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CPaaSおすすめ12選を比較|対応チャネル・国内到達率・料金で選ぶ用途別の選び方

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「SMS認証や予約リマインドを自社アプリに組み込みたいが、キャリアとの個別契約や通信基盤の開発まで手が回らない」「音声・ビデオ・本人確認をチャネルごとに別々のサービスで契約していて、保守の窓口が分散している」——こうした悩みを抱える開発・企画・情シスの担当者は少なくありません。

こうしたチャネルごとの分散を一つの基盤にまとめる選択肢が、通信機能をAPIで組み込めるCPaaS(Communications Platform as a Service)です。ただし対応チャネルも国内キャリアへの到達率も料金体系も各社で大きく異なり、自社のユースケースに合う一社を見極めるのは簡単ではありません。

必要な機能だけを部品のように追加できるため、通信基盤を自前で構築せずに、認証・通知・オンライン面談などを短期間で実装できます。国内外に多くのサービスがあるなかで、何を基準に絞り込めばよいかが検討の最初のハードルになります。

本記事では、CPaaSの基礎知識と費用相場を整理したうえで、主要なCPaaS12サービスを「実装したい通信機能」で4タイプに分けて比較します。対応チャネル・国内キャリア到達率・APIドキュメントの品質・料金・日本語サポートといった選定の観点もまとめましたので、自社のユースケースに合うサービスを絞り込む検討材料としてご活用ください。

また、自社のユースケースに合うサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。タイプ分類を読んだうえで、ぜひこちらもご活用ください。

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CPaaSとは?API・SDKで通信機能を組み込むクラウド基盤

CPaaS(シーパース、Communications Platform as a Service)とは、SMS・音声通話・ビデオ通話・メール・チャット・本人確認などの通信機能を、APIやSDKを通じて自社のアプリケーションや業務システムに組み込めるクラウド型プラットフォームのことです。

通信キャリアとの個別契約や、通話・メッセージングの基盤をゼロから開発する必要がなく、必要な機能を選んで呼び出すだけで実装できる点が最大の特徴です。

たとえば、ログイン時のSMS二要素認証、ECサイトの注文・配送通知、来店予約のリマインド、オンライン診療のビデオ通話、コールセンターの自動音声応答(IVR)といった機能を、自社サービスの中に短期間で追加できます。通信量に応じた従量課金が中心のため、小さく始めて利用量の増加に合わせて拡張できる点も、自社開発との大きな違いです。

CPaaSの仕組みを示す図。上から、自社のアプリ・業務システム、API・SDKで呼び出す、CPaaSの通信基盤(クラウド)の順に縦に並ぶ。キャリアとの個別契約や通信基盤の自前開発は不要で、必要な機能を選んで呼び出すだけで実装できる。通信基盤はSMS、音声通話・IVR、ビデオ通話、メール・チャット、本人確認・認証の各チャネルを一つの基盤から従量課金で提供する。

CPaaSはもともと海外ベンダーが先行してきた市場で、TwilioやVonageといった大手が十数年前からサービスを提供してきました。日本国内でCPaaSとして本格的に展開するサービスが出そろってきたのは比較的最近のことで、国産の選択肢も増えつつあります。

CPaaSとUCaaS・CCaaS・SaaSの違い

CPaaSは、似た「aaS」系のサービスと混同されやすいため、提供形態の違いを押さえておくと選定の軸が定まります。CPaaSが「通信機能を部品(API)で提供し、自社で組み合わせて使う」のに対し、UCaaSは電話・会議・チャットを社内向けに統合した完成型ツール、CCaaSはコンタクトセンター運用機能を統合したサービスを指します。完成度と自由度のどちらを優先するかが分かれ目です。

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提供形態主な利用者カスタマイズ自由度代表的な用途
CPaaS通信機能をAPI・SDKで部品提供(組み込み型)自社サービス・業務システムに通信機能を組み込みたい開発・企画部門高い(API/SDKで自社要件に合わせて実装)SMS認証・予約通知・オンライン面談・IVRの組み込み
UCaaS電話・Web会議・チャットを統合した完成型の社内コミュニケーション基盤社内コミュニケーションを一元化したい情シス・総務低い(提供機能の範囲で利用)社内電話・Web会議・ビジネスチャット
CCaaSコンタクトセンター運用機能を統合したクラウドサービス電話応対業務を運用するコンタクトセンター部門中(設定でフローを調整)問い合わせ電話の受発信・応対管理
SaaS特定業務向けに完成したクラウドアプリ特定業務を効率化したい現場部門低い(提供機能の範囲で利用)会計・人事・SFAなどの業務アプリ

整理すると、UCaaS・CCaaS・SaaSが「使う形で完成しているサービス」であるのに対し、CPaaSは「自社プロダクトに通信機能を埋め込むための部品」です。既存のアプリや業務フローに認証・通知・通話などを後付けしたい場合はCPaaS、完成したコミュニケーション環境をそのまま使いたい場合はUCaaSやCCaaSが適しています。

SMS送信サービス・SMS認証サービスとCPaaSの違い

CPaaSを検討する際にもう一つ整理しておきたいのが、SMS送信サービスやSMS認証サービスとの違いです。これらは「SMSを送る」「電話番号で本人確認する」といった単一チャネルの機能に特化したサービスで、CPaaSのように音声・ビデオ・メールなど複数のチャネルを一つの基盤から扱うものではありません。

必要な機能がSMS送信や認証だけであれば、単一チャネルの専用サービスのほうがシンプルで安く導入できる場合があります。一方で、SMS認証に加えて音声での督促連絡やビデオによるオンライン面談、メール通知まで一つの契約・一つのAPIでまとめて扱いたい場合は、複数チャネルを統合できるCPaaSが向いています。「いま必要なチャネルが一つか、将来的に複数を組み合わせたいか」が、両者を選び分ける目安になります。

通知や予約リマインドなどSMS送信だけで用が足りる場合は、SMS送信に特化したサービスの料金・到達率を比較したほうが選びやすくなります。SMS送信サービスの選び方やおすすめは、以下の記事で詳しく比較しています。

本人確認のためのSMS認証(OTP送信)だけを実装したい場合は、認証用途に絞った専用サービスの比較が参考になります。

CPaaSでできること(対応チャネルと主要機能)

CPaaSが提供する通信機能は、サービスによって対応範囲が異なりますが、代表的なチャネルと用途は次の通りです。自社のユースケースに必要なチャネルを洗い出すことが、サービス選定の出発点になります。

  • SMS(ショートメッセージ):電話番号宛のメッセージ送信。二要素認証のワンタイムパスワード、予約・配送のリマインド、督促連絡などに使われます。到達率の高さから、確実に届けたい通知に適しています。
  • 音声通話・IVR(自動音声応答):自動発信・着信転送・音声ガイダンスによる応答自動化。コールセンターの一次受けや、電話による本人確認・督促に活用されます。
  • ビデオ通話:1対1やグループのリアルタイム映像通信をアプリに組み込みます。オンライン診療、遠隔接客、内見、保守サポートなど、対面に代わる用途で利用が広がっています。
  • メール・チャット:大量配信メールやアプリ内チャットをAPIで送受信します。SMSやメールを使い分けるオムニチャネル通知の基盤になります。
  • 本人確認・認証:SMSや音声でのワンタイムパスワード送信、二要素認証(2FA)。金融・人材・シェアリングサービスなど、なりすまし対策が求められる領域で需要が高まっています。

これらのチャネルを単独で使うこともできますが、CPaaSの強みは複数チャネルを組み合わせて一連の体験を設計できる点にあります。たとえば「SMSで予約確認を送り、当日はビデオ通話で面談し、終了後にメールでフォローする」といった流れを、一つの基盤の上で構築できます。

本人確認(eKYC・OTP)・RCS・会話型AIなど直近のトレンド

CPaaSの機能は拡張を続けています。本人確認の領域では、SMSによるワンタイムパスワード(OTP)に加え、オンラインで完結する本人確認(eKYC)と連携する動きが進んでいます。金融機関や暗号資産交換業者などは、犯罪収益移転防止法(犯収法)で取引時の本人特定事項の確認が義務づけられた「特定事業者」にあたり、認証と本人確認を一連の基盤で扱える点は実装の負担を下げます。

本人確認方式の種類や2027年の法改正対応まで含めてeKYCを検討する場合は、本人確認方式や不正対策の観点でeKYCサービスを整理した以下の記事もあわせてご覧ください。

また、SMSの進化版であるRCS(リッチコミュニケーションサービス)に対応するサービスも増えています。RCSは画像・ボタン・カルーセルなどリッチな表現を扱え、ブランド名を表示した状態で送信できるため、なりすまし対策と表現力の両面に対応するサービスが増えています。

さらに、生成AIを活用した会話型AIエージェントを音声・チャットに組み込む機能を提供するサービスも登場しており、問い合わせ対応の自動化が新たな選定軸になりつつあります。

CPaaSを導入するメリット

CPaaSを利用する主なメリットは、通信機能を自前で構築する場合と比べた「開発負担の軽減」と「運用の柔軟性」に集約されます。読者が導入を検討する際の判断材料として、4つの観点で整理します。

  • 開発工数とコストの削減:通話やメッセージングの基盤、キャリアとの接続をゼロから開発する必要がなく、提供されるAPIを呼び出すだけで実装できます。専門人材の確保や保守の負担を抑えられます。
  • チャネルの一元管理:SMS・音声・ビデオ・メールを別々のサービスで契約すると、窓口や請求、認証の管理が分散します。CPaaSなら複数チャネルを一つの基盤・一つの契約で扱え、運用がシンプルになります。
  • スモールスタートと拡張性:従量課金が中心のため、小規模なPoC(実証実験)から始め、利用量の増加に応じて拡張できます。初期投資を抑えながら段階的に導入できます。
  • 本業のサービス開発への集中:通信インフラの維持・更新をサービス提供者に任せられるため、自社は本来のプロダクト価値の向上に開発リソースを振り向けられます。

CPaaSの費用相場(従量課金と料金体系の考え方)

CPaaSの料金は、初期費用・月額基本料・従量課金の組み合わせで構成されるのが一般的です。多くのサービスは初期費用や月額固定費を抑え、実際に送信・通話した分だけを支払う従量課金を中心としています。ここでは候補を絞り込む前の「相場観」をつかむために、料金体系の読み方を整理します(候補同士の単価の横並び評価は、後述の比較ポイントで扱います)。

従量課金の単価はチャネルごとに大きく異なります。SMSは1通あたり数円〜十数円、音声通話は1分あたり数円〜、ビデオ通話は1分・1接続あたりの課金、メールは1通あたりの単価といった形で、利用するチャネルと通信量によって総コストが決まります。以下に、チャネル別の費用相場の目安を整理します。

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チャネルSMS(ショートメッセージ)音声通話・IVRビデオ通話メール本人確認・認証(2FA)
課金の単位1通あたり1分あたり1分・1接続あたり1通あたり認証1回あたり
費用相場の目安1通6円〜11円程度1分あたり数円〜(発信・着信・番号種別で変動)1分・参加者あたり数円程度〜(無料枠を設けるサービスも)1通あたり1円未満〜(サービスにより差)認証成功1回あたり数円〜(別途チャネル送信料)
主な用途二要素認証(OTP)
予約・配送リマインド
督促・注文通知
コールセンターの一次受け
自動音声応答
電話での督促・案内
オンライン診療
遠隔接客・内見
遠隔サポート
トランザクションメール
大量配信通知
ログイン認証
OTPによる本人確認

料金を比較する際に注意したいのが、国産サービスと海外製サービスのコスト構造の違いです。海外製サービスは米ドル建ての従量課金が基本のため、為替変動によって実質的な単価が変わります。また、月額基本料や専用番号の利用料、サポートの有無によっても総額は変動します。表示単価だけでなく、自社の想定通信量で試算したうえで、無料利用枠やボリュームディスカウントの条件まで含めて比較することが重要です。

CPaaSの4つのタイプ(実装したい通信機能で選ぶ)

CPaaSは対応チャネルや得意領域がサービスごとに異なるため、「自社で何を組み込みたいか」という実装目的から絞り込むと選びやすくなります。ここでは、主要なCPaaSを実装したい通信機能・ユースケース別に4つのタイプへ分類します。自社の用途がどのタイプに当てはまるかを確認してください。

CPaaSを実装したい通信機能で4つのタイプに分類した図。①複数チャネルを統合管理(SMS・音声・メール・チャットを単一プラットフォームで統合、大規模な顧客接点の一元化)、②SMS・本人確認(認証)(SMS送信・OTP/二要素認証・国内キャリアへの到達率最適化、ログイン認証・予約リマインド)、③音声通話・IVR(自動音声応答)(電話業務の自動化、コールセンターの一次受け)、④ビデオ通話の組み込み(リアルタイム映像通信、オンライン診療・遠隔接客)の4タイプ。
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特徴代表的なユースケース詳細
複数チャネルを統合管理したいタイプSMS・音声・メール・チャットを単一プラットフォームで統合。大規模なCXやコンタクトセンターのオムニチャネル化に対応複数チャネルの通知統合・大規模な顧客接点の一元化比較表を見る
SMS・本人確認の実装に向くタイプSMS送信・OTP/二要素認証・国内キャリアへの到達率最適化が主目的ログイン認証・予約リマインド・督促・注文通知比較表を見る
音声通話・IVRの実装に向くタイプクラウド型の音声基盤。着信転送・自動発信・IVRなど電話業務の自動化が中心コールセンターの一次受け・電話自動応答・自動発信比較表を見る
ビデオ通話の組み込みに向くタイプP2P/グループのリアルタイム映像通信をアプリに組み込む。対面業務の代替に対応オンライン診療・遠隔接客・内見・遠隔サポート比較表を見る

複数チャネルを統合管理したいタイプ(オムニチャネル統合型)

SMS・メールを中心に、音声やビデオなど複数の通信チャネルを、一つのプラットフォームから統合的に扱えるタイプです。顧客との接点が多岐にわたり、チャネルをまたいだ一貫したコミュニケーションを設計したい大規模なサービスやコンタクトセンターに向いています。どこまでのチャネルを一基盤でカバーできるか、対応範囲の網羅性とプラットフォームとしての拡張性が選定の軸になります。

SMS・本人確認(認証)の実装に向くタイプ

SMSの送信と、ワンタイムパスワードによる二要素認証を主目的とするタイプです。ログイン認証・予約リマインド・督促・注文通知など、確実に相手に届けたい通知の実装に適しています。国内の携帯キャリアへの到達率や、キャリアと直接接続しているかどうかが、このタイプを選ぶうえでの重要な判断材料になります。

音声通話・IVR(自動音声応答)の実装に向くタイプ

電話の発着信や自動音声応答(IVR)をクラウドで実装したいケースに向くタイプです。コールセンターの一次受けの自動化、着信の振り分け、自動発信による督促や案内などに活用されます。音声APIやSIP接続への対応、同時通話数、通話録音などの機能が選定の軸になります。

電話の自動応答そのものが主目的で、API組み込みより設定ベースで使える完成型のIVRを探している場合は、IVR専用サービスの導入事例・費用を比較した以下の記事が参考になります。

ビデオ通話の組み込みに向くタイプ

1対1やグループのビデオ通話を、自社アプリやWebサービスに組み込みたいケースに向くタイプです。オンライン診療、遠隔接客、不動産の内見、保守サポートなど、対面に代わる用途で利用されます。同時接続数、映像・音声の品質、低遅延性、録画機能などが比較のポイントになります。

なお、これらのタイプは厳密に固定されたものではなく、複数チャネルに対応するサービスは用途に応じて複数のタイプにまたがります。自社の主目的に最も近いタイプを起点にしつつ、将来的に追加したいチャネルも見据えて候補を検討すると、選定の精度が高まります。

ここまでのタイプ分類を読んでも、自社がどのタイプに当てはまるか、複数のチャネルが必要で絞りきれないというケースもあります。そうした場合は、いくつかの質問に答えるだけで適合タイプと候補サービスを提示する以下の診断もあわせてご利用ください。

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CPaaSの比較ポイント・選び方

CPaaSを比較する際の観点を、「機能・技術で選ぶ」「信頼性・コンプライアンスで選ぶ」「提供体制・コストで選ぶ」の3つのグループに整理します。自社の要件と照らし合わせ、どの観点を重視するかを決めることで、候補の絞り込みが進みます。

機能・技術で選ぶ(実装要件を満たせるか)

対応チャネルの種類と拡張性

まず確認すべきは、自社で実装したいチャネル(SMS・音声・ビデオ・メール・本人確認など)に対応しているかです。現時点で必要なチャネルだけでなく、将来的に追加する可能性があるチャネルまで提供しているかを見ておくと、サービスの乗り換えコストを避けられます。複数チャネルを横断したシナリオを組めるか、オムニチャネルの設計に対応しているかも拡張性の指標になります。

国内キャリアへのSMS到達率・配信ルート

SMSを通知や認証に使う場合、メッセージが確実に届くかどうかは事業に直結します。到達率は、携帯キャリアと直接接続(直収)しているか、国際回線を経由するルートかによって左右されます。一般に、国内キャリアと直接接続しているサービスは到達率が高く、配信の遅延も起きにくい傾向があります。

海外製サービスの中には国際ルート経由で国内宛SMSを送るものもあり、到達率や送信元番号の表示が国産サービスと異なる場合があるため、認証や督促など失敗が許されない用途では特に確認が必要です。

APIドキュメント・SDKの品質と開発環境

CPaaSは開発者が実装して使うサービスのため、APIドキュメントやSDKの分かりやすさが開発スピードを大きく左右します。対応するプログラミング言語のSDKが揃っているか、サンプルコードやサンドボックス(試験環境)が用意されているか、ドキュメントが日本語に対応しているかを確認しましょう。海外製サービスはドキュメントが英語中心の場合があり、開発体制によっては学習コストが選定の判断材料になります。

信頼性・コンプライアンスで選ぶ(安全に運用できるか)

セキュリティ・認証基準(ISO/SOC2など)

通信内容や個人情報を扱うため、サービスのセキュリティ水準は重要な選定軸です。ISO/IEC 27001(情報セキュリティマネジメント)やSOC 2(内部統制の保証報告)などの第三者認証を取得しているかが一つの目安になります。

ただし、認証の保有主体がプラットフォーム本体なのか、基盤となるクラウド(ホスティング先)なのかは区別して確認する必要があります。金融や医療など機微な情報を扱う場合は、自社が求める要件を満たすかを契約前に確認しておきましょう。

電気通信事業法・個人情報保護法への対応

通信機能を提供・利用する事業では、電気通信事業法や個人情報保護法への対応も論点になります。たとえば、メッセージや通話を媒介するサービスは電気通信事業の届出が関わる場合があり、海外事業者を利用する際はデータの保管場所や越境移転の扱いも確認が必要です。

個人情報保護法は外国にある第三者へ個人データを提供する場合に原則として本人の同意を求めており(第28条)、海外事業者の利用はこの越境移転が論点になります。個人情報保護法やGDPRなど、扱うデータと提供地域に応じた法令対応の方針をサービス側がどう示しているかを把握しておくと、社内の審査や監査に備えられます。

提供体制・コストで選ぶ(自社が使いこなせるか)

日本語サポートと国内対応(代理販売の有無)

導入後のトラブル対応や実装の相談を日本語で受けられるかは、運用の安心感に直結します。国産サービスは日本語サポートが標準ですが、海外製サービスは国内の代理店経由で日本語サポートを提供しているケースがあります。問い合わせ窓口の言語・対応時間、導入支援の有無、技術的な質問に応じる体制を確認しておくと、実装でつまずいた際の復旧が早まります。

料金・従量課金の比較の仕方

料金は、費用相場の節で示した相場観をふまえつつ、候補同士を自社の想定通信量で横並びに試算して比較します。チャネル別の単価に加え、月額基本料・専用番号の利用料・最低利用金額・無料トライアルの有無まで含めて総額を見積もることが重要です。海外製サービスは米ドル建ての従量課金が基本で、為替によって実質単価が変わる点も加味して比較しましょう。

国産か海外製か(一元管理・安心感とグローバル対応・機能網羅性のトレードオフ)

最後に、国産サービスと海外製サービスのどちらを軸に検討するかという観点があります。国産サービスは、国内キャリアへの到達率の高さ、日本語サポート、円建ての料金、国内の法令への対応のしやすさといった「一元管理のしやすさと安心感」が強みです。

一方、海外製サービスは、対応チャネルの網羅性やグローバル展開、最新機能の実装スピードに強みがあります。国内利用が中心か、海外展開も視野に入れるかによって、重視すべき軸が変わります。

【比較表】主要CPaaSをタイプ別に比較

ここからは、主要なCPaaS12サービスを4つの目的別(タイプ別)に分類してご紹介します。タイプごとに重視すべき比較軸が異なるため、表の項目もタイプに合わせています。複数チャネルに対応するサービスは最も得意とする主タイプに整理しているため、各タイプの表には代表的なサービスのみが並びます。全12サービスを同じ軸で見渡したい場合は、次の一覧表をご確認ください。

全12サービスの対応チャネル・国内SMS到達・開発環境の一覧

まず、12サービスを同じ軸で見渡せるよう、対応チャネル・国内向けSMSの配信ルート・対応SDKとドキュメント言語・料金体系を一覧にまとめました。料金欄が「公開価格なし・要見積り」のサービスは、エンタープライズ向けに個別見積もりで提供され、単価の横並び比較には見積もり取得が必要です。公開価格のないサービスの詳細料金は資料請求で確認できます。

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サービス名CPaaS NOWTwilioInfobipWebex ConnectAzure Communication ServicesNTT CPaaSRakuten CPaaSAmazon ConnectU-cube CPaaSSkyWayVonage Communications APIAgora
SMS日本の番号はSMS非対応チャネルの一部として対応国内4キャリア対応×ビデオ・音声・データ通信特化×RTC特化
音声通話認証コードの音声送信Voice API・IVR×国内提供は要確認コンタクトセンター基盤SIP/VoIP・SBC自社開発の音声特化Voice APIVoice Calling
ビデオ×提供状況は要確認Video API×メッセージング・音声中心公式での明示なし(要確認)×アプリ内/Web動画通話ビデオ通話WebRTC専業・国内導入実績OpenTok基盤のライブビデオAPIRTC特化・月10,000分の無料枠
メール国内特化メールサーバーSendGrid統合×国内提供は要確認×公式に明示なし×Messages API×
本人確認(2FA)認証コード機能Verify APIAuthentication API専用Verify APIの明示なし×本人確認は自社実装2FA(PIN生成・SMS/Voice/メール)OTP(Confirm API)Voice ID(声紋認証)。OTP系は自社実装専用2FA APIの明示なし(要確認)×Verify API×
国内SMS到達ルート国内4キャリア直収グローバル網経由で国内番号に対応(直収は非明示)要確認(日本はNTT CPaaSと共同開発の経路の可能性)要確認×日本番号はSMS送受信非対応空電プッシュ基盤。直収可否は非公開国内4キャリアと直接接続要確認(CCaaS基盤)国内4キャリア対応・国内番号発信可×SMS非対応KWC経由で国内対応(別途審査要・直収は非明示)×SMS非対応
対応SDK・ドキュメント言語REST/HTTPS/JSON
日本語ドキュメント
多言語SDK
英語中心(日本語ヘルプ一部)
多言語SDK
日本はMoments/Conversationsが日本語対応
API/SDK/Webhook
開発者ドキュメントは英語中心
JavaScript/iOS/Android/.NET、REST
日本語ドキュメントあり
SDK/API+ノーコードSaaS
日本語サイト
API+ダッシュボード
国内は日本語
Amazon Connect SDK/AWS SDK/Lambda
日本語ドキュメントあり
API(ノーコード・ローコード)
日本語
JS/iOS/Android/Linux/Unity
日本語ドキュメント
各種Server SDK
日本はKWCが日本語サポート
Web/iOS/Android/Unity/Unreal等
日本はブイキューブが日本語対応
料金体系初期0円/月額0円〜
SMS1通6円〜(従量)
初期・月額なし
従量課金(USD建て)
要問い合わせ
(SMS等は従量課金)
公開価格なし
エンタープライズ向け個別見積もり
初期・月額なし
完全従量課金(USD建て)
初期0円(一部除く)
月額・SMS単価は要問い合わせ
初期0円/月額0円
SMS1通8円(税込8.8円)
初期・月額なし
完全従量課金(USD建て)
公開価格なし
要見積り(公式に料金掲載なし)
Free 0円/Enterprise 110,000円/月〜(税込)
+従量課金
SMS国内11.0円/通
ビデオ2.60円/分/参加者〜(KWC・税込)
ビデオ$3.99/音声$0.99(1,000分あたり)
※ブイキューブ経由は初期費用別途
詳細情報公式資料を見る公式サイトサービス詳細サービス詳細サービス詳細公式サイトサービス詳細公式サイトサービス詳細サービス詳細サービス詳細サービス詳細

※上記は各サービスの一般的な傾向です。実際の機能搭載の有無や提供形態(標準・オプション等)は各社情報をご確認ください。

複数チャネルを統合管理したいタイプの比較

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サービス名CPaaS NOWTwilioInfobipWebex ConnectAzure Communication Services
対応チャネルSMS・メール・郵送・FAXSMS・MMS・WhatsApp・RCS・音声・メール・ビデオ・本人確認SMS・音声・メール・WhatsApp・RCS・LINE等15種類以上SMS・音声・メール・WhatsApp・RCS・Apple Messages等12種類以上音声・ビデオ・チャット・SMS・メール・WhatsApp・PSTN
SMS国内4キャリア直収日本の番号はSMS非対応
音声通話認証コードの音声送信
ビデオ×提供状況は要確認Video API×メッセージング・音声中心
メール国内特化メールサーバーSendGrid統合
本人確認(2FA)認証コード機能Verify APIAuthentication API専用Verify APIの明示なし×本人確認は自社実装
料金体系初期0円/月額0円〜
SMS1通6円〜
初期・月額なし
従量課金(USD建て)
要問い合わせ
(SMS等は従量課金)
要問い合わせ
(個別見積もり)
初期・月額なし
完全従量課金(USD建て)
日本語サポート国産・専任の日本語対応国内代理店経由一部製品/NTT CPaaS経由開発者ドキュメントは英語中心日本語ドキュメント・国内窓口
詳細情報公式資料を見る公式サイトサービス詳細サービス詳細サービス詳細

※上記は各サービスの一般的な機能の傾向です。個別のサービスにおける実際の機能搭載の有無や提供形態(標準・オプション等)については各社情報をご確認ください。

SMS・本人確認(認証)の実装に向くタイプの比較

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サービス名NTT CPaaSRakuten CPaaS
SMS到達率空電プッシュ基盤国内4キャリアと直接接続
国内キャリア直収空電プッシュ基盤(直収可否は要確認)国内4キャリアと直接接続
OTP・二要素認証(2FA)PIN生成・SMS/Voice/メール送信・検証OTP(Confirm API)
料金初期0円(一部除く)
月額・SMS単価は要問い合わせ
初期0円/月額0円
SMS1通8円(税込8.8円)
日本語サポート完全日本語サポート(対応時間は要確認)24時間365日・電話/メール無料
詳細情報公式サイトサービス詳細

※上記は各サービスの一般的な機能の傾向です。実際の機能搭載の有無や提供形態については各社情報をご確認ください。

音声通話・IVR(自動音声応答)の実装に向くタイプの比較

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サービス名Amazon ConnectU-cube CPaaS
音声通話クラウド型コンタクトセンター基盤SIP/VoIP・SBC自社開発の音声特化
IVRフローデザイナーで構築自動音声応答に対応
SIP接続公式での明示は要確認SIP/VoIPを自社開発
同時通話・通話録音通話録音・ワークフォース管理通話録音・会議通話に対応
料金初期・月額なし
完全従量課金(USD建て)
要問い合わせ
(公式に料金掲載なし)
日本語サポートAWSサポートプラン準拠(Business以上で日本語24時間)国内チームが日本語で一貫対応
詳細情報公式サイトサービス詳細

※上記は各サービスの一般的な機能の傾向です。実際の機能搭載の有無や提供形態については各社情報をご確認ください。

ビデオ通話の組み込みに向くタイプの比較

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サービス名SkyWayVonage Communications APIAgora
ビデオWebRTC専業・国内導入実績OpenTok基盤のライブビデオAPIRTC特化・月10,000分の無料枠
音声通話Voice APIVoice Calling
同時接続・帯域P2P/SFU両対応(無料枠 接続50万回・500GB/月)OpenTok基盤のライブビデオ配信最大100万人・遅延200ms未満
録画録音・録画に対応録画可否は要確認Recording対応
料金Free 0円/Enterprise 110,000円/月〜(税込)
+従量課金
ビデオ2.60円/分/参加者〜
SMS11.0円/通(KWC・税込)
ビデオ$3.99/音声$0.99(1,000分あたり)
※ブイキューブ経由は初期費用別途
日本語サポート国内エンジニア(Enterpriseプランのみ)KWCが日本語サポート・円建て請求ブイキューブが日本語/英語/中国語で対応
詳細情報サービス詳細サービス詳細サービス詳細

※上記は各サービスの一般的な機能の傾向です。実際の機能搭載の有無や提供形態については各社情報をご確認ください。

主要CPaaSサービス12選を比較(タイプ別の個別紹介)

ここからは、主要なCPaaS12サービスを4つのタイプ別に個別紹介します。各社の対応チャネル・国内への対応・料金体系・主要なユースケースを、公式情報をもとに整理しました。比較表とあわせて、自社の要件に合うサービスを絞り込む参考にしてください。

複数チャネルを統合管理したいタイプ(オムニチャネル統合型)

SMS・音声・ビデオ・メールなど複数のチャネルを一つの基盤で扱いたい、大規模な顧客接点やコンタクトセンターのオムニチャネル化を目指す企業に向くサービスです。

1. CPaaS NOW(株式会社ネクスウェイ)

CPaaS NOWの公式サイト

SMS・メール・郵送・FAXを単一のAPIで扱える、TISインテックグループのネクスウェイが提供する国産CPaaSです。SMS送信サービス「SMSLINK」のAPIタイプにあたり、自社システムやアプリへの組み込みを前提とした提供形態となっています。

送信に失敗したリクエストを別のチャネルや宛先へ自動で再送信するFallback機能を備え、認証コードの生成・送信・チェックまでをワンストップで実装できます。国内4キャリアへの直接接続や国内特化のメールサーバーを基盤とし、運用は日本国内の専任スタッフが日本語で対応します。

料金は初期費用0円・スタンダードプランの月額0円から始められ、SMS送信は1通6円からの従量課金です。専用番号や英字表記を送信元に使う場合は月額30,000円が加わります。メール・郵送・FAXの従量単価は公式に金額の掲載がないため、利用時は問い合わせが必要です。

対応チャネルに郵送を含む点について、提供元のネクスウェイは独自インタビューで次のように述べています。

田島氏
株式会社ネクスウェイ 事業推進部 マーケティングG
田島氏
独自インタビューより

あと、もう1つ大きいのが「アナログをデジタルと接続する」という点です。実は、郵送をAPI化して提供している企業は非常に少ないんです。お客様と話していても「郵送API?どういうこと?」という反応をいただくことがよくあります。仕組みとしては、請求書などの帳票データを連携してもらうと、弊社側で印刷、封入、投函、発送まで一貫して対応します。

2. Twilio(Twilio Inc.)

Twilioの公式サイト

2008年に米国で創業し、開発者向けの柔軟なAPIで知られるCPaaSのグローバル代表格です。SMS・MMS・WhatsApp・RCS・音声・メール・ビデオ・本人確認を、単一プラットフォームのAPIで組み込めます。2019年に完了したSendGrid買収により、メール配信までをラインナップに内包しました。

料金は初期費用・月額基本料なしの従量課金が基本で、新規ユーザー向けの無料トライアルクレジットも用意されています。料金表はUSD建てが基本で、番号種別や送信先キャリアにより単価が変動するため、日本円での実費は公式の最新料金で確認するのが確実です。

日本での提供は2023年以降に代理店構造が大きく変わっており、国内取り扱いはソフトバンクが2023年10月に開始しました。メール(SendGrid)は構造計画研究所が国内正規代理店として日本語サポートや日本円決済に対応しています。導入時は現行の提供主体を公式で確認することが望まれます。

3. Infobip(Infobip Ltd.)

Infobipの公式サイト

2006年にクロアチアでSMSゲートウェイとして始まり、現在は190以上の国・地域で展開するグローバルCPaaSベンダーです。SMS・音声・メール・WhatsApp・Viber・RCSに加え、LINE・Kakao・Zaloといったアジア圏チャネルを含む15種類以上を、単一プラットフォームのAPIで提供します。

マーケティングのジャーニー設計を担う「Moments」やクラウド型コンタクトセンターの「Conversations」など、ノーコードのエンゲージメント製品も揃えます。本人確認は多段階フェイルオーバーに対応するAuthentication APIで実装でき、800以上の通信事業者との直接接続で到達性を担保しています。

日本では、MomentsとConversationsを日本語対応で提供するほか、NTTグループのSMS・Voice品質と組み合わせた「NTT CPaaS」をNTTコム オンラインと共同開発し、日本語・国内決済に対応しています。料金は公式に明示がなく、国内での利用経路や単価は問い合わせが必要です。

前述のアジア圏チャネルやWhatsApp・Viberを含む幅広いチャネルを一基盤で扱いたい、海外展開を伴う大規模なエンゲージメント設計が第一候補となります。一方で国内SMS/Voiceの提供経路はNTT CPaaS経由が中心になる可能性があり、日本国内に閉じた利用を主目的とする場合は、どの経路でどのチャネルを使うかを事前に確認しておくと安心です。

4. Webex Connect(シスコシステムズ合同会社)

Webex Connectのドキュメントサイトのプラットフォーム概要ページ。エンタープライズ向けCPaaS(Communications Platform as a Service)としての位置づけを説明している。

Ciscoが提供するエンタープライズ向けのCPaaSで、英国imimobileの「imiconnect」を前身とします。2021年2月にCiscoがIMImobileの買収を完了し、Webexポートフォリオへ統合してリブランドされました。SMS・音声・メール・WhatsApp・RCSなど12以上のチャネルに対応します。

特徴は、50以上のノードを備えたローコードのビジュアルフロービルダーです。開発者だけでなく業務部門の担当者も、カスタマージャーニーの自動化フローを構築・テスト・公開できます。RCS非対応端末ではSMSへ自動でフォールバックする運用も設計可能です。

Webex Contact CenterなどCisco製品との連携を前提とし、Salesforce・Zendesk・ServiceNowといった主要SaaSへのプリビルト連携も備えます。料金は公開表がなくエンタープライズ向けの個別見積もりで、検証用のDeveloper Sandboxでプロトタイピングが可能です。

Webex Contact CenterをはじめとするCisco製品をすでに使っており、業務部門も巻き込んでカスタマージャーニーをローコードで自動化したいエンタープライズが第一候補となります。一方で公開料金がなく、開発者ドキュメントが英語中心のため、小規模に試したい場合や日本語ドキュメントを重視する場合は、見積もりとサポート範囲を事前に確認しておくとよいでしょう。

5. Azure Communication Services(日本マイクロソフト株式会社)

Azure Communication Servicesの公式サイト

Microsoftが2021年に一般提供を開始したCPaaSで、音声・ビデオ・チャット・SMS・メール・WhatsAppをREST APIとクライアントSDKで組み込めます。Microsoft Teamsを支えるのと同じ通信インフラを外部開発者に開放したもので、外部アプリのユーザーをTeams会議へ接続できる相互運用が大きな差別化点です。

料金は初期費用・月額固定費のない完全従量課金制で、グループ通話は1分・参加者あたり$0.004、チャットは1メッセージ$0.0008などチャネル別の単価で課金されます(USD・税別、電話番号レンタルは別途月額)。ダイレクトルーティングにより、自社のPSTN回線や既存PBXを接続して番号を持ち込むこともできます。

日本リージョンに対応し、日本の電話番号は発着信ともに一般提供されています。一方で、日本の電話番号によるSMS送受信には非対応のため、国内向けSMSを主目的とする用途には向きません。Teamsを業務で活用している企業が顧客接点をつなぎ込むケースに適した選択肢です。

SMS・本人確認(認証)の実装に向くタイプ

SMSによる通知やワンタイムパスワード認証を主目的とし、国内キャリアへの確実な到達を重視する企業に向くサービスです。

6. NTT CPaaS(NTTドコモビジネスX株式会社)

NTT CPaaSの製品ページ。「コミュニケーションAPIサービス」をうたうヒーローセクションと問い合わせへの導線。

NTTグループのNTTドコモビジネスX株式会社が提供する国産CPaaSで、2025年1月に提供を開始しました。SMS・Voice(音声)・メール・IVR・二要素認証(2FA)の各チャネルを、SDK/APIで自社システムに組み込めます。SMS送信には、同社のSMS送信サービス「空電プッシュ」の基盤を用いています。

送信基盤の「空電プッシュ」は、ITR Market View 2025のSMS送信サービス市場(売上金額ベース)で2015〜2024年度の10年連続シェア1位の実績を持ち、確実な到達が求められる通知・認証用途に向きます。提供形態は、開発者向けのSDK/APIと、ビジネス部門向けにフローをノーコードで構築できるビジュアルビルダー型SaaSの2系統です。

二要素認証(2FA)では、PINコードの生成・SMS/Voice/メールでの送信・検証をAPIで実装できます。初期費用・月額・SMS送信単価などの料金は公式の公開価格表が確認できないため、利用を検討する際は公式サイトからの問い合わせが必要です。

7. Rakuten CPaaS(楽天モバイル株式会社)

Rakuten CPaaSの公式サイト

楽天シンフォニーが自社開発する通信プラットフォーム「Symworld」を基盤としたCPaaSで、国内では楽天モバイル株式会社が「Rakuten CPaaS SMS API」としてSMS機能を中心に販売しています。2023年5月に国内販売を本格開始し、国内4キャリアと直接接続してSMSを配信します。

料金は初期費用0円・月額0円(最低利用料なし)で、SMSの従量課金は1通8円(税込8.8円)です。送信が0通の月は0円となるため、利用量が読みにくい段階でも始めやすい体系です。3カ月・SMS100通までの無料トライアルが用意されています。

国内で公開されている機能は、SMSの個別・一括送信、共通番号の登録による双方向SMS、OTP(ワンタイムPIN)配信による二要素認証、送信予約などが中心です。サポートは電話・メールの窓口を無料で提供し、24時間365日対応としています。

音声通話・IVR(自動音声応答)の実装に向くタイプ

電話の発着信や自動音声応答をクラウドで実装し、コールセンターや電話業務を自動化したい企業に向くサービスです。

8. Amazon Connect(アマゾンウェブサービスジャパン合同会社)

Amazon Connectの公式サイト

Amazon Connectは、AWSが提供するクラウド型のコンタクトセンターサービス(CCaaS)です。IVR・通話録音・ワークフォース管理など電話業務一式を備えつつ、音声・チャット・SMS・メールの各機能をAmazon Connect SDK・AWS SDK・Lambda連携で自社アプリへ組み込めるため、CPaaS文脈では「API統合できる通信基盤」としても扱えます。

料金は初期費用・月額固定費がなく、使った分だけの従量課金で、シートやオペレーター数に応じたライセンス費がかからない点が特徴です。専用機器を持たずに環境を構築でき、スモールスタートしやすい設計といえます。チャネル単価や電話番号・通話料は地域や番号種別で変動するため、東京・大阪リージョンの最新の公式料金で見積もることが前提となります。

2025年6月に大阪リージョン(ap-northeast-3)のサポートが開始され、東京リージョンと組み合わせた国内完結のマルチリージョン冗長構成が可能になりました。

通話・顧客データを国外に出さずにDR構成を組める点は、国内のデータレジデンシー要件を重視する場合の判断材料になります。Amazon Q in ConnectやContact Lensによる会話分析など、生成AI機能をプラットフォーム標準で組み込める点もあわせて確認するとよいでしょう。

9. U-cube CPaaS(株式会社ネクストジェン)

U-cube CPaaSの公式サイト

SIP/VoIP・SBC(Session Border Controller)を自社開発してきた音声通信ベンダー、株式会社ネクストジェンが2023年12月に本格提供を開始した国産CPaaSがU-cube CPaaSです。音声通話・IVR・通話録音・会議通話・SMS・チャット・ビデオなどの機能を、ノーコード・ローコードのAPIで開発・既存システムへ組み込めます。

SMSは国内4キャリア(NTTドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)に対応し、国内番号での発信が可能です。国内通信事業者へのSIP/VoIP導入で培った相互接続のノウハウと自社SBCの保守能力を背景に、音声・IVR領域に技術的な強みを持つ点が特徴です。保守・運用・サポートは国内チームが日本語で一貫して提供します。

海外主要CPaaSプロバイダとの補完・併用も位置づけられており、既存の海外CPaaSを置き換えずに国内向けの音声・通信部分だけを補う使い方も想定されています。料金は初期費用・月額・従量課金とも公式サイトに掲載がなく、要お問い合わせとなるため、自社の想定通信量を伝えたうえで見積もりを取るのが実務的です。

ビデオ通話の組み込みに向くタイプ

オンライン診療や遠隔接客など、ビデオ通話を自社アプリやWebサービスに組み込みたい企業に向くサービスです。

10. SkyWay(NTTドコモビジネス株式会社)

SkyWayの公式サイト

SkyWayは、WebRTCを用いたビデオ通話・音声通話・データ通信機能を自社サービスやアプリに組み込める国産のSDK・APIです。

NTTドコモビジネス株式会社(旧NTTコミュニケーションズ)が開発・運営し、JavaScript・iOS・Android・Linux・Unityの5種類のSDKを提供します(前掲のNTT CPaaSを提供するNTTドコモビジネスX株式会社とは別法人です)。SMSやメール配信といったメッセージング系チャネルは扱わず、リアルタイム通信に特化している点が特徴です。

通信方式はP2P(端末同士の直接通信)とSFU(サーバー経由での配信)の両方に対応し、同一Room内で併用できます。オンライン診療(メドレーのCLINICS)やオンライン英会話(ネイティブキャンプ、レアジョブ)、日本財団電話リレーサービスなど、国内の実サービスでの採用実績が公式サイトで公開されています。

料金は、開発・検証向けのFreeプラン(接続50万回/月・サーバー通信500GB/月まで無料)と、商用利用向けのEnterpriseプラン(基本利用料110,000円/月・税込+従量課金)の2種類です。テクニカルサポートはEnterpriseプランのみの提供で、国内エンジニアによる日本語サポートを受けられます。

11. Vonage Communications API(Vonage Holdings Corp.)

Vonage Communications APIの公式サイト

ビデオ通話だけでなく、SMS・WhatsAppなどのメッセージング、音声通話、本人確認(Verify)までを単一のAPIプラットフォームで提供するのがVonage Communications APIです。

米国のVonage Holdings Corp.が原開発元で、現在はスウェーデンのEricsson傘下にあります。ビデオ機能は、実績のある「OpenTok」プラットフォームを統合したものが基盤です。

ビデオ領域では、2026年のGartner Critical Capabilities for CPaaSのVideoユースケースで4.8/5.0を獲得し1位の評価を受けています。Verify APIによる多チャネルの2要素認証(SMS・音声・WhatsApp・メール・無音認証)や、SIMスワップ検知などの不正対策機能も備えます。

日本では、株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ(KWC)が「Vonage for KWC」として代理販売し、日本語サポート・円建て請求・請求書払いに対応します。国内向けの料金はKWCの料金ページ準拠で、SMSは国内・国際とも11.0円/通(税込)、電話番号維持費は050番号で月額165円(税込)などとなっています。グローバル本体のドル建て料金とは体系が異なります。

12. Agora(Agora, Inc.)

Agoraの公式サイト

2013年設立の米Agora, Inc.(NASDAQ上場)が提供するAgoraは、ビデオ通話・音声通話・ライブ配信・チャット・会話型AIなどのリアルタイム通信機能をAPI・SDKで組み込めるプラットフォームです。Android・iOS・Web・Unity・Unreal Engineなど幅広い開発フレームワークに対応し、ゲームやメタバース、配信用途まで利用範囲が広い点が特徴です。

料金は分単位の従量課金が基本で、ビデオ通話は1,000分あたり3.99ドル、音声通話は0.99ドルなどの単価が公式に公開されています。RTC系の各機能には月10,000分の無料枠があり、スモールスタートしやすい設計です。近年は音声認識とLLMを組み合わせた会話型AIエンジン(Conversational AI Engine)の提供にも力を入れています。

日本では株式会社ブイキューブが日本総代理店として販売・技術サポートを担い、国内エンジニアによる日本語・英語・中国語のテクニカルサポート(平日10:00〜18:00)を提供します。ブイキューブ経由の正式契約では、従量課金とは別に初期費用・基本料金が発生し、その額は要問い合わせとされています。

ゲームやメタバース、ライブ配信、会話型AIなど大規模・低遅延のリアルタイム通信を組み込みたい用途で第一候補となります。一方で初期は無料枠で試せるものの、ブイキューブ経由の正式契約では初期費用・基本料金が別途かかり額が非公開のため、本番のコスト規模は見積もりで確認しておく必要があります。

CPaaS導入の流れ(PoCから本番までのステップ)

CPaaSの導入は、要件整理からPoC(実証実験)を経て本番運用に進むのが一般的です。各段階で確認すべき事項を押さえておくと、導入後のミスマッチを防げます。

CPaaS導入の流れを4ステップで示した図。STEP1 要件の整理(実装したいチャネル・想定通信量・セキュリティ要件・予算を洗い出し、候補を3社程度に絞る)、STEP2 資料請求・問い合わせ(料金や機能の詳細、自社要件への対応可否を確認、海外製は国内代理店・サポート体制も確認)、STEP3 PoC実証実験(無料トライアルやサンドボックスでドキュメントの分かりやすさ・SMS到達率・通話品質を検証)、STEP4 本番導入・運用(本番環境に実装し通信量に応じてプランを調整、到達率やコストをモニタリングし見直す)の順に進む。
  1. 要件の整理:実装したいチャネルとユースケース、想定する通信量、必要なセキュリティ要件、予算を洗い出します。この段階で本記事の比較ポイントを基準に候補を3社程度に絞ります。
  2. 資料請求・問い合わせ:候補サービスの料金や機能の詳細、自社要件への対応可否を確認します。海外製の場合は国内代理店の有無やサポート体制もあわせて確認します。
  3. PoC(実証実験):無料トライアルやサンドボックスを使い、APIドキュメントの分かりやすさ、実装のしやすさ、SMSの到達率や通話品質を小規模に検証します。実際に手を動かして開発体験を確かめる重要な段階です。
  4. 本番導入・運用:契約後、本番環境に実装し、通信量に応じてプランを調整します。運用開始後も、到達率やコストをモニタリングし、必要に応じてチャネルや設定を見直します。

CPaaS導入の注意点とよくある失敗

CPaaSは柔軟に実装できる一方で、導入時につまずきやすいポイントもあります。事前に押さえておくことで、想定外のコストや手戻りを避けられます。

  • 既存システムとの連携の開発負荷を見誤る:APIで機能を追加できるとはいえ、自社の認証基盤や顧客データベースとの連携には設計と開発が必要です。PoCの段階で連携部分の工数まで見積もることが重要です。
  • SMSの到達率を確認せずに本番運用する:認証や督促でSMSが届かないと、業務に直接影響します。配信ルートや国内キャリアへの直接接続の有無を確認せず導入すると、到達率の低さに後から気づくケースがあります。
  • 通信量の増加でコストが想定を超える:従量課金のため、利用が拡大すると費用も比例して増えます。想定通信量での試算と、ボリュームディスカウントの条件を契約前に確認しておきましょう。
  • 運用・保守の体制を整えないまま導入する:障害時の対応窓口やドキュメントの言語、社内の運用担当を決めておかないと、トラブル時の復旧が遅れます。日本語サポートの範囲を導入前に確認しておくと安心です。

まとめ

本記事では、CPaaSの基本やUCaaS・CCaaSとの違い、導入メリット、費用相場、選定ポイントを解説し、主要なCPaaS12サービスを実装したい通信機能で4つのタイプに分けて比較しました。SMS・本人確認、音声・IVR、ビデオ通話、複数チャネルの統合管理という用途の違いによって、適したサービスは変わります。

サービス選定で最も重要なのは、自社で実装したいチャネルとユースケースを明確にし、その領域に強みを持つサービスを選ぶことです。そのうえで、国内キャリアへの到達率、APIドキュメントの品質、従量課金の単価、日本語サポート、セキュリティ認証といった観点を、自社の要件に合わせて評価していくとミスマッチを防げます。

MCB FinTechカタログでは、これらのCPaaSの詳細な資料を無料で請求できます。本記事の比較表や診断ツールとあわせて各社の資料をご覧になり、自社のユースケースに最適なサービスの比較検討を進めてください。

CPaaSに関するよくある質問(FAQ)

Q. CPaaSとは何ですか?

A. CPaaSとは、SMS・音声通話・ビデオ通話・メール・本人確認などの通信機能を、APIやSDKで自社のアプリや業務システムに組み込めるクラウドサービスです(Communications Platform as a Service の略)。

通信キャリアとの個別契約や通話・メッセージングの基盤をゼロから開発する必要がなく、必要な機能を部品のように選んで呼び出すだけで、認証・通知・オンライン面談などを短期間で実装できます。電話・会議を完成形で提供するUCaaSや、コンタクトセンター運用を統合したCCaaSと異なり、自社プロダクトに合わせて自由に組み合わせて使える点が特徴です。

Q. CPaaSとSMS送信サービスは何が違いますか?

A. CPaaSとSMS送信サービスの違いは、CPaaSが複数の通信チャネルを一つの基盤で扱えるのに対し、SMS送信サービスは「SMSを送る」という単一チャネルに特化している点です。SMS認証や予約リマインドだけが目的であれば、単一チャネルの専用サービスのほうがシンプルで安く導入できる場合があります。

一方、SMSに加えて音声での督促、ビデオでのオンライン面談、メール通知まで一つの契約・一つのAPIでまとめたい場合は、複数チャネルを統合できるCPaaSが向きます。いま必要なチャネルが一つか、将来的に複数を組み合わせたいかが選び分けの目安です。

Q. CPaaSの料金体系はどのようになっていますか?

A. CPaaSの料金は、初期費用・月額基本料・従量課金の組み合わせで、実際に送信・通話した分だけを支払う従量課金が中心です。多くのサービスが初期費用や月額固定費を抑え、SMSは1通あたり数円〜十数円、音声通話は1分あたり数円〜、ビデオ通話は1分・1接続あたりといったチャネル別の単価で課金されます。

総額は利用するチャネルと通信量で決まるため、表示単価だけでなく、自社の想定通信量で試算し、無料利用枠やボリュームディスカウント、専用番号の利用料まで含めて比較することが重要です。海外製サービスは米ドル建ての従量課金が基本で、為替変動によって実質単価が変わる点にも注意します。

Q. CPaaSの導入にはどの程度の開発知識が必要ですか?ノーコードでも使えますか?

A. CPaaSの導入には、基本的なAPI連携の知識があれば対応でき、サービスによってはコードを書かずに設定できるノーコードの機能も提供されています

多くのサービスがSDKやサンプルコード、サンドボックス(試験環境)を備えており、開発経験が浅い場合でも、ドキュメントが充実し日本語サポートのあるサービスを選べば実装の負担を抑えられます。ただし、自社の認証基盤や顧客データベースとの連携には設計と開発が必要になるため、PoCの段階で連携部分の工数まで見積もっておくと安心です。

Q. CPaaSは中小企業やスタートアップでも導入できますか?

A. CPaaSは、従量課金が中心で初期投資を抑えられるため、中小企業やスタートアップでも導入しやすいサービスです。必要な機能だけを選び、小規模なPoC(実証実験)から始めて、利用量の増加に応じて段階的に拡張できます。

通信インフラの維持・更新をサービス提供者に任せられるため、限られた開発リソースを本来のプロダクト開発に集中させられる点も、規模の小さい事業者に適しています。まずは無料トライアルや無料利用枠で開発体験と到達率を確かめてから本番に進むとよいでしょう。

Q. CPaaSの導入期間はどれくらいかかりますか?

A. CPaaSの導入期間は、シンプルなAPI連携であれば数日〜数週間で実装できる一方、既存システムとの複雑な連携を伴う場合はそれ以上かかります。通信基盤を自前で構築する場合と比べると大幅に短縮できますが、要件整理・資料請求・PoC・本番導入というステップを踏むのが一般的です。

特にPoCで、APIドキュメントの分かりやすさや実装のしやすさ、SMSの到達率・通話品質を小規模に検証する工程を設けると、本番でのミスマッチを防げます。自社の認証基盤や顧客データベースとの連携範囲が広いほど、設計・開発の期間を見込んでおく必要があります。

Q. CPaaSのSMSは国内の携帯キャリアに確実に届きますか?

A. CPaaSのSMS到達率は、携帯キャリアと直接接続(直収)しているか、国際回線を経由するルートかによって左右されます。一般に、国内キャリアと直接接続しているサービスは到達率が高く、配信の遅延も起きにくい傾向があります。

海外製サービスの中には国際ルート経由で国内宛SMSを送るものもあり、到達率や送信元番号の表示が国産サービスと異なる場合があります。認証や督促などメッセージが届かないことが業務に直結する用途では、配信ルートと国内キャリアへの直接接続の有無を、PoCの段階で必ず確認することが重要です。

Q. CPaaSのセキュリティや法令対応はどう確認すればよいですか?

A. CPaaSのセキュリティや法令対応は、第三者認証の取得状況と、扱うデータ・提供地域に応じた法令への対応方針を契約前に確認することが基本です。セキュリティ水準の目安として、ISO/IEC 27001(情報セキュリティマネジメント)やSOC 2(内部統制の保証報告)などの認証を取得しているかを確認します。

その際、認証の保有主体がプラットフォーム本体か、基盤となるクラウドのホスティング先かは区別して見る必要があります。あわせて、通信を媒介するサービスでは電気通信事業法の届出が関わる場合があり、個人情報を扱う以上は個人情報保護法、海外事業者を利用する場合はデータの保管場所や越境移転、GDPRへの対応方針も把握しておくと、社内の審査や監査に備えられます。

Q. CPaaSは海外展開やグローバルな通信に対応できますか?

A. CPaaSは、サービスを選べば海外展開やグローバルな通信に対応できますが、国内利用が中心か海外も視野に入れるかで適したサービスが変わります。海外製のグローバルプロバイダーは、世界各国の通信網と接続し、対応チャネルの網羅性や多言語・多地域への配信に強みがあります。

一方、国内利用が中心であれば、国内キャリアへの到達率の高さ・日本語サポート・円建ての料金・国内法令への対応のしやすさといった点で国産サービスが扱いやすい場合があります。海外展開を見据える場合は、対象国でのSMS・音声の対応可否や現地の通信規制への対応状況を確認しておくと安心です。

Q. CPaaSの導入で既存の電話番号はそのまま使えますか?

A. CPaaSで既存の電話番号を使えるかは、サービスによって引き継げる場合とそうでない場合があり、03・06などの市外局番やフリーダイヤルを使う場合は特に注意が必要です。番号ポータビリティ(番号の移転)への対応や、利用できる番号の種別はサービスごとに異なります。

音声通話・IVRの実装で既存番号の継続利用や特定の番号種別が必要な場合は、契約前にその番号に対応しているかを事業者に確認しておきましょう。要件に合わない番号しか使えないと、運用設計のやり直しが発生することがあります。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修者は記事の内容について監修しています。
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