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美容室向けPOSレジ20選|1人サロン対応・予約連携と歩合計算で比較

美容室向けPOSレジ 20選のサムネイル画像

美容室の会計まわりは、レジ・予約・顧客カルテがそれぞれ別の仕組みで動いていることが少なくありません。来店のたびに予約表を見て、紙のカルテを探し、会計はレジで打ち、月末に売上を集計し直す。業務委託のスタイリストがいれば、そこに歩合の計算が加わります。

美容室向けのPOSレジは、この分断された作業を一本につなぐために使われています。ただし製品によって、カルテが標準で入っているか外部アプリで補うのか、いま使っている予約サイトとつながるのか、歩合の計算まで面倒を見てくれるのかは大きく違います。

この記事では、美容室・サロンで使えるPOSレジ20製品を、美容室業務に必要な機能を最初から備えた「美容室特化型」と、汎用のPOSレジを外部連携で補って使う「汎用型」に分けて比較します。外部予約サイトとの連携可否と、業務委託の歩合計算への対応まで、製品ごとの違いを整理しています。

自店の規模や雇用形態を入力すると候補が絞り込める診断ツールも用意しています。まずは自店に必要な機能を確かめたうえで、比較表と個別紹介で候補を絞ってください。

本記事で紹介する美容室向けPOSレジの対象範囲

ここで取り上げるのは、美容室・美容院・ヘアサロンに加え、ネイルサロンやエステサロンなど、施術メニューの会計を行う店舗で使えるPOSレジです。

施術メニューの会計に加えて、顧客カルテや予約管理、スタイリスト別の売上把握といった美容業種特有の業務まで扱える製品を対象としています。飲食店や小売店向けに設計され、美容室での利用実績や機能が公式に示されていない製品は含めていません。

また、予約管理や顧客カルテだけを提供するアプリ、決済処理だけを担う決済端末も対象外です。あくまで店舗の会計を担うレジ機能を持つ製品に絞っています。

美容室に絞らず、飲食店や小売店も含めた業種別の選び方や費用相場からPOSレジ全体を比較したい場合は、以下の記事で幅広く整理しています。

美容室向けPOSレジとは?

美容室向けPOSレジは、施術メニューの会計を起点に、顧客カルテ・予約・スタッフ別の売上までを一つの仕組みで扱えるようにしたレジです。小売店や飲食店で使う汎用のPOSレジとは、前提にしている業務が違います。

違いは会計の単位に表れます。小売店のレジは「商品を何点売ったか」を記録すれば足りますが、美容室では同じカット料金でも、担当したスタイリストが誰か、指名だったか、前回の来店からどれくらい空いたかによって、店側が知りたい情報が変わります。カラー剤の使用量や次回来店の提案内容といった施術の記録も、次回の接客に直結します。

加えて、美容室では業務委託契約のスタイリストや面貸し(ミラーレンタル)といった働き方が広く使われており、売上をスタッフ単位で正確に切り分ける必要があります。汎用POSでも売上の集計自体はできますが、指名・店販・材料費といった美容室固有の切り口で分けるには追加の作業が要ります。

こうした業務を最初から想定して作られているのが、美容室向けPOSレジです。もっとも、次に見るように、どこまでを標準で備えるかは製品ごとに異なります。

美容室向けPOSレジに必要な機能

ここからは、美容室でPOSレジを使ううえで検討対象になる機能を確認します。自店にどれが要るかをはっきりさせておくと、製品を絞り込む段階で判断が速くなります。

美容室のPOSレジで問題になる機能は、おおむね次の7つです。

  • 顧客カルテ(電子カルテ)
  • 予約システムとの連携
  • キャッシュレス決済への対応
  • 店販商品・薬剤の在庫管理
  • セルフレジ・セミセルフレジへの対応
  • 売上・スタッフ別実績の分析
  • 業務委託スタイリストの歩合計算

このうち予約システムとの連携と歩合計算は、製品によって対応が大きく分かれ、選定の決め手になりやすい部分です。この2つはこの節のあとに独立して取り上げ、ここでは残りの5つを見ていきます。

顧客カルテ(電子カルテ)

顧客カルテは、来店履歴・担当スタイリスト・施術メニュー・使用した薬剤・仕上がりの記録を蓄積する機能です。紙のカルテをファイルから探す手間がなくなるだけでなく、会計時に自動で記録が残るため、書き漏れも減ります。

製品を比べるときに効いてくるのは、記録の手段です。カラーの配合やパーマのロッド位置のように文字だけでは伝わりにくい情報をどう残すかで、次のような違いがあります。

  • 写真での記録: 仕上がりや薬剤の色味を撮って残す方式。Aionyは1施術あたり最大10枚の写真を保存でき、その画像の上に手書きでメモを書き込めます
  • 手書きでの記録: タブレット上に直接書き込む方式。紙のカルテの書き方をそのまま移せるため、スタッフの慣れが早いという利点があります
  • テキストでの記録: 項目を選んで入力する方式。あとから条件で絞り込んで検索しやすい反面、自由度は下がります

もう一つ確認しておきたいのが、カルテが製品の標準機能なのかどうかです。美容室特化型では標準搭載が一般的ですが、汎用型では扱いが分かれます。STORES レジは顧客カルテを標準で備えており、施術メニューや写真を含めた記録を残せます。一方でスマレジは、カルテ機能を拡張アプリで追加する構成です。Airレジ・Square POSレジは顧客情報の管理はできますが、施術記録としてのカルテ機能は備えていません。

BeSALOのようにタブレット電子カルテをオプションとして提供する製品もあり、月額に含まれるかどうかは見積もり時に確認が必要です。

キャッシュレス決済への対応

クレジットカード・QRコード決済・電子マネーへの対応は、いまや美容室でも欠かせません。確認したいのは、決済機能がPOSレジに組み込まれているか、別の決済サービスと組み合わせるかという構成の違いです。

Square POSレジのように決済サービスとレジが一体になっている製品では、会計と決済が同じ画面で完結し、売上データも自動でつながります。月額固定費がかからず決済手数料だけで使える点も、開業直後の店舗には現実的です。

美容室特化型の多くは、決済端末を外部の決済サービスから調達して連携させる構成をとります。美歴はSquareとの連携に対応しており、レジ側で決済まで完結させられます。この場合、決済手数料はレジの月額とは別に発生するため、費用の見積もりでは両方を足して考える必要があります。

店販商品・薬剤の在庫管理

シャンプーやトリートメントといった店販商品を扱う店舗では、在庫管理の機能が販売機会の取りこぼしを防ぎます。会計時に在庫が自動で減るため、棚卸しの負担も軽くなります。

カラー剤やパーマ液といった薬剤の管理まで扱えるかは、製品によって差があります。薬剤は施術で消費されるため店販商品とは減り方が違い、原価の把握という観点では別の扱いが必要です。Salon de Netは在庫管理システムを備えており、店販と薬剤の両方を扱えます。

店販商品を扱う場合、消費税の扱いにも注意が要ります。軽減税率の対象は飲食料品と新聞に限られているため、シャンプーなどの化粧品類はこれに当たらず標準税率です。ただしサプリメントや美容ドリンクのように飲食料品に当たる商品を置いている場合は、8%の商品が混在することになります。複数の税率が混在する店舗では、商品ごとに正しい税率を設定できるかを確認しておいてください。

出典・参考資料(2件)

セルフレジ・セミセルフレジへの対応

会計をお客さま自身に操作してもらうセルフレジ、金銭のやり取りだけを機械が担うセミセルフレジを導入する美容室もあります。スタッフが施術に集中できる時間が増え、現金の受け渡しミスも減らせます。

美容室ならではの事情もあります。スタイリストの手にはカラー剤や水分が付いていることがあり、レジ機器の故障につながります。RegiGrowは対面型のセミセルフレジを採用し、薬剤や水分が自動釣銭機に付着するリスクを下げる設計を掲げています。

Salon de Netは「Smooth Self」という別サービスでセルフレジに対応しています。セルフレジを検討する場合、レジ本体とは別の製品・別の費用になることがあるため、総額での確認が必要です。

売上・スタッフ別実績の分析

売上分析の機能は、日次・月次の売上を自動で集計するだけでなく、美容室特有の指標を見るために使います。

見たい指標としては、スタイリスト別の売上、指名の有無で分けた売上、店販の売上比率、新規客と再来客の割合、来店周期といったものが挙がります。とくに指名売上と再来率は、スタッフの評価や次の販促の判断材料になります。

Salon Answerは、優良顧客を購買金額で分けて把握するデシル分析や、しばらく来ていなかった顧客の再来を捉える戻り客分析といった機能を備えています。STORES レジは指名の有無で売上を分けて確認できます。汎用型でもスタッフ別の売上集計はできますが、指名という切り口を標準で持つかは製品ごとに異なります。

予約システムとの連携

ここからは、製品ごとに対応が大きく分かれる予約システムとの連携を見ていきます。すでにホットペッパービューティーやサロンボードで予約を受けている店舗にとって、この連携の可否は日々の運用を左右します。

連携でできること

予約とレジがつながると、来店時に予約情報から顧客が特定され、過去のカルテがそのまま画面に呼び出されます。会計では予約時のメニューが引き継がれるため、打ち直しが要りません。

会計が終われば、来店日・担当者・施術メニューがカルテに自動で記録されます。STORES レジはこの流れを自動化しており、会計と同時に来店日・担当スタイリスト・施術メニューが記録される仕組みを備えています。

連携していない場合は、予約表を見ながらレジにメニューを入力し、施術後にカルテへ書き写すという二重入力が残ります。1日に何十人も来店する店舗では、この差が積み上がります。

連携方式の違い

予約とレジのつなぎ方には、大きく3つの形があります。

1つ目は、POSレジ自身が予約管理機能を内蔵している形です。美容室特化型の多くがこの構成で、Salon Answer・Salon de Netなどが該当します。予約からカルテ、会計までが一つの製品で完結するため、設定も運用もシンプルです。

2つ目は、同じ提供元が出す別サービスと連携させる形です。Airレジは姉妹サービスのAirリザーブと、STORES レジはSTORES 予約と、Reservia POSは予約集客システムのReserviaと組み合わせます。レジと予約を別々に契約するため費用は積み上がりますが、必要な機能だけを選べます。

3つ目は、外部の予約サイトとつなぐ形です。ホットペッパービューティーなどのポータルで予約を受けている店舗には、この対応可否が最も重要になります

美容室向けPOSレジと予約システムの3つの連携方式を並べた図。レジに予約機能を内蔵する方式(Salon Answer、Salon de Netなど特化型に多い)、同じ提供元の別サービスと連携する方式(Airレジとエアリザーブ、STORESレジとSTORES予約など)、ホットペッパービューティーなど外部予約サイトと連携する方式の3つを比較している。

主な予約サービス別の対応状況

外部の予約サイトとの連携は、公式に対応が明示されている製品と、そうでない製品がはっきり分かれます。

ホットペッパービューティーやサロンボードとの連携では、複数のポータルの予約を一元管理する仕組みを介する方式が広く使われています。

Salon de Netは、この仕組みを使って8媒体の予約を双方向で一元管理できるとしています。BeSALOはサロンボードとの連携を標準で備えています。STORES レジもSTORES 予約のオプション(月額5,500円。STORES 予約の上位プランが前提)を通じてホットペッパービューティーなどに対応できますが、対応範囲は契約前に確認してください。

汎用型では対応が限られます。Square POSレジは、公式コミュニティ上でホットペッパービューティーやLINE予約との自動連携ができないことを明らかにしており、連携先はInstagramとGoogleに限られます。ポータル経由の予約が売上の中心である店舗が、この点を確認せずに導入すると、二重入力が残り続けます。

スマレジは、拡張アプリのLTV-Salonを介してホットペッパービューティーやEPARKと連携する構成です。レジ本体の標準機能ではなく拡張アプリ側の機能なので、アプリの費用と設定が別途必要になります。

連携の可否は仕様変更で変わることがあるため、契約前に自店が使っているポータル名を挙げて提供元に確認するのが確実です。

業務委託スタイリストの歩合計算への対応

業務委託のスタイリストや面貸しでミラーを貸している店舗にとって、歩合の計算はPOSレジ選びの決め手になります。売上データがレジにあるのに歩合は手計算という状態は、月末の作業として重く、金額に関わるためミスも許されません。

歩合計算でつまずきやすい点

歩合計算が手間になるのは、売上に率を掛けるだけでは済まないからです。

まず、歩合率を何に対して掛けるかが店舗ごとに違います。技術売上だけを対象にする店舗もあれば、店販の売上に別の率を設定する店舗もあります。指名の有無で率を変えている場合、指名かどうかを会計時点で正しく記録できていなければ、あとから分けられません。

次に、材料費の扱いです。カラー剤などの材料費をスタイリスト負担としている場合、売上から差し引いてから歩合を計算することになり、計算式が一段複雑になります。

加えて、締め処理の問題があります。月末で締めて支払額を確定し、支払計算書として出力するところまで自動化されていないと、結局は表計算ソフトへの転記が発生します。

業務委託という契約の形で歩合を支払っていること自体は、税務上の取り扱いを決めるわけではありません。国税庁は、支払いが給与に当たるか請負の報酬に当たるかについて、次の基準を示しています。

事業者とは自己の計算において独立して事業を行う者をいうから、個人が雇用契約又はこれに準ずる契約に基づき他の者に従属し、かつ、当該他の者の計算により行われる事業に役務を提供する場合は、事業に該当しないのであるから留意する。(中略)その区分が明らかでないときは、例えば、次の事項を総合勘案して判定するものとする。
(1) その契約に係る役務の提供の内容が他人の代替を容れるかどうか。
(2) 役務の提供に当たり事業者の指揮監督を受けるかどうか。
(3) まだ引渡しを了しない完成品が不可抗力のため滅失した場合等においても、当該個人が権利として既に提供した役務に係る報酬の請求をなすことができるかどうか。
(4) 役務の提供に係る材料又は用具等を供与されているかどうか。

出典:消費税法基本通達 1-1-1(個人事業者と給与所得者の区分)|国税庁

判断は契約書の名称や支払い方ではなく、実態に基づきます。給与に当たると判断されれば源泉徴収の義務が生じるため、自店の契約形態が実態としてどちらに当たるかは、税理士など専門家に確認しておくのが安全です。POSレジはあくまで計算と記録を担う道具であり、契約の適否を判定するものではありません。

POSレジ側の対応の違い

歩合計算への対応は、製品によって3つの段階に分かれます。

もっとも手厚いのは、自動計算を標準で備えるものです。RegiGrowは、業務委託スタイリストへの報酬額を施術内容に応じて自動計算し、支払計算書・領収書・インボイスの発行まで対応しています。締めから書類の発行までが一続きになるため、転記の余地がありません。

次が、売上の切り分けまでを標準で持ち、そこから支払額を求める運用です。STORES レジは指名の有無で売上を分けて確認でき、毎月のインセンティブ計算の作業を簡単にできるとしています。汎用型の5製品のうち、この点を公式に掲げているのはSTORES レジだけでした。

最後が、スタッフ別の売上集計はできるものの、歩合計算そのものは給与ソフトや表計算ソフトで行う構成です。汎用型のスマレジ・Airレジ・Square POSレジ・ユビレジは、いずれも公式サイト上で歩合計算への対応を明示していません。

整理すると、歩合計算まで公式に対応を掲げているのは、施術内容に応じた報酬の自動計算と支払計算書の発行まで担うRegiGrow、多店舗の本社管理オプションで対応するA’staff、売上を指名の有無で切り分けてインセンティブ計算につなげるSTORES レジが中心です。それ以外の製品は、スタッフ別の売上集計はできても、歩合の計算自体は別のソフトで行う前提と考えておくのが安全です。

ただし、公式サイトに明示がなくても、設定で歩合計算に対応できる特化型はあります。業務委託のスタイリストを抱えている、あるいは今後増やす予定があるなら、自店の歩合ルール(率の単位・指名の扱い・材料費の控除)をそのまま伝えて、設定で実現できるかを個別に確かめてください。

美容室向けPOSレジの2つのタイプ

ここまで見てきた機能をどう揃えるかで、美容室で使えるPOSレジは大きく2つのタイプに分かれます。

タイプ機能の揃い方向くサロン料金の傾向
美容室特化型(オールインワン)カルテ・予約・歩合・在庫が最初から入っている予約からカルテ、会計までを一本で回したい店舗。業務委託を抱える店舗初期費用が数万〜十数万円、月額1万円前後が中心
汎用型(美容室でも使える)レジ機能が中心。カルテ・予約は外部サービスやアプリで補うまず会計だけを電子化したい店舗。初期費用を抑えたい1人サロン初期費用0円・月額0円から始められるものがある

美容室特化型(オールインワン)

美容室業務に必要な機能を最初から搭載し、業種向けに設計されたタイプです。顧客カルテ・予約管理・スタッフ別の売上分析が標準で入っており、製品によっては業務委託の歩合計算や在庫管理まで含まれます。

導入時に設定を詰める必要はありますが、提供元が美容室の業務を前提に作っているため、あとから足りない機能を探して回る事態になりにくいのが利点です。訪問での導入支援を用意している製品もあります。

一方で、月額は汎用型より高くなります。機能をすべて使い切れないまま費用だけ払う形にならないよう、自店に本当に必要な機能を見極めてから選ぶことが大切です。

汎用型(美容室でも使える)

業種を問わず使えるPOSレジをベースに、予約や顧客管理を外部サービスやアプリで補って美容室でも使えるようにするタイプです。無料または低コストで始められる製品が多く、まず会計を電子化したい店舗に向きます。

注意したいのは、必要な機能を足していくと結果的に月額が特化型に近づく場合があることです。予約とカルテを別サービスで補い、外部予約サイトとの連携にもオプション費用がかかるなら、最初から特化型を選ぶほうが総額で安く済むこともあります。

もう一つ、外部予約サイトとの連携可否は製品ごとに大きく違います。この点を確認せずに選ぶと、二重入力を解消するという当初の目的を達せないまま運用が始まります。

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自店に合う美容室向けPOSレジの選び方

タイプの見当がついたら、製品を絞り込む段階です。ここからは、必要な機能が決まった前提で、どの軸で候補を減らしていくかを見ていきます。判断に使う軸は、規模と体制・機能の実現方法・料金体系・端末と操作性・サポート体制の5つです。

サロンの規模と体制で絞る

最初に効くのが店舗の規模です。同じ美容室でも、1人で回している店舗と、スタッフを抱える多店舗では、POSレジに求めるものが変わります。

1人サロン・自宅サロン

1人で施術と会計の両方をこなす店舗では、初期費用を抑えられること、タブレット1台で完結することが優先されます。スタッフ管理や権限設定は不要なので、機能の豊富さより操作の速さを重視して構いません。

予約とカルテを最小構成で揃えられれば十分という判断なら、汎用型に予約サービスを組み合わせる形が現実的です。一方、カルテに写真や手書きで細かく残したいなら、月額5,000円台から使える特化型も候補になります。

2〜数店舗

スタッフを複数抱える規模では、スタッフ別の実績を正確に把握できるかが焦点になります。指名売上や店販売上をスタッフごとに分けて見られると、評価や配置の判断材料になります。

複数店舗を持つ場合は、店舗をまたいだ売上集計と、スタッフごとの権限管理が必要です。アルバイトには売上分析を見せない、といった制御ができるかを確認してください。

多店舗・スタッフ多数

店舗数が増えると、本部での集計と、給与計算への連携が課題になります。各店の売上を本部でまとめて見られるか、スタッフの実績を給与計算にそのまま渡せるかが判断軸です。

在庫についても、店舗間での融通や本部一括発注に対応できるかで運用の手間が変わります。この規模になると、導入時の設定支援や運用開始後のサポート体制も重要度が上がります。

業務委託の歩合計算まで含めて本部で管理したいなら、多店舗の本社管理オプションを持つA’staffや、歩合の自動計算に対応するRegiGrow、多店舗管理を備えるSalonMagic PLUS+などが候補になります。これらは料金を公開せず見積もり対応とする製品が多いため、店舗数と必要な機能を伝えて相見積もりを取るのが現実的です。

必要な機能が標準搭載か、オプション・外部連携か

前半で確認した機能要件を、ここで製品に当てはめます。同じ「対応している」でも、標準搭載・オプション・外部サービスとの連携では、費用も運用も変わるためです。

とくに予約システムとの連携と歩合計算は、この当てはめで候補が大きく減ります。使っているポータルの名前を挙げて対応可否を確認する、自店の歩合ルールをそのまま伝えて設定で実現できるかを聞く、という具体的な確認をしてください。「連携できます」という一般的な回答だけでは判断できません。

オプション扱いの機能については、月額に含まれるのか別料金なのかを必ず確かめます。基本料金は安く見えても、必要な機能をすべて足すと想定より高くなることがあります。

料金体系が店舗規模に見合うか

ここで見るのは実額そのものではなく、何によって料金が増えるかという構造です。実額のレンジは次の節で扱います。

料金が加算される要因としては、端末の台数、店舗数、登録スタッフ数、利用する機能の数といったものがあります。1台あたりの課金なら、受付とバックヤードの2台目を置いた時点で月額が倍になります。

店舗展開を予定しているなら、店舗が増えたときの料金も先に聞いておくべきです。導入時は安くても、2店舗目で本部管理の上位プランが必要になり、費用が大きく変わることがあります。契約期間の縛りがあるかも確認してください。

端末・操作性

美容室のPOSレジは、iPadなどのタブレットを使うもの、専用端末を使うものに分かれます。タブレット型は導入費用を抑えやすく、レジ台のスペースも取りません。専用端末型は自動釣銭機などの周辺機器と一体で運用しやすい構成です。

操作性で見落とされがちなのが、施術の合間に片手で操作する場面です。次のお客さまの受付をしながら、あるいは施術中に手を止めて確認する場面で、画面の階層が深いと業務が滞ります。可能なら実機に触れるか、無料期間を使って実際の営業時間帯に試してください。

サポート・導入支援とアップデート

POSレジは営業中に止まると会計そのものが止まります。サポートの体制は、機能の比較と同じくらい実務に効きます

確認したいのは、電話サポートの対応時間帯が営業時間と重なっているか、訪問での設置・設定支援があるか、既存の紙カルテや他システムからのデータ移行を手伝ってもらえるか、という点です。美容室は土日や夜間が繁忙になるため、平日日中のみのサポートでは困る場面が出てきます。

アップデートの頻度と費用も聞いておくと安心です。法改正への対応が追加費用になるのか、月額に含まれるのかで、長期の負担が変わります。

美容室向けPOSレジの費用相場(初期費用・月額)

ここからは実際の金額です。予算の見当をつけたうえで、比較表で製品を絞り込んでください。

タイプ別の初期費用・月額の目安

公式に料金を公開している製品から、2026年8月時点の水準を整理すると次のようになります。

タイプ初期費用月額費用
美容室特化型(オールインワン)0〜13万円程度5,000〜16,000円程度
汎用型(美容室でも使える)0円〜(端末代は別)0円〜(上位プランは数千円)

特化型では、Aionyが月額5,000円(税別)から、美歴が個人向けプランで月額8,800円から、Reservia POSが初期6万円・月額5,800円といった水準です。上位の構成になると月額15,000円前後になります。ただしこれはソフトウェア中心の構成の目安で、SALONPOS LinQ2のように専用のレジ端末やプリンタを含む構成では初期費用が数十万円になる製品もあります。

特化型のなかには料金を公開せず問い合わせ対応としている製品も少なくありません。SalonMagic PLUS+、Sacla PREMIUM、VIDシステム、RegiGrow、USENレジ BEAUTY、POS+beautyは、いずれも公式サイトに具体的な料金の記載がなく、見積もりが必要です。店舗規模や必要な機能で金額が変わるため、複数社から相見積もりを取ることをおすすめします。

レジ本体の料金とは別に、キャッシュレス決済の手数料が売上に応じて発生します。決済手数料は売上規模が大きいほど効いてくるため、月額だけで比べると総額を見誤ります。

※ 料金は2026年8月時点の各社公式サイトの記載に基づきます。最新の情報は各社にご確認ください。

無料・低コストで始められる選択肢

初期費用をかけずに始めたい場合、汎用型に無料で使える選択肢があります。

Airレジは基本的なレジ機能を無料で提供しています。Square POSレジは月額固定費がなく、決済手数料だけで利用できます。スマレジにも無料プランがあります。

ただし、無料で使える範囲には境目があります。会計と売上集計は無料でも、予約管理や顧客カルテは対象外というのが一般的です。Airレジは顧客の氏名・電話番号・来店履歴といった基本的な管理はできますが、施術記録としてのカルテ機能は備えていません。予約を別サービスで補うなら、そのサービスの費用が加わります。

加えて、レシートプリンタ・キャッシュドロワ・タブレットといった機器は別途購入が必要です。ソフトウェアが無料でも、機器一式で数万円から十数万円はかかると見込んでおいてください。

無料で始めて、店舗の成長に合わせて有料プランや特化型に移行するという考え方もあります。ただしカルテのデータ移行は簡単ではないため、乗り換えの可能性があるなら、データを書き出せるかを最初に確認しておくと安全です。

補助金を使う場合の対象と申請の流れ

POSレジの導入には国の補助金を使える場合があります。ここで押さえておきたいのは、制度の名前と、どの枠を使うとレジ本体が対象になるかです。

まず名称です。長く「IT導入補助金」と呼ばれてきた制度は、2026年度は「デジタル化・AI導入補助金2026」という名称で公募されています。過去の記事や資料に載っている補助率・上限額はそのまま使えないため、必ず現行の公募要領で確認してください。

次に枠の選択です。ここが最も間違えやすいところで、通常枠ではPOSレジ本体は補助対象になりません。通常枠の補助対象ITツールはソフトウェア・オプション・役務に限られ、ハードウェアの区分がないためです。レジ端末を含めて費用を抑えたい場合に見るべきは、インボイス枠(インボイス対応類型)です。

インボイス枠では、ソフトウェアとハードウェアで補助の条件が分かれます。

・ 補助額50万円以下の部分は補助率3/4以内にて算出する。ただし、小規模事業者については補助率4/5以内にて算出する。
・ 補助額50万円超の部分は、事業者規模によらず、補助率2/3以内にて算出する。

PC・タブレット等 ITツールの使用に資するもの ~10万円 1/2以内
レジ・券売機 ~20万円 1/2以内

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 公募要領 インボイス枠(インボイス対応類型)「2-3 補助対象経費、補助率及び補助額」|中小企業デジタル化・AI導入支援事業事務局
美容室向けPOSレジ導入で補助金を使う場合の枠の違いを示した図。デジタル化・AI導入補助金2026では、通常枠は補助対象がソフトウェア・オプション・役務のみでPOSレジ本体は対象外。インボイス枠はソフトウェアとハードウェアが対象で、レジ・券売機は上限20万円、PC・タブレット等は上限10万円、補助率1/2以内。レンタル契約・中古品・交付決定前の購入は対象外で、ハードウェア単独では申請できない。

1人サロンや自宅サロンにとって見逃せないのが、小規模事業者の扱いです。商業・サービス業では常時使用する従業員が5人以下であれば小規模事業者に当たり、ソフトウェアの50万円以下の部分について補助率が4/5に上がります。オーナー本人(個人事業主)や会社役員は従業員数に数えないため、スタッフが5人前後の店舗でも該当する可能性があります。

実務で引っかかりやすい条件が3つあります。

(キ) リース・レンタル契約のITツール。(サイバーセキュリティお助け隊サービスを除く。)
(ク) 中古品。
(ケ) 交付決定前に購入したITツール。

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 公募要領 インボイス枠「2-2(4)補助対象外となる経費」|中小企業デジタル化・AI導入支援事業事務局

レンタル契約で提供される製品は補助の対象外です。美容室向けPOSレジにはレンタル形態で提供されるものがあるため、補助金の利用を前提に選ぶなら購入契約になるかを確認してください。中古品も同様に対象外なので、端末を中古で調達する場合は補助の対象にならない点に注意します。また、交付決定を待たずに発注・購入すると対象外になります。先に契約を済ませてから申請しようとして対象外になる例は珍しくありません。

もう一点、ハードウェアだけの申請はできません。登録されたソフトウェアとあわせて申請する必要があるため、レジ端末だけを補助で買うことはできない仕組みです。

申請にはGビズIDプライムの取得とSECURITY ACTIONの宣言が必要で、手続きはIT導入支援事業者と組んで進めます。導入を検討している製品が登録済みのITツールかどうかは、事務局の公式サイトで検索して確かめてください。

出典・参考資料(3件)

美容室がPOSレジを導入するメリットと注意点

製品を比べる前に、導入で何が変わり、どこでつまずきやすいのかを確認しておきます。

導入で解決できること

最も大きいのは、予約・カルテ・会計の二重管理がなくなることです。予約から会計までが一つの流れになれば、同じ情報を何度も入力する必要がなくなり、書き写しのミスも減ります。

締め作業の時間も短くなります。日次の売上集計が自動化され、月末にレジと帳簿を突き合わせる作業が軽くなります。歩合計算に対応した製品なら、業務委託スタイリストへの支払額の算出まで含めて短縮できます。

顧客情報が蓄積されることで、再来の促進にも使えます。しばらく来店していない顧客を抽出して連絡する、といった動きが、記録を探す手間なく実行できるようになります。

スタッフ別の実績が数字で見えるようになる点も見逃せません。指名売上や店販の販売実績を客観的に把握できると、評価の納得感が上がり、目標設定にも根拠を持たせられます。

導入前に押さえておきたい注意点

一方で、導入時につまずきやすい点もあります。

まず端末と通信環境です。クラウド型のPOSレジはインターネット接続を前提としているため、回線が不安定だと会計が止まります。店舗の通信環境を先に確認し、必要なら回線の見直しも見込んでおいてください。

次に、既存カルテのデータ移行です。紙のカルテを電子化する場合、入力の手間は店舗側の負担になります。他システムから乗り換える場合も、移行に対応しているか、費用がかかるかは製品ごとに違います。全件を移すのか、直近1年分だけにするのかといった方針も、事前に決めておくと作業が現実的になります。

スタッフの習熟も見込んでおく必要があります。導入直後は操作に時間がかかり、かえって会計が滞ることがあります。繁忙期を避けて導入し、事前に練習の時間を取れると安心です。

費用面では、月額の積み上がりに注意してください。レジの月額に加えて、予約サービス、外部予約サイトとの連携オプション、決済手数料、機器のリース代が重なります。導入前に、これらを合計した月額を出してから判断することをおすすめします。

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美容室向けPOSレジおすすめ比較

ここからは、美容室・サロンで使える20製品を、外部予約サイトとの連携・業務委託の歩合計算・顧客カルテの実装・料金という軸で比較します。タイプ別に分けているので、自店がどちらに当てはまるかを踏まえて見てください。

美容室特化型(オールインワン)の比較

表の記号は、●=公式に対応を明示、△=オプション・上位プラン・別サービスなど条件付きで対応、×=公式に非対応と明示、-=公式サイトに記載なし(対応の有無は要確認)、要問い合わせ=金額や可否が公開されていないという意味で使っています。「-」と「×」は分けており、-は情報がないだけで非対応とは限りません。

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サービス名Salon Answer(サロンアンサー)StoreTouch(ストアタッチ)POS+beauty(ポスタス)USENレジ BEAUTY美歴(Bireki)SALONPOS LinQ2A’staff(エースタッフ)Aiony(アイオニー)Salon de NetSalonMagic PLUS+Reservia POSSacla PREMIUMBeSALO(ビサロ)VIDシステムRegiGrow(レジグロウ)
初期費用130,000円(税抜)0円
(ハードウェア別途)
要問い合わせ要問い合わせ
(0円からと訴求)
0円〜
(Business 44,000円〜)
130,000円〜690,000円(税抜)120,000円
(キャンペーンで0円〜半額)
要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ60,000円
(Advanceプラン)
要問い合わせ要問い合わせ
(個別見積り)
要問い合わせ要問い合わせ
月額費用9,800円〜(税抜)7,700円(税込)/店舗要問い合わせ要問い合わせ8,800円〜15,400円7,000円〜14,000円(税抜)13,000円〜
(要問い合わせ)
5,000円〜(税別)要問い合わせ要問い合わせ5,800円
(Advanceプラン)
要問い合わせ12,500円〜(税抜)
+保守2,700円
要問い合わせ要問い合わせ
顧客カルテ標準搭載標準搭載標準搭載標準搭載標準搭載オプション(上位パック)標準搭載標準搭載オプション(V-Karte)標準搭載標準搭載要問い合わせオプション
(タブレット電子カルテ)
標準搭載要問い合わせ
予約管理自社機能を内包×非対応(PRO開発中)自社機能を内包自社機能を内包自社機能を内包自社機能を内包自社機能を内包自社機能を内包自社機能を内包自社機能を内包自社別サービス(Reservia)自社機能を内包自社機能を内包自社機能を内包要問い合わせ
外部予約サイト連携要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ主要予約サイト(オプション)要問い合わせ外部予約サイト一元管理大手予約サイト(KANZASHI連携)要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせホットペッパービューティー等ホットペッパー・楽天ビューティ・minimo等要問い合わせ
業務委託の歩合計算
公式に記載なし

公式に記載なし

公式に記載なし

公式に記載なし

公式に記載なし

公式に記載なし
多店舗オプションで対応
公式に記載なし

公式に記載なし

公式に記載なし

公式に記載なし

公式に記載なし

公式に記載なし

公式に記載なし
標準搭載(自動計算)
対象規模要問い合わせ要問い合わせ1人〜多店舗1店舗〜多店舗1人〜多店舗1店舗〜多店舗1人〜多店舗1人〜多店舗
(多店舗は拡張予定)
1人〜多店舗多店舗対応開業前〜多店舗多店舗対応多店舗対応多店舗対応1店舗〜多店舗
詳細情報サービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

※料金・機能は2026年8月時点の各社公式サイトの公表情報に基づきます。「要問い合わせ」は金額・可否が公開されていない項目、「-」は公式サイトに記載がない項目です。外部予約サイト連携の対応ポータルは変更されることがあるため、契約前に各社へご確認ください。

汎用型(美容室でも使える)の比較

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サービス名STORES レジスマレジAirレジSquare POSレジユビレジ
初期費用0円0円0円0円要問い合わせ
月額費用0円(フリー)〜
3,300円(税込)
0円(スタンダード)〜
5,500円(税込)
0円0円〜
(上位プランは有料)
0円(無料プラン)〜
6,900円(税抜)
顧客カルテ標準搭載拡張アプリで対応×顧客管理のみ×顧客管理のみ要確認
予約管理自社の別サービスで対応拡張アプリで対応自社の別サービスで対応自社の別サービスで対応要確認
外部予約サイト連携STORES 予約オプション経由拡張アプリ(LTV-Salon)経由要確認×ホットペッパー等は非対応要確認
業務委託の歩合計算インセンティブ計算に対応
公式に記載なし

公式に記載なし

公式に記載なし

公式に記載なし
対象規模1人サロン〜多店舗1人サロン〜多店舗1人サロン〜多店舗1人サロン〜多店舗1人サロン〜多店舗
詳細情報サービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る

※ 2026年8月時点の各社公式サイトの記載に基づきます。「要確認」は公式に明示がなく公式サイトで確認できなかった項目です。最新の対応状況は各社にご確認ください。

美容室向けPOSレジ20製品の詳細

比較表で気になった製品について、機能・料金・対象規模を個別に見ていきます。

美容室特化型(オールインワン)

美容室業務に必要な機能を最初から備えた15製品です。

1. Salon Answer(サロンアンサー)

Salon Answer(サロンアンサー)の公式サイト

エクシードシステム株式会社が運営する、iPadなどのタブレットで使う美容サロン向けクラウドPOSです。受付・会計・電子カルテ・予約管理・データ分析を一つのアプリにまとめ、美容室・ネイル・エステでの利用を想定しています。

顧客分析に機能を割いており、購買金額で優良顧客を分けるデシル分析や、来店が途絶えた顧客を捉える戻り客分析を備えます。着信時に顧客情報を表示するCTI通知、LINE公式アカウント・LINEミニアプリ連携による集客機能も持ちます。

初期費用130,000円(税抜)、月額9,800円(税抜、安心サポートパック込み)からが公式の記載です。選択するオプションで金額が変わるため、外部予約サイトとの連携可否や決済手数料とあわせて見積もり時に確認してください。

2. StoreTouch(ストアタッチ)

StoreTouch(ストアタッチ)の公式サイト

理美容室に絞ってつくられた、iPad/iPad mini専用の顧客管理POSレジです。株式会社リレーションズが提供し、シンプルなレジ機能に顧客管理と「カルテ」機能を組み合わせています。

カルテには施術内容や会話・諸注意に加えて、写真や展開図を手書き・テキストで残せます。日次・月次の売上分析、顧客タイプ別・商品別の分析、スタッフ個人別の実績評価にも対応します。

初期費用0円、月額7,700円(税込)で1店舗内の端末台数に制限がありません(ハードウェアは別途)。予約管理は「StoreTouch PRO」として開発中と案内されているため、予約との連動が必要なら提供状況を確認してください。

3. POS+beauty(ポスタス)

POS+beauty(ポスタス)の公式サイト

ポスタス株式会社が展開する業種特化型クラウドPOS「POS+(ポスタス)」の、美容サロン向けエディションです。飲食・小売と並ぶラインナップの一つで、美容室・ネイル・エステ・個人サロンなどを対象にしています。

予約管理は電話・WEB・ポータル・LINEを一元管理し、ダブルブッキングを防ぎます。写真付きで施術履歴を残せる電子カルテ、回数券やギフト券に対応する会計、スタッフ別売上の可視化、iPad上の電子同意書も備えます。

365日対応の電話サポートと、全国対応の緊急サポートを用意しています。料金は公式サイトでは公開されておらず、資料請求・問い合わせでの見積もりになります

4. USENレジ BEAUTY

USENレジ BEAUTYの公式サイト

株式会社USENが提供する、iPad対応の理美容室・サロン向けタブレットPOSレジです。会計・予約・顧客管理・電子カルテ・売上分析などを1つのアプリに統合したオールインワン型で、公式サイトでは現在「USENレジTAB BEAUTY」として案内されています。

電子カルテはヘア・ネイル・まつエク・リラクゼーションの4業種向けに5種類のテンプレートを備え、カラー情報などを写真・手書きメモ付きで記録できます。予約は姉妹サービス「USEN RESERVE BEAUTY」との連携で一元管理します。

公式サイトは「0円からはじめられる」と訴求していますが、具体的な月額・初期費用の記載はなく問い合わせが必要です。契約期間は2年間で、補助金(現行の「デジタル化・AI導入補助金2026」。旧IT導入補助金)の申請サポートも案内されています

5. 美歴(Bireki)

美歴(Bireki)のウェブサイト

「カルテが動き出す」を掲げ、電子カルテを軸に予約・会計・売上管理を組み立てた美容系サロン向けの業務管理システムです。スパイラル株式会社(美歴カンパニー)が提供し、日々の予約対応や会計を行うだけでカルテが自動で蓄積される設計です。

2022年4月のアップデートで主要な外部予約サイトとの相互連携に対応し、予約情報と空き枠をリアルタイムに同期してダブルブッキングを防ぎます。会計はSquareターミナルと連携し、決済端末に金額を自動反映できます。

料金は1名向けのPersonalプランが初期0円・月額8,800円、2名以上のBusinessプランが初期44,000円〜・月額15,400円です。業務委託の歩合計算に特化した機能は公式サイトで確認できず、スタッフ別の売上・指名実績の集計を代わりに使えるかは問い合わせが必要です。

6. SALONPOS LinQ2

SALONPOS LinQ2の公式サイト

理美容椅子・機器メーカーのタカラベルモント株式会社が提供する、美容室・理容室向けのクラウド型POS・顧客管理システムです。レジ会計に予約管理・顧客管理(デジタルカルテ)・帳票分析・自動DM配信を標準機能として組み合わせています。

ネット予約システムや専用スマホアプリ、着信時に顧客情報を表示する電話ポップアップ(CTI連携)、粧材(在庫)管理、複数店舗の本部一括管理をオプションで追加できます。導入方法は手持ちPCへのインストール型と専用POS端末型から選べます。

月額はシンプルパック7,000円、ベーシックパック11,000円、デジタルカルテを含むベーシックパック+が14,000円(いずれも税抜)です。初期費用はPCインストール版が130,000円、専用POS端末が690,000円〜(税抜)と導入方法で差があります。

7. A’staff(エースタッフ)

A'staff(エースタッフ)の公式サイト

1991年設立の株式会社アライド・システムが開発・運用する、クラウド型のサロン管理システムです。美容室・理容室を中心に、エステ・ネイル・まつげエクステ・ペットサロンなどに対応し、予約表と顧客カルテをPOSレジと連動させて会計まで一気通貫で行えます。

多店舗チェーン向けの「本社管理」機能では、複数店舗の顧客データ共有に加えて業務委託スタイリストの歩合計算に対応します。stera pack連携によるキャッシュレス決済、外部予約サイトとの予約一元管理、LINE公式アカウント連携も備えます。

電話サポートは土日祝を含む毎日9:00〜21:00に対応します。初期費用は120,000円で、2026年8月1日〜9月30日のキャンペーンではお1人様サロンが0円、その他は半額です。月額プランは公式での確認が必要です。

8. Aiony(アイオニー)

Aiony(アイオニー)の公式サイト

iPad一台で予約・顧客管理・電子カルテ・レジ会計まで完結させる、美容室・エステ・脱毛サロン向けのオールインワンPOSです。株式会社アライズが2025年3月に提供を開始し、接客から事務までを一人でこなす個人経営・1人サロンの業務効率化を主な訴求先に掲げています。

電子カルテは1回の施術ごとに最大10枚の画像を保存でき、画像の上に手書きでメモやイラストを書き込めます。音声入力や電子同意書、自社予約サイト作成、大手予約サイトとの外部連携にも対応します。

決済はSquare・楽天ペイ・STORES決済との連携に対応します。月額は5,000円(税別)からで、初期費用や決済手数料は公式サイトに記載がなく問い合わせが必要です

9. Salon de Net

Salon de Netの公式サイト

株式会社ハイパーソフトが提供する、POSレジ・予約管理・電子カルテ・在庫管理・LINE連携などを単一ベンダーでそろえた美容サロン向けシステム群のブランドです。データはMicrosoft Azure上で管理するクラウド型で、単店舗から多店舗チェーンまで対応します。

外部予約サイトとの連携では「KANZASHI」を使い、ホットペッパーなど主要ポータル8媒体の予約を双方向で一元管理できます。在庫管理では店販商品と薬剤の両方を扱え、セルフレジは別サービス「Smooth Self & Ticket」で提供します。

導入実績は全国累計7,500店舗以上(集計時点の記載なし)としています。レジ本体の料金は公式ページで確認できず問い合わせが必要で、KANZASHI連携は初期22,000円・月額6,600円(税込・1店舗)です。

10. SalonMagic PLUS+

SalonMagic PLUS+の公式サイト

エクシードシステム株式会社が提供する、美容室・理美容サロン専用のPOS・顧客管理システムです。予約管理・デジタルカルテ・レジ・勤怠管理・在庫管理・分析をワンストップでそろえ、レジ一体型を想定した従来型ラインに位置づけられます(同社はクラウドPOS「Salon Answer」も別途展開)。

デジタルカルテはスタイル写真の取り込みや施術内容の記録に対応し、デシル分析・リピート分析・定着率分析などの集計機能を備えます。専任インストラクターによる訪問導入支援と、土日祝も対応するコールセンターを用意しています。

料金は公式サイトで公開されておらず、初期費用・月額とも問い合わせが必要です。ホットペッパービューティーなど外部予約サイトとの連携先や、業務委託の歩合計算の可否は公式に明記がなく、自店の条件を挙げて確認してください。

11. Reservia POS(リザービアPOS)

Reservia POS(リザービアPOS)の公式サイト

美容サロン向け予約集客システム「Reservia」を提供する株式会社リザービアが展開する、美容サロン特化型のPOSです。iPadなどのタブレットでの操作を前提に、予約管理・会計・電子カルテ・売上分析をそろえます(旧称「スマレセ」)。

自社の予約システム「Reservia」とのID連携により、ポータルサイトの予約とサロン店頭のPOS運用を一元管理し、ダブルブッキングを防ぎます。日次・月次レポートやスタッフ別・メニュー別集計、CSV出力にも対応します。

公式サイトで確認できるのはAdvanceプランで、初期費用60,000円・月額5,800円、有償サポートが月額3,000円です。業務委託の歩合計算については公式に明示がないため、必要なら問い合わせで確認してください。

12. Sacla PREMIUM

Sacla PREMIUMの公式サイト

SCAT株式会社が提供する、理美容・ネイル・アイラッシュ・リラクゼーション向けのPOSレジ・顧客管理システムです。タッチパネル対応のインターフェースで、予約受付・顧客管理・売上管理・在庫管理・勤怠管理・多店舗管理をそろえます。

サロン独自アプリ「Salon Appli」のクーポン・プッシュ配信や、楽天ポイント連動、クレジットカード・電子マネー・QUICPayなどの決済に対応します。経営戦略支援を強化した上位モデル「Sacla Premium Plus」も別途用意されています。

シリーズ累計販売実績は20,000台(旧モデルを含むシリーズ全体の数値)としています。料金は公式・第三者サイトとも確認できず問い合わせが必要で、ホットペッパービューティーとの連携可否も無印単体では明記がないため確認をおすすめします。

13. BeSALO(ビサロ)

BeSALO(ビサロ)の公式サイト

美容室に限らず、エステ・整体・ネイルなど幅広い業態に対応する店舗管理POSシステムです。株式会社バルテックITソリューションズが提供し、顧客管理・予約管理・売上管理・勤怠管理・POSレジ・チケット管理を標準機能としています。

ホットペッパービューティー(サロンボード)など外部予約プラットフォームとの連携に標準対応し、既存の集客導線を保ったまま管理を一元化できます。タブレット電子カルテやWEB予約システム、在庫管理はオプションで追加します。

料金は店舗ごとの個別見積りで、POS機器レンタル・5年払いの場合は月額12,500円(税抜)に保守料2,700円(税抜)が加わります。ソフト0円のレンタルプランと、購入プランの2種類が用意されています。

14. VIDシステム

VIDシステムの公式サイト

予約・受付からレジ会計、電子カルテ、在庫管理、複数店舗管理までを一つのシステムでカバーする、美容室・サロン向けのクラウド型POS・顧客管理システムです。提供元はVID株式会社です。

予約はホットペッパービューティー・楽天ビューティ・minimoなど複数の予約ポータルを一元管理できます。AI搭載のフォローメール自動配信やLINE連携、WEB同意書機能、月額制のホームページ制作サービスも付帯します。

料金プランは「秘書コース」の単一構成で、初期費用・月額とも公式サイトでは非公開のため問い合わせが必要です。契約はリースではなく月額制で、レシートプリンタなどの機器代が別途かかります。

15. RegiGrow(レジグロウ)

RegiGrow(レジグロウ)美容室・サロン向けページ

ステアリテール株式会社が提供する専門店向けPOSシステム「RegiGrow」の、理美容室・ネイル・エステ向けラインです。同社は2025年8月にNECプラットフォームズのPOS関連事業を承継して事業を開始しました。単店舗から複数店舗まで柔軟なシステム構成に対応します。

業務委託スタイリストへの報酬額を施術実績に応じて自動計算し、支払計算書・領収書・インボイスまで自動発行します。会計後に自動釣銭機から当日精算する運用にも対応し、業務委託が多い店舗の精算作業を減らせます。

レジは対面型のセミセルフレジを採用し、薬剤や水分が自動釣銭機に付着しにくい設計を掲げています。指名売上やリピート来店率など美容室向けの分析軸も備えます。料金は公式サイトに記載がなく問い合わせが必要です。

汎用型(美容室でも使える)

業種を問わず使えるPOSレジのうち、美容室での利用に対応した5製品です。

16. STORES レジ(STORES株式会社)

STORES レジの公式サイト

STORES株式会社が展開する「STORES」ブランドの店舗運営サービス群の一つで、月額0円のフリープランと3,300円(税込・年間契約)のスタンダードプランから選べるタブレットPOSレジです。今回取り上げた汎用型5製品のなかで、顧客カルテを標準で備える点が特徴です。

カルテには来店履歴・施術メニュー・施術後の写真などをデジタルで記録でき、会計と同時に来店日・担当スタイリスト・施術メニューが自動で残ります。施術の売上は指名の有無で分けて集計でき、毎月のインセンティブ計算にも対応するとしています。

外部予約サイトとの連携は姉妹サービス「STORES 予約」を経由し、予約一元管理サービス「かんざし」との連携オプション(月額5,500円・税込、STORES 予約のチームプラン以上が必要)を通じてホットペッパービューティーなどに対応します。汎用型5製品のうち、指名別売上とインセンティブ計算への対応を公式に確認できたのはSTORES レジだけでした。

17. スマレジ(株式会社スマレジ)

スマレジの公式サイト

株式会社スマレジ(東証グロース上場)が提供するクラウド型POSレジで、2026年4月時点の導入店舗数は56,000店舗を突破しています(同社が示す直近1か月の取引実績があるアクティブ店舗数)。無料のスタンダードプランから始め、機能に応じて有料プランへ拡張する構成です。

美容室で使う顧客カルテや外部予約サイトとの連携は、本体の標準機能ではなく拡張アプリで補います。拡張アプリ「LTV-Salon」を介すと、ホットペッパービューティーやEPARKからの予約を一元管理できるとされており、アプリの費用と設定は別途必要です。

顧客管理機能を使うにはプレミアムプラス(月額8,800円・税込)以上が前提で、予約管理アプリは別売(月額3,300円〜)です。歩合計算機能については公式に明示がないため、自店の歩合ルールに対応できるかは導入前に確認しておくと安全です。

18. Airレジ(株式会社リクルート)

Airレジの公式サイト

Airレジは、株式会社リクルートが初期費用・月額費用0円で提供するタブレットPOSレジです。会計・商品管理・顧客管理・売上分析を1つのアプリでまかない、費用はキャッシュレス決済「Airペイ」の決済手数料のみという構成です。

顧客管理では氏名・電話番号・来店回数・会計履歴といった基本項目を登録できますが、薬剤配合や施術写真を残す電子カルテ機能は備えていません。予約管理は姉妹サービス「Airリザーブ」(フリー0円〜、別契約)と組み合わせる構成で、両方を導入すると顧客情報が共有されます。

「リソース管理」機能を使うと、担当者ごとの伝票作成・会計ができます。ホットペッパービューティーなど外部予約サイトとの連携可否は公式に明記がないため、ポータル経由の予約が中心の店舗は契約前に確認してください。

19. Square POSレジ(Block, Inc.)

Square POSレジの公式サイト

決済とPOSレジを一体で提供するのが、Block, Inc.(Square)の「Square POSレジ」です。アプリ自体は初期費用・月額固定費が0円で、対面決済の手数料は条件付きで2.5%〜。会計と決済が同じ画面で完結します。

予約は自社の「Square 予約」で受けられますが、ホットペッパービューティーやLINE予約との自動連携には対応しておらず、連携先はInstagramとGoogleに限られます(Square公式コミュニティでの回答による)。ポータル経由の予約が売上の中心である店舗は、この点を踏まえて検討が必要です。

顧客情報の管理はできますが、薬剤配合や施術履歴を残す電子カルテとしての機能は公式ページで確認できませんでした。月額固定費をかけずに会計と決済を同時に始めたい、開業直後の店舗に向く構成です。

20. ユビレジ(株式会社ユビレジ)

ユビレジのウェブサイト

株式会社ユビレジが提供する、iPadを使うタブレットPOSレジです。無料プランから始められ、レジ会計・売上分析・顧客管理・キャッシュレス決済をカバーするプレミアムプラン(月額6,900円〜・税抜)へ拡張できます。

飲食店向け(ハンディ、QRオーダー&決済)や小売店向け(在庫管理)の業種別オプションを備えた汎用型で、幅広い業種での利用実績があります。美容室では、売上集計の自動化など会計まわりの効率化に使われています。

他の4製品にあるような美容室向けの専用プランや、ホットペッパービューティーなど外部予約サイトとの連携は、公式に確認できませんでした。予約や顧客カルテを重視する場合は、自店に必要な機能に対応できるかを契約前に確認してください。

まとめ

美容室向けPOSレジは、業務に必要な機能を最初から備えた美容室特化型と、レジ機能を軸に外部連携で補う汎用型に分かれます。予約からカルテ、会計、歩合計算までを一本で回したいなら特化型、まず会計を電子化したい、初期費用を抑えたいなら汎用型が出発点になります。

製品を絞り込む段階で確認を怠りやすいのが、いま使っている予約サイトとつながるかどうかと、業務委託の歩合計算に対応しているかどうかです。この2点は「対応している」という言葉だけでは判断できません。使っているポータル名を挙げる、自店の歩合ルールをそのまま伝える、という具体的な確認をしてから決めてください。

費用は月額だけでなく、決済手数料・予約サービス・連携オプションを合計して比べます。補助金を使うなら、レジ本体が対象になるのはインボイス枠であること、レンタル契約と交付決定前の購入は対象外であることを踏まえて計画してください。

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よくある質問(FAQ)

Q. 美容室向けPOSレジとは何ですか?

A. 美容室向けPOSレジは、施術メニューの会計を起点に、顧客カルテ・予約・スタッフ別の売上までを一つの仕組みで扱えるようにしたレジです。小売店や飲食店で使う汎用のPOSレジと違い、担当スタイリスト・指名の有無・薬剤の使用記録といった美容室ならではの情報を前提に作られています。予約・カルテ・会計を別々の仕組みで動かしている状態をひとつにまとめ、二重入力や集計の手間を減らす目的で使われます。

Q. 美容室向けPOSレジは特化型と汎用型のどちらを選ぶべきですか?

A. 美容室向けPOSレジは、予約からカルテ・会計・歩合計算までを一本で回したいなら美容室特化型、まず会計だけを電子化したい・初期費用を抑えたいなら汎用型が出発点になります。特化型は顧客カルテ・予約管理・スタッフ別分析が標準で入り、製品によっては歩合計算や在庫管理まで含みますが、月額は汎用型より高くなります。

汎用型は無料〜低コストで始められる反面、予約や外部予約サイトとの連携をオプションやアプリで補うため、機能を足すと結果的に月額が特化型に近づくことがあります。必要な機能をすべて足した総額で比べて判断してください。

Q. 美容室向けPOSレジでホットペッパービューティーと連携できる製品はありますか?

A. 美容室向けPOSレジには、ホットペッパービューティーやサロンボードとの連携に対応する製品と、対応しない製品がはっきり分かれます。Salon de Netは複数ポータルの予約を一元管理する仕組みを介して8媒体を双方向で扱え、BeSALOはサロンボード連携を標準で備えます。STORES レジもSTORES 予約のオプション(月額5,500円)を通じて対応できます。

一方、Square POSレジは公式にホットペッパービューティーやLINE予約との自動連携ができないとしており、スマレジは拡張アプリ(LTV-Salon)を介する構成です。連携可否は仕様変更で変わるため、契約前に自店が使っているポータル名を挙げて提供元に確認するのが確実です。

Q. 美容室向けPOSレジは1人サロンや自宅サロンでも導入する意味はありますか?

A. 美容室向けPOSレジは、1人サロンでも売上分析や顧客カルテの蓄積に十分な導入効果があります。1人で施術と会計をこなす店舗では、スタッフ管理や権限設定が不要な分、初期費用を抑えられてタブレット1台で完結する製品が向きます。

予約とカルテを最小構成で揃えたいなら汎用型に予約サービスを組み合わせる形が現実的で、カルテに写真や手書きで細かく残したいなら月額5,000円台から使える特化型も候補になります。まずは自店に必要な機能を絞ってから選ぶと、費用をかけすぎずに済みます。

Q. 美容室向けPOSレジに無料で使えるものはありますか?

A. 美容室向けPOSレジには、汎用型に無料で使える選択肢があります。Airレジは基本的なレジ機能を無料で提供し、Square POSレジは月額固定費がなく決済手数料だけで利用でき、スマレジにも無料プランがあります。

ただし、無料で使えるのは会計と売上集計が中心で、予約管理や施術記録としての顧客カルテは対象外というのが一般的です。予約を別サービスで補えばその費用が加わり、レシートプリンタやタブレットなどの機器も別途購入が必要で、機器一式で数万円から十数万円はかかると見込んでおいてください。

Q. 美容室向けPOSレジで業務委託スタイリストの歩合計算は自動化できますか?

A. 美容室向けPOSレジの歩合計算への対応は、自動計算を標準で備えるもの、売上の切り分けまでを備えるもの、集計はできるが計算は別ソフトで行うものの3段階に分かれます。RegiGrowは施術内容に応じた報酬額の自動計算と支払計算書・インボイスの発行まで対応し、STORES レジは指名の有無で売上を分けてインセンティブ計算を簡単にできるとしています。

一方、スマレジ・Airレジ・Square POSレジ・ユビレジは公式サイト上で歩合計算への対応を明示していません。歩合率の単位・指名の扱い・材料費の控除は店舗ごとに違うため、自店の歩合ルールをそのまま伝えて設定で実現できるかを個別に確かめてください。

Q. 美容室向けPOSレジの導入に補助金は使えますか?

A. 美容室向けPOSレジのレジ端末を補助金で抑えたい場合、対象になるのは「デジタル化・AI導入補助金2026」のインボイス枠(インボイス対応類型)で、通常枠ではレジ本体は補助対象になりません。通常枠の補助対象はソフトウェア・オプション・役務に限られ、ハードウェアの区分がないためです。

インボイス枠でもレンタル契約の製品や中古品、交付決定前に購入したものは対象外で、ハードウェア単独では申請できず登録済みソフトウェアとあわせて申請する必要があります。従業員5人以下の小規模事業者はソフトウェアの補助率が上がる扱いもあるため、補助率・上限額は必ず現行の公募要領で確認してください。

Q. 紙のカルテから美容室向けPOSレジにデータを移行できますか?

A. 紙のカルテから美容室向けPOSレジへの移行は可能ですが、入力の手間は店舗側の負担になり、他システムからの移行可否や費用は製品ごとに異なります。紙のカルテを電子化する場合は手入力が必要になるため、全件を移すのか直近1年分だけにするのかといった方針を事前に決めておくと作業が現実的になります。

将来の乗り換えに備えるなら、導入時にカルテのデータを書き出せるか(エクスポートできるか)も確認しておくと安全です。移行の作業量が大きい場合は、繁忙期を避けて導入し、データ移行の支援があるかをサポート内容とあわせて確かめてください。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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