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経理AIエージェント比較9選|RPA・会計ソフトとの違いと、どこまで任せられるか・料金で選ぶ

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請求書の入力と突合に人手が張り付いたまま月次決算が遅れる状況が続き、経理業務の自動化を検討していませんか。会計ソフトのAI自動仕訳を導入したものの、例外処理と最終チェックは結局すべて人が見ている、という声も少なくありません。

そこへ「経理AIエージェント」という言葉が急速に広まりました。ただ、すでに使っているRPAや会計ソフトのAI機能と何が違うのか、自社の経理業務をどこまで任せられるのかは、製品ごとの説明を読んでもつかみにくいのが実情です。

本記事では、経理AIエージェント9製品を比較・解説します。RPA・生成AI・会計ソフトのAI機能との違いを整理したうえで、各製品がどの業務をどこまで担い、どこから人が承認するのか、既存の会計システムを入れ替える必要があるのか、料金はいくらかを整理しました。自社に合う製品を絞り込む検討材料としてご活用ください。

また、貴社の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツールをご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。

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経理AIエージェントとは?「自律的に実行する」とはどういうことか

経理AIエージェントの定義と、業務が動く仕組み

AIエージェントには、総務省と経済産業省が公表する「AI事業者ガイドライン」による定義があります。

本ガイドラインにおけるAIエージェントとは、特定の目標を達成するために、環境を感知し自律的に行動するAIシステムとする。

出典:AI事業者ガイドライン(第1.2版)|総務省・経済産業省

経理業務に当てはめると、「特定の目標」は請求書の支払処理や経費申請のチェックといった業務の完了にあたります。従来のツールが人の指示を受けて決められた処理を返すのに対し、AIエージェントは目標に向けて必要な情報を集め、判断し、次の工程へ渡すところまでを続けて実行します。

実際の製品では、証憑の読み取りに光学的文字認識(AI-OCR)、記載内容の解釈に自然言語処理、過去データからの勘定科目の推定に機械学習といった技術が組み合わされています。読み取った内容を発注データや契約データと突き合わせ、差異があれば該当箇所を示して差し戻す、という一連の流れが1つの製品の中で完結する点が、単機能のツールとの違いです。

経理AIエージェントが業務を進める流れの図解。情報を集める(証憑を光学的文字認識で読み取り記載内容を解釈)、判断する(発注・契約データとの突合と勘定科目の推定)、次の工程へ渡す(差異があれば該当箇所を示して差し戻す)の3ステップを示している

このガイドラインは法令ではなく、事業者が自主的に参照する指針として公表されているものです。

RPA・生成AI・会計ソフトのAI機能との違い

経理の現場では、すでにRPA・生成AI・会計ソフトのAI機能のいずれかが動いていることが珍しくありません。経理AIエージェントはこれらを置き換えるものではなく、担う役割が異なります。

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比較項目RPA生成AI(チャット型)会計ソフトのAI機能経理AIエージェント
主な役割あらかじめ定義した手順どおりに、転記やファイル連携を自動実行する問いかけに対して文章・要約・下書きを生成する証憑の読み取りや勘定科目の推定など、入力を支援する業務の完了を目標に、情報の収集・判断・実行を続けて行う
例外・想定外への対応手順から外れると停止する。手順の追加は人が定義する回答は返るが、業務データを取りに行くところまでは行わない読み取れない・推定できない項目は人の入力に戻る不足情報を探しに行き、判断がつかないものを人へ回す設計を持つ製品がある
外部システムの操作画面操作を模倣して操作する単体では行わない自社ソフトの中で完結するAPI・接続規格を通じて会計システムや周辺システムを操作する製品がある
人の関わり方手順の設計と保守出力の採否を人が判断する推定結果の確認と修正任せる範囲と承認の位置を設計し、結果を確認する

※上記は各分類における一般的な傾向です。個別の製品における実際の機能や提供形態については各社情報をご確認ください。

実務では、この4つは排他的な選択肢ではありません。定型の転記はRPAに残し、証憑の読み取りは会計ソフトのAI機能で行い、業務全体の進行をAIエージェントが受け持つ、という組み合わせ方が現実的です。

「AIエージェント」と名乗る機能の中身は製品ごとに違う

製品選定でつまずきやすいのが、同じ「AIエージェント」という名称でも、実際に担う範囲に大きな幅がある点です。

一方の端には、制度や操作手順に関する質問へ回答する情報提供型があります。これは業務の効率化に役立ちますが、仕訳を作ったり支払処理を進めたりはしません。もう一方の端には、証憑の回収から入力・突合・一次チェックまでを引き受け、完了した状態で成果物を渡す型があります。同じ言葉で呼ばれていても、経理担当者の作業時間に与える影響はまったく異なります。

さらに、会計ソフト本体の機能として提供されているのか、同じブランド名の別売り製品なのかが分かれるケースもあります。会計事務所向けに提供されている製品が、一般法人向けの機能と混同されることもあります。製品名や機能名だけで判断せず、対象業務と契約単位を確認する必要があります。各製品が実際に何を担うかは、比較表の「AIが担う範囲」列と各製品の紹介で確認できます。

経理AIエージェントでできること

ここからは、自社のどの業務が対象になるのかを、経理の作業単位で見ていきます。現在提供されている製品が担っている領域は、大きく5つに分けられます。

請求書の受領・支払処理

受領した請求書の記載内容をデータ化し、発注データや契約データと突き合わせて、支払予定を組み立てるまでの工程です。紙とPDFと電子データが混在する受領経路をまとめて引き受ける製品もあり、差異が見つかった請求書だけを原本へのリンク付きで一覧化する形で返します。

取引先数と請求書の枚数が多いほど効果が出やすく、多くの製品が最初の導入対象として想定している領域でもあります。

経費精算の申請チェック

領収書やクレジットカードの利用明細から申請内容を組み立て、社内規程に照らして不備を検出する工程です。勘定科目・負担部門・プロジェクトコードといった入力項目を、過去の申請データや事前申請の内容から推定して埋める製品もあります。

経費精算は社内規程という明文のルールがあり、処理件数も多いため、効果を測りやすい領域です。段階導入の入口として選ばれることが多いのはこのためです。

この領域のAIエージェントは既存の経費精算システムの追加機能として提供されることがあり、その場合は本体の契約が前提になります。経費精算システム自体をこれから選ぶ場合は、以下の記事で料金・機能・使いやすさを比較しています。

仕訳入力と月次決算の支援

取引明細から仕訳候補を作成し、消費税区分の誤りを検出したり、帳簿を検索して試算表を組み立てたりする工程です。決算期には、リース契約の該当判定や連結決算での内部取引の突合など、期間が限られるうえに人手が集中する作業もこの領域に含まれます。

異常値・不正の検知

金額や日付の異常、重複計上、規程から外れた申請などを自動で検出し、担当者に知らせる工程です。全件を対象に確認できる点が人手によるサンプリングとの違いで、内部統制の運用面を補強する用途で導入されることがあります。

社内規程に関する問い合わせ対応

「この費用はどの科目か」「この経費は精算できるか」といった、経理部門に集まる問い合わせへの回答を担う工程です。経理担当者の作業時間のうち、自分の手を止めて他部署に答えている時間は集計されにくく、削減効果が見えづらい部分でもあります。

経理AIエージェントを導入するメリット

導入で得られる効果は、大きく3つに整理できます。あわせて、各社が公表している実績値の読み方も見ておきます。

工数削減とヒューマンエラーの抑制

入力・転記・照合といった、判断を伴わない作業が対象から外れます。同じ処理を同じ基準で繰り返せるため、確認漏れや転記ミスも起こりにくくなります。

月次決算の早期化と経営判断の迅速化

証憑の処理が滞留しなくなると、月次の数字が固まる時期が前倒しになります。数字が早く出れば、経営側が意思決定に使える期間もその分長くなります。

属人化の解消と業務の標準化

処理のルールを製品側に持たせることで、担当者ごとの判断のばらつきが減ります。担当者の異動や退職が業務の停止に直結しにくくなる点も、少人数の経理部門では効果が大きい部分です。

公表されている導入効果

各社が導入効果を公表していますが、対象業務・企業規模・集計期間がそれぞれ異なり、そのまま横並びにはできません。自社の効果を見積もるときは、対象業務と処理件数をそろえて読む必要があります。

読むうえで注意したいのは、削減時間の大きい事例が、いずれも処理件数の多い企業のものだという点です。処理件数が数十分の一の会社が同じ削減率になるわけではありません。従業員100〜1,000名規模であれば、削減できる絶対時間より「特定の担当者しかできない作業がどれだけ減るか」「締めのどの工程が前倒しになるか」で評価したほうが、実態に近い見積もりになります。

どこまでAIに任せられ、どこから人が承認するのか

製品を比べるうえで最も重要なのが、この線引きです。稟議や監査対応の場面では、「AIが何をして、誰が承認したのか」を説明できる状態になっているかが問われます。

自動化しやすい業務と、人が確認すべき業務

業務ごとに、AIに任せやすい部分と人が持つ部分は次のように分かれます。

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経理業務請求書処理経費精算仕訳入力月次・決算業務問い合わせ対応
AIに任せやすいこと記載内容のデータ化、発注・契約データとの突合、差異の抽出領収書・明細からの申請内容の作成、規程に照らした不備の検出取引明細からの仕訳候補の作成、消費税区分の誤りの検出データの収集・集計、内部取引の突合、リース契約の該当候補の抽出社内規程に基づく一次回答
人が確認すべきこと差異が出た請求書の最終判断、支払の承認規程の解釈が分かれる申請の判断、承認会計処理の最終判断、判断が分かれる取引の科目決定差額の原因調査と結論、開示内容の決定規程に定めのない事象の判断

※上記は業務ごとの一般的な傾向です。実際に任せられる範囲は製品によって異なります。

AI事業者ガイドラインも、AIの利用にあたって人の判断を挟むことを求めています。

AIの出力結果が公平性を欠くことがないよう、AIに単独で判断させるだけでなく、適切なタイミングで人間の判断を介在させる利用を検討する。なおその際には、人間の判断が自動化バイアスに左右されないような対策を講じるべきである

出典:AI事業者ガイドライン(第1.2版)第2部 C.「共通の指針」3)公平性 ②人間の判断の介在|総務省・経済産業省

この記述は公平性の観点から書かれたものですが、AIの出力をそのまま通さない運用を組む、という考え方は会計処理でも共通します。

承認の線引きは製品ごとに逆になることがある

ここで注意が必要なのは、「人が承認する」という言葉が指す範囲が、製品によって逆方向になる場合がある点です。

承認の線引きが製品によって逆方向になることを示した図解。受領・入力・照合・一次チェックまでを引き受け判断と承認は利用企業側に残す型と、申請のチェックをAIが主体で行い提供事業者側のオペレーターが最終確認を行う型を対比し、線引きを公式に明記していない製品が9製品中4製品あることを補足している

公式のよくある質問で「承認は任せられません」と明示し、受領・入力・照合・一次チェックまでを引き受けたうえで、判断と承認は利用企業側に残す設計を取る製品があります。

一方で、申請のチェックをAIが主体で行い、提供事業者側のオペレーターが最終確認を行うことで、承認にあたる工程まで事業者側で完了させる製品もあります。前者は自社の承認権限を手放さない設計、後者は承認にかかる工数まで外に出す設計で、方向が異なります。

どちらが優れているという話ではなく、自社の内部統制の建て付けに合うかどうかで選ぶ論点です。承認権限を社外に出せない規程になっている企業では前者しか選べませんし、承認までの工数を削りたい企業では後者が候補になります。

さらに、そもそも公式情報に線引きを明記していない製品が一定数あります。後述の比較表でも、9製品のうち4製品は「公式に明記なし」としています。これは機能が無いという意味ではなく、公表されていないという意味です。この場合は導入前の問い合わせで承認フローの扱いを確認しておかないと、稟議の段階で説明できない項目が残ります。各製品の状況は比較表の「人が承認する範囲」列にまとめています。

監査証跡・権限管理はどう残るか

金融商品取引法に基づく内部統制報告制度の対象企業では、システムに組み込まれた統制の要件が実施基準に示されています。対象外の企業でも、会計監査を受けている場合や今後受ける予定がある場合は、同じ観点で見ておくと後戻りが少なくなります。

ITに係る業務処理統制とは、業務を管理するシステムにおいて、承認された業務が全て正確に処理、記録されることを確保するために業務プロセスに組み込まれたITに係る内部統制である。

出典:財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準|企業会計審議会(令和5年4月7日 意見書)

「承認された業務が全て正確に処理、記録される」という要件は、処理を担うのが人かAIかを問いません。AIが仕訳候補を作った場合も、誰の承認に基づく処理なのか、いつ何が行われたのかが記録として残る必要があります。

同基準は具体例として、入力情報の完全性、正確性、正当性等を確保する統制、例外処理(エラー)の修正と再処理、マスタ・データの維持管理、システムの利用に関する認証や操作範囲の限定によるアクセスの管理を挙げています。

AI側の観点からも、処理の追跡可能性が求められています。AI事業者ガイドラインは、データの出所やAIシステムの利用中に行われた意思決定などについて、技術的に可能かつ合理的な範囲で追跡・遡求が可能な状態を確保することを挙げています。

実務上は、操作ログと仕訳の更新履歴が残るか、権限を役割ごとに分けられるか、AIが処理した記録と人が承認した記録が区別して残るかを確認しておくと、監査対応で説明に困りにくくなります。

ただし、この3点を公式サイトで明示している製品は多くありません。統制設計そのものは公開資料より個別の照会で確定させる領域なので、候補を絞った後に各社へ同じ質問で確認するのが確実です。確認項目は費用の章にまとめています。

出典・参考資料(2件)

経理AIエージェントの選び方

ここからは、候補を絞り込むための判断軸を7つに整理します。前半の3つで自社が探すべき型が決まり、後半の4つで候補が自社で導入できるかを確認する流れです。

会計ソフトに内蔵されたタイプか、会計ソフトの外側で業務を引き受けるタイプか

最初に決めるべきは、既存の会計システムを入れ替える前提かどうかです。

会計ソフトに内蔵されたタイプは、そのソフトを使っていることが前提になります。すでに別の会計システムを運用しているなら、乗り換えの是非から検討することになり、経理以外の部門や税理士との連携にも影響します。一方、会計ソフトの外側に立って業務を引き受けるタイプは、既存の会計システムを維持したまま導入できる設計を取っていることが多く、連携可能なシステム数を公表している製品もあります。

会計システムの入れ替えは、経理業務そのものより社内調整の負荷が大きくなりがちです。現行のシステムに不満がないなら、外側で引き受けるタイプから検討したほうが導入までの距離は短くなります。

入れ替えも含めて検討するのであれば、会計ソフト本体の比較が出発点になります。以下の記事では、クラウド会計ソフトを規模・タイプ別に比較し、料金と選び方を整理しています。

経理特化の製品か、汎用のAIエージェント構築基盤か

「経理AIエージェント」として紹介されるもののなかには、経理業務向けに作られた製品と、あらゆる業務向けにAIエージェントを構築できる汎用の基盤が混在しています。

汎用基盤は、標準で用意されたエージェントを選ぶか、自社の業務ルールに合わせて設定・構築して使う前提の製品です。柔軟性は高い反面、経理業務で使えるようにするには対象業務の切り出し・ルールの設定・会計システムとの連携を自社またはパートナー企業が組み立てる必要があります。導入すればすぐ経理業務が動く製品ではない、という点を最初に切り分けておかないと、比較の土俵がずれます。

社内に構築を担える体制がなく、まず特定の業務の工数を減らしたいのであれば、経理特化の製品から見るのが近道です。

対応業務の範囲が自社の課題と合っているか

現在提供されている製品は、経理業務全般をひとまとめに引き受けるものより、特定の業務に絞って提供されているものが中心です。請求書処理に強い製品、経費精算の伝票作成に特化した製品、リース契約の該当判定や連結決算の突合といった決算業務だけを担う製品があります。

そのため、「どの製品が最も優れているか」より「自社で最も人手が張り付いている業務はどれか」を先に決めたほうが、候補は素早く絞れます。月次で最も残業が発生している工程を1つ挙げ、その工程を担う製品から比較するのが実務的です。

既存システムとの接続方式(API・CSV・MCP)

既存の会計システムを維持する場合、どう繋ぐかで運用負荷が変わります。接続方式は大きく3つです。

既存の会計システムとの接続方式3種類を比較した図解。APIはリアルタイムに近い同期ができるが利用できるプランが限られる製品もある、CSVは導入が容易だが出力と取り込みの手作業が残る、MCPは対応した会計ソフトなら外部のAIエージェントから帳簿の検索や仕訳の作成を行える

1つ目は、会計システムが公開するAPIを使う方式です。リアルタイムに近い同期ができる一方、利用できるプランが限られている製品もあります。2つ目は、CSVによるデータの受け渡しです。導入は容易ですが、出力と取り込みの手作業が残ります。

3つ目が、MCP(Model Context Protocol)による接続です。これはAIアプリケーションを外部システムに接続するためのオープンな標準規格で、対応した会計ソフトであれば、外部のAIエージェントから帳簿の検索や仕訳の作成といった操作を行えます。

会計ソフトを乗り換えずに手元のAIエージェントから操作したい場合の選択肢になります。対応状況と、利用できるプラン・追加料金の有無を確認しておくとよいでしょう。

出典・参考資料(1件)

MCPへの対応状況は会計ソフトごとに異なり、ベンダーが運用するクラウドに接続するだけで使える形と、公開されたプログラムを自社で動かす形とで、必要な体制も変わります。手元のAIエージェントから会計ソフトを操作したい場合は、以下の記事で対応状況と提供形態、任せられる操作の範囲を比較しています。

AIの精度と、精度をどう担保しているか

精度の数値は、公表されていても比較しにくい指標です。項目単位で数えるのか書類単位で数えるのか、対象書類に条件が付いているのかで意味が変わります。

そのため、数値そのものより、精度をどう担保する設計になっているかを見たほうが実態をつかめます。読み取り結果を人のオペレーターが点検する体制を持つのか、AIの出力を利用者が確認・修正できる仕組みを設けているのか、誤りが見つかったときにどこで修正されるのか、という点です。誤りがゼロになる前提で運用を組むと、例外が出たときに業務が止まります。

電子帳簿保存法・インボイス制度への対応

証憑をデータで保存する場合、電子帳簿保存法の要件を満たす必要があります。スキャナ保存では、解像度200dpi以上・カラー階調・入力期間の制限・訂正削除の履歴が残ること・取引年月日や金額での検索ができることなどが施行規則に定められています。

製品選定でよく指標にされるJIIMA認証について、国税庁は、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会が電子帳簿保存法に規定する機能要件に適合するか機能の仕様について取扱説明書等で確認を行い、法的要件を満たしていると判断して認証したソフトウェア等である、と説明しています。

あわせて、認証を受けたソフトウェアを使用していても、その機能に関する要件以外の要件は別途満たす必要がある旨も示されています。認証の有無は確認の手間を減らす材料になりますが、それだけで法令要件の充足が完結するわけではありません。

インボイス制度についても、仕入税額控除の適用には帳簿および請求書等の保存が求められるため、適格請求書の記載事項を満たした形で保存できるかを確認しておきます。

出典・参考資料(2件)

スキャナ保存は、入力期間やタイムスタンプの要否など、運用の仕方によって満たすべき要件が変わります。自社の証憑の保存方法が要件を満たすかを確認しておきたい場合は、以下の記事で要件と改正のポイントを解説しています。

セキュリティ・権限管理と、運用を支える体制

経理業務では、取引先情報・支払金額・従業員の個人情報など、機密性の高いデータを扱います。誰がどのデータにどこまでアクセスできるかを役割ごとに設定できるか、操作ログが残るかは、導入後の統制設計に直結します。

あわせて、導入時の設定支援や、運用が始まった後の問い合わせ窓口があるかも確認しておきます。特に、AIが処理した結果に疑問が出たときに誰に聞けるのかが決まっていないと、現場で使われなくなります。

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【比較表】経理AIエージェント9製品を比較

主要な経理AIエージェント9製品を横断で比較します。対応業務の範囲、AIが担う範囲と人が承認する範囲、既存の会計システムを置き換えるか、料金を並べています。

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サービス名マネーフォワード クラウド会計Plusfreee会計マネーフォワード クラウド会計経理AIエージェント TOKIUMバクラクAIエージェントSteward楽楽精算 伝票作成AIエージェント奉行AIエージェント 新リース会計識別クラウド奉行AIエージェント 連結会計支援クラウド
提供形態会計ソフトに内蔵会計ソフトに内蔵会計ソフトに内蔵会計ソフトの外側で業務を引き受ける既存システムに連携して特定業務を担う既存システムに連携して特定業務を担う既存システムに連携して特定業務を担う既存システムに連携して特定業務を担う既存システムに連携して特定業務を担う
対応業務帳票作成
(カスタム帳票作成エージェントβ版)
記帳・仕訳
決算書スキャンによる初期設定
経費精算・申請チェックなど(AIアシスタント)
仕訳入力・帳簿検索・レポート作成(MCP経由)
消費税区分チェック(一部士業事務所へ先行提供)
請求書支払
経費精算
出張手配
新リース会計基準の該当判定
請求書発行
経費・稟議の申請レビュー
請求書明細からの仕訳作成
証憑取得・入金消込
経費承認の代行
証憑処理・仕訳
経費精算の経理判断
新リース会計基準の該当判定
経費精算の伝票作成新リース会計基準の該当識別(契約書PDFのアップロード)個社データの収集
内部取引の突合
消去仕訳の起票
AIが担う範囲自然言語のチャットによる帳票の生成まで証憑・決算書の読み取りと仕訳の生成、申請業務の実行まで外部AIエージェントからの操作による仕訳入力・帳簿検索・レポート作成まで証憑の受領・入力・照合から、経費申請の一次承認と不備の差し戻しまで申請レビュー・仕訳作成・証憑取得・入金消込まで
承認代行ではチェックの主体を担う
情報を探す・分類する・要約する・候補を提示するまで領収書・カード明細と事前申請・過去申請データの解析から、申請伝票の作成まで3要素に基づくリース該当可能性の識別と、根拠となる条文箇所の提示まで個社データの収集と、内部取引の明細単位での自動突合まで
人が承認する範囲公式に明記なしAIが生成した仕訳を利用者が確認・修正できるガードレールを設け、人が最終責任を持てる設計(税理士・公認会計士向けfreee Agent Hubの発表で説明)公式に明記なし支払の承認や申告などの意思決定は利用企業に残る(公式FAQ「承認は任せられません」)機能により異なる。承認代行は提供元のオペレーターが最終確認、AI申請レビューは利用企業の承認者が最終承認どの候補を採用し、何を正として確定し、どこで責任を持って処理を閉じるかは人が担う申請者が作成された伝票を確認して申請(公式の説明では「確認するだけ」)公式に明記なし公式に明記なし
既存の会計システムを置き換えるか提供元の会計ソフトの利用が前提
(導入は会計システムの入れ替えを伴う)
提供元の会計ソフトの利用が前提
(導入は会計システムの入れ替えを伴う)
提供元の会計ソフトの利用が前提
(導入は会計システムの入れ替えを伴う)
置き換え不要
36種類以上の会計ソフト・ERPと連携
置き換え不要
会計ソフトと連携して使う
置き換え不要
既存の会計システム・ERPと連携(新リース対応版はSAP Contract and Lease Managementと連携)
置き換え不要
会計ソフトと連携して使う
置き換え不要
識別結果をExcel形式で出力して連携
置き換え不要
他社システムの法人のデータもCSV・Excelで収集
外部AIエージェントからの接続(MCP・API)公式に記載なし
(公開APIによる連携は提供)
MCPサーバー freee-mcp を公式OSSとして提供(無償)
操作対象のfreee本体の契約は別途必要
リモートMCPサーバーを全プランに提供
クラウド会計・確定申告の利用者は追加料金なし
公式に記載なし公式に記載なし公式に記載なし公式に記載なし公式に記載なし公式に記載なし
料金非公開(要お問い合わせ)
利用ID数に応じた見積もり
年払い月額2,980円〜(ひとり法人・税抜)
AI機能が標準搭載か追加課金かは非公開
月額3,980円〜(ひとり法人)
月額7,980円〜(ビジネス)
いずれも月払い・税抜
非公開(要お問い合わせ)
従量課金制
非公開(要お問い合わせ)
バクラク各製品の契約が前提
非公開(要お問い合わせ)30ユーザーで月額5,000円〜(既存プランへの追加機能)
本体は初期費用100,000円・月額30,000円〜(税抜)
非公開(要お問い合わせ)非公開(要お問い合わせ)
連結対象法人数に応じた年額変動制
詳細情報オンライン相談を予約サービス詳細を見るサービス詳細を見る公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

※2026年8月時点で各社の公式サイト・プレスリリースに記載のある情報をもとに作成しています。「公式に明記なし」「公式に記載なし」は、該当する記述が公式情報で確認できないことを示すもので、対応していないことを意味するものではありません。最新の内容は各社公式サイトをご確認ください。

経理AIエージェントおすすめ9選

1. マネーフォワード クラウド会計Plus(株式会社マネーフォワード)

マネーフォワード クラウド会計Plusのウェブサイト

IPO準備・中堅〜上場企業を対象に、株式会社マネーフォワードが2020年2月から提供している会計システムです。仕訳承認フロー・権限設定・操作ログ・仕訳更新履歴を標準で備え、公式サイトには導入実績1,000社以上と記載されています。

AIエージェントとしては、自然言語のチャットで帳票を生成する「カスタム帳票作成エージェント」をβ版で提供しています。生成した帳票は保存・共有でき、気になる数値は仕訳までドリルダウンして確認できます。公式機能ページには「新AIエージェント順次開発中」との記載もあります。

会計ソフトの中に機能単位でAIエージェントを組み込むという考え方について、同社は次のように説明しています。

栗本賢人氏
株式会社マネーフォワード SMB本部 パートナービジネス部 部長 兼 パートナーアライアンス室 事業開発担当
栗本賢人氏
独自インタビューより

今後の大きな注力領域はAIです。各サービスの中に機能単位でAIエージェントを組み込むことが進んでいます。私たちの思想としては、既存の業務フローはそのままに、もう1人の社員のように働くAIエージェントを各プロダクトに実装していくというものです。

AIが担う範囲と人が承認する範囲について、公式機能ページに線引きの記述はありません。会計システム本体にAI機能を組み込む形のため、導入は既存の会計システムを入れ替える判断とセットになります。料金は利用ID数に応じた要見積もりで、監査法人や税理士法人との共有アカウントもID数に数えられます

2. freee会計(フリー株式会社)

freee会計のウェブサイト

クラウド会計ソフトのfreee会計を提供するフリー株式会社は、2025年5月のAI戦略発表で「freeeのAIエージェントとして『freee AI(β版)』を提供します」と明記しました。以降もAI決算書スキャンやfreee AIアシスタントを投入しており、AI機能は会計ソフト本体に内蔵される形のため、導入は会計システムの乗り換えを伴います

外部のAIエージェントから操作する経路も公式に用意されています。2026年3月に公開されたMCPサーバー「freee-mcp」は約270本のAPIをカバーし、Claude DesktopやCursorといったAIツールから会計・人事労務・請求書の機能を操作できます。freee-mcp自体はGitHub上の無償のOSSですが、操作対象となるfreee本体の契約は別途必要です。

AIと人の役割分担については、税理士・公認会計士向けのfreee Agent Hubの発表で「AIが生成した仕訳については利用者が確認・修正できるガードレールを設けており、AIの判断に対して人が最終責任を持てる設計」と説明されています。法人向けの料金は年払い月額2,980円(ひとり法人・税抜)からで、AI機能が標準搭載か追加課金かは公開されていません。

3. マネーフォワード クラウド会計(株式会社マネーフォワード)

マネーフォワード クラウド会計のウェブサイト

同じマネーフォワードのラインナップでも、こちらはひとり法人・中小企業向けの標準版にあたります。2,300以上の金融関連サービスと連携して明細を自動取得し、AIが勘定科目を提案する自動仕訳を備えた会計ソフト本体で、AI機能もこの中に組み込まれています。

外部のAIエージェントから操作する経路として、リモートMCPサーバーを提供しています。Claude DesktopやCursor、Gemini CLIなどから接続でき、2026年3月26日に全プランへ拡大されてクラウド会計・確定申告を利用していれば追加料金なく利用できます。対応範囲は仕訳入力・帳簿検索・レポート作成で、2026年7月14日の更新では未仕訳明細の取得と仕訳の直接作成も加わりました。

名称にエージェントを冠した機能としては「消費税区分チェックエージェント」を2026年3月に提供開始しましたが、対象は一部の士業事務所への先行提供です。MCPサーバー経由の操作について、人が承認するプロセスの記述は公式情報に見当たりません。料金はひとり法人プランが月額3,980円、ビジネスプランが7,980円(いずれも月払い・税抜)です。

4. 経理AIエージェント TOKIUM(株式会社TOKIUM)

経理AIエージェント TOKIUMのウェブサイト

株式会社TOKIUMが2025年5月に打ち出したサービスの枠組みで、公式FAQでは「AI・システム・人を組み合わせて経理業務そのものを実行し、完了した状態で納品するサービス」と説明されています。経費の一次承認、出張手配、新リース会計基準の該当判定などを担うエージェントが順次公開されています。

どこまで任せられるかについて、公式FAQは「承認は任せられません」と明記し、実行の工程はTOKIUMが引き受けるものの、支払の承認や申告などの意思決定は利用企業の手元に残ると説明しています。たとえば経費申請では、規程違反や記載事項の入力漏れの確認と一次承認、不備箇所と理由を示した差し戻しまでを代行します。

会計システムについては「置き換えは不要」とし、36種類以上の会計ソフト・ERPと連携するとしています。データ化精度は所定の条件を満たした書類において項目単位で99%以上とされ、経理業務に習熟したスタッフによる一次チェックが入ります。料金は従量課金制で、具体的な金額は公開されていません。

5. バクラクAIエージェント(株式会社LayerX)

バクラクAIエージェントのウェブサイト

単体で契約する製品ではなく、既存のバクラク各製品に追加されてきたAIエージェント機能の総称です。株式会社LayerXが2025年4月にAIエージェント事業への参入を発表して以降、経費精算・申請・請求書受取・債権管理の各プロダクトに順次組み込まれてきました。バクラクシリーズ全体の累計導入社数は20,000社(2026年6月時点)と公表されています。

線引きは機能ごとに異なります。2026年2月に一部顧客向けで始まったバクラク承認代行は「AIエージェントが主体で申請のチェックを実施。オペレーターが最終確認を行う」設計で、最終確認までLayerX側で完結します。一方のAI申請レビューでは、AIがどのルールに基づいてレビューしたかを承認者が確認しながら承認作業を進める形で、最終承認は利用企業側に残ります。

対応業務は、経費・稟議の申請レビュー、請求書明細からの仕訳作成、鍵付きファイルやログインが必要なサイトからの証憑取得、入金消込に及びます。バクラク自体は経費精算や請求書受取のシステムで、会計ソフトとは連携して使う構成です。AIエージェント機能単体の料金は公開されておらず、問い合わせが必要になります。

6. Steward(ファーストアカウンティング株式会社)

ファーストアカウンティングのウェブサイト

ファーストアカウンティング株式会社が提供するSteward(旧製品名: 経理AIエージェント)は、利用規約で「利用者の判断を支援し、又は利用者の操作を補助する機能」を持つサービスと定義されています。証憑処理から仕訳、リース会計の判定までを対象とし、契約ごとに範囲を決めて導入します。

AIと人の役割分担を公式に言語化しています。情報を探す・分類する・要約する・候補を提示するといった領域はAIが担い、どの候補を採用し、何を正として確定し、どこで責任を持って処理を閉じるかという判断は人が担うという整理です。味の素フィナンシャル・ソリューションズでは経費精算業務をStewardへ移行し、1件あたり約5分かかっていた経理判断を自動化したと同社は紹介しています。

新リース会計基準への対応版は2026年6月からSAP Storeで提供され、SAP Contract and Lease Managementと連携します。

既存の会計システムやERPを置き換えるのではなく接続する構成で、判断を担うのは同社が自社開発した約40億パラメータの言語モデルDeep Dean です(単体製品としての販売ページ・料金ページは公式に確認できません)。料金は公式サイトに記載がなく、問い合わせが必要になります。

7. 楽楽精算 伝票作成AIエージェント(株式会社ラクス)

楽楽精算のウェブサイト

経費精算システム「楽楽精算」の追加機能として、2026年6月16日に正式提供が始まったAIエージェントです。楽楽精算は会計ソフトと連携して使うシステムで、導入にあたって会計システムを入れ替える必要はありません。前身は2025年12月のβ版で、対象は経理業務全般ではなく経費精算の伝票作成というタスクに絞られています。

申請者が領収書やカード利用明細を選ぶと、AIが事前申請データや過去の申請データを横断して解析し、勘定科目・内訳・負担部門・プロジェクトコード・摘要を自動入力して申請伝票を作成します。公式サイトの説明では、申請者は作成された伝票を「確認するだけ」で申請が完了します。

料金は既存プランへの追加機能として30ユーザーで月額5,000円からと公開されています(税区分は公式に明記されていません)。利用には楽楽精算本体の契約が必要で、本体は初期費用100,000円・月額30,000円から(いずれも税抜)です。AIが作成した伝票が自動仕訳や会計ソフト連携にどう反映されるかについては、公式の記載がありません。

8. 奉行AIエージェント 新リース会計識別クラウド(株式会社オービックビジネスコンサルタント)

奉行AIエージェント 新リース会計識別クラウドのウェブサイト

新リース会計基準(企業会計基準第34号「リースに関する会計基準」)への対応に絞った製品で、2025年8月中旬に発売されました。勘定奉行クラウドの付属機能ではなく、別売りの独立したクラウドサービスです(本製品だけを契約できるかは公式に記載がありません)。

同基準は2027年4月1日以後開始する連結会計年度および事業年度の期首から適用され、2025年4月1日以後開始する期からの早期適用も認められています(企業会計基準第34号 第58項|企業会計基準委員会)。自社がこの基準で計算書類を作成する会社にあたるかは区分によって変わるため、記事末尾のよくある質問もあわせてご確認ください。

契約書のPDFをアップロードすると、資産が特定されているか、経済的利益のほとんどすべてを享受する権利を有しているか、その資産の使用を指図する権利を有しているかという3要素(企業会計基準適用指針第33号 第5項|企業会計基準委員会)に基づいて、AIがリースを含む可能性のある契約かどうかを識別します。識別の根拠となった契約書内の条文箇所もあわせて表示されます。

AIが担う範囲と人が承認する範囲について、公式の製品ページとプレスリリースには線引きの記述がありません。識別結果はExcel形式で出力でき、組み合わせ運用が案内されている固定資産奉行V ERPクラウド以外のシステムとも連携できます。料金は体系自体が公開されておらず、資料請求や30分の無料デモから問い合わせる形になります。

9. 奉行AIエージェント 連結会計支援クラウド(株式会社オービックビジネスコンサルタント)

奉行AIエージェント 連結会計支援クラウドのウェブサイト

2025年11月10日に発売された、連結決算に特化したクラウドサービスです。個社データの収集、内部取引の突合、消去仕訳の起票までを対象とし、こちらも勘定奉行クラウドとは別売りの独立した製品です。

公式製品ページは「勘定奉行クラウドを利用する国内法人はもちろん、他社システムの法人や海外の会計データも収集・合算することができる」としており、子会社が別の会計システムを使っていても対象にできます。各社のデータはCSVやExcel形式で取り込みます。ただし海外の会計データについては、発表時点で今後対応予定とされていました。

グループ間の内部取引は明細単位でAIが自動突合し、その後に差額の確認と相殺仕訳の起票が続きます。ただしAIと人のどちらが最終的に承認するかは、公式の製品ページにもプレスリリースにも記述がありません。料金は連結対象となる法人数に応じた年額変動制で単価は非公開、連結キャッシュ・フロー計算書の機能はないと公式に明記されています。

経理AIエージェントの費用相場と料金体系

ここからは、各製品の料金を課金の型に引き直して、予算の桁感をつかめるように整理します。

料金体系の型

この領域の料金体系は、大きく3つの型に分かれます。

1つ目は、既存の製品に月額の追加費用を上乗せする型です。すでに使っている経費精算システムや会計ソフトの契約に、AI機能分を加算します。追加分の金額が公開されている製品では、利用人数に応じた月額として提示されています。

2つ目は、処理件数に応じた従量課金型です。証憑の枚数や処理件数が増えるほど費用も増える構造で、業務を引き受ける型の製品に多く見られます。連結決算を扱う製品では、対象となる法人数に応じた年額として設定されている例もあります。

3つ目は、個別見積もりです。この領域では料金を公開していない製品が多く、対応業務の範囲・処理件数・連携先のシステムによって構成が変わるため、問い合わせを前提としているケースが目立ちます。

企業規模・処理件数別に費用を見積もる考え方

先に押さえておきたいのは、金額が公開されているのは小規模向けのプランに限られ、従業員100名を超える規模ではほぼすべての製品が個別見積もりになることです。公開されている月額数千円台という数字は、ひとり法人や少人数向けプランの下限であり、経理部門が数名以上ある企業がそのまま参照できる金額ではありません。

公的な調査による費用相場も公表されていないため、中堅規模の予算額は各社への見積もり依頼で確定させることになります。桁を早く掴みたい場合は、次項の変動要因を添えて複数社に同条件で照会するのが最短です。

既存製品への追加機能として提供されるものは、数十名規模の利用で月額数千円台から設定されている例があります。一方、経理業務そのものを引き受ける型は料金を公開していない製品が中心で、費用は処理件数によって変わります。下限の金額だけで判断すると実際の請求額とずれます。

見積もりを取る際は、月間の証憑枚数・申請件数・対象部門数を先に数えておくと、各社の提示を比較できる形で受け取れます。あわせて、次の項目を同じ質問文で各社に投げると、公開情報だけでは埋まらない差が見えてきます。

  • 料金が変動する要因は何か(処理件数・利用人数・対象業務・連携先システムのどれで増えるか)
  • AIが処理する範囲と、人が承認する工程はどこで分かれるか。承認を自社に残す構成にできるか
  • 操作ログと処理履歴はどの粒度で残るか。AIが処理した記録と人が承認した記録は区別されるか
  • 権限は役割ごとに分けられるか。誰がどのデータを閲覧できるかを設定できるか
  • 精度をどう測っているか(項目単位か書類単位か、対象書類に条件はあるか)
  • 現在使っている会計システム・経費精算システムを残したまま導入できるか。周辺システムの入れ替えは要るか
  • AIが処理できなかった例外は、誰にどの形で戻るか
  • 法令改正への対応はどのように提供されるか(追加費用の有無を含む)

自社で作り込む場合と、パッケージを買う場合の分かれ目

汎用のAIエージェント基盤やノーコードツールを使い、自社で経理向けの仕組みを作る選択肢もあります。

自社構築は、業務に合わせて細かく作り込める点が利点です。ただし、構築の工数に加えて、法令改正への追従・精度の調整・障害時の対応を自社で持ち続けることになります。電子帳簿保存法やインボイス制度のように要件が更新される領域では、この保守負担が継続的に発生します。

パッケージ製品は、法令対応と精度の維持が提供事業者側で行われる代わりに、業務を製品の作りに合わせる部分が出てきます。経理業務のように制度要件が変わり続ける領域では、初期費用の比較だけでなく、3年程度の運用を前提に保守の担い手まで含めて比べたほうが判断を誤りにくくなります。

導入の進め方:小さく始めて広げる手順

ここからは、候補が絞れた後の進め方を5つの段階に分けて説明します。全社一括での導入は、例外処理の多さで運用が止まりやすいため、対象を絞って始めるのが定石です。

現状フローを可視化し、対象業務を絞る

まず、経理業務のどの工程に何時間かかっているかを洗い出します。処理件数が多く、ルール化しやすく、確認作業に時間がかかっている工程が最初の対象に向きます。ここで工程を絞らないまま製品を選ぶと、導入後に「思ったほど楽にならない」という評価になりがちです。

効果を測る指標を決める

次に、何をもって成功とするかを決めます。処理時間の削減、月次決算の締め日、差し戻し件数、担当者以外でも処理できる件数など、導入前の数値を取っておくと、稟議での説明にも運用開始後の判断にも使えます。

連携要件とデータ・社内規程を整える

導入する製品が決まったら、会計システムとの接続方法を確定し、マスタデータを整えます。取引先名の表記ゆれや勘定科目の運用が担当者ごとに異なっていると、AIの判断もそのばらつきを引き継ぎます。社内規程に定めのない事象があれば、この段階で整理しておきます。

小さく試し、例外処理の回し方を決める

限られた部門や取引先で試験運用し、AIが処理できなかったものをどう回すかを決めます。誰が確認し、どこに戻し、いつまでに処理するかを決めておかないと、例外が滞留して全体の締めが遅れます。ここで決めた運用が、そのまま本番運用の設計になります。

本番運用と定着

対象範囲を広げながら、指標の推移を確認します。AIの判断が期待と違う場合は、設定やマスタを調整します。運用が安定してから、次の業務領域へ広げる判断に移ります。

導入前に押さえておきたい注意点

導入後に必ず出てくる論点を5つ挙げます。稟議の段階で対策まで書いておくと、運用開始後の混乱を避けられます。

例外処理と繁忙期の負荷は残る

AIが処理できない証憑や、規程に当てはまらない申請は必ず残ります。導入によって減るのは定型処理の時間であって、判断が必要な業務は残る前提で人員配置を考える必要があります。決算期のように処理が集中する時期には、例外の絶対数も増えます。

AIの判断をブラックボックスにしない

AIがなぜその科目を選んだのか、なぜその請求書を差し戻したのかを追えない状態のまま運用すると、監査や税務調査の場面で説明できません。判断の根拠を提示する仕組みがあるか、確認の担当者が根拠を見たうえで判断できる運用になっているかを見ておきます。

自動化されたシステムへの過度の信頼や依存が生じる現象は自動化バイアスと呼ばれ、AI事業者ガイドラインでも対策を講じるべき点として挙げられています。確認作業が形骸化していないかは、運用開始後も定期的に見直す対象になります。

機密情報の取り扱いとアクセス権限の管理

経理データには取引先情報や個人情報が含まれます。誰がどのデータにアクセスできるかを役職や業務内容に応じて定義し、権限を分けて管理する設計が必要です。外部のサービスにデータを渡す場合は、保管場所・保管期間・削除の方法も確認しておきます。

法令改正に追従できる運用体制

電子帳簿保存法・インボイス制度・リース会計基準など、経理業務に関わる制度は更新が続きます。製品側が改正に追従する体制を持っているか、自社構築の場合は誰が改正内容を反映するかを決めておかないと、要件を満たさない状態で運用が続くおそれがあります。

業務フローの見直しと現場教育のコスト

導入は、既存の業務フローをそのまま自動化する作業ではありません。承認ルートや証憑の回収方法を製品に合わせて見直す場面が出てきます。経理部門だけでなく、申請する側の各部署にも運用の変更が及ぶため、説明と定着にかかる時間を計画に含めておきます。

まとめ

経理AIエージェントは、情報を集めて判断し、次の工程へ渡すところまでを続けて実行する点で、手順どおりに動くRPAや、入力を支援する会計ソフトのAI機能とは役割が異なります。ただし、同じ名称でも担う範囲には幅があり、情報提供にとどまるものから、業務を引き受けて成果物を返すものまで含まれます。

製品を選ぶ際は、既存の会計システムを入れ替える前提かどうかをまず決め、次に自社で最も人手が張り付いている業務を担う製品に絞るのが近道です。そのうえで、AIがどこまで処理し、どこから人が承認するのかを製品ごとに確認します。この線引きは製品によって方向が異なり、公式情報に記載がない製品もあるため、稟議で説明できる状態にしてから導入を決めることをおすすめします。

料金は非公開の製品が多く、処理件数によって変動します。月間の証憑枚数や申請件数を数えたうえで複数社から見積もりを取ると、比較できる形で判断材料がそろいます。

よくある質問(FAQ)

Q. 経理AIエージェントとは何ですか?

A. 経理AIエージェントとは、請求書の支払処理や経費申請のチェックといった経理業務の完了を目標に、必要な情報の収集・判断・実行までを続けて行うAIシステムです。

総務省・経済産業省のAI事業者ガイドラインは、AIエージェントを「特定の目標を達成するために、環境を感知し自律的に行動するAIシステム」と定義しています(AI事業者ガイドライン(第1.2版)|総務省・経済産業省)。人の指示を受けて決められた処理を返す従来のツールと違い、次の工程へ渡すところまで自ら進める点が特徴です。

ただし、同じ名称でも実際に担う範囲には幅があります。社内規程に関する質問へ回答する情報提供型から、証憑の回収・入力・突合・一次チェックまで引き受けて完了した状態で成果物を返す型まで含まれるため、製品名だけで判断せず対象業務を確認する必要があります。

Q. 経費AIエージェントとは何ですか?

A. 経費AIエージェントは定義が定まった用語ではなく、経理AIエージェントのうち経費精算の領域を対象にしたものを指して使われる呼び方です。

担う範囲は、領収書やクレジットカードの利用明細からの申請内容の組み立て、勘定科目・負担部門・プロジェクトコードの推定入力、社内規程に照らした不備の検出が中心です。製品によっては、規程違反や記載漏れの確認と一次承認、不備箇所と理由を示した差し戻しまで引き受けます。

経費精算は社内規程という明文のルールがあり処理件数も多いため、段階導入の入口として選ばれることの多い領域です。

Q. 経理AIエージェントは、会計ソフトがあれば不要ですか?

A. 会計ソフトのAI機能と経理AIエージェントは担う役割が異なるため、会計ソフトを使っていれば不要になるとは限りません。会計ソフトのAI機能は証憑の読み取りや勘定科目の推定といった入力の支援が中心で、経理AIエージェントは業務の完了を目標に情報の収集・判断・実行を続けて行います。

ただし、会計ソフト本体にAIエージェント機能を組み込む形で提供している製品もあります。この場合、導入は会計システムを入れ替えるかどうかの判断とセットになります。現行の会計システムを維持したいのであれば、会計ソフトの外側に立って業務を引き受けるタイプか、APIやMCPで既存のソフトに接続するタイプが候補です。

Q. 経理AIエージェントは経理代行やBPOと何が違いますか?

A. 経理AIエージェントと経理代行・BPOの違いは処理の中心をAIとシステムが担うか、人手が担うかという点にあり、実際の製品では両者の境目が曖昧になっています

提供されている製品には、AIが証憑の読み取りとデータ処理を行い会計の専門スタッフがチェック・監修を加える二重チェック体制のものや、AIが申請のチェックを実施したうえで提供事業者のオペレーターが最終確認を行うものがあります。作業の担い手にAIと人の両方が含まれる点は、従来の外部委託と共通します。

比較するときは「人手を外に出すかどうか」ではなく、どの工程まで完了した状態で返ってくるのか、承認を誰が持つのかで見ると違いがはっきりします。業務を外部に委ねる形を取る場合は、ITに係る全般統制の具体例として、外部委託に関する契約の管理も対象に含まれます。

Q. 経理に向いているAIはどれですか?

A. 経理業務に向くAIは工程によって分かれ、定型の転記はRPA、証憑の読み取りや勘定科目の推定は会計ソフトのAI機能、業務全体の進行はAIエージェントが担う組み合わせが現実的です。

チャット型の生成AIは文章の作成や要約に強い一方、単体では会計システムのデータを取りに行ったり操作したりはしません。逆にAIエージェントを導入しても、既存のRPAで動いている定型処理がすべて置き換わるわけではなく、そのまま残したほうが運用が安定する場面もあります。

「どのAIが優れているか」を先に決めるより、自社で最も人手が張り付いている工程を1つ挙げ、その工程を担う仕組みから比較したほうが候補は早く絞れます。

Q. 経理AIエージェントは中小企業や少人数の経理部門でも導入できますか?

A. 導入できますが、効果の測り方を「削減できる時間の絶対量」ではなく「特定の担当者しかできない作業が減るか」に置き換えて評価する必要があります

公表されている削減事例は、いずれも処理件数の多い企業のものです。経理が数名の企業で同じ数字は出ません。一方、担当者の異動や退職で業務が止まるリスクや、月末に特定の人へ作業が集中する状態は、少人数の組織ほど影響が大きくなります。

費用面では、既存の経費精算システムや会計ソフトへの追加機能として月額数千円台から提供されている製品があります。全社一括ではなく、最も負荷の高い1工程から始めるのが現実的です。

Q. 紙の請求書や領収書が多くても、経理AIエージェントは導入できますか?

A. 導入できます。紙・PDF・電子データが混在する受領経路をまとめて引き受け、原本の回収からデータ化まで担う製品があります

ただし、スキャンしたデータの保存をもって原本の保存に代える場合は、電子帳簿保存法のスキャナ保存の要件を満たす必要があります。解像度200dpi以上・カラー階調、入力期間の制限、訂正または削除を行った事実と内容を確認できること、取引年月日・取引金額・取引先を条件に検索できることなどが施行規則に定められています(電子帳簿保存法一問一答【スキャナ保存関係】|国税庁)。

電子帳簿保存法上、スキャナ保存は電磁的記録の保存を紙の保存に「代えることができる」制度です。紙のまま保存を続ける運用も選べるため、何をどこまで電子化するかを先に決めてから製品を選ぶと、確認すべき要件の範囲を絞れます。

Q. 経理AIエージェントを導入してから効果が見えるまで、どのくらいかかりますか?

A. 効果が見えるまでの期間は、対象業務をどこまで絞るかで大きく変わります。ルールが明確で処理件数の多い工程に絞れば早く現れ、全社一括で始めると例外処理の多さで運用が止まりやすくなります。

期間を見積もる際は、処理そのものより準備工程の時間を見込んでおきます。取引先名の表記ゆれや勘定科目の運用を揃えるマスタの整備、社内規程に定めのない事象の整理、限られた部門での試験運用と、そこで見つかった例外の回し方を決める工程がここに入ります。

あわせて、処理時間・月次決算の締め日・差し戻し件数といった指標を導入前に測っておくと、効果が出たかどうかを後から判断できます。導入直後から効果が出るという説明を見かけた場合は、対象業務と処理件数の前提が示されているかを確認してください。

Q. 経理AIエージェントの開発費用はいくらですか?

A. 自社で開発する場合の費用について、相場を示した公的な調査や統計は公表されていません。金額を挙げている情報は開発会社が自社の受託を前提に示している見積もりであるため、そのまま業界の相場として扱わないほうが安全です。

汎用のAIエージェント基盤やノーコードツールで自社向けに作り込む場合、構築の工数に加えて、法令改正への追従・精度の調整・障害時の対応を自社で持ち続けることになります。電子帳簿保存法やインボイス制度のように要件が更新される領域では、この保守負担が継続して発生します。

パッケージ製品であれば、公開されている初期費用と月額から桁感をつかめます。初期費用だけで比べず、3年程度の運用を前提に、法令対応と精度の維持を誰が担うかまで含めて比較すると判断を誤りにくくなります。

Q. 経理AIエージェントの欠点は何ですか?

A. 経理AIエージェントの主な欠点は、AIが処理できない例外と最終的な判断が人に残ること、そして料金や役割分担を公開していない製品が多く、導入前に横並びで比較しにくいことです。

規程に当てはまらない申請や読み取れない証憑は必ず残り、決算期のように処理が集中する時期には例外の絶対数も増えます。導入で減るのは定型処理の時間であって、判断を伴う業務は残る前提で人員配置を考える必要があります。

比較のしにくさも実務上の負担です。料金体系そのものを公開していない製品や、AIが担う範囲と人が承認する範囲について公式の記載がない製品があります。加えて、承認ルートや証憑の回収方法を製品に合わせて見直す作業と、申請する各部署への説明にかかる時間も、導入コストとして見込んでおく必要があります。

Q. 経理AIエージェントが誤った仕訳をした場合はどうなりますか?

A. AIの出力をそのまま確定させない運用が前提となるため、誤りを人の確認の段階で見つけて修正できる設計になっているかどうかが、製品選定の要点になります。

AI事業者ガイドラインも、公平性の観点からの記述としてではありますが、AIに単独で判断させるだけでなく適切なタイミングで人間の判断を介在させる利用を検討するよう求めています(AI事業者ガイドライン(第1.2版)|総務省・経済産業省)。製品側でも、AIが生成した仕訳を利用者が確認・修正できる仕組みを設けていると明記しているものや、経理業務に習熟したスタッフによる一次チェックを挟むものがあります。

確認しておきたいのは、誤りが見つかったときにどこで修正されるのか(自社か提供事業者か)、修正の履歴が残るのか、AIがなぜその判断をしたのかを追えるのか、の3点です。精度が100%になる前提で運用を組むと、例外が出たときに業務が止まります。

Q. 経理AIエージェントを導入すると、監査対応で問題になりませんか?

A. 監査対応で問われるのは、処理を担うのがAIか人かではなく、承認された業務が正確に処理・記録されている状態を保てるかどうかです。

金融商品取引法に基づく内部統制報告制度の実施基準は、ITに係る業務処理統制を「業務を管理するシステムにおいて、承認された業務が全て正確に処理、記録されることを確保するために業務プロセスに組み込まれたITに係る内部統制」と定義しています(財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準|企業会計審議会)。この定義は、処理の担い手を人に限定していません。

実務では、操作ログと仕訳の更新履歴が残るか、権限を役割ごとに分けられるか、AIが処理した記録と人が承認した記録が区別して残るかを導入前に確認しておくと、監査人への説明で困りにくくなります。同基準は内部統制の評価に関する記録についても、後日に第三者による検証が可能となるよう関連する証拠書類を適切に保存する必要があるとしています。

Q. 新リース会計基準への対応は、自社にも必要ですか?

A. 新リース会計基準(企業会計基準第34号「リースに関する会計基準」)は2027年4月1日以後開始する連結会計年度および事業年度の期首から適用され、2025年4月1日以後開始する期からの早期適用も認められています企業会計基準第34号「リースに関する会計基準」第58項|企業会計基準委員会)。ただし、この基準に基づいて計算書類を作成するのがどの会社かは、自社の区分から確認する必要があります。

金融商品取引法の適用を受ける会社とその子会社・関連会社、および会計監査人を設置する会社とその子会社は、公認会計士または監査法人の監査を受けて会計基準に基づき計算書類を作成する会社として、中小企業の会計に関する指針の適用対象から除かれています。

一方の同指針は、2025年9月19日の改正時点でもリース取引の参考文献に企業会計基準第13号「リース取引に関する会計基準」を挙げています(中小企業の会計に関する指針(令和7年9月19日改正)|中小企業の会計に関する指針作成検討委員会)。

対象となる企業では、契約書からリースを含む可能性のある契約を洗い出す作業が発生し、件数が多いうえに期間も限られます。この判定に絞ったAIエージェントが提供されているのはこのためです。自社が適用の対象かどうかは監査人や顧問税理士に確認したうえで、製品の要否を判断してください。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
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