Amazonに出品してはいるものの、商品ページの改善やスポンサー広告の運用、FBAへの納品や在庫の管理までは手が回らない。そう感じている事業者は少なくありません。社内にAmazon専任の担当者やノウハウがそろわないまま運用を続けると、売上が伸び悩んだり、広告費だけがかさんで利益が残らなかったりします。
こうした課題を解決する選択肢が、Amazon運用代行です。ただ、代行会社は「戦略から売上づくりまで丸ごと任せられる会社」もあれば「広告や商品ページだけを支援する会社」「出品作業やFBA納品だけを引き受ける会社」まで幅広く、任せられる業務範囲も料金体系も大きく異なります。どこに何を頼めるのかを整理しないまま問い合わせると、自社に合わない相手を選んでしまいがちです。
本記事では、Amazon運用代行を依頼できる主要9社を、依頼先のタイプ・支援範囲・料金体系で横並びに比較します。あわせて、代行費用だけでなくAmazonの販売手数料・FBA手数料・広告費まで含めた「払っても利益が残るか」という収支の見方や、契約前に確認したい選定ポイントを整理しました。依頼先を2〜3社に絞り込むための判断材料としてご活用ください。
また、自社の課題や体制に合った依頼先タイプを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断」をご用意しています。あわせてご活用ください。
目次
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本記事の対象範囲
本記事は、Amazonでの販売を伸ばすために運用を外部へ委託したい事業者に向けて、Amazonの支援を主力に掲げる代行会社を比較します。取り上げるのは、Amazon固有の実務(セラー/ベンダーの運用、スポンサー広告やDSP、カタログSEO、FBA納品や在庫の管理、転売・カート対策など)を公式に支援メニューとして掲げている会社です。
楽天市場やYahoo!ショッピング、自社ECも含めて委託先を広く検討したい場合は、モールを横断して代行会社を比較したEC運用代行の記事もあわせてご覧ください。Amazon以外の販売チャネルまで含めた全体像をつかんだうえで、Amazonに絞った比較として本記事を使うと、依頼範囲を決めやすくなります。
Amazon運用代行とは|コンサル・出品代行との違い
ここでは、Amazon運用代行が何を指すのか、コンサルティングや出品代行とどう違うのかを整理します。言葉の線引きを押さえると、自社が本当に求めているものを言語化しやすくなります。
Amazon運用代行とは、Amazonでの販売に必要な実務を、事業者に代わって継続的に運用する外部委託サービスです。商品ページ(カタログ)の作成・改善、スポンサー広告の設計と運用、在庫やFBA納品の管理、セール対応、カスタマー対応まで、任せる範囲は契約によって変わります。「日々の運用を代わりに回してもらう」点が中心にあります。
コンサルティングは、実務そのものは自社で行い、戦略設計や広告改善、利益設計などについて助言・伴走を受ける形態です。ノウハウを社内に蓄積しやすい一方、手を動かすのは自社なので一定の体制が必要になります。出品代行は、商品登録やカタログ作成といった出品作業に範囲を絞った委託で、立ち上げ期や商品数が多い局面で使われます。
実際には、これらを組み合わせて提供する会社も多くあります。まずは「実務を任せたいのか、助言がほしいのか、特定の作業だけ切り出したいのか」を分けて考えると、次に見る業務範囲やタイプ分類が理解しやすくなります。
Amazon運用代行に依頼できる業務範囲
ここからは、Amazon運用代行に任せられる業務を棚卸しします。どこまでを外注し、どこを自社に残すかを決めるための地図として使ってください。
商品ページ(カタログ)の作成・改善は、多くの代行で中心となる業務です。商品タイトルや箇条書き、商品説明、画像、A+コンテンツ(旧・商品紹介コンテンツ)、ブランドストアの制作を通じて、検索での見つけやすさと購入率を高めます。Amazon内の検索対策(カタログSEO)も、この商品ページづくりと一体で進めるのが一般的です。
スポンサー広告・DSPの運用も代表的な依頼領域です。検索結果や商品ページに表示されるスポンサープロダクト(SP)・スポンサーブランド(SB)・スポンサーディスプレイ(SD)の設計と改善に加え、Amazon外にも配信するDSP(デマンドサイドプラットフォーム)や、購買データを分析するAMC(Amazon Marketing Cloud)まで対応する会社もあります。
在庫・FBA納品・物流の領域では、FBA(フルフィルメント by Amazon)への納品作業、ラベル貼付や梱包、在庫の補充計画、自己発送の代行などを引き受けます。出品・物流を専門にする会社もあり、「広告や戦略は自社で見るが、出荷や納品だけ外に出したい」という切り出し方にも対応できます。
このほか、カスタマー対応(問い合わせ・レビュー対応)、転売・不正出品への対策やカート(ショッピングカートボックス)の獲得支援、プライムデーや大型セールへの対応、越境ECでの海外Amazon展開まで、支援範囲は会社によって幅があります。自社で回りきっていない業務を書き出しておくと、次のタイプ分類で自社に合う相手を見つけやすくなります。
Amazon運用代行の依頼先タイプ
Amazon運用代行を選ぶとき、最初に決めたいのが「どのタイプに頼むか」です。ここでは、任せる範囲と関与の深さで4つのタイプに分けて整理します。自社がどれに当てはまるかを考えながら読み進めてください。

Amazon運営をまるごと任せられる総合代行
出品・立ち上げから商品ページ制作、カタログSEO、広告・DSP、セール対策、カスタマー対応、FBA納品まで、幅広い業務を一括で引き受けるタイプです(どこまで対応するかは会社によって差があります)。売上づくりまで含めて伴走してもらえるため、社内にAmazon専任がいない、あるいは体制が薄い事業者に向いています。任せる範囲が広いぶん費用も大きくなりやすく、成果報酬型や複合型を採る会社が多く見られます。
戦略・改善を助言するコンサル型
実務は自社で行い、戦略設計や広告改善、利益設計について助言・伴走を受けるタイプです。手を動かす体制が社内にある事業者が、専門家の視点で方向性を定めたいときに適します。ノウハウが社内に残りやすい一方、実行は自社の負担になるため、運用リソースが不足している場合は総合代行のほうが合うこともあります。
運用を効率化するツール提供型
価格改定や在庫・受注の管理、広告の最適化などを半自動化するツールを提供するタイプです(プライスターやマカド!などが該当します)。人に実務を任せる代行とは性格が異なり、自社で運用を続けながら手間を減らしたい場合の選択肢になります。
運用そのものを任せたい場合は総合代行やコンサル型、出荷や納品だけを外に出したい場合は出品・物流特化が候補になります。ツール提供型はこれらの代行とは性格が異なり、自社で運用を続けながら効率化したいときの併用手段として押さえておくとよいでしょう。
出品・物流(FBA/発送)に特化した部分代行
出品作業やFBA納品、自社発送、在庫管理といった特定の業務だけを切り出して委託するタイプです。広告や戦略は自社で見られるものの、出荷・納品の手が足りないという事業者に向いています。従量課金で必要な作業だけを外に出せるため、費用をコントロールしやすいのが特徴です。
自社に合う依頼先タイプを診断する
体制の有無や抱えている課題、予算感を選ぶと、自社に合った依頼先タイプの見当がつきます。気になるタイプが決まったら、後半の比較表と個別紹介で具体的な会社を確認してください。
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Amazon運用代行の料金体系と費用相場
ここからは、Amazon運用代行の料金を見ていきます。費用の全体像は、どの料金体系か・成果報酬と固定のどちらが自社に合うか・Amazonの手数料まで含めて利益が残るか、という3段で捉えると、払う金額の見当をつけやすくなります。
料金体系は大きく3つに分かれます。月額固定型は、支援内容に応じて毎月一定額を払う形で、相場はおおむね月20万〜50万円程度です。成果報酬型は、売上や成果に連動して費用が決まる形で、月商の数%(各社で1〜10%程度と幅があります)を目安とし、最低月額を併用する会社もあります。複合型は、固定の基本料に成果報酬を組み合わせた形です。
実際には、運用代行そのものの金額を公開せず「要問い合わせ」とする会社も多くあります。料金を公開していない会社でも、同じタイプで実額を出している会社(月額固定型なら月20万〜50万円程度、成果報酬型なら月商の数%+最低月額)を目安に、自社の売上規模と任せたい業務を伝えて見積もりを取ると、近い水準の金額を引き出せます。
公開されている実額は各社で条件が異なるため、後半の比較表で支援範囲とあわせて確認してください。料金の詳細は各社が公表する情報に基づいており、2026年8月時点のものです。
成果報酬型と月額固定型の選び分け
成果報酬型と月額固定型のどちらが有利かは、売上規模と成長段階で変わります。ここでは選び分けの考え方を整理します。
成果報酬型で必ず確認したいのが、報酬の対象となる「売上」の定義です。Amazon全体の売上を対象とするのか、代行が関与した施策経由の売上に限るのかで、実際に払う金額は大きく変わります。全体売上を対象とする契約では、代行が直接関与していない既存の売上にも報酬が発生する点に注意が必要です。
もう一つが、売上が伸びたときの分岐点です。成果報酬型は売上に連動するため、売上が拡大するほど支払額も増えます。一定の売上規模を超えると、月額固定型のほうが割安になる場面が出てきます。立ち上げ期や売上が読みにくい段階では成果報酬型がリスクを抑えやすく、売上が安定して大きくなってきたら固定型への切り替えを検討する、という見方ができます。
Amazonの手数料構造と代行費を合わせた収支の見方
Amazon運用代行の費用を考えるときは、代行費だけでなくAmazonに支払う手数料まで含めて「利益が残るか」を見る必要があります。ここでは、収支を捉えるための費用の内訳を整理します。

Amazonでの販売にかかる代表的な費用は、販売手数料(カテゴリー別の料率)・FBA手数料(配送代行手数料と在庫保管手数料)・スポンサー広告費の3つです。まず販売手数料は商品カテゴリーによって料率が異なり、Amazon公式の料金ページでは多くの場合5%〜15.4%と案内されています。売上に料率を掛けた額が最低販売手数料の30円を下回る場合は、30円が適用されます(2026年8月時点)。
ビューティ・ヘルス・パーソナルケア 750円以下は5%/750円を超え1,500円以下は8.4%/1,500円を超える場合は10.4% 最低30円
出典:出品にかかる費用(カテゴリー別販売手数料)|Amazon出品サービス(2026年8月時点)
食品&飲料 750円以下は5%/750円を超え1,500円以下は8.4%/1,500円を超える場合は10.4% 最低30円
ホーム&キッチン 750円以下は5%/750円を超える場合は15.4% 最低30円
FBA(フルフィルメント by Amazon)を使う場合は、これに加えて配送代行手数料と在庫保管手数料がかかります。配送代行手数料は、商品のサイズ区分・重量・価格帯(1点あたりの売上が1,000円を超えるか以下か)で決まり、ピッキング・梱包・配送・カスタマーサービス・返品までの費用を含みます。
たとえば小型サイズ(25cm×18cm×2.0cm以下・250g以下)では、商品1点あたり222〜288円が目安です(2026年8月時点)。
在庫保管手数料は、フルフィルメントセンターでの保管量(容積)と日数に基づいて算出されます。10〜12月は単価が上がり、保管期間が365日を超えると長期在庫保管手数料が追加で発生します。売れ残った在庫を寝かせるほど保管料が積み上がる仕組みのため、在庫回転も収支に影響します。
スポンサー広告はクリック課金(CPC)で、広告がクリックされたときに費用が発生します(表示されただけでは課金されません)。運用量や入札額しだいで金額が変わるため、広告費は固定ではなく変動費として捉える必要があります。
これらAmazonへの支払いに代行費が上乗せされるため、売上に対する費用の合計が膨らみ、広告の費用対効果(ROAS)が高く見えても手元に利益が残らないという事態が起こり得ます。自社商品での正確な負担額は、Amazonが提供するFBA料金シミュレーターで試算できます。
たとえば、化粧品(販売手数料10.4%)を月商100万円ぶん販売するケースを考えます。販売手数料だけで約10万円がかかり、ここにFBAの配送代行手数料や在庫保管手数料、スポンサー広告費が加わります。さらに商品原価と代行費(月額固定型なら月20万円台が一つの目安)を差し引くと、原価率の高い商材では、広告のROASが良くても手元にほとんど利益が残らない、という結果になりかねません。
数字はあくまで一例ですが、こうして費目を一枚に並べてみると、代行に払う金額を「売上がいくら増えるか」ではなく「利益がいくら残るか」で見るべき理由が見えてきます。契約前に、自社の原価・売上でこの収支を一度試算しておくことをおすすめします。
依頼先を選ぶときは、原価・販売手数料・FBA手数料・広告費・代行費を差し引いたうえで利益が残る設計になっているかを確認しましょう。売上やROASだけでなく利益(PL)まで踏み込んで提案してくれる相手かどうかは、後半の選び方でも重要な判断軸として取り上げます。なお、手数料は改定されることがあるため、実際の料率は依頼前にAmazon公式で確認してください。
出典・参考資料(3件)
Amazon運用代行9社の比較表
ここでは、本記事で取り上げるAmazon運用代行9社を、支援範囲・料金体系・Amazon固有実務への対応度などで横並びに比較します。気になる会社があれば、サービス名から個別紹介へ移動できます。
| サービス名 | いつも | GROOVE | アマブースト | そばに | しるし | アグザルファ | トゥルーコンサルティング | オープンロジ | ウルロジ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タイプ | 総合代行 | 総合代行 | 総合代行 | 総合代行 | 総合代行 | コンサル型 | コンサル型 | 出品・物流特化 | 出品・物流特化 |
| 主な支援範囲 | 戦略〜ページ制作〜広告/DSP〜物流/CSまで一気通貫 | 戦略・KPI〜制作〜SEO/広告〜運営・内製化研修 | SEO・ページ最適化・広告・レビュー/転売/カート対策 | アカウント運用・広告・ページ/画像制作・越境 | 戦略〜実行の丸投げ運用・広告・転売対策 | コンサル・運用代行・広告/DSP・撮影/画像 | Amazon内SEO・ページ・広告・戦略立案(PL重視) | FBA納品前の検品・梱包・ラベル貼付・保管/出荷 | 入庫〜保管〜梱包〜発送・受注/CS・FBA納品 |
| 料金体系 | 月額固定型(初期費用+月額の二層) | 月額固定型(包括フィー制) | 成果報酬型(月商連動) | 複合型(月額固定+成果報酬) | 月額固定型(成果報酬も相談可) | 月額固定型(プラン別・非公開) | 月額固定型(売上歩合0%〜の複合も可) | 従量課金型(固定費0円) | 従量課金型(固定費0円) |
| 初期費用 | 発生・額は要問い合わせ | 要問い合わせ | 50,000円(キャンペーン時は無料) | 0円(運用代行) | 0円(原則) | 要問い合わせ | 0円(通常プラン) | 0円 | 0円(小規模プラン) |
| 月額の目安 | 要問い合わせ | 要問い合わせ(包括フィー制) | 成果報酬のみ(料率非公開) | 最低20万円/月+成果報酬1〜6% | 30万円/月〜 | 要問い合わせ | 5万円/月〜 | 固定費0円(入荷18円〜・保管0.2円〜・配送395円〜) | 固定費0円(発送300円〜・ピッキング20円〜) |
| スポンサー広告(SP/SB/SD) | ● | ● | ●運用手数料無料 | ● | ● | ● | ● | × | × |
| Amazon DSP | ● | △Amazon外・プライムビデオ広告 | ― | ● | ― | ● | ― | × | × |
| FBA・物流 | ● | △在庫管理まで | ― | △FBA連携運用・越境で在庫管理 | ― | ― | △受注・発注まで | ◎FBA納品代行に対応 | ◎FBA納品代行に対応 |
| 転売・カート対策 | ●相乗り対策 | ― | ● | ― | ◎特許取得の検知システム | ― | ― | × | × |
| 対応モール | Amazon・楽天・Yahoo!・自社EC ほか | Amazon専門 | Amazon専門 | Amazon専門(越境対応) | Amazon中心(楽天も専用対応) | Amazon専門 | Amazon・楽天・Yahoo!・自社EC ほか | Amazon・他モール・自社EC(在庫一元化) | Amazon・楽天・Yahoo!・Shopify ほか |
| 最低契約期間 | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 12ヶ月 | 基本1年 | 記載なし | 記載なし | 縛りなし(従量課金) | 縛りなし(従量課金) |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
Amazon運用代行を依頼できる主要9社の個別紹介
ここからは、比較表で取り上げた9社を依頼先タイプ別に個別紹介します。各社の得意領域や料金体系、どんな事業者に向くかを確認し、資料請求や問い合わせの候補を絞り込んでください。
Amazon運営をまるごと任せられる総合代行
戦略から実務までを一括で任せたい事業者に向く、総合代行タイプの会社です。支援範囲と料金体系の違いに注目して読み比べてください。
1. いつも(株式会社いつも)

東証グロース市場に上場する株式会社いつも(証券コード7694)が手がけるサービスで、EC・D2C支援を本業に、戦略立案からサイト構築・運営、デジタルマーケティング、フルフィルメントまでを内製で担います。Amazon専門の運用代行ページも設け、楽天やYahoo!ショッピングと並ぶ支援領域として位置づけています。
Amazon向けには、セラー・ベンダーの運営代行、米国やドイツなどの海外セラー運営代行、スポンサー広告やAmazon DSPの運用、ブランドストア・A+コンテンツの制作までを提供します。AMCやDSPを活用した独自分析ツール「iDM」を持ち、Amazon出身者を含むチームが広告とページ制作をワンストップで担います。
Amazon運用代行の料金は「ライト」「スタンダード」「プレミアム」の3プランで、初期費用と月額費用の二層構造をとります。具体的な金額は公開されておらず、委託範囲に応じた個別見積もりのため、支援範囲とあわせて問い合わせで確認するのが確実です。
2. GROOVE(株式会社GROOVE)

Amazonに特化したD2C(Direct to Consumer)支援を手がける会社です。Amazon日本法人の出身者やメーカー出身者が在籍し、商品企画・販売戦略の策定から運用代行、EC事業部の組織構築・内製化に向けた社内研修までを業務範囲としています。
料金面では、広告費に対する料率ではなく包括的なフィー制を採用する点を公式に明示しています(成果報酬・広告費連動ではありません)。具体的な金額は非開示のため問い合わせが必要ですが、広告費の増減に代行費が連動しない体系を求める事業者に向いています。
支援範囲は、市場調査やKPI設計などの戦略から、商品ページ・動画広告のクリエイティブ、SEOやセール施策、商品登録・在庫管理・価格調整・カスタマーサポート、Amazon内外の広告運用まで及びます。2024年にはAmazonプライムビデオ広告の運用支援も開始し、森永乳業やコクヨなどの支援事例を公式に掲げています。
3. アマブースト(ZonExpert株式会社)

ZonExpert株式会社が「アマブースト(AMABOOST)」ブランドで提供する、Amazonの売上拡大に特化した運用代行です。楽天やYahoo!ショッピングには対応せず、Amazon専門で運用を引き受けます。
料金は成果報酬型で、Amazonの月商に連動した成果報酬のみを課金し、広告運用手数料は無料としています(2023年10月に永久無料化を開始)。初期費用は50,000円で、時期によっては無料キャンペーンを実施しています。最低契約期間の明記はなく、契約から最短1週間で運用を開始できるとしています。
Amazon内SEOや商品ページ最適化、競合分析、広告運用、レビュー・転売・カート取得対策までを追加費用なしで対応し、専門コンサルタント・実務担当・広告担当の3名以上のチームで運用します。Amazonパートナー・エージェンシーのGoldパートナー認定などを保有し、300社以上での売上拡大を公式に掲げています。
4. そばに(株式会社そばに)

大阪に本社を置く株式会社そばには、Amazon運用代行・コンサルティングを中核に据えるEC運用代行会社です。Amazonストア/ベンダーアカウントの運用から広告運用、商品ページ・カタログ画像の制作、海外Amazonへの越境展開支援までを引き受けます。
主要サービスの料金を公式サイトで開示している点が特徴です。アカウント運用代行は初期費用0円・月額最低20万円に売上の1〜6%(FBA利用時)の成果報酬を加える形で、契約期間は12ヶ月。コンサルティングは月額10万円から、広告運用代行は初期5万円に広告費の20%という体系です(いずれも税別)。
コンサルタントやエンジニアに元・現役のAmazonセラー経験者が含まれ、自社ブランドの販売実務で得た知見を支援に還元していると説明しています。公式サイトでは支援歴10年以上を掲げ、導入事例として月商や売上の伸びを公表しています(いずれも公式事例ページに基づく数値です)。
5. しるし(しるし株式会社)

しるし株式会社は、AmazonをはじめとするECモールの運用代行を手がける企業です。売上目標の設定から戦略立案、施策の実行までを運用マネージャーの伴走で支援し、Amazon運用は「BXO」ブランドでも展開しています。
運用代行プランは月額30万円からで、広告運用プランが月額10万円から、転売対策プランが月額5万円からです(いずれも税別、公式LP記載)。初期費用は原則かからず、契約期間は基本1年としており、完全成果報酬での運用にも応じるとしています。
特許を取得した検知システムを使った不正転売対策を用意している点が独自の強みです。Amazon運用の事例として犬猫生活やTENTIAL、goodbodyなどを公式に掲げ、goodbodyの事例ではカート獲得率98%を公表しています。
戦略・改善を助言するコンサル型
実務は自社で担いつつ、戦略や広告改善の助言を受けたい事業者に向くコンサル型の会社です。伴走の深さと実績領域を確認しましょう。
6. アグザルファ(アグザルファ株式会社)

Amazon専業でコンサルティングと運用代行を手がける会社です。公式サイトでは2010年からAmazon出品者向けのコンサルティングを開始したと掲げ、楽天やYahoo!ショッピングは扱わずAmazonに絞って支援します。本社は東京都中央区日本橋本町にあります。
支援範囲は、Amazon専門のコンサルティングと運用代行を軸に、ベンダー運用代行、スポンサー広告・Amazon DSPの広告運用代行、動画広告制作、撮影代行・画像加工まで及びます。国内Amazonに加え、海外販売サポート(越境)やAmazonふるさと納税の運用代行も提供し、契約者には専用ツール「amatch」を無償で提供しています。
運用代行本体の月額料金は公式に公開されておらず、支援範囲に応じた要問い合わせです。一方で、撮影代行は1商品5カット9,785円から、画像加工は1枚400円(いずれも税抜)と、制作系の一部メニューは単価を明示しています。委託範囲を固めたうえで見積もりを取ると、費用を把握しやすくなります。
7. トゥルーコンサルティング(トゥルーコンサルティング株式会社)

EC・通販領域に特化した経営コンサルティング会社です。自社EC・楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングなど複数のモール運営代行を手がけ、Amazon向けには専用のサービスページを設けています。代表の萱沼真吾氏は船井総研で通販・ECグループのトップを歴任し、累計2,000件以上のEC・通販案件に関与したと公表しています。
Amazon運営代行では、A10アルゴリズムに対応したAmazon内SEO、商品ページの作成・修正、競合分析と戦略立案、広告運用、Amazon外からのアクセス対策までを対応範囲に挙げています。Amazon運営代行の実績として累計900社以上の支援、ランキング1位獲得500アイテム以上、顧客満足度96.7%(2025年6月調査)を公式に掲げています。
Amazon運営代行の料金は、初期費用無料・月額5万円から・売上歩合0%からの通常プランを軸に、月額12万円の1ヶ月お試しプラン、広告運用に絞った月額6〜18万円のプランを用意しています。広告費の0〜20%が別途かかる場合があるとしています。中小企業・中小メーカー向けの価格帯を掲げている点も、実務は自社で持ちつつ助言を受けたい事業者が検討しやすい要素です。
出品・物流(FBA/発送)に特化した部分代行
出品作業やFBA納品、発送だけを切り出して任せたい事業者に向く、物流特化タイプの会社です。対応範囲と料金の仕組みを確認してください。
8. オープンロジ(株式会社オープンロジ)

商品の入荷・保管・出荷から流通加工までを一括で引き受ける、EC事業者向けの物流フルフィルメントプラットフォームです。運営は株式会社オープンロジで、全国70拠点の倉庫ネットワークを活用し、常温・定温・冷蔵冷凍の三温度帯に対応します。
Amazon向けには「FBA納品×オープンロジ」の専用ページを設け、FBAへ納品するまでの検品・梱包・ラベル貼付・同梱物の封入を代行します。Amazon出品者画面とAPI連携し、ワンクリックで納品指示を出せる仕組みです。FBA以外の他モールや自社ECの出荷にも同じ倉庫在庫を使えるため、広告や戦略は自社で担いつつ出荷・納品だけを外に出したい事業者に向いています。
料金は初期費用・月額固定費が0円の完全従量課金制で、入荷料はSSサイズ1点18円から、保管料は1点1日あたり0.2円から、配送料は1個口395円から(いずれもサイズにより変動)と単価を公開しています。ただしFBA納品代行に絞った個別料金(ラベル貼付費などの内訳)は公式に示されていないため、依頼範囲を伝えて見積もりを取るのが確実です。
9. ウルロジ(ディーエムソリューションズ株式会社)

ウルロジは、DMマーケティング事業を主軸とするディーエムソリューションズ株式会社(東証スタンダード上場)が手がける、EC・通販事業者向けの物流アウトソーシング(3PL)サービスです。入庫検品から在庫保管、ピッキング・梱包、発送、受注代行、カスタマーサポートまでを一括で引き受けます。
Amazon向けには、FBA納品に必要なラベル発行や梱包を対応業務として掲げています。楽天・Yahoo!ショッピング・Shopify・STORESなどとも自動連携するため、Amazonと他チャネルの物流を一つの倉庫でまとめたい事業者に向いています。国内配送に加え、220カ国向けの越境EC物流にも対応します。
料金は、立ち上げ期や小規模向けのプランで初期費用・月額固定費を0円とし、発送費用は資材費込みで全国一律300円から、ピッキングは1件20円からとしています。月間1,000件以上の中規模・5,000件以上の大規模プランやFBA納品代行単体の個別料金は非公開のため、出荷件数を伝えて見積もりで確認できます。相談は電話(平日9〜18時)でも受け付けています。
Amazon運用代行の選び方|依頼前に確認するチェックポイント
候補が絞れてきたら、契約前に次の観点を確認しましょう。ここでは、依頼先を見極めるためのチェックポイントを軸ごとに整理します。
依頼したい業務範囲をカバーしているか
自社が外注したい業務と、代行の支援範囲が合っているかをまず確認しましょう。広告運用を任せたいのにページ制作が中心の会社を選ぶと、期待した成果につながりません。前半で棚卸しした業務範囲(広告・ページ制作・FBA/物流・カスタマー対応・転売対策など)と照らし合わせ、必要な領域を過不足なくカバーしているかを見極めます。
自社カテゴリー・D2Cメーカーでの支援実績があるか
Amazonの攻め方は、扱う商材によって変わります。化粧品や健康食品、食品、アパレル、家電など、自社と近いカテゴリーやビジネスモデル(メーカー・D2Cなど)での支援実績があるかを確認しましょう。実績のあるカテゴリーでは、審査や表現規制、競合の動きへの勘所を持っているため、立ち上がりが早くなりやすいです。
料金体系が透明か
料金体系のわかりやすさは、後々のトラブルを避けるうえで重要です。成果報酬型なら、報酬の対象となる売上の定義(全体売上か施策経由か)と、売上が伸びたときにどこで固定型と逆転するかを確認しましょう。初期費用・最低契約期間・広告費の扱い(代行費に含むか別か)まで、見積もりの段階で明確にしておきましょう。
利益(PL)まで見てくれる相手か
売上やROASだけを追う提案には注意が必要です。前半で見たとおり、販売手数料・FBA手数料・広告費・代行費を差し引くと、売上が伸びても利益が残らないことがあります。原価や各種手数料を踏まえたうえで、利益がどう変化するかまで踏み込んで提案してくれるかを確認しましょう。利益(PL)を共通の指標に置ける相手なら、施策の優先順位もそろえやすくなります。
伴走体制・コミュニケーションと業務分担が明確か
運用は継続的なやり取りの積み重ねで成果が決まります。担当者の体制、レポートや定例会の頻度、連絡手段、レスポンスの速さを確認しましょう。あわせて、どこまでを代行が担い、どこからが自社の作業になるかという業務分担を契約前にすり合わせておくと、任せすぎによる意思疎通不足や、逆に「思ったより自社の手間が減らない」といった食い違いを防げます。
将来の内製化に接続できるか
丸ごと任せきると、社内にノウハウが残らず、契約が続く限り外注に依存する構造になりがちです。将来的に運用を自社へ戻す可能性があるなら、運用データやノウハウの共有、担当者向けの研修、内製化支援の有無を選定条件に加えましょう。内製化まで見据えて伴走してくれる相手なら、外注をやめる場合の移行もスムーズに進みます。
Amazon運用代行を外注するメリット・デメリットと注意点
ここでは、Amazon運用代行を外注することで得られる利点と、依頼前に知っておきたい注意点を整理します。両面を踏まえたうえで、外注の判断を進めてください。
外注する主なメリット
最大の利点は、Amazon運用の専門ノウハウを外部から取り込めることです。スポンサー広告やDSP、カタログSEO、A+コンテンツといった専門性の高い領域を、経験のある担当者に任せられます。社内でゼロから習熟する時間を省けるため、立ち上がりを早められます。
運用の実務を外に出すことで、社内のリソースを商品開発やブランドづくりなど本業に集中できる点もメリットです。EC専任が1〜3名、あるいは兼任という体制でも、運用が属人化して回らなくなるリスクを抑えられます。セールやプライムデーなど負荷が集中する場面でも、体制のある代行なら安定して対応しやすくなります。
依頼前に知っておきたいデメリット・注意点
一方で、代行費というコストが継続的に発生します。前半で見たとおり、Amazonの手数料や広告費と合わせると負担が膨らむため、利益が残る設計になっているかの見極めが欠かせません。丸ごと任せた場合は、社内にノウハウが蓄積されにくく、外注をやめると運用が回らなくなるという依存も生じます。
また、任せきりにすると意思疎通が不足し、ブランドの意図と異なる運用になることがあります。業務分担とレポートの頻度を決め、施策の意図を定期的にすり合わせることが大切です。こうした注意点は、前の選び方で挙げた「業務分担の明確さ」「利益(PL)視点」「内製化への接続」を確認することで、多くを避けられます。
まとめ
Amazon運用代行は、任せられる業務範囲も料金体系も会社によって大きく異なります。依頼先を選ぶときは、まず「総合代行・コンサル型・出品/物流特化」のどのタイプに任せるか(あるいは自社運用をツールで効率化するか)を決め、支援範囲と料金体系を横並びで比較するのが近道です。
そのうえで、代行費だけでなくAmazonの販売手数料・FBA手数料・広告費まで含めて利益が残るかを確認し、業務分担や内製化への接続まで見据えて相手を選ぶと、外注の効果を引き出しやすくなります。本記事の比較表と診断を使って候補を2〜3社に絞り、資料請求で具体的な条件を確かめてみてください。
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Amazon運用代行に関するよくある質問(FAQ)
Q. Amazon運用代行とは何ですか?
A. Amazon運用代行とは、商品ページの作成・改善、スポンサー広告の運用、在庫・FBA納品の管理、カスタマー対応など、Amazonでの販売に必要な実務を事業者に代わって継続的に運用する外部委託サービスです。
任せる範囲は契約によって変わり、戦略から売上づくりまで一括で担う総合代行から、広告やページだけ、出品・物流だけを切り出す部分代行まで幅があります。実務を代行する点で、助言・伴走が中心のコンサルティングや、出品作業に絞った出品代行とは区別されます。
Q. Amazon運用代行の費用相場はいくらですか?
A. Amazon運用代行の料金は、月額固定型でおおむね月20万〜50万円程度、成果報酬型で月商の数%(各社で1〜10%程度と幅があります)が目安で、両者を組み合わせた複合型もあります。ただし運用代行の金額を公開せず「要問い合わせ」とする会社も多く、支援範囲や自社の売上規模によって実額は変わります。相場はあくまで目安として、自社の売上を伝えたうえで見積もりを取るのが確実です。
Q. Amazon運用代行は成果報酬型と月額固定型のどちらを選ぶべきですか?
A. どちらが有利かは売上規模と成長段階で変わり、立ち上げ期や売上が読みにくい段階では成果報酬型、売上が安定して大きくなったら月額固定型が割安になりやすいです。成果報酬型は売上に連動するためリスクを抑えて始められる一方、売上が拡大するほど支払額も増え、一定の規模を超えると固定型のほうが安くなる分岐点が生じます。まず成果報酬型で始め、売上が伸びたら固定型への切り替えを検討する、という見方ができます。
Q. Amazon運用代行の成果報酬は、何に対して発生しますか?
A. 成果報酬の対象は契約によって異なり、Amazon全体の売上を対象とする場合と、代行が関与した施策経由の売上に限る場合があります。全体売上を対象とする契約では、代行が直接関与していない既存の売上にも報酬が発生するため、実際に払う金額が大きくなることがあります。契約前に「何に対して何%かかるのか」という対象売上の定義を必ず確認しましょう。
Q. Amazon運用代行の費用とは別に、Amazonに支払う手数料はどれくらいかかりますか?
A. 代行費とは別に、Amazonには販売手数料・FBA手数料・スポンサー広告費がかかります。販売手数料はカテゴリーによって料率が異なり、Amazon公式の料金ページでは多くの場合5%〜15.4%と案内され、料率を掛けた額が最低販売手数料の30円を下回る場合は30円が適用されます(2026年8月時点)。
FBAを使う場合は配送代行手数料と在庫保管手数料が、広告を使う場合はクリック課金の広告費が加わります。手数料は改定されることがあるため、最新の料率はAmazon公式で確認してください。
Q. Amazon運用代行に頼めば、FBAの手数料はかからなくなりますか?
A. いいえ、FBA(フルフィルメント by Amazon)の配送代行手数料と在庫保管手数料は、運用代行を使っても別途Amazonに支払う必要があります。配送代行手数料は商品のサイズ区分・重量・価格帯で決まり、ピッキングから梱包・配送・返品までの費用を含みます。
在庫保管手数料は保管容積と日数に基づき、10〜12月は単価が上がり、365日を超える長期在庫には追加費用も発生します(2026年8月時点)。自社商品での正確な負担額は、AmazonのFBA料金シミュレーターで試算できます。
Q. Amazon運用代行に広告運用だけを依頼できますか?
A. 可能です。多くの会社が、スポンサー広告の運用だけを切り出したプランやスポット依頼に対応しています。運用全体ではなく広告に絞りたい場合は、広告運用に特化したプランを持つ会社を選ぶと費用を抑えやすくなります。ただし料金体系は「広告費の何%」や「月額固定+広告費」など会社ごとに異なるため、Amazonに支払う広告費本体とは別に、代行手数料がどうかかるかを確認しましょう。
Q. 転売や相乗り出品でカートを奪われる問題も、Amazon運用代行に対策してもらえますか?
A. 対応できる会社があります。転売・不正出品への対策やカート(ショッピングカートボックス)の獲得支援をメニューに掲げる代行会社を選べば、対策を任せられます。ただし実際に行う施策や実績は会社ごとに差が大きく、独自の検知システムを持つ会社もあれば対応しない会社もあります。カート対策を重視するなら、具体的な手段と実績を問い合わせで確認してください。
Q. これからAmazonに出品する立ち上げ段階でも、運用代行に依頼できますか?
A. 依頼できます。出品アカウントの開設や商品登録といった立ち上げから対応する代行会社があります。売上がまだ小さい段階でも、現状をヒアリングしたうえで戦略設計から支援する会社が多く、立ち上げ代行を明示的なプランとして用意している会社もあります。立ち上げから任せたい場合は、出品作業や初期設定まで支援範囲に含まれているかを確認しましょう。
Q. 社内にAmazon専任の担当者がいなくても、運用代行に依頼できますか?
A. 依頼できます。専任担当がいない、あるいは他業務と兼任1名という体制でも、運用を丸ごと引き受ける総合代行なら対応できます。商品ページ制作・広告・在庫やFBA納品・カスタマー対応まで一括で任せられるため、社内にノウハウや人手が不足している事業者に向いています。どこまでを代行が担い、どこから自社の作業になるかは、契約前にすり合わせておくと安心です。
Q. Amazon運用代行に任せると、社内にノウハウが残らなくなりませんか?
A. 会社の選び方しだいで、ノウハウを社内に残すことは可能です。運用データやノウハウの共有、担当者向けの研修、内製化支援を用意している会社を選べば、外注しながら社内の知見も育てられます。逆に丸ごと任せきると、契約が続く限り外注に依存する構造になりがちです。将来的に運用を自社へ戻す可能性があるなら、内製化への支援があるかを選定条件に加えましょう。
Q. 広告のROASが高ければ、Amazon運用は成功と考えてよいですか?
A. 必ずしもそうとは限りません。ROASが高くても、原価・販売手数料・FBA手数料・広告費・代行費を差し引くと手元に利益が残らないことがあります。売上や広告の費用対効果だけでなく、これらの費用を引いた利益(PL)まで見て判断することが重要です。利益まで踏み込んで提案してくれる代行会社かどうかは、依頼先を選ぶ重要な判断軸になります。
Q. Amazon運用代行に依頼した後も、自社でやるべき作業は残りますか?
A. 残ります。在庫の供給や商品情報の提供は自社の役割として必要になるのが一般的で、会社によってはFBAへの在庫納品や問い合わせ対応の一部を自社が担う場合もあります。また、定期的な打ち合わせで成果を確認し、施策の方針をすり合わせることが成果につながります。「丸投げ」に見えても自社の作業がゼロになるわけではないため、業務分担を契約前に確認しておきましょう。
Q. Amazon運用代行の最低契約期間はどれくらいですか?
A. 会社によって異なりますが、運用代行では1年(12ヶ月)程度を最低契約期間とする会社が見られます。一方で、従量課金の物流特化サービスのように契約期間の縛りがない形態もあります。Amazonの運用は成果が出るまでに一定の時間がかかるため、短期での解約条件や契約期間の縛りは、見積もりの段階で確認しておくとよいでしょう。
Q. 商品点数が多い場合でも、Amazon運用代行に対応してもらえますか?
A. 対応できますが、料金やプランが商品点数に応じて変わることがあるため、点数の数え方を確認することが大切です。商品数のカウントを「親ASIN」で数えるか「子ASIN」(カラー・サイズ違いなど)で数えるかによって、対象となる商品点数は大きく変わります。取り扱う商品が多い事業者は、対応可能な点数と数え方を問い合わせで確認しておきましょう。
Q. Amazon Ads認定パートナーやDSP/AMCの代理店であることには、どんな意味がありますか?
A. Amazon Ads認定パートナーは、Amazonの広告に関する知識や情報へのアクセスが認められた証で、仕様変更やトレンドに乗り遅れにくい強みがあります。また、Amazon DSPやAMC(購買データの分析基盤)を扱える代理店は、Amazon外への配信や踏み込んだデータ分析にも対応できます。広告に力を入れたい場合は、こうした認定や取り扱い実績の有無が、依頼先を見分ける一つの目安になります。
Q. 海外Amazon(越境EC)への展開も、Amazon運用代行に任せられますか?
A. 任せられる会社があります。米国やヨーロッパなど海外Amazonへの出品・運用を支援する越境対応のメニューを持つ代行会社を選べば、海外展開も委託できます。ただし越境に対応する会社は限られ、対応国や支援範囲も会社ごとに異なります。海外展開を視野に入れているなら、国内Amazonと合わせて越境の実績があるかを確認しましょう。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
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