発注書や注文書をExcelや紙、メールやFAXでやり取りしていて、転記ミスや二重入力、発注状況の確認に時間を取られていませんか。まずは費用をかけずに購買(発注・仕入)業務をシステム化したいと考えても、専用ツールは高そうで予算が取りにくいという声は少なくありません。
実際のところ、無料で使える購買管理システムはどこまでのことができ、どの製品を選べばよいのでしょうか。無料といっても、初期費用・月額0円のまま継続して使える「無料プラン」と、一定期間だけ全機能を試せる「無料トライアル」では、向いている使い方が異なります。
本記事では、無料で使える、または無料トライアルで試せる購買・仕入向けのシステム15製品を、無料で使える範囲(ユーザー数・登録件数・利用期間)や対応する機能を製品ごとに整理して比較します。無料プランと無料トライアルの違い、無料の範囲で選ぶときの見極め方、足りなくなったときの進め方まで解説します。予算をかけずに脱Excelを進めたい担当者が、自社に合う一本を選ぶ材料にしてください。
また、自社の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。無料プランと無料トライアルのどちらが向くかも含めて絞り込めますので、ぜひこちらもご活用ください。
目次
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本記事の対象範囲
本記事では、発注・仕入・購買を無料で始められる15サービスを比較します。対象は、初期費用・月額0円で継続して使える無料プランを持つ製品と、一定期間を無料で試せる無料トライアルを用意している製品です。取り上げるのは、購買・調達に特化したシステムに加え、発注・仕入の機能を備えた無料の販売管理・受発注システムまでを含みます。
無料という条件を外して、有料製品も含めて幅広く比較したい場合は、購買管理システム全体を扱った記事もあわせてご覧ください。
無料で使える購買管理システムとは?無料でできること
購買管理システムは、見積・発注・入荷検収・仕入・支払といった調達業務を一元管理し、承認の流れや取引先とのやり取りを電子化するツールです。無料で使える製品でも、発注書や注文書の作成・送付、仕入・入荷の記録、取引先や商品の管理、売上や請求とあわせた入出金の把握など、脱Excelの核となる機能は十分にカバーできます。
ここからは、無料の購買管理システムで具体的に何が変わるのか、そして「無料」と一口に言っても異なる2つの形態について解説します。
Excelや紙・メールでの購買管理の限界
Excelや紙、メール・FAXでの購買管理は、始めやすい反面、取引が増えるほど負担が膨らみます。発注書を1件ずつ手作業で作成し、メールやFAXで送り、返信を目視で照合する運用では、転記ミスや送信漏れ、二重発注が起きやすくなります。
複数の担当者がそれぞれのファイルで管理していると、最新の発注状況や在庫がどこにあるのか分からなくなり、「あの発注はどうなったか」を都度確認する手間も生じます。承認の記録が残らず、誰がいつ何を発注したかをたどりにくい点も、内部統制の面で不安が残ります。
実際に、間接材の購買が現場任せになった企業では、どのような問題が起きているのか、企業の購買を支援する立場からは、次のような実態が語られています。
ご相談として多いのは、間接材の購買が現場主導になっていて、会社全体で何をどこから買っているのか把握しきれていないというお悩みです。各部署が個別にECサイトや取引先を使って購入していると、価格のばらつきが出やすくなりますし、内部統制や監査の観点でも説明しづらい取引が残りやすくなります。
もう一つ大きいのが、経理部門や総務部門の負担です。月末に請求書処理が集中したり、小口現金管理や買い回りに工数がかかり、本来の業務に十分な時間を割けないケースは少なくありません。実際に、現場では必要なものを早く買いたい、本部では管理をしっかりしたい、という両方の要請がありますので、その間をうまくつなぐ仕組みが求められていると感じます。
ここで挙がった文具・消耗品・IT機器といった間接材の購買をどう仕組み化するか、そもそもどの製品がこの領域に該当するのかを整理したい場合は、以下の記事で主要サービスの一覧や直接材との違い、選び方を解説しています。
無料システム化で解決できること
無料の購買管理システムに切り替えると、こうした属人的な運用から生じる課題の多くを解消できます。発注データを1か所に集約するため、担当者が違っても最新の状況を同じ画面で確認でき、確認のための問い合わせが減ります。
- 発注書・注文書をテンプレートから作成し、そのまま送付できるため、転記ミスや作成の手間を減らせます
- 発注・入荷・仕入・支払の状況を一元管理でき、進捗の見える化と二重発注の防止につながります
- 誰がいつ何を発注・承認したかの記録が残り、後から取引をたどれるようになります
- 売上・請求や在庫とあわせて管理できる製品なら、資金繰りや欠品の把握にも役立ちます
無料プランと無料トライアルの違い(無料の2つの形態)
「無料で使える」といっても、その中身は大きく2つに分かれます。どちらが自社に向くかは、これから継続して0円で運用したいのか、本格導入の前に実際の使い勝手を試したいのかで変わります。
無料プランは、初期費用・月額0円のまま継続して使い続けられる形態です。コストをかけずに運用できる一方、利用できるユーザー数や登録・伝票の件数、使える機能に上限が設けられているのが一般的です。まずは小さく始めたい個人事業主や小規模の事業者に向いています。
無料トライアルは、一定の期間だけ有料版とほぼ同じ機能を無料で試せる形態です。多くは30日程度で、期間の終了後は有料に移行します。機能に制限をかけず実務での適合を確かめられるため、いずれ本格導入する前提で候補を絞り込みたい場合に適しています。
本記事では、この「無料プランでずっと使える製品」と「無料トライアルで試せる製品」の2つに分けて紹介します。

しかし、自社がどちらのタイプに適しているか、また具体的にどの製品が合うかの判断が難しいケースもあります。そのような場合でも自社の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるように、「30秒で終わる選定診断ツール」を以下にご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
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【比較表】無料で使える購買管理システムの無料範囲比較
ここからは、無料で使える・試せる購買管理システムを、無料の形態ごとに比較します。同じ「無料」でも、使えるユーザー数や登録・伝票件数、無料で使える期間、対応する機能は製品によって差があります。自社の発注・仕入の規模と照らし合わせながら、無料の範囲で足りるかを確認してください。
製品によっては、発注・仕入まで無料で扱えるものと、無料の範囲では受注・売上・請求の管理が中心になるものがあります。自社が無料で行いたい業務ができるかは「主な無料機能」欄で確認してください。また、ユーザー数や件数の上限を公表していない製品もあり、その場合は資料請求や問い合わせで自社の運用に収まるかを確かめる必要があります。
無料プランでずっと使える製品の比較
| サービス名 | トヨタキョウエイねっと | ビズネット購買管理プラットフォーム | フリーウェイ販売管理 | Main販売管理 | 汎用販売管理ソフトCOSMOS | セールスノート | CO-NECT | COREC |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 無料の形態 | 無料プラン(標準利用が0円) | 無料プラン(標準機能0円) | 無料プラン(永久無料) | 無料プラン(永年無料) | 無料プラン(ノーサポート利用) | 無料プラン(永年無料) | 無料プラン(発注側が無料) | 無料プラン(機能・件数制限あり) |
| 無料で使える範囲 | 標準利用の範囲で継続0円(ユーザー数・件数の上限は公式に明示なし) | 標準機能を継続0円(ユーザー数・件数の上限は公式に明示なし) | 1,000伝票(明細行単位)・3IDまで、期間無制限 | 1台での単独利用が前提(件数上限は公式に明示なし) | ノーサポート利用で継続無料(機能・件数の上限は公式に明示なし) | 1名まで・登録件数に上限あり(具体件数は非公開) | 発注側は無料(取引先数上限・レポート簡易版・専任サポート対象外) | 機能・件数を制限した無料プラン(具体的な制限内容は要確認) |
| 主な無料機能 | 発注・承認 カタログ購買 請求一本化 電子帳簿保存法対応 | 横串検索・最安値検索 間接材カタログ購買 請求一元化 承認・予算管理 | 売上・請求書発行 入金処理・受注管理 レポート出力 (見積・在庫・発注は非対応) | 見積・受注・売上・請求 発注・仕入・支払 在庫管理 | 見積・受注・発注・仕入 販売・入金・支払 月締請求書・在庫管理 | 顧客管理・見積・販売・請求 (発注書作成・入荷の無料範囲は要確認) インボイス対応 | 発注(商品検索・再発注) バーコード発注 取引先の無料招待 | 注文書・発注書・見積書・納品書の作成送信 スマホからFAX・メール送信 |
| 会計・ERP/CSV連携 | ●会計連携データ出力 | ●ERP・会計システム連携 | ●フリーウェイ経理連携・CSV出力 | △会計・CSV連携は公式に明示なし(要確認) | 要確認 | 要確認 | ●CSV・API連携(会計・基幹) | ●CSV入出力 |
| 有料化の目安 | オプション利用時のみ有料(既存取引先連携・独自カタログ化は個別見積もり) | オプション利用時のみ有料(ユーザーカタログ・物流代行) | 月2,980円〜(税抜/1,001伝票以上) | 複数台・ネットワーク利用は月3,850円〜(税込・初期33,000円) | 保守契約・クラウド版は月5,000円〜(要見積もり) | 月980円〜(PLUS・15名まで) | 受注側は有料プラン制(要お問い合わせ) | 発注側 月1,480円/受注側 月2,980円(初期0円) |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※2026年9月時点の各社公式情報等に基づく、無料プランで継続利用できる範囲の整理です。無料の範囲・ユーザー数・件数の上限や機能は変更される場合があるため、最新の内容は各社にご確認ください。「要確認」は公式に明示がなく確認できなかった項目です。会計・ERP/CSV連携欄の記号は、●=対応、△=一部・有料オプション等の条件付き対応を表します。
無料トライアルで試せる製品の比較
| サービス名 | 楽楽販売 | freee販売 | 弥生販売 | SMILE V 2nd Edition 販売 | 商蔵奉行クラウド | 販売王(販売・仕入・在庫) | intra-mart Procurement Cloud |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 無料の形態 | 無料トライアル(期間は公式非公開) | 無料トライアル(最長30日間) | 無料トライアル(30日間の体験版) | 無料トライアル(クラウド版30日間) | 無料トライアル(30日間) | 無料トライアル(30日間の体験版) | 無償トライアル(期間は公式非公開) |
| 無料で使える範囲 | 設定サポート付きで実操作を試用(期間の日数は公式に明示なし) | 一部機能を除き最長30日間無料(期間後はプラン未契約へ切替) | 30日間の無料体験版(発注・仕入・在庫はプロフェッショナル以上のグレードで試用) | クラウド版SMILE V Airを30日間試用 | 30日間、発注〜仕入〜在庫〜請求〜入金まで試用 | 30日間、発注・仕入・在庫まで含めて試用 | 1部門1品目からスモールスタート、最短2週間で利用開始 |
| 主な無料機能 | 購買申請〜発注〜検収〜支払 見積・受注・売上・請求 (ノーコードでフロー構築) | 見積〜受注〜売上〜請求〜入金 発注・仕入 案件別の売上・粗利集計 | 見積・受注・売上・請求・入金 発注・仕入・在庫(プロ以上) 複数倉庫管理(プロ以上) | 見積〜売上〜入金 発注〜仕入〜支払 複数倉庫在庫引当・ロット/有効期限管理 | 見積・受注・売上・請求(商奉行) 発注・仕入・在庫(蔵奉行) ロット・ロケーション管理 | 見積・受注・売上・請求・入金消込 発注・仕入・入荷・棚卸 複数倉庫在庫(最大3階層集計) | 見積(RFQ)・受発注・カタログ購買 契約・請求・支払管理 承認ワークフロー |
| 会計・ERP/CSV連携 | ●勘定奉行(CSV)・freee会計(API)ほか | ●freee会計と自動連携 | ●弥生会計へ仕訳データ自動取込 | ●SMILE V会計・freee会計ほか | ●勘定奉行クラウドほか奉行シリーズ連携 | 要確認 | ●ERP(SAP等)・API連携 |
| 有料化の目安 | 初期20万円+月額7万円〜(税抜) | スターター 約5,000円〜/スタンダード 約40,000円〜(初期0円・税抜) | 買い切り型(5万円〜、税別・保守は別途年額) | クラウド版 月額 約4万円〜(税別・初期15.8万円〜) | セット版 月額13,000円〜(小規模・税別・初期0円〜) | 買い切り型(66,000円税込・月額課金なし) | 初期70万円〜・月額50万円〜 |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト |
※2026年9月時点の各社公式情報等に基づく、無料トライアルで試せる範囲の整理です。トライアル期間や試用できる機能はプラン・グレードにより異なり、変更される場合があるため、最新の内容は各社にご確認ください。「要確認」は公式に明示がなく確認できなかった項目です。有料化の目安は無料期間の終了後に想定される費用で、税表記・改定は各社の最新情報をご確認ください。
無料で使える購買管理システム
ここからは、無料で使える・試せる各製品について、無料で利用できる範囲や対応機能を具体的に紹介します。まずは0円で継続利用できる無料プランの製品、続いて一定期間を無料で試せる製品の順に見ていきます。
無料プランでずっと使える製品
初期費用・月額0円のまま継続して使える製品です。ユーザー数や登録件数などに上限があるため、自社の発注・仕入の件数で無理なく運用できるかを見ながら確認してください。
1. トヨタキョウエイねっと(株式会社トヨタエンタプライズ)

トヨタグループのトヨタエンタプライズが運営する、事務用品や工場消耗品などの間接材購買に特化したWeb購買管理システムです。カウネットの購買システム「べんりねっと」をベースに、発注・承認・請求・データ管理までを1つの仕組みでまとめられます。
標準利用であれば初期費用・月額費用ともに0円で、電子帳簿保存法対応や会計連携用データの出力まで基本機能の範囲で利用できます。ただし既存取引先との接続や独自商材のカタログ化は有料オプション(個別見積もり)で、利用規模や取扱商品によって条件が変わる場合があります。
複数の拠点で事務用品や備品の購入が分散し、誰が何を買っているかを把握しきれていない企業に向いています。複数サプライヤーの購入を月ごとに一括請求へまとめられるため、経理の請求処理を集約したい場合にも使いやすい設計です。
2. ビズネット購買管理プラットフォーム(ビズネット株式会社)

文具から工具、医療用品まで1億1,000万点以上の間接材を扱う、マーケットプレイス型の購買管理プラットフォームです。プラス株式会社の子会社であるビズネットが運営し、複数のサプライヤーを1つの画面に集約して発注できます。
標準機能は初期費用・月額費用ともに0円で導入でき、同じ品目を価格順に並べて最安値をカートに入れる横串検索や、各サプライヤーへの支払いをまとめる請求一元化まで使えます。既存取引先を電子カタログ化するユーザーカタログや物流代行は有料オプションです。
複数のサプライヤーから間接材を購入していて、価格を比較しながら発注先を集約したい企業に適しています。導入実績は2023〜2025年の利用企業数で14,000社以上とされ、幅広い間接材をまとめて調達したい場合の選択肢になります。
3. フリーウェイ販売管理(株式会社フリーウェイジャパン)

「フリーウェイ経理」などを手がけるフリーウェイジャパンのクラウド業務ソフト群の一つで、売上・請求・入金に機能を絞った販売管理ソフトです(発注・仕入の管理は含みません)。ブラウザからログインして使い、クレジットカード登録なしで申し込めます。
無料版は1,000伝票・3IDまで、期間の制限なく永久無料で使えます。伝票は明細行単位でカウントされ、1枚の伝票に2商品を書くと2伝票と数えるため、扱う商品数が多いと想定より早く上限に近づく点は確認しておきたいところです。
見積書作成・在庫管理・仕入先への発注管理には対応しておらず、扱えるのは受注側の管理までです。仕入や発注そのものの管理より、請求書発行と入金管理を無料で始めたい小規模事業者や個人事業主に向く製品です。
4. Main販売管理(エムビーエヌ株式会社)

パソコンにインストールして使うダウンロード型の販売管理ソフトで、標準機能を永年無料でうたっています。運営はエムビーエヌ株式会社で、Windows 10・11に対応します(Macには非対応)。
見積・受注・売上・請求・入金に加え、発注・仕入・支払・在庫の管理まで標準機能として無料で使えます。ただし無料で使えるのは1台での単独利用が前提で、複数台やネットワークでの利用は有料(初期スタートパック33,000円・月額3,850円〜、いずれも税込)になります。
発注や仕入まで含めた一通りの販売管理を、費用をかけずに1台で始めたい中小企業や個人事業主に適しています。弥生販売やPCA、商奉行などからの乗り換え層に向けた訴求もしており、インボイス制度にも対応します。
5. 汎用販売管理ソフトCOSMOS(藤森プロダクション)

広島県府中市の藤森プロダクションが1999年から提供する、Mac・Windows両対応のインストール型販売管理ソフトです。見積・受注・発注・仕入・販売・入金・支払の伝票を一元管理できます。
電話やメールでのサポートを受けない「ノーサポート」利用であれば無料で使えます。サポートやバージョンアップ、クラウド版(COSMOS Cloud、月額換算5,000円〜)、保守契約は有料です。無料で使える機能範囲や件数の上限は公式に明記がないため、利用前に確認しておくと安心です。
取引先ごとの単価設定や締日に応じた月締請求書に対応し、卸売業(問屋)や製造業など、比較的小規模の販売・仕入管理に向いています。インボイス制度と複数税率にも対応しています。
6. セールスノート(ピタリ株式会社)

顧客管理から在庫・発注までをひとつの画面で扱えるクラウド型の販売・業務管理システムで、ピタリ株式会社が2012年から提供しています。登録後すぐに使い始められる無料プランが用意されています。
無料のFREEプランは1名まで永年無料で、クレジットカード登録なしで始められます。登録件数には上限があります(具体的な件数は非公開)が、無料プランでもインボイス制度に対応した請求書を発行できます。複数拠点・複数倉庫の管理には上位プランが必要です。
顧客・販売・請求を無料の範囲で扱えるため、まずは一人で受発注まわりをまとめて管理したい個人事業主や小規模事業者に合います。発注書の作成・入荷処理まで無料プランで使えるかは、導入前に公式で確認しておくと安心です。人数が増えたらPLUS(月980円〜)などへ段階的に移行できます。
7. CO-NECT(CO-NECT株式会社)

FAX・電話・メールに頼りがちな受発注を、専用アプリやブラウザからデジタル化するBtoB向けのクラウド受発注システムです。iOS・Android用のアプリが用意され、店舗や現場からその場で発注できます。
発注側は無料で使え、商品検索や履歴からの再発注、カメラでのバーコード発注などをスマートフォンで完結できます。無料プランには取引先数の上限やレポートの簡易化、専任サポート対象外といった制限があり、全機能は2週間の無料トライアルで試せます。受注側は有料プランでの利用になります。
取引先への発注を紙や電話からデジタルへ切り替えたい発注側の企業に適した仕組みです。取引先を無料アカウントで招待できるため、相手先がITに不慣れでも巻き込みやすい点が導入のしやすさにつながります。
8. COREC(株式会社ラクーンコマース)

ラクーンホールディングスグループのラクーンコマースが運営する、BtoB向けのクラウド受発注システムです。注文書・発注書・見積書・納品書の作成から送信までをブラウザで完結できます。
機能・件数を制限した無料プランと無料トライアルが用意されています。本格的に使う場合は発注側が月1,480円、受注側が月2,980円で、初期費用は無料です。適格請求書(インボイス)に対応した帳票も発行できます。
スマートフォンからFAX・メールでの送信もできるため、取引先がまだ紙やメールで運用していても発注をデジタル化しやすい点が特徴です。累計88,000社以上が利用しており、受注・発注どちらの側からでも使えます。
無料トライアルで試せる製品
一定期間、有料版とほぼ同じ機能を無料で試せる製品です。実務での使い勝手を確かめてから本格導入を判断したい場合に向いています。ただし、製品やグレードによって無料で試せる範囲は異なり、発注・仕入の機能が上位グレードでのみ使える製品もあるため、試用時に自社が使いたい機能まで含まれるかを確認してください。
9. 楽楽販売(株式会社ラクス)

見積・受注・売上・請求といった販売管理を軸に、購買申請から発注・仕入・検収・支払までを同じシステムで扱えるクラウドサービスです。提供元は東証プライム上場の株式会社ラクスで、ノンプログラミングで入力フォームや承認フローを組み替えられる柔軟性を訴求しています。
無料トライアルが用意され、設定方法のサポートを受けながら実際の操作を試せます。稟議にもとづく発注書の自動作成から支払処理までを本番に近い形で確認できますが、試せる具体的な日数は公式に明示されていません。公式は「無料トライアル期間の終了後に自動的に課金されることはない」と案内しています。
購買依頼から承認、発注、検収、支払までの一連の流れを1つのシステムでつなぎ、自社の購買ルールに合わせて承認フローや帳票をノーコードで作り込みたい企業に向いています。
10. freee販売(フリー株式会社)

案件(プロジェクト)ごとに見積・受注・売上・請求・入金と、発注・仕入・原価をまとめて管理するクラウド型の販売管理システムです。フリー株式会社が2022年に提供を開始し、同社のクラウド会計ソフト「freee会計」と取引データを自動連携できる設計を主軸にしています。
freeeグループ共通の「お試しプラン」として、最長30日間は一部機能を除いて無料で利用できます。期間中に見積から請求、発注・仕入、案件別の売上・粗利の集計まで試せます。期間終了後に有料プランを契約しない場合は自動的にプラン未契約へ切り替わり、一部機能が制限されます。
IT・システム開発や制作、コンサルティングなど、顧客ごとに案件を立ち上げて受注する案件型ビジネスを主な対象としています。freee会計とあわせて使い、販売から会計までのデータを二重入力なくつなげたい企業に適します。
11. 弥生販売(弥生株式会社)

弥生会計でおなじみの弥生株式会社が手がける、デスクトップアプリ型の販売管理ソフトです。見積・受注・売上・請求から仕入・在庫管理までを1本でこなし、最新版は2025年12月発売の「弥生販売 26」です。事業規模に応じた3グレードを用意しています。
30日間の無料体験版が用意されており、購入前に操作感を確かめられます。ただし発注・仕入・支払・在庫管理を試せるのは、これらの機能を搭載する「プロフェッショナル」以上のグレードで、下位の「スタンダード」には仕入・在庫機能自体が含まれない点に注意が必要です。
小規模の店舗から中小企業まで、弥生会計と仕訳データを連動させて使いたい事業者に向きます。仕入・発注・複数倉庫の在庫管理まで必要な卸売業では、プロフェッショナル以上を前提に体験版で確認するとよいでしょう。
12. SMILE V 2nd Edition 販売(株式会社OSK)

中堅・中小企業向けの統合業務パッケージ「SMILE V」シリーズの販売管理モジュールで、開発元は大塚商会グループの株式会社OSKです。見積から受注・売上・入金、発注・仕入・支払、在庫管理までを一元化でき、オンプレミス版とクラウド版「SMILE V Air」から選べます。
クラウド版のSMILE V Airは30日間の無料お試しに対応しています。複数倉庫の在庫を倉庫別に自動計算する在庫引当や、ロット・有効期限による先入れ先出し出荷、発注・仕入・支払までを試用期間中に確認できます。
I-LinkageやMOSといったEDI・BtoB受発注連携を複数備えるため、取引先とのデータ授受を自動化したい流通・卸売業に向いています。ロット番号や有効期限の管理が欠かせない食品・医療品などを扱う現場にも適した構成です。
13. 商蔵奉行クラウド(株式会社オービックビジネスコンサルタント)

「商奉行」(見積・受注・売上・請求・入金の販売管理)と「蔵奉行」(発注・仕入・在庫管理)を統合したクラウド型のシステムで、株式会社オービックビジネスコンサルタントが提供します。それぞれ単体でも契約でき、セットにすると商品マスタの共用と在庫連動が可能になります。
30日間の無料体験が用意されています。発注や一括発注、仕入処理、ロケーション(棚番)単位の在庫照会、請求締めから入金管理までを試用期間中に操作できます。インボイス制度や電子帳簿保存法への対応も、契約内の定期アップデートで継続されます。
バラ・ケース・ボールなど荷姿の異なる単位を1つの商品コードで扱えるため、飲料・酒販・食品といった卸売業に向く設計です。商品登録9万9,999件・得意先登録9,999件という上限から、中小〜中堅規模での利用が想定されます。
14. 販売王(販売・仕入・在庫)(ソリマチ株式会社)

会計王・給料王で知られるソリマチ株式会社の販売管理ソフトです。買い切り型のパッケージで、上位構成の「販売王 販売・仕入・在庫」は、見積・受注・売上・請求に加えて発注・入荷・棚卸・複数倉庫の在庫管理まで扱えます。
30日間無料の体験版をダウンロードして試せます。発注残数の管理や仕入伝票、入荷予定表、倉庫区分・倉庫・商品の最大3階層で集計する複数倉庫の在庫管理まで、購入前に操作感を確認できます。
本体価格66,000円(税込)の買い切りで、月額課金なく導入コストを明確にしたい個人事業主や中小企業に向きます。得意先ごとの締日請求やMoneyLinkによる入金消込の自動化まで、費用を抑えて一通りそろえたい場合の選択肢です。
15. intra-mart Procurement Cloud(株式会社NTTデータ イントラマート)

見積依頼(RFQ)から契約、発注、納品・検収、請求、支払までを1つのクラウドで扱う調達・購買管理システムです。株式会社NTTデータ イントラマートが提供し、Source-to-Pay(ソーシングから支払)と呼ばれる、調達の入口から支払までの一連の業務を1つでカバーします。
無償トライアルが用意され、1部門1品目からのスモールスタートに対応します。最短2週間で利用を開始でき、見積・カタログ購買・承認ワークフロー・支払管理などをまず小さく試せます。パンチアウトによりAmazon Businessやモノタロウとも連携します。
初期費用70万円〜・月額50万円〜という価格帯で、既存ERP(SAP等)との連携や複雑な承認フローを求める中〜大規模企業を主な対象とします。また、公式が掲げる「導入実績1万社超」はintra-mart基盤製品全体の数字で、本製品単体の導入社数ではない点に留意が必要です。
無料の購買管理システムの選び方
無料の製品は数多くありますが、選び方を誤ると「使い始めてから機能が足りない」「既存の会計ソフトと連携できない」といったつまずきが生じます。ここでは、無料で始める前提で確認しておきたい観点を整理します。
自社に必要な購買(発注・仕入)機能を無料範囲でまかなえるか
まず確認したいのは、自社の購買業務で欠かせない機能が、無料で使える範囲に含まれているかどうかです。発注書の作成・送付だけで足りるのか、仕入・入荷検収や承認の流れ、支払管理まで必要なのかを洗い出し、各製品の無料範囲と照らし合わせます。
特に見落としやすいのが、発注だけでなく仕入・入荷検収や支払まで無料で扱えるかどうかです。販売管理型の製品には、無料の範囲では受注・売上が中心で発注機能を持たないものや、発注・仕入が上位グレードでのみ使えるものもあります。自社が無料で行いたい業務を洗い出し、それが各製品の無料範囲に含まれるかを確認しておくと、導入後のミスマッチを防げます(無料枠の件数・機能の上限は次章で解説します)。
既存の会計・ERP・Excelデータと連携・移行できるか
購買のデータは、最終的に会計や支払の処理につながります。使っている会計ソフトやERPと仕訳・取引データを連携できれば、二重入力を避けられます。連携機能が無料の範囲に含まれるか、CSVでの入出力に対応しているかを確認しましょう。
あわせて見ておきたいのが、これまでExcelで蓄積してきた取引先・商品データを移行できるかどうかです。CSVでの取り込みに対応していれば、初期の登録作業を大きく減らせます。将来的に別の製品へ乗り換える可能性を考えると、データを書き出せるか(CSV出力の可否)も確認しておくと安心です。
サポート体制(無料でどこまで受けられるか)
無料プランでは、有料版に比べてサポートが限られる場合があります。メールやチャットでの問い合わせに対応しているか、操作マニュアルやよくある質問が整備されているかを確認しておくと、導入時のつまずきを減らせます。
社内にシステムに詳しい担当者がいない場合は、設定や運用を自力で進められる分かりやすさが重要になります。無料トライアルを利用できる製品なら、試用期間中にサポートの手厚さや操作性を実際に確かめておくとよいでしょう。
インボイス・電子帳簿保存法・取適法への対応可否
購買では請求書や発注の書類を扱うため、関連する制度に対応できるかも選定の判断材料になります。無料の範囲で制度対応が担保されるか、有料版でのみ対応するのかを確認しておきましょう。
まず、2023年10月1日に始まったインボイス制度(正式名称「適格請求書等保存方式」)です。仕入税額控除を受けるには、登録番号や適用税率などの記載要件を満たした適格請求書の保存が必要になります。仕入先から受け取る請求書の管理や、自社が発行する請求書がこの要件に対応しているかを確認します。
次に、電子帳簿保存法です。メールやシステム上でやり取りした発注書・請求書などの電子取引データは、2024年1月から原則として電子データのまま保存することが求められています。発注・仕入で電子データを扱う以上、保存の要件に沿った形でデータを残せるかは確認しておきたい点です。
さらに、2026年1月1日には、これまでの下請代金支払遅延等防止法(下請法)が「取適法」へと変わりました。発注側にあたる委託事業者には、発注内容を記した書面の交付や、取引に関する書類を2年間保存する義務などが定められています。
ただし取適法が対象とするのは製造委託や役務提供委託などの委託取引で、市販品を単に購入する売買そのものは対象外です。自社の発注が委託取引に当たる場合は、書面の作成・保存を支えるシステムかどうかも見ておくとよいでしょう。
出典・参考資料(3件)
無料プランの制限と導入時の注意点
無料で始めて後悔しないために、無料プラン特有の制限を押さえておきましょう。選び方が「自社の要件に合うか」を前向きに見る観点だったのに対し、ここでは無料枠で後から詰まりやすい制約に絞って解説します。
ユーザー数・登録/伝票件数の上限
無料プランでは、利用できるユーザー数が1〜3名程度に制限されていたり、登録できる商品数や月間の伝票・発注件数に上限が設けられていたりすることが一般的です。事業の成長や繁忙期で取引量が増えると上限に達し、有料版への切り替えを迫られる場合があります。
導入前に、複数人で同時に使う予定があるか、想定される発注・仕入の件数が上限に収まるかを確認しておくと、運用の途中で行き詰まるのを避けられます。
無料枠で使えなくなる機能・外部連携(有料版との差=後で詰まるポイント)
無料プランでは、有料版で使える一部の機能が制限されることがあります。よくあるのが、詳細な集計・分析レポートの作成、会計ソフトやECサイトとの外部連携、権限管理といった機能です。日々の発注はできても、月次の集計や既存システムとの連携ができず、結局Excelとの二重管理に戻ってしまうケースもあります。
「今すぐ使う機能」だけでなく、運用が軌道に乗った後に必要になりそうな機能が有料版に含まれるかを、導入前に見ておくと安心です。
無料ソフト・OSSのリスク(サポートなし・保守負担・データ継続性)
費用を抑える手段として、オープンソース(OSS)のソフトや、個人開発の無料ソフトを検討することもあるでしょう。ただし、これらはサーバーの構築・設定・保守を自社で担う必要があり、専任の担当者がいない中小企業にはハードルが高くなりがちです。
提供元のサポートが受けられない、更新が止まってセキュリティ面の不安が残る、サービス終了時にデータを引き継げないといったリスクもあります。無料の中でも、提供元が明確でサポート窓口やデータの書き出し手段が用意されている製品を選ぶと、こうした不安を避けられます。
無料で足りないと感じたときの次の一手
無料の購買管理システムは、脱Excelの第一歩として有効ですが、事業の成長とともに無料の範囲では足りなくなる場面が出てきます。次のようなサインが見えてきたら、有料の上位プランや本格的な購買管理システムへの切り替えを検討するタイミングです。

- 登録件数やユーザー数の上限に頻繁に達し、運用が窮屈になってきた
- 承認の階層や部門別の予算管理など、より細かな統制が必要になった
- 会計・ERPとの連携や分析レポートが不足し、手作業での集計が増えてきた
- サポートや保守の不足に不安を感じ、安心して任せられる体制がほしくなった
本格的な購買管理システムには、無料では扱いにくい承認ワークフローの多階層化、予算・原価管理、既存システムとの柔軟な連携などを備えた製品が数多くあります。まずは複数のサービスの資料を取り寄せ、自社の課題と無料範囲を突き合わせて比較検討するところから始めるとよいでしょう。
会計・ERPとの連携まで求める段階になると、専用の購買管理システムを新たに入れるべきか、既存ERPの購買機能を使うべきかで迷うこともあります。両者の機能の違いや併用の考え方は、以下の記事で整理しています。
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まとめ
無料の購買管理システムは、初期費用・月額をかけずに脱Excelを進める有効な手段です。選ぶ際は、初期費用・月額0円で継続して使える無料プランと、一定期間だけ試せる無料トライアルの違いを踏まえ、自社の発注・仕入の規模で無料範囲に収まるかを確認することが大切です。
必要な機能が無料でまかなえるか、会計・ERPとの連携やデータ移行ができるか、サポートや制度対応が担保されるかを見極めれば、導入後のつまずきを避けられます。無料の範囲で足りなくなってきたら、本格的な購買管理システムへの移行も視野に入れて、自社に合う一本を選んでください。
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よくある質問(FAQ)
Q. 購買管理システムとは何ですか?
A. 購買管理システムとは、見積・発注・入荷検収・仕入・支払といった調達業務を一元管理し、承認の流れや取引先とのやり取りを電子化するツールです。Excelや紙・メールでの管理をシステムに置き換えることで、転記ミスや二重発注を防ぎ、発注状況をリアルタイムに把握できます。無料で使える製品でも、発注書の作成・送付や仕入・入荷の記録など、脱Excelの核となる機能はカバーできます。
Q. 無料で使える購買管理システムはありますか?
A. 無料で使える購買管理システムは複数あります。大きく「初期費用・月額0円のまま継続して使える無料プラン」と「一定期間だけ全機能を試せる無料トライアル」の2種類があり、本記事では無料で使える・試せる15製品を無料範囲とともに比較しています。
間接材の購買に特化したもの、発注・仕入まで扱える販売管理型、発注をデジタル化する受発注型などタイプはさまざまなので、自社の発注・仕入の規模や業務に合うかを無料範囲と照らし合わせて選ぶことが大切です。
Q. 購買管理システムの無料プランと無料トライアルはどう違いますか?
A. 両者の違いは、無料プランが初期費用・月額0円のまま継続して使い続けられるのに対し、無料トライアルは一定期間(多くは30日程度)だけ試せて、期間終了後は有料へ移行する点です。無料プランはユーザー数や登録・伝票件数、使える機能に上限があるのが一般的で、小さく始めたい個人事業主や小規模事業者に向きます。
無料トライアルは機能を制限せず実務での使い勝手を確かめられるため、いずれ本格導入する前提で候補を絞り込みたい場合に適しています。
Q. 無料の購買管理システムは完全に0円のまま使い続けられますか?
A. 無料プランなら継続して0円で使えますが、ユーザー数・登録件数・伝票件数や使える機能に上限があり、取引量が増えて上限を超えると有料への切り替えが必要になるのが一般的です。無料トライアルの場合は、無料で使えるのは試用期間中のみで、期間の終了後は有料プランへ移行します。
導入前に、想定する発注・仕入の件数や使う人数が無料の範囲に収まるか、どの条件を超えると課金されるのかを確認しておくと、後から想定外の費用が発生するのを避けられます。
Q. 無料の購買管理システムは中小企業や個人事業主でも使えますか?
A. 無料の購買管理システムは、むしろ専任の購買部門を持たない中小企業や個人事業主にこそ向いています。無料プランはユーザー数1〜3名程度・小さな取引量を想定した設計の製品が多く、費用をかけずに脱Excelを始めたい小規模の事業者に適しています。発注・仕入の件数がまだ多くない段階で導入し、事業の成長にあわせて有料の上位プランへ移行していく使い方ができます。
Q. 購買管理システムにExcelで管理してきたデータを移行できますか?
A. Excelで蓄積した取引先・商品データは、多くの製品がCSVファイルによる取り込みに対応しており、移行できます。CSVインポートに対応していれば、初期の登録作業を大きく減らせます。
ただし無料プランでは連携・入出力の機能が制限される場合があるため、移行したいデータの取り込みが無料の範囲でできるかを事前に確認してください。あわせて、将来別の製品へ乗り換える可能性を考え、データを書き出せるか(CSV出力の可否)も見ておくと安心です。
Q. 無料の購買管理システムでインボイス制度や電子帳簿保存法に対応できますか?
A. 無料の購買管理システムでも、インボイス制度や電子帳簿保存法に対応した製品を選べば、無料の範囲で対応できる場合があります。インボイス制度(2023年10月開始)では登録番号や適用税率などの記載要件を満たした請求書の発行・保存が求められ、電子帳簿保存法では2024年1月から電子取引データを原則そのまま保存する必要があります。
対応の可否は製品やプランによって異なり、有料版でのみ対応するケースもあるため、無料の範囲で制度対応が担保されるかを各社の最新情報で確認してください。
Q. 無料ソフトやOSSの購買管理システムは避けたほうがよいですか?
A. オープンソース(OSS)や個人開発の無料ソフトは、サーバーの構築・保守を自社で担う必要があり、専任の担当者がいない中小企業には負担が大きくなりがちです。提供元のサポートが受けられない、更新が止まってセキュリティ面の不安が残る、サービス終了時にデータを引き継げないといったリスクもあります。
無料で選ぶ場合でも、提供元が明確でサポート窓口やデータの書き出し手段が用意されている製品を選ぶと、こうした不安を避けられます。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。















