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販売管理システム×AIでできることは?業務別の自動化・メリット・注意点を解説

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受注入力や在庫の調整、請求処理に毎日手を取られている担当者にとって、「AIで販売管理が楽になる」という話は気になるところです。ただ、実際に自社の業務のどこがどれだけ変わるのかは、言葉だけではつかみにくいのが実情ではないでしょうか。

販売管理は、受注・売上・仕入・在庫・請求・入金といった複数の業務が連なる仕組みです。AIが関わる範囲も業務によって差があり、すでに実用段階のものもあれば、まだ補助的な役割にとどまるものもあります。

本記事では、販売管理の業務ごとにAIで何ができるのかを一覧で整理し、導入で得られるメリットと、逆に効果が出にくい条件を解説します。あわせて、AI機能を備えた販売管理システムの機能と料金の目安、中小規模でも小さく始めるための進め方までを紹介します。

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販売管理システムのAI活用とは?業務別にできることを一覧で整理

販売管理システムのAI活用とは、受注から入金までの販売業務のなかで、データの入力・予測・照合・分析といった作業をAIに任せたり支援させたりする取り組みを指します。従来のシステムが「決められたルールどおりに処理する」のに対し、AIは過去データからの予測や、帳票・文章の読み取りといった、これまで人の判断が必要だった作業まで担える点が違いです。

まずは、自社のどの業務にAIが関わるのかを把握するところから始めましょう。次の表は、販売管理の業務ごとにAIでできることと、現時点での実用度・限界を整理したものです。自社の業務を左の列から探し、右に目を移して当てはめてみてください。

販売管理の業務AIでできること・支援の例現状と限界
受注・売上入力注文書やメール・FAXをAI-OCRで読み取り、受注・売上データの入力を補助。商品マスタ・取引先マスタとの照合も自動化AI-OCRを備える製品は増加。読み取り精度は帳票の様式やデータ量に左右され、内容の確認作業は残る
仕入・発注過去の販売データから需要を予測し、発注量の算出や発注業務を提案・自動化需要予測は在庫・仕入で実用化が進む。精度は蓄積データの質と量に依存する
在庫管理需要予測にもとづく適正在庫の算出、欠品・過剰在庫の予兆通知、在庫状況のリアルタイム可視化AI需要予測が最も活用される領域。販売管理システム単体ではなく、在庫管理に特化したツールと連携して実現する場合もある
請求・入金締め・請求処理や帳票発行の自動化、入金データからの消込・仕訳の自動生成会計・請求システムとの連携が前提。ルールベースの自動化が中心で普及が進むが、入金額の相違や部分入金・振込名義の表記ゆれといった例外の判断はAIの補助にとどまり、最終確認は人が担う
問い合わせ・社内対応チャットボットや生成AIが、取引先や社内からの問い合わせに一次対応生成AIの活用が広がる領域。回答の正確性は元になるデータの整備状況に左右される
分析・レポート売上・販売データの分析やレポート作成を生成AIが支援し、ダッシュボードで可視化大手のERPを中心に搭載が進む。中小では活用が途上で、まずは定型レポートの自動生成から始めるのが現実的。最終的な経営判断は人が担う前提で使う

このように、AIが得意とするのは予測・読み取り・分析といった、大量のデータをもとにした作業です。一方で、読み取り結果の確認や最終的な判断は人が担う場面が多く、すべてが完全に自動化されるわけではありません。どの業務から手を付けるかは、自社で手作業が多く残っている業務を起点に考えると見極めやすくなります。

「販売管理AI」と「在庫管理AI」はどう違う?

AI活用の情報を調べていると、「販売管理」と「在庫管理」の話が混ざって出てくることがあります。両者は重なる部分もありますが、扱う範囲が異なります。

販売管理は、見積・受注・売上・仕入・請求・入金といった取引全体の流れを管理する業務です。そのなかで在庫管理は、商品の入出庫や適正在庫の維持を担う一部分にあたります。AIによる需要予測や自動発注は在庫管理と結びつきが強いため、「在庫管理AI」として語られることが多いのが実情です。

販売管理システムを軸に考える場合は、在庫の最適化だけでなく、受注入力の補助や請求・分析まで含めて、取引全体のどこにAIが効くかで検討すると全体像を捉えやすくなります。在庫の予測精度を重視するなら在庫管理に特化したツールとの連携も選択肢に入ります。

販売管理にAIを導入するメリット

中小企業庁の中小企業白書でも、人手不足の深刻化を背景に、生産性の引き上げが課題として挙げられています。販売管理へのAI活用は、この課題に対する打ち手の一つです。ここからは、AIを取り入れることで得られる主なメリットを、業務の変化に沿って整理します。AIの効果は、作業がどう減るかで捉えると具体的に思い描けます。

出典・参考資料(1件)
  • 欠品と過剰在庫を同時に抑えられる:需要予測にもとづいて発注量を調整することで、売り逃しにつながる欠品と、資金を寝かせる過剰在庫の両方を減らしやすくなります。勘や経験だけに頼っていた発注判断を、データで裏づけられます。
  • 入力ミスなどのヒューマンエラーを防げる:注文書の読み取りやマスタ照合をAIが補助することで、手入力による転記ミスや二重入力を減らせます。確認の手間は残るものの、ゼロから打ち込む負担は軽くなります。
  • 業務の属人化を解消できる:特定の担当者しか分からなかった発注のさじ加減や請求処理の手順を、システムのルールと予測に置き換えることで、担当者が不在でも業務を止めずに回せます。
  • 人手不足のなかでも業務を回しやすくなる:入力・集計・問い合わせ対応といった定型作業をAIに任せることで、限られた人数でも本来注力すべき業務に時間を割けるようになります。

いずれのメリットも、AIが単独で成果を出すというより、日々の作業の一部を肩代わりし、人はその結果を確認・判断する役割に回ることで生まれます。導入前に「どの作業を減らしたいか」を明確にしておくと、効果を測りやすくなります。

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導入前に押さえる注意点・AIが効かない条件

AIは万能ではなく、条件が整っていないと期待した効果が出ないことがあります。導入で後悔しないために、実務でつまずきやすい4つの注意点を押さえておきましょう。

  • データの質と量が足りないと予測が効かない:需要予測や分析は、過去の販売データを学習して精度を高めます。データが少なかったり、表記の揺れや欠損が多かったりすると、予測が当たりにくくなります。導入初期はデータの整備期間を見込んでおく必要があります。
  • 既存システムやPOSとの連携を確認する:会計システムやECサイト、店舗のPOSなど、すでに使っている仕組みとデータを連携できないと、AIが参照できる情報が限られます。導入前に、必要な連携が可能かを確認しておくことが欠かせません。
  • 費用対効果を事前に見積もる:AI機能はオプションや上位プランで提供されることがあり、機能が増えるほど費用も上がります。削減したい工数やコストに対して見合うかを、導入前にシミュレーションしておきましょう。
  • 使いこなす人材と運用体制が要る:AIは導入して終わりではなく、予測の精度を確認しながら継続的に調整する運用が前提です。専門知識がなくても扱える製品は増えていますが、現場で使いこなすための教育やサポート体制は用意しておく必要があります。

これらはいずれも、導入後に「思ったほど効果が出ない」と感じる典型的な原因です。とくにデータの整備と既存システムとの連携は、製品選びの段階で確認しておくと失敗を避けやすくなります。

主要な販売管理システムのAI機能と料金の目安

ここからは、AI・自動化の機能を備えた販売管理システムを具体的に見ていきます。製品によってAIが関わる範囲や料金体系は異なるため、まずは主なAI・自動化機能と料金の目安を横並びで確認しましょう。

AIの関わり方は製品によって幅があります。ここで取り上げる4製品は、設定・構築を支援するタイプ、AI-OCRで入力を補助するタイプ、基幹システム(ERP)にAIを組み込むタイプ、連携ツールで受発注を自動化するタイプに分かれます。

一方、記事前半で触れた需要予測にもとづく自動発注は、在庫管理に特化したツールが担う領域です。今回の4製品では、受注入力の補助・帳票や受発注の自動化・設定支援が中心となります。自社が減らしたい業務に近いタイプから見ていくと選びやすくなります。

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サービス名楽楽販売PROACTIVESmileWorksSMILE V 2nd Edition 販売
主なAI・自動化機能設定を支援するAIアシスト(データベース構成を提案)
締め・請求処理や発注書作成の自動化
AIと人が連携するシステム構築支援を2025年内に搭載予定
生成AI支援機能・マルチAIエージェント(コンサル/分析/レポーティング)
AIダッシュボード
請求書のAI-OCRデジタル化
AI-OCR(Microsoft提供エンジン)で証憑をデータ化
受発注同時登録で発注伝票を自動作成
業務データから会計仕訳を自動生成
連携ツール(Autoジョブ名人/Autoメール名人)でEDI受注・発注・請求書送信を自動化
受注時の在庫引当を倉庫別に自動計算
提供形態クラウドクラウド/オンプレミスクラウドクラウド/オンプレミス
料金の目安初期:200,000円(税抜)
月額:70,000円〜(税抜)
初期・月額とも個別見積
(中堅〜大企業の基幹システム規模)
初期:0円〜(プランによる)
月額:5,000円〜(+オプション)
初期:158,000円〜(税別・クラウド版)
月額:DB費20,620円+販売19,360円〜(税別)
向いている企業IT・広告・コンサルなど
案件単位で収支を管理したい企業
中堅〜大企業
基幹システム刷新とAI活用を
まとめて進めたい企業
低コストでAIの入力補助を
試したい中小企業
卸売・流通業で取引先との
データ連携を自動化したい企業
詳細情報サービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る

※ 料金・機能は各社公式情報にもとづく2026年9月時点の目安です。最新の内容は各サービスの公式情報をご確認ください。

各サービスの特徴を、AI・自動化の観点から個別に紹介します。料金や対応規模には幅があるため、自社の業務や規模に近いものから見ていくと選びやすくなります。

1. 楽楽販売(株式会社ラクス)

楽楽販売のウェブサイト

楽楽販売は、株式会社ラクスが提供するクラウド型の販売管理システムです。見積・受注・請求から売上・発注・原価・収支までを一元管理でき、プログラミングなしで管理画面や入力フォーム、ワークフローをカスタマイズできる点が特徴です。

自動化の面では、締め処理・請求処理の自動化や、購買依頼の稟議内容から発注書を自動作成する機能を備えています。設定を支援するAIアシスト機能もあり、業務内容に関する質問への回答をもとにデータベース構成を提案し、ワンクリックで反映できます。

加えて2025年7月には、AIと人が連携してシステムの構築・設定を支援する新機能を、2025年内に搭載開始すると発表しています。運用時の受注入力や需要予測をAIが担うというより、自社に合った販売管理システムをAIの支援で組み立てられる点が、この製品のAI活用の特徴です。

料金は初期費用200,000円(税抜)、月額70,000円(税抜)からで、無料トライアルも用意されています。IT・システム開発や広告、コンサルティングなど、案件単位で収支を管理したい業種との相性が良いサービスです。

出典・参考資料(2件)

2. PROACTIVE(SCSK株式会社)

PROACTIVEのウェブサイト

SCSK株式会社が開発・提供するPROACTIVEは、会計・人事給与から販売・購買・在庫管理までを一つの系統でカバーする国産の統合型ERPです。販売管理を単独ではなく、基幹業務全体のなかで運用したい企業に向いています。

AI活用に力を入れているのも特徴です。2024年11月には、コンサル・分析・レポーティングの3種が連携するマルチAIエージェント(生成AI支援機能)を中核に据えて刷新され、2025年4月にはAIダッシュボードの提供を開始しています。紙やメールの請求書をOCRでデジタル化する機能も備えます。

中堅から大企業の基幹システム刷新を主な対象としており、初期費用・月額とも個別見積です。中小企業向けのクラウド販売管理サービスとは価格帯が異なるため、全社的な基幹システムの一部として販売管理とAI活用をまとめて進めたい企業に適しています。

出典・参考資料(2件)

3. SmileWorks(株式会社スマイルワークス)

SmileWorks(スマイルワークス)のウェブサイト

中小企業向けの統合型クラウドERPが、株式会社スマイルワークスの提供するSmileWorksです。販売管理・仕入・在庫に、財務会計・給与計算・経費精算・勤怠までを一つのシステムで統合し、バックオフィス全体を一元管理できます。

受注入力まわりの自動化に強みがあります。マイクロソフト提供のAIエンジンを用いたOCR機能で、見積書・納品書・請求書をデータ化でき、電子帳簿保存法に対応した保存にも対応します。受注と同時に複数の仕入先へ発注伝票を自動作成する機能や、業務データから会計仕訳を自動生成する仕組みも備えます。

料金は、販売管理に特化した販売ERPプランが初期費用0円・月額5,000円から、財務会計や給与計算も選べる標準プランが初期費用30,000円・月額10,000円からと、小規模から始めやすい体系です。AI-OCRは全プラン共通のオプションとして、月額1,000円からのチケット制で利用できます。低コストでAIによる入力補助を試したい中小企業に向いています。

出典・参考資料(3件)

4. SMILE V 2nd Edition 販売(株式会社OSK/大塚商会)

SMILE V 2nd Edition 販売のウェブサイト

SMILE V 2nd Edition 販売は、株式会社OSKが開発し大塚商会が販売する、中堅・中小企業向け統合業務パッケージ「SMILE V」の販売管理モジュールです。見積から受注・売上・入金、発注・仕入・支払、在庫管理まで販売・購買業務全般を一元管理でき、オンプレミス版とクラウド版(SMILE V Air)から選べます。

受発注業務の自動化を、連携する専用ツールで実現できる点が特徴です。取引先のWeb-EDIからの受注入力を自動化する「Autoジョブ名人」や、メールに添付された注文書の取得と発注・請求書送信を自動化する「Autoメール名人」と連携し、定型的なデータのやり取りを省力化できます。受注時の在庫引当を倉庫別に自動計算する機能もあり、複数拠点で在庫を持つ卸売業との相性が良好です。

クラウド版(SMILE V Air)の初期費用は158,000円(税別)からです。月額はデータベース費20,620円(税別)と販売ベーシック19,360円(税別)などの組み合わせで構成され、30日間の無料お試しも用意されています。卸売・流通業で取引先とのデータ連携を自動化したい企業に適しています。

出典・参考資料(2件)

ここで取り上げたのはAI・自動化機能に着目した4製品ですが、販売管理システムは対応業務の範囲や料金体系、企業規模への向き不向きなど、比べるべき軸が多岐にわたります。AI機能に限らず販売管理システム全体をタイプ別に見比べて選びたい場合は、以下の記事で選び方・料金・機能を詳しく解説しています。

中小企業でも小さく始めるための進め方

AIの導入というと大がかりに聞こえますが、最初から全業務に広げる必要はありません。効果を確かめながら段階的に広げると、費用も現場の負担も抑えられます。ここでは、無理なく始めるための進め方を整理します。

AI機能を備えた販売管理システムを小さく始めるための進め方を4ステップで示した図解。STEP1課題と目的を絞る、STEP2必要なデータを整える、STEP3小さく試して検証する、STEP4範囲を広げる、の順に矢印でつなぎ、効果を確かめながら段階的に広げる流れを表している。
  1. 課題と目的を絞る:まずは、手作業が多い・ミスが起きやすいといった困りごとを一つに絞り、「受注入力の時間を減らす」など具体的な目的を決めます。目的が曖昧なまま始めると、効果を測れず頓挫しやすくなります。
  2. 必要なデータを整える:AIが参照する商品マスタや取引先マスタ、過去の販売データの表記揺れや欠損を整理します。この準備の質が、後の予測精度や自動化の効果を左右します。
  3. 小さく試して効果を検証する:クラウド型のサービスなら、必要な機能だけを月額数千円から選べるものもあります。まずは一つの業務でAI-OCRや自動化を試し、削減できた時間やミスの減り方を確認します。
  4. 効果を見ながら範囲を広げる:一つの業務で効果を確認できたら、対象業務や利用部署を段階的に広げます。予測の精度は運用しながら改善していくものなので、定期的に結果を振り返る体制をつくると定着しやすくなります。

クラウド型の販売管理システムには、初期費用を抑え、必要な機能から選んで始められるものがあります。自社の課題に近い機能を持つサービスの資料を取り寄せ、料金や連携条件を比べるところから始めると、導入の一歩を踏み出しやすくなります。

よくある質問(FAQ)

Q. 販売管理システムのAI活用とは何ですか?

A. 販売管理システムのAI活用とは、受注から入金までの販売業務のうち、データの入力・予測・照合・分析といった作業をAIに任せたり支援させたりする取り組みを指します。決められたルールどおりに処理する従来のシステムと違い、過去データからの需要予測や、注文書・帳票の読み取りといった、これまで人の判断が必要だった作業までAIが担える点が特徴です。

Q. 販売管理システムのAIでは、業務別に何が自動化できますか?

A. 販売管理システムのAIで自動化・支援しやすいのは、主に受注入力・仕入発注・在庫管理・請求入金・問い合わせ対応・分析レポートの各業務です。具体的には、注文書やメールをAI-OCRで読み取る受注入力の補助、過去データからの需要予測にもとづく発注量の算出、適正在庫の算出と欠品・過剰在庫の予兆通知、請求処理や入金消込の自動化、チャットボットによる問い合わせの一次対応などが挙げられます。

ただし、これらはあくまで作業の補助や自動化であり、読み取り結果の確認や最終的な判断は人が担う場面が多く残ります。自社のどの業務にAIが効くかは、記事上部の業務別一覧表で確認してください。

Q. 販売管理システムのAI機能を導入する費用はどのくらいですか?

A. 販売管理システムのAI機能の費用は、月額数千円から小さく始められるものから、月額数万円〜個別見積の本格運用まで幅があります。たとえばクラウド型で販売管理に特化したプランは月額5,000円程度から始められ、AI-OCRを月額1,000円程度のオプションで追加できる製品もあります。全社的な基幹システム(ERP)としてAIを組み込む場合は、規模に応じた個別見積となります。

AI機能はオプションや上位プランで提供されることが多いため、標準機能に含まれるかを含め、削減したい工数に見合うかを導入前に見積もっておくことが大切です。

Q. 販売管理システムのAIは専門知識がなくても使えますか?

A. 販売管理システムのAIは、AIやプログラミングの専門知識がなくても運用しやすい製品が増えています。プログラミングなしで画面や帳票をカスタマイズできるものや、質問に答えるだけで設定を提案するAIアシスト機能を備えたものもあります。

ただし、AIは導入して終わりではなく、予測の精度を確認しながら継続的に調整する運用が前提です。現場で使いこなすための教育やサポート体制は用意しておく必要があります。

Q. 販売管理システムのAIは、データが少なくても効果が出ますか?

A. 販売管理システムのAIは、需要予測や分析の精度が過去データの質と量に左右されるため、データが少ないと十分な効果が出にくくなります。表記の揺れや欠損が多い場合も予測が当たりにくくなるため、導入初期はデータの整備期間を見込んでおく必要があります。

一方、AI-OCRによる受注入力の補助のように、蓄積データが少なくても効果が出やすい機能もあります。データがまだ十分でない場合は、予測系よりも読み取り・入力補助系の機能から始めると効果を実感しやすくなります。

Q. 既存の販売管理システムを使いながら、AI機能だけを追加できますか?

A. 製品によって異なります。AI-OCRやチャットボットなど一部のAI機能は、オプションや外部ツールとして既存システムに追加できる場合があります。一方、需要予測や分析のようにデータの連携が前提となる機能は、AI対応の販売管理システムへ入れ替える方が効果を出しやすいこともあります。

既存システムとの連携可否とあわせて、AI機能だけを切り出して追加できるかを各サービスに確認しておくと、無理のない導入方法を選びやすくなります。

Q. AIを導入してから効果が出るまで、どのくらいの期間がかかりますか?

A. AIの種類によって差があります。AI-OCRによる入力補助のように導入後すぐ効果を実感しやすい機能がある一方、需要予測や分析は過去データを学習して精度が上がるため、一定のデータ蓄積期間を要します。

まずは一つの業務で小さく始めて効果を確認し、段階的に広げると、投資に見合うかを見極めながら進められます。導入初期はデータの整備にも時間がかかる前提で計画すると、期待とのずれを防げます。

まとめ:自社の業務に合ったAI活用から始める

販売管理におけるAI活用は、受注入力の補助や需要予測による発注の最適化、請求・分析の自動化など、業務ごとに実用度が異なります。まずは自社で手作業が多く残っている業務を起点に、AIで何が減らせるかを見極めることが第一歩です。

そのうえで、データの整備状況や既存システムとの連携、費用対効果といった条件を確認し、小さく試してから範囲を広げると失敗を避けやすくなります。AI機能を備えた販売管理システムは製品ごとに得意分野と料金が異なるため、自社の業務や規模に近いものから比較してみてください。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。
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