EC事業が成長するほど、受注や出荷の量は増え、自社での在庫管理・梱包・発送が追いつかなくなります。繁忙期の波動に人手が足りず、誤出荷やお届けの遅れが増える、保管スペースが手狭になる、といった悩みは多くのEC・D2C事業者が抱える課題です。
こうした物流業務を外部の専門会社に委託する仕組みが「EC物流代行」です。入庫から保管・ピッキング・梱包・発送・返品対応までを任せられますが、いざ検討すると「どこまで任せられるのか」「費用はいくらかかるのか」「どの会社を選べばよいのか」がわかりにくく、比較検討で足踏みしがちです。
本記事では、EC物流代行の業務範囲と料金の仕組みを整理し、初期費用・月額固定費・従量作業料・配送料という4層の費用相場を項目別に示します。そのうえで、自社の規模・取扱商材・課題に合わせて候補を絞り込めるよう、主要なEC物流代行サービス10社を横断比較します。物流の外部委託を検討する事業者が、自社に合う依頼先を判断するための材料としてご活用ください。
また、自社の状況に合うサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
目次
一括ダウンロードする
EC物流代行とは?任せられる業務範囲と3PL・フルフィルメントの違い
EC物流代行とは、EC・通販事業の物流業務を、倉庫を持つ専門会社に委託する仕組みです。商品の入庫から保管、注文が入ってからの出荷までを一括で任せられるため、自社に倉庫や出荷体制を持たなくてもEC運営を続けられます。
EC物流代行で任せられる業務範囲
EC物流代行が担う業務は、商品が倉庫に届いてから購入者の手元に届くまでの一連の流れをカバーします。多くのサービスで、次の範囲を任せられます。
- 入庫・検品:仕入れた商品を倉庫で受け入れ、数量や状態を確認して在庫に登録します。
- 保管・在庫管理:商品を倉庫で保管し、在庫数をシステムで管理します。
- 受注連携・ピッキング:ECカートや受注管理システムと連携して注文データを取り込み、対象商品を棚から集めます。
- 梱包・流通加工:商品を梱包し、必要に応じてギフトラッピングや同梱物の封入、ラベル貼りなどの加工を行います。
- 発送・配送手配:配送会社への引き渡しまでを担い、送り状の発行や追跡情報の連携を行います。
- 返品・交換対応:返品された商品の受け入れや再入庫、状態確認を代行します。

どこまでを委託するかは事業者ごとに選べます。出荷作業だけを任せる場合もあれば、受注処理やカスタマー対応、商品撮影・採寸・原稿作成(ささげ業務)まで含めて一体で委託する場合もあります。
出荷まわりだけでなく、受注処理・カスタマー対応・集客やマーケティングまで含めたEC運営全体の人手不足を解消したい場合は、EC運用代行という広い枠組みで委託先を見比べると選びやすくなります。以下の記事で、任せられる業務の範囲や選び方を整理しています。
3PL・フルフィルメント・発送代行の違い
EC物流代行を調べると、「3PL」「フルフィルメント」「発送代行」といった言葉が並びます。いずれも物流の外部委託を指しますが、任せる範囲の広さにニュアンスの違いがあります。
- 発送代行:ピッキング・梱包・発送といった出荷まわりの作業を中心に代行する形態を指すことが多い言葉です。
- フルフィルメント:入庫・保管から受注処理・出荷・返品対応までを一貫して担う、EC物流の全体を包む考え方です。
- 3PL(サードパーティー・ロジスティクス):荷主でも配送会社でもない第三者が物流を包括的に設計・運用する形態で、倉庫運用の最適化や物流改善の提案まで含むことがあります。
言葉の使い分けは会社によって幅があるため、名称そのものより「自社が任せたい業務が対応範囲に含まれているか」を確認する方が実務的です。
EC物流代行を利用するメリットと導入前に押さえる注意点
ここからは、EC物流代行を導入することで得られる効果と、委託前に理解しておきたい注意点を、両面から整理します。
EC物流代行を導入するメリット
最大のメリットは、物流の専門会社のノウハウと体制を活用できることです。自社で出荷していたときに起きていた誤出荷や遅延が、標準化された作業とシステム管理によって減りやすくなります。
また、出荷作業から解放されることで、商品企画やマーケティングといった売上に直結するコア業務に人手を振り向けられます。繁忙期に注文が急増しても、委託先の体制で吸収できるため、季節変動やセールの波に自社の採用・シフトで対応する必要がなくなります。保管スペースを自社で確保する必要がなくなる点も、成長期の事業者には大きな利点です。
委託前に押さえておきたい注意点・デメリット
一方で、出荷を外部に任せると、同梱物やラッピングといった細やかな顧客体験の作り込みが、自社で出荷していたときほど自由にできなくなる場合があります。付帯作業に対応できるか、どこまで柔軟に指定できるかは会社ごとに差があります。
また、出荷量が少ない段階では、月額固定費や最低利用料が割高に感じられることもあります。委託後は倉庫に在庫があるため、急な仕様変更や自社での検品が難しくなる点も理解しておく必要があります。契約前に、料金体系・最低ロット・解約条件・システム連携の可否を確認しておくと、導入後のミスマッチを防げます。
EC物流代行の費用相場|初期費用・月額固定費・従量作業料・配送料の4層
EC物流代行の料金は複雑に見えますが、費用を構成する要素は大きく4つの層に分けられます。この4層で考えると、各社の見積もりを同じ土俵で比較しやすくなります。
費用は4層で決まる
- 初期費用:契約時に一度だけかかる、システム登録や倉庫立ち上げの費用です。無料の会社もあります。
- 月額固定費(基本料+保管料):毎月かかる基本料金と、在庫を置くスペースに対する保管料です。従量課金制で固定費が発生しない会社もあります。
- 従量作業料:入庫・検品・ピッキング・梱包など、作業量に応じてかかる費用です。
- 配送料:荷物のサイズや配送先に応じてかかる送料です。

項目別の費用相場
各層の費用相場は、複数の業界情報をまとめると、おおよそ次の水準です(出典は本節末尾の参考資料。2026年9月時点の相場。実際の金額は物量・商材・立地により変動します)。相場はあくまで目安で、実際の単価は会社ごとに異なります。
| 費用の層 | 項目 | 相場の目安 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 登録・立ち上げ | 無料〜50,000円程度 |
| 月額固定費 | 基本料 | 月30,000〜50,000円程度(従量課金で無料の会社もあり) |
| 月額固定費 | 保管料 | 坪単位 2,500〜7,000円/坪・月、または個建て 月100円〜/個 |
| 従量作業料 | 入庫・検品 | 10〜30円/件 |
| 従量作業料 | ピッキング | 10〜100円/点 |
| 従量作業料 | 梱包 | 100〜400円/件(+梱包資材 30〜200円程度) |
| 配送料 | 宅配便(60サイズ目安) | 400〜500円前後/件(サイズ・地域で変動) |
保管料には「坪単位」と「個単位」の2つの課金方式があります。在庫が少ないうちは個単位、在庫量が多く安定しているなら坪単位が割安になりやすいなど、自社の在庫状況で有利な方式が変わります。
料金の公開度と目安
相場に対して、実際の料金の公開度は会社ごとに異なります。初期費用・月額固定費を0円とし、出荷1件ごとの従量課金で提供するサービスでは、作業・資材・配送を含んだ出荷単価が60サイズで500〜600円台という例が多く見られます(2026年9月時点)。
入庫検品を10〜20円/個、保管料を1パレット月3,000円前後や在庫容量あたりの単価で公開する会社もあります。一方、大規模・多拠点型では保管料・作業料を個別見積もりとする会社が多く、料金は物量や商材を伝えたうえでの見積もりが基本です。各社の具体的な料金は、後述の比較表と個別紹介で確認できます。
公開されている出荷単価は作業費・資材費・配送料を含むことが多く、相場テーブルの「配送料のみ」の目安とは比較の土俵が異なります。数字を並べるときは、単価に何が含まれるかを揃えて見ることが大切です。
総額のイメージをつかむ例として、月間300件・アパレル小物(60サイズ中心)を従量課金型に委託する場合を考えます。初期費用・月額固定費0円+出荷1件あたり500〜600円前後(作業・資材・配送込み)+保管料で、月およそ15万〜20万円程度が一つの目安です。実際の金額は商材・保管量・出荷波動で変わるため、必ず見積もりで確認してください。
多くの会社は保管料・作業料を「要問い合わせ」としており、物量や商材を伝えたうえでの個別見積もりが基本です。複数社に同じ条件で見積もりを依頼し、4層の内訳で比較すると総額を見誤りにくくなります。
出典・参考資料(3件)
- 参考資料:EC物流代行サービスの費用相場|SBSグループ(https://ec.sbs-group.co.jp/blog/blog-167)
- 参考資料:おすすめのEC発送代行会社15選|ecforce(https://ec-force.com/blog/d2c_no201)
- 参考資料:EC物流代行サービスおすすめ23選|グロップ(https://www.grop.co.jp/outsourcingpro/eclogistics)
失敗しないEC物流代行の選び方(比較すべき軸)
EC物流代行は会社ごとに得意分野や料金体系が異なります。ここでは「何を基準に評価するか」という判断の考え方を3つの視点で整理します。次章のタイプ分類(自社がどのグループに合うか)、比較表(各社の実データ)と合わせて読むと、候補を絞り込みやすくなります。
費用構造で選ぶ(4層のどこが自社のコスト要因になるか)
費用は前章の4層で決まりますが、自社の出荷特性によって「効いてくる層」が違います。出荷量が少なく変動が大きい段階では、月額固定費が無料の従量課金型が向きます。逆に出荷が安定して多いなら、作業単価や坪単位の保管料が総額を左右するため、固定費を払っても単価が下がる会社が有利です。見積もりを4層の内訳で受け取り、自社の月間出荷件数を当てはめて総額で比較することが重要です。
自社の商材・物量で選ぶ(対応商材・保管環境・最低ロット)
取り扱う商材によって、対応できる会社が絞られます。化粧品は製造業許可、食品や生鮮は冷蔵・冷凍の温度帯管理、医薬部外品は該当する許可が必要で、これらに対応していない倉庫では預けられません。
ギフトラッピングや熨斗、同梱物の封入といった付帯作業の可否も、商材によっては選定の分かれ目になります。あわせて、最低ロットや月間の出荷件数の下限が設定されている会社もあるため、自社の物量で契約できるかも確認しておくことが重要です。
販路・システム・拠点で選ぶ(対応チャネル・連携・波動対応)
自社が使っているECカートや受注管理システムと連携できるかは、運用の手間を大きく左右します。Shopify・楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなど自社の販路に対応し、受注データを自動で取り込める会社であれば、注文ごとの手作業を減らせます。
加えて、セールや季節要因で出荷が急増する事業では、繁忙期の波動を吸収できる体制や、複数拠点・広い保管能力を持つかも確認しておきたい軸です。越境ECを視野に入れるなら、海外発送に対応しているかも合わせて見ておきます。
自社に合うEC物流代行のタイプ(規模・商材・課題別)
EC物流代行は、料金体系や強みによって大きく4つのタイプに分けられます。自社の規模・取扱商材・課題に照らして、どのタイプが合うかを掴んでおくと、候補を効率よく絞り込めます。
小口・スタートアップ向け(初期費用を抑えた従量課金型)
初期費用や月額固定費を抑え、出荷量に応じた従量課金で少量から始められるタイプです。これから物流を外部化する成長期のEC・D2Cや、出荷量の変動が大きい事業に向きます。少ない在庫でもコストが読みやすく、スモールスタートしやすいのが特徴です。
大規模・波動対応型(多拠点・自動化倉庫)
大量出荷や繁忙期の急増、多拠点での在庫分散に対応できるタイプです。広い保管能力や自動化設備を備え、出荷量が多い事業や、セール時の波動が大きい事業に向きます。物流改善の提案までを含む3PL型の会社もこのタイプに含まれます。
特定商材・付帯作業特化型(化粧品・食品・冷蔵・ギフト等)
化粧品・食品・冷蔵品といった商材特有の許可や温度帯管理、ギフトラッピングや同梱などの付帯作業に強いタイプです。一般的な倉庫では預けられない商材を扱う事業や、細やかな流通加工が必要な事業に適しています。
EC運営・ささげ業務まで一体で任せたい型
物流だけでなく、受注処理・カスタマー対応・商品撮影や採寸・原稿作成(ささげ業務)まで一体で委託できるタイプです。EC運営の人手が限られ、物流と周辺業務をまとめて任せたい事業で選ばれています。
| タイプ | 向いている事業 | 該当する主なサービス |
|---|---|---|
| 小口・スタートアップ向け | これから外部化する成長期EC・出荷量の変動が大きい事業 | オープンロジ/ウルロジ/STOCKCREW |
| 大規模・波動対応型 | 大量出荷・繁忙期の波動が大きい・多拠点の事業 | 関通/エスプールロジスティクス/富士ロジテック |
| 特定商材・付帯作業特化型 | 化粧品・食品・冷蔵など商材特有の対応が必要な事業 | 清長/醍醐倉庫 |
| EC運営・ささげ業務まで一体委託型 | 物流と受注・CS・ささげ業務をまとめて任せたい事業 | イー・ロジット/スクロール360 |
※分類は各社の料金体系・拠点規模・対応商材の許認可・提供業務範囲にもとづく目安です(従量課金・小ロット可=小口向け、多拠点や自動化倉庫=大規模型、専用許可や温度帯対応=特定商材型、ささげ・受注処理まで内製=一体委託型)。各社の詳しい特徴は、下記の比較表・個別紹介で確認できます。
自社がどのタイプに近いか掴めたら、次の診断ツールで具体的な候補を絞り込めます。診断は上記の4タイプと本記事で紹介する10社に対応しており、いくつかの質問に答えると条件に近いサービスが表示されます。
一括ダウンロードする
【比較表】EC物流代行サービスを横断比較
ここからは、主要なEC物流代行サービス10社を、費用構造・最低ロット・対応商材・システム連携などの軸で横断比較します。自社の条件に照らして、候補を数社に絞り込む際の参考にしてください。
| サービス名 | オープンロジ | ウルロジ | STOCKCREW | 関通 | エスプールロジスティクス | 富士ロジテック | 清長 | 醍醐倉庫 | イー・ロジット | スクロール360 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 要問い合わせ | 0円 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 0円 (ロジモプロ) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 30,000円〜 (物流ライトプラン) |
| 月額固定費(基本料) | 0円 (完全従量課金制) | 要問い合わせ (従量課金・月額固定の2プラン) | 0円 (完全従量課金制) | 要問い合わせ (GAOWは固定費0円を訴求) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 0円 (ロジモプロ・完全従量課金制) | 要問い合わせ (保管量・出荷量に応じた従量課金) | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 保管・作業料の目安 | 要問い合わせ (単価は個別見積もり) | 梱包配送費300円〜/件(資材込・全国一律) ピッキング20円〜/件 保管料は要問い合わせ | 出荷単価60サイズ510〜620円(簡易梱包は510〜560円・作業/資材/配送費込) 保管料20円〜/1,000cm³・月 入庫料10円/点 | 要問い合わせ | 要問い合わせ (越境EC進出支援は月額75,000円〜) | 入庫検品15円/個 保管料1パレット3,000円〜/月 配送料60サイズ620円 | 入庫料19.8円/個 保管料Mサイズ1.1円〜/日 配送料Mサイズ781円(ロジモプロ・税込) | 要問い合わせ (単価表は非公開) | 要問い合わせ | 出荷料金ポストイン399円〜、60サイズ580円〜 (物流ライトプラン) |
| 最低ロット・小口対応 | 最低ロットの定めなし スポット利用も可 | 月の出荷1件から相談可 個人事業主も対象 | 利用規模の下限なし 最低契約期間・解約金なし | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 商品1個・出荷1件から (ロジモプロ) | 段ボール1箱から利用可能 | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 対応商材・付帯作業 | アパレル・食品(冷凍冷蔵)・化粧品・大型商品(260サイズまで) ギフトラッピング・同梱に対応(医薬品・危険物は不可) | 食品(冷凍冷蔵)・化粧品・医薬部外品・アパレル・雑貨等 製造業許可でラベル貼付等の流通加工可 | 常温商材 冷蔵・冷凍など温度管理品は非対応 チラシ同梱等に対応 | 常温・冷凍冷蔵に対応 ギフト・熨斗・名入れに対応 | コスメ・健康食品の取扱が多い リピート通販向け専用チーム・自動梱包機 | 化粧品・健康食品・アパレル・冷凍食品・酒類・医薬品(医薬品卸売販売業許可)等 ギフト包装等の付帯作業に対応 | 化粧品・医療機器(ロジプレミアムで各種許可) ギフトラッピング・名入れ等に対応 | アパレル・化粧品・雑貨・健康食品等の常温商材 ギフト包装・名入れ・熨斗・検針に対応(生鮮・要温度管理・医薬品は非対応) | サプリ・健康食品・化粧品・雑貨・食品等 ささげ業務(撮影・採寸・原稿作成)を倉庫内で内製 | 健康食品・化粧品・アパレル・雑貨・食品等(許認可対応) ささげ・ギフト・ピロー包装等の流通加工 |
| 越境EC・システム連携 | 越境EC対応(海外配送機能) Shopify・楽天市場・Yahoo!ショッピング・BASE等と連携 | 220カ国・地域へ越境EC発送 Shopify・Amazon・楽天市場など約20種以上と連携 | 越境EC・Amazon FBA納品・BtoB納品に対応 楽天市場・Shopify・BASE等とAPI連携 | 楽天・Amazon・PayPayモール等のモールに対応 | 越境EC進出支援(台湾等の東南アジア) RFIDによる在庫可視化支援 | 越境EC対応(東南アジア・米国・中国・台湾・韓国) Amazon・楽天・Yahoo!・Shopify・ZOZOTOWN等と連携 | NEXT ENGINE・BASE・カラーミーショップ等と連携(ロジモプロ) Amazon・楽天等 販売チャネル問わず利用可 | 楽天・Amazon・Yahoo!・Shopify・ZOZOTOWN等とAPI/CSV連携 | Shopify等のカート・モール・OMSと連携 Shopify自動連携アプリを提供 | 楽天・Yahoo!・Amazon等の複数モールに対応 |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
EC物流代行サービスの個別紹介
比較表で気になったサービスについて、タイプ別に特徴と料金の要点を紹介します。自社の規模・商材・課題に照らして、資料請求や問い合わせの候補を絞り込む材料としてご活用ください。料金や誤出荷率などの数値は、各社が公式に公表している値です。算出範囲や時点の定義は会社ごとに異なるため、横並びの優劣ではなく各社の目安としてご覧ください。
小口・スタートアップ向け(初期費用を抑えた従量課金型)
1. オープンロジ(株式会社オープンロジ)

株式会社オープンロジは、全国の提携倉庫をネットワーク化した物流フルフィルメントプラットフォームです。荷主・倉庫・配送会社をシステムでつなぎ、入荷から保管、受注連携、ピッキング・梱包、出荷、返品対応までをオンラインで完結できます。
料金は初期費用・月額固定費が無料の従量課金制で、倉庫利用料と配送料を使った分だけ支払います。ただし入庫・保管・配送の具体単価は公開されておらず、実際のコストは物量を伝えたうえでの個別見積もりで確認する形です。
対応商材はアパレル・食品(冷凍冷蔵を含む)・化粧品・大型商品(260サイズまで)など幅広く、Shopifyや楽天市場、Yahoo!ショッピングなど主要なECカート・モールと連携して受注から出荷を自動化できます。公式サイトでは誤出荷率0.002%以下、導入実績13,000社以上(更新時点の明記なし)と示しています。
2. ウルロジ(ディーエムソリューションズ株式会社)

ウルロジは、東証スタンダード市場に上場するディーエムソリューションズ株式会社が運営する、EC・通販事業者向けの発送代行サービスです。受注処理から在庫管理、ピッキング・梱包、伝票発行、配送手配、未着・返品対応までのバックヤード業務を一括で代行します。
月の出荷件数が1件からでも相談でき、個人事業主も対象とするなど、出荷量が読めない立ち上げ期でも始めやすい設計です。梱包配送費は資材費込みで全国一律300円〜、ピッキング費は1件20円〜と最低単価を公開しており、初期費用や保管料は物量に応じた個別見積もりとなります。
都内4拠点の自社倉庫を運用し、13時までの注文で当日出荷に対応します。化粧品・医薬部外品は製造業許可(包装・表示・保管)を取得しており、ラベル貼付などの流通加工も任せられます。ShopifyやAmazon、楽天市場など約20種以上のECカート・モールと連携でき、220カ国・地域への越境EC発送にも対応します。
3. STOCKCREW(株式会社STOCKCREW)

初期費用・月額固定費・システム利用料をすべて0円とし、出荷1件ごとの完全従量課金で提供する発送代行・フルフィルメントサービスです。運営は株式会社STOCKCREWで、主要ECカート・モールとAPI連携する独自の業務管理システムを備えています。
最低契約期間や解約金は設けておらず、利用規模の下限も定めていません。出荷単価は配送料・作業費・資材費を含んだ全国一律で、60サイズの簡易梱包は510〜560円です。保管料は1,000cm³あたり月20円からで、物量に応じて最大75%まで割引され、入庫料は1点10円です。
楽天市場やShopify、BASEなど主要ECモール・カートとAPI連携するほか、越境EC・Amazon FBA納品・BtoB納品にも対応します。ただし冷蔵・冷凍など温度管理が必要な商品は常温倉庫のため扱えません。埼玉・千葉の2拠点体制で、千葉のChiba Central DockはISO/IEC 27001(ISMS)を取得しています。
大規模・波動対応型(多拠点・自動化倉庫)
4. 関通(株式会社関通)

持株会社の関通ホールディングス(東証グロース・証券コード9326)傘下で、株式会社関通が運営する物流・受注管理の代行サービスです。30年以上の物流ノウハウを基盤に、ECの受注処理から倉庫内のピッキング・検品・梱包・発送までをワンストップで請け負います。
出荷実績は年間1,000万個規模で、関西・関東を中心に20拠点超の倉庫網を展開しています。受注管理代行では月間10万件以上を処理し、受注処理のミス率0.008%を公表するなど、大量出荷の品質管理に力点を置いています。2025年4月には、固定費0円・最短2週間での導入を掲げるパッケージ型の物流サービス「GAOW」の提供も始めています。
受注管理代行・物流代行の初期費用と月額費用はいずれも非公開で、物量や商材に応じた個別見積もりが基本です。365日対応の体制を敷いており、大量出荷や繁忙期の波動を吸収したい事業に向く選択肢といえます。
5. エスプールロジスティクス(株式会社エスプールロジスティクス)

EC事業者向けのフルフィルメントと、小売・卸事業者向けの3PLを主軸に、RFIDを使った在庫可視化支援や越境EC進出支援まで手がける物流会社です。受注処理・CS対応から入出荷、返品・返金処理までを一括で委託できます。
リピート通販向けには専用の作業チームや自動梱包機を備え、単品リピート通販の物流に対応します。運営元の株式会社エスプールロジスティクスは、東証プライム上場の株式会社エスプール(証券コード2471)を親会社に持ち、フルフィルメントでは出荷誤発送率0.01%(時点・算出範囲は公式に明記なし)を実績として掲げています。
料金は、越境EC進出支援が月額75,000円〜、RFID導入がハードウェア・ソフトウェア合計500万円〜(月間出荷点数10万点が目安)と一部が公開されています。一方でフルフィルメント・3PLの保管料や作業料は非公開で、物量や商材を伝えたうえでの個別見積もりとなります。
6. 富士ロジテック(株式会社富士ロジテックホールディングス)

1918年創業、100年を超える歴史を持つ倉庫・運送事業者で、その一事業としてEC・D2C向けの物流代行を提供しています。入庫・検品から保管、ピッキング、梱包、出荷、返品対応までをB2C・B2Bの両方でカバーします。
全国50拠点・倉庫保管面積486,093㎡(2024年12月決算期)の倉庫網を持ち、繁忙期のキャパシティ確保や複数拠点への在庫分散に対応できる規模が持ち味です。自動搬送ロボットや音声ピッキングシステムを一部拠点に導入し、庫内作業の自動化を進めています。
公式サイトでは月間出荷件数50万件以上・契約継続率90%以上を掲げています(いずれも集計時点・対象範囲は公式に明記なし)。医薬品卸売販売業の許可を持ち、化粧品・食品・アパレルのほか医薬品・医療機器など許認可が必要な商材にも対応します。
初期費用と月額費用は要問い合わせですが、作業単価が公開されている点が特徴で、入庫検品15円/個、保管料が1パレット月額3,000円〜、配送料は60サイズ620円などが目安です。見積もり前に費用感を掴みやすく、複数社比較の土台にしやすいサービスです。
特定商材・付帯作業特化型(化粧品・食品・冷蔵・ギフト等)
7. 清長(株式会社清長)

株式会社清長は、小ロット向けの「ロジモプロ」と大規模・カスタマイズ向けの「ロジプレミアム」という2つのサービスラインを展開する物流会社です。事業の成長フェーズに応じて委託先を切り替えやすい構造になっています。
ロジモプロは初期費用・月額固定費0円の完全従量課金制で、商品1個・出荷1件から委託できます。入庫料19.8円/個、代引手数料55円、Amazon FBA納品代行27.5円/個(いずれも税込)など主要な単価を公開しており、最短1週間で発送業務を開始できるとしています。
化粧品製造業許可や高度管理医療機器等販売業許可を活かした化粧品・医療機器の取り扱いは、カスタマイズ型のロジプレミアム側の公式サイトで示されています。ロジモプロはAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど販売チャネルを問わず利用でき、受注管理システムやECカートとの連携にも対応します。
8. 醍醐倉庫(醍醐倉庫株式会社)

1958年創業の醍醐倉庫株式会社は、倉庫保管や流通加工を祖業とする物流会社です。そのノウハウを土台に、EC・通販事業者向けの発送代行・物流アウトソーシングを手がけています。
入庫・検品から保管、ピッキング、梱包、出荷、返品対応までをワンストップで代行し、段ボール1箱からの小ロット利用にも応じます。料金は保管量・出荷量に応じた従量課金制で、初期費用・月額費用とも個別見積もりです。
ギフトラッピングや名入れ、セット組、熨斗貼り、検針といった付帯作業の対応実績が豊富で、化粧品・アパレル・雑貨・健康食品など幅広い商材を扱えます。一方、生鮮食品や危険物、医薬品など温度帯管理が必要な商材には対応していないため、該当する事業者は事前の確認が必要です。
EC運営・ささげ業務まで一体で任せたい型
9. イー・ロジット(株式会社イー・ロジット)

2000年に物流コンサルティング会社として創業し、2021年に東証スタンダード市場へ上場した株式会社イー・ロジット(証券コード9327)が運営します。商品保管・在庫管理から受注処理、ピッキング・梱包、出荷、返品対応までを倉庫内で一括提供するEC物流代行です。
商品撮影・採寸・原稿作成といったささげ業務も、物流センターに併設した撮影スタジオで内製しており、商品を倉庫に送るだけで撮影から画像加工、ECサイトへの登録まで委託できます。電話・メール・SNS・チャットに対応するコンタクトセンターの設計・構築や、自社開発の倉庫管理システム(WMS)による受注連携も手がけます。
発送などのオペレーション実務に加え、拠点再編や在庫一元化を扱う「EC物流改革コンサルティング」も自社で提供しており、受注・カスタマーサポート・ささげ・物流・コンサルティングまでを1社にまとめて委託できる点が特徴です。初期費用や保管料などの料金は公開されておらず、取扱商材や物量を伝えたうえでの個別見積もりとなります。
10. スクロール360(株式会社スクロール360)

通販事業を60年以上手がけるスクロールグループの一員である株式会社スクロール360が提供する、EC運営代行・物流代行・BPOサービスです。物流(発送)代行を主軸に、受注代行・コールセンター・EC運営代行を「360度トータルサポート」として一元化できます。
提供する業務範囲は70種類以上にわたり、画像加工・色補正・CSVデータ作成といった商品データ作成(ささげ)、受発注処理、在庫管理、メルマガ・バナー制作、価格調査までをカバーします。楽天・Yahoo・Amazonなど複数モールへの対応や、健康食品・化粧品といった許認可が必要な商材への対応も含みます。
初期費用や月額のBPO料金は要問い合わせですが、物流のライトプランは初期費用30,000円〜、出荷料金がポストイン399円〜と公開されており、費用感を事前に把握しやすい点が特徴です。導入までの期間はライトプランで最短14日、カスタマイズプランで最短3か月が目安で、誤出荷率0.0016%以下を品質管理の指標に掲げています。
EC物流代行の導入から稼働までの流れ
EC物流代行は、問い合わせから実際の出荷開始まで、一般的に数週間から1か月程度の準備期間を見込みます。おおまかな流れは次のとおりです。
- 問い合わせ・ヒアリング:取扱商材・月間出荷件数・現在の課題を伝え、対応可否と概算費用の確認を受けます。
- 見積もり・契約:4層の内訳で見積もりを受け取り、料金・最低ロット・解約条件を確認して契約します。
- システム連携・初期設定:利用中のECカートや受注管理システムと連携し、商品マスタや出荷ルールを設定します。
- 入庫・テスト出荷:在庫を倉庫へ移し、テスト出荷で運用を確認します。
- 本稼働:問題がなければ本番運用を開始します。
準備期間の長さは、システム連携の複雑さや商品点数で変わります。自社が使っているシステムと標準連携できる会社を選ぶと、初期設定の手間と切り替え期間を短縮できます。
まとめ
EC物流代行は、入庫から発送・返品までの物流業務を専門会社に任せ、誤出荷や遅延の削減とコア業務への集中を実現する手段です。料金は初期費用・月額固定費・従量作業料・配送料の4層で決まり、自社の出荷量や商材によって有利な会社が変わります。
選定では、費用構造・対応商材・販路やシステム連携の3つの視点で候補を絞り、複数社に同じ条件で見積もりを依頼して総額で比較することが失敗を避ける近道です。まずは自社の月間出荷件数と取扱商材を整理したうえで、気になるサービスの資料を取り寄せて比較を始めてみてください。
一括ダウンロードする
EC物流代行に関するよくある質問(FAQ)
Q. EC物流代行とは何ですか?
A. EC物流代行とは、EC・通販事業の入庫・保管・受注連携・ピッキング・梱包・発送・返品といった物流業務を、倉庫を持つ専門会社にまとめて委託する仕組みです。自社に倉庫や出荷体制を持たなくてもEC運営を続けられます。「発送代行」「フルフィルメント」「3PL」もほぼ同じ領域を指す言葉として使われ、出荷作業だけを任せることも、受注処理やささげ業務まで含めて一体で委託することもできます。
Q. EC物流代行は小ロットや少量の出荷でも依頼できますか?
A. EC物流代行は、月数件から、会社によっては1件からの小ロットでも依頼でき、少量から始められます。初期費用・月額固定費を0円とし出荷1件ごとの従量課金で提供するサービスや、1件から相談できるサービスなど、立ち上げ期・少量出荷向けの選択肢が揃っています。
一方で最低ロットや月間出荷件数の下限を設ける会社もあるため、自社の物量で契約できるかは事前に確認しておきましょう。
Q. EC物流代行は問い合わせから出荷開始までどのくらいの期間がかかりますか?
A. EC物流代行の稼働までは、問い合わせから一般的に数週間〜1か月程度が目安です。問い合わせ・ヒアリング→見積もり・契約→システム連携・初期設定→入庫・テスト出荷→本稼働という流れで進みます。
小ロット向けの従量課金型では最短1〜2週間で発送を開始できる会社もありますが、システム連携が複雑な場合や商品点数が多い場合は準備期間が長くなります。
Q. EC物流代行では化粧品や食品・冷蔵品などの商材も扱えますか?
A. EC物流代行で化粧品・食品・冷蔵品を扱えるかは会社ごとに異なり、対応可否は許可や温度帯設備の有無で決まります。化粧品や医薬部外品は製造業許可、食品・生鮮は冷蔵・冷凍の温度帯管理が必要で、対応していない倉庫では預けられません。
許認可が必要な商材や温度帯管理に対応する会社がある一方、常温倉庫のみで冷蔵・冷凍を扱えない会社もあります。自社の商材に対応しているかを最優先で確認してください。
Q. EC物流代行は特定の地域以外や全国・海外への発送にも対応していますか?
A. EC物流代行の多くは、倉庫の所在地にかかわらず全国配送に対応しています。宅配便のネットワークを使うため、倉庫が関西・関東のいずれにあっても全国への発送が可能です。複数拠点を持つ会社なら在庫を分散して配送日数やコストを抑えられます。越境ECを視野に入れる場合は、海外発送に対応する会社が選択肢になります。
Q. EC物流代行は利用中のECカートや受注管理システムと連携できますか?
A. EC物流代行の多くは、Shopify・楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなど主要なECカート・モールと連携し、受注データを自動で取り込めます。連携できれば注文ごとの手作業が減り、受注から出荷までを自動化できます。
対応するカート・モールの種類やAPI連携の可否は会社ごとに差があるため、自社が使っている販路・システムに標準対応しているかを契約前に確認すると、初期設定の手間と切り替え期間を抑えられます。
Q. EC物流代行の初期費用はかかりますか?月額の最低ラインはどのくらいですか?
A. EC物流代行の費用は初期費用・月額固定費・従量作業料・配送料の4層で決まり、初期費用や月額固定費を0円にできる従量課金型の会社もあります。相場は初期費用が無料〜5万円程度、月額基本料が3万〜5万円程度ですが、固定費をかけず使った分だけ支払う従量課金型も選べます。
出荷量が少ないうちは従量課金型、出荷が安定して多いなら固定費を払っても単価が下がる会社が、総額では有利になりやすいです。
Q. 商品にバーコードが無くてもEC物流代行を依頼できますか?
A. 商品にバーコードが無くても、EC物流代行を依頼できる会社は多くあります。入庫時に倉庫側で管理用のコードやラベルを付けて在庫を識別する運用が一般的なためです。ただし、バーコードが無い商品の初期登録やラベル貼付に別途作業料がかかる場合があるため、見積もり時に対応方法と費用を確認しておくと安心です。
Q. EC物流代行を導入すると誤出荷や配送の遅延は減りますか?
A. EC物流代行を導入すると、標準化された作業とシステム管理により、自社出荷時に起きていた誤出荷や遅延は減りやすくなります。多くの専門会社が誤出荷率を品質指標として公表しており(0.01%以下などの水準を各社公表値として掲げる会社もあります)、検品・ピッキングの仕組みで人的ミスを抑えます。
ただし品質は会社によって差があるため、誤出荷率の実績や繁忙期の体制を選定時に比較することが大切です。
EC物流代行の料金・資料を一括チェック
本記事で比較した各社の詳細は、個別紹介欄の公式サイトリンクから確認・問い合わせできます。あわせてMCB FinTechカタログでは、EC運営を支えるサービスの最新資料をまとめて取り寄せられます。物流に加えて受注・在庫・集客などEC運営全体の委託先も検討する場合は、こちらもあわせて選定にお役立てください。
一括ダウンロードする
MCB FinTechカタログに掲載しませんか?
MCB FinTechカタログでは、掲載企業様を募集しています。マネックスグループの金融実務ノウハウを活かした独自の評価軸と検索設計により、導入検討者が最適なサービスを効率的に発見できる法人向け比較プラットフォームです。掲載後は管理画面から料金表や導入事例を随時更新でき、常に最新の情報を訴求可能。まずは下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。
















