動画や高解像度の画像、CADや点群などの設計データを日々扱っていると、ストレージの空きはあっという間に消えていきます。無料枠や既存プランの容量では足りず、かといってNASやファイルサーバーを増設・運用し続けるのも手間がかかります。
クラウドに移せば容量の心配から解放されそうですが、いざ選ぼうとすると「何GB・何TBまで、いくらで使えるのか」がサービスごとにばらばらで、横並びで比べにくいのが実情です。「容量無制限」とうたうプランも、対象プランや追加費用まで読み解かないと、本当に無制限なのか判断がつきません。
本記事では、大容量データの保存・共有に使えるオンラインストレージ(クラウドストレージ)15サービスを比較します。何GB・何TBまで使えるかの容量帯と実額、大手クラウド型・容量課金型・転送型という3つの選び分け、後から効く制約までを整理しました。自社の用途と予算に合う一本を見つけるための判断材料としてご活用ください。
また、貴社の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
目次
オンラインストレージ(クラウドストレージ)とは|大容量データを扱う前の基礎
オンラインストレージ(クラウドストレージ)は、インターネット経由でファイルを保存・共有できるサービスです。「オンラインストレージ」と「クラウドストレージ」は同じ対象を指す言葉で、本記事でも同義として扱います。
本記事が対象にするのは、数十GBから数TB規模のデータを扱う事業者です。個人の写真バックアップではなく、動画・高解像度画像・設計データや大量の業務ファイルを、社内外で保存・共有する場面を想定しています。容量の見積もりを誤ると、契約後すぐに空きが足りなくなるため、まず自社が扱うデータのサイズ感をつかんでおくと選定がぶれません。
本記事は数ある選定軸のなかから「大容量」に絞って掘り下げます。容量だけでなくセキュリティや外部連携、料金体系まで含めて法人向けのクラウドストレージを広く見比べたい場合は、カテゴリ全体を扱う次の記事もあわせてご覧ください。
写真・動画・設計データの容量目安
大容量かどうかは、扱うデータの種類でイメージがつかめます。以下は一般的な目安です。
- 高解像度のデジタル写真(2,400万画素・JPEG):1枚あたり約5MB前後
- 4K動画:1時間あたり約20〜30GB(フルHDでも1時間で数GB)
- CAD・点群などの設計データ:1案件で数GB〜数十GBに達することもある
たとえば1TBの容量があれば、5MB前後の写真なら約20万枚、1時間あたり20〜30GBの4K動画なら約33〜50時間分(30分の動画なら約66〜100本)を保存できる計算です。一方で4K動画や設計データを扱う現場では、無料枠の数十GBはもちろん、数百GBのプランでも短期間で埋まることが珍しくありません。だからこそ、どの容量帯までいくらで使えるかを最初に確かめておくと、後戻りが減ります。
何GB・何TBまで、いくらで使えるか(容量帯×実額の一覧)
ここからは、大容量ストレージが実際に何GB・何TBまで、いくらで使えるのかを容量帯ごとに整理します。無料枠から無制限まで、代表的な選択肢と料金の目安を段階で並べました。
| 容量帯 | 主な選択肢(代表例) | 料金の目安 |
|---|---|---|
| 無料枠(〜数十GB) | Box 個人無料10GB、セキュアSAMBA 無料2GB・3名まで、各社トライアル | 0円 |
| 100GB前後 | コワークストレージ スタート(100GB) | 月2,750円〜(税込) |
| 1TB前後 | ABLENETストレージ ベーシック(1TB)、使えるファイル箱 スタンダード(1TB)、Fileforce Unlimited-1(1TB) | 月19,800円〜(税込。ABLENETストレージ1TB。使えるファイル箱は通常25,520円/税込) |
| 10TB級 | GigaCC SHARERN(10TB)、Fileforce Unlimited-10(13TB)、DirectCloud Premium(12TB) | GigaCC SHARERN 月170,000円/税別、Fileforce Unlimited-10 月216,000円/税別、DirectCloud Premium 月260,000円/税抜(追加容量は要問い合わせ) |
| 容量無制限 | Box(Business以上でストレージ無制限) | 要見積(公式に円建て実額の掲載なし) |
※2026年9月時点の各社公式料金ページによる。税込・税別が混在するため各行に併記。Box の無制限プランは公式に円建て実額の掲載がなく要見積。
無料枠や100GB前後で足りる段階から、TB単位で積み増す段階、上限を設けない無制限まで、容量帯によって選択肢と費用感は大きく変わります。国産の容量課金型では、DirectCloudのように最大100TBまで段階的に積み増せるサービスもあります。一方、公式に「容量無制限」を掲げられるのは、後述のとおり現状ではBoxのビジネスプラン以上に限られます。
大容量ストレージの3タイプ(大手クラウド型/容量課金型/転送型)
大容量ストレージは、容量をどう確保し、何に使うかで大きく3つのタイプに分かれます。「貯めて共有・共同編集したいのか」「大容量を相手に送りたいのか」、そして「無制限で使いたいのか、必要な分だけ積み増したいのか」で、向くタイプが変わります。

大手クラウド型:ユーザー課金で大容量まで拡張する(無制限はBoxのみ)
利用人数に応じて契約する大手クラウドストレージは、チームでの共同編集や権限管理に強く、大容量まで広げられます。ただし「容量無制限」を公式にうたえるのはBoxのビジネスプラン以上で、Dropbox BusinessやGoogle Workspaceは大容量ではあるものの上限が設けられています。この違いは次章で書き分けます。
Box、Dropbox Business、Google Workspace(Google Drive)などが該当します。海外拠点や外部パートナーとの共同作業を重視する場合に選ばれやすいタイプです。
容量を積み増して大容量にできる容量課金型
保存容量ごとに契約し、必要な分だけTB単位で追加していくタイプです。国内サーバー・国内サポートの国産サービスが中心で、多くはユーザー数を問わず使えるため、大人数でも席数を気にせず大容量を確保できます。ただし同じグループでも、OneDrive for BusinessとFleekdriveはユーザー単位の課金で、容量も利用人数に応じて積み上がる点が異なります。
DirectCloud、Fileforce、セキュアSAMBA、使えるファイル箱、コワークストレージ、ABLENETストレージ、OneDrive for Business、Fleekdrive、Everidays、Smooth Fileなどが該当します。国内保管や国内サポートを重視する事業者に向きます。
大容量ファイルの受け渡し・共有に向く転送型
「貯める」より「大容量を相手に送る・一時的に共有する」ことが主目的のタイプです。共同編集の基盤ではありませんが、単発で数十GB規模のファイルを送るなら軽快に使えます。1ファイル最大100GBまで送れるGigaCCのOKURNなどが代表格です。
Bizストレージ ファイルシェアのように、社内外の共有フォルダ運用に向くサービスもあります。ただし社外への送信容量には上限があるため、送りたいファイルのサイズをあらかじめ確かめておく必要があります。
「容量無制限」の中身を確かめる
「容量無制限」という言葉は魅力的ですが、その中身はサービスごとに異なります。ここでは、無制限をうたう大手クラウドストレージの対象プラン・人数条件・1ファイル上限を並べて確かめます。
| サービス | 対象プラン | 容量無制限 | 1ファイル上限 | 最低ユーザー数 |
|---|---|---|---|---|
| Box | Business以上 | ◯(公式に無制限) | 5GB(Business)〜500GB(Enterprise Advanced) | 3ユーザー(Enterprise Advancedは35) |
| Dropbox Business | Advanced | △(大容量だが上限あり) | — | 3ライセンス(Standardは最小要件なし) |
| Google Workspace | Business/Enterprise | △(無制限プランなし) | 5TB/ファイル | ユーザー単位の枠を組織で合算 |
※2026年9月時点の各社公式情報による。
Boxはビジネス向けプラン以上でストレージ容量を無制限としており、公式にも次のように案内されています。
Boxをビジネスでお使いになる場合には、容量無制限かつセキュリティ要件を設定することが可能な有償プランをご選択いただく必要がございます。
出典:Box 公式「無料版/トライアル」ページ|株式会社Box Japan
一方、Dropbox Businessは大容量ですが、無制限ではありません。上位のAdvancedでもチーム合計15TBからで、購入できる容量の上限は1,000TBです。クォータを超えるとファイルの同期が停止する仕様のため、「必要なだけ無限に増やせる」わけではない点に注意が必要です。
出典・参考資料(1件)
Google Workspaceにも上限のない無制限プランはなく、各ユーザーに割り当てた容量を組織で共有するプール方式です。公式の料金ページでは次のように説明されています。
Google Workspace では、組織内で共有できる柔軟なストレージ プールが各ユーザーに提供されます。Business Starter ではユーザー 1 人あたり 30 GB、Business Standard では 2 TB、Business Plus と Enterprise Plus では 5 TB のストレージ プールをご利用いただけます。
出典:Google Workspace 料金ページ|Google
「大容量」で選ぶ本記事では、無制限は選択肢の一つとして位置づけ、有限の大容量プランと合わせて扱います。無制限をうたうプランでも、対象プランの条件や1ファイル上限は上の表のとおりサービスごとに異なるため、実際の使い方に耐えるかを条件まで確かめて選ぶことが大切です。
大容量ストレージの選び方
大容量ストレージを自社の用途に合わせて絞り込むための観点を、4つに分けて解説します。容量の数字だけでは見えにくい部分を先に押さえておくと、契約後の行き詰まりを避けられます。
後から効く制約:1ファイル上限・帯域(転送量)・無制限プランの人数条件は十分か
大容量ストレージは、契約容量の数字だけで選ぶと後で行き詰まることがあります。とくに確認したいのは、1ファイルあたりの上限サイズ・帯域(転送量)・無制限プランの人数条件の3点です。
1ファイル上限はサービスで幅があります。Boxはプランに応じて5GB〜500GB、Google Driveは5TB、GigaCCのOKURNは1ファイル100GBまで送れます。一方で、社外への送信を合計2GBまでとするサービスもあり、数十GBの動画を丸ごと扱う場合はこの上限が実務の壁になります。
無制限や大容量のプランでも、最低ユーザー数が条件になることがあります。Boxは3ユーザーから、国産の容量課金型の多くはユーザー数を問わずに使えます。帯域の月次上限を公式に明記する法人向けサービスは多くありませんが、記載がある場合は転送量も合わせて確認しておくと安全です。
国内サーバー・国内サポートの国産か、海外大手か
保存先を国内に置きたいか、海外大手の共同編集基盤を優先したいかで、候補は大きく変わります。データの置き場所は、取引先要件や社内規程で指定されることも多いポイントです。
国内保管を求められる場合は、国内サーバー・国内サポートの国産サービス(DirectCloud、Fileforce、セキュアSAMBAなど)が選択肢になります。プライバシーマークやISMSなどの認証を取得しているかも確認材料です。一方、海外拠点との共同編集や外部パートナーとの連携を重視するなら、Box・Google Workspace・Dropbox Businessなどの大手が使い勝手で勝ります。
容量を積み増すときの追加単価は把握できているか
容量課金型を選ぶなら、契約後に容量を増やすときの追加単価を先に押さえておくと安心です。何TBでいくら増えるのかは、長く使うほど総額に効いてきます。
追加単価はサービスで差があります。2026年9月時点の各社公式情報では、コワークストレージは1TBあたり月5,500円(税込)、使えるファイル箱は1TBあたり月8,580円(税込)、ABLENETストレージは1TBあたり月9,900円で積み増せます。DirectCloudのように追加容量を要問い合わせとするサービスもあるため、見積もり時に単価を確認しておくと、増設のたびに費用が読めます。
1GBあたりに換算すると、いずれも月5〜10円程度(コワークストレージ約5.5円、使えるファイル箱約8.6円、ABLENETストレージ約9.9円。1TBあたり単価を1,000GBで割った概算)で、容量あたりの割安さを横並びで比べる目安になります。
自社が扱う大容量データ(動画・高解像度画像・設計データ)に耐えるか
最後に、自社が実際に扱う大容量データにサービスが耐えるかを、具体のファイルで確かめることが大切です。カタログ上の総容量が足りていても、1ファイルの上限で引っかかることがあるためです。
4K動画や高解像度画像、CAD・点群などの設計データは、1ファイルが数GB〜数十GBに達します。1ファイル上限が小さいサービスでは、1本のファイルがそのまま扱えないこともあります。共同編集で使うのか、アップロードして共有するだけなのか、相手に送るだけなのかによっても、無制限型・容量課金型・転送型のどれが向くかが変わります。
とはいえ、自社がどのタイプに当てはまるか迷うこともあります。容量帯・用途・国内保管の要否といういくつかの質問に答えるだけで候補を絞り込める選定診断ツールを、以下に用意しました。
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【比較表】大容量オンラインストレージ・クラウドストレージ15選
ここからは、自社の課題や要件に合わせて客観的に比較・選定できるよう、主要な大容量オンラインストレージ・クラウドストレージ15サービスを一覧で紹介します。容量帯・1ファイル上限・料金・ユーザー数条件・国内サーバーの有無などを横並びで確認できます。
| サービス名 | Box | Dropbox Business | Google Workspace | ABLENETストレージ | DirectCloud | Smooth File | Fileforce | セキュアSAMBA | OneDrive for Business | コワークストレージ | 使えるファイル箱 | Fleekdrive | Everidays | GigaCC | Bizストレージ ファイルシェア |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 提供形態 | 外資(米国) | 外資(米国) | 外資(米国) | 国産 | 国産 | 国産 | 国産 | 国産 | 外資(米国) | 国産 | 国産 | 国産 | 国産 | 国産 | 国産 |
| 容量帯 | 無制限(Business以上) | 3TB〜(Advanced 15TB〜、購入上限1,000TB。無制限ではない) | 30GB〜5TB/ユーザーのプール(無制限プランなし) | 1TB/3TB(1TB単位で追加) | 500GB〜100TB | 500GB〜30TB(100GBのユーザーライセンスプランも) | 100GB/10ID〜38TB | 300GB〜3TB(30TB以上のカスタムも/無料は2GB) | 1TB/ユーザー(上位プランは最大5TB) | 100GB〜5TB(追加で最大20TB) | 1TB/3TB(1TB単位で追加) | 10GB〜200GB×ユーザー数 | 200GB/1TB/2TB(2TB超は要問い合わせ) | OKURN 5GB〜50GB/SHARERN 3TB〜10TB | 1GB〜1TB(8段階) |
| 1ファイル上限 | 5GB〜500GB(プラン別) | 公式に明記なし(保存は契約容量内) | 5TB/ファイル | 上限なし(アップロード可能サイズ無制限) | 10GB〜60GB(プラン別) | 要問い合わせ(転送は15GB/回) | 10GB(オプションで20GB) | 公式に明記なし(有料は契約容量内/無料は2GB) | 公式に明記なし(保存は契約容量内) | 公式に明記なし(保存は契約容量内) | 上限なし(契約容量内) | 40GB | 公式に明記なし(保存は契約容量内) | 最大100GB(OKURN) | 合計2GB(社外送信) |
| 料金の目安 | 要問い合わせ(公式に円建て実額の掲載なし) | Standard 1,500円/Advanced 2,400円(ユーザー/月) | 800〜2,500円/ユーザー(年間プラン・税抜) | 19,800円/月〜(1TB・1年契約・税込) 追加1TB 9,900円/月 | 44,000円/月〜(税抜・500GB) 追加500GBは要問い合わせ | 33,000円/月〜(税込・500GB) | 9,900円/10ID〜(ID課金)/60,000円/月〜(無制限・1TB、税抜) | 25,000円/月〜(300GB) | 1,049円/月〜(税抜・ユーザー・年間契約、Business Basic) | 2,750円/月〜(税込・100GB) 追加1TB 5,500円/月 | 25,520円/月〜(税込・1TB・1年契約) 追加1TB 8,580円/月 | 600円/月〜(ユーザー・Team、税抜) | 13,200円/月〜(税込・200GB) | ASP 12,000円/月〜/OKURN 24,500円/月〜/SHARERN 85,000円/月〜(税抜) | 15,000円/月〜(税抜・1GB) |
| ユーザー数条件 | 最低3ユーザー(Enterprise Advancedは35) | ユーザー課金(Standardは最小要件なし、Advanced 3ライセンス〜) | ユーザー課金(プール方式) | 無制限(容量課金) | 無制限(Team Businessのみユーザー課金) | 無制限(容量課金) | 無制限(Unlimitedプラン)/ID課金は10ID単位 | 無制限(容量課金) | ユーザー課金 | 5ID〜(追加で最大500ID) | 無制限(容量課金) | 最低10ユーザー〜(ユーザー課金) | 無制限(容量課金) | 10ID〜(ID課金) | 最大10,000(1GBは1,000) |
| 大容量の送信・転送 | 共有リンクで対応(上限はアップロード上限に準拠) | Dropbox Transfer 最大100GB(Standard) | 共有リンクで対応(1ファイル5TBまで) | 共有リンクで対応(PPAP=パスワード付きZIP添付の廃止に対応) | 1ファイル最大60GBの大容量転送 | 最大15GB/回の大容量転送 | 大容量共有 最大10GB(オプション20GB) | ダウンロードリンク共有(社外はID不要) | 共有リンクで対応 | ファイル転送(承認・パスワード付き) | 共有リンクで対応(回数制限可) | 大容量送受信(1ファイル40GB) | ファイル送受信(URL発行) | OKURN 1ファイル最大100GB送信 | 社外送信は合計2GBまで(大容量には注意) |
| 無料トライアル | 14日間(法人向けBusiness〜Enterprise Plus) | 30日間(Standard/Advanced) | 14日間・最大10ユーザー(クレジットカード登録必須) | 10日間・機能制限なし・カード不要 | 14日間(トライアル中の容量は10GBまで) | 公式に記載なし | 30日間・機能制限なし(法人ドメインメール必須) | 14日間(100GB・10名)※恒久無料プラン2GB・3名も | 30日間(Business Basic) | 30日間(100GB・5ID、オプションは対象外) | 30日間・カード不要 | 30日間 | 最長1ヶ月・全機能・支払情報不要 | 14日間・全機能・10ユーザー | 2週間・全機能(3ID・1GB) |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | オンライン相談を予約 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る |
※2026年9月時点の各社公式情報による。税区分は各社の表示に準じ、明記のないものは要確認。
サービス個別紹介
ここからは、各サービスの容量・料金・無制限の条件・制約を、3つのタイプ別に個別に紹介します。自社の用途に近いタイプから読み進めてください。
大手クラウド型:ユーザー課金で大容量まで拡張する(無制限はBoxのみ)
利用人数に応じて契約し、大容量まで広げられる大手クラウドストレージです。無制限か上限ありかはサービスで異なるため、対象プランと条件を合わせて確認してください。
1. Box(株式会社Box Japan)

ファイルの保管・共有・コンテンツ管理・コラボレーションを単一のプラットフォームで扱うクラウドコンテンツ管理サービスです。米国のBox, Inc.が開発し、日本では株式会社Box Japanが提供・サポートを担います。
本記事で扱うなかで、公式にストレージ容量無制限をうたえるのはBoxだけです。Business以上のプランでストレージが無制限となり、1ファイルのアップロード上限はプランに応じて5GB〜500GBまで広がります。契約は最小3ユーザーから、Enterprise Advancedは35ユーザーからです。
7段階の権限設定やBox Shield・Box Governanceによる情報統制を備え、政府情報システム向けのISMAPにも準拠しています。1,500以上のアプリと連携でき、生成AIのBox AIをプラン内で利用できます。円建ての月額は公式料金ページに実額の掲載がなく、要問い合わせです。
2. Dropbox Business(Dropbox Japan株式会社)

Dropbox, Inc.が提供する法人向けクラウドストレージで、日本ではDropbox Japan株式会社が展開しています。ファイルの保管・同期・共有に加え、管理コンソールでのチーム管理・権限管理・監査ログを備えます。
大容量ではありますが、容量は無制限ではありません。現行のStandardはチームで3TB+ライセンスごとに1TB、上位のAdvancedは15TBからで、購入できる容量は最大1,000TB、クォータを超えるとファイルの同期が停止します。必要な分だけ無限に増やせるわけではない点に注意が必要です。
月額はStandardが1ユーザーあたり1,500円、Advancedが2,400円で、いずれもユーザー単位の課金です。ISO/IEC 27001やISMAP登録などのセキュリティ認証を持つ一方、日本語の電話・チャットサポートはEnterpriseプランに限られます。
3. Google Workspace(グーグル合同会社)

クラウド型グループウェアのGoogle Workspaceに含まれる法人向けストレージが、Google Driveです。提供元はGoogle LLC(日本法人はグーグル合同会社)で、ドキュメント・スプレッドシート・スライドのリアルタイム共同編集をストレージと一体で使えます。
ストレージは各ユーザーの容量を組織全体で合算して使うプール方式で、上限のない無制限プランはありません。1ユーザーあたりの容量はBusiness Starterが30GB、Business Standardが2TB、Business PlusとEnterpriseが5TBで、1ファイルの上限は5TBまでです。
月額(年間プラン・税抜)はBusiness Starterが800円、Business Standardが1,600円、Business Plusが2,500円で、Enterpriseは要問い合わせです。2025年1月以降は生成AIのGeminiを全有料プランに追加費用なしで含みます。
容量を積み増して大容量にできる容量課金型
保存容量ごとに契約し、必要な分だけTB単位で追加していく国産中心のサービスです。ユーザー数を問わず使えるものが多く、大人数でも席数を気にせず大容量を確保できます。
4. ABLENETストレージ(株式会社ケイアンドケイコーポレーション)

「ABLENET®」ブランドでレンタルサーバーやVPSを手がける株式会社ケイアンドケイコーポレーションが、2025年12月に提供を始めた法人向けクラウドストレージです。ユーザー数課金ではなく容量課金制を採り、社員や取引先が増えても費用が変わりません。
ベーシックプランは1TB・月19,800円(税込・1年契約)からで、容量は1TB単位・月9,900円ずつ追加できます。ユーザーIDは無制限のため、全社員に配っても月額は据え置きです。
WindowsのエクスプローラーやMacのFinderから仮想ドライブとして扱え、専用画面を覚える必要はありません。10日間の無料トライアルはクレジットカード情報の登録なしで申し込め、そのまま本契約すれば環境を引き継いで使い続けられます。
この容量課金・ユーザー数無制限という料金モデルについて、提供元のケイアンドケイコーポレーションの的場氏は、ID課金型との違いを独自インタビューで次のように説明しています。

多くのクラウドストレージサービスはID課金を採用していますので、利用する社員が増えれば増えるほど月額料金が膨らんでいく仕組みになっています。これがどういう現象を引き起こすかと言いますと、コストを抑えるために「一部の社員だけが使う」という運用になってしまって、せっかくのDXツールが会社全体に広がっていかない、ということが起きてしまいます。ABLENETストレージは全社員で使っていただいてもコストが変わりませんので、はじめから「全員で使う」前提で導入していただけます。
5. DirectCloud(株式会社ダイレクトクラウド)

導入社数3,000社超・利用ユーザー数140万人(2026年時点)を公表する国産のクラウドストレージです。Standard〜Enterprise Plusの各プランは月額固定の容量課金で、ユーザー数は無制限に使えます。
容量はStandardの500GBから最大100TBまで7段階で、500GB単位の追加料金は要問い合わせです。なお2026年9月提供開始のTeam Business(1ユーザー980円・税別)だけはユーザー課金制で、無制限体系の例外にあたります。
DRM(デジタル著作権管理。DirectCloud-SHIELD)によるファイル暗号化、承認ワークフロー、250種類以上の操作ログで、機密ファイルの持ち出しを統制できます。データはAWS東京リージョンで保管し、ISO/IEC 27001・27017を取得しています。
6. Smooth File(株式会社CYLLENGE)

メール添付できない大容量ファイルの受け渡しを起点に、社内外のファイル共有やファイルサーバーのクラウド化まで広げた法人向けストレージです。株式会社CYLLENGEが提供し、1回で最大15GBのファイルを暗号化して転送できます。
ユーザー無制限プランは容量課金で、500GB・月33,000円(税込)から30TBまで用意されています。アカウント数では課金されないため、全社員が使っても料金は容量だけで決まります。
政府調達向けのISMAP登録(CYLLENGEクラウド)やISO/IEC 27001を取得し、データは関西・北陸の国内2拠点で日次バックアップされます。提供形態はクラウドのほか、オンプレミス向けのアプライアンス・仮想アプライアンスも選べます。
7. Fileforce(ファイルフォース株式会社)

オンプレミスのファイルサーバーをクラウドへ置き換える用途を主眼にした、ファイルフォース株式会社の国産クラウドストレージです。導入実績は25,000社以上(OEM提供を含む)とされています。
WindowsエクスプローラーやMac Finderに仮想ドライブとしてマウントする「Fileforce Drive」で、ローカルのファイルサーバーと同じ操作感で扱えます。ユーザー数無制限のUnlimitedプランは1TB・月60,000円(税別)から、最大38TBまで選べます。
開発・運用・データ保管・サポートを国内で完結させ、ISO/IEC 27001・27017を本体で取得しています。恒久的な無料プランは設けず、試用は30日間・機能制限なしのトライアル(簡易審査あり・法人ドメインのメール必須)で対応します。
8. セキュアSAMBA(株式会社kubellストレージ)

2GB・3名までを無期限で使える恒久無料のフリープランを備えた、株式会社kubellストレージの純国産クラウドストレージです。有料プランはデータ容量で課金し、利用人数や社外アカウントの発行数は無制限です。
有料プランは300GB・月25,000円から3TB・月88,000円まで用意され、いずれもユーザー数を問いません(2026年3月改定後)。社外の取引先とはユーザーID未発行でもダウンロードリンクで共有できます。
Windowsエクスプローラー・デスクトップアプリ・ブラウザの3方式でアクセスでき、データはAWS東京リージョンで保管します。ISO/IEC 27001・27017・27701を取得し、14日間・100GBの無料トライアルも用意しています。
9. OneDrive for Business(日本マイクロソフト株式会社)

Microsoft 365に含まれる、職場・学校アカウント向けのクラウドストレージです。米国のMicrosoft Corporationが提供し、ユーザーごとに既定1TB(上位プランは最大5TB)の保存領域が割り当てられます。
Word・Excel・PowerPointの同時共同編集やCopilot連携、Entra IDによる認証・アクセス制御が一体で使えます。料金はユーザー単位で、Microsoft 365 Business Basicは月1,049円(税抜・年間契約)からです。
BitLockerによる保存時暗号化、DLP(情報漏えい防止)、監査ログ、条件付きアクセスなど、Microsoft 365のセキュリティ機構をそのまま利用できます。組織・チーム全体の共有基盤はSharePointが担う二層構成で、OneDriveは個人の作業ファイル向けと位置づけられています。
10. コワークストレージ(東日本電信電話株式会社)

NTT東日本(東日本電信電話株式会社)が中小企業向けに提供する、社内ファイルサーバー・NASの置き換えを主用途としたクラウドストレージです。累計32,035販売(2026年2月末時点)の実績があります。
料金はスタート(5ID・100GB・月2,750円)からプロフェッショナル(50ID・5TB・月39,600円)までの5プランで、いずれも初期費用0円・税込です。ID追加は10IDごと3,300円、容量追加は1TBごと5,500円で、最大500ID・20TBまで拡張できます。
Windowsにドライブとしてマウントし、既存の共有フォルダと同じ感覚で使えます。バージョン管理・ごみ箱・自動複製でデータを保全し、国内サーバーでの冗長化とISO/IEC 27001・27017を備えます。30日間の無料トライアルもあります(オプションは対象外)。
11. 使えるファイル箱(使えるねっと株式会社)

「社内のファイルサーバーをまるごとクラウドへ」を掲げる、使えるねっと株式会社の中小企業向けクラウドストレージです。ユーザー数ではなく容量で課金するため、何人でアカウントを作っても料金はプランで一律です。
スタンダード(1TB)は1年契約で月25,520円(税込)からで、アドバンス(3TB)も用意し、容量は1TB単位・月8,580円(税込)で追加できます。世代管理は最大999世代で、ランサムウェア被害を受けたファイルを過去世代へ一括で戻す運用に対応します。
WindowsエクスプローラーやMac Finderに統合される仮想ドライブ型で、AD連携やデータ移送サービス(シャトル便)も選べます。データは長野県の自社データセンター(ISO27001認証)で2拠点冗長化し、30日間・クレジットカード不要の無料トライアルを提供します。
12. Fleekdrive(株式会社Fleekdrive)

東証プライム上場の株式会社ソルクシーズから2019年に分社化した株式会社Fleekdriveが提供する、企業向けクラウドストレージです。ファイル共有・共同編集に加え、承認ワークフローや自動アーカイブなど文書管理・業務自動化の機能を標準搭載します。
料金はユーザー単位で、Teamが月600円、Businessが月1,800円、生成AI要約を含むBusiness plusが月2,000円(いずれも税抜・最低10ユーザー)です。ストレージはユーザー数×10〜200GBで、1ファイルは最大40GBまで扱えます。
監査証跡を過去5年分保存し、ISO/IEC 27001・27017の取得やIPアドレス制限、SAML 2.0のシングルサインオンに対応します。三井住友信託銀行や住信SBIネット銀行など金融機関の導入実績があり、データはAWSの国内3拠点に分散保管されます。
13. Everidays(株式会社yett)

株式会社yettが提供する国産の法人向けクラウドストレージです。エクスプローラーやFinderに似たドライブ型UIで操作でき、契約容量に応じた月額固定制で、ユーザー数は無制限に使えます。
スターター(200GB)は月13,200円(税込)から、プロフェッショナルは1TB・2TBを用意し、年間契約なら10%割引です。最小プランでもユーザー数は無制限のため、全従業員へ展開しても人数で料金は増えません。
データは国内Microsoft Azureで保管し、ISO/IEC 27001・27017・27701の3規格を取得しています。SmartHRと共同開発した連携版「Everidays for SmartHR」もあり、支払情報なしで最長1ヶ月・全機能の無料トライアルを試せます。
大容量ファイルの受け渡し・共有に向く転送型
大容量を相手に送る・一時的に共有することを主目的とするサービスです。送信できるファイルのサイズや社外送信の上限が用途を左右するため、その点を中心に紹介します。
14. GigaCC(日本ワムネット株式会社)

日本ワムネット株式会社が運営する、企業間のファイル転送・共有に特化した純国産のクラウドサービスです。用途別にASP・OKURN・SHARERNの3製品があり、大容量を相手に送る用途には転送特化のOKURNが向きます。
転送特化のOKURNは1ファイル最大100GBまで送信できます。最小構成のPLAN1(10ID・5GB)は月額24,500円、初期費用は50,000円です(いずれも税別)。送信前の上長承認やダウンロードURLの配信停止など、誤送信・情報漏えいを防ぐ機能を備えます。
サービス開発からデータセンター、導入後のサポートまでを国内で完結させており、累計1,000社以上の導入実績があります。ISO/IEC 27017やプライバシーマークを取得しています。
15. Bizストレージ ファイルシェア(NTTドコモビジネス株式会社)

大容量ファイルの社外送受信と、社内外での共有フォルダー運用を1つにまとめた法人向けサービスです。提供元はNTTドコモビジネス株式会社(旧NTTコミュニケーションズ)で、専用ソフトのインストールは不要、Webブラウザーだけで利用できます。
社外へのファイル送信は1回あたり合計2GBまでが上限で、数十GB規模の動画を丸ごと送る用途には向きません。一方、共有フォルダーは容量プランに応じて最大1TBまで確保でき、社内外での継続的な共有に使えます。
最小の1GBプランは月額15,000円(税込16,500円)で最大1,000ユーザー、初期費用はオンラインショップ申込なら無料です。上長承認や最大99世代のバックアップ、操作ログを備え、最大1万ユーザーまで対応します。導入実績は1,100社以上・30万ID以上です。
大容量データをクラウドに移すメリット
大容量データをクラウドに移すと、自社でストレージ機器を持ち続ける負担が軽くなります。ここでは、移行を検討する背景となる主なメリットを整理します。
NASやファイルサーバーは、容量が足りなくなるたびにディスクの増設や機器の入れ替えが必要で、保守や故障対応の手間もかかります。クラウドに移せば、容量の追加は契約プランの変更で済み、機器の運用そのものを事業者に任せられます。
データを社外のデータセンターに預けることは、災害時の事業継続(BCP)や復旧(DR)の備えにもなります。社内の機器が被災してもクラウド側にデータが残るため、拠点を問わず業務を再開しやすくなります。
また、インターネット経由でアクセスできるため、拠点や在宅、外出先からでも同じファイルを扱えます。大容量データを複数人で共有・共同編集する現場ほど、この利便性の効果が大きくなります。
まとめ
大容量オンラインストレージ・クラウドストレージは、まず「何GB・何TBまで、いくらで使えるか」を容量帯で押さえ、そのうえで用途に合うタイプを選ぶと絞り込みやすくなります。無制限で使いたいのか、必要な分だけ積み増したいのか、大容量を送るだけなのかで、向くタイプが分かれます。
「容量無制限」を公式にうたえるのは現状ではBoxのビジネスプラン以上に限られ、他の大手は大容量でも上限があります。国内保管や国内サポートを重視するなら、TB単位で積み増せる国産の容量課金型が有力な選択肢です。1ファイル上限や無制限プランの人数条件といった後から効く制約も、契約前に確認しておくと安心です。
候補が絞れたら、各サービスの資料を取り寄せて容量・料金・条件を見比べてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. オンラインストレージとクラウドストレージの違いは何ですか?
A. オンラインストレージとクラウドストレージは同じ対象を指す言葉で、明確な使い分けの基準はありません。どちらもインターネット経由でファイルを保存・共有できるサービスを意味し、本記事でも両者を同義として扱います。容量・料金・1ファイル上限・国内サーバーの有無といった比較すべき軸は、どちらの呼び方でも変わりません。
Q. 大容量クラウドストレージの「容量無制限」は本当に無制限ですか?
A. 公式に「容量無制限」をうたえるのは、本記事で扱うなかではBoxのビジネスプラン以上に限られます。Dropbox BusinessやGoogle Workspaceは大容量ではあるものの上限があり、たとえばDropbox Businessは購入できる容量が最大1,000TBで、クォータを超えるとファイルの同期が停止します。
Boxの無制限も対象はBusiness以上で、契約は最小3ユーザーから、1ファイルの上限はプランに応じて5GB〜500GBといった条件が付きます。「無制限」という言葉だけで選ばず、対象プラン・人数条件・1ファイル上限まで確かめてください。
Q. 無料で大容量のオンラインストレージは使えますか?
A. 無料プランで大容量をまかなうのは現実的ではなく、事業用途ではほぼ有料プランが前提になります。無料枠はBoxの個人向け10GBやセキュアSAMBAの2GB・3名までなどにとどまり、4K動画や設計データを扱えばすぐに埋まります。
恒久的に使える「容量無制限の無料プラン」は実質的に存在しません。無料枠やトライアルは操作感の確認に活用し、大容量の保存・共有そのものは有料の容量課金型や大手プランで確保するのが安全です。
Q. 動画を保存するには大容量オンラインストレージでどれくらいの容量が必要ですか?
A. 4K動画は1時間あたり約20〜30GBが目安で、1TBのプランでもおおよそ30〜50時間分で埋まる計算です。フルHDでも1時間で数GBに達します。撮影データを継続的にためる現場では、無料枠の数十GBはもちろん、数百GBのプランでも短期間で足りなくなることが珍しくありません。動画中心の用途なら、TB単位で積み増せる容量課金型か、上限を設けない大手プランを検討してください。
Q. 大容量オンラインストレージは1ファイルあたり何GBまでアップロード・送信できますか?
A. 1ファイルの上限はサービスで大きく異なり、Boxはプランに応じて5GB〜500GB、Google Driveは5TB、転送特化のGigaCC OKURNは1ファイル100GBまで扱えます。一方で、社外への送信を1回あたり合計2GBまでとするサービスもあります。
契約容量が足りていても、1ファイルの上限で数十GBの動画が丸ごと扱えないことがあるため、自社が扱う最大サイズのファイルを基準に確認してください。
Q. 大容量オンラインストレージは国産と海外大手でどう違いますか?
A. 国産はデータを国内サーバーで保管し国内サポートを受けられる点が強みで、海外大手は共同編集や外部連携の使い勝手で勝ります。国内保管を取引先要件や社内規程で求められるなら、DirectCloud・Fileforce・セキュアSAMBAなどの国産が選択肢になります。
海外拠点や外部パートナーとの共同作業を重視するなら、Box・Google Workspace・Dropbox Businessなどの大手が向きます。プライバシーマークやISMSなどの認証取得の有無も判断材料になります。
Q. 機密データを海外サーバーの大容量クラウドストレージに置いても大丈夫ですか?
A. 技術的な安全性は確保できますが、社内規程や取引先要件で「国内保管」を求められる場合は国産サービスを選ぶのが無難です。大手海外サービスも高度な暗号化やISMAPなどの認証を備えており、海外サーバーであること自体が危険というわけではありません。ただしデータの保管場所を国内に限定する必要があるなら、国内データセンターで保管しプライバシーマークやISMSを取得した国産の容量課金型が安心です。
Q. 大容量データは「貯めて共有する」のと「相手に送るだけ」でどちらのサービスを選べばよいですか?
A. 繰り返し保存・共同編集するなら容量課金型や大手クラウドストレージ、一回相手に渡せればよいなら転送型が向きます。貯めて何度も使うデータは保管型のストレージが適し、単発で大容量を送るだけなら保管型は過剰です。数十GBのファイルを送るだけなら、GigaCC OKURNのような転送型のほうが自社の容量を圧迫せず軽快に使えます。用途を先に切り分けると候補が絞りやすくなります。
Q. 大容量オンラインストレージの容量を後から積み増すことはできますか?
A. 容量課金型なら、契約後もTB単位で容量を追加していけます。2026年9月時点では、コワークストレージが1TBあたり月5,500円(税込)、使えるファイル箱が1TBあたり月8,580円(税込)、ABLENETストレージが1TBあたり月9,900円で積み増せます。
DirectCloudのように追加容量を要問い合わせとするサービスもあります。長く使うほど追加単価が総額に効くため、増設時の単価を見積もり段階で確認しておくと費用が読めます。
Q. 無料プランのオンラインストレージを業務で使っても問題ありませんか?
A. 無料プランには個人利用のみを認めるものがあり、業務で使う前に商用利用の可否と利用規約を確認する必要があります。無料版は権限管理や監査ログ、IP制限などの管理機能が制限されることが多く、機密ファイルや外部共有が多い事業用途には向きません。社内規程で無料ストレージの業務利用を禁じている企業もあるため、情報システム部門のルールも合わせて確認してください。
Q. 無料や個人向けプランから法人向けの大容量プランへデータを引き継げますか?
A. 同一サービス内で上位プランへアップグレードする場合は、通常データや権限をそのまま引き継げます。一方、別のサービスへ乗り換える場合はデータ移行の手間がかかり、サービスによっては移送を支援するオプション(使えるファイル箱のシャトル便など)も用意されています。大容量や高度な共有制御が必要になったら、無料トライアルで操作性・速度・管理機能を確かめてから移行するのが安全です。
Q. 大容量オンラインストレージで保存したファイルが自動削除されることはありますか?
A. 法人向けの有料プランでは、契約を続けている限りファイルが自動削除されることは通常ありません。一方、無料プランでは一定期間ログインしないとアカウントやデータが削除の対象になる仕様が珍しくありません。長期保管やバックアップ用途では、保存期限の有無を確認し、重要データは世代管理やバックアップ機能のあるサービスで二重化しておくと安心です。
Q. 大容量オンラインストレージを選ぶとき、最初に決めるべきことは何ですか?
A. まず「何GB・何TBまで必要か」という容量帯と、「貯めて共有するのか、相手に送るだけなのか」という用途を決めるのが出発点です。そのうえで、無制限で使いたいのか必要な分だけ積み増したいのか、国内保管が必要か、1ファイル上限は足りるかを順に確認すると候補が絞れます。判断に迷う場合は、本記事の選定診断ツールで容量・用途・条件から候補を絞り込めます。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
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