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口座振替の審査とは?見られる項目・通らないケース・期間をわかりやすく解説

口座振替の審査で何を見られる?のサムネイル画像

口座振替(銀行の自動引き落とし)を集金に取り入れようと申込を進めたところ、「審査があります」と表示されて手が止まっていませんか。設立から間もない、個人事業主である、扱う商材が特殊、といった事情があると、「自社は通るのだろうか」「落ちたら集金の仕組みが組めない」という不安が先に立ちます。

「口座振替の審査」と一口に言っても、集金する事業者側の「導入審査」と、口座から引き落とされる利用者側の「申込審査」の2種類があり、見られる項目も落ちる理由もまったく異なります。まずは自分がどちらの立場の審査を知りたいのかを見極めると、必要な情報にたどり着きやすくなります。

本記事では、事業者の導入審査で実際にチェックされる項目と通る・落ちるケース、利用者の申込審査の中身、審査にかかる期間、必要な書類までを整理します。読み終えるころには、自社(自社の顧客)が「通りそうか」の見当がつき、審査に不安があれば口座振替・集金代行サービスの比較を手がかりに次の一歩へ進める状態を目指します。

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口座振替の「審査」には2種類ある(事業者の導入審査/利用者の申込審査)

「口座振替 審査」で検索する人には、立場の異なる2種類の読者がいます。まず自分がどちらの審査を気にしているのかを整理すると、必要な情報へ最短でたどり着けます。

口座振替の審査を2種類に整理した図。左は事業者の導入審査で、収納代行会社や金融機関がこの事業者に口座振替を提供してよいかを確認し、事業実態・商材の適格性・信用を見る。右は利用者の申込審査で、届け出た口座が申込者本人のもので実在するかを照合し、口座名義・届出印・本人認証を確認する。
  • 事業者の導入審査:口座振替を自社の集金手段として導入するとき、収納代行会社や金融機関が「この事業者に口座振替を提供してよいか」を確認する審査。事業者の導入審査の項目へ
  • 利用者の申込審査:口座から引き落とされる側(顧客・契約者)が口座振替を申し込むとき、届け出た口座が本人のもので実在するかを確認する審査。利用者の申込審査の項目へ

集金の仕組みを作る事業者にとって重要なのは前者の導入審査ですが、導入後は「自社の顧客が振替登録に通るか」という後者の審査も関わってきます。本記事は事業者側を軸に、両方を解説します。

導入審査の進み方は、金融機関と直接契約するか、収納代行会社(集金代行サービス)を経由するかで変わります。代行会社を経由する場合は、代行会社による加盟店審査に加えて、その先で収納機関・金融機関の所定の審査も受ける二段構造になります。

営業上は問題のない事業でも、公序良俗に反する商材や特殊な商材では後段で通らないことがありますが、一般的な会費・役務の集金であればまず問題ありません。契約ルートごとの審査の違いは後半のルート比較で詳しく扱います。

事業者の導入審査で見られる項目と通る・落ちるケース

ここからは、事業者が口座振替を導入するときの審査で、実際に何が見られ、どんなときに通りにくくなるのかを整理します。基準の細部は収納代行会社・金融機関ごとに異なりますが、公式情報から共通してうかがえる観点があります。

導入審査で見られる項目一覧

導入審査で確認される観点は、収納代行会社が公表する加盟審査の案内や契約約款に共通して表れます。それらを整理すると、大きく「事業として継続的に代金を回収できる実態があるか」「口座振替の対象にできる商材か」という2つの軸に集約でき、具体的には次のような点が見られます。自社がどの項目で引っかかりそうかを確かめる目安にしてください。

  • 事業の実在性・継続性:会社概要や事業内容、営業実態が確認できるか。設立からの年数や継続的な取引の見込み
  • 取扱商材・サービス内容の適格性:口座振替(継続課金)になじむ商材か。公序良俗に反する内容・法令に触れる商材でないか
  • 財務・信用の状況:極端な債務超過や支払い遅延など、代金回収の前提を欠く事情がないか
  • 代表者・事業者の信用:反社会的勢力との関わりがないか(多くの契約約款で取引拒絶が明文化されています)
  • 申込内容の整合性:申込書面や事業サイトの記載に不備・矛盾がないか

取扱商材の適格性については、収納代行会社が明確に線を引いています。株式会社ゼウスは公式ページで、業種・課金内容によっては取り扱えないことを次のように示しています。

なお、公序良俗に反する業種や課金内容は取扱いができません。
ただし、収納機関にて所定の審査がございますので、サービス内容や販売商品などの内容によっては、ご契約いただけない場合があります。

株式会社ゼウス「口座振替決済サービス(WEB受付型)」https://www.cardservice.co.jp/service/bank/cats/web.html

ROBOT PAYMENT のバンクチェックサービス契約約款でも、信用販売の対象としてはならないものとして「日本国の法令又は公序良俗に反するもの」が号として列挙されています。業種・商材の適格性は法令の条文で一律に定められているわけではなく、収納代行会社の約款と審査運用によって判断される点がポイントです。自社の商材がこの規範の周辺にあるかどうかが、最初の絞り込みになります。

出典・参考資料(2件)

通りやすい条件・落ちやすい条件の対比

一般的な役務提供・会費・サブスクリプションなど継続課金になじむ商材であれば、事業実態と必要書類がそろっていれば通過できるのが基本です。設立初年度の赤字や小規模であること自体で直ちに不可となるわけではなく、慎重な審査になりやすいのは次の表の右側に当てはまる場合と考えてください。判断が分かれやすい観点を、通りやすい条件と落ちやすい条件で対比します。

観点通りやすい条件慎重審査・落ちやすい条件
事業の継続性営業実態があり、継続的な取引が見込める設立直後で実績が乏しい、事業実態が確認しづらい
取扱商材役務・物販など継続課金になじむ一般的な商材公序良俗に反する内容、換金性の高い商材、前払い・未提供リスクの大きい商材
財務・信用極端な支払い遅延や債務超過がない債務超過・支払い遅延など回収の前提を欠く事情がある
事業者の属性法人・個人事業主を問わず実態が確認できる(個人事業主対応の代行会社を選べば可)個人事業主・小規模を理由に一部の代行会社では対象外になる場合がある
申込内容会社概要・事業サイト・申込書面の記載に不備がないサイトに特定商取引法に基づく表記がない、記載に矛盾がある

「個人事業主だと通らないのでは」という不安はよく聞かれますが、これは選ぶ収納代行会社によって結論が変わります。個人事業主や設立直後でも申し込める代行会社は実在し、審査ハードルの低いサービスを選ぶこと自体が有効な対処になります。具体的な選び方は記事後半で扱います。

利用者(顧客)の申込審査で見られる項目

ここからは、口座から引き落とされる側(顧客・契約者)が口座振替を申し込むときの審査を解説します。事業者にとっては「自社の顧客が振替登録に通るか」に関わる部分です。

利用者側の申込審査の中心は、届け出た口座が申込者本人のもので、実在するかの照合です。紙の口座振替依頼書で申し込む場合、金融機関に届け出ている印鑑・口座名義・フリガナと依頼書の記載が一致するかが確認され、不一致は不備として返却されます。収納代行会社の日本システム収納(NSS)は、依頼書が返却される代表的な理由を次のように挙げています。

①印鑑相違 ②印鑑不鮮明 ③届出印押印なし ④印鑑届出未済

日本システム収納「口座振替依頼書の不備理由と対応方法【まとめ】」https://faq.nss-jp.com/

一方、Web(ネット)で口座振替を申し込む方式では、紙の印鑑照合の代わりに本人認証で確認します。三菱UFJ銀行のネット口座振替申込受付サービスでは、次の情報で口座名義人本人であることを確かめる仕組みです。

口座振替申込受付画面に店名・口座番号・口座名義人が表示されますので表示内容をご確認のうえ、画面の指示にしたがい「生年月日」、「キャッシュカード暗証番号」および「ワンタイムパスワード」を入力し、申込ボタンをクリックしてください。

三菱UFJ銀行「ネット口座振替申込受付サービス」https://www.bk.mufg.jp/tsukau/tetsuduki/koukyo/furikae/taiken.html

気になるのが「滞納歴があると落ちるのか」「信用情報を照会されるのか」という点です。結論として、口座振替(銀行口座からの直接引き落とし)そのものは、原則として信用情報機関への照会・登録を伴いません。指定信用情報機関のCICは、公共料金などを銀行口座からの引き落としで支払っている場合について、次のように説明しています。

公共料金のお支払いをクレジット会社のカード決済をご利用にならず、銀行口座等からの引き落としで直接お支払いされている場合は、信用情報機関への登録はございません。

株式会社シー・アイ・シー(CIC)「よくあるご質問」https://www.cic.co.jp/faq/category/011.html

「口座振替の審査で滞納歴を見られた」という体験談が見られるのは、多くの場合、携帯電話の端末分割払いなど信用取引(割賦・クレジット)が申込に付帯しているケースです。その場合は口座振替とは別に信用審査が入ります。口座振替そのものは信用照会を伴わないのが原則で、付帯する商品・方式によって扱いが変わる、と理解しておくと混乱しません。

出典・参考資料(3件)

口座振替の審査期間はどれくらい?(ルート別・幅つき)

集金の開始時期を決めるうえで欠かせないのが審査期間です。ここは「最短◯営業日」という数字だけを見ると実態を見誤ります。代行会社側の加盟店審査と、その先の収納機関・金融機関の口座振替審査は別のレイヤーで、後者には数週間から1か月ほどかかるのが一般的だからです。受付方式とレイヤー別に、幅と出所を明示して整理します。

代行会社を経由する口座振替の導入審査が二段構造であることを示すフロー図。STEP1は代行会社の加盟店審査で最短数営業日、STEP2はその先の収納機関・金融機関の所定審査で数週間から1か月ほど、その後に引き落としを開始できる。最短数営業日はSTEP1の話で、実際の開始までは収納機関の審査を含めて2週間から2か月が現実的。
審査のルート・レイヤー審査・導入までの期間の目安出所
代行会社経由・紙受付型(収納機関の審査)収納機関の審査に1か月前後。申込から導入まで1か月半〜2か月程度になることもゼウス(紙受付型 Biz口振)
代行会社経由・Web受付型(収納機関の審査)収納機関での審査は通常2〜3週間、申込から導入まで1か月程度ゼウス(WEB受付型)
代行会社側の加盟店審査(上記とは別レイヤー)最短で数営業日(例:審査最短2営業日・導入最短3営業日)ROBOT PAYMENT
金融機関と直接契約(自治体の県税納付の例)金融機関での審査に1か月程度。期間は金融機関により異なる山口県

山口県は口座振替の案内で、審査期間について次のように記しています。急ぎのときは口座振替以外の手段も検討するよう促す姿勢は、事業者側が集金スケジュールを組むうえでも参考になります。

金融機関での口座振替の審査が必要で、審査に1か月程度要します。すぐに支払いたい場合は別の支払方法を検討してください。
審査に要する期間は、金融機関により異なります。

山口県「口座振替(ダイレクト納付)による県税の納付について」https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/5/201589.html

ここまでを整理すると、「最短数営業日」とうたわれるのは代行会社の加盟店審査の話です。実際に口座振替で引き落としを開始できるまでには、収納機関の登録・審査を含めておおむね2週間〜2か月程度(紙受付型は長めになりやすい)を見込むのが現実的です。初回の振替日から逆算し、余裕をもって申し込むことをおすすめします。

出典・参考資料(4件)

審査に必要な書類・準備するもの

審査を通しやすくするために、どんな書類を準備すればよいのかを整理します。必要書類は代行会社ごとに異なりますが、審査時に特別な追加書類を求めない運用も見られます。

紙受付型の口座振替を提供するゼウスは、審査時の提出物と登録までの流れを次のように示しています。

収納機関での審査期間は、1か月前後が目安となります。申込書面以外で、特に審査時に提出いただくものはございません。
(中略)
収納代行会社へ口座振替用紙をご提出後、約1か月で請求データ登録が可能となりその後振替が開始されます。

株式会社ゼウス「口座振替決済サービス(紙受付型)Biz口振」https://www.cardservice.co.jp/service/bank/cats/paper.html

一般に準備しておくとよいのは、次のような書類・情報です。代行会社によっては事業内容を確認するために追加提出を求められることもあるため、申込前に必要書類を確認しておくと審査がスムーズです。

  • 申込書面:収納代行会社所定の申込書(事業者情報・振替条件などを記入)
  • 預金口座振替依頼書:顧客に記入・押印してもらう複写式の用紙(紙受付型の場合)
  • 事業内容が確認できる資料:会社概要、登記事項証明書、事業サイトのURLなど(求められた場合)
  • Web受付・EC事業者の場合:閲覧可能な事業サイトと、特定商取引法に基づく表記の整備

とくにECやオンラインサービスで決済を導入する場合、閲覧できるサイト・商品やサービスの掲載・特定商取引法に基づく表記がそろっていることが、審査前の前提になります(GMOイプシロンの一次審査条件などで案内されています)。

出典・参考資料(2件)

直接契約と代行会社経由で審査はどう違うか

口座振替を始める経路は大きく2つあり、審査の主体・厳しさ・スピード・手間が変わります。自社の体制に合うルートを選ぶための対比を整理します。

直接契約 vs 代行会社経由の審査の違い

比較軸金融機関と直接契約収納代行会社を経由
審査の主体契約する金融機関ごとに個別審査収納代行会社の加盟店審査+収納機関の所定審査
審査の手間取引したい金融機関の数だけ個別に契約・審査が必要1社の代行会社と契約すれば全国の金融機関に対応できる
審査のスピード金融機関ごとに異なり、時間がかかりやすい加盟店審査は最短数営業日。ただし収納機関の登録に数週間
審査のハードル金融機関の基準に個別に適合する必要がある会社ごとに個人事業主対応など間口の広さに差がある
向いている事業者取引金融機関が限られ、直接の取引関係がある多数の顧客から幅広い金融機関で集金したい

多くの中小事業者にとっては、金融機関ごとに個別契約する直接契約より、1社の契約で全国の金融機関に対応でき、審査の間口にも差をつけやすい代行会社経由が現実的です。個人事業主対応や審査スピードは代行会社ごとに違うため、次に見る「落ちそう・落ちたとき」の観点でサービスを選ぶことが、そのまま審査を通すための近道になります。

審査に落ちた・落ちそうなときの対処法

ここからは、審査に落ちそう・落ちたときに集金の仕組みをどう組むかという現実的な出口を解説します。ポイントは、審査の通りやすさ・スピード・対応商材は収納代行サービスによって差があるという点です。1社で断られても、審査要件の異なるサービスなら通ることがあり、引き落とせなかった分を保証・回収する仕組みを持つサービスもあります。

  • 審査ハードルの低いサービスを選ぶ:個人事業主対応・小規模対応をうたう集金代行なら、設立直後でも申し込みやすい
  • 他の決済手段を併用する:口座振替に通らない・引き落とせない顧客向けに、クレジットカードやコンビニ決済を用意しておく
  • 保証付きのサービスを使う:与信(取引先の支払い能力の審査)を通過した取引の未回収分を立て替える保証型なら、引き落とし不能のリスクを移転できる

審査に落ちても具体的な否決理由が個別に開示されないのが一般的で、同じ条件のまま同じ会社へ再申請しても結果は変わりにくいのが実情です。書類や事業サイトの整備で改善できる点を見直すか、審査要件の異なる会社へ切り替えるのが現実的な次の一手になります。

ここでは、審査という観点で特徴の異なる3つの集金代行サービスを比較します。「通りやすさ」「スピードと多決済」「保証」という異なる強みで選ぶ際の参考にしてください。

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比較項目リコーリース 集金代行サービスサブスクペイ後払い.com 口座振替サービス
運営会社リコーリース株式会社(東証プライム8566・リコーグループ)株式会社ROBOT PAYMENT(東証グロース4374)株式会社キャッチボール(東証プライム上場スクロール〔8005〕グループ)
個人事業主・小規模への対応個人事業主OK・請求1件から要お問い合わせ月100件規模の小規模も相談可
審査・導入スピード要お問い合わせ加盟店審査は最短数営業日と公式提示要お問い合わせ
対応する決済手段口座振替+コンビニ決済(スマホ決済対応)口座振替/クレカ/コンビニ/銀行振込ほかを一元管理口座振替(引き落とし不能時はコンビニ払い等の請求書で回収)
未回収分の保証×保証なし(コンビニ決済を併用可)残高不足時は他の決済手段へ自動で切り替えて回収100%立替保証(与信審査通過分が対象)
初期費用0円(無使用月は基本料金0円)都度見積り個別見積り(公式サイトに金額記載なし)
詳細情報公式資料を見る公式資料を見るサービス詳細を見る

記号の目安 ◎:特に手厚い/●:対応可/△:条件つき・限定的/×:非対応。「要お問い合わせ」は公式に非公表の項目です。表内の各社情報は公式サイト等にもとづく(2026年8月時点)。

リコーリース 集金代行サービス(リコーリース株式会社)

リコーリース 集金代行サービスのウェブサイト

東証プライム上場のリコーリース株式会社(リコーグループ)が運営する集金代行サービスで、20,000社を超える導入実績があります。審査に不安のある事業者にとっての強みは、間口の広さです。導入費用0円・サービスを使わなかった月は基本料金0円で、請求件数1件から利用でき、個人事業主にも対応しています。

取引先がまだ少ない立ち上げ期でも始めやすいよう条件面のハードルを下げており、他社で個人事業主の対応が難しかったケースの相談が入ることもあるといいます。口座振替に加えてコンビニ決済(スマホ決済対応)も一体で運用でき、口座振替を使えない顧客への代替手段を同じサービス内で用意できる点も、集金の取りこぼしを防ぎたい事業者に向いています。

個人事業主や設立直後のスモールビジネスへの対応方針について、同サービスを担当するリコーリースの那須田氏は次のように述べています。

那須田氏
リコーリース株式会社 BPO本部 BPO営業部 マーケティング課
那須田氏
独自インタビューより

小口の取引を積み上げる形で事業を拡大してきた背景があり、契約手続きや運用開始までの受け入れ体制、問い合わせ対応の体制を整備してきました。結果として、他社で個人事業主の対応が難しい場合に当社へ相談が入ることもあり、スモールビジネスを含めて幅広く支えるサービスとして磨いてきました。

サブスクペイ(株式会社ROBOT PAYMENT)

サブスクペイのウェブサイト

クレジットカード・口座振替・コンビニ決済・銀行振込など多様な決済手段を一元管理できる、サブスクリプション事業向けの決済・顧客管理システムです。運営は株式会社ROBOT PAYMENT(東証グロース上場)。口座振替はWeb受付・紙の依頼書の両方に対応し、Web方式なら印鑑不要でネット完結でき、導入審査から利用開始までのスピードを公式に示している点も、集金開始を急ぐ事業者には利点です。

最大の特徴は、口座振替に加えてクレジットカード・コンビニ決済・銀行振込などを一元管理でき、残高不足などで引き落とせなかった場合に他の決済手段へ自動で切り替えて回収を続けられる点です。口座振替に通らない・引き落とせない顧客が出ても回収を止めない設計で、審査に落ちたときの代替回収まで含めて集金の仕組みを組みたい事業者に適しています。

後払い.com 口座振替サービス(株式会社キャッチボール)

後払い.com 口座振替サービスのウェブサイト

コンビニ後払い「後払い.com」で培った立替保証モデルを、口座振替に適用したサービスです。運営は東証プライム上場スクロールグループの株式会社キャッチボールで、与信審査を通過した取引は口座から引き落とせなくても同社が立て替え、期日どおりに支払う「100%立替保証」を備えています。

与信は自社に蓄積した決済利用データをもとに判断する設計で、口座振替依頼書の取得・不備調整、入金管理、督促、問い合わせ対応まで運用を代行します。宅配水・電力小売・定期通販・学習塾など継続課金の集金で実績があり、審査に落ちて回収リスクを避けたい・未回収を移転したい事業者にとっての現実的な選択肢になります。

この与信審査で何を見ているのかについて、キャッチボールの河村氏は次のように説明しています。

河村氏
株式会社キャッチボール 取締役社長
河村氏
独自インタビューより

まず過去の取引データをベースにしています。この20年間で蓄積してきた、当社の決済をご利用いただいた利用者様の行動や支払いの履歴です。これを基本にしています。それ以外では、公開情報や外部データの情報も組み合わせて、不正利用の可能性や支払いの可能性を判断しています。

引き落とし不能分の保証を重視してサービスを選ぶ場合、保証の対象範囲や与信の仕組みで各社の違いが大きく分かれます。立替保証に対応する口座振替サービスを、保証範囲・適格債権・与信プロセスの観点から比較した記事が、保証型を軸に選ぶ際の判断材料になります。

ここまでの3社以外も含めて候補を広く見比べたいときは、口座振替・集金代行サービスを審査の通りやすさ・手数料・対応商材まで横断的に比較した記事が、選び直しの出発点になります。

まとめ|審査の見込みを立ててから、自社に合うサービスを選ぶ

口座振替の審査は、事業者の導入審査と利用者の申込審査の2種類に分かれます。導入審査では事業実態・取扱商材の適格性・信用が見られ、公序良俗に反する業種や換金性の高い商材は通りにくくなります。利用者の申込審査は口座名義・届出印の照合が中心で、口座振替そのものは原則として信用情報の照会を伴いません。

審査期間は代行会社の加盟店審査が最短数営業日でも、収納機関での登録を含めると2週間〜2か月ほど(紙受付型は長め)を見込むのが現実的です。個人事業主対応や審査スピード、保証の有無はサービスによって差があるため、自社が「通りそうか」の見込みを立てたうえで、審査要件に合う集金代行サービスを選ぶことが、集金の仕組みを確実に立ち上げる近道になります。

よくある質問(FAQ)

Q. 口座振替の審査とは何ですか?

口座振替の審査とは、口座振替(銀行口座からの自動引き落とし)を利用するために、収納代行会社・金融機関などが行う適格性の確認です。立場によって中身が2種類に分かれ、集金する事業者側では「この事業者に口座振替を提供してよいか」を見る導入審査(加盟店審査+収納機関の所定審査)が、引き落とされる利用者側では「届け出た口座が本人のもので実在するか」を照合する申込審査が行われます。

集金の仕組みを組む事業者にとって主に関係するのは、前者の導入審査です。

Q. 口座振替の審査で信用情報は照会されますか?

口座振替(銀行口座からの直接引き落とし)そのものは、原則として信用情報機関への照会・登録を伴いません。指定信用情報機関のCICも、公共料金などを銀行口座からの引き落としで支払っている場合は信用情報機関への登録はないと説明しています。

「口座振替の審査で滞納歴を見られた」という体験談は、多くの場合、携帯端末の分割払いなど信用取引(割賦・クレジット)が申込に付帯しているケースで、その場合は口座振替とは別に信用審査が入ります。付帯する商品・方式によって扱いが変わる、と理解しておくと混乱しません。

出典・参考資料(1件)

Q. 口座振替の審査に通らないのはどんなときですか?

事業者の導入審査で通りにくくなるのは、公序良俗に反する業種・課金内容や、換金性の高い商材、前払い・未提供リスクの大きい商材を扱う場合、事業実態や継続性が確認しづらい場合、極端な債務超過・支払い遅延がある場合です。取扱商材の適格性は法令の条文で一律に定められているわけではなく、収納代行会社の約款と審査運用によって判断されます。

実際にゼウスは公序良俗に反する業種・課金内容は取り扱えないと明記し、ROBOT PAYMENT の約款でも「日本国の法令又は公序良俗に反するもの」は信用販売の対象外と列挙されています。自社の商材がこの規範の周辺にあるかどうかが、最初の絞り込みになります。

出典・参考資料(2件)

Q. 口座振替の審査はどれくらいかかりますか?

口座振替で実際に引き落としを開始できるまでは、収納機関の登録・審査を含めておおむね2週間〜2か月程度を見込むのが現実的です。「最短数営業日」とうたわれるのは代行会社の加盟店審査というレイヤーの話で、その先の収納機関・金融機関による口座振替審査には数週間から1か月ほどかかります。

ゼウスのWeb受付型では収納機関の審査が通常2〜3週間・導入まで1か月程度、紙受付型では収納機関の審査に1か月前後を要するとされ、山口県も県税の口座振替について「審査に1か月程度」と案内しています。初回の振替日から逆算し、余裕をもって申し込むことをおすすめします。

出典・参考資料(2件)

Q. 個人事業主でも口座振替は導入できますか?

個人事業主でも口座振替(集金代行)を導入できるかは、選ぶ収納代行会社によって結論が変わります。個人事業主・小規模事業者や設立直後でも申し込める代行会社は実在し、「個人事業主だと一律に通らない」わけではありません。

一方で、法人格を持つ企業のみを契約対象とする代行会社もあるため、個人事業主対応をうたうサービスを選ぶこと自体が有効な対処になります。事業実態が確認でき、扱う商材が適格であれば、個人事業主でも通過の余地は十分にあります。

Q. 口座振替の審査に落ちたら集金はどうすればいいですか?

審査に落ちても集金の仕組み自体はあきらめる必要はなく、審査要件の異なる別の集金代行サービスに切り替える、クレジットカードやコンビニ決済を併用する、未回収分を立て替える保証型サービスを使う、という現実的な出口があります。審査の通りやすさ・スピード・対応商材はサービスによって差があるため、1社で断られても審査要件の違う会社なら通ることがあります。

また、口座振替で引き落とせなかった顧客向けに他の決済手段を用意しておけば、集金の取りこぼしを防げます。自社の状況に合うサービスを比較して選び直すことが、集金を確実に立ち上げる近道です。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。
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