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トラック予約受付(バース予約)システム
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バース予約システム(トラック予約受付)おすすめ16選|料金・機能・選び方を比較

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物流拠点でトラックの荷待ち行列が慢性化し、受付を電話や紙、ホワイトボードでさばくことに限界を感じていませんか。ドライバーの時間外労働に上限が設けられた「2024年問題」を機に、荷主・倉庫・運送会社には荷待ち時間の短縮が強く求められるようになりました。受付から入退場までをデジタル化するバース予約システムの導入を検討する企業が増えています。

とはいえバース予約システムは製品ごとに、対応できる拠点数や呼び出しの方式、他システムとの連携、料金体系が大きく異なります。自社の拠点規模や運用、予算に合う1本を選ぶには、どのような観点で見比べればよいのでしょうか。

本記事では、主要なバース予約(トラック予約受付)システムを横並びで比較・解説します。仕組みや主な機能、費用相場に加え、拠点数・運用・予算に応じた選び方と、物流2024年問題・改正物流効率化法への対応まで整理しました。導入を判断する材料としてご活用ください。

また、貴社の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。

トラック予約受付(バース予約)システムの関連サービス資料
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バース予約システムとは?

バース予約システムとは、物流拠点(倉庫・工場・物流センター)に着車するトラックの受付を事前予約・当日受付でデジタル化し、バース(荷積み・荷降ろしを行う着車枠)の割り当て、ドライバーへの呼び出し、入退場の管理、荷待ち・荷役時間の可視化までを一元的に担うシステムです。トラック予約受付システムとも呼ばれます。

電話や紙の受付票、ホワイトボードで管理していた着車の順番を、クラウド上で予約・割り当てできるようにするのが基本の役割です。到着が特定の時間帯に集中して待機列ができる状態を平準化し、ドライバーと現場双方の待ち時間を減らすことを狙います。荷主・倉庫・運送会社のいずれもが利用者になり得ます。

バース予約システムの主な機能

製品によって得意な領域は異なりますが、バース予約システムは一般的に次の機能を備えています。

バース予約システムがデジタル化する流れを5ステップで示した図解。予約・受付、バース割当、呼び出し、入退場管理、可視化・分析の順に進み、外部システム連携(TMS・WMS・ゲート/カメラ・ETC)で受付から庫内作業までをつなぐ。
  • 予約受付・当日受付:ドライバーや運送会社が、パソコンやスマートフォンから着車の時間枠を事前予約します。予約なしで到着した車両の当日受付に対応する製品もあります。
  • バース割り当て・自動配置:予約状況に応じて空いているバースを割り当てます。複数バースの空き状況を見ながら自動で配置する機能を持つ製品もあります。
  • ドライバーの呼び出し・通知:受付順や準備が整ったタイミングで、SMS・LINE・専用アプリなどを通じてドライバーへ呼び出しや案内を送ります。
  • 可視化・データ分析:入場から作業、退場までの実績時刻を記録し、拠点別・期間別に荷待ち・荷役時間を可視化します。改善の効果測定にも使えます。
  • 外部システム連携:配車・輸配送管理(TMS)や倉庫管理(WMS)、ゲート・カメラ、ETCなどと連携し、受付から庫内作業までの情報をつなぎます。

なぜ今、導入が求められているのか

導入が広がる背景には、いわゆる物流2024年問題があります。トラックドライバーの時間外労働には、労働基準法にもとづき2024年4月から年960時間の上限が適用されました。限られた労働時間のなかで輸送を維持するには、荷待ちや荷役に費やす非効率な時間を削ることが避けられません。

荷待ち時間は、荷主や拠点側の都合でドライバーが貨物の受け渡しを待つ時間を指します。到着が集中して発生する待機列は、ドライバーの拘束時間を押し上げるだけでなく、現場の作業計画も乱します。予約によって着車を平準化することが、この構造的な待ち時間を減らす手立てになります。制度面での具体的な要請は、記事後半の「物流2024年問題・改正物流効率化法への対応」で整理します。

自社に合うバース予約システムの選び方

ここからは、拠点数・運用・予算に合う製品を絞り込むための6つの観点を解説します。すべてを満たす必要はなく、自社の現場で優先度が高い順に確認していくと判断しやすくなります。

自社に合うバース予約システムを選ぶ6つの観点を示した図解。ドライバーが無理なく使えるか、複数拠点・多数バースに対応できるか、動態管理・自動配置まで必要か、既存システム・機器と連携できるか、サポート体制と費用対効果が見合うか、専門型か統合型か。

ドライバーが無理なく使えるか(呼び出し・通知の方式)

予約や受付を実際に操作するのは、多くの場合、自社の社員ではなく取引先の運送会社やドライバーです。専用アプリのインストールが必要な方式は機能が豊富な一方で、不特定多数のドライバーが訪れる拠点では浸透に手間がかかることがあります。

SMSやLINE、QRコードなど、アプリを入れずに使える呼び出し方式であれば、初めて訪れるドライバーでも迷いにくくなります。自社の拠点に来る車両が固定的か、日々入れ替わるかによって、無理のない方式は変わります。

複数拠点・多数のバースに対応できるか

1拠点・少数バースの運用と、全国の複数拠点をまたぐ運用とでは、必要な機能が異なります。将来的に対象拠点を広げる予定があるなら、拠点横断で予約状況やデータを見られるか、拠点ごとにバース数や運用ルールを細かく設定できるかが判断材料になります。

逆に、当面は1拠点だけで使うのであれば、多拠点向けの高機能な製品よりも、設定がシンプルで運用を始めやすい製品のほうが定着しやすい場合があります。

動態管理・自動配置まで必要か

トラックの位置情報を取得して到着予定時刻を把握する動態管理や、予約状況に応じて空きバースを自動で割り当てる機能は、受付の負担軽減に効きます。ただし、こうした高度な機能は料金にも反映されます。

到着遅れや順番の入れ替わりが日常的に起きて現場が混乱している拠点では、動態管理・自動配置の効果が大きくなります。一方で、予約どおりに着車が進む運用であれば、まずは予約・受付の基本機能から始めるという判断もできます。

既存システム・機器と連携できるか

受付から庫内作業までを一気通貫でつなぐには、配車・輸配送管理(TMS)や倉庫管理(WMS)、ゲートやカメラ、ETCといった既存のシステム・機器との連携可否が重要になります。連携できれば、受付情報をもとに庫内の作業計画を立てたり、入退場を自動で記録したりできます。

自社がすでに使っているシステムがある場合は、API連携やデータ連携の実績があるかの個別の確認が欠かせません。連携の作り込みが必要になると、その分の開発費用や期間も見込む必要があります。

サポート体制と費用対効果が見合うか

バース予約システムは、荷主・倉庫だけでなく取引先の運送会社まで巻き込んで使うため、導入時の運用設計や、現場が使い始めてからの問い合わせ対応が定着を左右します。導入支援の有無やサポートの対応時間・チャネルを確認しておくと安心です。

費用は月額料金だけでなく、削減できる待機時間や作業の平準化による効果と合わせて見ます。ドライバーの待機や現場の残業がどれだけ減るかを、自社の実態に当てはめて試算すると、費用対効果を判断しやすくなります。

バース予約専門か、車両・受付管理を兼ねる統合型か

製品は、バース予約に特化した専門型と、配車・車両管理や汎用の受付管理の一部としてバース予約に対応する統合型に大きく分かれます。専門型は予約・受付・呼び出しの作り込みが細かい傾向があり、統合型はすでに使っている車両管理や受付の仕組みの延長で導入できる利点があります。

特定の業界に特化した製品や、汎用の受付システムをバース受付に応用する製品もあります。自社が「バース予約だけを解決したいのか」「配車・受付を含めて見直したいのか」で、向く型は変わります。専門型・統合型のほか、特定業界向けの業界特化型や汎用受付の応用型もあり、各製品がどの型かは比較表の「タイプ」列にまとめています。

30秒でわかる、自社に合うバース予約システム診断

選び方の観点を整理できても、拠点数・課題・製品タイプが絡むと自社に合う1本を絞りきれないこともあります。以下の診断ツールは、拠点規模・解決したい課題・求める製品タイプについての質問に答えるだけで、30秒ほどで候補を絞り込めます。ぜひご活用ください。

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【比較表】主要バース予約システムを比較

ここからは、主要なバース予約システムを横並びで比較します。料金や予約・呼び出しの方式、複数拠点への対応、他システム連携、製品のタイプを一覧で確認し、自社の条件に合う候補を絞り込む材料としてご活用ください。

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サービス名ロジポケバース管理MOVO Berth(ムーボ・バース)ハコベル トラック簿TruckBerth(トラックバース)LogiPull(ロジプル)TruckCALL(トラックコール)Li-SO(リソ)R-LOGI for Truck Berthtelesa-reserve(テレサ・リザーブ)らくらくバース管理トラックバース予約管理システムLMS ロジスティクスバース予約N-Torus(エヌ・トーラス)ULTRAFIXヨビトラAirウェイト
タイプバース予約専門型バース予約専門型バース予約専門型バース予約専門型統合型バース予約専門型バース予約専門型バース予約専門型バース予約専門型バース予約専門型統合型統合型業界特化統合型バース予約専門型汎用受付
初期費用要問い合わせ
(個別見積り。キャンペーンで無料の場合あり)
初回導入・初回拠点は0円
(追加拠点は要見積り)
0円
(初期設定料1拠点5万円。初回導入企業の初回拠点は無料)
要問い合わせ要問い合わせ
(参考: 33万円〜との第三者情報)
要問い合わせ
(別途発生)
要問い合わせ要問い合わせ
(個別見積り)
要問い合わせ
(別途発生)
要問い合わせ
(参考: 11万円〜/1拠点1バース)
要問い合わせ要問い合わせ登録料5万円
(税抜、会員制度加入時)
要問い合わせ0円0円
月額費用要問い合わせ
(個別見積り)
3万円〜/拠点
(税抜)
3万〜8万円/拠点
(3プラン)
要問い合わせ要問い合わせ
(参考: 6.6万円〜/拠点)
2.5万円〜/拠点要問い合わせ
(参考: 12万円〜)
要問い合わせ3万円〜/拠点
(税抜)
要問い合わせ
(参考: 56,650円〜/1拠点1バース)
要問い合わせ要問い合わせ3.5万円/拠点
(税抜)
要問い合わせ9,800円〜
(税別、プラン別)
無料プランあり
/11,000円・22,000円(税込)
予約受付(事前・当日)事前・当日対応事前・当日対応事前・当日対応事前予約中心
(当日受付はオプション)
事前・当日対応事前・当日対応事前予約中心当日受付中心事前・当日対応事前・当日対応事前・当日対応事前予約中心事前・当日対応事前予約中心事前・当日対応当日受付中心
(時間枠予約なし)
ドライバー呼び出し・通知方式非公開SMS・専用アプリSMS・LINE・アプリSMS等
(オプション対応)
SMS・音声・電光表示板LINE・電話・SMS非公開SMS・音声SMS・電話音声Web通知
(既読確認可)
非公開非公開メール・SMS・LINE非公開LINE・呼出ボード
(6言語対応)
LINE・SMS・電話・メール
バース割当・自動配置●◎●△(自動割当はオプション)●●◎●●●●●◎●●×(順番待ちのみ)
複数拠点対応●●●●●●●●●△(要問い合わせ)●(同一敷地内)△(要問い合わせ)●△(要問い合わせ)△(エンタープライズで対応)△(要問い合わせ)
他システム連携「ロジポケ」連携
(他システムは非公開)
API連携
(WMS・基幹系)
WMS・TMS・AIカメラ連携WMS・TMS連携TMS・WMS・ゲート/ETC連携非公開
(要問い合わせ)
非公開
(要問い合わせ)
自社WMS・Parking連携「epal」API連携
(パレット伝票)
CSV出力
(外部連携は非公開)
自社WMS・SCDOS連携自社WMS連動WMS連携TMS各機能と連携非公開
(要問い合わせ)
受付系のみ
(WMS/TMS連携なし)
詳細情報オンライン相談を予約公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る

◎=標準で対応(自動化)/●=対応/△=限定的・要確認/×=非対応。料金・機能の詳細や最新状況は各社の公式情報をご確認ください。

主要バース予約システムの個別紹介

ここからは、比較表で取り上げた各サービスの提供元・特徴・料金・対応規模を個別に紹介します。バース予約に特化した製品だけでなく、車両管理や受付管理を兼ねる統合型、特定業界向けの製品も含めて取り上げます。

1. ロジポケバース管理(X Mile株式会社)

ロジポケバース管理のサービスサイト

運送会社向けの物流DXサービス「ロジポケ」を手がけるX Mile株式会社が、その現場知見を荷主・倉庫側に向けて設計したバース予約システムです。2025年12月に提供を開始し、荷主企業・倉庫・3PL事業者を対象としています。

トラックの事前予約と当日受付の両方に対応し、紙や電話で行っていた入退場の受付をクラウドで一元管理します。入場から作業、退場までの実績時刻を自動で蓄積し、拠点別・期間別に荷待ち・荷役時間を可視化できます。既存の「ロジポケ」を使う運送会社とはアカウント連携する仕組みです。

料金は固定ではなく、拠点規模や入出庫件数に応じた個別見積りで、多拠点導入ではボリューム割引が用意されています。導入後は物流領域の専任担当者がデータ分析や月次レポート作成を支援します。期間限定で初期費用無料キャンペーンと無料トライアルを実施しています。

2. MOVO Berth(ムーボ・バース)(株式会社Hacobu)

MOVO Berth(ムーボ・バース)のサービスサイト

MOVO Berthは、株式会社Hacobuが提供する物流拠点向けのトラック予約受付システムです。同社は配車・運行管理の「MOVO Fleet」なども展開しており、本製品は拠点内の受付・バース管理に特化した位置づけです。

受付はタブレット・オンライン予約・QRコードの3方式に対応し、SMSや専用アプリでドライバーを呼び出します。入退場の実績時刻を自動で記録し、複数拠点のデータを横断して分析することもできます。

同社の発表によると、全国37,000超の物流拠点で利用され、累計登録ドライバー数は80万を超えます(2025年12月時点)。デロイト トーマツ ミック経済研究所の調査(同社発表による引用)では、市場シェア57.2%で6年連続首位とされています。

料金は初回導入企業の初回拠点であれば初期費用0円、月額は1拠点あたり3万円〜(税抜)です。無料トライアルは実施していません。

3. ハコベル トラック簿(ハコベル株式会社)

ハコベル トラック簿のサービスサイト

ハコベル トラック簿は、もともと株式会社モノフルが運営していたサービスを、2024年11月にハコベル株式会社が事業承継したトラック予約受付システムです。ハコベルは配車計画・配車管理・動態管理のシステムも持ち、荷主・運送会社・拠点を横断してつなぐ体制を掲げています。

倉庫指定・運送会社指定・ドライバー指定の3方式に加え、ドライバーがスマートフォンから直接入場時間を予約できる機能を備えます。受付窓口のQRコードを読み取るだけで手続きが完了する方式にも対応し、1回の受付で複数箇所の荷役を管理する機能は特許を取得しています。

初期費用は0円で、初期設定料は1拠点あたり5万円(初回導入企業の初回拠点は無料)です。月額はシンプル3万円・セレクト4万円・ベーシック8万円の3プランから選べます。現在の利用ドライバーは28万人以上とされています。

4. TruckBerth(トラックバース)(シーオス株式会社)

TruckBerth(トラックバース)のサービスサイト

TruckBerthは、物流業界向けのシステム開発を手がけるシーオス株式会社が提供する、トラックバースの積降予約プラットフォームです。バースの空き時間を可視化し、ドライバーがスマートフォン等から事前予約することで、到着順に行っていた荷役を予約に基づく運用へ切り替えます。

バース予約の登録・変更、遅延アラート、入退場の実績登録、予実管理・分析、CSV出力といった機能を備え、受付・次車両呼込やSMS呼び出し、GPSを使った動態管理・到着予測などはオプションで対応します。倉庫管理システムや配送管理システム「Quent」など、同社の物流DX製品群との連携実績も持ちます。

2017年には、トラック待機時間の削減によるCO2排出量削減への貢献が評価され、グリーン物流パートナーシップ会議の経済産業大臣表彰を受賞しました。料金は公式サイトに明示がなく、導入規模に応じた個別の問い合わせが必要です。

5. LogiPull(ロジプル)(株式会社シーイーシー)

LogiPull(ロジプル)のサービスサイト

LogiPull(ロジプル)は、東証プライム市場に上場する独立系システムインテグレーターの株式会社シーイーシー(CEC)が提供する、物流施設向けのICTソリューションです。トラックが拠点に到着してから退場するまでの流れを可視化・制御します。

バース予約管理を中心に、車両入退管理、受付管理、車両誘導、バース実績管理、AGV(無人搬送車)遠隔管理の各機能を、拠点のニーズに応じて組み合わせられる構成です。2022年提供開始の「LogiPull WES(倉庫実行システム)」により、バース管理から庫内の自動化設備までを連携させて運用できます。

自動車・電機・化学品メーカーの物流拠点や空港の貨物上屋など、特性の異なる拠点での導入が報じられています。料金は、業界団体の製品情報では初期費用33万円〜・月額6.6万円〜(4機能パッケージ)とされますが、公式には金額が示されておらず問い合わせが必要です。

6. TruckCALL(トラックコール)(株式会社BRAVELOGIS)

TruckCALL(トラックコール)のサービスサイト

TruckCALL(トラックコール)は、株式会社BRAVELOGISが提供するクラウド型のトラック呼び出し・バース予約システムです。LINE・電話・SMSで予約受付から呼び出しまでを管理し、専用アプリのインストールやドライバーIDの発行が不要な点を特徴とします。

初めて訪れるドライバーでもスマートフォンがあればその場で使い始められ、ガラケーを含む幅広い端末に対応します。待機台数を到着前に確認でき、順番受付から接車までの時間や荷役時間を自動で記録します。2026年4月には、改正物流効率化法に対応する荷待ち時間等の自動算出機能を追加しました。

料金は初期費用が別途発生し、月額は1拠点あたり25,000円〜が目安です。導入事例のキョーワ株式会社では、平均待機時間が約2時間から約30分へ短縮されたと公表されています。商社の兼松株式会社とは「KG TruckCALL」として販売提携しています。

7. Li-SO(リソ)(株式会社ロジクリエイト)

Li-SO(リソ)のサービスサイト

Li-SO(リソ)は、物流コンサルティングを本業とする株式会社ロジクリエイトが、現場での経験を踏まえて設計したバース予約管理システムです。開発には約3年を要したと報じられ、物流センター側と予約する運送会社側の双方の使いやすさを掲げています。

予約を最適なバースへ自動で配置し、バースモニタ上の状況をワンクリックで操作できます。予約パターンや車両情報をテンプレート化した簡易予約、作業進捗の色分け表示、ドライバー呼び出しなどに対応するSaaS型で、ネット環境のPCがあれば設備投資なく導入できます。

導入事例の株式会社バローでは、稼働初日に事前予約率80%を達成し、平均の車両待機時間が1.5時間から20分へ短縮されたと報じられています。料金は業界団体の紹介記事で月額12万円〜とされますが、公式には明示がなく問い合わせが必要です。

8. R-LOGI for Truck Berth(株式会社両備システムズ)

R-LOGI for Truck Berthのサービスサイト

R-LOGI for Truck Berthは、株式会社両備システムズが提供するクラウド型のバース入退場管理システムです。非接触・省人化・見える化を掲げ、倉庫管理の R-LOGI for WMS やバース在車検知の R-LOGI for Parking と組み合わせて運用できます。

ドライバーはバースの外からタブレット等でチェックインし、バースが空き次第、SMSや音声で呼び出す運用に対応します。IoTや画像解析でバースの在車・利用状況を把握し、稼働状況をリアルタイムに確認できます。機能をパーツ化し、拠点ごとの運用に合わせて短期間で構築できる点を訴求しています。

公式サイトでは、健康食品・医薬品メーカーでドライバーと接触しない入出荷を実現した事例や、重機メーカーで2年程度で投資を回収した事例が紹介されています。料金は、拠点数やカスタマイズ要件に応じた個別見積りです。

9. telesa-reserve(テレサ・リザーブ)(株式会社TSUNAGUTE)

telesa-reserve(テレサ・リザーブ)のサービスサイト

telesa-reserve(テレサ・リザーブ)は、パレットレンタル大手・日本パレットレンタル(JPR)の子会社である株式会社TSUNAGUTEが、2019年7月に提供を開始したトラック予約受付サービスです。バース予約受付システムの中でも早期からの提供実績を持ちます。

Web・スマートフォンからの予約、車番や電話番号を使った受付、SMS・電話音声メッセージでの呼び出しに対応します。親会社JPRのパレット管理サービス「epal」とAPI連携し、入荷時のバース予約とパレット伝票の受払を同時に処理できる点が特徴です。遠隔受付やドライバーの健康記録といった機能も加えてきました。

導入は400拠点以上(2024年7月時点)とされ、2025年2月にはハコベルのトラック予約/受付システムと相互リンクで連携を始めています。料金は初期費用が別途発生し、月額は3万円〜(税抜)で、1ヶ月の無料トライアルがあります。

10. らくらくバース管理(セザックス株式会社)

らくらくバース管理のサービスサイト

らくらくバース管理は、印刷やマニュアル制作を母体とするセザックス株式会社が提供するバース予約管理システムです。「スマホで簡単バース予約」を掲げ、ドライバーは専用アプリを入れずに、スマートフォンのWebブラウザから空き状況の確認と予約を行えます。

倉庫・拠点側はPCの管理画面から予約状況の確認・変更やドライバーへの呼び出しを行い、通知が読まれたかどうかも確認できます。受付・入場・作業・退場の実績時刻を自動で記録し、CSVで書き出せます。運送会社向けの動態管理「らくらく配送管理」も姉妹サービスとして提供しています。

30日間の無料トライアルが用意されています。料金は、業界団体の製品情報では1拠点1バースあたり初期費用110,000円〜・月額56,650円〜とされますが、公式サイトには金額の記載がなく問い合わせが必要です。

11. トラックバース予約管理システム(ロジスティードソリューションズ株式会社)

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本システムは、旧・日立物流ソフトウェアにあたるロジスティードソリューションズ株式会社が提供する、物流拠点向けのトラックバース予約・入退門管理システムです。同社はロジスティードグループのIT部門として、倉庫管理や輸配送管理など幅広い物流ITを手がけています。

「入退門管理」「バース管理」「バース予約」の3機能で構成され、タブレットでの入退門登録、作業ステータスの色分け表示、運送会社によるバース利用開始時間の事前予約などに対応します。同一敷地内に複数拠点がある場合でも一元管理できます。

自社の倉庫管理システム「ONEsLOGI/WMS」やサプライチェーン最適化サービス「SCDOS」と連携し、入荷・出荷業務とバース予約を一体で運用できる点が特徴です。料金は初期費用・月額とも個別の問い合わせとなります。

12. LMS ロジスティクスバース予約(株式会社セイノー情報サービス)

LMS ロジスティクスバース予約のサービスサイト

LMS ロジスティクスバース予約は、セイノーホールディングスの子会社である株式会社セイノー情報サービスが提供する、統合物流管理「LMS」シリーズの一つです。バース予約を物流センターの作業計画(WMS=倉庫管理システム)と連動させる点を特徴とします。

バースの状況に合わせてピッキング計画や作業進捗を調整し、車両が遅延した際には後続車両のバース割当を前倒しする、といった運用に対応します。クラウド(共用型・プライベート型のSaaS)とオンプレミスの両方に対応し、既存のシステム構成に合わせて導入形態を選べます。

予約受付だけでなく、倉庫内の作業と連動させて拠点全体の運用を最適化する用途に向いた設計です。料金は初期費用・月額とも公開されておらず、問い合わせが必要です。

13. N-Torus(エヌ・トーラス)(一般社団法人日本加工食品卸協会)

N-Torus(エヌ・トーラス)のサービスサイト

N-Torusは、加工食品卸の業界団体である一般社団法人日本加工食品卸協会が2019年から提供する、トラックの入荷受付・バース予約システムです。農林水産省の補助事業の認定を受け、加工食品卸業界共通のクラウドシステムとして開発されました。

運送事業者や倉庫業者がWebから入構時刻を予約し、物流センター側はタブレット・PCで受付とバース指示を行います。待機中のドライバーへの呼び出しはメール・SMSに加え、2023年9月からLINE連携にも対応します。もとは日食協会員向けでしたが、会員制度により会員以外の企業も利用できます。

受付項目がメーカー名や次配送先の軒数など、加工食品卸の入出荷業務を想定した設計である点に留意が必要です。料金は加入登録料50,000円(税抜)、月額35,000円/拠点(税抜)と、金額を公開しています。

14. ULTRAFIX(NECソリューションイノベータ株式会社)

ULTRAFIX(輸配送管理システムTMS)のサービスサイト

ULTRAFIXは、NECソリューションイノベータ株式会社が提供する輸配送管理システム(TMS)です。配送計画・動態/進捗管理・積付計画・運輸管理・トラック予約受付の5つのモジュールで構成され、バース予約はそのうちの1機能として組み込まれた統合型の製品です。

バース予約は単独でも導入できますが、公式には配送計画や進捗管理など他のモジュールと連携させて使う前提の設計です。ドライバーはスマートフォンやPCから到着を事前予約し、拠点の管理者が予約情報とバースの稼働状況を踏まえて割り当てます。

輸配送業務全体をひとつのシステムで管理したい拠点に向く構成で、必要な機能だけを選んで導入することもできます。料金は初期費用・月額とも個別の問い合わせとなります。

15. ヨビトラ(株式会社TCI)

ヨビトラのサービスサイト

ヨビトラは、自動車電装品の開発・販売を手がける株式会社TCIが提供する、トラック呼び出し・バース予約受付システムです。QR受付やワンタップ呼出といった日常操作を、そのまま荷待ち・荷役時間の実測データ収集に変える設計を掲げています。

受付キオスクやチャット、翻訳無線を日本語・英語・中国語・ベトナム語など6言語で提供し、外国人ドライバーやスタッフが多い現場での案内・指示伝達を多言語化している点が特徴です。改正物流効率化法の定期報告(様式第5)と同じ様式でExcel転記用データを出力する機能も備えます。

料金は初期費用0円で、月額はライト9,800円・スタンダード19,800円・グローバル34,800円(いずれも税別)などのプランがあり、30日間の無料トライアルを提供します。プランごとのバース数上限から、中小規模の拠点を主な対象とした設計です。

16. Airウェイト(株式会社リクルート)

Airウェイトのサービスサイト

Airウェイトは、株式会社リクルートが提供する受付・順番待ち管理システムです。iPadとプリンターで番号発券・呼び出し・待ち状況の可視化を行うもので、飲食店や医療機関、小売など幅広い業種で使われています。

バース予約に特化したサービスではなく、時間枠を指定した事前予約やバースの自動割当といった機能は備えていません。物流拠点では、この汎用の受付・順番待ち機能をトラックの受付に応用し、到着したドライバーを受付順に呼び出す使い方で荷待ち時間の短縮に用いられています。

倉庫・運送業の事例では、最大待機時間が2時間から1時間へ短縮し、手作業での受付対応が70%減ったと報告されています。料金は初期費用0円で無料プランがあり、有料はベーシックが月額11,000円、スタンダードが月額22,000円(いずれも税込)です。

バース予約システムの費用相場

ここからは、導入にかかる費用の目安を整理します。バース予約システムはクラウド型(SaaS)での提供が主流で、初期費用と月額費用がかかる料金体系が一般的です。

料金を公開している製品を見ると、月額は無料〜1万円前後の低価格帯(小規模拠点向け)から、1拠点あたり月2万〜8万円程度が中心的なレンジです。初期費用は0円のプランがある一方、10万〜30万円台が必要な製品もあります。

一方で、多くの製品は拠点数や入出庫件数に応じた個別見積もりを採用しており、料金を公開せず「要お問い合わせ」とするベンダーも少なくありません。個別の金額は前掲の比較表と各サービスの紹介を参照してください。

費用を判断するときは、月額料金の絶対額だけでなく、削減できる待機時間や現場の残業、作業平準化による処理能力の向上と合わせて見ることが大切です。複数拠点で導入する場合はボリュームディスカウントが適用される製品もあるため、想定する拠点数を前提に見積もりを取ると比較しやすくなります。

バース予約システムを導入するメリットと効果

ここでは、バース予約システムを導入することで得られる主なメリットを整理します。

  • 荷待ち時間の短縮と平準化:着車を予約で分散させることで、特定の時間帯に集中していた待機列を緩和します。ドライバーの拘束時間の短縮につながります。
  • 庫内作業の効率化と計画的な人員配置:いつ・どの車両が着くかが事前にわかるため、作業計画を立てやすくなり、繁閑に応じた人員配置ができます。
  • 受付・誘導業務の省人化:電話や紙、対面で行っていた受付や誘導をデジタル化し、担当者の負担を減らします。
  • 実態の可視化と改善:荷待ち・荷役時間が数値で見えるようになり、どの時間帯・どの取引先で待機が発生しているかを把握して改善に生かせます。

導入効果の事例(荷待ち時間削減の実績)

国土交通省は、トラック予約受付システムの導入事例として川西倉庫株式会社 六甲物流センターの実績を公表しています。導入前後で、1台当たりの平均待機時間と倉庫の処理能力が次のように変化しました。

【導入前】1台当たり平均待機時間:83分/倉庫の1時間当たり取扱貨物数:659個/8割超の車両が待機時間1時間超え
【導入後】1台当たり平均待機時間:24分(約70%削減)/倉庫の1時間当たり取扱貨物数:833個(約20%増加)

出典:「トラック予約受付システム」の導入事例(平成29年4月)|国土交通省物流審議官部門

この事例では平均待機時間が約70%減り、同じ時間で扱える貨物数も約20%増えています。公表は2017年(平成29年)と時点が古く、単一の拠点の結果である点には注意が必要です。削減幅は拠点の立地や取扱貨物、既存の運用によって変わるため、自社の実態に近い条件で効果を見積もることをおすすめします。

出典・参考資料(1件)
  • 出典:「トラック予約受付システム」の導入事例|国土交通省(リンク)

物流2024年問題・改正物流効率化法への対応

ここからは、バース予約システムの導入を後押ししている制度面の背景を、公的な一次情報にもとづいて整理します。荷待ち時間の短縮は現場改善のためだけでなく、制度上も求められるようになっています。

荷待ち時間短縮を求める2つの制度を対比した図解。労働基準法はドライバーの時間外労働を年960時間に制限(2024年4月〜)。改正物流効率化法は荷待ち・荷役等時間を1運行あたり計2時間以内・1回あたり原則1時間以内を目標とし(2025年4月施行)、荷主が講ずべき措置にトラック予約受付システムの導入を挙げる。バース予約システムはその対応手段の1つ。

ドライバーの時間外労働の上限規制(2024年問題)

自動車運転の業務には、2024年4月からドライバーの時間外労働の上限が適用されました。厚生労働省は、特別条項付きの労使協定を結ぶ場合の上限を次のように示しています。

自動車運転の業務…については、令和6(2024)年4月1日以降、特別条項付き36協定を締結する場合の年間の時間外労働の上限が年960時間となります。

出典:ドライバー・建設業・医師等の時間外労働の上限規制|厚生労働省

この年960時間の上限は労働基準法にもとづく規制です。あわせて、拘束時間や休息期間を定めた「改善基準告示」(厚生労働省告示)も2024年4月から適用されており、ドライバーの働き方には複数の制度が関わります。限られた労働時間で輸送を維持するために、荷待ちなどの非効率な時間の削減が現場の課題になっています。

出典・参考資料(2件)
  • 出典:ドライバー・建設業・医師等の時間外労働の上限規制|厚生労働省(リンク)
  • 参考資料:自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示)|厚生労働省(リンク)

改正物流効率化法による荷待ち時間短縮の要請

2025年4月1日には、物流の効率化を促す法律が改正・施行されました。改正前の「流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律」は、名称が「物資の流通の効率化に関する法律」に改められ、荷主や物流事業者に物流効率化への取り組みが努力義務として課されました。

この法律にもとづく政府の判断基準では、荷主が講ずべき措置として、トラック予約受付システムの導入が具体的に挙げられています。

適切な貨物の入出荷日時の設定、トラック予約受付システムの導入等により、ドライバーの荷待ち時間を短縮すること

出典:改正物流効率化法に基づく基本方針・判断基準・指定基準等について|農林水産省・国土交通省・経済産業省

荷待ち・荷役等時間については、1運行あたりの目標も次のように示されています。

1運行あたりの荷待ち・荷役等時間を計2時間以内となるよう荷待ち・荷役等時間を削減する必要があり、荷主は1回の受渡しごとの荷待ち・荷役等時間について、原則として目標時間を1時間以内と設定しつつ、業界特性その他の事情によりやむを得ない場合を除き、2時間を超えないよう荷待ち・荷役等時間を短縮すること

出典:改正物流効率化法に基づく基本方針・判断基準・指定基準等について|農林水産省・国土交通省・経済産業省

この「1運行あたり計2時間以内、1回あたり1時間以内」という目標は、改正物流効率化法の判断基準が示すものです。バース予約システムは、こうした制度上の荷待ち時間短縮の要請に応える具体的な手段の1つとして位置づけられています。

出典・参考資料(2件)
  • 出典:物資の流通の効率化に関する法律|e-Gov法令検索(リンク)
  • 出典:改正物流効率化法に基づく基本方針・判断基準・指定基準等について|農林水産省・国土交通省・経済産業省(リンク)

導入時の注意点と失敗を避けるポイント

導入判断の最後に、システムを入れても効果が出にくいケースと、その回避策を確認しておきます。

自社だけで完結しないことを前提に設計する

バース予約システムは、予約や受付を取引先の運送会社・ドライバーに使ってもらって初めて効果が出ます。自社の現場に導入するだけでは荷待ちは解消しません。運送会社に予約の運用を依頼し、無理なく使える呼び出し方式を選ぶなど、取引先を巻き込む前提で運用を設計することが欠かせません。

既存の運用・システムとの整合を確認する

すでに配車管理や倉庫管理のシステムを使っている場合、バース予約システムとの間でデータが二重管理にならないか、必要な連携ができるかの事前の確認が必要です。連携の作り込みが必要なときは、その開発費用や期間も見込んでおくと、導入後の想定外を避けられます。

スモールスタートで定着を確かめる

多拠点で一斉に導入するより、まず1拠点や一部の取引先で試し、現場とドライバーに定着するかを確かめてから広げる方が、混乱を避けやすくなります。無料トライアルやスモールスタートに対応する製品であれば、実際の運用感を確かめたうえで本格導入を判断できます。

まとめ

バース予約システムは、トラックの受付をデジタル化し、荷待ち時間の短縮と現場作業の平準化を実現するためのツールです。物流2024年問題や改正物流効率化法を背景に、荷主・倉庫・運送会社にとって導入の必要性が高まっています。

製品選びでは、ドライバーが無理なく使える呼び出し方式か、複数拠点や既存システムに対応できるか、動態管理や自動配置まで必要か、そしてサポートと費用対効果が見合うかを、自社の運用に照らして確認することが大切です。バース予約に特化した専門型か、車両・受付管理を兼ねる統合型かという製品の性質も、選定の軸になります。

まずは気になるサービスの資料を取り寄せ、機能と料金を具体的に比べるところから始めてみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. バース予約システムとは何ですか?

A. バース予約システムとは、物流拠点に着車するトラックの受付を事前予約・当日受付でデジタル化し、バースの割り当て・ドライバーの呼び出し・荷待ち/荷役時間の可視化までを一元管理するシステムです。トラック予約受付システムとも呼ばれます。

電話や紙の受付票、ホワイトボードで管理していた着車の順番をクラウド上で予約・割り当てできるようにし、到着の集中による待機列を平準化して、ドライバーと現場双方の待ち時間を減らすことを目的とします。

Q. バース予約システムとTMS・WMSは何が違いますか?

A. バース予約システムは、物流拠点への着車受付とトラックの荷待ち時間削減に特化している点が、配車・輸配送を管理するTMSや庫内在庫を管理するWMSとの違いです。

TMS(輸配送管理システム)は配車計画や輸送ルートの管理、WMS(倉庫管理システム)は倉庫内の在庫・入出庫の管理を担うのに対し、バース予約システムは拠点の「入口」にあたる受付とバース運用を対象とします。多くの製品はTMS・WMSと連携でき、受付から庫内作業までの情報をつないで使えます。

Q. バース予約システムの費用相場はどれくらいですか?

A. バース予約システムの費用は、クラウド型(SaaS)が主流で、月額は1拠点あたりおおむね数万円から、機能や対応拠点規模に応じて数十万円規模まで幅があります。

初期費用は0円のプランがある一方、数十万円程度が必要な製品もあります。拠点数や入出庫件数に応じた個別見積もりを採用し、料金を公開せず「要お問い合わせ」とするベンダーも少なくありません。月額の絶対額だけでなく、削減できる待機時間や現場の残業と合わせて費用対効果で判断することが大切です。

Q. 無料で使えるバース予約システムはありますか?

A. バース予約システムには、無料プランや月額1万円前後の低価格プランを用意した製品もあり、小規模な拠点なら低コストで始められます。

ただし無料・低価格の範囲では、時間枠を指定した事前予約やバースの自動割当といった高度な機能が含まれないことがあります。多くの製品は無料トライアル(1ヶ月・30日間など)を用意しているため、まずは試用で自社の運用に合うかを確かめ、必要な機能と料金のバランスで判断するとよいでしょう。

Q. バース予約システムを導入すると荷待ち時間はどれくらい削減できますか?

A. バース予約システムの導入効果として、国土交通省が公表した事例では、1台当たりの平均待機時間が83分から24分へ約70%削減されています(川西倉庫 六甲物流センター)。

同じ事例では、倉庫が1時間当たりに扱える貨物数も約20%増加しました。ただしこれは2017年公表の単一拠点の実績で、削減幅は拠点の立地や取扱貨物、既存の運用によって変わります。自社の実態に近い条件で効果を見積もることをおすすめします。

Q. バース予約システムの導入は法律で義務づけられていますか?

A. バース予約システムの導入そのものは義務ではありませんが、2025年4月施行の改正物流効率化法により、荷主・物流事業者には物流効率化への取り組みが努力義務として課されています。

同法にもとづく判断基準では、荷待ち・荷役等時間を1運行あたり計2時間以内(1回の受渡しあたり原則1時間以内)に短縮するよう求めています。荷主が講ずべき措置の一つには、トラック予約受付システムの導入が挙げられています。あわせて、2024年4月からはドライバーの時間外労働が労働基準法にもとづき年960時間に制限されており、荷待ち時間の削減が現場の課題となっています。

Q. 専用アプリを入れなくても、ドライバーはバース予約システムを使えますか?

A. バース予約システムには、専用アプリのインストールやID発行が不要で、SMS・LINE・QRコード・Webブラウザなどからそのまま使える製品が多くあります。

不特定多数のドライバーが訪れる拠点では、アプリ導入が浸透の妨げになることがあるため、初めて訪れるドライバーでも迷わず使える方式が向きます。一方で専用アプリ型は機能が豊富な傾向があり、来場する車両が固定的な拠点では選択肢になります。自社に来る車両が固定的か日々入れ替わるかで、無理のない方式を選ぶとよいでしょう。

Q. 1拠点だけの小規模な倉庫でもバース予約システムを導入できますか?

A. バース予約システムは、1拠点・少数バースの小規模な運用から、全国の複数拠点をまたぐ大規模運用まで対応する製品があり、拠点規模に合わせて選べます。

小規模な拠点では、多拠点向けの高機能な製品よりも、設定がシンプルで運用を始めやすい製品や低価格プランのほうが定着しやすい場合があります。将来的に対象拠点を広げる予定があるなら、拠点横断で予約状況やデータを見られるか、拠点ごとに運用ルールを設定できるかも確認しておくと安心です。

Q. バース予約システムは自社開発(内製)とサービス導入のどちらで進めるべきですか?

A. バース予約システムは、特別な事情がなければ、既製のサービスを導入するほうが短期間・低コストで始めやすい選択肢です。

自社開発(スクラッチ構築)は要件に合わせて柔軟に作れる利点がありますが、TMS・WMSとの連携設計や改正物流効率化法が求める運用まで自社で担える体制と、相応の開発費用・期間が必要です。多くの製品はクラウドで提供され、設備投資なく短期間で導入できるため、まずは既製サービスの機能と料金を比較し、要件を満たせるかを確認することをおすすめします。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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