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格安・低価格な販売管理システム比較|無料〜月額1万円台の11製品を料金・機能で厳選

格安・低価格な販売管理システム比較のサムネイル画像

受注や売上、請求のやり取りをExcelや手書きの伝票、電話とFAXで回していて、転記ミスや二重入力、担当者しか分からない属人化に限界を感じていませんか。販売管理システムを導入すれば一元管理できるとわかっていても、基幹システムやフルスペックのERPは初期費用だけで数百万円かかることも多く、小さな会社では手が出しにくいのが実情です。

実際には、無料で始められる製品や、月額数千円台から使えるクラウド型の販売管理システムも数多くあります。安さだけで選んで後から機能不足に気づくことなく、自社の規模と業務に無理なく合う低価格な製品を選ぶには、どのような料金と機能を見比べればよいのでしょうか。

本記事では、無料〜月額1万円台を中心に低価格で導入できる格安の販売管理システムを、料金体系・事業規模別に11製品比較します。初期費用と月額の実額や無料プランの上限に加え、「安さの裏で何を諦めることになるか」というトレードオフまで整理しました。中小・小規模事業者や個人事業主の方が、自社に合う一本を選ぶための判断材料としてご活用ください。

また、自社の規模や課題、予算に合わせて適した低価格製品を最短で見つけられるよう、30秒で終わる予算軸の選定診断ツールもご用意しています。ぜひあわせてご活用ください。

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格安・低価格な販売管理システムとは(本記事で扱う価格帯)

販売管理システムには、大企業向けに数百万円規模で導入する統合型ERP(基幹業務システム)から、個人事業主が月額数千円で使えるクラウド型まで、幅広い価格帯の製品があります。本記事で「格安・低価格」として扱うのは、初期費用が無料〜数万円、月額が無料〜数万円で導入でき、少人数の中小・小規模事業者や個人事業主が無理なく使える製品です。

同じ格安帯でも、料金体系や対応できる業務範囲、向く事業規模によって製品の向き不向きは分かれます。まずは料金相場から、いくらで何ができるのかを順に確認していきましょう。

価格帯を格安に絞らず、中堅・大企業向けの高機能な製品まで含めて販売管理システム全体を比較したい場合は、以下の記事で主要16製品をタイプ別・料金別に見比べられます。

格安・低価格な販売管理システムの料金相場

ここからは、格安帯の販売管理システムが実際にいくらで導入できるのかを、料金体系ごとに整理します。予算を組む際の目安としてご確認ください。

クラウド型の低価格な販売管理システムは、初期費用が無料〜3万円程度、月額が1ユーザーあたり1,000円台〜1万円台に収まる製品が中心です。無料プランを備えた製品なら0円から、月額型でも1,200円程度から使えるものもあります。ただし最小契約人数や業種特化の機能によっては、月額の総額が数万円になる製品もあります。

一方、パソコンにインストールして使う買い切り(パッケージ)型は、購入時に数万円を支払えば月額料金がかかりません(長期の総額での比較は後述します)。中堅・大企業向けのオンプレミス型は初期数百万円規模になることもあり、格安帯とは別の価格帯です。

料金は同じ製品でもプランやユーザー数で変わります。本記事の各料金は2026年9月時点で各社公式サイトに掲載されている内容にもとづくもので、最新の金額と提供条件は導入前に公式資料でご確認ください。製品ごとの実額は後半の比較表で一覧にしています。

格安帯の販売管理システムで対応できる業務範囲

低価格な製品を選ぶうえで、その料金でどこまでの業務ができるのかは重要な判断材料です。まず販売管理システムが担う業務を押さえたうえで、格安帯での対応範囲を確認します。

販売管理システムは、見積・受注・売上・請求・入金といった「販売」の流れと、発注・仕入・支払を扱う「仕入」、商品の入出荷や在庫数を管理する「在庫」を、ひとつの仕組みでまとめて管理するツールです。Excelや紙で分かれていた情報を一元化し、転記の手間や二重入力によるミスを減らせます。

主な機能:受注・売上・請求/在庫/仕入

格安帯の製品でも、見積書・受注・売上・請求書の作成といった販売の中心となる機能は標準的に備わっています。軽減税率やインボイス制度に対応した請求書を発行できる製品も多く、日々の受注から請求までの業務はカバーできます。

一方で、在庫管理や発注・仕入管理、複数倉庫の在庫引き当てといった機能は、製品やプランによって対応が分かれます。たとえば無料プランのある製品では、売上・請求に機能を絞り、在庫や発注には対応しないものもあります。自社が必要とする業務が販売だけなのか、仕入・在庫まで含むのかを整理してから、対応範囲を確認することが大切です。

低価格でも販売管理システムを導入するメリット

ここでは、Excelや手書き伝票での管理から低価格な販売管理システムに切り替えることで得られる主なメリットを整理します。

最も大きいのは、受注から請求までの一連の業務を効率化できる点です。見積書や請求書を手入力し直す必要がなくなり、受注情報がそのまま売上・請求に連携されるため、転記の手間と入力ミスを同時に減らせます。売上や入金の状況をリアルタイムで確認できるようになり、月末の締め作業や請求漏れの確認にかかる時間も短くなります。

在庫を扱う事業であれば、入出荷にあわせて在庫数が自動で更新されるため、欠品や過剰在庫を抑えやすくなります。担当者しか分からなかった取引先情報や販売履歴も共有でき、属人化の解消にもつながります。月額数千円の投資でこれらを実現できるのが、格安帯の製品を導入する価値です。

格安の販売管理システムを選ぶ際の注意点(安さのトレードオフ)

ここからは、安さだけで選んで後悔しないために、低価格な製品を導入する際に確認しておきたいトレードオフを整理します。

まず注意したいのが、対応できる機能の範囲です。低価格な製品は、売上・請求に機能を絞ることでコストを抑えているものがあり、在庫管理や発注管理、複数拠点の管理などに対応していない場合があります。安さに引かれて契約した後で「必要な機能がなかった」とならないよう、自社の業務に必要な機能が含まれているかを事前に確認しておく必要があります。

拡張性とサポート体制も見落としやすいポイントです。事業の成長にあわせてユーザーを増やしたり、上位プランへ移行したりできるか、また導入時の設定支援やトラブル時の問い合わせ窓口があるかは、製品によって差があります。無料プランや最安プランではサポートがチャットのみ、あるいは有償オプションという製品もあります。

もうひとつ意識したいのが、後から別の製品へ乗り換える際のデータ移行の手間です。販売管理システムは基幹業務にあたるため、いったん使い始めると数年単位で使い続けることになります。安さだけで選んで途中で乗り換えると、過去データの移行や業務フローの作り直しに想定外のコストがかかることもあります。目先の月額だけでなく、数年使う前提で自社に合うかを見極めることが大切です。

無料プランの上限と総保有コスト(クラウド月額課金 vs 買い切り)の考え方

「無料」「格安」と表示されていても、実際の負担は使い方によって変わります。ここでは、総額でいくらかかるかを見積もる際の考え方を整理します。

無料プランには、利用できる人数や1か月あたりの伝票数などの上限が設けられているのが一般的です。たとえば「3ユーザー・1,000伝票まで無料」といった形で、事業が小さいうちは無料で使えても、取引量が増えると有料プランへの移行が必要になります。無料で始める場合は、どの規模まで無料枠で足りるのかを確認しておくと、後の費用が読みやすくなります。

クラウド型は月額課金のため、毎月の負担は小さくても、長く使うほど支払総額は積み上がります。一方、買い切り型は購入時にまとまった費用がかかるものの、その後は月額料金が発生しません。数年単位でどちらが安く済むかは、利用期間とユーザー数で変わります。月額の安さだけでなく、3年・5年使ったときの総額(総保有コスト)で比較すると、自社にとって本当に割安な選択が見えてきます。

自社に合う格安販売管理システムの選び方

ここからは、低価格な製品の中から自社に合う一本を選ぶための観点を、順に確認していきます。価格だけでなく次の5つの軸で見比べると、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。

必要な機能に絞って選んでいるか

低価格な製品を選ぶ第一歩は、自社に本当に必要な機能を見極めることです。受注と請求だけで足りるのか、在庫管理や発注・仕入まで必要なのかによって、選ぶべき製品は変わります。使わない機能まで含んだ高機能な製品を選ぶと月額が上がるため、必要な機能に絞ることがコストを抑える近道です。まずは自社の業務フローを書き出し、どの工程をシステム化したいのかを明確にしましょう。

整理した結果、見積・請求書の発行ができれば十分で、在庫や仕入の管理までは要らないとわかった場合は、販売管理システムより機能を絞った請求書作成ソフトのほうが、無料〜さらに低コストで導入できることがあります。無料プランやインボイス・電子帳簿保存法への対応で選ぶ具体的な製品は、以下の記事で比較しています。

利用人数・事業規模に無理なく合うか

販売管理システムは、ユーザー数に応じて月額が変わる製品が多くあります。現在の利用人数だけでなく、今後の増員も見込んで料金を試算しておくと、想定外の費用増を避けられます。無料プランや最安プランには利用人数の上限があるため、自社の人数が上限内に収まるか、上限を超えた場合にいくらになるかを確認しておきましょう。少人数の個人事業主向けの製品と、10名規模の中小企業向けの製品では、適した価格帯が異なります。

サポート体制は十分か

基幹業務を任せる以上、導入時の設定支援やトラブル時の問い合わせ窓口があるかは重要です。低価格な製品では、サポートがメールやチャットに限られたり、電話サポートが有償オプションだったりする場合があります。ITに詳しい担当者が社内にいない場合は、初期設定を手伝ってもらえるか、操作方法を電話で相談できるかを確認しておくと安心です。無料で試せる期間があれば、その間にサポートの手厚さも見ておきましょう。

無料トライアルで実際の操作感を試せるか

販売管理システムは毎日使うツールのため、画面の見やすさや入力のしやすさが業務効率を大きく左右します。多くの製品が無料トライアルや無料プランを用意しているので、契約前に自社の担当者が実際に入力して、操作に無理がないかを確かめることをおすすめします。自社の業務フローに沿って入力してみて、合わない箇所があれば、代替の運用方法があるかをベンダーに問い合わせてから判断すると、導入後のギャップを減らせます。

格安帯でもインボイス・電子帳簿保存法に最低限対応できるか

販売管理システムは請求書の発行や取引データの保存を担うため、税務・経理まわりの制度対応も確認しておきたい観点です。低価格な製品でも、最低限これらに対応できるかを見ておきましょう。

2023年10月に始まったインボイス制度(適格請求書等保存方式)のもとで発行する適格請求書には、発行事業者の登録番号、適用税率、税率ごとに区分した消費税額などを記載する必要があります。自社が登録事業者であれば、こうした記載事項を満たした適格請求書をそのまま発行できるかを確認しておきましょう。

また、電子帳簿保存法では、メールやシステム上で電子的に授受した取引データ(電子取引)を、一定の要件を満たす形で電子保存することが求められます。この保存義務は事業者側に生じるもので製品の有無で消えるわけではありませんが、受発注や請求のデータをシステム上でやり取りするなら、保存要件を満たしやすい製品を選ぶと対応の負担を抑えられます。詳細は国税庁の案内で確認してください。

出典・参考資料(4件)

料金体系・タイプ別に見る格安販売管理システム

格安帯の販売管理システムは、コストの抑え方によって大きく4つのタイプに分けられます。自社がどのタイプを求めているかを掴むと、製品選びの範囲を絞り込めます。

格安・低価格な販売管理システムを料金体系で4タイプに分類した図。無料・初期0円型は上限内なら月額0円で売上・請求が中心、個人〜小規模向け。格安クラウド型は1ユーザー月額1,000円台〜数千円で少人数・小規模向け。汎用クラウド型は月額1万円前後で在庫・仕入まで一元管理でき中小企業向け。買い切りパッケージ型は購入時に数万円で月額料金がなく、長く使うほど総額を抑えやすい。

無料プラン・初期費用0円で始められるタイプ

コストをかけずに使い始めたい事業者に向くのが、無料プランや初期費用0円で導入できるタイプです。利用人数や伝票数の上限内なら無料で使える製品や、初期費用をかけずに月額のみで始められる製品が該当します。ただし無料の範囲は売上・請求などに絞られることが多く、在庫管理まで無料でまかなえる製品は限られます。取引が少ないうちに導入し、成長にあわせて有料プランへ移行する使い方に向いています。

月額数千円台から使える格安クラウド型(少人数・小規模向け)

1ユーザーあたり月額1,000円台〜数千円で使えるクラウド型は、少人数の小規模事業者や個人事業主に向いたタイプです。初期費用が無料の製品も多く、パソコンとインターネット環境があればすぐに使い始められます。受注・売上・請求を中心に、日々の販売業務をコストを抑えて回したい事業者に適しています。

低コストで導入できる汎用クラウド型(中小企業向け)

月額1万円前後で、受注から在庫・仕入まで幅広い業務を一元管理できるのが、中小企業向けの汎用クラウド型です。最安帯の製品より月額は上がりますが、その分だけ対応できる業務範囲が広く、事業の拡大にも対応しやすくなります。販売だけでなく在庫や仕入まで含めてシステム化したい中小企業から選ばれています。

買い切りで長期の総額を抑えるパッケージ型

パソコンにインストールして使う買い切り(パッケージ)型は、購入時に数万円を支払えば月額料金がかからないタイプです。長く同じ機能で使い続けるほど、月額課金のクラウド型より総額を抑えやすくなります。クラウドならではの外出先からの利用や自動アップデートは限られますが、社内の決まったパソコンで使い、ランニングコストを最小化したい事業者に適した選択肢です。

次の診断ツールでは、いくつかの質問に答えるだけで、自社の規模と課題に合ったタイプ・製品を確認できます。予算は目安として選び、無料で使い始めたい場合は売上・請求中心の製品が中心になる点を踏まえてご利用ください。

予算・規模から選ぶ格安販売管理システム診断

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【比較表】格安・低価格の販売管理システム11製品比較

ここでは、本記事で取り上げる格安・低価格な販売管理システム11製品を、初期費用・月額・無料プランの有無・対応機能などの実額で比較します。自社の予算と必要な機能に照らして絞り込む際にご活用ください。

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サービス名フリーウェイ販売管理s-flow(エスフロー)boardfreee販売moucla(もうクラ)FLAMSmileWorks(スマイルワークス)商蔵奉行クラウドGEN(ジェン)弥生販売販売王
初期費用0円0円
(上位プランは32,000円)
0円0円50,000円〜
(税別)
0円0円
(販売ERPプラン。標準プランは30,000円)
0円
(Eシステム)
要問い合わせ
(個別見積もり)
50,000円〜
(スタンダード初年度優待・税別。買い切り本体価格)
44,000円〜
(税込。在庫対応版は66,000円)
月額費用(最小構成)0円
(無料プラン。有料版は月2,980円〜、税抜)
4,800円〜
(ライトプラン・最大3ユーザー・税抜)
1,200円〜
(Personal・1名)
参考価格 約5,000円〜
(スターター・3名・年払・税抜。基本料金は要問い合わせ)
3,000円〜
(Standard・1ユーザー・税別)
9,800円〜
(スタンダード・3アカウント・税別)
5,000円〜
(販売ERPプラン。税区分は要確認、機能ごとに加算)
7,340円〜
(商奉行単体Eシステム・税別。仕入在庫セットは13,000円〜)
34,040円〜
(GEN SUBSCRIBE・3アカウント・税別。製品ラインにより異なる)
0円
(買い切り。保守は年36,700円〜、税別)
0円
(買い切り。保守は年38,500円〜、税込)
無料プラン/無料トライアル無料プラン(3ID・1,000伝票、無期限)30日間トライアル30日間トライアル30日間トライアル1ヶ月トライアル30日間トライアル最大2ヶ月トライアル30日間トライアル無料トライアル30日間無料体験版30日間無料体験版
料金体系クラウド月額クラウド月額クラウド月額クラウド月額クラウド月額クラウド月額クラウド月額クラウド月額(年間契約)クラウド月額買い切り(パッケージ)買い切り(パッケージ)
在庫管理×××(Proプラン)(複数倉庫対応)(蔵奉行セット)(ロット・SKU管理)(プロフェッショナル以上)(販売・仕入・在庫版)
仕入・発注管理×(発注書発行のみ)(Proプラン)(蔵奉行セット)(プロフェッショナル以上)(販売・仕入・在庫版)
向く規模個人事業主・小規模事業者中小・中堅企業個人事業主〜中小企業(在庫を持たない業種)個人事業主〜中小企業(案件型)小規模〜中小企業中小企業中小企業(バックオフィス統合)中小〜中堅企業中小〜中堅企業(業種特化・今回取り上げる中では上限の価格帯)小規模〜中小企業個人事業主〜中小企業
詳細情報公式サイト公式サイトサービス詳細を見るサービス詳細を見る公式サイト公式サイトサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る

※料金・対応状況は2026年9月時点の各社公式サイトの公表情報にもとづく参考値です(●=対応/△=一部・条件付き対応/×=非対応)。最新の金額・提供条件・税表記は各社公式サイトや公式資料でご確認ください。

格安・低価格な販売管理システム11製品の紹介

ここからは、比較表で取り上げた11製品を料金体系のタイプ別に紹介します。各製品の料金・対応機能・向いている事業規模を確認し、自社に合う製品を見つけてください。

無料プラン・初期費用0円で始められる製品

まずは、まとまった初期費用をかけずに導入できる製品です。フリーウェイ販売管理には利用枠内なら0円で使える無料プランがあり、s-flowは初期費用0円の月額制で始められます。事業が小さいうちから負担を抑えて使い始めたい場合に向いています。

1. フリーウェイ販売管理(株式会社フリーウェイジャパン)

フリーウェイ販売管理のウェブサイト

フリーウェイ販売管理は、会計や給与計算などの無料クラウド業務システムを展開する株式会社フリーウェイジャパンの「フリーウェイ」シリーズの一つです。3ID・1,000伝票までを期間無制限で無料利用できるクラウド型で、累計13,200ユーザー(2026年7月31日時点)が利用しています。

有料プランは月額2,980円(税抜、2026年9月時点)で4IDまで利用でき、5ID目以降は1IDにつき月額1,000円(税抜)で追加します。無料枠の1,000伝票を超えても自動で課金されることはなく、利用者がアップグレードを申し込んだときだけ有料版へ切り替わる仕組みです。

対応するのは売上伝票の入力・請求書発行・入金消込を中心とした業務で、公式FAQでは見積書の作成・在庫管理・発注管理には対応しないと明記されています。売上・請求・入金に絞った最小限の機能で足りる小規模事業者や個人事業主に向く構成です。

2. s-flow(エスフロー)(株式会社エスフロー)

s-flowのウェブサイト

s-flowは、貿易管理システムの開発で培ったノウハウを国内取引向けに転用し、2021年3月に提供が始まった中小・中堅企業向けのクラウド販売管理システムです。2026年3月2日の会社分割により、提供主体は株式会社コデックスから株式会社エスフローへ承継されました。

ライトプランは初期費用0円・月額4,800円(税抜、2026年9月時点)で、標準ライセンス1ユーザーを含み最大3ユーザーまで利用できます。上位のプロフェッショナルプランは初期費用32,000円・月額9,600円(税抜)で、ユーザー数無制限になります。全機能を30日間試せる無料トライアルも用意されています。

見積・受注から出荷検品・売上・請求までの販売管理に加え、発注・仕入、複数倉庫対応の在庫管理、入出金管理までを一つで扱えます。進捗に応じて担当者やグループへ伝票を自動で割り当てるタスクフロー機能により、受注から入金確認までの処理漏れを防ぐ設計です。

月額数千円台から使える格安クラウド型(少人数・小規模向け)

続いて、1ユーザー月額数千円で使える格安クラウド型です。少人数の小規模事業者や個人事業主が、日々の販売業務を低コストで回すのに向いています。

3. board(ヴェルク株式会社)

boardのウェブサイト

見積書・発注書・納品書・請求書から入金・支払管理までを案件単位で一元管理するクラウドです。提供元はヴェルク株式会社で、個人事業主から数十名規模の中小企業を主な対象としています。

在庫管理機能を持たない点が特徴で、在庫を扱わない受託・サービス業に機能を絞っています。料金は初期費用0円、月額はPersonalプラン(1名)の1,200円からで、3名まで2,400円、15名まで4,900円と人数帯で分かれ、30日間の無料トライアルも用意されています。

freee会計・マネーフォワード クラウド会計・弥生会計などの会計ソフトと連携でき、書類の変更履歴をたどれるバージョン管理機能も備えます。サポートはメールとヘルプセンター経由で、電話での対応は行っていません。

4. freee販売(フリー株式会社)

freee販売のウェブサイト

クラウド会計ソフト「freee会計」を提供するフリー株式会社が、2022年11月に開始したクラウド型の販売管理システムです。見積・受注・売上・請求・入金に加え、発注・仕入や案件別の原価管理までを案件(プロジェクト)単位で扱います。

登録した売上・仕入の取引データをfreee会計へ自動で仕訳連携する点が主軸で、会計ソフトと一体で使うことを前提に設計されています。IT・システム開発やコンサル、制作業など、案件型ビジネスが主な対象です。

料金は初期費用0円で、スタータープランは3名利用時の参考価格で月額約5,000円から(年払い・税抜)。基本料金や追加IDの単価は公開されておらず、正確な金額は利用人数に応じた個別見積もりとなるため、公式サイトでの確認が必要です。

5. moucla(もうクラ)(株式会社ダイドーシステム)

mouclaのウェブサイト

石川県金沢市の株式会社ダイドーシステムが手がけるクラウド型の販売管理システムです。オンプレミス型の販売管理ソフトを長年開発してきた同社が、クラウドで提供する製品にあたります。

見積・受注・売上・請求・入金から、発注・仕入・買掛・在庫管理までを一元管理でき、業種や業務フローに応じたカスタマイズにも個別見積もりで対応します。軽減税率・インボイス制度(適格請求書等保存方式)にも対応します。

料金は初期費用50,000円(税別)と、1ユーザー月額3,000円(税別、販売管理のみのStandardプラン)から。仕入・在庫管理まで含むProプランは1ユーザー月額5,000円です。1ヶ月間の無料トライアルはクレジットカード登録不要で利用できます。

低コストで導入できる汎用クラウド型(中小企業向け)

次に、月額1万円前後で受注から在庫・仕入まで幅広くカバーできる、中小企業向けの汎用クラウド型です。販売以外の業務まで含めて一元管理したい場合に適しています。

6. FLAM(株式会社フリップロジック)

FLAMのウェブサイト

FLAMは、見積・受注から請求、発注・仕入、複数倉庫に対応した在庫管理までを一つのパッケージで扱う、株式会社フリップロジックのクラウド型販売管理システムです。ブラウザベースで、Windows・Mac・タブレット・スマートフォンから利用できます。

初期費用は0円、月額はスタンダードプランが9,800円(税別、標準3アカウント・データ容量10GB、2026年9月時点)からです。上位のプロフェッショナルプランは19,800円(税別、5アカウント)、プレミアムプランは54,800円(税別、30アカウント)で、30日間の無料トライアルも用意されています。

年間約70回以上のアップデートが自動で適用され、インボイス制度などの法令改定にも継続して対応します。マネーフォワード クラウド会計・弥生会計・freeeとの会計連携に対応し、ISO/IEC 27001・27017の取得も公表されています。

7. SmileWorks(スマイルワークス)(株式会社スマイルワークス)

SmileWorksのウェブサイト

SmileWorks(スマイルワークス)は、株式会社スマイルワークスが提供する中小企業向けの統合型クラウドERPです。販売管理は単体のソフトではなく、財務会計・給与計算・在庫などと一体で提供される機能モジュール(販売ワークス)の一つで、受注・売上データが会計仕訳まで自動で連動する設計になっています。

料金は、販売管理に絞った販売ERPプランが初期費用0円・月額5,000円〜(基本料金、2026年9月時点)、財務会計や給与計算も選べる標準プランが初期費用30,000円・月額10,000円〜です。各プランとも基本料金に利用機能ごとのオプション費用が積み上がる構成で、選ぶ機能によって支払額が変わります。最大2ヶ月の無料トライアルがあります。

販売管理では見積・受注・売上・請求・入金消込に対応し、受注と同時に複数の仕入先への発注伝票を自動作成する機能も備えます。販売だけでなく会計・給与まで含めてバックオフィス全体を一つのシステムで一元管理したい中小企業に向く構成です。

8. 商蔵奉行クラウド(株式会社オービックビジネスコンサルタント)

商蔵奉行クラウドのウェブサイト

商蔵奉行クラウドは、販売管理の「商奉行iクラウド」と仕入・在庫管理の「蔵奉行iクラウド」を統合した、株式会社オービックビジネスコンサルタントのクラウド型システムです。奉行シリーズの販売管理製品として、見積・受注・売上・請求から発注・仕入・在庫までを扱います。

料金は税別・年間契約で、小規模企業向けは販売管理の商奉行iクラウド単体が初期費用0円・月額7,340円〜、販売と仕入・在庫をセットにした構成でも月額13,000円〜(いずれもEシステム、2026年9月時点)です。両製品はそれぞれ単体でも契約でき、セット契約すると商品マスタの共用と在庫連動が可能になります。30日間の無料トライアルもあります。

飲料・食品などでバラ・ケース・ボールといった荷姿単位が異なる商品を1つの商品コードで扱えるほか、ロット管理やロケーション(棚番)管理にも対応します。インボイス制度・電子帳簿保存法には自動アップデートで対応し、勘定奉行など奉行シリーズ内の連携でデータの二重入力を減らせます。

9. GEN(ジェン)(GEN株式会社)

GENのウェブサイト

GEN(ジェン)は、GEN株式会社が提供するクラウドERP(基幹業務システム)で、販売・在庫・生産・購買などの基幹業務をクラウド上で統合します。メーカー向け・商社向け・アパレル向けなど業種別に複数の製品ラインを用意し、業種ごとの商習慣に合わせて選べる構成をとっています。

初期費用は利用ユーザー数や機能によって異なり、個別見積もりです。月額は製品ラインごとに設定されており、確認できる例ではサブスク業態向けのGEN SUBSCRIBEが3アカウントで月額34,040円〜(税別、2026年9月時点)と、本記事で扱う価格帯の中では上限に位置します。無料トライアルも用意されています。

プログラミングなしで帳票作成や項目追加、関数を使った計算ロジックを組めるノーコードカスタマイズ機能「Boost」を備え、業種固有の要件にも自社で対応しやすい設計です。会計ソフト・ECサイト・EDIとの外部連携にも対応します。

買い切りで長期の総額を抑えるパッケージ型

最後に、月額料金のかからない買い切り(パッケージ)型です。まとまった初期費用はかかりますが、長く使うほど総額を抑えやすくなります。

10. 弥生販売(弥生株式会社)

弥生販売のウェブサイト

弥生販売は、パソコンにインストールして使う買い切りパッケージ型の販売管理ソフトです。会計ソフトで知られる弥生株式会社が提供し、最新版は2025年12月発売の「弥生販売 26」。見積・受注・売上・請求から仕入・在庫までを1本でカバーします。

事業規模に応じてスタンダード・プロフェッショナル・ネットワークの3グレードがあり、仕入・発注・複数倉庫での在庫管理に対応するのはプロフェッショナル以上です。弥生会計と連携すれば、売上・仕入・入出金の仕訳データを会計側へ自動取込でき、二重入力を減らせます。

料金は買い切りで月額課金がなく、初年度優待価格のスタンダードは50,000円〜(税別・あんしん保守サポート1年分込み、2026年9月時点)です。2年目以降はバージョンアップや法令改正対応を受ける有償の「あんしん保守サポート」が別途年額(スタンダードでセルフ36,700円〜、税別)かかるため、この保守費を含めて長期の総額を見積もるのが実際的です。

11. 販売王(ソリマチ株式会社)

販売王のウェブサイト

販売王は、会計ソフト「会計王」などで知られるソリマチ株式会社の買い切り型パッケージソフトです。個人事業主・中小企業向けに、見積・受注・売上・請求・入金消込までを一元管理します。仕入・在庫まで扱う場合は上位版「販売王 販売・仕入・在庫」が対象です。

上位版では発注・入荷・棚卸に加え、複数倉庫の在庫を倉庫区分・倉庫・商品の最大3階層で集計でき、拠点をまたいで在庫を持つ卸売業にも対応します。MoneyLink連携で銀行明細を自動取込して入金消込を効率化でき、インボイス制度・電子帳簿保存法にも対応済みです。

本体価格は買い切りで、販売王(単体)が44,000円、在庫まで扱う「販売・仕入・在庫」版が66,000円(いずれも税込、2026年9月時点)と、月額課金なしで導入時の総額が明確です。年間保守「バリューサポート」は38,500円〜(税込・年額)の任意加入で、購入後1年以内の登録なら初年度分は最大15ヶ月無償になります。

まとめ

格安・低価格な販売管理システムは、無料プランや初期費用0円で始められるタイプ、月額数千円台の格安クラウド型、月額1万円前後の汎用クラウド型、買い切りのパッケージ型に大きく分けられます。自社の事業規模と必要な機能、そして数年使ったときの総額を踏まえて選ぶと、安さと使い勝手のバランスが取れた一本を見つけやすくなります。

まずは無料プランや無料トライアルで実際の操作感を確かめ、自社の業務に無理なく合うかを試してみてください。気になる製品が複数ある場合は、比較表と診断ツールで料金と機能を見比べたうえで、公式資料を取り寄せて詳細を確認するのがおすすめです。

料金や機能は各社の資料でまとめて比較できます 【無料】販売管理システムの資料を
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よくある質問(FAQ)

Q. 販売管理システムとは何ですか?

A. 販売管理システムとは、見積・受注・売上・請求・入金の「販売」に加え、発注・仕入・支払や在庫までを一つの仕組みでまとめて管理するツールです。Excelや手書き伝票、電話・FAXで分かれていた情報を一元化し、転記の手間や二重入力のミスを減らして、売上や入金をリアルタイムで把握できます。低価格な製品には売上・請求に機能を絞ったものもあります。

Q. 格安・低価格な販売管理システムはいくらで導入できますか?

A. クラウド型なら初期費用0円〜3万円程度・月額1,000円台〜1万円台、買い切り型なら購入時に数万円で月額料金なしが目安です。クラウド型は毎月の負担が小さく無料プランを持つ製品もあり、買い切り型は初期費用がかかる分だけ長く使うほど総額を抑えやすくなります。製品ごとの実額は本記事の比較表で一覧にしています。

Q. 無料の販売管理システムは本当にずっと無料で使い続けられますか?

A. 利用人数や1か月あたりの伝票数の上限内なら0円で使い続けられますが、上限を超えると有料プランへの移行が必要です。たとえば無料プランを備えた製品では、3ID・1,000伝票までを無期限で無料利用でき、上限を超えても自動では課金されず、申し込んだときだけ有料版に切り替わる形が一般的です。どの規模まで無料枠で足りるか確認しておくと費用を読みやすくなります。

Q. 格安の販売管理システムでも在庫管理はできますか?

A. 製品によって分かれ、売上・請求に機能を絞って在庫に対応しない製品もあれば、月額数千円〜1万円台で発注・仕入・在庫まで扱える製品もあります。在庫や複数倉庫の管理まで一元化できる低価格なクラウド型や、上位版で仕入・在庫に対応する買い切り型もあります。自社の業務が販売だけか、仕入・在庫まで含むかを整理して対応範囲を確認しましょう。

Q. 個人事業主でも格安の販売管理システムは使えますか?

A. 個人事業主でも、1名から使える月額1,000円台のクラウド型や、上限内なら0円で使える無料プランのある製品があり、無理なく導入できます。パソコンとインターネット環境があればすぐに使い始められるクラウド型が中心で、受注・売上・請求といった日々の販売業務を低コストで回せます。まずは無料プランや無料トライアルで実際の操作感を確かめ、自社の業務に合うかを試してから選ぶとミスマッチを防げます。

Q. 格安の販売管理システムはインボイス制度・電子帳簿保存法に対応していますか?

A. 登録番号や税率ごとの消費税額を記載した適格請求書(インボイス)を発行でき、法令改正に自動アップデートで対応する製品が多くあります。ただし対応状況は製品ごとに差があるため、導入前に公式情報で確認しましょう。電子帳簿保存法上の電子取引データの保存義務は事業者側に生じますが、保存要件を満たしやすい製品を選ぶと対応の負担を抑えられます。

Q. 安い販売管理システムと高い製品は何が違いますか?

A. 対応できる業務範囲の広さ、拡張性、サポート体制の手厚さです。低価格な製品は機能を絞ることでコストを抑えており、在庫・複数拠点管理に非対応だったり、サポートがメール・チャットに限られたりする場合があります。高価格帯は幅広い業務を一元管理でき拡張にも対応しやすい反面、費用は上がります。必要な機能が含まれるかを事前に確認しましょう。

Q. 販売管理システムはクラウド型と買い切り型のどちらが安いですか?

A. 利用期間とユーザー数によって変わり、3年・5年使ったときの総額(総保有コスト)で比較するのが実際的です。クラウド型は月額課金で毎月の負担は小さい反面、長く使うほど総額が積み上がります。買い切り型は購入時に費用がかかりますが月額はなく、ただし任意の年間保守費が別途かかる製品が多いため、保守費も含めて長期の総額を見積もると判断しやすくなります。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。
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