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在庫管理対応POSレジおすすめ15選|在庫自動更新・棚卸・複数店舗/EC連携で比較

在庫管理対応POSレジ おすすめ15選のサムネイル画像

店舗でものを売る仕事は、レジで会計をした瞬間に在庫がひとつ減る、という単純な事実の積み重ねです。ところが多くの店舗では、会計はレジで打ち、在庫は別の表計算やノートで数え、月末や棚卸のたびに数字を突き合わせる、という二重の作業が残っています。売れ筋を切らしたり、逆に動かない在庫を抱えたりする原因の多くは、この「レジと在庫が別々に動いている」状態にあります。

在庫管理に対応したPOSレジは、会計と在庫を一つの仕組みでつなぎ、売れた分だけ在庫を自動で減らします。手作業の二重管理から解放され、棚卸の時間も短くなります。ただし「在庫管理ができる」と一口に言っても、単品(SKU)まで細かく数えられるのか、複数店舗の在庫をまとめて見られるのか、実店舗とネットショップの在庫がずれずに同期するのかは、製品によって差があります。

この記事では、在庫管理に対応したPOSレジ15製品を、在庫をどこまでの範囲で管理したいか(単一店舗・複数店舗・実店舗+EC)という「管理スコープ」で3タイプに分けて比較します。在庫の自動更新・棚卸・SKU管理・発注点アラート・店舗間の在庫移動・EC在庫連携といった在庫まわりの機能と、初期費用・月額・決済手数料を横断で並べ、自店に合う1台を選べるように整理しました。

店舗数やネット販売の有無、扱う商品の種類を選ぶと候補が絞り込める診断ツールも用意しています。まずは自店に必要な在庫機能を見きわめたうえで、比較表と個別紹介で候補を絞ってください。

本記事で紹介する在庫管理対応POSレジの対象範囲

ここで取り上げるのは、会計(レジ)と在庫管理が連動し、商品を売った時点で在庫数が自動で更新されるPOSレジです。アパレル・雑貨・食品・酒販・リユースなど、商品を仕入れて売る物販小売の店舗で使うことを想定しています。

対象とするのは、在庫の自動更新に加えて、棚卸・単品(SKU)管理・複数店舗の在庫一元管理・実店舗とECの在庫連携のいずれかを備えた製品です。会計機能を持たず在庫管理だけを担うアプリや、決済処理だけを行う決済端末は含めていません。

また、飲食店専用・美容室専用・調剤薬局専用など、物販の在庫管理を主な用途としない業種特化型のPOSレジも対象外としています。あくまで、店舗の会計を起点に商品在庫を管理できる製品に絞っています。

在庫管理に絞らず、飲食店や美容室も含めた業種別の選び方や費用相場からPOSレジ全体を比較したい場合は、以下の記事で幅広く整理しています。

在庫管理対応POSレジとは

在庫管理対応POSレジは、店舗の会計を起点に、売上と在庫を一つの仕組みで扱えるようにしたレジです。商品バーコードを読んで会計すると、その商品の在庫が同時に1つ減る。この「会計=在庫の記録」という結び付きが、在庫管理に対応したPOSレジの基本にあります。

汎用のレジと違うのは、扱う情報の単位です。単に「今日いくら売れたか」を記録するだけでなく、「どの商品(SKU)が何個売れて、いま何個残っているか」を商品ごとに持ちます。アパレルであれば同じTシャツでもサイズやカラーごとにSKUを分け、色・サイズ別の在庫を追えるようにします。

在庫の数が正確に分かると、その先の仕入れ・発注・棚卸まで判断がしやすくなります。次に見るように、その連動をどこまで自動化し、どこまでの範囲(1店舗か、複数店舗か、ECを含むか)で扱えるかは製品ごとに幅があります。

会計と同時に在庫が自動更新される仕組み

在庫管理対応POSレジで会計と在庫が自動更新される流れの図解。STEP1 商品登録・入荷では商品マスタに名称・価格・バーコードを登録し仕入れ分を在庫に計上、STEP2 会計・販売ではバーコードをスキャンして精算すると売れた分だけ在庫が自動で減り二重入力が不要になる、STEP3 棚卸・在庫確認ではハンディやスマホで読み取り理論在庫と実数を突き合わせ差分だけ確認する、の3ステップを矢印でつないで示している。

在庫が自動で更新される流れは、商品の登録から始まります。あらかじめ商品マスタに商品名・価格・バーコード(JANコードなど)を登録し、仕入れた分を入荷として在庫に計上しておきます。ここが在庫数の出発点になります。

会計時は、商品のバーコードをスキャンして精算します。すると、その商品の在庫が販売数だけ自動で差し引かれます。手書きの売上メモから在庫表を後で書き換える、という二重入力が要らなくなるのが、レジと在庫を連動させる一番の効果です。

棚卸のときは、ハンディターミナルやスマートフォンのカメラでバーコードを読み取り、実際の数量とシステム上の在庫数(理論在庫)を突き合わせます。差が出た商品だけを確認すればよいため、全品を数え直す作業に比べて時間を大きく減らせます。製品によっては、在庫が一定数を下回ると知らせる発注点アラートや、店舗間で在庫を移動させる機能まで備えています。

在庫管理対応POSレジを導入するメリット

ここからは、レジと在庫を連動させることで店舗運営がどう変わるかを整理します。在庫の正確さが上がると、日々の作業だけでなく仕入れの判断まで影響します。

棚卸と在庫確認の手間が減る。会計のたびに在庫が更新されるため、常に最新に近い在庫数を画面で確認できます。棚卸もバーコードの読み取りで差分だけを見ればよく、閉店後に全品を手で数える負担が軽くなります。

欠品と過剰在庫を防ぎやすい。売れ筋がいま何個残っているかがすぐ分かるため、人気商品を切らして販売機会を逃す事態を減らせます。発注点アラートがあれば、在庫が減ったタイミングで補充の判断ができ、逆に動きの鈍い商品を抱え込むことも避けやすくなります。

複数店舗の在庫をまとめて把握できる。複数店舗に対応した製品なら、どの店に何がいくつあるかを本部で一か所に確認でき、店舗間で在庫を融通する判断もしやすくなります。

実店舗とネット販売で在庫を共有し、売り越しを防げる。在庫を共有できる製品なら、実店舗での販売がECの在庫数にも反映され、在庫がないのに注文を受けてしまう「売り越し」を抑えられます。

在庫管理システムとPOSレジの在庫機能はどう違うか

在庫を正確に管理する方法は、POSレジの在庫機能を使う道と、専用の在庫管理システムを別に導入する道の2つがあります。どちらが適しているかは、在庫管理に何を求めるかで変わります。

POSレジの在庫機能は、店頭の会計と在庫が最初からつながっているのが強みです。店頭で売る商品の在庫管理なら、POSレジの在庫機能だけで完結することが多いです。導入や運用の負担も比較的軽く、小売店の多くはこの範囲で足ります。

一方、専用の在庫管理システムは、倉庫管理・入出荷・ロット管理・複数倉庫の在庫最適化など、仕入れから出荷までの流れを細かく扱うのに向いています。店頭販売より、倉庫やEC物流の規模が大きい事業で強みが出ます。ただしPOSレジと別に導入するぶん、会計との連携を別途つなぐ必要があります。

判断の目安として、在庫の中心が「店頭で売る商品」なら、まずはPOSレジの在庫機能で十分なことが多いです。倉庫を構えて大量のSKUを扱う、あるいはEC物流が事業の主軸になっているなら、専用システムとの併用を検討する段階といえます。本記事では、店舗の会計を起点に在庫を管理できるPOSレジを扱います。

在庫の管理範囲(対応スコープ)で選ぶ3タイプ

在庫管理対応POSレジは、在庫を「どこまでの範囲で管理したいか」で見ると選びやすくなります。1店舗の在庫を正確に回したいのか、複数店舗の在庫を本部でまとめたいのか、実店舗とECの在庫をずらさずに売りたいのか。この管理スコープで、大きく3つのタイプに分けられます。

まずは自店がどのタイプに当てはまるかを確かめてください。多くの製品はスコープを広げれば上位のタイプの使い方もできますが、どの範囲を得意とするかには違いがあります。

在庫管理対応POSレジを在庫の管理範囲で3タイプに分けた図解。TYPE1 単一店舗型は1店舗の会計と在庫を連動させ売れた分だけ在庫を自動で減らし基本の棚卸から始められる、TYPE2 複数店舗型は2店舗以上の在庫を本部で一元管理し店舗間の在庫移動や発注点アラートまで扱える、TYPE3 実店舗+EC型(オムニチャネル)は実店舗とECで同じ在庫を共有しどちらで売れても反映され売り越しを防ぐ、と管理範囲が広がる順に矢印で並べている。

単一店舗から始める会計連動在庫型

1店舗の会計と在庫を連動させ、売れた分だけ在庫を自動で減らす基本の使い方に向くタイプです。初期費用や月額を抑えて始められる製品が多く、まず在庫の自動更新と簡単な棚卸から取り入れたい店舗に適しています。将来店舗を増やしたときに上位プランへ広げられるかも、あわせて確認しておくと安心です。

複数店舗の在庫を一元管理する型(店舗間移動・発注点アラート)

2店舗以上の在庫を本部でまとめて把握し、店舗間の在庫移動や発注点アラートまで扱えるタイプです。どの店に何がいくつあるかを一か所で見られるため、売れている店へ在庫を回す、店舗ごとに発注量を調整するといった判断がしやすくなります。チェーン展開や多店舗運営で在庫のばらつきに悩む店舗に向いています。

実店舗+EC の在庫を連携するオムニチャネル型(売り越し防止)

実店舗とネットショップで同じ在庫を共有し、どちらで売れても在庫に反映されるタイプです。実店舗での販売がECの在庫数にも反映されるため、在庫がないのに注文を受けてしまう売り越しを防ぎやすくなります。店舗販売とネット販売を並行する、これから始める店舗に適しています。

それぞれのタイプに当てはまる主な製品と特徴は、次の表のとおりです。

タイプ在庫の管理範囲向いている店舗該当する主な製品
単一店舗から始める会計連動在庫型1店舗の会計連動・在庫自動更新・基本の棚卸まず1店舗で在庫の自動更新から始めたい店舗Airレジ/USENレジ(TAB STORE)/NECモバイルPOS
複数店舗の在庫を一元管理する型複数店舗の在庫一元管理・店舗間移動・発注点アラート2店舗以上をまとめて管理したいチェーン・多店舗ユビレジ/POS+retail/パワクラ/BCPOS/SPIRE POS/CASHIER/ORANGE POS/NeoSarf/POS
実店舗+EC の在庫を連携するオムニチャネル型実店舗とECの在庫同期・売り越し防止店舗販売とネット販売を並行する店舗スマレジ/Square POSレジ/STORESレジ/Shopify

自店の店舗数やEC併売の有無、扱う商品の種類を選ぶと、条件に近い製品を絞り込める診断ツールも用意しています。まずはここで候補を絞ってから、比較表で詳細を見比べてください。

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在庫管理対応POSレジ15製品の在庫機能・料金を比較

ここからは、在庫管理に対応したPOSレジ15製品を、在庫まわりの機能と料金で横断的に比較します。在庫の自動更新・棚卸(バーコード/ハンディ)・SKU管理・発注点アラート・複数店舗の在庫一元管理・EC在庫連携と、初期費用・月額・決済手数料を並べました。

「対応スコープ」の列は、その製品が最も得意とする(推奨される)管理範囲を示します。単一店舗と表示していても、上位プランで複数店舗管理に対応する製品もあるため、実際に使える機能は右側の各機能列で確認してください。料金は変動するため、最新の金額と自店の条件での見積もりは各社の公式資料で確認してください。

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サービス名AirレジUSENレジNECモバイルPOSユビレジPOS+retailパワクラBCPOSSPIRE POSCASHIERORANGE POSNeoSarf/POSスマレジSquare POSレジSTORESレジShopify
対応スコープ単一店舗から(1店舗の会計連動)単一〜複数店舗(TAB STORE)単一〜多店舗複数店舗(在庫一元管理)複数店舗(本部一元管理)複数店舗〜EC連携複数店舗〜EC連携複数店舗(店舗間移動)単一〜複数店舗複数店舗(大規模チェーン)単店舗〜多店舗チェーン複数店舗〜EC連携単一〜複数店舗+EC単一店舗+EC実店舗+EC(オムニチャネル)
初期費用0円要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ0円
(周辺機器は別途)
0円〜
(無料プラン。ハードは別途)
要問い合わせ0円要問い合わせ要問い合わせ0円
(端末等は別途)
0円
(専用端末は別途)
0円0円
(月額制)
月額費用0円0円から
(月額は要問い合わせ)
要問い合わせ
(サブスク型)
6,900円〜(税抜)
+在庫管理4,500円/月
要問い合わせ5,250円〜/店舗0円〜
(無料プラン。有料は5,000円〜/台)
5,500円〜
(税込・業態別プラン)
0円〜
(一体型POS。モバイル型2,200円〜)
要問い合わせ要問い合わせ0円〜
(在庫強化はリテールビジネス15,400円)
0円〜
(小売上位プラス6,000円/店舗)
0円〜
(スタンダード3,300円・税込)
3,650円〜
(+POS Pro 13,000円/ロケーション)
決済手数料3.24%〜
(Airペイ連携)
要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ
(決済代行を選択)
要問い合わせ要問い合わせ2.5%〜
(対面。条件により3.25%〜)
1.98%〜
(クレカ・交通系IC。他3.24%)
3.55%〜
(Basic。上位で低減)
在庫自動更新(会計連動)接客中の在庫確認に対応(自動更新の粒度は要確認)販売・仕入を即時反映要確認要確認要確認現場入力→本部集約が中心(自動更新の粒度は要確認)在庫管理機能あり(会計連動の自動更新は明示弱め)
棚卸・ハンディバーコード/カメラで読取棚卸に対応(ハンディ方式は要確認)要確認専用アプリでバーコード棚卸棚卸に対応(ハンディ方式は要確認)ハンディ対応(棚卸専用フローは要確認)ハンディはオプション棚卸専用アプリ(複数日対応)要確認棚卸アプリを提供(ハンディは要確認)ハンディで売場・バックヤードを現場入力上位プランで実地棚卸画面カメラ/専用ハンディで読取バーコード/手動入力バーコードでクイックカウント
SKU・発注点アラート発注点通知に対応(SKUは要確認)要確認要確認発注点通知に対応(SKUは要確認)在庫アラートに対応(SKUは要確認)SKU単品管理に対応(発注点は要確認)要確認要確認要確認SKU単品管理に対応(発注点は要確認)要確認要確認
複数店舗の在庫一元管理店舗横断の管理機能あり(複数店舗の在庫一元管理は公式に明示なし・要確認)店舗間の商品移動も標準1店舗〜多店舗までスケール他店舗在庫確認・店舗間移動本部から一元管理全店舗リアルタイム・店舗間移動TenpoVisorで一元管理追加費用なし・店舗間移動複数店舗の統合管理に対応(在庫粒度は要確認)多店舗の一元管理本部システムで集約管理リアルタイムに一元管理店舗間移動はプラス以上要確認ロケーション単位で管理
EC在庫連携×自社ECがなく連携は確認できず要確認要確認要確認Shopifyと連携実店舗とEC在庫を自動連携EC-POS在庫連動EC連携あり(連携先は要確認)要確認EC連携に対応(連携先は要確認)要確認別製品「スマレジEC」やアプリ経由Squareオンラインと同期STORESネットショップと連携EC標準で同一在庫を同期
対応業態・端末形態汎用(小売・飲食)
iPad/iPhone
業態別(小売はTAB STORE)
タブレット
小売・飲食
iPad
小売・飲食
iPad
小売
タブレット(セミ/フルセルフ)
物販(アパレル・雑貨)
タブレット
小売中心
Windows(一体型/タブレット)
小売・リユース
マルチOS(ブラウザ)
飲食・小売・イベント
一体型/モバイル/セルフ
業種横断
タブレット(カスタマイズ)
小売チェーン
構築型(有人/セルフ)
小売・飲食
iPad/iPhone
汎用(小売・飲食)
タブレット/専用端末
小売・EC併売
タブレット
EC起点+実店舗
タブレット/専用端末
詳細情報サービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る公式サイト公式サイト公式サイトサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る

※料金・機能は2026年8月時点の各社公式情報にもとづきます。最新の内容は各社の公式資料でご確認ください。

在庫管理対応POSレジ15製品の個別紹介

比較表で挙げた15製品を、先ほどの3タイプごとに紹介します。在庫の自動更新や棚卸の方法、複数店舗・ECへの対応範囲、料金プランといった、製品ごとの違いが分かる点を中心に取り上げます。

単一店舗から始める会計連動在庫型

まずは、1店舗の会計と在庫の連動を手軽に始められる製品です。初期費用や月額を抑えつつ、在庫の自動更新と基本の棚卸を取り入れたい店舗に向いています。

1. Airレジ(株式会社リクルート)

Airレジの公式サイト

iPad・iPhoneにアプリを入れて使うPOSレジで、本体は初期費用・月額ともに0円から始められます。会計・商品管理・売上分析を1つのアプリでまかない、キャッシュレス決済は「Airペイ」との連携で対応します。

在庫管理は、商品ごとに在庫数を設定しておくと、会計と連動して数量が自動で更新される仕組みです。バーコードの読み取りによる入荷処理に対応し、在庫切れや余剰在庫の抑制に使えます。複数店舗では店舗をまたいだ売上などの確認ができますが、複数店舗の在庫を本部でまとめて管理できるかは公式に明示がないため、導入前に確認しておくと安心です。

本体は初期費用・月額とも0円で、費用はAirペイの決済手数料のみのため、1店舗でまず在庫の自動更新から始めたい場合に導入コストを抑えられます。決済手数料はクレジットカード・電子マネーが3.24%(税込)です。

2. USENレジ(株式会社USEN)

USENレジのウェブサイト

USENレジは、業態別にエディションが分かれるタブレット型のPOSレジです。小売店向けの「USENレジ TAB STORE」が物販の会計と在庫管理を担い、アパレルや洋菓子店、中古機器販売などの導入事例があります。

在庫は会計情報にもとづいて数量が自動更新され、月末の棚卸業務の効率化や、複数店舗での商品の店舗間移動機能、免税販売機能を標準で備えます。バーコード・ハンディやSKU管理、EC連携の対応可否は公式に明記がないため、導入前に確認してください。

料金は公式サイトで「0円からはじめられます」と案内されており、初期費用・月額・決済手数料の具体額は要問い合わせです。サポートは24時間365日受付で、契約から納品まで約10営業日を目安に、設定やスタッフ研修まで対応します。

3. NECモバイルPOS(日本電気株式会社)

NECモバイルPOSのウェブサイト

NECモバイルPOSは、日本電気(NEC)がサブスクリプション型として開発したクラウドPOSです。iPadをレジ端末にし、プリンタやキャッシュドロアと連動して販売管理・売上集計を自動化します。

小売店向けには、接客中にその場で在庫状況を確認できる在庫管理を備え、1店舗から多店舗までスケールできる構成です。店舗ごとの個別商品設定を保ったまま全店共通設定を一括変更できる、差分商品マスターアップロード機能もあります。

決済・セルフオーダー・予約など40を超える他社サービス・機器と標準連携でき、店舗のニーズに合わせて組み合わせられます。料金はサブスクリプション型で、初期費用・月額とも公式の具体額は要問い合わせです。棚卸やバーコード・SKU管理といった在庫機能の詳細も、導入前に確認してください。

複数店舗の在庫を一元管理する型

続いて、複数店舗の在庫を本部でまとめて把握し、店舗間移動や発注点アラートまで扱える製品です。チェーン展開や多店舗運営で在庫のばらつきを抑えたい店舗に向いています。一部の製品は実店舗とECの在庫連携も備えますが、ここでは複数拠点の在庫を一元管理する面から取り上げます。

4. ユビレジ(株式会社ユビレジ)

ユビレジ 公式サイトのスクリーンショット

iPadで使うタブレットPOSに、小売店向けの在庫管理をオプションで組み合わせる構成です。レジ会計・売上分析・顧客管理・キャッシュレスをまとめたプレミアムプラン(月額6,900円〜、税抜)を土台に、無料プランから試すこともできます。

在庫管理は月額4,500円(税抜。年払いは4,275円)のオプションで、プレミアムプランに追加して利用します。多店舗での運用は、大規模・多店舗向けのエンタープライズプラン(料金は要問い合わせ)が用意されています。店舗間の在庫移動や発注点アラートの個別の対応可否は公式に明記がないため、複数店舗の在庫をどこまで扱えるかは資料や問い合わせで確認してください。

5. POS+retail(ポスタス株式会社)

POS+retail 公式サイトのスクリーンショット

パーソルグループのポスタス株式会社が提供する、小売店向けのクラウドPOS「POS+retail」です。自動釣銭機を使ったセミセルフ運用から、タッチパネルによるフルセルフ運用まで、レジ形態を選べます。

在庫は入出荷・棚卸・ロス管理と在庫アラートでリアルタイムに管理し、店舗ごとの在庫を本部から一元管理して在庫数の確認・調整や入荷情報の管理ができます。非課税・軽減税率など複数税率が混在する会計にも対応します。

料金は公式サイトに具体的な金額の掲載がなく、資料ダウンロードまたは電話(0120-599-536、平日10:00〜19:00)での問い合わせが案内されています。サポートは365日対応のコールセンター、全国駆けつけサポート、最長5年のハード保証を掲げています。

6. パワクラ/PowerPOSクラウド(テックウインド株式会社)

パワクラ(PowerPOSクラウド)のウェブサイト

アパレル・雑貨・スポーツ用品など物販の小売店に向けて設計された、テックウインド株式会社のクラウドPOS「パワクラ(PowerPOSクラウド)」です。レジ・在庫管理・会員管理・売上分析・EC連携をオールインワンで提供します。

単品(SKU)在庫管理に加え、複数拠点の在庫をリアルタイムに連携・自動更新し、実店舗とECの在庫・注文・顧客を一元化するオムニチャネル対応を中核に据えています。公式の導入事例では、実店舗1店・EC4店で40,000SKU以上を一元管理する例や、実店舗8店・EC11店で約20,000SKUを扱う例が挙げられています。

月額はスタンダードが5,250円〜/店舗、プレミアムが13,050円〜/店舗で、基本プランの初期費用はなし(バーコードスキャナやレシートプリンタなどの周辺機器は別途)。EC在庫更新・受注管理などはオプションで追加します。

7. BCPOS(株式会社ビジコム)

BCPOS 公式サイトのスクリーンショット

Windows用のPOSアプリケーションで、株式会社ビジコムが提供しています。一体型PC・タブレット・POS筐体から、店舗の使い方に合わせてハードウェアを選べます。

クラウドとオンプレミスのハイブリッド構成で、ネットワーク障害時も会計を継続できる点を特徴とします。販売・在庫・顧客・ポイント管理を備え、多店舗のデータをクラウド(TenpoVisor)で一元管理し、EC-POSの在庫連動にも対応します。

料金はソフトが月額5,000円〜(1端末あたり、販売・在庫・顧客・ポイント管理を含む)、ハードウェアセットが224,000円(税抜)〜、買い切りは270,000円〜です。登録商品450点までの無料プラン「Lite Free」(月額0円)から始められます。

8. SPIRE POS(フィーリックス株式会社)

SPIRE POS(スパイア)のウェブサイト

Windows・Mac・iOS・Android・LinuxのマルチOSに対応し、Webブラウザで動くためインストール不要で始められる、小売・リユース店向けのクラウドPOSです。フィーリックス株式会社が提供しています。

複数店舗を追加費用なしで一元管理でき、店舗間の在庫移動(出庫・入庫と依頼)や、専用アプリでの棚卸(複数日対応・自動計算)に対応します。集計・分析ではABC分析やバスケット分析まで扱えます。

月額は業態別で、スモールプラン5,500円・リテールプラン9,900円・リサイクルプラン13,200円(いずれも税込、1店舗2台まで。3台目以降は2,200〜4,400円/台)。リユース向けのリサイクルプランでは、商品買取や委託販売を標準で扱えます。

9. CASHIER(株式会社ユニエイム)

CASHIER 公式サイトのスクリーンショット

プリンター一体型POS・モバイル型・セルフレジ・券売機・各種オーダーまで、端末や構成を幅広く揃えたクラウド型POSで、株式会社ユニエイムが提供しています。飲食・小売のほか、レジャーやイベントの領域でも導入があります。

在庫管理と複数店舗の統合管理を機能一覧に掲げており、小売の導入事例としてasicsやUnder Armourなどが公式に掲載されています。ただし会計連動の在庫自動更新や店舗間移動といった在庫まわりの詳細は公式トップに個別の記載がなく、機能詳細ページや問い合わせでの確認が案内されています。

初期費用0円から導入でき、プリンター一体型POSは月額0円〜。モバイル型POSは月額2,200円〜、セルフレジ・セミセルフレジは7,000円〜、タッチパネル型券売機やオーダー系は10,000円〜が案内されています。

10. ORANGE POS(株式会社エスキュービズム)

ORANGE POS 公式サイトのスクリーンショット

要件に応じてカスタマイズするSaaS型のタブレットPOSで、株式会社エスキュービズムが提供しています。小売・飲食からサービス業まで、幅広い業種・業態の現場に対応するとしています。

在庫管理・会員管理・商品管理に加え、基幹システムなど外部システムとの連携に対応し、小規模店舗のスモールスタートから大規模チェーンの基幹連携まで対応するとしています。決済の対応ブランドは、契約する決済代行会社によって選べる設計です。

料金は一律のプラン表を公開せず、個別見積もりが基本です。公式には費用目安として「300万円〜(要望内容により大きく変動)」との記載があり、月額で運用を始められるスモールスタートにも言及があります。具体的な金額は問い合わせで確認する形です。

11. NeoSarf/POS(NECソリューションイノベータ株式会社)

NeoSarf/POSのウェブサイト

NECソリューションイノベータ株式会社(NECグループ)が提供する、小売業向けの構築型POSです。タブレット型のクラウドPOSとは異なり、店舗のレジから本部システムまでを個別に構築して組み上げるタイプで、単店舗から多店舗チェーンまでを対象とします。

有人・フルセルフ・セミセルフの3形態のレジに対応し、ハンディターミナルで売場やバックヤードの在庫データを現場入力して帳票を作成します。本部システムで多店舗チェーンの商品マスタ・売上・在庫を集約管理できます。会計連動の自動更新やSKU・発注点アラート・店舗間移動・EC連携といった在庫まわりの詳細仕様は、公式に個別の明記が乏しく要問い合わせです。

構築型のため、初期費用・月額とも公式に金額の記載がなく、個別見積もりでの提示となります。

実店舗+EC の在庫を連携するオムニチャネル型

最後に、実店舗とネットショップで在庫を共有し、売り越しを防ぎやすい製品です。店舗販売とネット販売を並行する店舗に向いています。

12. スマレジ(株式会社スマレジ)

スマレジ

iPad・iPhoneをレジ端末として使うクラウド型のPOSレジです。株式会社スマレジが提供し、商品の入出荷・店舗間移動・棚卸といった在庫管理機能を備えます。複数店舗の売上・在庫・顧客データは、本部と各店舗の間でリアルタイムに共有できます。

月額料金は、基本機能を使えるスタンダードプランが0円、顧客管理などを含むプレミアムプラスが8,800円(税込・1店舗あたり)です。より高度な在庫管理・受注管理は、上位プランのリテールビジネス(月額15,400円・税込)で利用できます

3法人・ブランド以上で管理主体を分けたい場合は、複数契約を一つの本部アカウントでまとめて操作する本部管理オプション(月額11,000円〜、別途アカウント発行手数料88,000円・税込)を追加します。

13. Square POSレジ(Block, Inc.)

Square POSレジ

POSレジアプリを初期費用・月額0円で使い始められ、費用は決済手数料だけで運用できるのが基本の形です。Block, Inc. が「Square」ブランドで提供し、在庫管理・顧客管理・売上レポートなどの店舗運営ツールを標準で含みます。

ダッシュボードで店舗ごとの設定・売上集計ができ、複数店舗の管理に対応します。小売向けの「Square リテールPOSレジ」には、月額6,000円(1店舗あたり)のプラスプランが用意されています。専用端末(ターミナル・レジスター・ハンディ)も選べます。

対面決済の手数料は、年間キャッシュレス決済額3,000万円未満かつ主要カードブランドの場合で2.5%〜(それ以外は3.25%〜)、オンライン決済は3.6%です。

14. STORESレジ(STORES株式会社)

STORESレジ

STORES株式会社が提供するタブレット型のPOSレジアプリです。在庫管理に加えて、同社のネットショップ作成サービス「STORES ネットショップ」と連携でき、実店舗とネットショップを同じSTORESブランド内で扱えます。予約システムやモバイルオーダーとも連携します。

月額料金はフリープランが0円、スタンダードプランが3,300円(税込・年間契約。月額契約は3,960円・税込)で、初月は1か月無料です。初期費用はかからず、アカウント作成のみで始められます。

決済は「STORES決済」と連携し、クレジットカード・交通系ICが1.98%〜、iD・QUICPay+・QRコード決済が3.24%です。

15. Shopify(Shopify Inc.)

Shopify

ECサイトの構築を起点にしながら、実店舗のレジまでカバーできるのがShopifyです。Shopify Inc. が提供するクラウド型のECプラットフォームで、オンラインストア・SNS・実店舗を横断して販売を管理できます。日本では2024年5月から日本円建ての支払いに対応しました。

実店舗での販売には、月額13,000円(1ロケーションあたり)のオプション「POS Pro」を追加します。在庫は倉庫や店舗などのロケーション単位で管理でき、オンラインと実店舗の在庫を一元的に扱えます(管理できるロケーション数はプランにより10〜200か所)。

月額料金はBasicが3,650円、Growが10,100円、Advancedが44,000円(いずれも年払い時の月額)で、標準カードの決済手数料はBasic 3.55%・Grow 3.4%・Advanced 3.25%です。

在庫管理対応POSレジの選び方

ここからは、比較表の製品を自店に合う1台に絞り込むための判断軸を整理します。店舗数・扱う商品・EC併売の有無・料金の4つの観点から、自店に必要な在庫機能を見きわめてください。

何店舗の在庫を管理したいか(店舗数・管理スコープ)

最初に決めたいのは、在庫を管理する範囲です。1店舗だけなら会計連動と基本の在庫機能で足りますが、2店舗以上を運営するなら、本部で在庫を一元管理できるか、店舗間で在庫を移動できるかが効いてきます。

判断の分かれ目は、店舗を増やす予定があるかどうかです。当面1店舗でも、多店舗展開を見据えているなら、上位プランで複数店舗管理に広げられる製品を選んでおくと、乗り換えの手間を避けられます。逆に1店舗に専念するなら、多店舗向けの機能に費用を払う必要はありません。

扱う商品にどんな在庫機能が必要か(業態別)

必要な在庫機能は、扱う商品によって変わります。同じ「在庫管理」でも、業態ごとに押さえるべき点が異なるため、自店の商品に必要な機能を持つ製品かを見極めましょう。

  • アパレル・雑貨: 同じ商品でもサイズ・カラーごとに在庫を分ける必要があるため、単品(SKU)を細かく管理できるかが重要です。SKU数が多くなるほど、登録や棚卸のしやすさが効いてきます
  • 食品・酒販: 賞味期限やロット単位の管理が必要になる場合がありますが、日付・ロット単位の在庫管理は一般的な小売POSレジでは対応が限られます。厳密に管理したい場合は、対応可否を製品ごとに個別に確認するか、食品向けの専用在庫管理システムとの併用も検討します
  • リユース・中古: 1点ものの在庫管理や、買取・委託在庫の扱いが必要になります。個体ごとに在庫を管理できるか、買取や委託の仕組みに対応するかを見ます。買取・委託まで扱える製品は限られるため、この点は候補ごとに対応可否を見比べておくと安心です

自店の商品でどの管理が要るかを先に決めておくと、汎用の在庫機能で足りるのか、業態に踏み込んだ機能が要るのかを判断しやすくなります。

実店舗とECの在庫同期はどこまで必要か

実店舗とネットショップを並行するなら、在庫がどこまで正確に、どのくらいの速さで同期されるかを確かめましょう。ここが甘いと、実店舗で売れた商品をECでも受注してしまう売り越しにつながります。

見るべきは、在庫の反映が即時か、一定間隔でまとめてかという反映タイミングと、どのECサービスと連携できるかです。自店が使っている、あるいはこれから使うネットショップと標準でつながるか、連携に追加費用がかかるかも、あわせて確かめてください。

在庫機能はどのプランから使えるか(料金)

最後に、料金と、在庫機能がどのプランから使えるかを確かめましょう。POSレジは本体アプリが無料や低価格でも、在庫管理は上位プランやオプションで有料、という料金設計が少なくありません。

比較するときは、初期費用・月額に加えて、自店が使いたい在庫機能(SKU管理・複数店舗・EC連携など)が含まれるプランの料金で見積もることが大切です。決済も行う場合は決済手数料も継続的にかかるため、月額だけでなく手数料まで含めた総額で比べてください。無料から試せる製品もあるので、まず小さく始めて必要に応じて上位プランへ広げる進め方も選択肢になります。

在庫管理対応POSレジ導入・運用の注意点

在庫管理対応POSレジは便利な一方で、導入後につまずきやすい点もあります。事前に押さえておくと、運用に乗せるまでがスムーズになります。

在庫機能がプランやオプションで制限される場合がある。本体は安くても、SKU管理・複数店舗・EC連携といった在庫機能が上位プランやオプション扱いになっていることがあります。使いたい機能が含まれるプランの料金で判断しないと、導入後に想定より費用がかさむことがあります。

最初の商品登録と運用ルールづくりに手間がかかる。在庫を正確に回すには、商品マスタの登録と、入荷・返品・棚卸の入力ルールを決める初期作業が欠かせません。ここを整えないと、システム上の在庫と実際の在庫がずれて、かえって手間が増えます。SKUが多い店舗ほど、この初期登録の負担を見込んでおく必要があります。

クラウド型は通信・システム障害時の備えが要る。多くのクラウド型POSレジは、インターネット接続を前提にしています。通信が途切れたときに会計を続けられるか(オフライン対応)、復旧後に在庫が正しく反映されるかを確認しておくと、店頭が止まるリスクを減らせます。

スタッフが使いこなせるかを見込む。棚卸や入荷処理を現場のスタッフが行うため、操作が分かりやすいか、教育やサポートの体制があるかも運用の成否を分けます。導入前に無料トライアルやデモで、実際に使う人が操作を試しておくと安心です。

補助金を活用した在庫対応POSレジの導入

在庫管理対応POSレジの導入費用は、国の補助金で一部を抑えられる場合があります。従来「IT導入補助金」として知られてきた制度は、2026年時点では「デジタル化・AI導入補助金2026」に名称が変わっていますが、POSレジや在庫管理ソフトの導入を支援する枠組みは続いています。

押さえておきたいのは、補助の対象が「ソフトウェア」か「レジ本体(ハードウェア)」かで枠が分かれる点です。在庫管理ソフトなどのソフトウェアは、通常枠で補助対象になります。通常枠の補助率は原則1/2以内(賃上げなどの要件を満たすと2/3以内)、補助額は5万円から450万円が目安です。クラウドサービスの利用料も対象に含まれます。

一方、POSレジ本体のようなハードウェアは、通常枠ではなくインボイス枠(インボイス対応類型)で扱われます。この枠は、次のとおりソフトウェアとセットでの申請が前提です。

補助対象となるハードウェア:PC・タブレット・プリンター・スキャナー・複合機 POSレジ・モバイルPOSレジ・券売機。※ハードウェアを補助対象として申請する場合は、そのハードウェアがソフトウェアの使用に資するものであること。※ハードウェアのみの申請は不可である。

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 インボイス枠(インボイス対応類型)|独立行政法人中小企業基盤整備機構

したがって「在庫対応POSレジなら何でも補助対象」とはならず、レジ本体を補助で導入するには、会計・受発注・決済のいずれかのソフトウェアとあわせて申請する必要があります。レジ・券売機の補助率は1/2以内・上限20万円が目安です。補助率・上限額や対象範囲、公募の締切は年度・回次によって変わるため、申請前に必ず公式サイトの最新の公募要領で確認してください。

出典・参考資料(2件)

まとめ

在庫管理対応POSレジを選ぶ出発点は、在庫をどこまでの範囲で管理したいかという管理スコープです。1店舗の会計連動から始めるのか、複数店舗を本部で一元管理したいのか、実店舗とECの在庫を同期して売り越しを防ぎたいのか。この3タイプで自店の位置を決めると、候補を絞り込みやすくなります。

そのうえで、扱う商品に必要な在庫機能(SKU管理・賞味期限・買取など)と、その機能が使えるプランの料金を突き合わせて、自店に合う1台を選んでください。無料から試せる製品も多いため、まず小さく始めて必要に応じて広げる進め方も現実的です。下記から各製品の資料をまとめて取り寄せ、料金と機能を見比べてみてください。

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よくある質問(FAQ)

Q. 在庫管理対応POSレジとは何ですか?

A. 在庫管理対応POSレジとは、店舗の会計(レジ)と在庫管理が連動し、商品を売った時点で在庫数が自動で更新されるPOSレジです。バーコードを読んで会計すると、その商品の在庫が同時に1つ減るため、売上メモから在庫表を後で書き換える二重入力が要らなくなります。製品によっては、単品(SKU)ごとの在庫管理、複数店舗の在庫一元管理、実店舗とECの在庫連携までを備えます。

Q. 無料のPOSレジでも在庫管理はできますか?

A. 在庫管理対応POSレジは、無料プランでも在庫の自動更新など基本的な在庫管理は使えることが多いものの、SKU管理・複数店舗の一元管理・EC連携といった高度な機能は、上位プランやオプションで有料になるのが一般的です。

本体アプリを初期費用・月額0円から使える製品もありますが、自店が使いたい在庫機能が含まれるプランの料金で見積もることが大切です。まず無料から小さく始め、必要に応じて上位プランへ広げる進め方も現実的です。

Q. 在庫管理対応POSレジと専用の在庫管理システムはどう違いますか?

A. 在庫管理対応POSレジは店頭の会計と在庫が最初からつながっているのが強みで、店頭で売る商品の在庫管理なら、POSレジの在庫機能だけで完結することが多いです。

一方、専用の在庫管理システムは、倉庫管理・入出荷・ロット管理・複数倉庫の在庫最適化など、仕入れから出荷までの流れを細かく扱うのに向いています。倉庫を構えて大量のSKUを扱う、あるいはEC物流が事業の主軸になっている場合は、専用システムとの併用を検討する段階です。

Q. 在庫管理対応POSレジで実店舗とECの在庫は同期できますか?

A. 実店舗+ECの在庫を連携するオムニチャネル型のPOSレジを選べば、実店舗とネットショップで同じ在庫を共有し、売り越し(二重販売)を防げます。どちらで売れても在庫に反映されるため、在庫がないのに注文を受けてしまう行き違いを抑えられます。

ただし、在庫の反映が即時か一定間隔かという反映タイミングや、自店が使うネットショップと標準で連携できるか、連携に追加費用がかかるかは製品によって差があるため、導入前に確認してください。

Q. 在庫管理対応POSレジを導入すると棚卸はどれくらい楽になりますか?

A. 在庫管理対応POSレジでは、ハンディターミナルやスマートフォンでバーコードを読み取り、実際の数量とシステム上の在庫数(理論在庫)の差分だけを確認すればよくなるため、閉店後に全品を手で数える作業に比べて棚卸の時間を大きく減らせます。会計のたびに在庫が更新されて常に最新に近い在庫数を画面で確認できるので、日々の在庫確認の手間も軽くなります。短縮できる時間はSKU数や店舗規模によって変わります。

Q. 複数店舗の在庫はまとめて管理できますか?

A. 複数店舗の在庫を一元管理する型のPOSレジを選べば、どの店に何がいくつあるかを本部で一か所にまとめて把握でき、店舗間の在庫移動や発注点アラートまで扱えます。売れている店へ在庫を回す、店舗ごとに発注量を調整するといった判断がしやすくなります。当面1店舗でも多店舗展開を見据えているなら、上位プランで複数店舗管理に広げられる製品を選んでおくと、後の乗り換えの手間を避けられます。

Q. 在庫管理対応POSレジの導入に補助金は使えますか?

A. 在庫管理対応POSレジの導入費用は、「デジタル化・AI導入補助金2026」(従来のIT導入補助金)で一部を抑えられる場合があります。押さえておきたいのは、補助の対象が「ソフトウェア」か「レジ本体(ハードウェア)」かで枠が分かれる点です。

在庫管理ソフトなどのソフトウェアは通常枠(補助率は原則1/2以内、補助額5万円〜450万円が目安)で対象になり、クラウドサービスの利用料も含まれます。一方、POSレジ本体はインボイス枠で扱われ、会計・受発注・決済のいずれかのソフトウェアとセットでの申請が前提です(レジ・券売機は補助率1/2以内・上限20万円が目安)。

補助率・上限額や公募の締切は年度・回次で変わるため、申請前に公式サイトの最新の公募要領で確認してください。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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