毎月の月謝や会費を口座振替(自動引き落とし)で集金することになったとき、最初に迷うのが「振替手数料は自社で負担するのか、それとも顧客の引き落とし額に上乗せしてよいのか」という点ではないでしょうか。
結論から言えば、口座振替の手数料は集金する事業者が負担するのが一般的で、引き落とされる顧客に手数料はかかりません。ただし、これは法律で決まっているわけではなく、商慣行に基づく取り扱いです。
本記事では、なぜ事業者負担が基本になるのかを、混同されがちな「銀行振込の手数料負担」と対比しながら整理します。あわせて、顧客に負担してもらう場合の条件、手数料の相場と実額の試算、会計処理までを解説します。
手数料の負担ルールを正しく押さえておけば、契約書や規約の準備で迷わず、集金にかかるコストも見通しを立てやすくなります。自社の集金方法を具体的に検討する材料としてご活用ください。
目次
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口座振替の手数料は「集金する事業者」が負担するのが基本
口座振替(自動引き落とし)で発生する振替手数料は、集金する事業者が負担し、引き落とされる顧客には手数料がかからないのが一般的です。月謝・会費・利用料などをまとめて引き落とすBtoCのサービスでは、この取り扱いが広く行われています。
ここで注意したいのは、この「事業者負担」は法律で義務づけられたものではなく、商慣行に基づく取り扱いだという点です。口座振替の手数料を事業者・顧客のどちらが負担するかを定めた法令は存在せず、契約で顧客負担と決めることも可能です。
一方で、同じ「支払う側」でも銀行振込では手数料の考え方が逆になり、振り込む側(顧客)が負担するのが原則です。ここを混同すると自社のケースの判断を誤りやすいため、次の章で両者の違いを整理します。
なぜ事業者負担が基本なのか|口座振替と銀行振込の違い
ここからは、口座振替の手数料が事業者負担になる理由を、銀行振込との違いをふまえて解説します。顧客や社内から説明を求められたときの根拠としてもお使いいただけます。
口座振替は「引き落とす事業者」が費用を持つ仕組み
口座振替は、事業者が金融機関や収納代行会社と契約し、顧客の預金口座から代金を自動で引き落とす仕組みです。引き落としの仕組みを利用しているのは事業者側であり、そのサービスの対価として振替手数料が発生します。
顧客は口座からの引き落としを受けるだけで、集金の仕組みそのものを利用しているわけではありません。この取引構造から、手数料は事業者が集金の利便性を得るためのコストとして負担する商慣行が、広く定着しています。
銀行振込は「支払う側」が負担するのが原則
これに対して、顧客が毎月みずから代金を振り込む銀行振込では、振込手数料は振り込む側(顧客)が負担するのが原則です。これは口座振替と違い、民法に根拠があります。
代金の支払いのような金銭債務は、支払う側(債務者)が受け取る側(債権者)のもとへ届けて弁済するのが原則とされています(持参債務の原則。民法第484条)。そのうえで、弁済にかかる費用を誰が負担するかについては、民法第485条が「債務者の負担とする」と定めています。この条文が、振込手数料を支払う側が負担するとされる直接の根拠です。
弁済の費用について別段の意思表示がないときは、その費用は、債務者の負担とする。ただし、債権者が住所の移転その他の行為によって弁済の費用を増加させたときは、その増加額は、債権者の負担とする。
出典:民法 第485条(弁済の費用)|e-Gov法令検索
このように、口座振替は引き落とす事業者が仕組みを利用するため事業者負担(商慣行)、銀行振込は支払う顧客が代金を届けるため顧客負担(民法485条)と、負担の考え方が逆になります。同じ「顧客」でも立場が変わる点が、混同されやすい理由です。両者を整理すると次のようになります。
| 手数料を負担する人 | 負担の根拠 | 集金の仕組みを使う人 | 契約で負担者を変更する | |
|---|---|---|---|---|
| 口座振替(自動引き落とし) | 集金する事業者 | 商慣行(法律上の定めはない) | 事業者(金融機関・収納代行と契約) | 可能(顧客負担にもできる) |
| 銀行振込 | 支払う顧客 | 民法485条(弁済の費用は債務者負担) | 顧客(自分で振込手続きを行う) | 可能(任意規定のため) |
民法485条は「別段の意思表示がないとき」に適用される任意規定です。契約で定めれば負担者を変更できるため、口座振替で顧客に負担してもらうことも、逆に振込手数料を事業者が持つことも合意によって可能です。次の章で、顧客に負担してもらう場合の条件を見ていきます。
手数料の負担だけでなく、回収率や経理の入金消込まで含めて、口座振替と銀行振込のどちらで集金するかを検討したい場合は、両者の違いを整理した次の記事も参考になります。
手数料を顧客に負担してもらうことはできるか
ここでは、口座振替の手数料を顧客に負担してもらえるのか、その場合に必要な条件と手続きを解説します。
結論として、顧客への手数料の転嫁は可能です。手数料の負担者を定めた法令はなく、契約の内容は当事者が自由に決められるためです。民法第521条第2項も、契約当事者は法令の制限内で契約の内容を自由に決定できると定めています(契約自由の原則)。
出典・参考資料(1件)
ただし、顧客に負担を求めるには、あとから「聞いていない」というトラブルを避けるための手続きが欠かせません。実務上は、次の点を押さえておくことが望まれます。
- 手数料の金額と、いつ発生するのかを、契約書や利用規約に具体的に明記する
- 口頭の説明だけで済ませず、書面や申込フォームなど後から確認できる形で示す
- 申し込みや契約の前に提示し、顧客の同意を得たうえで運用を始める
実際の運用では、月謝や会費の請求額に手数料相当を上乗せして引き落とす形が一般的です。この場合も、いくらを上乗せするのかを規約や申込書で示しておくと、後の行き違いを防げます。
相手が消費者の場合は、より丁寧な情報提供が求められます。消費者契約法第3条は、契約条項を明確で平易なものにすること、契約内容について必要な情報を提供することを事業者の努力義務として定めています。
一 消費者契約の条項を定めるに当たっては、消費者の権利義務その他の消費者契約の内容が、その解釈について疑義が生じない明確なもので、かつ、消費者にとって平易なものになるよう配慮すること。
出典:消費者契約法 第3条(事業者及び消費者の努力)|e-Gov法令検索
これは違反しても直ちに契約が無効になる性質の規定ではありませんが、手数料の負担を明確・平易に示し、事前に説明して同意を得ておくことは、消費者との信頼関係を保つうえでも重要です。負担者を規約に明記していないと、後の請求で認識の食い違いが生じやすくなります。
口座振替手数料の相場と実額シミュレーション
事業者が手数料を負担するとして、実際にどのくらいの費用がかかるのかを見ていきます。まず手数料の内訳を押さえ、次に集金件数に応じた実額を試算します。
手数料の3つの内訳(初期費用・月額基本料・振替手数料)
収納代行会社を通じて口座振替を利用する場合、費用は主に次の3つで構成されます。
- 初期費用:システムの導入やアカウント発行にかかる費用です。無料のサービスも多く、有料でも数万円程度が目安です。
- 月額基本料:システムを利用するための固定費です。0円から数千円程度が中心で、集金がなかった月は基本料が無料になるサービスもあります。
- 振替手数料:引き落とし1件ごとに発生する変動費です。後半で紹介する収納・集金代行サービスでは1件あたり85〜100円程度(税抜)が中心で、決済金額に対する料率で設定するサービスもあります。
初期費用と月額基本料を無料にして、集金が成立した分だけ振替手数料を課す料金体系が、小規模事業者向けのサービスでは主流です。固定費を抑えられるため、集金件数が少ない段階でも始めやすくなっています。
「1件あたり定額」と「料率」の違い
口座振替の手数料は、引き落とし1件あたりの定額で設定されるサービスと、決済額に対する料率で設定されるサービスに分かれます。この記事で紹介するサービスでも、サブスクペイは口座振替1件あたり85円の定額ですが、会費ペイと月額パンダは口座振替を含めて決済額の3.5%+1件あたり100円という料率型です。
定額型は集金額が大きくても手数料が件数で決まるため、単価の高い月謝や会費ほどコストを抑えやすくなります。料率型は集金額が小さいほど割安になりやすい一方、集金額が大きいと手数料もその分増えます。自社の平均集金額と件数によって、どちらが有利かは変わるため、サービスを選ぶ際は口座振替に料率がかかるかどうかを必ず確認してください。
集金件数別の実額シミュレーションと注意点
口座振替を定額でとるサービスを前提に、1件あたりの振替手数料を110円(税抜100円+消費税10%)、月額基本料を0円と仮定して、集金件数ごとの月間コストを試算すると次のようになります。料率型のサービスでは集金額に応じた別計算になり、単価も各社で異なるため、自社が検討するサービスの料金に置き換えて計算してください。
| 50件 | 100件 | 300件 | 500件 | |
|---|---|---|---|---|
| 振替手数料の月間コスト(1件110円で試算) | 5,500円 | 11,000円 | 33,000円 | 55,000円 |
件数が増えるほど、1件あたりの単価がわずかに違うだけでも年間コストの差が大きくなります。件数が多い事業者は、月額基本料が発生しても1件あたりの単価が安いプランを選ぶと、総額を抑えられる場合があります。
試算に含まれない費用にも注意が必要です。口座振替を始める際の口座登録手数料や、残高不足などで引き落としができなかった際の再請求・再振替に、別途手数料がかかるサービスもあります。実際の総コストは、これらの費用を含めて各社の料金表で確認しておくと安心です。
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手数料の払い方|金融機関との直接契約と収納代行を比べる
口座振替を導入する方法は、大きく分けて金融機関と直接契約する方法と、収納代行会社を利用する方法の2つがあります。どちらを選ぶかで、費用構造や始めやすさが変わります。
金融機関と直接契約する場合は、金融機関ごとに審査や保証金を求められることがあり、対応する金融機関の数だけ個別に契約する必要があります。自社で複数の金融機関に対応しようとすると、手続きの負担が大きくなりがちです。
収納代行会社を利用する場合は、1つの契約で幅広い金融機関の口座振替に対応でき、初期費用・月額基本料・振替手数料という分かりやすい費用構造で始められます。小規模から集金を始めたい事業者には、収納代行を使う方法が現実的な選択肢になります。以下は、口座振替に対応した主な収納・集金代行サービスの比較です。
| サービス名 | リコーリース 集金代行サービス | サブスクペイ | 会費ペイ | 月額パンダ |
|---|---|---|---|---|
| 提供会社 | リコーリース株式会社 | 株式会社ROBOT PAYMENT | 株式会社ペイメントフォー | 株式会社もぐら |
| 初期費用 | 0円 | 要問い合わせ | 0円 | 0円 |
| 月額基本料 | 0円 | 要問い合わせ | 0円 | 0円 |
| 振替手数料(口座振替1件) | 要問い合わせ (個別見積もり) | 85円 | 100円 | 100円 (税別) |
| 決済料率 | - (クレカ非対応) | カード2.5%〜 (口座振替は料率なし) | 3.5% | 3.5% (税別) |
| 口座登録手数料 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 500円 | 500円 (書面申込は1,000円) |
| 対応集金・決済手段 | 口座振替/コンビニ決済/スマホ決済 | クレジットカード/口座振替/コンビニ/銀行振込 等 | クレジットカード/口座振替/コンビニ決済 | クレジットカード/口座振替 |
| 特徴 | 東証プライム上場企業が運営。1件から・使った月だけの従量制で小規模でも始めやすい | 継続課金に特化。自動リトライ・カード更新案内で決済失効による回収漏れを防ぐ | 会費・月謝に特化。会員管理から毎月の集金までワンシステム。未納の自動催促に対応 | 月謝・月会費の継続課金に特化。引落失敗時はコンビニ・PayPayで補完徴収できる |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | 公式資料を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る |
※2026年8月時点の各社公式情報による。料金は変動する場合があるため、最新の情報は各社の料金表をご確認ください。
1. リコーリース 集金代行サービス(リコーリース株式会社)

東京証券取引所プライム市場に上場するリコーリース株式会社が、1984年から提供している集金代行サービスです。顧客の口座から回収金を自動で引き落とす口座振替に加え、全国のコンビニエンスストア等を窓口とするコンビニ決済も扱い、回収手段を使い分けられます。
初期費用は0円で、サービスを利用しなかった月は基本料もかからない従量制です。請求件数1件から利用でき、Web上で使える集金管理システム「コレクト!」を無償で提供しているため、専用ソフトを導入せずに始められます。振替手数料は取扱内容に応じた個別見積もりとなります。
この個別見積もりが何を基準に決まるのかについて、同社はインタビューで次のように説明しています。

2. サブスクペイ(株式会社ROBOT PAYMENT)

サブスクリプションや継続課金に特化した決済・課金システムです。クレジットカード決済と口座振替の両方に対応し、顧客情報や契約情報、請求・入金管理までを一つの画面で扱えます。口座振替手数料は1件85円と公表されています。
継続課金で起きやすい決済失敗に備え、引き落としに失敗した際の自動リトライや、カードの有効期限切れ前に更新用の案内を自動送付する機能を備えています。クレジットカードと口座振替を併用できるため、カードを持たない顧客の取り込みや、失効による回収漏れの防止に向いています。初期費用・月額費用は個別見積もりです。
3. 会費ペイ(株式会社ペイメントフォー)

スクール・フィットネス・教室・協会など、月額制・継続課金のビジネスに向けた会員管理と自動集金のサービスです。入会申込のWebフォーム、会員管理、毎月の請求・決済を一つのシステムでまとめて扱えます。
初期費用・月額費用はともに0円で、決済が成立した分に対して決済金額の3.5%と1件あたり100円の手数料がかかる従量制です(口座振替の口座登録時には別途500円)。クレジットカード・口座振替・コンビニ決済の3つに対応し、未納分を自動で催促する機能で督促の手間を軽減できます。
4. 月額パンダ(株式会社もぐら)

月謝・月会費・月額利用料などの継続課金に特化した自動集金システムです。学習塾や音楽教室、スイミングやダンスなどのスクール、フィットネスジム、PTA会費や同窓会費の徴収まで、幅広い月額集金の場面を想定しています。
クレジットカードと口座振替に対応し、入会申込フォーム・会員管理・請求管理・決済を一つのシステムで完結できます。初期費用・月額費用は0円で、売上の3.5%と決済成功1件あたり100円(税別)の従量課金です。年会費やサブスクリプションの集金に対応した姉妹サービス「年額パンダ」もあり、月会費と年会費を併用することもできます。
ここで紹介した4サービスを含め、口座振替や掛け払いに対応した集金代行サービスをより多く比較し、手数料相場や選び方まで詳しく確認したい方は、次のまとめ記事をご覧ください。
口座振替手数料の会計処理(勘定科目・消費税区分)
事業者が負担した口座振替の手数料は、経費として計上します。ここでは、勘定科目と消費税の取り扱いを整理します。
勘定科目については、一般的な会計実務では、販売費及び一般管理費の「支払手数料」勘定で処理します。どの科目で仕訳するかを法令が定めているわけではないため、自社の会計方針に沿って継続的に同じ科目で処理することが大切です。1件110円の振替手数料を普通預金から支払った場合、仕訳は次のようになります。
| 支払手数料 110円 | |
|---|---|
| 貸方 | 普通預金 110円 |
消費税の区分については、注意が必要です。「金融機関の手数料は非課税」というイメージを持たれることがありますが、国内で発生する口座振替の振替手数料や、収納代行会社に支払う手数料は、いずれも消費税の課税取引です。非課税とされるのは外国為替業務に係る役務の提供などに限られ、国内の集金にかかる手数料はこれに含まれません。
(8) 外国為替業務に係る役務の提供
出典:No.6201 非課税となる取引|国税庁
非課税となる金融関連の取引は預貯金の利子や外国為替業務などに限られており、国内の口座振替手数料・収納代行手数料は課税仕入れとして扱います。仕入税額控除の対象になるため、課税取引として正しく区分しておくことが求められます。
まとめ
口座振替の手数料は、集金する事業者が負担するのが基本で、引き落とされる顧客には手数料がかからないのが一般的です。これは法律上の義務ではなく商慣行に基づくもので、契約で明示すれば顧客に負担してもらうこともできます。
同じ「支払う側」でも、銀行振込では民法485条により振り込む顧客が手数料を負担するのが原則で、口座振替とは考え方が逆になります。顧客に転嫁する場合は、金額と発生時期を規約や契約書に明記し、事前に同意を得ておくことがトラブル防止につながります。手数料の相場や会計処理まで押さえたうえで、自社の集金件数に合った収納・集金代行サービスを比較検討してみてください。
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よくある質問(FAQ)
Q. 口座振替の手数料は誰が負担すると法律で決まっていますか?
A. 口座振替の手数料は、負担者を定めた法律がなく、集金する事業者が負担し、引き落とされる顧客は無料とするのが商慣行です。引き落としの仕組みを利用しているのは事業者側であるため、その対価である振替手数料を事業者が持つ取り扱いが広く定着しています。契約で顧客負担と定めることも可能ですが、特段の取り決めがなければ事業者負担が基本と考えて差し支えありません。
Q. 口座振替と銀行振込で手数料の負担者が逆になるのはなぜですか?
A. 口座振替は引き落としの仕組みを使う事業者が負担(商慣行)、銀行振込は代金を届ける顧客が負担(民法485条)と、負担の根拠が異なるためです。
銀行振込では、金銭債務は支払う側が受け取る側のもとへ届けて弁済するという持参債務の原則があり、弁済にかかる費用(振込手数料)は原則として支払う側の負担になります。一方の口座振替は法律上の定めではなく商慣行に基づくため、同じ「支払う側の顧客」でも立場が逆に見えます。
出典・参考資料(1件)
Q. 口座振替の手数料を顧客に負担してもらうことはできますか?
A. 口座振替の手数料は、契約書や利用規約に金額と発生時期を明記し、申し込み前に顧客の同意を得れば、顧客に負担してもらえます。手数料の負担者を定めた法令はなく、契約内容は当事者が自由に決められるためです(契約自由の原則)。
ただし相手が消費者の場合は、消費者契約法が契約条項を明確・平易にし必要な情報を提供する努力義務を事業者に課しています。口頭の説明だけで済ませず、書面や申込フォームなど後から確認できる形で事前に示しておくことがトラブル防止につながります。
出典・参考資料(1件)
Q. 口座振替の手数料の相場は1件あたりいくらですか?
A. 口座振替の手数料は、収納代行会社を利用する場合で1件あたり100円前後が一つの目安です。費用は初期費用・月額基本料・振替手数料の3つで構成され、初期費用と月額基本料を無料にして、集金が成立した分だけ振替手数料を課す料金体系が小規模事業者向けでは主流です。
手数料は引き落とし1件あたりの定額で決まる件数課金が基本で、決済額に対する料率で課すのはクレジットカード決済に多い設定です。実際の単価は各社で異なるため、検討するサービスの料金表で確認してください。
Q. 残高不足で口座振替ができなかった場合、再振替の手数料は誰が負担しますか?
A. 再振替や再請求にかかる手数料も、口座振替の仕組みを利用する事業者が負担するのが基本的な考え方です。ただし、再振替・再請求にかかる費用の有無や金額はサービスによって異なり、通常の振替手数料とは別に手数料が発生する場合があります。想定外のコストを避けるため、契約前に各社の料金表で残高不足時・再振替時の扱いを確認しておくと安心です。
Q. 口座振替の手数料の勘定科目は何を使いますか?
A. 事業者が負担した口座振替の手数料は、会計実務では販売費及び一般管理費の「支払手数料」勘定で処理するのが一般的です。どの科目で仕訳するかを法令が定めているわけではないため、自社の会計方針に沿って、継続的に同じ科目で処理することが大切です。
Q. 口座振替の手数料は消費税の課税対象ですか、非課税ですか?
A. 国内で発生する口座振替の振替手数料や、収納代行会社に支払う手数料は、いずれも消費税の課税取引です。「金融機関の手数料は非課税」と思われがちですが、非課税とされるのは預貯金の利子や外国為替業務に係る役務の提供などに限られ、国内の集金にかかる手数料は含まれません。課税仕入れとして仕入税額控除の対象になるため、課税取引として正しく区分しておきます。
出典・参考資料(1件)
収納・集金代行サービスの料金・手数料を一括チェック
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

















