ネットワーク機器やサーバの停止に気づくのが遅れ、業務が止まってから障害を知る——そんな不安を抱えていませんか。拠点やクラウド環境が増えるほど監視対象は膨らみ、手動での目視確認や個別のping確認では追いつかなくなります。障害の早期発見とダウンタイムの削減、ネットワーク全体の可視化を目的に、監視ツールの導入や刷新を検討する情報システム部門が増えています。
ネットワーク監視ツールは、クラウド型やオンプレミス型、無料で使えるオープンソースまで選択肢が幅広く、監視できる範囲や運用にかかる手間も製品によって大きく異なります。自社の監視規模・提供形態・予算に合ったツールを選ぶには、どのような観点で比較すればよいのでしょうか。
本記事では、主要なネットワーク監視ツール17製品を比較・解説します。仕組みや監視対象の基礎から、提供形態・料金・用途による4タイプの分け方と、監視対象・料金・提供形態を一覧で比べる比較表、各製品の機能・特徴の個別紹介までを整理しました。情報システム・インフラ運用の担当者が、自社に合うツールを絞り込むための判断材料としてご活用ください。
また、自社の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
目次
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ネットワーク監視ツールとは?
ネットワーク監視ツールは、ルータやスイッチ、サーバ、回線といったネットワークを構成する機器の稼働状態やトラフィック、障害を常時監視し、異常を検知するとアラートで知らせるソフトウェアやサービスです。障害の早期発見によるダウンタイムの削減、ネットワーク全体の可視化による運用負荷の軽減を目的に、情報システム部門やインフラ運用の担当者が導入します。
ここからは、比較の前提となる仕組み・監視対象・関連するツールとの違い・導入メリットを順に整理します。
ネットワーク監視の仕組み(エージェント監視とエージェントレス監視)
ネットワーク監視の方式は、監視対象に専用のソフト(エージェント)を入れるかどうかで大きく2つに分かれます。監視ツールを選ぶうえで最初に押さえておきたい前提です。
- エージェント監視:監視対象のサーバなどにエージェントソフトを導入し、CPU使用率やメモリ、プロセスといった内部の詳細な情報まで収集する方式です。深い情報が取れる一方、対象ごとの導入・管理の手間がかかります。
- エージェントレス監視:監視対象にソフトを入れず、SNMPやICMP(ping)などの標準プロトコルを使って外部から情報を収集する方式です。ルータやスイッチのようにエージェントを入れられない機器の監視に向き、導入の手間を抑えられます。
多くのツールは両方式に対応し、機器はエージェントレス、サーバはエージェントというように使い分けます。どちらの方式にどこまで対応するかは製品ごとに幅があるため、比較のポイントになります。
ネットワーク監視ツールの監視対象と監視項目
ネットワーク監視ツールが扱う監視は、目的別に次のような項目に整理できます。自社が何を監視したいかを具体化すると、必要な機能が見えてきます。
- 死活監視:機器やサーバが応答するかどうかを一定間隔で確認します。応答確認にはping(ICMPのEcho要求・応答)がよく使われ、停止をいち早く検知する基本の監視です。
- トラフィック監視:回線やポートを流れる通信量・帯域使用率を測り、輻輳や異常な通信の増加を把握します。
- 性能・リソース監視:CPU・メモリ・ディスクの使用状況や応答時間を監視し、性能劣化の予兆をつかみます。
- 障害監視・ログ監視:機器から送られるSNMP Trapやログを受け取り、障害イベントを検知します。
これらの多くはSNMP(Simple Network Management Protocol)という標準プロトコルで実現されます。SNMPは、ネットワーク機器の管理情報を遠隔から参照・変更するためのプロトコルとしてIETFが標準化したもので、機器側から異常を通知するSNMP Trapも同じ規格で定義されています。実運用ではv2c・v3といったバージョンが使われます。
出典・参考資料(2件)
- 出典:RFC 1157「A Simple Network Management Protocol (SNMP)」|IETF(https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc1157.txt)
- 参考資料:RFC 792「Internet Control Message Protocol」|IETF(https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc792.txt)
ネットワーク監視ツールとサーバー監視・統合監視の違い
「ネットワーク監視」と「サーバー監視」は混同されがちですが、主な監視対象が異なります。ネットワーク監視はルータ・スイッチ・回線などネットワーク機器の疎通やトラフィックに重心があり、サーバー監視はサーバのCPU・メモリ・プロセスなど内部リソースに重心があります。
両方をまとめて扱えるものは統合監視ツールと呼ばれます。実際の製品はネットワーク・サーバ・クラウドを横断して監視できるものが多く、どこまで一つのツールでカバーしたいかが選定の分かれ目になります。自社の監視対象がネットワーク機器中心か、サーバやクラウドまで含むのかを整理しておくと選びやすくなります。
ネットワーク監視ツールを導入するメリット
監視ツールを導入する価値は、日々の運用と有事の対応の両面にあります。
- 障害の早期発見とダウンタイム削減:異常を自動検知してアラートで知らせるため、利用者からの連絡で気づくより早く対応に着手できます。
- 運用負荷の軽減:複数拠点・多数の機器を1つの画面で監視でき、手動確認の工数を減らせます。
- ネットワークの可視化と最適化:トラフィックや性能の推移を可視化することで、増設やチューニングの判断材料が得られます。
ネットワーク監視ツールの選び方・比較のポイント
ここからは、自社の監視規模・提供形態・予算に合うツールを2〜3候補まで絞り込むための観点を紹介します。すべてを完璧に満たす必要はなく、自社にとって優先度の高い軸から確認していくと判断しやすくなります。
提供形態で選ぶ(クラウド型かオンプレミス型か)
クラウド型(SaaS)はサーバ構築が不要で導入が早く、拠点が分散していても監視画面に集約しやすいのが利点です。一方、監視サーバを自社環境に置くオンプレミス型は、社内に閉じた環境で監視でき、閉域網やセキュリティ要件の厳しい環境に向きます。クラウド型で社内のネットワーク機器を監視する場合は、社内に監視用の中継(ポーラーやプローブ)を置く構成になる点も確認しておきましょう。
料金で選ぶ(有料製品かオープンソースか)
オープンソース(OSS)はライセンス費がかからず、監視対象が多くてもコストを抑えられますが、構築や運用に一定の専門知識が必要で、障害時も自力対応が基本になります。有料製品は導入・運用の容易さやサポート、保守を費用に含められるのが強みです。ライセンス費だけでなく、構築・運用にかかる人的コストを合わせた総額で比べると、実態に近い判断ができます。
監視対象・対応範囲で選ぶ
ネットワーク機器だけを監視したいのか、サーバ・仮想基盤・クラウドまで一元的に見たいのかで、必要な対応範囲は変わります。マルチベンダーの機器やクラウドサービスへの対応、SNMPやフロー監視(NetFlow/sFlow等)への対応可否を、自社の環境に照らして確認しましょう。将来的に監視対象が広がる見込みがあるなら、統合監視まで見据えておくと乗り換えを避けられます。
アラート通知・可視化(ダッシュボード)で選ぶ
検知した異常をどう伝えるかは、初動の速さを左右します。メールに加え、SlackやTeams、電話・SMSなど自社の運用フローに合う通知手段があるかを確認しましょう。あわせて、しきい値や通知条件を柔軟に設定でき、通知が過剰になりすぎない制御(抑制・集約)があるかも重要です。ダッシュボードやネットワークマップの見やすさは、状況把握の速さと日々の運用のしやすさに直結します。
導入・運用のしやすさと日本語サポートで選ぶ
監視の専任担当を置きにくい体制では、初期設定のしやすさや運用管理の手軽さが定着を左右します。監視対象の自動検出(オートディスカバリ)やテンプレートが用意されていると、立ち上げの負担を減らせます。海外製品を検討する場合は、日本語の管理画面・ドキュメント・問い合わせ窓口があるか、国内代理店による導入支援を受けられるかを確認しておくと安心です。
監視規模・拡張性で選ぶ
監視するノード数やセンサー数が増えると、ライセンス費用や監視サーバの負荷も増えます。現在の規模だけでなく、拠点追加やクラウド移行を見据えた拡張性を確認しましょう。分散監視(リモートプローブやプロキシ)に対応していれば、複数拠点を中央に集約しつつ負荷を分散できます。料金がノード数・センサー数のどの単位で決まるかも、規模拡大時のコストに影響します。
検知だけでなく復旧まで含めて考える(遠隔・無人拠点の運用視点)
監視ツールの多くは異常の「検知」までを担い、復旧対応は人が行うのが基本です。しかし店舗・工場・無人拠点のように現地にすぐ駆けつけられない環境では、検知から復旧までの時間が長引きがちです。
こうした環境では、アラートを起点に再起動スクリプトや運用自動化ツールで一次対応を自動化する方法や、応答停止を検知して電源を自動で再起動する専用機を組み合わせる方法があります。検知の速さだけでなく、復旧までの経路を運用設計に含めておくと、ダウンタイムをさらに短くできます。
導入・運用で注意したいポイント
導入時には、監視対象の洗い出しやしきい値の設計に一定の初期工数がかかります。また、通知条件を作り込まないとアラートが多発し、重要な異常が埋もれる「アラート疲れ」に陥りやすい点にも注意が必要です。無料トライアルや評価版で、自社環境での使い勝手と通知の精度を試してから本格導入する進め方が安全です。
提供形態・料金・用途で見るネットワーク監視ツールのタイプ
ネットワーク監視ツールは、提供形態と料金体系、そして用途によって大きく4つのタイプに分けられます。自社がどのタイプに当てはまるかを起点にすると、候補を効率的に絞り込めます。まずは各タイプの特徴と向いている企業を一覧で確認しましょう。
| タイプ | クラウド型(SaaS) | オンプレミス型(有料) | オープンソース(無料・OSS) | 死活監視・自動復旧特化アプライアンス型 |
|---|---|---|---|---|
| 特徴 | 監視サーバの構築が不要で導入が早い。拠点分散・ハイブリッド構成の可視化に向く。社内機器の監視には中継の設置が必要な場合がある | 監視サーバを自社環境に置く。機能が豊富で大規模・統合監視に向き、ベンダーや代理店のサポートを受けられる | ライセンス費が不要で柔軟に拡張できる。構築・運用には専門知識が要る。商用サポートを提供する製品もある | 応答停止を検知して機器を自動で再起動する専用機。監視ソフトとは性質が異なり、検知から復旧までを担う |
| 該当する主なサービス | Datadog、Site24x7、LogicMonitor、Mackerel | PRTG、OpManager、WhatsUp Gold、SolarWinds NPM、パトロールクラリス、System Answer G3、X-MON | Zabbix、Nagios Core、Pandora FMS、Checkmk、Hinemos | Reboot Guard |
| 向いている企業 | すぐに監視を始めたい企業、クラウド・複数拠点をまとめて見たい企業 | 閉域網やセキュリティ要件が厳しい企業、日本語サポートを重視する企業 | コストを抑えたい企業、社内に運用スキルがある・内製したい企業 | 店舗・工場・無人拠点など、現地に駆けつけにくい機器の復旧工数を減らしたい企業 |
※上記は各タイプの一般的な傾向です。個別のサービスにおける実際の機能や提供形態は各社情報をご確認ください。
クラウド型(SaaS)のネットワーク監視ツール
SaaSとして提供される監視基盤を使うため監視サーバの構築が不要で、拠点が分散していても1画面に集約しやすいのが実務上の利点です。注意点として、社内のネットワーク機器を監視するには社内に監視用の中継(製品によりAgent・ポーラー・プローブなど呼称は異なる)を1台置く構成になることが多く、この中継の運用は自社に残ります。
オンプレミス型(有料)のネットワーク監視ツール
監視サーバを自社環境に置くため、外部にデータを出せない閉域網や監査要件の厳しい環境で選ばれます。ライセンスはノード数・センサー数で決まる製品が多く、監視対象が増えるほど費用も上がるため、現在の規模だけでなく数年後の拡張まで見込んで見積もりを取るのが実務的です。導入・運用は国内代理店の支援を受けられる製品が中心です。
オープンソース(無料・OSS)のネットワーク監視ツール
監視対象が増えてもライセンス費が増えないため大規模・多拠点でコストを抑えやすい一方、構築・チューニング・障害対応を自社で担う前提です。運用工数を人件費に換算すると必ずしも安く済むとは限らないため、社内に運用できる人がいるか、商用版・国内サポート事業者の支援を併用するかを先に決めておくと失敗しにくくなります。
死活監視・自動復旧に特化したアプライアンス型
機器の応答停止を検知して電源を自動で再起動する専用機で、監視ソフトが担う「検知」の先の「復旧」を無人で行います。トラフィックや性能の可視化はしないため既存の監視ツールを置き換えるものではなく、現地に駆けつけにくい遠隔・無人拠点の復旧手段として組み合わせる位置づけです。監視ツール+運用自動化という選択肢の一つとして捉えると分かりやすいでしょう。
自社に合うタイプを診断する(30秒)
いくつかの質問に答えるだけで、監視規模・提供形態・用途から自社に合うタイプと候補サービスを絞り込めます。どのタイプが合うか迷ったときの出発点としてお使いください。
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ネットワーク監視ツールの費用相場
ネットワーク監視ツールの費用は、提供形態によって桁感が大きく異なります。おおよその目安を把握したうえで、個別の料金は比較表と各サービスの紹介で確認してください。
- クラウド型(SaaS):初期費用を抑え、監視するホスト数・デバイス数に応じた月額課金が中心です。小規模なら月額数千円から、規模に応じて増える体系が一般的です。無料トライアルを用意する製品が多く、試してから判断できます。
- オンプレミス型(有料):ノード数・センサー数に応じたライセンス費用(年額または買い切り)が中心で、規模によって数十万円から数百万円まで幅があります。別途、年間の保守・サポート費用がかかる場合があります。
- オープンソース(無料・OSS):ライセンス費用は0円ですが、構築・運用にかかる人的コストや、商用サポート・サブスクリプションを付ける場合の費用を見込む必要があります。
- アプライアンス型:機器の購入・保守が中心で、価格は要問い合わせのことが多いため、監視台数や設置拠点数に応じて見積もりを取ります。
費用を比べる際は、ライセンス費だけでなく、構築・運用にかかる人的コストやサポート費用まで含めた総額で見ると、導入後の負担を見誤りにくくなります。
【比較表】主要ネットワーク監視ツールの監視対象・料金・提供形態を比較
ここからは、主要なネットワーク監視ツールを提供形態・料金・用途の4タイプに分けて、機能・料金・監視対象・提供形態・日本語サポートを横並びで比較します。自社の条件に近いタイプの表から確認してください。料金は各社の公式情報にもとづく2026年9月時点の目安です。
クラウド型(SaaS)の比較表
| サービス名 | Datadog | Site24x7 | LogicMonitor | Mackerel |
|---|---|---|---|---|
| 提供形態 | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) | クラウド(SaaS) |
| 主な監視対象 | ネットワーク機器・サーバー・クラウド | ネットワーク機器・サーバー・Web・クラウド | ネットワーク機器・サーバー・ストレージ・クラウド | サーバー・クラウド中心(ネットワークは簡易) |
| 料金 | ホスト・デバイス単位の従量課金 | 月額2,500円〜(Liteプラン・月払い) | 要問い合わせ | 月額660円〜(税込・最低月2,180円) |
| 無料トライアル・無料版 | 14日間 | 30日間 | 要問い合わせ | 無料プランあり(5ホスト)+2週間試用 |
| 日本語サポート | ● | ● | ● | ● |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
オンプレミス型(有料)の比較表
| サービス名 | PRTG Network Monitor | OpManager | WhatsUp Gold | SolarWinds NPM | パトロールクラリス | System Answer G3 | X-MON |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 提供形態 | オンプレミス(Windows) | オンプレミス | オンプレミス(Windows) | オンプレミス(セルフホスト) | オンプレミス(アプライアンス版あり) | オンプレミス/クラウド(SAMS) | ソフト/アプライアンス/クラウド |
| 主な監視対象 | ネットワーク機器・サーバー(センサー単位) | ネットワーク機器・サーバー・仮想・クラウド | ネットワーク機器・サーバー・トラフィック(フロー) | ネットワーク機器中心(性能・トラフィック) | サーバー・ネットワーク機器・クラウド | ネットワーク機器・サーバー・クラウド・仮想(マルチベンダー) | ネットワーク機器・サーバー・クラウド |
| 料金 | 要問い合わせ(代理店見積もり) | 年額168,000円〜(25デバイス)/買い切り571,000円〜(50デバイス)・税別 | 年額1,229米ドル〜(50デバイス・税別)※日本円は代理店見積もり | 要問い合わせ(見積もり制) | 初年度836,000円〜/2年目以降336,000円(ポイント制) | 要問い合わせ | 買い切り107,800円〜(10ノード版・税込) |
| 無料トライアル・無料版 | 無料版あり(100センサー)+30日試用 | 30日間 | あり(全機能) | 30日間 | 要問い合わせ | あり(評価版) | 90日間 |
| 日本語サポート | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
オープンソース(無料・OSS)の比較表
| サービス名 | Zabbix | Nagios Core | Pandora FMS | Checkmk | Hinemos |
|---|---|---|---|---|---|
| 提供形態 | OSS(オンプレ)+商用サポート | OSS(オンプレ) | OSS+商用(オンプレ/SaaS) | OSS+商用(オンプレ/SaaS) | OSS(オンプレ)+商用サブスク |
| 主な監視対象 | ネットワーク機器・サーバー・クラウド・アプリ | サーバー・ネットワーク機器・サービス | ネットワーク機器・サーバー・ログ・クラウド | サーバー・ネットワーク機器・クラウド・コンテナ | ネットワーク機器・サーバー(監視+ジョブ管理) |
| 料金 | 無料(OSS版)/商用サポートは要問い合わせ | 無料(OSS版) | 無料(OSS版)/商用は月額51,500円〜(税抜) | 無料(Community版)/有償版は要問い合わせ | 無料(OSS版)/商用は年額100万円〜 |
| 無料トライアル・無料版 | 無料版あり(OSS版) | 無料版あり(OSS版) | 無料版あり(OSS版) | 無料版あり(Community)+30日試用 | 無料版あり(OSS版) |
| 日本語サポート | ● | △(コミュニティ中心) | ● | ● | ● |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
死活監視・自動復旧特化アプライアンス型の比較表
| サービス名 | Reboot Guard |
|---|---|
| 提供形態 | アプライアンス(ハードウェア) |
| 主な監視対象 | ネットワーク機器の死活(Ping/ポート)+自動復旧 |
| 料金 | 要お問い合わせ |
| 無料トライアル・無料版 | 要問い合わせ |
| 日本語サポート | ● |
| 詳細情報 | 公式資料を見る |
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主要ネットワーク監視ツールの個別紹介
ここからは、各ツールの監視対象・提供形態・料金体系・向いている企業を、タイプ別に紹介します。比較表と合わせて、自社に合う候補を絞り込む参考にしてください。
クラウド型(SaaS)のネットワーク監視ツール
1. Datadog(Datadog, Inc.)

Datadogは、クラウド・ハイブリッド・オンプレミスにまたがる環境の監視データを1つの画面で相関できるSaaS型のプラットフォームです。ネットワーク監視は「Network Monitoring」として提供され、提供元は米国のDatadog, Inc.です。
Network Monitoringは、クラウド間・リージョン間の通信フローを可視化するCloud Network Monitoring(CNM、旧Network Performance Monitoring)と、機器を監視するNetwork Device Monitoring(NDM)の2製品で構成されます。
NDMはSNMPメトリクス・SNMPトラップ・NetFlow・syslogを収集し、デバイスの自動検出やトポロジーマップ、Juniper・Cisco・Merakiなどのベンダー機器に対応します。
課金はCNMがホスト単位、NDMがデバイス単位に分かれます。SaaSですが、社内のネットワーク機器を監視するには、対象機器へ到達できるホストに監視用のAgentを導入する構成になります。まず試す場合は、製品スイート全体を14日間無料で利用できます。
クラウドやコンテナを含むハイブリッド環境で、ネットワークとアプリケーション・インフラの監視を1つの画面にまとめたい企業に向いています。
2. Site24x7(ゾーホージャパン株式会社)

Site24x7は、ゾーホージャパン株式会社が日本での提供と日本語サポートを担うSaaS型のフルスタック監視サービスです。Zoho Corporationが展開するManageEngine製品群の一つで、Webサイト・サーバー・ネットワーク・クラウド・APM・ログを1つの製品で監視できます。
ネットワーク監視ではSNMP v1/v2c/v3に対応し、SNMPトラップの処理やNetFlow・sFlowなどのトラフィック分析も行えます。ルーターやスイッチ、ファイアウォール、UPS、ストレージなど幅広い機器を監視対象にできます。SaaS提供のため、社内のネットワーク機器を監視する場合はオンプレミス側にポーラーの設置が必要です。
料金は月額2,500円のLiteプラン(月払い)から始められ、Professionalが月額11,600円、Enterpriseが月額173,700円と規模に応じて分かれます。年契約では約10%割引になり、全プランをカード登録なしで30日間試せます。
Web・サーバー・ネットワークを1つのSaaSでまとめて監視したい企業や、日本語サポートを受けながら小規模から始めたい企業に向いています。
3. LogicMonitor(LogicMonitor, Inc./国内提供: SaaSpresto株式会社)

サーバ・ネットワーク機器・ストレージ・仮想マシン・コンテナ・データベース・クラウドのデータを自動収集し、1つのプラットフォームで可視化・分析するSaaS型のIT統合監視サービスがLogicMonitorです。米国のLogicMonitor, Inc.が開発し、日本ではSaaSpresto株式会社が販売・提供しています。
既存のサーバやネットワーク機器にエージェントを常駐させないCollector方式で監視を始められ、事前設定済みのテンプレートが多数用意されています。アラートは重要度と相関にもとづいて絞り込め、リソースの予兆検知にも対応します。日本を含む2,000社以上での導入実績があるとされています(グローバルの数値)。
日本向けの料金は公開されておらず、要件に応じてSaaSprestoの営業担当が個別に案内する形です。課金はデバイス数やIPアドレス数などの単位で決まります。無料トライアルの有無や期間は、問い合わせて確認するとよいでしょう。
サーバからネットワーク、クラウドまでを1つのプラットフォームで統合的に監視したい企業や、日本語での導入相談・サポートを受けたい企業に適しています。
4. Mackerel(株式会社はてな)

Mackerel(マカレル)は、株式会社はてなが運営する国産のSaaS型監視サービスです。サーバー(ホスト)監視を中心に、アプリケーションのトレース(APM)まで対象とし、監視対象のホストにエージェント(mackerel-agent)を導入してメトリックを送る方式を基本とします。
ネットワーク機器の監視は、機器の自動探索やトポロジー図を備えた専用のネットワーク管理製品とは性質が異なります。機器そのものにエージェントを入れるのではなく、別のホスト上のエージェントや公式プラグインからpingやSNMPで状態を取得する形での対応です。
SNMPはv2cのポーリングに対応する一方、機器からの障害通知を受け取るSNMP Trapには対応していません。機器の自動探索やトポロジー可視化も備えないため、ルータ・スイッチ中心の本格的なネットワーク監視より、サーバ・クラウド中心の監視に向く位置づけです。
料金は、5ホストまで永続的に使えるフリープランと、スタンダードホスト月額2,180円・マイクロホスト月額660円(いずれも税込、最低利用料金は月2,180円)のスタンダードプランがあります。登録後2週間はスタンダード相当の機能を無料で試せ、ISO/IEC 27001(ISMS)認証を取得しています。
ネットワーク機器の専用監視よりも、サーバやクラウドの監視を日本語・円建てで手軽に始めたい企業に向いています。小規模なら無料枠から使い始められます。
オンプレミス型(有料)のネットワーク監視ツール
5. PRTG Network Monitor(Paessler GmbH/国内販売: ジュピターテクノロジー株式会社)

PRTG Network Monitorは、ドイツのPaessler GmbHが開発するオンプレミス型のネットワーク監視ソフトウェアです。国内ではジュピターテクノロジー株式会社が販売代理店として、日本語での導入相談から保守までを担っています。
監視の単位は「センサー」で、1つの監視項目を1センサーと数えます。デバイス数やIP数ではなく監視項目数でライセンスが決まる仕組みです。SNMPのほか、NetFlowなどのフロー形式やWMI、SSHにも対応し、複数拠点はリモートプローブで中央に集約できます。
最大100センサーまでは無期限で使える無料版があり、30日間はセンサー数・機能とも制限なしの試用版も用意されています。国内の実売価格や保守内容は代理店の見積もりによるため、導入時は問い合わせて確認しましょう。
複数拠点をリモートプローブで集約したい企業や、まず無料版や試用版で監視項目を絞りながら小さく始めたい企業に向いています。
6. OpManager(ゾーホージャパン株式会社)

OpManagerは、ゾーホージャパン株式会社がManageEngineブランドで提供する、マルチベンダー対応のネットワーク監視ソフトウェアです。ネットワーク機器から物理・仮想・クラウドのサーバー、ミドルウェアまでを1つの画面で監視します。
監視はエージェントレスが基本で、10,000種類以上のデバイステンプレートを備えます。1台で最大50,000デバイスまで対応し、大規模環境ではEnterpriseエディションでプローブサーバーを最大100台まで分散配置できます。SNMPポーリングやWMI、Syslog、SNMPトラップに対応します。
料金は年間ライセンスが25デバイス168,000円から、永続の通常ライセンスが50デバイス571,000円から(いずれも税別)という体系です。1,000デバイスを超える規模は個別見積もりになります。30日間は全機能を試せる評価版が利用できます。
監視サーバーを自社に置き、日本語サポートを受けながらネットワークとサーバーをまとめて監視したい企業に向いています。
7. WhatsUp Gold(Progress Software Corporation)

WhatsUp Goldは、旧イプスイッチの製品を引き継いでProgress Software Corporationが提供するネットワーク監視ツールです。日本国内ではソフトバンクC&Sなど5社の販売代理店を通じて提供されています。
レイヤ2/3のディスカバリで機器と接続関係を検出し、トポロジーマップを自動生成・更新します。監視はSNMP・WMI・SSH・Pingに対応し、NetFlowやsFlow、IPFIXなど主要なフロー形式を1製品で扱えます。アラートはTeamsやSlackとも連携できます。
料金はサブスクリプション型で、デバイス監視のInfrastructureは50デバイス単位・年額1,229米ドル(Businessエディション、税別)からという体系です。日本円価格は公式に示されておらず、国内代理店経由の見積もりになります。全機能を使える無料トライアルも用意されています。
トポロジーの自動可視化や、複数のフロー形式での帯域分析を1つの製品でまかないたい企業に向いています。
8. SolarWinds NPM(SolarWinds Worldwide, LLC)

SolarWinds Network Performance Monitor(NPM)は、米国のSolarWinds Worldwide, LLCが提供するセルフホスト型のネットワーク監視製品です。日本ではジュピターテクノロジー株式会社などの代理店経由で販売され、導入から運用までの支援を受けられます。
SNMPでルーター・スイッチ・ファイアウォール・無線コントローラーを自動検出し、可用性や応答時間、パケットロス、帯域使用率、CPU・メモリなどを監視します。経路をホップ単位で可視化するNetPathや、ネットワーク・サーバー・アプリの指標を同一時間軸で重ねるPerfStackを標準で備えます。
ライセンスはノード数・インターフェイス数・ボリューム数で決まり、価格は公式・代理店とも見積もり制です。新規の永続ライセンスは2025年7月末で販売を終了し、以降は3年契約のサブスクリプションへ移行するとされています。30日間の評価版で全機能を試せます。
IPAMやNCMなど同一プラットフォーム上の関連モジュールと組み合わせ、監視範囲を段階的に広げたい企業に向いています。
9. パトロールクラリス(株式会社コムスクエア)

パトロールクラリス(PATROL CLARICE)は、株式会社コムスクエアが提供するエージェントレス型のサーバ・ネットワーク統合監視ソフトウェアです。監視対象にソフトを導入せず、死活・リソース・ログ・Web・DBなどを1つのソフトで一元監視します。
通知はメール・Slack・SNMP TRAP・コマンド実行などに対応し、同時多発したエラーの自動集約やエスカレーションも行えます。ライセンスは1監視項目を1ポイントとして数えるポイント制で、最小構成は100ポイントテーブルからです。PING監視は無制限で、SNMP監視は300ポイントテーブル以上の契約で無制限になります。
料金は初年度がライセンス料と年間ポイント使用料をあわせて836,000円から、2年目以降は336,000円で、いずれも監視項目数(ポイント)に応じて変わります。国産ソフトで運用サポートは回数の制限がなく、受付は平日9時から18時までの日本語対応です。
監視対象にエージェントを入れずに、サーバからネットワーク機器、クラウドまでを国産ソフトでまとめて監視したい企業に向いています。
10. System Answer G3(アイビーシー株式会社)

System Answer G3は、アイビーシー株式会社が開発する国産のシステム情報管理・監視ソフトウェアです。社内ネットワークやサーバ、データセンター、クラウド、仮想環境を、複数メーカーの機器を横断して監視します。
監視はエージェントレスで、133メーカー・5,384種類の監視項目に対して必要な監視情報を自動判定して設定し、構成変更にも自動で追従します。1分間隔で収集したデータを5年間保存し、トレンド分析やキャパシティ予知などの分析機能も備えます。
料金は監視項目数・利用年度・オプションに応じたライセンス体系で、価格は要問い合わせです。提供形態はオンプレミス(アプライアンス/ソフトウェア)とクラウド型(SAMS)があり、24時間365日の有償サポートも選べます。
東京証券取引所の基幹ネットワークや証券会社での採用実績があり、多数の機器を横断して性能まで含めて監視したい企業に向いています。
11. X-MON(株式会社エクストランス)

X-MONは、株式会社エクストランスが開発・提供する国産の統合監視ソフトウェアです。NagiosやRRDtoolなどのOSSをベースに、ネットワーク機器・サーバ・クラウドの監視から障害検知、通知までを1製品で扱います。
通知はメールに加え、SMSや自動音声(電話)、チャット、警告灯まで対応し、メール通知の後に自動で電話をかける運用もできます。提供形態はソフトウェア版・バーチャルアプライアンス版・物理アプライアンス(X-MON BOX)・クラウドと幅広く、環境に合わせて選べます。
バーチャルアプライアンス版は買い切り型で、10ノード版が107,800円、ライセンス無制限のStandard版が1,078,000円(いずれも税込)です。別途、初年度必須の年間プロダクトサポート(10〜50ノードは33,000円)がかかります。90日間の無料体験版で試せます。
電話・SMS・警告灯を含む多様な通知手段を求める企業や、自社の環境に合わせて提供形態を選びたい企業に向いています。
オープンソース(無料・OSS)のネットワーク監視ツール
12. Zabbix(Zabbix LLC)

Zabbixは、ラトビアのZabbix LLCが開発するオープンソースの監視ソフトウェアで、ネットワーク機器・サーバー・データベース・クラウド・アプリケーションを1つの基盤で監視します。国内では日本法人のZabbix Japan LLCが公式サポートやトレーニングを提供しています。
エージェント型と、SNMP・IPMI・JMX・VMwareなどを使うエージェントレス型の両方に対応し、ネットワーク機器の自動検出やテンプレートによる設定、Zabbixプロキシを使った分散監視も行えます。しきい値やトレンド予測による異常検知、メール・Slack・Teams・Webhookなどへの通知にも対応します。
ソフトウェア本体はAGPLv3ライセンスのもと、機能制限なく無償で利用できます。有償の商用サブスクリプションはシルバー・ゴールド・プラチナの階層があり、プラチナは24時間365日対応です。料金は構成によって変わり非公開のため、取扱パートナーへの見積もり依頼が必要です。
ライセンス費用を抑えつつ、多様な監視方式を1つの基盤でまかないたい企業や、必要に応じて公式の有償サポートを追加したい企業に向いています。
13. Nagios Core(Nagios Enterprises, LLC)

サーバー・ネットワーク機器・アプリケーション・各種サービスに定期的なチェックを実行し、しきい値と比較して状態が変化したときに通知する監視エンジンがNagios Coreです。開発・配布元は米国のNagios Enterprises, LLCで、ライセンスはGPL v2、無償で利用できます。
プラグインアーキテクチャを採用し、NRPE・NCPA・NSCAといった仕組みや、コミュニティのNagios Exchangeで公開される多数のプラグインで監視対象を拡張できます。監視はエージェント型・エージェントレス型の双方に対応します。
設定はテキストファイルの編集が前提で、Web UIでの設定ウィザードや自動検出、標準のダッシュボード・レポートは商用版のNagios XI側の機能です。Core単体のサポートはフォーラムやドキュメントなどコミュニティが中心で、国内ではサイオスの「OSSよろず相談室」がNagiosのOSSサポートを提供しています。
コマンドライン操作に慣れた担当者がいて、設定を作り込みながらライセンス費用をかけずに監視基盤を用意したい企業に向いています。
14. Pandora FMS(Pandora FMS S.L.U.)

Pandora FMSは、オープンソース版(GPL2)と商用のEnterprise版の2系統を持つ監視ソフトウェアです。開発元はスペインのPandora FMS S.L.U.で、ネットワーク監視・サーバ監視・ログ管理・クラウド監視などを単一のコンソールで扱います。
監視はSNMPのほか、WMI・TCPポート・エージェント型など複数の方式に対応します。ウェブコンソールや公式ドキュメント、公式サイトが日本語化されており、国内では公式開発パートナーの株式会社アールワークスがEnterprise版の販売・構築・サポートを円建てで担っています。
オープンソース版は無償で利用できます。アールワークス提供のEnterprise SaaSは10エージェントで月額51,500円から、オンプレミス版は100エージェントで初年度120万円・2年目以降60万円(いずれも税抜)という体系です。無償版から始めて、必要に応じて商用版へ移行できます。
複数の監視方式を1つのコンソールに集約したい企業や、日本語のサポートと円建ての費用で商用版を導入したい企業に向いています。
15. Checkmk(Checkmk GmbH/国内販売: ジュピターテクノロジー株式会社)

Checkmkは、ドイツのCheckmk GmbHが開発するインフラ監視プラットフォームです。サーバー・ネットワーク機器・ストレージ・データベース・クラウド・コンテナなどを対象に、エージェント監視・エージェントレス・SNMPに対応し、監視対象の多くを自動で識別する自動ディスカバリを備えます。
エディションは、無償でセルフホスト運用するオープンソースのCommunity版と、有償のPro・Ultimate、SaaSのCloudに分かれます。Community版は1サイトあたり約750サービスまでで、サポートはコミュニティのみのため、監視規模の拡大やサポートが必要になれば有償版へ移行する構成です。
国内ではジュピターテクノロジー株式会社が販売・構築・保守を担い、日本語のカスタマーポータルと電話(平日9〜17時)でサポートします。同社の「おまかせ構築パック」は100ホストで992,500円(税別・ライセンス別)からで、30日間の無料トライアル(サービス数無制限)も用意されています。有償版のライセンス価格は要問い合わせです。
無償版で小さく始めて監視規模の拡大に合わせて有償版へ広げたい企業や、日本語での構築支援・サポートを受けたい企業に向いています。
16. Hinemos(株式会社NTTデータ先端技術)

「監視」と「ジョブ管理」を1つの製品で扱える統合運用管理ソフトウェアがHinemosです。開発元は株式会社NTTデータ先端技術で、ネットワーク機器やサーバの監視だけでなく、バッチ処理などのジョブ運用まで1製品でカバーする点が、監視に特化したツールとの違いです。
ネットワーク機器のSNMP監視やSNMPTRAP監視はエージェントを入れずに利用でき、サーバのプロセス・ログファイル監視などはエージェントで情報を取得します。AWS・GCP・Azureとの連携にも対応します。ライセンスはGPLで、OSS版をGitHubから無償で入手できます。
有償のサブスクリプションは、ソフトウェアの更新・サポート・トレーニングを年額で束ねる形で、Essentialが年額100万円、Standardが150万円、Premiumが225万円という3つのメニューがあります。バージョン6.0以降は最長10年間のサポート期間が示されています。
監視とジョブ管理をまとめて1製品で運用したい企業や、開発元の日本語サポートを受けながらOSSを活用したい企業に向いています。
死活監視・自動復旧に特化したアプライアンス型
17. Reboot Guard(株式会社フーバーブレイン)
Reboot Guardは、ネットワーク機器の死活監視と、応答が途絶えたときの電源の自動再起動を1台で担うハードウェア機器です。株式会社フーバーブレインが提供し、24時間365日、監視対象へPing監視とポート監視を行い、フリーズを検知するとAC電源を物理的に切断・再投入して復旧させます。
ソフトウェア型の監視ツールとは性質が異なり、検知から復旧までを専用ハードだけで完結させる点が特徴です。Ping監視では判定しにくいアプリケーション層の停止もポート監視で検知し、OSコマンドが効かない状態でも電源そのものを入れ直します。監視対象機器へのソフトウェア導入は不要で、ルータやネットワークカメラなどの組み込み機器も対象にできます。
1台でAC4回路の電源制御と、基本15IP・最大60IPの監視に対応します。ブラウザ(スマホ・PC)からの遠隔操作で手動の電源ON/OFF・再起動ができ、電源のON/OFFスケジュールや定期再起動も設定できます。障害の検知時と復旧時にはメールで通知します。
店舗・工場や、担当者が常駐しない遠隔・無人拠点で、機器のフリーズのたびに現地へ駆けつけている企業に向いています。料金は要お問い合わせです。
まとめ
ネットワーク監視ツールは、提供形態・料金・監視対象によって適したタイプが分かれます。すぐに監視を始めたい・クラウドや複数拠点をまとめて見たいならクラウド型、閉域網や日本語サポートを重視するならオンプレミス型(有料)、コストを抑えて内製したいならオープンソース、遠隔・無人拠点の復旧工数を減らしたいなら死活監視・自動復旧特化のアプライアンス型が候補になります。
まずは自社の監視規模・提供形態・予算という条件を整理し、当てはまるタイプの中から2〜3候補に絞り込みましょう。気になったツールは、以下から資料を取り寄せて、無料トライアルや評価版とあわせて具体的に比べてみてください。
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よくある質問(FAQ)
Q. ネットワーク監視ツールとは何ですか?
A. ネットワーク監視ツールとは、ルータ・スイッチ・サーバ・回線などの稼働状態やトラフィック、障害を常時監視し、異常を検知するとアラートで知らせるソフトウェアやサービスです。障害の早期発見によるダウンタイムの削減や、ネットワーク全体の可視化による運用負荷の軽減を目的に、情報システム部門やインフラ運用の担当者が導入します。
Q. ネットワーク監視ツールとサーバー監視ツールは何が違いますか?
A. ネットワーク監視ツールとサーバー監視ツールは、主な監視対象が異なります。ネットワーク監視はルータ・スイッチ・回線などネットワーク機器の疎通やトラフィックに重心があり、サーバー監視はサーバのCPU・メモリ・プロセスなど内部リソースに重心があります。
両方をまとめて扱えるものは統合監視ツールと呼ばれ、実際の製品はネットワーク・サーバ・クラウドを横断して監視できるものが多いため、どこまで一つのツールでカバーしたいかが選定の分かれ目になります。
Q. ネットワーク監視ツールの料金相場はどのくらいですか?
A. ネットワーク監視ツールの費用は、提供形態によって桁感が大きく異なります。クラウド型(SaaS)は監視するホスト数・デバイス数に応じた月額課金が中心で、小規模なら月額数千円から使い始められます。オンプレミス型(有料)はノード数・センサー数に応じたライセンス費用で、規模により数十万円から数百万円まで幅があります。
オープンソース(OSS)はライセンス費が0円ですが、構築・運用の人的コストや商用サポート費用を見込む必要があります。ライセンス費だけでなく運用の人的コストまで含めた総額で比べると、導入後の負担を見誤りにくくなります。
Q. 無料で使えるネットワーク監視ツールはありますか?
A. Zabbix・Nagios Core・Pandora FMS・Checkmk(Community版)など、ライセンス費用をかけずに使えるオープンソース(OSS)の監視ツールがあります。監視対象が増えてもライセンスコストが増えず柔軟に拡張できる一方、構築・設定・運用には一定の専門知識が必要で、障害時の対応も自力が基本です。
多くの製品は有償の商用版や国内サポート事業者による支援を用意しており、無償版で始めて必要に応じてサポートを追加する使い方もできます。
Q. 無料のOSSと有料製品は、どちらを選べばよいですか?
A. 社内に運用スキルがあり内製したい企業はOSS、導入・運用のしやすさや日本語サポートを重視する企業は有料製品が向いています。OSSはライセンス費が不要な反面、構築・運用に専門知識と工数がかかります。有料製品はサポートや保守を費用に含められるのが強みです。判断に迷う場合は、ライセンス費と構築・運用にかかる人的コストを合わせた総額で比べると、実態に近い選択ができます。
Q. ネットワーク監視ツールはどのように異常を検知しますか?
A. ネットワーク監視ツールは、SNMPやICMP(ping)などの標準プロトコルで機器から情報を収集し、応答の有無やしきい値との比較で異常を検知します。機器やサーバが応答するかを確認する死活監視にはpingがよく使われ、通信量や帯域を測るトラフィック監視、CPU・メモリなどの性能・リソース監視、SNMP Trapやログを受け取る障害監視・ログ監視があります。
検知した異常は、設定した条件に応じてメールやチャットなどのアラートで担当者に通知されます。
Q. ネットワーク監視ツールのアラートはメール以外の手段にも対応していますか?
A. 多くのネットワーク監視ツールは、メールに加えてSlackやTeamsなどのチャット、電話・SMS、警告灯といった複数の通知手段に対応しています。しきい値や通知条件を柔軟に設定でき、通知が過剰になりすぎないよう抑制・集約する制御を備えた製品もあります。自社の運用フローや初動体制に合う通知手段があるかを確認すると、障害発生時の対応の速さにつながります。
Q. 複数の拠点を1つのネットワーク監視ツールでまとめて監視できますか?
A. 分散監視(リモートプローブやプロキシ、ポーラー)に対応したツールなら、複数拠点を中央に集約しつつ監視できます。各拠点に監視用の中継を置き、収集したデータを中央の監視サーバへ集める構成が一般的で、監視サーバの負荷も分散できます。クラウド型(SaaS)で社内のネットワーク機器を監視する場合も、社内に監視用の中継(ポーラー・プローブ)を設置する構成になります。
Q. ネットワーク機器のポート単位のトラフィックやフロー(NetFlow/sFlow)は監視できますか?
A. SNMPでポート単位のトラフィック量を、NetFlowやsFlowといったフロー形式で「誰が・どんな通信をしているか」を監視できるツールがあります。ただしフロー監視への対応は製品によって幅があり、標準で対応する製品もあれば、別モジュールの追加や外部連携が必要な製品もあります。回線の輻輳や異常な通信の増加を細かく把握したい場合は、対応するフロー形式を比較表や各製品の情報で確認しておきましょう。
Q. ネットワーク構成を自動でマップ化(トポロジーマップ)できるツールはありますか?
A. 機器と接続関係を自動で検出し、トポロジーマップを生成・更新できるツールがあります。レイヤ2/3のディスカバリで構成を把握し、構成変更に自動で追従する製品もあります。ネットワーク構成が複雑な環境や、障害箇所を視覚的にすばやく特定したい場合に役立つ機能です。自動検出(オートディスカバリ)の対応範囲は製品ごとに異なるため、自社の機器構成に合うかを確認するとよいでしょう。
Q. 監視の経験がなくても使えるネットワーク監視ツールはありますか?
A. 監視対象の自動検出やテンプレート、設定ウィザードを備えたツールなら、専門知識が少なくても導入・運用を始めやすくなります。特にクラウド型(SaaS)や、設定のしやすさを重視した有料製品は立ち上げの負担が小さい傾向です。逆にOSSのなかには設定ファイルの編集が前提で専門知識を要するものもあります。まずは無料トライアルや評価版で、自社環境での使い勝手を試してから本格導入する進め方が安全です。
Q. 海外製のネットワーク監視ツールでも日本語サポートは受けられますか?
A. 海外製でも、国内の販売代理店やパートナーが日本語での導入支援・保守・問い合わせ対応を提供している製品が多くあります。日本語の管理画面やドキュメントの有無、電話・メールでの日本語サポート窓口、国内代理店による構築支援を受けられるかを確認しておくと安心です。監視の専任担当を置きにくい体制では、日本語サポートの手厚さが導入後の定着を左右します。
Q. クラウド型(SaaS)のネットワーク監視ツールはどんな企業に向いていますか?
A. クラウド型(SaaS)のネットワーク監視ツールは、すぐに監視を始めたい企業や、クラウド・複数拠点をまとめて可視化したい企業に向いています。監視サーバの構築・保守が不要で導入が早く、初期費用を抑えて月額で使い始められます。
一方、社内のネットワーク機器を監視する場合は社内に監視用の中継(ポーラー・プローブ)を置く構成になる点や、閉域網・セキュリティ要件が厳しい環境ではオンプレミス型のほうが適する場合がある点は確認しておきましょう。
Q. 検知だけでなく、機器の復旧まで自動でできるツールはありますか?
A. 応答停止を検知して機器の電源を自動で再起動する、死活監視・自動復旧特化のアプライアンス型の製品があります。トラフィックや性能を可視化する一般的な監視ソフトの多くは「検知」までを担い、復旧は人が行うのが基本です。店舗・工場・無人拠点など現地にすぐ駆けつけられない環境では、検知から復旧までを無人で担う専用機を監視ソフトと組み合わせると、復旧にかかる工数と時間を抑えられます。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。












