目標設定や進捗確認、評価集計をExcelや紙で回していると、更新漏れや集計の手間がふくらみがちです。OKR(目標と成果指標)を導入したものの進捗が可視化できず定着しない、人事評価が主観的で公平性に不安が残る、といった悩みも各所で聞かれます。
こうした課題に応えるのが、人事評価と目標管理(OKR)をクラウドで一元化する人事評価・OKR管理システムです。目標の設定から週次のチェックイン、評価、報酬への反映までを1つの仕組みでつなぎ、分断されがちな「目標管理」と「人事評価」を接続します。
ただ、製品はOKRの定着に特化したものから、人事評価・タレントマネジメントと統合したもの、現場の1on1を支援するものまで幅広く、自社の運用目的に合うタイプを見極めるのは簡単ではありません。人事評価と目標管理(OKR)という2つの領域が絡み合うため、どこまでを1つの製品でまかなうかによって、選ぶべきタイプが変わってきます。
本記事では、人事評価・OKR管理システム23サービスをタイプ別に比較・解説します。OKRと人事評価(MBO)の違いや基本機能、費用相場に加え、自社の運用目的に合うタイプを見極めるための選び方を整理しました。機能・料金を横断で見比べ、資料請求や導入相談に進む判断材料としてご活用ください。
また、貴社の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
目次
人事評価・OKR管理システムとは?
ここでは、比較の前提として、人事評価・OKR管理システムの役割とOKRの基本、システム化で変わることを整理します。
人事評価・OKR管理システムは、人事評価(査定・目標管理・タレントマネジメント)とOKR(目標設定・進捗管理)を、クラウド上で一元化・効率化するシステムです。目標の設定から週次のチェックイン、評価、報酬への反映、評価者ごとの偏りの分析までを支援し、Excelや紙で分断されがちな「目標管理」と「人事評価」をつなぐ役割を担います。
OKRと人事評価(MBO・KPI)の違い
OKR(Objectives and Key Results)は、達成したい目標(Objective)と、その達成度を測る成果指標(Key Result)を組み合わせて設定する目標管理の手法です。1つのObjectiveに対して3〜5個ほどのKey Resultをぶら下げ、進捗を測りながらチームや個人の目標を揃えていきます。
目標管理の考え方は、ピーター・ドラッカーが提唱したMBO(Management by Objectives=目標による管理)に源流があります。OKRはインテルのアンドリュー・グローブがMBOを発展させ、ジョン・ドーアが1999年にGoogleへ広めたことで普及しました。
KPI(重要業績評価指標)が業務の達成度そのものを測る「ものさし」であるのに対し、OKRは挑戦的な目標を掲げてチームの方向を揃えるための枠組み、という位置づけになります。
OKRとMBO・人事評価の大きな違いは、運用サイクルと報酬との関係にあります。OKRは年次ではなく四半期単位で回し、達成度を報酬・査定に直結させないのが本来の考え方です。提唱元のWhat Mattersは、両者の違いを次のように説明しています。
Other key differences between MBOs and OKRs are that the latter are quarterly, not annual, and they are divorced from compensation.
出典:What is an OKR? Definition and Examples|What Matters(John Doerr)
OKRを全社で運用するGoogleも、OKRは人事評価と同じものではないと明言しています。
OKRs are not synonymous with employee evaluations
出典:Guides: Set goals with OKRs|Google re:Work
この違いは、システム選びにも直結します。人事評価・OKR管理システムを選ぶときは、OKR(挑戦的な目標の推進)と人事評価(公平な査定)を接続しつつ、OKRの達成度をそのまま賃金評価に直結させない運用ができるか、という視点が土台になります。

Excel・紙管理の限界とシステム化で変わること
目標管理や評価をExcelや紙で回す方法は、少人数のうちは手軽です。一方で人数や部門が増えると、シートの更新漏れ、進捗の集計待ち、評価の取りまとめといった手作業が積み上がり、目標が更新されないまま形だけ残ってしまう状況も起こりやすくなります。
システム化すると、目標のツリー構造や進捗がリアルタイムで可視化され、チェックインや評価の入力・集計が自動でつながります。評価フローの承認状況や履歴も残るため、誰の目標がどこまで進んでいるか、評価がどの段階かを、担当者が探し回らずに把握できるようになります。
人事評価・OKR管理システムでできること(主な機能)
製品によって強みは異なりますが、人事評価・OKR管理システムは共通しておおむね次のような機能を備えています。
- 目標管理(OKR/MBO):全社・部門・個人の目標をツリーで連動させ、目標の設定・共有・方向づけを支援します。
- 進捗管理・チェックイン:達成度を数値で更新し、週次などの頻度で進捗を確認・可視化します。
- 1on1・フィードバック:面談のアジェンダや記録を残し、上司と部下の対話を継続的に支援します。
- 人事評価(査定・360度評価):評価シートの作成・配布・集計、上司や同僚など複数の視点から評価する360度評価に対応します。
- タレントマネジメント連携:人材データベースと評価・目標データを共有し、配置・育成・分析につなげます。
- テンプレート・外部連携:目標や評価のテンプレートを備え、勤怠・チャット・給与などの外部システムと連携します。
評価の主観性や属人性を抑えるうえでは、公的な評価基準を土台にする方法もあります。厚生労働省は、職業能力評価基準について「人材育成」「採用」「人事評価」など様々な場面で活用できるものと位置づけており、行動や職務遂行能力を客観的なものさしで捉える助けになります。
出典・参考資料(1件)
タイプ別に見る人事評価・OKR管理システム(4タイプ)
ここからは、自社に合う製品を見極めやすくするため、運用の力点で4つのタイプに分けて特徴を整理します。まず自社がどのタイプを重視したいかを掴むと、比較の軸が定まります。

人事評価・タレントマネジメント統合型(評価制度と一体で運用したい)
人事評価・目標管理を人材データベースと一元管理し、制度運用・集計・タレントマネジメントまで一体で回すタイプです。評価(査定・360度評価)と目標管理(OKR/MBO)を同じ基盤で扱えるため、評価データを配置・育成にも活かしたい企業に向きます。人事評価とOKRを分断させず、まとめて運用したい場合の中心的な選択肢になります。
制度設計・運用サポート型(制度づくり〜運用定着まで伴走してほしい)
クラウドの機能提供に加えて、評価制度そのものの設計や、運用が定着するまでのコンサルティング・研修を組み合わせるタイプです。「自社に合う評価制度をこれから作りたい」「導入したが運用が回らない」といった、ツールだけでは解決しにくい課題を抱える企業に向きます。制度づくりから伴走支援を受けられる点が、ほかのタイプとの分かれ目になります。
マネジメント支援・1on1重視型(現場の1on1と実行を強めたい)
1on1・フィードバック・エンゲージメントサーベイなど、目標を現場のマネジメントに落とし込む支援に強いタイプです。目標を立てるだけでなく、日々の対話を通じて実行を後押ししたい、管理職のマネジメント負担を軽くしたい企業に適しています。評価制度の一元管理よりも、現場の運用を動かすことに力点があります。
OKR運用特化型(まずOKRの定着を優先したい/海外専用ツール含む)
目標ツリー・チェックイン・進捗可視化など、OKRの運用定着に機能を絞ったタイプです。人事評価の全機能は求めず、まずはOKRをスモールスタートで回したい企業に向きます。この領域には海外で開発された専用ツールも含まれ、日本語対応や国内サポートの範囲が製品ごとに異なるため、導入前にその点を確認しておくと安心です。
自社がどのタイプに適しているか、判断が難しいケースもあります。そうした場合に向けて、いくつかの質問に答えるだけで候補を絞り込める「30秒で終わる選定診断ツール」を以下にご用意しました。ぜひご活用ください。
人事評価・OKR管理システムの選び方・比較ポイント
ここからは、候補を絞り込むときに確認したい6つのポイントを解説します。自社の制度・体制に当てはめながら読み進めてください。
自社のOKR・評価制度に合う運用体制を組めるか
最初に確認したいのは、自社の評価制度や目標管理の運用サイクルを、そのまま製品上で再現できるかどうかです。OKRを四半期で回すのか、MBOを年次評価と接続するのか、コンピテンシー評価を組み合わせるのかによって、必要な機能は変わります。すでに評価制度が固まっている企業は製品を制度に合わせられるか、これから制度を作る企業は標準テンプレートや設計支援があるかで、見るべき点が分かれます。
現場が使い続けられる操作性(UI)か
人事評価・OKR管理システムは、人事だけでなく現場の管理職や一般社員が日常的に入力します。操作が分かりにくいと目標更新やチェックインが滞り、せっかくのデータが古いまま放置されます。実際に入力する層がストレスなく使えるかを、無料トライアルやデモ画面で確かめておくと、導入後の定着度を見積もりやすくなります。
テンプレート・カスタマイズで自社の制度に合わせられるか
目標や評価シートのテンプレートが充実していれば、導入時の設計負担を抑えてスモールスタートできます。一方で、独自の評価項目や等級制度を持つ企業では、項目・ワークフロー・集計ロジックをどこまで自由に設定できるかが重要です。テンプレートの手軽さと、カスタマイズの自由度のどちらを優先するかは、自社の制度の固まり具合によって判断が分かれます。
既存の勤怠・チャット・人材データと連携できるか
評価や目標のデータは、勤怠・給与・タレントマネジメントなど他の人事データと結びつくほど活用の幅が広がります。SlackやMicrosoft Teamsといったチャットツールと連携すれば、チェックインの通知やフィードバックを普段の業務フローに組み込めます。すでに利用しているシステムとAPIやCSVで連携できるかを確認しておくと、二重入力を避けられます。
制度設計・運用定着まで伴走支援を受けられるか
ツールを導入しても、評価制度そのものが曖昧だと運用は定着しません。制度設計のノウハウが社内に乏しい場合は、評価制度の構築支援や運用研修、専任担当による伴走サポートを提供するベンダーが選択肢になります。自社だけで運用を回しきれるか、外部の専門家の支援が必要かを見極め、サポートの範囲と費用を比較すると、導入後のつまずきを避けやすくなります。
料金・対応規模は自社に合い、人事評価とOKRの両方に対応できるか
料金は1ユーザーあたりの月額課金が中心で、従業員数や必要な機能によって総額が変わります。想定する利用人数で料金を試算し、対応規模が自社に合うかを確認しておくとよいでしょう。あわせて、人事評価(査定・360度評価)とOKR(目標ツリー・チェックイン)の両方をカバーできるか、片方に強い製品なら不足分をどう補うかまで見ておくと、導入後の追加コストを抑えられます。
【比較表】人事評価・OKR管理システムを徹底比較
ここからは、自社の課題や要件に合わせた客観的な比較・選定ができるよう、主要な人事評価・OKR管理システム23製品を、対応規模・人事評価機能・目標管理機能・1on1・制度運用サポート・料金・無料トライアルの観点で一覧にまとめました。
| サービス名 | カオナビ | タレントパレット | HRBrain | HRMOSタレントマネジメント | SmartHR(タレントマネジメント) | One人事[タレントマネジメント] | sai*reco/サイレコ | スキルナビ | 人事評価ナビゲーター | ジンジャー人事評価 | BizForecast HR | Talentify(タレンティファイ) | GooooN(グーン) | Hito-Compass(ヒトコンパス) | あしたのクラウドHR | あしたのチーム | Wistant | Co:TEAM/コチーム | WAKUAS(ワクアス) | HiManager(ハイマネージャー) | MotifyHR | Perdoo | Weekdone |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タイプ | 統合型 | 統合型 | 統合型 | 統合型 | 統合型 | 統合型 | 統合型 | 統合型 | 統合型 | 統合型 | 統合型 | 統合型 | 統合型 | 統合型 | 制度運用サポート型 | 制度運用サポート型 | マネジメント支援型 | マネジメント支援型 | マネジメント支援型 | マネジメント支援型 | マネジメント支援型 | OKR特化型 (海外専用・日本語UIなし) | OKR特化型 (海外専用・日本語UIなし) |
| 対応規模の目安 | 小〜大企業 | 中堅〜大企業 | 中堅〜大企業 | 中堅〜大企業 | 中小〜大企業 | 中小〜中堅企業 | 100名程度〜 | 中堅〜大企業 | 中小企業 | 中小〜中堅企業 | 中小〜大企業 | 中堅〜大企業 | 中小〜中堅企業 | 中堅〜大企業 | 中小企業〜 | 中小企業〜 | 中小〜中堅企業 | 中小〜中堅企業 | 中小〜中堅企業 | 中小〜大企業 | 中堅〜大企業 | 中堅〜大企業(海外) | 中小〜大企業(海外) |
| 人事評価(査定・360度評価) | ● | ● | △360度評価は別製品 | ● | ● | ● | ●評価機能はオプション | △スキル管理起点の評価 | ●360度は要確認 | ●評価シート電子化 | △MBO中心・360度は明示なし | ● | ● | ● | ● | ● | ●360度評価に対応 | ● | × | ●360度評価に対応 | ×人事考課機能は非搭載 | × | × |
| 目標管理(OKR・MBO) | ● | ● | ● | ● | △MBO中心・OKRは要確認 | △MBO中心・OKRは要確認 | ●MBO/OKRはオプション | △要確認 | △MBO(目標達成度評価) | △要確認 | ●MBO中心 | ● | △MBO中心(OKR訴求なし) | ● | ● | ● | ● | ● | ◎OKR特化・特許取得 | ● | ●OKR中心 | ◎OKR/KPI特化 | ◎OKR+週次報告(PPP) |
| 1on1・フィードバック | ● | ● | ● | ● | × | × | × | × | ●面談記録 | × | × | ● | ●面談運用が軸 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | △チェックイン中心 | ● |
| 制度・運用サポート | △導入時の専任支援 | △初期導入支援・ユーザー会 | △導入・運用サポート | — | — | △導入支援(有償) | △サポートプラン選択制 | ●スキル定義コンサル | ●制度構築コンサル(別途) | — | △導入サポート(有償) | △導入サポート(有償) | △導入時サポート | △導入支援 | ◎制度構築〜定着を伴走 | ◎制度構築〜運用をワンストップ支援 | ●研修・導入支援(オプション) | ●運用伴走(無償) | ●コンサル・研修 | ◎制度設計まで伴走(上位プラン) | ●コンサル・研修(有償) | △無料コーチング(50名〜・英語) | ●OKRコーチ(英語) |
| 料金(初期・月額) | 初期・月額とも要問い合わせ | 初期・月額とも要問い合わせ | 初期・月額とも要問い合わせ | 初期・月額とも要問い合わせ | 初期費用0円 月額は要問い合わせ | 初期・月額とも要問い合わせ | 初期費用 要問い合わせ 月額250円〜/名 | 初期費用 要問い合わせ 月額10万円〜(例) | 初期110,000円〜 月額5,500円〜 | 要問い合わせ (全製品共通の下限 月額300円〜/人) | 初期200,000円〜(導入支援) 月額9,000円〜(30名まで・Standard) | 無料プランあり(DB機能・99名まで) 有料機能は要問い合わせ | 月額15,000円〜 初期・プラン別は要問い合わせ | 初期・月額とも要問い合わせ | 初期・月額とも要問い合わせ | 要問い合わせ(コンサル込みの提案型) | 初期・月額とも要問い合わせ | 初期・月額とも要問い合わせ (機能別プランなし・一律料金) | 初期50,000円〜/100,000円〜 月額25,000円〜/50,000円〜(〜50名) | 初期費用なし 月額1,500〜3,000円/人(最低5万円/月〜) | 初期・月額とも要問い合わせ | 無料プランあり(5名まで) 有料 €6.40〜/人(外貨建て) | 無料プランあり(3名まで) 有料は人数連動(要確認) |
| 無料トライアル | △デモ・トライアルあり(期間非公開) | ×無料デモのみ | △要問い合わせ | △要問い合わせ | ● | ●30日間 | ●14日間 | ×デモ・資料のみ | △デモ環境あり | ●(期間非公開) | × | ● | — 要問い合わせ | — 要問い合わせ | ●デモ・トライアルあり | △要問い合わせ | ●30日間 | ● | △要問い合わせ | ●(期間非公開) | ● | ●無料プランあり(5名まで) | ●無料プラン+14日間 |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | ミーティングを予約する | ミーティングを予約する | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※凡例:●=対応/◎=特に手厚い/△=一部・オプション対応/×=非対応/—=公開情報なし・要問い合わせ。2026年9月時点の各社公式情報にもとづく内容です。機能の対応状況・提供形態(標準/オプション等)や料金は変更される場合があるため、最新情報は各社公式サイト・資料でご確認ください。
人事評価・OKR管理システムおすすめ23選
ここからは、23サービスをタイプ別に個別紹介します。各サービスの特徴・料金・向いている企業を確認し、気になった製品は資料請求で詳細を確かめてください。
人事評価・タレントマネジメント統合型
評価・目標管理・人材データを1つの基盤で一元運用したい企業に向くタイプです。人事評価とOKR/MBOを同じ製品でまとめて回したい場合の中心的な候補が並びます。
1. カオナビ(株式会社カオナビ)

カオナビは、人材データベースを基盤に、人事評価・目標管理(MBO/OKR)・360度評価・1on1・スキル管理・配置シミュレーションまでを一つのプラットフォームでカバーする、株式会社カオナビのタレントマネジメントシステムです。評価機能を単体で持つのではなく、人材管理基盤の一モジュールとして組み込んでいる点が特徴です。
MBO・OKR・コンピテンシー評価・360度評価に対応し、紙やExcelの評価シートをドラッグ&ドロップでクラウド上に再現できます。評価結果は同一基盤上の人材データベースや配置シミュレーションと連動するため、評価データをそのまま育成・配置の検討に活用できます。
ITRの人材管理市場調査では、ベンダー別売上金額シェアで8年連続1位と報告されています。料金は利用人数と選択モジュールに応じた個別見積もりで、具体的な金額は公開されておらず問い合わせが必要です。
2. タレントパレット(株式会社プラスアルファ・コンサルティング)

株式会社プラスアルファ・コンサルティングが提供するタレントパレットは、人材データの一元管理から人事評価・配置・育成・エンゲージメント分析までを統合したタレントマネジメントシステムです。数百名の成長企業から数万名規模の大企業・ホールディングスまでを対象範囲としています。
人事評価では、MBO・コンピテンシー評価・OKR・相対評価・9ボックス(人材を業績と能力の2軸9マスで捉える手法)・360度評価など複数の手法に対応し、最大20段階の承認フローや、中心化・極端化傾向を検知する評価バイアス分析を備えます。1on1記録をテキストマイニングで分析し、離職予兆ワードを検知できる点も特徴です。
運営会社はISMS(ISO/IEC 27001)などを取得し、2025年10月には政府情報システム向けのセキュリティ評価制度ISMAPのうち、リスクの低いSaaS向けの登録区分であるISMAP-LIUに登録しています。料金は利用人数に応じた個別見積もりで、具体額は公開されていません。
3. HRBrain(株式会社HRBrain)

HRBrainは、株式会社HRBrainが展開する人材プラットフォーム「HRBrain」シリーズの人事評価プロダクトです。評価シートの配布・提出督促・集計・分布確認までをクラウド上で完結でき、OKR・MBO・1on1などの目標管理手法にテンプレートで対応します。
同社のタレントマネジメント製品と人材データベースを共有でき、評価結果をスキル管理や配置シミュレーションへ連携できます。生成AIが自社の評価基準に沿って目標設定・振り返り記述の質をレビューする機能も備えます。ただし360度評価は別製品として提供されており、必須要件とする場合は追加契約が必要になる可能性があります。
導入事例では、評価シートの進捗管理や回収などの人事業務が約8割削減されたと公表されています。料金は利用人数に応じて変動し、具体額は公開されていません。
出典・参考資料(1件)
4. HRMOSタレントマネジメント(株式会社ビズリーチ)

人材紹介サービス「ビズリーチ」などを展開する株式会社ビズリーチ(Visionalグループ)が提供するHRMOSタレントマネジメントは、人材データベースを軸に、人事評価・360度評価・サーベイ・1on1・組織シミュレーション・スキル管理を1つのシステムで扱う人財活用システムです。
人事評価はMBO・OKR・コンピテンシー評価に対応し、評価シートを自由にカスタマイズできます。全10カテゴリー74問の組織診断サーベイと、メンバーのコンディションを4象限で可視化する個人サーベイの2種類を標準搭載する点が特徴です。
社内の人材データをAIで可視化し配置・抜擢に活かす「社内版ビズリーチ」も用意しています。料金はデータベース・ベーシック・社内版ビズリーチ・カスタマイズの4プラン構成で、金額は人数とプランに応じた個別見積もりです。
5. SmartHR(タレントマネジメント)(株式会社SmartHR)

SmartHRは、労務管理クラウドで蓄積した従業員データベースを基盤に、人事評価・従業員サーベイ・配置シミュレーション・キャリア台帳などをタレントマネジメント機能群として提供します。運営は株式会社SmartHRです。
人事評価では、MBO・業績評価・情意評価・能力評価・360度評価に対応した評価シートを作成でき、各目標へのウェイト設定や計算式の埋め込みが可能です。評価結果から給与・賞与をシミュレーションし、CSV形式で出力する機能も備えます。
初期費用・サポート費用は0円で、月額は従業員数や利用機能に応じた見積もりです。人事評価機能はHRストラテジープランやタレントマネジメントプランで利用できます。
6. One人事[タレントマネジメント](One人事株式会社)
![One人事[タレントマネジメント]の公式サイト画面](https://i0.wp.com/wpcatalog.cryptobk.jp/wp-content/uploads/2026/09/one-jinji-talent-management-sitecapture.png?resize=1200%2C517&ssl=1)
One人事[タレントマネジメント]は、One人事株式会社が提供する統合型クラウド人事労務システム「One人事」のうち、人事評価・目標管理・人材データ活用を担うモジュールです。労務・勤怠・給与を含む全機能が単一の人事データベース「OneDB」上で動作する構成を採ります。
人事評価はMBO・360度評価・コンピテンシー評価などのテンプレートに対応し、ドラッグ&ドロップで評価シートをカスタマイズできます。評価者間のばらつきを画面上で調整でき、給与システムとの連携で評価結果を自動反映します。
給与・労務・勤怠・タレントマネジメントを必要な範囲だけ選んで契約できるため、既存システムを残したまま一部機能のみを導入することもできます。全製品共通で30日間の無料トライアルがあり、料金はアカウント数に応じた個別見積もりです。
7. sai*reco(サイレコ)(株式会社アクティブアンドカンパニー)

「人事を戦略に変える」を掲げるsai*reco(サイレコ)は、組織・人事コンサルティングを手がける株式会社アクティブアンドカンパニーが提供するクラウド型のHRオートメーションシステムです。組織・人事情報の一元管理、組織図作成、人事評価、スキル管理、分析レポートなどを備えます。
MBO・OKR評価・コンピテンシー評価・360度評価などをオプションとして選択・組み合わせられ、特定の評価手法に固定されない設計です。基準日を指定して過去時点の組織構成を再現できる組織図の履歴管理や、KING OF TIMEとの連携による勤怠データを掛け合わせた離職傾向分析にも対応します。
月額費用は1名あたり250円〜が公式の目安で、規模が大きいほど単価が下がる数量割引があります。14日間の無料トライアルを利用できます。
8. スキルナビ(株式会社ワン・オー・ワン)

スキルナビは、株式会社ワン・オー・ワンが提供する、従業員のスキル・資格・研修受講歴を一元管理して育成・配置・人事評価に活用するスキルマネジメントシステムです。人事評価単体ではなく、スキルを起点に人材を扱う設計が特徴です。
スキル管理・資格管理・研修管理・キャリアモデル・異動シミュレーションなどの標準機能を備え、本人評価・マネージャー評価・相対評価による多面的な評価データの収集に対応します。ISO30414(人的資本の情報開示に関する国際的なガイドライン)やiCD、職業能力評価基準といったスキル標準への対応を訴求している点も特色です。
NEXCO中日本サービスの事例では、対象者を約300名から420〜430名へ増やしつつ、従来と同じ約1カ月半で評価を完了しています。料金は利用人数に応じた従量制で、具体額は問い合わせが必要です。
出典・参考資料(1件)
9. 人事評価ナビゲーター(株式会社日本経営)

人事評価ナビゲーターは、人事コンサルティングを本業とする株式会社日本経営が提供する、中小企業向けのクラウド型人事評価システムです。紙・Excelでの評価運用を電子化し、評価シートの作成・提出・回収・集計を一元管理します。
目標達成度評価(MBO型)の目標設定・承認・自己評価のワークフローや、フィードバック面談・行動観察メモの記録、部署・等級ごとの評価のばらつきの可視化に対応します。提供元は、評価制度そのものの構築を支援するコンサルティングも別途手がけています。
料金は初期費用110,000円〜、月額5,500円〜(2機能プラン)、3機能プランで8,250円〜と、金額を公開している点が中小企業向けの特徴です。
10. ジンジャー人事評価(jinjer株式会社)

ジンジャー人事評価は、jinjer株式会社の統合型人事システム「ジンジャー」のうち、タレントマネジメント領域に属する人事評価モジュールです。紙・Excel・表計算ソフトで行っていた評価シートの作成・配布・回収・集計を電子化します。
評価シートはテキスト・チェックボックス・計算式などを組み合わせて自由に設計でき、OR/AND条件をステップ単位で設定する評価フローや、項目単位の権限設定を備えます。2025年には、評価のばらつきを調整するパネルや、評価結果を給与へ自動反映する機能を実装しています。
勤怠・給与・労務など他モジュールと共通基盤で利用でき、評価から昇給・賞与反映までの一気通貫運用を志向しています。料金は利用製品と人数で決まり、人事評価単体の金額は公開されていません。
11. BizForecast HR(プライマル株式会社)

BizForecast HRは、予算管理・連結会計を含むグループ経営管理システム「BizForecast」シリーズの人事評価・目標管理(MBO)モジュールです。プライマル株式会社が提供し、目標設定から自己評価・評価面談・最終承認・集計までの評価ワークフローを、Excelライクなインターフェースで運用できます。
中小〜中堅向けのStandard Editionと、大規模組織向けにフルカスタマイズできるEnterprise Editionの2種類があり、評価項目・評価者構成・承認フローを組織・職種・等級ごとに設定できます。経営管理の基盤と同じ設計のため、人件費シミュレーションなど経営管理の観点でも活用できます。
Standard Editionは30ユーザーまで年払い月額9,000円(税抜)、追加は10名単位で月額3,000円と料金を公開しており、Enterprise Editionは要問い合わせです。
12. Talentify(株式会社kickflow)

2026年9月に正式リリースされたTalentifyは、クラウドワークフロー「kickflow」を手がける株式会社kickflowによる、中堅・大企業向けのAIタレントマネジメントシステムです。従業員データベース・人事評価・360度評価・1on1・サーベイ・スキル管理・学習管理・後継者育成などを1つのプラットフォームに統合しています。
人事評価はOKR/MBOの目標設定から自己評価・キャリブレーション(評価者間の目線合わせ)・等級/報酬決定・フィードバックまでを一気通貫で扱い、特許出願中のキャリブレーション機能で評価分布の妥当性や予算との整合性を検証できます。1on1のAI議事録・要約や、360度評価での不適切表現の自動検知など、AIを前提とした機能を備えます。
従業員データベース機能を最大99アカウントまで無料で使えるプランを用意し、人事評価やAIなどの機能はオプション単位で選択する従量課金制です。具体的な金額は要問い合わせとなっています。
13. GooooN(株式会社ビジネスネットコーポレーション)

上司と部下の面談を軸に、目標管理と人事評価を運用するのがGooooNです。株式会社ビジネスネットコーポレーションが提供し、目標設定から進捗確認、評価までを一連の流れで管理します。面談記録を蓄積しながら、評価の納得感を高める運用を想定した設計です。
目標管理はMBOの考え方に沿っており、OKRという名称での訴求はありません。料金は月額15,000円からで、プラン別の詳細は問い合わせが必要です。面談を軸に評価制度を回したい企業に向いた選択肢といえます。
14. Hito-Compass(カシオヒューマンシステムズ株式会社)

カシオ計算機の子会社であるカシオヒューマンシステムズが提供するタレントマネジメントシステムが、Hito-Compassです。人材情報管理のFinder、目標管理・評価のPromise、スキル管理・1on1のCareerという3つのパックで構成され、必要な範囲から導入できます。
目標管理はMBOとOKRの両方式に対応し、コンピテンシー評価や360度評価も利用できます。3つのパックから必要な範囲を選んで導入できるため、現行の評価運用に沿ってシステム化したい企業に向く構成です。料金は初期費用・月額とも公開されておらず、問い合わせが必要となります。
制度設計・運用サポート型
評価制度づくりから運用定着まで、コンサルティングを併走させて支援してほしい企業に向くタイプです。ツールの機能だけでなく、制度と運用の伴走支援に強みを持つサービスを紹介します。伴走支援の手厚さは比較表の「制度・運用サポート」列でも横断して見比べられ、上位プランで制度設計まで伴走する製品は他タイプにもあります。伴走を軸に選ぶなら、同じ列を合わせて確認してください。
15. あしたのクラウドHR(株式会社あしたのチーム)

目標設定から評価・査定・分析までを1つの基盤で回すクラウド型の人事評価システムです。株式会社あしたのチームが提供し、MBO・OKR・コンピテンシー評価・360度評価など複数の評価手法を同じ画面で運用できます。
特徴は、目標の質を自動でチェックするAI目標添削と、評価者ごとの評価の偏りを見える化する甘辛分析です。評価結果は給与・賞与シミュレーションを通じて査定・確定まで扱えるため、目標設定から報酬反映までを同じシステム内で完結できます。
導入時は専任コンサルタントが評価制度の構築を支援し、導入後もオンラインサロンなどで定着をサポートします。料金は初期費用・月額とも公式で非公開のため、詳細は要お問い合わせです。
16. あしたのチーム(株式会社あしたのチーム)

人事評価制度の構築・見直しから、クラウド導入・運用、社員教育までをワンストップで支援する人事評価サービスです。ツール単体の提供ではなく、専任コンサルタントの伴走を前提にしている点が中核にあります。
支援は「人事制度の構築」「あしたのクラウドHRによる評価業務のクラウド化」「運用の定着支援」の3段階で構成されます。制度や評価が現場に根づかないという導入後の課題に、人の伴走と仕組みの両面から向き合う設計です。評価者研修や管理職向けコーチングまで含みます。
導入企業4,000社以上、中小企業シェアNo.1(デロイト トーマツ ミック経済研究所調査)を背景に持ちます。料金は予算に応じた提案型で公式非公開のため、詳細は要お問い合わせです。
マネジメント支援・1on1重視型
現場の1on1・フィードバックを通じて、目標の実行を強めたい企業に向くタイプです。管理職のマネジメントを支え、目標を日々の対話に落とし込むサービスが揃います。
17. Wistant(株式会社フルート)

株式会社フルートが提供する、1on1・目標管理(MBO/OKR)・フィードバック・評価・マネジメント分析をひとつのプラットフォームに統合したピープルマネジメントの実行支援ツールです。機能ごとにツールを分けず、人材の育成・定着に関わる運用をまとめて回せます。
1on1では事前アンケートからアジェンダを生成し、実施率や充実度を分析できます。目標は全社から個人までツリービューで紐付けて進捗を確認でき、マネジメントの状態は6項目のスコアとしてレーダーチャートで可視化されます。
導入前に試したい場合は30日間の無料トライアルが用意されています。管理職のマネジメントを数値で振り返りながら、1on1と目標運用を現場に定着させたい企業に適したツールです。料金は要問い合わせです。
18. Co:TEAM(コチーム)(株式会社FAZOM)

日常の1on1の記録や目標の進捗データを、そのまま人事評価に反映できる点を軸にしたパフォーマンス・マネジメントSaaSです。株式会社FAZOM(旧・株式会社O:)が提供し、1on1・目標管理(MBO/OKR)・人事評価・フィードバックを1つの基盤で連携させます。
個人の目標は1on1のアジェンダに自動で反映され、1on1の頻度やテーマの偏りも可視化できます。蓄積した行動やプロセスのデータを評価シートに連動させるため、期末の評価に日々の実態を織り込めます。
料金は機能別のプランを設けず一律で、金額は要問い合わせです。サポート費用は無料で、無料トライアルも用意されています。1on1や目標管理のデータを評価まで一貫してつなげたい企業に適しています。
19. WAKUAS(ワクアス)(株式会社アジャイルHR)

OKRと1on1の連動に特化したクラウドサービスで、個人のOKRを他メンバーのOKRとネットワーク状に紐付けて可視化します。運営は株式会社アジャイルHRで、2018年提供の「1on1navi」を2022年11月にリニューアルしたサービスです。
全社・組織・チーム・個人の各階層でOKRの進捗を色分け表示し、サポートが必要なチームやメンバーを把握できます。OKRと1on1を連動させる機能では特許を取得しており(2023年1月)、FISCガイドライン(金融機関等のシステムに求められる安全対策基準)に準拠したセキュリティ対応も公式サイトで明示しています。
料金は、OKRと1on1を備えるパフォーマンスプランが初期設定料100,000円・月額利用料50,000円(50名まで)、1on1機能に絞った1on1プランが初期設定料50,000円・月額利用料25,000円(50名まで)です。目標の実行を1on1と一体で進めたい企業に適した構成です。
20. HiManager(ハイマネージャー)(ハイマネージャー株式会社)

ツールの提供に人事コンサルティングを組み合わせて届けるピープルマネジメント・プラットフォームです。OKR/MBO・1on1・フィードバック・称賛・人事評価(360度評価)・エンゲージメントサーベイを1つに統合し、提供元のハイマネージャー株式会社にはPwCコンサルティング出身の人事コンサルタントが在籍します。
1on1では、部下が受けた称賛やフィードバック、週次の状況、目標の進捗を参照しながら面談でき、面談用や評価用など複数のアジェンダテンプレートを設定できます。日々のマネジメント履歴を評価時に参照できる設計です。
初期費用はなく、月額はスイートプランが1人1,500円、コンサルティングプランが2,000円、プレミアムプランが3,000円で、いずれも年間契約です(最低契約金額あり)。プランの違いは機能ではなく、制度づくりや評価設計をどこまで伴走支援するかにあります。制度設計から運用定着まで外部の支援を受けたい企業に合います。
21. MotifyHR(株式会社アックスコンサルティング)

離職防止とエンゲージメント向上を主軸に、オンボーディング・OKR(目標管理)・1on1を組み合わせた人材開発プラットフォームです。株式会社アックスコンサルティングが提供し(原開発は株式会社モティファイ)、エンゲージメントの可視化から日々のフォローまでを一続きで支援します。
1on1は面談ログを記録し、議題を事前に設定でき、担当者が変わってもログを引き継げます。メール・Slack・SMSでのリマインド通知にも対応します。エンゲージメントサーベイではeNPS(社員推奨度)をスコア化し、退職リスクの高い社員を早期に把握できます。
導入事例では、従業員600名規模の企業で新卒1年目の離職率が13%から3%に下がった実績が公表されています。基本機能を対象とした無料トライアルがあり、料金は要問い合わせです。1on1とサーベイで定着・育成を後押ししたい企業向けの選択肢です。
出典・参考資料(1件)
OKR運用特化型
まずはOKRの設定・進捗管理を強化したい企業に向くタイプです。ここで紹介するのは海外発の専用ツールが中心のため、日本語で運用しながらOKRの定着を優先したい場合は、比較表の「目標管理(OKR・MBO)」列が充実した統合型やマネジメント支援型の国内製品も候補になります。
22. Perdoo(Perdoo GmbH)

Perdooは、ドイツ・ベルリンを拠点とするPerdoo GmbHが提供するOKR・戦略実行管理ツールです。公式サイトは英語のみで、日本語UIや国内サポート体制は確認できず、国内で使う場合は英語での運用が前提になります。
企業戦略とOKRを結びつけて可視化するStrategy Mapを無料プランから使える点が特徴で、OKRとKPIを同じ画面で並行して管理できます。定期的なチェックイン(進捗更新)やAIアシスタントによる目標文の作成支援も、無料プランを含む全プランに備わります。
料金はユーザー単位で、最大5ユーザーまでの無料プランに加え、ダッシュボードやSSOを含むPremium(ユーザーあたり月額€6.40〜)、ボードビューを追加するSupreme(同€8.00〜)が用意されています。中堅〜大企業やリモートチームでの利用を主な対象としています。
23. Weekdone(Weekdone OÜ)

Weekdoneは、エストニア・タルトゥのWeekdone OÜが2012年から提供するツールで、四半期のOKRと週次の進捗報告を組み合わせて運用できるのが特徴です。公式サイト・ヘルプは英語のみで、日本語UIや国内代理店・サポートは確認できません。
全社・部門・チーム・個人の階層でObjectivesとKey Resultsを設定し、週次のPPP(Plans/Progress/Problems=計画・進捗・課題)と紐づけて進捗を可視化します。パルスサーベイやフィードバック・称賛、1on1のアジェンダ管理も備え、目標管理と週次の実行を一体で回せます。
料金はユーザー数に応じた従量課金で、公式サイトは人数を入力して金額を確認する料金計算ツール形式のため、固定額は公開されていません。3ユーザーまでは全機能を無料で使え、4ユーザー以上は14日間の無料トライアルが用意されています。
人事評価・OKR管理システムの導入メリットと注意点
ここでは、導入で得られる価値と、運用上の制約の両面を整理します。導入可否を判断する材料としてご覧ください。
導入するメリット
最大のメリットは、目標と評価のデータが1か所に集まり、進捗と成果が可視化されることです。全社から個人までの目標がツリーでつながるため、部門をまたいだ方向づけがしやすくなり、期末に評価が集中していた作業も分散できます。
評価の集計やフィードバックの記録が仕組みとして残る点も見逃せません。評価者ごとの偏りをデータで把握でき、面談やチェックインの履歴をたどれるため、公平性の説明や人材配置・育成の判断に活かせます。
導入・運用の注意点(デメリット)
一方で、ツールを入れただけで運用が回るわけではありません。目標設定の基準、チェックインの頻度、1on1や振り返りの進め方といった運用ルールを決めないまま導入すると、入力が滞り、目標が形だけ残る状態に陥りやすくなります。会議体と責任者を先に決めておくことが定着の前提になります。
費用と初期の設計工数も見込んでおく必要があります。人数分の月額に加え、評価制度の設計や既存データの移行に時間がかかるため、対象部門と試行期間を絞って始め、運用を確かめてから全社へ広げると無理がありません。
人事評価・OKR管理システムの費用相場
ここでは、導入にかかる費用のおおよその目安を整理します。2026年9月時点での一般的な傾向であり、実際の金額は各社の公式情報でご確認ください。
クラウド型(SaaS)が中心で、料金は1ユーザーあたりの月額課金が一般的です。中小〜中堅企業向けでは1名あたり月額数百円〜数千円程度が目安となり、初期費用は無料のものから、制度設計や導入支援を伴うもので数十万円規模まで幅があります。従業員数や必要な機能によって総額が変わるため、想定する利用人数で試算することが欠かせません。
制度構築コンサルや運用研修を組み合わせる伴走支援型や、大企業向けの上位プランでは、料金を公開せず個別見積もりとするベンダーが少なくありません。こうした製品は「要お問い合わせ」と表記される場合が多いため、比較段階で複数社の見積もりを取り、機能とサポートの範囲を揃えて比べると判断しやすくなります。
無料で使えるツール・無料トライアルの扱い
OKRだけであれば、GoogleスプレッドシートやExcel、Google re:Workが公開する目標設定テンプレートなど、無料の手段で始めることもできます。少人数の試行には向きますが、権限管理・履歴・1on1連携・部門横断の集計が必要になると、無料ツールでは運用に限界が出やすくなります。
有料製品の多くは、契約前に一定期間の無料トライアルを用意しています。継続的に無料で使えるプランは限られるため、まずはトライアルで操作性と自社の運用への合い方を確かめ、そのうえで有料プランの費用対効果を判断する進め方が現実的です。
OKR・人事評価を定着させる運用のポイント(1on1・チェックイン)
ここでは、導入後にOKRや評価が形骸化しないための運用の勘所を整理します。ツールの機能と結びつけて押さえておくと、定着までの道筋が描きやすくなります。
運用の中心になるのが、週次などの頻度で進捗を確認するチェックインと、上司と部下の1on1です。目標を立てたあとに放置せず、短いサイクルで達成度を更新し、対話を通じて障害を取り除いていくことで、目標が日々の業務とつながります。多くの製品がチェックインや1on1の記録機能を備えているのは、この運用を支えるためです。
OKRの採点は0〜1.0のスケールで行い、達成率が常に満点に届くようなら目標が控えめすぎるとされます。Googleは達成度の「スイートスポット」を60〜70%と説明しており、100%を前提にしない考え方が定着のカギになります。この点を踏まえると、OKRの達成度を賃金評価にそのまま連動させる運用は、挑戦的な目標設定を妨げやすいと分かります。
定着させるには、目標設定の基準・チェックインの頻度・1on1・振り返りといった会議体を決め、運用の責任者を置くことが欠かせません。制度設計や運用が社内だけでは回りにくい場合は、伴走支援を提供するサービスを選び、運用ルールの設計から支援を受ける方法も検討に値します。
まとめ
本記事では、人事評価・OKR管理システムの基本機能・費用相場・選び方を整理し、23サービスを4つのタイプ別に紹介しました。
選定でまず重要なのは、自社の運用目的を見極めることです。人事評価とタレントマネジメントの一体運用、制度づくりからの伴走支援、現場の1on1による実行強化、OKRの定着優先のどれに力点を置くかが定まれば、適したタイプが絞れ、機能・料金・サポートの比較軸も明確になります。当たりを付けたうえで、気になる製品の資料を見比べて検討を進めてください。
気になった製品は、各社の公式サイトや資料で機能・料金の詳細を確認し、比較検討を進めてください。MCB FinTechカタログでは、気になる製品の資料請求やミーティング予約をまとめて申し込めます。
よくある質問(FAQ)
Q. 人事評価・OKR管理システムとは何ですか?
A. 人事評価・OKR管理システムとは、人事評価(査定・目標管理・タレントマネジメント)とOKR(目標設定・進捗管理)を、クラウド上で一元化・効率化するシステムです。目標の設定から週次のチェックイン、評価、報酬への反映までを1つの仕組みでつなぎ、Excelや紙で分断されがちな「目標管理」と「人事評価」を接続します。
Q. 人事評価・OKR管理システムで扱うOKRと人事評価(MBO)は何が違いますか?
A. OKRと人事評価(MBO)の主な違いは、OKRが四半期単位で回す挑戦的な目標の枠組みで、達成度を報酬・査定に直結させない点にあります。年次評価と結びつけて査定するMBOに対し、OKRは達成度60〜70%を「スイートスポット」とする考え方が本来です。
達成度をそのまま賃金評価に連動させると挑戦的な目標設定を妨げやすいため、システム選びでは、人事評価とOKRを接続しつつ、OKRの達成度を査定に直結させない運用ができるかが土台になります。
出典・参考資料(2件)
Q. 人事評価・OKR管理システムはどのような企業に向いていますか?
A. 人事評価・OKR管理システムは、目標設定・進捗確認・評価集計をExcelや紙で回していて手間や抜け漏れに悩む企業や、OKRが定着しない・評価が主観的といった課題を抱える企業に向いています。従業員数が増えて手作業の集計が限界に近づいた組織や、目標管理と人事評価を分断させず一体で運用したい企業が主な対象です。
Q. 人事評価・OKR管理システムは何人規模から必要ですか?
A. 人事評価・OKR管理システムは、人数だけで決めるより、部門をまたぐ目標共有や週次の進捗確認が増え、Excelでの更新漏れや集計の負荷が出てきた時点が導入の目安です。少人数でも手作業に限界を感じているなら、まずは対象部門と試行期間を絞って試す価値があります。
Q. 人事評価・OKR管理システムの導入費用はどれくらいですか?
A. 人事評価・OKR管理システムの費用は、クラウド型(SaaS)で1ユーザーあたり月額数百円〜数千円程度が目安、初期費用は無料のものから制度設計・導入支援を伴うもので数十万円規模まで幅があります。総額は従業員数と必要な機能で変わります。
伴走支援型や大企業向けの上位プランは、料金を非公開の個別見積もりとするベンダーも少なくありません。想定する利用人数で試算し、複数社の見積もりを機能・サポートの範囲を揃えて比べると判断しやすくなります。
Q. 無料で使える人事評価・OKR管理システムはありますか?
A. 無料の選択肢は、OKRだけならGoogleスプレッドシートやGoogle re:Workの目標設定テンプレートなどで始められますが、権限管理・履歴・1on1連携・部門横断の集計まで必要になると無料ツールでは限界が出ます。
有料製品は継続的に無料で使えるプランこそ限られるものの、多くが契約前の無料トライアルを用意しています。操作性と自社の運用への合い方を試してから、有料プランの費用対効果を判断できます。
Q. ツールを導入すれば人事評価・OKRは定着しますか?
A. 人事評価・OKR管理システムは、ツールを導入しただけでは定着しません。目標設定の基準・チェックインの頻度・1on1・振り返りといった運用ルールと会議体を決め、運用の責任者を置くことが定着の前提になります。ツールは可視化と更新を助けますが、制度設計や運用が社内だけでは回りにくい場合は、評価制度の構築支援や運用研修などの伴走支援を提供するサービスを選ぶ方法も検討に値します。
Q. 自社に合う人事評価・OKR管理システムのタイプはどう選べばよいですか?
A. 自社に合うタイプは、運用の力点をどこに置くかで見極めます。人事評価とタレントマネジメントを一体で運用したいなら「人事評価・タレントマネジメント統合型」、制度づくりから伴走支援を受けたいなら「制度設計・運用サポート型」が軸になります。
現場の1on1で実行を強めたいなら「マネジメント支援・1on1重視型」、まずOKRの定着を優先したいなら「OKR運用特化型」が候補です。運用目的が定まると、機能・料金・サポートの比較軸も絞り込みやすくなります。
法人向けサービスを課題別に探すならMCB FinTechカタログ
MCB FinTechカタログでは、決済・金融・バックオフィス領域の法人向けサービスを課題別に探し、気になるサービスの資料をまとめて請求できます。人事評価・OKR管理システムのほかの課題も、あわせてご確認ください。
MCB FinTechカタログに掲載しませんか?
MCB FinTechカタログでは、掲載企業様を募集しています。マネックスグループの金融実務ノウハウを活かした独自の評価軸と検索設計により、導入検討者が最適なサービスを効率的に発見できる法人向け比較プラットフォームです。掲載後は管理画面から料金表や導入事例を随時更新でき、常に最新の情報を訴求可能。まずは下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。













