないためです。
帝国データバンクのコンプライアンス向けサービス
帝国データバンクは、与信調査で培ったデータをコンプライアンスチェックにも活用できるサービスを提供しています。公式サイトでは、コンプライアンス用途について次のように説明されています。
TDBの調査活動により収集されたデータを活用し、効果的なコンプライアンスチェックを実現。出資関係の把握や海外企業の情報も入手できます。信頼性の高い情報で、取引先の透明性をしっかりと見極めましょう。
コンプライアンスチェックをしたい|株式会社 帝国データバンク(tdb.co.jp)
具体的なサービスとしては、企業情報・倒産情報・新聞記事などを検索できるインターネット企業情報サービス「COSMOSNET(コスモスネット)」や、企業サーチ、実質的支配者情報の把握などがあります。COSMOSNETでは、調べたい企業名から企業概要・新聞記事・倒産情報などを確認でき、与信情報だけでなく新聞記事によるネガティブ情報の確認にも使えます。
COSMOSNETは月額3,000円(本体価格)から利用でき、利用したコンテンツ分だけを支払う従量課金です。犯罪収益移転防止法(犯収法)に関わる実質的支配者の特定など、与信データの強みを活かした確認に向いています。
【比較表】新聞記事DB・信用調査会社・専用ツールの違い
ここまで見てきた日経テレコン(新聞記事DB)と帝国データバンク(信用調査会社)に、反社チェック専用ツールを加えた3つの手段を、一目で比較できるように整理します。それぞれ見えるものと役割が異なります。
| 手段 | 新聞記事DB(日経テレコン) | 信用調査会社(帝国データバンク) | 反社チェック専用ツール |
|---|---|---|---|
| 主に見えるもの | 報道されたネガティブ情報(新聞・雑誌記事) | 企業の与信・財務・登記・実質的支配者情報 | 公知情報+独自反社DB・制裁リストを横断 |
| 反社チェック専用機能 | なし(記事検索を流用) | なし(コンプラ向けデータを提供) | あり(一括検索・AI判定・モニタリング) |
| 得意な範囲 | 報道された不祥事・事件の確認 | 支払い能力・出資関係・実質的支配者の把握 | 効率的なスクリーニングと継続監視・証跡管理 |
| 苦手・拾えない範囲 | 報道されていない反社リスク/自動判定 | 反社性そのものの判定 | 非公開情報(各手段共通の限界) |
| 料金・契約 | 月額基本料金+従量(オンライン契約6,000円〜) | COSMOSNET 月額3,000円〜(本体価格) | 従量・月額など(サービスにより異なる) |
| 証跡 | 検索結果をレポート出力 | 報告書・データを保存 | 調査履歴を自動保存 |
※上記は一般的な傾向です。実際の機能・料金の詳細は各社情報をご確認ください。
日経テレコン・帝国データバンクだけでは足りない理由(2手段の限界)
日経テレコンと帝国データバンクは有力な確認手段ですが、この2つだけで反社チェックを完結させるには、いくつかの限界があります。
- 報道されていない反社リスクは拾えない:日経テレコンで確認できるのは、あくまで報道された情報です。まだ報道されていない反社会的勢力との関係は、記事検索では見つけられません。
- 与信調査は反社性を断定しない:帝国データバンクの与信情報は財務・支払い能力の評価が中心で、反社会的勢力との関係の有無を判定するものではありません。
- 同名異人のノイズと目視の負担:企業名・人名での記事検索は同姓同名の別人もヒットするため、本人かどうかの見極めに目視の手間がかかります。
- 継続的な確認と証跡管理の手間:反社チェックは取引開始時の一度で終わりではなく、継続的な確認が求められます。手作業では更新・記録の負担が積み上がります。
そもそも国の指針も、反社会的勢力による被害を防ぐには、取引先の審査に加えて、暴力追放運動推進センターや他企業の情報を活用してデータベースを逐次更新するといった、平素からの継続的な取り組みを求めています。
取引先の審査や株主の属性判断等を行うことにより、反社会的勢力による被害を防止するため、反社会的勢力の情報を集約したデータベースを構築する。同データベースは、暴力追放運動推進センターや他企業等の情報を活用して逐次更新する。
企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針(2007年6月19日 犯罪対策閣僚会議幹事会申合せ)|法務省(moj.go.jp)
こうした継続的なスクリーニングと証跡管理を手作業で回すのは負担が大きく、ここが反社チェック専用ツールの出番になります。
手元ツールと専用サービスを組み合わせた実務運用フロー
手元にある日経テレコンや帝国データバンクを捨てる必要はありません。既存の契約を活かしつつ、限界を専用ツールで補うのが現実的な進め方です。ここでは、実務での組み合わせ方を3つのステップで整理します。
1. 一次スクリーニングで幅広く確認する
まずは取引先を幅広く確認する一次スクリーニングです。専用ツールは、公知情報に独自の反社データベースや制裁リストを組み合わせ、一括検索で効率的にスクリーニングできます。日経テレコンでの記事検索を続ける場合も、件数が増えるほど専用ツールの一括処理が効いてきます。
2. ヒット時は深掘りして本人性を見極める
スクリーニングでヒットした場合は、その情報が取引先本人に関するものかを見極めます。専用ツールのノイズ抑制機能やAIによる注目度判定は、同名異人や無関係な記事を除外する負担を軽くします。帝国データバンクの企業情報で出資関係や実質的支配者を確認するなど、手元の資源を深掘りに使い分けるのも有効です。
3. 証跡を記録し、継続的にモニタリングする
確認した結果は、稟議に添付できる形で証跡として記録します。専用ツールには調査履歴を自動保存する機能や、登録した取引先に新たなリスク報道があれば自動で通知するモニタリング機能を備えたものがあります。取引開始後も継続してリスクを監視でき、手作業での更新負担を抑えられます。
反社チェックに使えるサービス
ここでは、日経テレコンや帝国データバンクの限界を補う反社チェック専用サービスを紹介します。なかでも日経リスク&コンプライアンスは、日経テレコンと同じ報道データベースを基盤とした専用スクリーニングで、既存の日経テレコン利用から地続きで導入を検討できます。各サービスの機能・料金は次の比較表と個別紹介で確認してください。
取引件数が少なく手作業で回せているうちは、無理に専用ツールを導入する必要はありません。件数の増加や、継続的な監視・証跡管理に限界を感じたときが、導入を検討するタイミングです。
| 比較項目 | 日経リスク&コンプライアンス | RISK EYES | RiskAnalyze | RoboRoboコンプライアンスチェック |
|---|---|---|---|---|
| 主なデータソース | 日経テレコンの新聞・業界紙(50紙以上)+ ダウ・ジョーンズのウォッチリスト | WEB記事・新聞・ブログ/掲示板・ 制裁リスト・独自の反社DBの5系統 | 国内約1,000媒体+ 海外240以上の国・地域(判定済みDB) | インターネット記事・新聞記事DB・ 海外情報DB(約190ヵ国) |
| 海外・制裁リスト対応 | ●制裁リスト・PEPs(200以上の国・地域) | ●日米の制裁リスト | ●PEPs・制裁(240以上の国・地域) | ●海外DB(約190ヵ国・約540万件) |
| 証跡・履歴の保管 | ●TPRMで調査履歴を一元管理 | ●法人番号で検索結果を一元管理 | ●クラウドに7年間自動保存 | ●証跡を一元管理・まとめてDL |
| 初期費用 | 要問い合わせ | 無料 | 無料 | 無料 |
| 料金の目安 | 要問い合わせ (ID利用料+検索単価×件数・年契約) | 月額最低15,000円〜(税別) +300円/検索(1媒体ごと) | 月額27,500円〜(ライト・年600検索) スタンダード月額50,000円(年1,200検索) | 従量250円〜/件(ネット検索) ミニマム月額5,000円〜 |
| 無料トライアル | ●審査あり | ● | ●期間・件数は要相談 | ●10件まで |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | 公式資料を見る | 公式資料を見る | サービス詳細を見る |
日経リスク&コンプライアンス(株式会社日本経済新聞社)

日経リスク&コンプライアンスは、日経テレコンと同じ報道データベースを基盤に、日本経済新聞社が提供するスクリーニングソリューションです。日経テレコンで手作業の記事検索を行っている企業にとって、同じ情報源のまま専用機能を足せる、地続きの選択肢となります。ただし日経テレコンとは別のサービスで、利用には別途の契約・申し込みが必要です。
国内の不芳報道を横断するネガティブニューススクリーニングに加え、ダウ・ジョーンズ提供のグローバルウォッチリストによる制裁リスト・PEPs(重要な公的地位者)照合にも対応します。言語理解研究所の自然言語処理技術で、同名異人や無関係な記事のノイズを抑える点も特徴です。現行の料金は非公開で、ID利用料と検索件数に応じた従量課金の組み合わせとなっており、無料トライアルが用意されています。
RISK EYES(ソーシャルワイヤー株式会社)

WEBニュース・新聞記事などの公知情報を使って、取引先や従業員のスクリーニングを行う反社チェック専用ツールがRISK EYESです。「法人名・人名」と「逮捕などのネガティブワード」を組み合わせ、WEB記事・新聞記事・掲示板・制裁リスト・独自のアンチソーシャルDBの5系統を横断して確認します。
2015年以降の反社関連報道を独自収集したデータベースと除外ワードの仕組みにより、不要な記事を減らして確認負担を抑えられるのが強みです。前回ヒットしなかった新規記事だけを調べる差分検索や、リスク報道を5段階の懸念レベルで自動通知するリスクアラート機能により、継続的なモニタリングも自動化できます。日米の制裁リスト検索にも対応しています。
RiskAnalyze(KYCコンサルティング株式会社)

RiskAnalyzeは、AIを活用したWEBサービス型のコンプライアンス・反社チェックツールです。個人名・企業名を入力すると、反社会的勢力とのつながり・逮捕歴・行政処分・訴訟歴・風評などを調べた判定済みのレポートを、1件あたり最短0.4秒で表示します。専門家がキュレーションした判定済みデータベースを参照する設計が、この速さを支えています。
CSVによる一括検索は1,000件を約1分で処理し、調査の証跡はクラウド上に7年間自動保存されます。CRMや基幹システムと連携するAPIやOEM提供にも対応し、既存の業務フローへの組み込みが可能です。情報セキュリティ管理の国際規格ISO/IEC 27001も取得しており、証跡管理を重視する企業にとって有力な選択肢となります。
RoboRoboコンプライアンスチェック(オープン株式会社)

取引先や採用候補者が法令を守っているか、企業倫理・社会規範に反する活動がないかを自動でチェックするクラウド型サービスが、RoboRoboコンプライアンスチェックです。インターネット記事検索・新聞記事DB検索・海外情報DB検索を組み合わせ、国内の報道だけにも海外情報だけにも偏らない横断的な確認ができます。
Excelデータのドラッグ&ドロップで取引先を一括登録し、1クリックでまとめて検索できます。生成AIによる記事の要約と、AIによる注目度の3段階自動判別で、確認作業を効率化できる点が特徴です。上場企業に求められるコンプライアンスチェックの要件という観点でSBI証券が監修しており、IPO・上場準備を進める企業にも適しています。料金は1件あたり250円からの従量課金で、初期費用は無料です。
記事検索が報道された事実を確認する手段であるのに対し、専用ツールがどこまでの情報を対象にするのか。この点について、提供元のオープン株式会社の関根氏は次のように述べています。

単体の反社チェックのスピードだけを比較すると、データベース検索に特化した他社ツールの方が速い場合もあります。ただし当社はリアルタイムのネット検索も行うため、白黒だけでなくグレーゾーンの情報まで取得できます。会社によってはグレーゾーンでも取引を進める判断もあれば、取引しないという判断もある。そうした細かなグラデーションに対応できることが当社ならではの価値です。
ここで紹介した4サービスは、日経テレコンや帝国データバンクの限界を補う代表例です。このほかの反社チェックツールも含めて、料金・データソース・精度といった観点で横断的に比較したい場合は、以下の記事で選び方とあわせて解説しています。
まとめ
日経テレコンでの反社チェックは、報道されたネガティブ情報を探す記事検索であり、帝国データバンクの中心は反社性を判定しない信用調査です。どちらも有力な確認手段ですが、報道されていないリスクや同名異人のノイズ、継続的な証跡管理といった限界があります。
手元の資源で確認できる範囲を見極めたうえで、足りない部分を反社チェック専用ツールで補う。この使い分けが、コストを抑えながら実効性のある反社チェック体制をつくる現実的な進め方です。まずは各サービスの資料で、自社の運用に合う機能と料金を確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 反社チェックとは何ですか?
A. 反社チェックとは、取引先や採用候補者が暴力団などの反社会的勢力と関係していないかを確認する取り組みです。2007年に政府が定めた「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」で企業に求められており、新規取引の開始前などに実施します。新聞記事データベースでの報道確認、信用調査会社のデータ活用、専用ツールでのスクリーニングなど複数の方法があります。
Q. 日経テレコンだけで反社チェックは十分ですか?
A. 日経テレコンだけで反社チェックを完結させるのは難しく、報道されていない反社リスクは拾えないという限界があります。日経テレコンは報道されたネガティブ情報を探す記事検索であり、まだ報道されていない関係や、スクリーニング機能による効率化・自動判定はカバーしていません。一次確認の手段としては有効ですが、継続的なモニタリングや証跡管理まで含めるなら、反社チェック専用ツールとの組み合わせが現実的です。
Q. 日経テレコンで反社チェックを行う料金はいくらですか?
A. 日経テレコンの料金は、月額基本料金に検索した記事数に応じた従量課金が加わる形が基本です。契約形態によって初期費用や月額は異なり、オンライン契約であれば月額6,000円程度から利用でき、初期費用は基本料金の2か月分が目安です。新聞記事の検索単価は各社の解説では1件あたり数百円程度とされます。反社チェックの件数が増えるほど従量分がかさむため、最新の料金は日経テレコンの公式情報で確認してください。
Q. 帝国データバンクの与信レポートを取れば反社チェックになりますか?
A. 帝国データバンクの与信レポートを取得しただけでは、反社チェックを済ませたことにはなりません。与信調査は取引先の支払い能力や財務の健全性を評価するものであり、反社会的勢力との関係の有無を判定するものではないためです。帝国データバンクを反社チェックに活用する場合は、企業情報・倒産情報・新聞記事を検索できるコンプライアンス向けサービス「COSMOSNET」などを利用します。
Q. 日経テレコンで同姓同名の人物がヒットしたときはどうすればよいですか?
A. ヒットした記事が取引先本人に関するものかを、住所・生年月日などの属性で照合して見極めます。企業名や代表者名での記事検索では同姓同名の別人がヒットすることが珍しくないため、記事の内容だけで判断せず本人性を確認することが重要です。判断が難しい場合は、社内の責任者への報告や外部機関への照会に進みます。専用ツールには、無関係な記事を除外するノイズ抑制機能を備えたものもあります。
Q. 反社チェックは取引開始時に一度行えば十分ですか?
A. 反社チェックは取引開始時の一度で終わりではなく、取引期間中も継続的に実施することが求められます。取引開始後に相手方が問題を起こす可能性があり、政府の指針も情報を逐次更新しながら平素から取り組むことを求めています。手作業での定期的な再確認は負担が大きいため、登録先に新たなリスク報道があると自動通知するモニタリング機能を備えた専用ツールの活用が有効です。
Q. 日経テレコンと帝国データバンクはどう使い分ければよいですか?
A. 日経テレコンは報道されたネガティブ情報の確認に、帝国データバンクは企業の与信・出資関係や実質的支配者の把握に向いており、目的で使い分けます。報道記事から反社リスクを探すなら日経テレコン、財務や登記・実質的支配者を含む企業実態の確認なら帝国データバンクが適します。どちらも公知情報が中心のため、報道されないリスクの網羅や効率化には専用ツールを組み合わせます。
Q. 反社チェックをしても何もヒットしないのは問題ですか?
A. 反社チェックで何もヒットせず「該当なし」となるのは通常のことで、問題ではありません。実際に反社会的勢力との関係が報道されている取引先はごく一部で、大半は結果がゼロになります。重要なのは、ヒットの有無にかかわらず「いつ・誰が・どの方法で確認し、結果はどうだったか」を証跡として記録し、確認を実施した事実を残しておくことです。
反社チェックツールの料金・手数料を一括チェック
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