ECの受注が増えるほど、商品の梱包や発送、在庫管理といった出荷業務に人手を取られ、商品企画や販促といった本来注力したい仕事が後回しになっていませんか。繁忙期の出荷遅延やミスへの不安、保管スペースの限界から、出荷まわりの業務を外部に任せる「発送代行」を検討するEC事業者が増えています。
とはいえ、発送代行で何をどこまで任せられるのか、費用はどのくらいかかるのか、数多くある会社から自社に合う委託先をどう選べばよいのかは、いざ調べ始めると分かりにくいものです。自社の出荷規模や扱う商材に合った委託先を、どのような観点で見極めればよいのでしょうか。
本記事では、EC発送代行に委託できる業務の範囲と費用相場を整理したうえで、出荷規模・扱う商材・対応してほしい範囲という切り口でサービスをタイプ分けし、自社に合う会社の選び方を解説します。主要な発送代行サービスを横並びで比較できる一覧表と、条件を入力するだけで候補を絞り込める診断ツールも用意しました。委託先を検討するための材料としてご活用ください。
また、自社の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
目次
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EC発送代行とは
EC発送代行とは、ネットショップの注文商品を出荷するために必要な一連の物流業務を、専門の事業者に外部委託する仕組みです。商品の入庫・保管から、注文ごとの商品ピッキング、検品、梱包、配送手配、さらには返品対応までをまとめて任せられます。自社で倉庫やスタッフを抱えずに出荷体制を整えられるため、受注増や繁忙期の波に人員を張り付けずに対応できる点から、多くのEC事業者が発送代行を利用しています。
自社で出荷を行う場合、注文が増えるほど梱包や発送にかかる作業時間と人件費がふくらみ、商品企画・仕入れ・マーケティングといった売上に直結する業務を圧迫します。発送代行を利用すると、出荷にかかる作業を切り出して固定的な人件費を変動費に置き換えられるため、事業の成長に合わせて柔軟に出荷量を増減できるようになります。
発送代行に委託できる業務
発送代行に任せられる業務は、商品が倉庫に届いてから購入者の手元に届くまでの各工程に分かれます。どこまでを委託できるかは会社によって幅があり、出荷作業だけを請け負う形態から、在庫管理や流通加工まで含めて一括で担う形態まであります。代表的な業務は次のとおりです。

- 入庫・検品:仕入先やメーカーから届いた商品を倉庫で受け入れ、数量や状態を確認して在庫として登録します。
- 保管・在庫管理:商品を倉庫で保管し、在庫数をシステム上で管理します。実在庫とデータのずれを防ぎ、欠品や過剰在庫を抑えます。
- ピッキング・梱包:注文が入るたびに対象商品を棚から取り出し、伝票と照合して梱包します。
- 出荷・配送手配:配送会社への引き渡しや送り状の発行を行い、購入者へ発送します。
- 返品・交換対応:返送された商品の受け取り・検品・再入庫や、交換品の再出荷に対応します。
- 流通加工:ギフトラッピング、セット組み、値札やラベルの貼付、同梱物の封入など、商品に付随する加工作業に対応する会社もあります。
出荷作業だけを切り出したい場合と、在庫管理や流通加工まで含めて丸ごと委託したい場合とで、選ぶべき会社は変わります。まずは自社がどの工程を任せたいのかを整理しておくと、比較がスムーズになります。
発送代行・物流代行・フルフィルメントの違い
発送代行と近い意味で「物流代行」「フルフィルメント」という言葉も使われますが、指す範囲には違いがあります。厳密な定義があるわけではなく会社によって使い分けは異なりますが、一般的な整理は次のとおりです。

- 発送代行:ピッキング・梱包・出荷といった、注文商品を送り出す出荷業務を中心に指すことが多い言葉です。
- 物流代行(3PL):入庫・保管・在庫管理を含む物流業務全体を委託する形態を指します。3PL(サードパーティー・ロジスティクス)は、荷主でも配送会社でもない第三者が物流機能を包括的に担う考え方を表す用語です。
- フルフィルメント:受注から在庫管理、出荷、決済、返品対応まで、注文後に発生する業務全体を指す言葉として使われます。
実際のサービスでは、これらは重なり合っており、「発送代行」と名乗る会社が在庫管理まで担うことも、「物流代行」の会社が出荷だけの利用に応じることもあります。名称の違いにこだわるより、自社が任せたい工程に対応しているかどうかで判断するのが確実です。
Amazonや楽天市場など、モール各社が自社で提供するフルフィルメントも発送代行の選択肢です。ただし対象がそのモールの販路に紐づくため、複数モールや自社ECを横断して在庫を1か所に集約したい場合は、モールに依存しない独立系の発送代行が向きます。本記事では後者を中心に比較します。
EC発送代行の費用相場と料金体系
ここからは、発送代行を利用する際にかかる費用の内訳と、料金を比較するときに気をつけたい点を解説します。
費用の内訳と料金体系
発送代行の料金は、固定的にかかる費用と、出荷量や保管量に応じて変動する費用の組み合わせで構成されるのが一般的です。多くの会社では、次のような費目を積み上げて月々の請求額が決まります。
- 初期費用:システム登録や倉庫への商品登録などの導入時費用です。無料の会社もあれば、数万円以上かかる会社もあります。
- 基本料金・システム利用料:月額で固定的にかかる費用です。出荷件数が少ない月でも発生します。
- 保管料:商品を預ける棚やパレット、坪などの単位で、保管量に応じてかかります。
- 入庫料・作業料:入庫時の検品や棚入れ、注文ごとのピッキング・梱包にかかる従量課金です。1点あたり・1出荷あたりで単価が設定されます。
- 配送料:購入者へ届ける際の送料です。荷物のサイズや配送先の地域によって単価が変わります。
費用は出荷量・商品サイズ・保管量によって大きく変わるため、一律の相場を示しにくいのが実情です。料金体系を公開している会社にみられる目安を費目別に整理すると、次の水準です(2026年9月時点。実際の金額は商材・保管量・出荷波動で変動します)。
| 費目 | 相場の目安 |
|---|---|
| 初期費用 | 0円〜数万円 |
| 基本料金・システム利用料(月額) | 0円〜1万円台 |
| 保管料 | 棚・パレット単位で数百円〜数千円/月 |
| 入庫・作業料(検品・ピッキング・梱包) | 1点/1出荷あたり十数円〜数十円 |
| 配送料 | 1件あたり数百円台〜(サイズ・地域で変動) |
これらを積み上げると、小規模で月数百件ほどの出荷なら月数万円台から、出荷量や保管量が増えるほど従量部分が積み上がって費用も大きくなるのが目安です。実際の金額は商材のサイズ・保管量・出荷波動で変わるため、自社の条件を伝えて見積もりを取って確認することが大切です。
委託すべきか迷うときは、この見積もり総額を、自社発送に今かかっているコストと並べて比べてみましょう。自社発送では梱包資材費や配送料に加え、出荷にあたる人件費・保管スペースの賃料・出荷ミスやクレーム対応にかかる時間といった費用が見えにくい形でかかっています。これらを月額に換算して委託時の総額と比較すると、外注で下がるコストとコア業務に回せる時間を判断しやすくなります。
一方で、料金体系を公開せず個別に見積もる会社も多くあります。記事後半の比較表では、各社が公開している料金体系や「要お問い合わせ」の区分を横並びで確認できます。
料金で誤解しやすい点
料金を比較するときは、表面的な単価の安さだけでなく、その料金が適用される条件を確認することが欠かせません。特に次の3点は、見落とすと想定より費用がかさむ原因になります。
- 「固定費0円」「基本料金無料」の適用条件:初期費用や月額基本料金の無料をうたう会社でも、最低出荷件数や最低利用金額の条件が設けられている場合があります。条件を下回ると別途料金が発生することがあるため、無料の範囲を確認しておきましょう。
- 最低出荷件数・最低利用料:月間の出荷が一定数に満たない場合でも最低料金がかかる設定があります。出荷量が少ないスモールスタートの段階では、この下限が実質的な固定費になります。
- オプション・付帯作業の料金:ギフト包装、同梱物の封入、ラベル貼付といった流通加工や、返品対応は基本料金と別で加算されることが一般的です。自社に必要な作業がどこまで基本料金に含まれるかを確認しておくことが欠かせません。
公開されている単価が安く見えても、自社の出荷パターンに当てはめると割高になることがあります。見積もりを取る際は、実際の月間出荷件数と扱う商材の条件を伝えて、総額で比較することが大切です。
EC発送代行を利用するメリット
発送代行を利用すると、出荷業務の負担を減らせるだけでなく、事業運営そのものにいくつかの利点が生まれます。主なメリットを整理します。
コア業務に集中できる点が、発送代行を導入する主な理由です。梱包や発送にかかっていた時間を、商品企画・仕入れ・販促・顧客対応といった売上に直結する業務に振り向けられます。特に少人数で運営するショップでは、出荷作業から解放される効果は大きなものになります。
また、人件費や保管スペースを変動費化できることも見逃せません。自社で倉庫を借りて出荷スタッフを雇う場合、出荷量が減っても固定費はかかり続けます。発送代行なら出荷量に応じた費用で済むため、繁忙期と閑散期の波が大きいショップほど、コスト構造を柔軟にできます。
さらに、出荷品質とスピードの向上も期待できます。物流を専門とする事業者は、誤出荷を抑える検品体制や、当日・翌日出荷に対応する運用を整えています。自社対応で起きがちな出荷ミスや遅延を減らし、購入者の満足度を高めることにつながります。出荷業務の属人化を解消し、担当者が不在でも出荷が止まらない体制をつくれる点も、事業継続の観点で安心材料になります。
発送業務だけでなく、受注対応・ページ更新・広告運用といったEC運営そのものの負担も大きい場合は、運営業務を幅広く委託できるEC運用代行という選択肢もあります。任せられる範囲や費用感まで含めて比較したい方は、あわせて次の記事もご覧ください。
EC発送代行のデメリットと注意点
一方で、発送代行には委託ならではの注意点もあります。導入後に「思っていたのと違った」とならないよう、あらかじめ押さえておきたい点を挙げます。
出荷ノウハウが自社に蓄積されにくい点は、委託の裏返しとして生じます。出荷業務を外部に任せることで、梱包の改善や配送コストの最適化といった知見が社内に残りにくくなります。将来的に自社出荷へ戻す可能性がある場合は、業務の状況を把握できる報告体制があるかを確認しておくとよいでしょう。
また、細かな個別対応に制約が出ることがあります。手書きのメッセージカードや、商品ごとに異なる特殊な梱包など、自社で行っていたきめ細かい対応は、標準化された委託先では追加料金がかかったり、対応できなかったりする場合があります。ブランドの世界観を梱包で表現しているショップでは、どこまで再現できるかを事前にすり合わせることが重要です。
さらに、在庫や顧客情報を外部に預けることによる管理・情報面のリスクにも配慮が必要です。委託先の在庫管理の精度が低いと欠品や誤出荷につながり、顧客の住所や注文情報を扱う以上、情報の取り扱い体制も確認しておきたい点です。プライバシーマークの取得状況や、在庫の可視化ができるシステムを提供しているかは、委託先を見極める材料になります。
EC発送代行の選び方
ここからは、自社に合う発送代行を選ぶための比較ポイントを解説します。次の観点を自社の状況に当てはめて確認することで、候補を絞り込めます。
対応してくれる業務の範囲は自社の必要に合っているか
まず確認したいのは、任せたい業務に対応しているかどうかです。入庫・保管・在庫管理まで含めて丸ごと委託したいのか、在庫は自社で持って出荷作業だけを任せたいのかで、適した会社は変わります。在庫を預けずに出荷代行だけを利用したい場合は、保管を伴わない形態に対応しているかがポイントになります。反対に、在庫管理から任せて自社の負担を最小化したい場合は、入庫から返品までを一気通貫で担える会社が向いています。
扱う商材・流通加工に対応できるか
扱う商材によっては、委託先に特定の対応力が求められます。アパレルではセット組みやタグ付け、食品や化粧品では温度帯管理や品質保持、ギフト需要のある商品ではラッピングや熨斗(のし)対応が必要になります。
化粧品の包装・表示・保管を業として代行する場合は化粧品製造業許可(包装・表示・保管の区分)、医薬部外品では別途、医薬部外品製造業許可が必要とされており、こうした許認可を持つ委託先でなければ扱えません。冷蔵・冷凍の温度帯管理を含め、規制商材の取り扱い可否は、自社の商材で委託先を絞り込む重要な条件になります。
出典・参考資料(1件)
- 参考資料:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則 第二十五条|e-Gov 法令検索(https://laws.e-gov.go.jp/law/336M50000100001)
料金体系が自社の出荷量で割高にならないか
料金は、単価の安さではなく自社の出荷パターンでの総額で見比べることが重要です。月間の出荷件数が少ないうちは、最低利用料や基本料金の下限が実質的な固定費になるため、小ロットでも割高になりにくい料金設定の会社が向いています。
出荷量が多い場合は、従量課金の単価と保管料のバランスが総額に効いてきます。料金体系が明確に公開されているかどうかも、見積もりの取りやすさや後々の追加費用の見通しやすさにつながる判断材料です。
倉庫の拠点や出荷波動への対応力は十分か
倉庫の立地や拠点数は、配送のリードタイムと送料に影響します。購入者への配送スピードを重視するなら、配送先に近い拠点や複数拠点での在庫分散に対応できるかを確認しておきたい点です。また、セールやテレビ放映、繁忙期などで出荷が急増する事業では、波動に耐えられる処理能力があるかが重要です。倉庫の自動化設備や、繁忙期の増員体制が整っているかは、出荷の遅延を防げるかどうかの分かれ目になります。
利用中のカート・受注管理システムと連携できるか
自社が使っているECカートやモール、受注管理システムと連携できるかは、運用の手間を大きく左右します。連携できれば、注文データが自動で委託先に取り込まれ、出荷指示や在庫数の反映が手作業なしで進みます。自社が利用中のカートやモール、受注管理システムに対応しているかを確認し、対応していない場合は、CSVでのデータ受け渡しなどでどの程度手間がかかるかを見ておくとよいでしょう。
出荷精度・実績とサポート体制は信頼できるか
最後に、委託先の信頼性を確かめます。誤出荷率などの品質指標を公開している会社は、出荷精度への姿勢がうかがえます。導入実績や取扱件数の規模は、さまざまな商材・出荷パターンへの対応経験の目安になります。加えて、トラブル時の連絡窓口や対応時間、在庫や出荷状況を確認できる管理画面の使いやすさなど、運用開始後のサポート体制も、長く付き合ううえで確認しておきたい点です。
ここまで挙げた選び方の観点は、記事後半の比較表の項目にそのまま対応しています。委託できる業務範囲・料金・対応商材・カート連携・拠点などを各社で横並びに確認しながら、自社の条件に近い候補を絞り込めます。
しかし、自社がどのタイプの発送代行に適しているか、といった判断が難しいケースも存在します。そのような場合でも自社の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるように、「30秒で終わる選定診断ツール」を以下にご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
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【比較表】EC発送代行サービスのおすすめ比較
ここからは、主要なEC発送代行サービスを、委託できる業務範囲・料金体系・対応商材・カート連携・拠点規模などの観点で横並びに比較します。まずは一覧で全体像を把握し、気になるサービスの個別紹介へ進んでください。料金を非公開としている会社は「要お問い合わせ」と記載しています。
| サービス名 | オープンロジ | ウルロジ | タダオキ | はぴロジ | 関通 | イー・ロジット | エスプールロジスティクス | STOCKCREW | スクロール360 | 安田倉庫 | 富士ロジテック | クロネコ ピック&デリバリー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 運営会社/タイプ | 株式会社オープンロジ 小ロット向け(フルフィルメント) | ディーエムソリューションズ(東証スタンダード) 小〜大規模(3PL) | サラウンド株式会社 小ロット・在庫仮置き | 株式会社はぴロジ 倉庫マッチング+システム連携型 | 株式会社関通(関通HD・東証グロース) 中〜大規模向け | 株式会社イー・ロジット(東証スタンダード) 中〜大規模向け | 株式会社エスプールロジスティクス(エスプールG) 中〜大規模向け | 株式会社STOCKCREW 中〜大規模・自動化 | 株式会社スクロール360(スクロールG) 商材特化・物流BPO | 安田倉庫株式会社(東証プライム) 規制商材・総合物流 | 富士ロジテックホールディングス 温度帯・商材特化 | ヤマト運輸株式会社 大手キャリア(出荷代行) |
| 委託できる業務範囲 | 入庫・保管・ピッキング・梱包・出荷・返品まで一括 | 入庫検品・在庫管理・ピッキング・梱包・配送・返品・CSまで一括 | 在庫仮置き(一時保管)+発送代行 | 商材に合う提携倉庫の選定・紹介+受注/在庫/出荷指示のデータ一元管理(入庫〜出荷は提携倉庫が実施) | 受注管理代行+倉庫内のピッキング・検品・梱包・発送 | 入庫・保管・受注処理・梱包・出荷・返品+コンサル・CS | 受注処理・入出荷・在庫管理・梱包・返品・コールセンターまで一括 | 保管・受注処理・梱包・発送・流通加工を一括 | 入庫〜発送+受注代行・EC運営代行(BPO) | 入庫・保管・在庫管理・受注処理・ピッキング・梱包・出荷・返品 | 入出荷・保管・検品・流通加工・配送・返品まで一括 | 帳票発行・ピッキング・梱包・出荷のみ(在庫保管は対象外・自社で保有) |
| 料金体系の目安 | 初期・固定費0円の従量課金 入荷料18円〜/保管料1点1日0.2円〜/配送料395円〜(税別) | 小規模プランは初期・固定費0円の従量課金 配送費300円〜・1ピック20円〜(中〜大規模は要お問い合わせ) | 固定費0円を公式訴求 具体的な金額・適用条件は要お問い合わせ | システム利用料 月15,000円〜(受注500件まで)+物流委託費は別途見積もり | 非公開(要お問い合わせ) パッケージ型「GAOW」は固定費0円を訴求 | 非公開(要お問い合わせ) | フルフィルメント・3PLは要お問い合わせ 越境EC支援は月額75,000円〜 | 初期・固定費0円の従量課金 ネコポス260円〜・60サイズ510円〜/保管料1,000cm³月20円〜 | 物流ライトプランは初期30,000円〜 出荷料ポストイン399円〜・60サイズ580円〜(BPOは要お問い合わせ) | 非公開(要お問い合わせ) | 初期・月額は要お問い合わせ 入庫料15円〜/保管料1パレット月3,000円〜/配送料320円〜(税別) | 初期・固定費0円の完全変動費 出荷作業料 翌日147円〜(税込162円〜)+運賃(要見積もり) |
| 小ロット・最低ロット対応 | ●初期・固定費0円/スポット利用可 | ●月1件から相談可(小規模プランは固定費0円) | ●少量・在庫仮置き向け(料金条件は要お問い合わせ) | △システム利用料 月15,000円〜が発生 | △中〜大規模向け(GAOWは固定費0円) | △中〜大規模向け(要見積もり) | △中〜大規模向け(要見積もり) | ●初期・固定費0円の従量課金 | ●物流ライトプランあり(初期30,000円〜) | △要お問い合わせ(規制商材の総合物流) | △スタートアップ向けOriginsあり(基本料金は要見積もり) | ●初期・固定費0円/少量から利用可 |
| 対応商材・流通加工 | アパレル・化粧品・食品(冷凍冷蔵)・大型商材・越境商品 ギフトラッピング・同梱等 | 食品(冷凍冷蔵)・サプリ・化粧品・アパレル等 化粧品製造業許可(包装・表示・保管)を保有 | 常温品が中心(温度管理品・消費期限の短い商品等は非対応との情報) 詳細は要お問い合わせ | 食品・冷凍冷蔵・アパレル・大型商品・定期通販等(提携倉庫の特性に応じて選定) | 幅広い商材+ギフト・熨斗・名入れ対応 冷凍冷蔵物流にも対応 | サプリ・化粧品・食品・雑貨・グッズ等 ギフトラッピング・組立・ラベリング | アパレル・化粧品・健康食品・加工食品・酒/飲料・精密機械等 ラッピング・キット化・アパレル加工 | 常温品(冷蔵・冷凍は非対応) 検品・仕分け・ラベリング・セット組・同梱 | 健康食品・サプリ・化粧品・アパレル・雑貨・食品 ささげ・画像加工・ギフト/ピロー包装(許認可対応) | 医薬品・化粧品・健康食品等の規制商材に強い(9種の業許可) ギフト包装等(事例) | 常温・定温・冷蔵・冷凍対応 化粧品・健康食品・食品・アパレル・医薬品等/タグ付け・ラッピング・セット組 | 常温品のみ(バーコードでSKUを特定できることが条件) 危険物・生鮮等は取扱不可 |
| カート・モール連携 | Shopify・STORES・BASE・楽天・Yahoo!・TikTok Shop等+公開API | Shopify・楽天・Amazon等 約20種類以上(CSV取込も可) | Shopify・BASE等との連携情報あり(公式での詳細は要確認) | 110超の外部システムと連携(楽天・Amazon・Shopify・ネクストエンジン等) | 楽天・Amazon・PayPayモール等のモールに対応(受注管理代行) | 自社WMS「EL5」で外部ECとAPI自動連携(対応先の一覧は公式に明記なし) | Shopify導入支援の記載あり(他モールの連携範囲は要確認) | 楽天・Yahoo!・Shopify・BASE・メルカリShopsとAPI連携(AmazonはCSV/外部OMS経由) | 楽天・Yahoo!・Amazon等の複数モールに対応 | 公式にモール・カート連携の明記なし(要お問い合わせ) | Shopify・futureshop・MakeShop等30以上のカート/モール/OMS/WMS連携 | ネクストエンジン・GoQSystem・EC-do/LightとCSV連携 |
| 海外(越境)対応 | ●越境EC対応(海外配送・EMS割引) | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし | ●越境EC支援(月額75,000円〜) | ●越境EC配送に対応 | 公式に記載なし | △国際物流事業あり(越境ECは要お問い合わせ) | 公式に記載なし | ×国内出荷のみ(常温品) |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※2026年9月時点の各社公式情報等に基づきます。料金を公開していないサービスは「要お問い合わせ」、公式ページに項目の記載が確認できないものは「公式に記載なし」と記載しています。税抜・税込の別は各社公式の表記に従います。
小ロット対応・越境対応の●/△/×は各社の公表情報にもとづく対応状況の目安で、●=明確に対応/△=条件付き・要見積もり/×=対象外を表します。最新の料金・対応可否は各社公式ページをご確認ください。
タイプ別に見るおすすめEC発送代行サービス
発送代行は、出荷規模・扱う商材・任せたい範囲によって向いているサービスが異なります。ここでは「自社はどのタイプか」を見極めやすいよう、この3つの軸で、4つのタイプに分けて各サービスを紹介します。
出荷が月数百件を超えて安定・増加してきたら成長・中〜大規模向け、それ以下や立ち上げ期は小ロット向けが一つの目安です。1社が複数のタイプにまたがることもあるため、まずは自社にとって最も重要な軸(出荷量が読めないうちは料金体系、特殊な商材を扱うなら対応可否)から候補を絞ると、当てはまるタイプを読み進めやすくなります。
小ロット・スモールスタートで始めたい
出荷量がまだ多くない個人事業主や小規模ショップには、初期費用や最低利用料を抑えて少量から始められるサービスや、少額のシステム利用料で既存の受注管理・カートを大きく変えずに始められるサービスが向いています。出荷した分だけ支払う従量課金型を中心に、スモールスタートしやすい会社を紹介します。
1. オープンロジ(株式会社オープンロジ)

株式会社オープンロジが運営する、入荷・保管・ピッキング・梱包・出荷から返品対応までを一括で委託できる物流アウトソーシング(フルフィルメント)サービスです。初期費用・月額固定費がかからない従量課金制で、繁忙期だけの短期スポット利用にも対応しています。
料金は入荷料・保管料・配送料などの従量課金で構成され、最小のSSサイズ(A4以内・厚さ2.8cm・1kg以内)なら入荷料18円、保管料1点あたり1日0.2円、配送料395円(いずれも税別)といった単価が公開されています。固定費をかけず出荷した分だけ支払う設計のため、出荷量が少ない立ち上げ期でも固定的な負担が生じにくい料金体系です。
Shopify・STORES・BASE・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど主要なカート・モールとシステム連携済みで、注文データの取り込みを個別の連携開発なしで始められます。全国の提携倉庫ネットワークを通じて運用し、導入実績は13,000社以上(公式サイト記載)、プライバシーマークを取得した事業者による運用です。
2. ウルロジ(ディーエムソリューションズ株式会社)

東証スタンダード市場に上場するディーエムソリューションズ株式会社が運営する、EC・通販事業者向けの物流代行(3PL)サービスです。入庫検品から在庫管理・ピッキング・梱包・配送・返品対応・カスタマーサポートまでを一括で任せられます。
事業規模別に3つのプランがあり、小規模事業者向けプランは初期費用・月額固定費が0円の従量課金制です。月の出荷が1件からでも相談できるとしており、梱包資材費込みの配送費は全国一律300円から、ピッキングは1ピック20円からという最低単価を公式に開示しています。
化粧品の包装・表示・保管を伴う流通加工に必要な化粧品製造業許可を取得しているため、化粧品の取り扱いにも対応できます。Shopify・楽天市場・Amazonなど約20種類以上のカート・モールと連携し、東京・埼玉の6拠点(延床合計約49,474㎡)で運用しています。
3. タダオキ(サラウンド株式会社)

サラウンド株式会社が2022年に公開した発送代行サービスで、公式サイトでは「EC事業者のための固定費0円 在庫仮置き・発送代行サービス」と称しています。在庫の一時保管(仮置き)と発送代行を組み合わせて提供する点を打ち出しています。
公開当初は、EC事業者と梱包・配送事業者を仲介する「梱包配送マッチングサービス」として展開し、現在は在庫仮置きと発送代行を軸とした訴求に変わっています。独自の仕組みについては特許第7323223号(2023年7月登録)を取得しており、本社(東京)のほか、青森・千葉に物流センターを構えています。
料金体系や最低出荷件数などの利用条件は公式サイトで訴求されていますが、適用条件によって費用が変わる場合があります。具体的な金額や条件は、公式サイトや問い合わせで最新の内容を確認することをおすすめします。
4. はぴロジ(株式会社はぴロジ)

株式会社はぴロジが運営する、EC事業者と全国の提携物流事業者をつなぎ、受注・在庫・出荷指示のデータを一元管理するクラウド型のサービスです。自社倉庫だけで完結する発送代行ではなく、商材や条件に合った提携倉庫を選定・紹介したうえで、入庫から出荷までの実務を約200拠点の提携倉庫が担う仕組みです。
中核となるクラウド型流通統合システム「logiec(ロジーク)」は、受注管理(OMS)と倉庫管理(WMS)の機能を内蔵し、複数のECカート・モールからの受注データを自動で取り込んで複数倉庫へ出荷指示を送ります。110を超える外部システムとの連携実績があり、既存の受注管理やカートを大きく変えずに接続しやすい設計です。
公開されているシステム利用料は月額基本料金15,000円(月間受注500件まで)からの従量課金で、これは受注・出荷を一元管理するシステムの利用料です。実際の入庫・保管・配送などの物流委託費用は別途見積もりとなるため、総額は商材や出荷量を伝えて確認する必要があります。導入社数は2,000社超、累計出荷数は1.5億件超と公式サイトに記載されています。
出荷増・多拠点・自動化に対応したい
出荷量が増え、繁忙期の波動や多拠点での在庫分散、倉庫の自動化に対応してほしい成長期・中〜大規模のショップに向いたサービスです。処理能力と運用体制の面で規模に耐えられる会社を紹介します。
5. 関通(株式会社関通)

EC受注管理代行と倉庫内の物流をワンストップで担う発送代行サービスです。提供元の株式会社関通は30年以上の物流ノウハウを持つ物流専業で、持株会社の関通ホールディングス株式会社は東京証券取引所グロース市場に上場しています。
関西・関東を中心とした20拠点超・延床総計約90,000坪の拠点網を持ち、年間1,000万個規模の出荷に対応します。受注処理は月間10万件以上を扱い、独自のチェックシステム「アニー」などで受注処理ミス率0.008%を掲げ、365日対応の体制を敷いています。
2025年4月に始めたパッケージ型物流「GAOW(ガオウ)」では、固定費0円・最短2週間での導入を訴求しています。受注管理代行・物流代行の料金は非公開のため、商材や出荷量を伝えての問い合わせが必要です。
6. イー・ロジット(株式会社イー・ロジット)

2000年の創業以来、EC物流の運用代行を手がけてきた株式会社イー・ロジット(東京証券取引所スタンダード市場上場)が展開するBPOサービスです。フルフィルメントセンター運営による物流代行とカスタマーサポート代行を主軸に、事業戦略の策定からオペレーション実行までを一体で提供します。
関東4・関西1の計5拠点、総延床34,894坪のフルフィルメントセンターを自社運営し、繁忙期の出荷波動や拠点分散に対応できる体制を持ちます。自社開発のWMS「EL5」で入庫から出荷までを一元管理し、外部のECシステムとAPIで自動連携する仕組みです。
累計1,700社を超える支援実績があり、導入事例では1日あたりの出荷件数が125%に向上したケースを公表しています。料金は公式サイト上では非公開で、個別見積もりとなります。
7. エスプールロジスティクス(株式会社エスプールロジスティクス)

株式会社エスプール(東京証券取引所プライム市場上場)のグループ会社が運営します。受注処理から入出荷・在庫管理・梱包・返品対応・多言語対応コールセンターまでを一括代行するフルフィルメントを中核に、3PL・倉庫のIoT化支援・越境EC支援の4領域を展開しています。
拠点選定やセンターのレイアウト設計といった上流のロジスティクス設計から一貫して支援する点を掲げ、RFIDなどによる倉庫のIoT化にも対応します。出荷誤発送率0.01%を公式サイトに掲げ(算出根拠・期間の記載はなし)、365日・土日出荷に対応、最短2週間〜1ヶ月での立ち上げが可能です。
フルフィルメント・3PLの料金は要見積もりですが、越境EC支援は月額75,000円〜、RFID導入はハード・ソフト合計500万円〜と一部の料金を公開しています。
8. STOCKCREW(株式会社STOCKCREW)

初期費用・月額固定費が0円で、使った分だけ支払う従量課金のフルフィルメントサービスです。株式会社STOCKCREWが自社倉庫で保管・受注処理・梱包・発送・流通加工までを一括代行し、独自の在庫・受注管理システムを無償で提供します。BtoC・BtoB双方の出荷に対応します。
自社倉庫にはピッキング用のAMR(自律走行搬送ロボット)を100台以上稼働させ、作業の自動化を進めています。経済産業省の物流効率化実証事業では、AMR110台の稼働で荷待ち・荷役時間92%削減、ピッキング人時63%削減を達成したと発表しました。導入は2,200社以上(2026年4月時点)に上ります。
配送料はネコポス260円〜、60サイズ510円〜の全国一律(北海道・沖縄・離島を含み、梱包・資材費込み)、保管料は1,000cm³あたり月20円〜です。楽天市場・Yahoo!ショッピング・Shopify・BASE・メルカリShopsとAPI連携し(AmazonはCSVまたは外部受注管理システム経由)、冷蔵・冷凍商品には対応していません。
商材の特性・流通加工に対応してほしい
アパレル・化粧品・食品・冷凍冷蔵品や、ギフト・セット組みといった流通加工が必要な商材を扱うショップに向いたサービスです。商材ごとの取り扱いや加工作業に対応できる会社を紹介します。
9. スクロール360(株式会社スクロール360)

通販事業を60年以上手がけるスクロールグループの一員、株式会社スクロール360が運営するサービスです。物流(発送)代行を主軸に、受注処理やEC運営代行(BPO)までを一括で担い、健康食品・サプリメント・化粧品・アパレル・雑貨・食品と幅広い商材に対応します。
ピッキング・検品・梱包・発送に加えて、ささげ(撮影・採寸・原稿作成)や画像加工、カット加工、ギフト・ピロー包装といった流通加工に対応します。健康食品や化粧品など各種許認可が必要な規制商材の取り扱いにも対応できる点が特徴です。
物流ライトプランは初期費用30,000円〜、出荷料金はポストイン399円〜・60サイズ580円〜と一部を公開しており、最短14日で導入できます。誤出荷率0.0016%以下を掲げています。
10. 安田倉庫(安田倉庫株式会社)

創業100年を超える総合物流事業者・安田倉庫株式会社(東証プライム上場)が、倉庫・輸配送やメディカル物流で培った物流インフラをEC事業者向けに応用して提供するサービスです。入庫・検品から保管・在庫管理、受注処理、ピッキング・梱包、出荷、返品対応までを委託できます。
医薬品製造業や医薬品卸売販売業、化粧品製造業、高度管理医療機器等販売業・貸与業など9種の業許可を保有し、健康食品・化粧品・医薬品関連といった規制商材の物流に対応できる基盤を持ちます。賞味期限が近い商品から優先して出荷する仕組みやロット単位の在庫管理など、食品ECの物流課題に向けた機能も訴求しています。
危険品倉庫や保税エリア、自動倉庫といった設備の幅が広く、ギフト包装などの流通加工にも事例上対応しています。料金は公開されておらず、初期費用・月額費用ともに問い合わせが必要です。
11. 富士ロジテック(株式会社富士ロジテックホールディングス)

常温・定温・冷蔵・冷凍の各温度帯に対応し、食品や化粧品など温度管理が必要な商材の発送代行を任せられるサービスです。株式会社富士ロジテックホールディングスが、倉庫業・貨物運送業で培った基盤を活かしてEC・D2C事業者向けに提供しています。入出荷・保管・検品から配送、返品対応(リバースロジスティクス)までを一括で受託します。
タグ付けやラッピング、キッティング、セット組み、同梱物の封入といった流通加工に対応します。Shopifyやfutureshop、MakeShopをはじめ、30種類以上のカート・モール・OMS/WMSとの連携先を公式サイトで一覧化しています。
料金は税別で、入庫料15円/個〜、保管料は1パレットあたり月3,000円〜、配送料はポスト投函便320円〜と一部を公開しています。ギフト包装(袋タイプ)80円〜などのオプションもあり、契約後おおむね10〜20日で利用を開始できます。
大手キャリアのネットワークで出荷だけ任せたい
在庫は自社や別拠点で持ちつつ、出荷作業だけを大手配送会社のネットワークで任せたいというショップに向いたサービスです。全国配送網と結びついた出荷代行を紹介します。
12. クロネコ ピック&デリバリー(ヤマト運輸株式会社)

ヤマト運輸株式会社が提供するEC事業者向けの梱包・出荷代行サービスです。受注から出荷までのうち後半工程(帳票発行・ピッキング・梱包・出荷)だけを代行し、在庫は事業者が自社倉庫や店舗で保有し続けます。在庫を物流拠点に預けるフルフィルメントサービスとは別の位置づけで、出荷作業だけを外部に委託したいショップが対象です。
その日の出荷分を全国約3,300ヵ所のヤマト運輸営業所から引き取り、宅配便最大手の配送網と一体で出荷まで対応します。料金は初期費用・月額固定費が0円の完全変動費で、出荷作業料は翌日発送147円〜(税込162円〜)、当日発送177円〜(税込195円〜)に運賃を加えた従量課金です。具体額は個別見積もりとなります。
対応商材は常温品で、SKUを特定できるバーコードの印字・貼付が条件です。ネクストエンジンやGoQSystem、EC-do・LightとのCSV連携により、出荷指示データを受け渡せます。
まとめ
本記事では、EC発送代行に委託できる業務の範囲と費用相場、出荷規模・商材別の選び方を整理し、主要なサービスをタイプ別に紹介しました。
発送代行選びで最も大切なのは、自社の月間出荷件数・扱う商材・任せたい業務範囲・利用中のカートを整理したうえで、適したタイプを最初に見極めることです。
少量から始めたいなら小ロット対応に強いサービス、出荷増や自動化に備えたいなら処理能力の高いサービス、特定の商材や流通加工が必要なら対応力のあるサービス、出荷だけを大手に任せたいなら配送網と一体のサービスが、それぞれ有力な候補になります。まずは自社の条件に近い候補の資料を取り寄せ、見積もりを比較することから始めるとよいでしょう。
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よくある質問(FAQ)
Q. EC発送代行とは何ですか?
A. EC発送代行とは、ネットショップの注文商品を届けるための入庫・保管・ピッキング・梱包・出荷・返品といった物流業務を、専門の事業者に外部委託する仕組みです。自社で倉庫やスタッフを抱えずに出荷体制を整えられるため、受注増や繁忙期の波に人員を張り付けずに対応でき、梱包や発送に取られていた時間を商品企画や販促に振り向けられます。
Q. EC発送代行は個人事業主や小ロットのショップでも利用できますか?
A. EC発送代行は、個人事業主や月間の出荷件数が少ないショップでも利用できます。初期費用・月額固定費が0円で、出荷した分だけ支払う従量課金型のサービスなら、固定的な負担を抑えて少量から始められます。ただし会社によっては最低利用料や最低出荷件数が設けられ、その下限が実質的な固定費になる場合があるため、無料をうたうプランでも適用条件を確認しておくことが大切です。
Q. EC発送代行は在庫を預けず、出荷作業だけを委託できますか?
A. EC発送代行では、在庫を自社に置いたまま、ピッキング・梱包・出荷といった出荷作業だけを委託できるサービスもあります。大手配送会社の出荷代行などがこれにあたり、保管を伴わないぶん固定費を抑えやすい一方、在庫管理は自社に残ります。
反対に入庫・保管・在庫管理まで一括で任せて自社の負担を最小化したい場合は、倉庫保管を含めて請け負う会社を選びます。名称にこだわるより、自社が任せたい工程に対応しているかで判断するのが確実です。
Q. EC発送代行は利用中のカートやモールと連携できますか?
A. 多くのEC発送代行は、Shopify・BASE・STORES・楽天市場・Amazonといった主要なカート・モールや受注管理システムと連携できます。連携できれば注文データが自動で委託先に取り込まれ、出荷指示や在庫数の反映が手作業なしで進みます。
対応システムは会社ごとに異なり、連携していない場合はCSVでのデータ受け渡しになるため、自社が使っているカート・モール・受注管理システムに対応しているかを事前に確認してください。
Q. EC発送代行に化粧品や食品などの商材も任せられますか?
A. EC発送代行は、化粧品・食品・冷凍冷蔵品といった商材でも、対応できる委託先を選べば任せられます。ただし化粧品の包装・表示・保管を業として代行するには、薬機法(医薬品医療機器等法)第13条・同施行規則第25条にもとづき、委託先が化粧品製造業許可(包装・表示・保管の区分)を取得している必要があります。医薬部外品では別途、医薬部外品製造業許可が求められます。
食品では冷蔵・冷凍の温度帯管理の設備が求められるなど、商材ごとに対応できる会社は限られるため、自社の商材を扱えるかは委託先を絞り込む重要な条件になります。
出典・参考資料(1件)
- 参考資料:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則 第二十五条|e-Gov 法令検索(https://laws.e-gov.go.jp/law/336M50000100001)
Q. EC発送代行は月・1日あたり何件の出荷から対応してもらえますか?
A. EC発送代行の最低出荷件数は会社によって異なり、1日1件・月数件といった少量から対応する会社もあります。立ち上げ期で出荷がまだ少ないうちは、少量でも受け付け、最低利用料が低い会社が向いています。一方で中〜大規模向けの会社は一定の出荷量を前提とした料金設定のことが多いため、自社の月間出荷件数を伝えて、対応可能な範囲と最低料金を確認するとよいでしょう。
Q. EC発送代行の費用相場はどのくらいで、どう見積もればよいですか?
A. EC発送代行の費用は、初期費用・月額基本料金・保管料・入庫や梱包などの作業料・配送料を積み上げて決まり、出荷量や商品サイズ・保管量によって総額が大きく変わります。料金体系を公開している会社では、配送料が1件あたり数百円台から、ピッキングが1点あたり十数円から数十円程度といった単価が見られますが、個別に見積もる会社も多くあります。
正確に比較するには、自社の月間出荷件数・平均サイズ・保管量を伝えて、単価ではなく総額で見積もりを取ることが大切です。
Q. EC発送代行は申し込みから利用開始までどのくらいかかりますか?
A. EC発送代行の利用開始までの期間は、会社やシステム連携の有無、在庫の倉庫への移送状況によって異なります。契約後は、商品の倉庫への搬入、カート・受注管理システムとの連携設定、テスト出荷といった準備を経て本稼働します。
連携済みのカートを使う場合は比較的短期間で始められますが、個別のシステム連携や大量の在庫移送が必要な場合は準備に時間がかかります。希望する開始時期がある場合は、見積もり時にスケジュールもあわせて確認しておくと安心です。
Q. EC発送代行は海外発送(越境EC)にも対応できますか?
A. EC発送代行の一部は、海外の購入者への発送(越境EC)にも対応しています。国際配送の手配や海外向け送料の割引に対応する会社を選べば、国内発送と同じ委託先で海外発送まで任せられます。
ただし越境対応は会社によって可否が分かれ、対応地域や別料金の制約がある場合もあるため、海外発送が必要な場合は対応範囲を事前に確認してください。発送だけでなく、多言語対応や海外決済まで含めた越境ECの始め方・支援の受け方を知りたい場合は、越境EC代行おすすめ15選|構築・運営代行・特化型の違いと費用相場・選び方もあわせてご覧ください。
Q. EC発送代行に委託すると、出荷ノウハウや細かな個別対応はどうなりますか?
A. EC発送代行に委託すると、梱包の改善や配送コストの最適化といった出荷ノウハウが自社に蓄積されにくくなり、手書きメッセージなどのきめ細かい個別対応にも制約が生じることがあります。標準化された委託先では、特殊な梱包やブランド独自の同梱物が追加料金になったり、対応できなかったりする場合があります。
将来的に自社出荷へ戻す可能性がある場合や、梱包で世界観を表現しているショップでは、対応できる範囲と業務状況を把握できる報告体制を事前にすり合わせておくとよいでしょう。
Q. EC発送代行には最低契約期間があり、解約時に在庫は戻せますか?
A. 最低契約期間や解約時の在庫引き上げの条件は会社によって異なります。数か月の最低利用期間を設けている会社もあれば、月単位で利用できる会社もあります。
解約時には、預けている在庫を自社や次の委託先へ返送する費用や手続きが発生します。契約前に最低利用期間・解約予告の時期・在庫返送の費用と方法を確認しておくと、後から委託先を変えたくなったときに移行しやすくなります。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
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