経済産業省の調査によると、2024年の国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は26.1兆円に拡大し、前年から5.1%増えました。物販分野のEC化率も上昇が続いており、自社でネットショップを立ち上げたい、あるいは今あるサイトを作り直したいと考える事業者は増えています。
一方で、社内にWebを組める人がいないと「一から自作するのは難しい、外に頼むしかない」と考えることになります。ところが外注先はフリーランスから大手制作会社までさまざまで、構築方法によって費用も数十万円から数百万円以上まで大きく開きます。結局どこに・いくらで頼めるのかが分かりにくいのが実情です。
本記事では、ECサイト構築の外注先の種類と費用相場を整理します。依頼できる4つの外注先タイプ、構築方法別の費用の目安、失敗しない選び方に加え、外注できる業務の範囲や依頼の流れまでまとめました。相見積もりや相談に進む候補を絞り込むための材料としてご活用ください。
目次
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ECサイト構築の外注先は大きく4タイプ
ECサイト構築を外注できる相手は、大きく「フリーランス」「クラウドソーシング」「制作会社」「カート(ASP)の制作代行」の4タイプに分かれます。まずは4タイプの違いと向き・不向きを押さえてから、自社の予算と規模に合う相手を絞り込むのが近道です。

費用は構築方法によって決まります。BASEやShopifyなどのカートを使う構築は数十万円から、ECパッケージは300万円以上、独自開発するフルスクラッチは500万円以上が一つの目安です。
フリーランスは、個人のWebデザイナー・エンジニアに直接依頼する方法です。費用を抑えやすく小回りが利く一方、対応できる範囲が人によって幅があり、公開後の保守まで任せられるかは個人の体制次第です。
クラウドソーシングは、ランサーズやクラウドワークス、ココナラといったサービス上で発注相手を探す方法です。多数の出品者やワーカーをスキル・評価・実績で比べて選べるため、商品登録やデザインなど切り出しやすい単発の作業を頼むのに向いています。相手の実力や継続性は自分で見極める必要があります。
制作会社は、企画・設計・構築から公開後の運用まで組織で請け負う相手です。独自要件の開発や公開後の保守・運用まで一貫して任せやすい反面、費用はほかのタイプより高めになりやすい傾向があります。得意な構築方法や商材は会社ごとに異なります。
カート(ASP)の制作代行は、ShopifyやmakeshopなどのECカートを提供する事業者や、その認定パートナーによる構築支援です。使うカートが決まっている場合に、そのカートの仕様を熟知した相手へ構築を頼めるのが強みです。
構築方法別の費用相場【早見表】
ECサイト構築の費用は、どの構築方法を選ぶかでほぼ決まります。ここで注意したいのは、費用には「外注先に払う制作費(初期費用)」と「カートやサーバーに毎月払うプラットフォーム利用料」の2種類があり、性質が違うことです。制作費はサイトの作り込みによって変わる見積もりベースの費用、利用料は使うカートの公式料金で決まる固定的な費用です。両者を分けて示したのが以下の早見表です。
| 無料ASP・カート(BASE・STORES等) | 有料ASP・カート(Shopify・makeshop等) | オープンソース(EC-CUBE等) | パッケージ・クラウドEC | フルスクラッチ・大規模向け(Adobe Commerce 等) | |
|---|---|---|---|---|---|
| 外注の制作費(初期)の目安 | 0円〜数十万円(自分で作れば0円) | 数十万円〜150万円程度 | 100万円〜400万円程度 | 300万円〜 | 500万円以上 |
| プラットフォーム利用料(月額) | 0円〜(決済手数料・サービス利用料が別途) | 月3,650円〜数万円 | ソフトは無料。サーバー・保守費(月数万円〜) | 月数万円〜数十万円(要問い合わせ) | ライセンス・サーバー・保守費は要見積もり(大規模SaaSの例: Shopify Plus 月額368,000円〜) |
| 制作期間の目安 | 即日〜数週間 | 数週間〜2か月 | 3〜6か月 | 4〜9か月 | 半年以上 |
| 向いている事業者・主な依頼先 | 小規模・個人、まず低コストで始めたい(フリーランス・クラウドソーシング・カート制作代行) | デザイン・機能を作り込みたい小〜中規模(制作会社・カート制作代行) | 独自機能を低ライセンス費で実現したい中規模(制作会社) | 中〜大規模、基幹連携・BtoBが必要(制作会社) | 大規模・独自要件が多い(制作会社) |
※制作費(外注先に払う費用)は各社の公開料金や一般的な市場相場をもとにした2026年時点の目安で、単一の確定額ではありません。カート(ASP)型の利用料は各カート公式の2026年10月時点の料金ですが、オープンソースのサーバー・保守費やパッケージの月額は要件により変わる目安です。実際の費用・期間は要件により変わります。
月々のプラットフォーム利用料のうち、カート(ASP)型は使うカートの公式料金で決まります。無料で始められるものから、機能の厚い有料プランまで幅があります。代表的なカートの料金は次のとおりです(オープンソースのサーバー費やパッケージの月額は要件で変わるため、早見表では目安として示しています)。
- BASE:初期費用0円・月額0円のスタンダードプラン(決済手数料3.6%+40円+サービス利用料3%)から始められ、月額19,980円のグロースプランもあります
- STORES:フリープランは月額0円(決済手数料5.5%〜)、スタンダードプランは月額3,300円(税込・年間契約)です
- Shopify:ベーシック月額3,650円、グロー月額10,100円、アドバンス月額44,000円(いずれも年払い)、大規模向けのPlusは月額368,000円〜です
- makeshop:プレミアムプランは初期費用11,000円・月額13,750円〜、エンタープライズプランは月額55,000円〜です
- EC-CUBE:オープンソース版はソフトのライセンス費が無料ですが、サーバー費と構築費が別途かかります。クラウド版は初期70,000円・月額49,800円〜です
一方で、外注先に払う制作費はこの利用料とは別にかかります。制作費は要件やデザインの作り込みで変わり、公式料金ページには載っていないことがほとんどです。早見表の金額は各社の公開料金や市場で概ね一致する相場から見た目安なので、実額は必ず複数社の見積もりで確認してください。
出典・参考資料(6件)
構築以外に外注できる業務と費用相場
ECの外注はサイト構築だけにとどまりません。公開後の運営には多くの手間がかかり、その一部または全部を外注することもできます。ここでは、構築のほかに何を外注できるのか、どのように費用がかかるのかを整理します。
構築以外に外注できる業務と費用の範囲
サイト構築以外では、商品登録(撮影・採寸・原稿作成)、在庫・受注管理、発送・物流、カスタマーサポート、広告運用・SEOといった業務を外注できます。一部だけをスポットで頼むこともできますし、運営全体をまとめて任せる方法もあります。
費用は業務ごとに課金の単位が異なります。商品登録は1点あたり、発送代行は1件あたり、カスタマーサポートや運営代行は月額というように、作業量や物量に応じて積み上がるのが基本です。業務別のおおまかな単価は下記のとおりです。
- 商品登録(撮影・採寸・原稿作成):1点あたり数百円〜1,000円程度。撮影を含むと高くなります。
- 発送・物流代行:1件あたり300〜500円程度に、保管料や梱包資材費が加わります(少量・梱包込みは高くなります)。
- カスタマーサポート:月数万円〜20万円程度。電話対応を含むと高めです。
- 広告運用:広告費の15〜20%前後が代行手数料の目安(広告費は別途かかります)。
- SEO・集客支援:月10万〜50万円程度。
運営をまとめて任せる運営代行は、公開されている料金例では月額30万円前後からが目安です(2026年時点。委託する範囲が狭ければ月20万円程度からの例もあります)。商品登録や発送の単価は作業内容と物量で大きく変わり、各社とも個別見積もりとしていることが多いため、委託したい範囲を決めてから見積もりを取るのが確実です。
運営を任せる場合の料金体系(月額固定/成果報酬/複合)
構築後の運営を継続して任せる場合、料金体系は大きく3つに分かれます。毎月決まった額を払う「月額固定型」、売上などの成果に応じて払う「成果報酬型」、両方を組み合わせた「複合型」です。
月額固定型は予算管理がしやすい反面、成果が出ない月も費用がかかります。成果報酬型は売上の一定割合を払う形で、初期の負担を抑えやすい一方、売上が伸びると支払いも増えます。複合型は月額の基本料に成果報酬を上乗せするもので、受注や物流まで含めると基本料+売上連動の設計になることもあります。自社の売上見通しとどこまで任せたいかで、合う体系を選びましょう。
自社に合う外注先の選び方
ここからは、どのタイプが自社に向くかを見極め、そのうえで良い外注先をどう選ぶかを順に解説します。発注先を数社に絞り込み、安心して見積もりに進める状態をめざします。
予算・規模・作りたいもので依頼先タイプを振り分ける
自分に合うタイプは、予算と事業規模、作りたいサイトの要件から絞り込めます。費用を最優先し、まず小さく始めたいなら、無料・有料のカートを使った構築をフリーランスやクラウドソーシング、カートの制作代行に頼むのが現実的です。商品登録やバナーなど部分的な作業をクラウドソーシングで頼むなら数万円から、サイト全体の構築を任せる場合は数十万円前後からが着手の目安です。
デザインや機能をある程度作り込みたい、公開後の運用まで任せたいなら、制作会社への依頼が向きます。基幹システムとの連携や取引先ごとの価格設定といった独自要件が多い中〜大規模のサイトは、パッケージやフルスクラッチに対応できる制作会社が候補です。商品登録やバナー制作など単発の作業だけなら、フリーランスやクラウドソーシングで十分なこともあります。
外注先を見極める選定軸
タイプを絞ったら、同じタイプの中から次の軸で見極めましょう。いずれも「公式サイトや見積もりで確認できるか」を基準にすると判断しやすくなります。
- 実績と得意分野:自社と近い商材・規模の構築実績があるか。実績数だけでなく、どんなサイトを作ってきたかを事例で確認しましょう
- 得意なプラットフォーム:使いたいカート(Shopify・EC-CUBEなど)での構築に強いか。カートが決まっているなら、その認定パートナーだと実装の精度やアプリ連携の知見で有利です
- 見積もりの透明性:費用の内訳が項目別に示されるか。「一式いくら」の見積もりは後から追加費用が膨らみやすいため、何にいくらかかるかを確認しましょう
- 公開後の保守・運用サポート:構築して終わりでなく、公開後の更新・改修・障害対応に応じてもらえるか。運用まで見据えるなら体制と費用を事前に確認しましょう
よくある失敗と、発注後に後悔しないための対策
外注でよくある失敗は、選定の段階で防げるものがほとんどです。代表的なつまずきと、その対策を押さえておきましょう。
「安さだけで選んで追加費用が膨らんだ」という失敗は、見積もりの内訳と、どこからが追加料金になるかを契約前に確認することで防げます。「実績社数だけで選んで自社に合わなかった」ケースは、総数ではなく自社と近い商材・規模の事例を見ることで避けられます。
「構築後のサポートがなく運用に困った」という失敗は、公開後の保守範囲と費用をあらかじめ取り決めておくことが対策になります。
契約・著作権・データ帰属・解約時引き継ぎの確認チェックリスト
発注後に困りやすいのが、契約と権利まわりの取り決めです。相談の段階で次の点を確認しておくと、後からのトラブルを避けられます。
- 制作物(デザイン・ソースコード)の著作権が、納品後に自社へ移るか。移らない場合、何がどこまで自社で自由に使えるか
- 商品データ・顧客データの所有・管理は自社にあるか。解約時にデータを引き渡してもらえるか
- 解約や他社への乗り換え時に、サイトやアカウントを引き継げるか。独自の仕組みに依存して移行できなくならないか
- 保守・運用の範囲と費用、対応時間、障害時の連絡体制が契約で明確になっているか
ECサイト構築を外注する流れと期間の目安
外注先の候補が見えてきたら、実際の依頼に進みます。見積もりから公開までの流れと、構築方法別の期間の目安を押さえておきましょう。
見積もり相談から公開までの工程
一般的な流れは、相談・見積もり、要件定義、デザイン・設計、開発・構築、テスト、公開・運用開始の順に進みます。相談の前に、作りたいサイトの目的・扱う商材・おおよその予算・希望の公開時期を自分で整理しておくと、見積もりの精度が上がり、相見積もりも比べやすくなります。
見積もりは複数社から取り、金額だけでなく提案内容と対応範囲を見比べましょう。要件定義の段階で、必要な機能・連携・デザインの範囲をすり合わせておくことが、後の追加費用や手戻りを防ぐ鍵になります。
構築方法別の制作期間の目安
制作期間も構築方法でおおむね決まります。カートを使った構築は即日〜数週間で公開できることもあり、有料カートの作り込みでも1〜2か月程度が目安です。オープンソースやパッケージを使う構築は数か月、独自開発するフルスクラッチは半年以上かかることもあります。繁忙期やキャンペーンに合わせて公開したい場合は、逆算して早めに相談を始めるのが安全です。
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ECサイト構築の外注におすすめのサービス
ここからは、ECサイトの構築を受ける制作会社・構築支援サービスを紹介します。得意なプラットフォームや対応範囲、料金の公開状況はサービスごとに異なるため、自社の要件と照らし合わせて候補を絞り込んでください。
ここで紹介するのは構築を本格的に任せられる制作会社・構築支援です。数十万円で小さく始めたい場合や、商品登録など単発の作業だけを頼みたい場合は、前述のクラウドソーシング(ランサーズ・クラウドワークスなど)で個人に依頼する方法も現実的な選択肢になります。
本記事で取り上げるのは外注先の一例です。ASP・オープンソース・パッケージ・フルスクラッチといった構築方法ごとの違いや費用相場を踏まえ、おすすめのサービスまで広く比較検討したい場合は、以下の記事もあわせてご覧ください。
| サービス名 | 株式会社マルウェブ | コマースメディア株式会社 | アートトレーディング株式会社 |
|---|---|---|---|
| 対応プラットフォーム | Magento・Adobe Commerce | Shopify(Plus含む) EC-CUBEからの移行 | Shopify・makeshop・futureshop |
| 対応範囲 | 要件定義〜設計・開発〜保守運用まで一貫 (BtoB・越境・多言語に強い) | 構築・リニューアル〜公開後の運営・グロース支援まで | 構築〜運営代行・物流・カスタマーサポートまで自社で一貫 (所沢に自社物流拠点) |
| 料金の目安 | 要問い合わせ (料金は公式非公開) | 要問い合わせ (Shopify Plus構築は450万円〜の目安を公開) | 月額20万円〜50万円 (2026年10月時点の公開プラン) |
| 得意な事業規模 | 中〜大規模 (独自要件・BtoB・越境が多い事業者) | 中堅〜大手ブランドの自社EC | 小規模〜年商1億円規模まで (最短3週間リリースも対応) |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る |
1. Magento / Adobe Commerce 構築・リニューアル支援(株式会社マルウェブ)

Magento(Adobe Commerce/Magento Open Source)に特化し、ECサイトの構築・リニューアルを手がけるのが株式会社マルウェブです。既製のカートでは収まりにくい独自要件、たとえば越境ECの多言語・多通貨対応や、取引先別の価格設定・見積依頼・承認フローといったBtoBの商流に合わせた構築を得意とします。
AdobeのEC基盤に対応するAdobe Commerce認定パートナーで、要件定義から設計・開発・保守運用までを一貫して対応します。料金は構築内容・連携範囲・移行作業の有無で変わるため公開されておらず、個別見積もりとなります。パッケージやフルスクラッチ寄りの本格的な構築を外注したい、中〜大規模で独自要件の多い事業者に向く選択肢です。
選定軸で挙げた公開後の保守・運用について、同社はカタログのインタビューで次のように述べています。
公開後も、障害対応だけでなく、機能追加、UI改善、外部システム連携、バージョンアップ、セキュリティ対応などをご相談いただけます。
ECは公開して終わりではなく、事業や業務の変化に合わせて改善を続ける必要があります。だからこそ、構築時の仕様を理解したチームが継続して支援できる体制を重視しています。
2. ECサイト制作・構築(コマースメディア株式会社)

コマースメディア株式会社は、Shopifyを中心にECサイトの構築・リニューアルから、公開後の運営・グロース支援までを一貫して請け負う制作会社です。2017年に国内3社目のShopify Experts認定を受け、現在は最上位区分の一つであるShopify Premier Partnerに認定されています。
EC-CUBEからShopifyへの移行を、現状診断・要件定義・移行・拡張の段階に分け、各フェーズの予算と期間の目安を公式に開示している点が特徴です。構築して終わりにせず、公開後の運営まで継続して伴走する方針を掲げています。
正式な料金表は要問い合わせですが、公式サイトにはShopify Plus構築で450万円〜などの費用の目安が示されています。Shopifyで本格的に作り、運用まで任せたい事業者に向きます。
3. ECサイト制作・構築(アートトレーディング株式会社)

アートトレーディング株式会社は、東京・池袋を拠点に、Shopifyを主軸としたECサイトの構築から、公開後の運営代行・物流・カスタマーサポートまでを一連で請け負う制作会社です。Shopify ExpertsとGMO Make Shop認定パートナーを保有し、makeshopやfutureshopでの構築にも対応します。
制作と運営をセットにしたプラン料金を月額20万円〜50万円(2026年10月時点)で公式に公開しており、「いくらかかるか」を事前に把握しやすい数少ない外注先です。所沢の自社フルフィルメントセンターで出荷まで内製できるため、構築後の運用・物流まで任せたい事業者に向きます。小規模向けには最短3週間でのリリースにも対応しています。
ここで紹介したコマースメディアやアートトレーディングのように、Shopifyでの構築を得意とする制作会社は数多くあります。使うカートをShopifyに決めているなら、Shopify構築を専門とする制作会社を認定区分や費用の内訳で比較した以下の記事が、依頼先を絞り込む助けになります。
Shopify制作会社おすすめ27選を比較|パートナー認定の見方と費用の内訳を解説
Shopifyでの出店を決めたあと、次に立ちはだかるのが「どの制作会社に頼むか」という問題です。Shopifyの構築を手がける会社は、公式ディレクトリに載るものだけで国内100社を超え、掲載対象外の会社を含めればさらに多くなります。どこも「…
まとめ
ECサイト構築の外注先は、フリーランス・クラウドソーシング・制作会社・カートの制作代行の4タイプに分かれ、費用は構築方法でほぼ決まります。無料カートなら数十万円から、オープンソースやパッケージは数百万円、フルスクラッチは500万円以上が目安で、これとは別に毎月のプラットフォーム利用料がかかります。
まずは予算・規模・作りたいサイトから自社に合うタイプを絞り、実績・得意プラットフォーム・見積もりの透明性・公開後のサポートで候補を見極めましょう。契約前に著作権やデータの帰属、解約時の引き継ぎまで確認しておけば、発注後の後悔を防げます。気になる外注先が見つかったら、複数社から資料や見積もりを取り寄せて比べ、自社に合う発注先を見極めてください。
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ECサイト構築の外注に関するよくある質問(FAQ)
Q. ECサイト構築の外注とは何ですか?
A. ECサイト構築の外注とは、自社に代わってネットショップの企画・デザイン・開発を外部の専門家や事業者に委託することです。依頼先はフリーランス、クラウドソーシング、制作会社、カート(ASP)の制作代行の大きく4タイプに分かれ、社内にWeb開発のリソースがない事業者が、低コスト・短期間でECサイトを立ち上げる手段として選ばれます。
Q. ECサイト構築の外注費用はどれくらいかかりますか?
A. ECサイト構築の外注費用は、どの構築方法を選ぶかでほぼ決まります。BASEやShopifyなどのカートを使う構築は数十万円から、ECパッケージは300万円以上、フルスクラッチは500万円以上が2026年時点の目安です。これはあくまで外注先に払う制作費の相場で、要件やデザインの作り込みによって変わります。
単一の確定額があるわけではないため、委託したい範囲を決めたうえで、複数社の見積もりで実額を確認してください。
Q. ECサイト構築の制作費とプラットフォーム利用料は何が違いますか?
A. 制作費は外注先に払う初期費用、プラットフォーム利用料はカートやサーバーに毎月払う固定費で、両者は性質の違う別々の費用としてかかります。制作費はサイトの作り込みで変わる見積もりベースの費用、利用料は使うカートの公式料金で決まる費用です(例:Shopifyのベーシックプランは月額3,650円)。外注の総額を見積もるときは、初期の制作費と毎月の利用料を分けて把握することが大切です。
Q. 個人事業主や小規模の事業者でもECサイト構築を外注できますか?
A. 個人事業主や小規模の事業者でもECサイト構築の外注は可能です。 BASEやShopifyなどのカートを使った構築であれば、フリーランスやクラウドソーシング、カートの制作代行に数十万円前後から依頼できます。予算が限られる場合は、まず必要な機能を絞ってカート型で小さく構築を頼み、売上が伸びてきた段階で作り込みや運営の外注を広げていくと、初期の費用を抑えやすくなります。
Q. Web制作の知識が全くなくてもECサイト構築を外注できますか?
A. Web制作の知識が全くなくてもECサイト構築は外注できます。 外注先は専門家なので、作りたいサイトの目的・扱う商材・おおよその予算・希望の公開時期を伝えられれば構築を進められます。ただし丸投げにすると認識のズレから意図しない仕上がりになりやすいため、最低限の要望やイメージは自分で整理して伝えるのが安心です。
Q. ECサイト構築を外注すると制作期間はどのくらいかかりますか?
A. 制作期間も構築方法でおおむね決まり、カートを使った構築は即日〜数週間、有料カートの作り込みで1〜2か月、オープンソースやパッケージは数か月、フルスクラッチは半年以上が目安です。繁忙期やキャンペーンに合わせて公開したい場合は、逆算して少なくとも数か月前には相談を始めると安全です。
Q. 外注で作ってもらったECサイトの著作権やデータは自社のものになりますか?
A. 著作権やデータの帰属は自動的に自社のものになるとは限らず、契約内容によって決まります。 デザインやソースコードの著作権が納品後に自社へ移るか、商品・顧客データを解約時に引き渡してもらえるかは、相談の段階で必ず確認しておきましょう。独自の仕組みに依存すると他社へ移行できなくなることもあるため、乗り換え時の引き継ぎが可能かもあわせて取り決めておくと安心です。
Q. ECサイト構築を外注した後、公開後の運用や保守も任せられますか?
A. 公開後の更新・改修・障害対応といった運用や保守も外注できますが、対応範囲は依頼先によって異なります。 制作会社は構築から運用まで一貫して請け負えるところが多い一方、フリーランスや単発のクラウドソーシングでは公開後のサポートが手薄なこともあります。運用まで任せたい場合は、保守の範囲・費用・連絡体制を契約前に確認してください。
Q. ECサイトの構築だけでなく、商品登録や発送などの運営業務もまとめて外注できますか?
A. 構築だけでなく、商品登録・在庫受注管理・発送・カスタマーサポート・広告運用まで、運営業務もまとめて外注できます。 一部だけをスポットで頼むことも、運営全体をまとめて任せることも可能です。費用は商品登録なら1点あたり、発送なら1件あたり、運営代行なら月額というように業務ごとに課金単位が異なるため、委託したい範囲を決めてから見積もりを取りましょう。
Q. 将来的に自社で運用できるよう、ECサイトの外注から内製へ切り替えることはできますか?
A. 外注から内製への切り替えは可能ですが、構築方法と契約内容によって移行のしやすさが変わります。 最初は外注先と協働しながら社内にノウハウをため、徐々に内製できる領域を広げる進め方が現実的です。将来の内製を見据えるなら、著作権・データの帰属やアカウントの引き継ぎを契約時に確認し、自社で運用を引き継げる状態にしておくことが大切です。
Q. Shopify専門の制作会社と総合的なWeb制作会社の、どちらにECサイト構築を外注すべきですか?
A. 使うカートがすでに決まっているならそのカートの専門会社、構築方法を決めかねているなら複数の選択肢を提案できる総合会社が向きます。 たとえばShopifyで作ると決まっていれば、認定パートナーの専門会社のほうが実装の精度やアプリ連携の知見で有利です。まだプラットフォームを選べていない段階では、中立的に提案してくれる会社に相談するとよいでしょう。
Q. ECサイト構築の外注費用を安く抑えるにはどうすればいいですか?
A. 費用を抑える基本は、既製のカートやテンプレートを活用して開発範囲を絞り、要件を明確に伝えて手戻りをなくすことです。 フルスクラッチより、無料・有料のカートを使う構築のほうが制作費は格段に安くなります。また、相見積もりを複数社から取り、費用の内訳とどこからが追加費用になるかを比べることも、不要なコストを避けることにつながります。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
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