自社でECサイトを立ち上げる、あるいは今の店舗を作り直すとき、多くの担当者が最初につまずくのが「そもそも誰に頼めばいいのか」という点ではないでしょうか。
ECサイトの構築は、フリーランスから制作会社、カートの制作代行までさまざまな相手に依頼できます。依頼先によって費用の桁も、任せられる範囲も大きく変わるため、違いを知らないまま相談を始めると予算の見当がつきません。
本記事では、ECサイト構築の依頼先の種類と、それぞれの費用の目安・任せられる範囲を整理します。そのうえで、自社の規模・予算・やりたいことに合う依頼先の選び方と、依頼から公開までの流れ・注意点まで解説します。
読み終える頃には、自社に合いそうな依頼先の種類が1〜2つに絞れ、具体的な見積もりや資料請求に進める状態になります。まずは依頼先の全体像から確認していきましょう。
目次
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ECサイトの構築はどこに依頼できる?種類と費用・任せられる範囲の早見表
ECサイト構築の主な依頼先は、大きく6つに分けられます。費用の目安と、どこまで任せられるか、どんな事業者に向くかをまとめると次のとおりです。
| 依頼先の種類 | 費用の目安 | 任せられる範囲 | 向いている事業者 |
|---|---|---|---|
| クラウドソーシングで個人に発注 | 数万円〜数十万円 | デザイン・一部の制作が中心(公開・運用は自社) | 予算を抑えたい小規模事業者、要件がシンプルな場合 |
| フリーランスに依頼 | 数万円〜100万円程度 | 制作が中心、人によっては運用の相談も | コストを抑えつつ相談しながら作りたい小〜中規模 |
| カートの制作代行(BASE・Shopify等) | 数万円〜数百万円 | カート上での構築・デザイン、運用代行まで対応する場合も | 早く始めたい、カート機能で足りる小〜中規模 |
| ECに強い制作会社(ASP・パッケージ・クラウドEC) | 数十万円〜数百万円 | 構築に加え、運用・集客まで一貫対応することが多い | 本格的なECを作りたい中〜大規模 |
| フルスクラッチ開発会社 | 数百万円〜数千万円 | 独自要件に合わせたフル開発、基幹・在庫システム連携 | 独自要件・大規模、BtoBや越境ECなど |
| 発注マッチングサービスで探す | 紹介は無料(費用は依頼先による) | 条件に合う制作会社の紹介・比較 | どこに頼むか決めきれず候補を比べたい場合 |
費用はあくまで目安で、要件の複雑さや依頼範囲によって変わります。具体的な金額の根拠は費用相場の章で、各依頼先の詳しい特徴は次の章で順に見ていきます。
依頼先の種類別に見る特徴と向いている事業者
ここからは、6種類の依頼先それぞれについて、何を任せられて、どんな事業者に向くのかを具体的に見ていきます。
クラウドソーシングで個人に発注する
クラウドソーシングは、仕事を依頼したい人と、スキルを持つ個人をオンラインで結ぶ仕組みです。ECサイト関連では、デザインやカートの初期設定、バナー制作などを数万円から依頼できる出品が多く、コストを最優先したい場合の選択肢になります。
一方で、受注するのは個人のため、対応できる範囲や品質に幅があります。公開後の運用や保守は基本的に自社で担うことになるため、要件がシンプルで、社内で手を動かせる小規模事業者に適しています。
フリーランスに依頼する
フリーランスのWeb制作者やエンジニアに直接依頼する方法です。制作会社に比べて費用を抑えやすく、担当者と直接やり取りしながら柔軟に進められる点が利点です。数万円の小規模な制作から、100万円前後のオリジナルデザインまで、依頼内容によって費用は変わります。
ただし、個人のため対応できる業務の幅はその人のスキルに左右され、長期の保守や急な増員には不安が残ります。相談しながらコストを抑えて作りたい小〜中規模の事業者に向く選択肢です。
カートの制作代行に依頼する
BASEやShopifyといったECカート(ネットショップ作成サービス)を使ったサイトの構築を、専門の制作代行会社に任せる方法です。カート自体に商品管理や決済の機能がそろっているため、ゼロから開発するより短期間・低コストで立ち上げやすいのが特徴です。
デザインのカスタマイズから、商品登録・初期設定の代行、公開後の運用支援まで請け負う会社もあります。カートの標準機能で要件が満たせる小〜中規模の事業者や、できるだけ早く販売を始めたい場合の有力な候補になります。
ECに強い制作会社に依頼する
ECサイトの構築を専門とする制作会社に依頼する方法です。ASP(ネット上で契約して使う方式)・ECパッケージ・クラウドEC(SaaS)など複数の構築方式に対応し、要件定義から設計・デザイン・構築、さらに公開後の運用・集客支援まで一貫して任せられる会社が多くあります。
カートの制作代行が既存のカートを前提に安く早く作るのに対し、ECに強い制作会社はどの構築方式で作るかの選定や要件定義から関わり、本格的に作り込む点が違いです。
費用は数十万円から数百万円が目安で、依頼先のなかでは中〜大規模のECに適した選択肢です。相談しながら本格的なサイトを作りたい、構築後の運用まで見据えて任せたい、という事業者に向きます。
フルスクラッチ開発会社に依頼する
フルスクラッチとは、既存のパッケージやカートを使わず、要件に合わせてゼロからシステムを開発する方式です。独自の販売フローや基幹・在庫システムとの連携、BtoB特有の承認フローや顧客別価格など、他の方式では実現しにくい要件に対応できます。
その分、費用は数百万円から数千万円規模となり、開発期間も長くなります。独自要件が多い大規模なEC、BtoB EC、多言語・多通貨の越境ECなど、標準機能では収まらない事業者に向いた依頼先です。
発注マッチングサービスで制作会社を探す
自社で依頼先を探しきれないときは、条件を伝えると適した制作会社を紹介してくれる発注マッチングサービスを使う方法もあります。紹介自体は無料のことが多く、複数社から相見積もりを取って比較できるため、依頼先の候補を効率よく絞り込めます。
最終的な制作費は紹介された依頼先によって決まります。どの種類の依頼先が自社に合うか判断しきれない、まず候補を並べて比べたい、という段階の事業者に適しています。
ECサイト構築の費用相場(依頼先・構築方式別の具体額と内訳)
ここからは、ECサイト構築にかかる費用の相場を、具体的な金額で見ていきます。予算の桁を把握する手がかりにしてください。
依頼先・規模別の費用相場
ECサイト構築の費用は、選ぶ依頼先と構築方式によって数万円から数千万円まで大きく幅があります。無料・格安のカートを使えば初期費用をほぼかけずに始められ、制作会社への依頼では数十万円から数百万円、フルスクラッチ開発では数百万円から数千万円規模が目安です。
依頼先のタイプ別に、費用の目安と、金額が上下する主な要因を整理すると次のとおりです。
- クラウドソーシング・フリーランス:数万円〜100万円程度。デザインや設定代行など部分的な作業はクラウドソーシングで数万円から、フリーランスにオリジナルデザインまで頼むと100万円前後まで上がります。
- カートの制作代行:数万円〜数百万円。BASEやShopifyの標準機能を活かすほど安く、デザインの作り込みや機能追加が増えるほど高くなります。
- ECに強い制作会社:数十万円〜数百万円。独自デザイン・外部システム連携・独自機能が増えるほど上振れします。
- フルスクラッチ開発会社:数百万円〜数千万円。独自要件が多く大規模なほど高くなります。
具体的な金額は、商品数や必要な機能、デザインの作り込み、外部システム連携の有無によって変わります。公開されている料金が分かるものは次の構築方式別の項で確認できますが、依頼先ごとの正確な金額は相見積もりで確かめるのが確実です。
構築方式による費用の違い(ASP・ECパッケージ・オープンソース・フルスクラッチ)
費用は、誰に頼むか(依頼先)とは別に、どの構築方式で作るかによっても変わります。制作会社に依頼する場合も、次のいずれかの方式を選ぶことになります。代表的な4つの方式の特徴は次のとおりです。
- ASP・カート型:事業者がネット上のサービスを契約して使う方式。BASEは初期費用・月額費用が0円で、決済手数料3.6%+40円とサービス利用料3%がかかるスタンダードプランを用意しています(2026年10月時点)。Shopifyはベーシックプランが月額4,850円(年払いの1か月あたり3,650円)、カード手数料3.55%です。初期費用を抑えて始めやすい方式です。
- ECパッケージ型:EC構築用のソフトを導入してカスタマイズする方式。中〜大規模向けで、費用は数百万円規模になることが多く、料金は個別見積もりが中心です。
- オープンソース型:無償で公開されたソフトを使う方式。代表例のEC-CUBEはオープンソースのECプラットフォームで、ソフト自体は無料ですが、サーバーの用意や構築・カスタマイズに別途費用がかかります。
- フルスクラッチ型:ゼロから開発する方式。自由度は最も高い一方、費用は数百万円から数千万円規模、開発期間も長くなります。
各構築方式の仕組みや機能のより詳しい比較は、ECサイト構築サービスの比較記事で解説しています。
出典・参考資料(3件)
- 参考資料:料金について|BASE(https://thebase.com/price)
- 参考資料:料金プラン|Shopify(https://www.shopify.com/jp/pricing)
- 参考資料:EC-CUBE 公式リポジトリ|GitHub(https://github.com/EC-CUBE/ec-cube)
費用の内訳(初期費用・月額費用・デザイン費・運用費)
ECサイトの費用は、立ち上げ時だけでなく運用期間にもかかります。主な内訳は、初期構築費(設計・開発)、デザイン費、サーバーやカートの月額費用、そして公開後の運用・保守費です。最も大きいのは初期構築費で、方式や規模により数十万円から数百万円以上まで開きます。
月額費用は方式によって幅があり、前述のとおりカート型ならBASEで0円、Shopifyのベーシックプランで月額4,850円といった水準です。見積もりを比べるときは、初期費用だけでなく毎月のランニングコストまで含めて確認すると、総額を見誤りにくくなります。
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自社に合う依頼先の選び方(規模・予算・社内リソース・やりたいこと)
依頼先の種類がわかったら、次は自社に合う相手をどう選ぶかです。次の4つの軸で考えると、候補を1〜2つに絞りやすくなります。
予算・事業規模で絞る
用意できる予算は、依頼先を絞る最も分かりやすい軸です。数万円〜数十万円であればクラウドソーシングやフリーランス、カートの制作代行が現実的な候補になります。数百万円以上をかけられ、売上規模も大きいなら、ECに強い制作会社やフルスクラッチ開発会社が選択肢に入ります。将来の売上見込みに対して初期投資が過大にならないかも併せて確認しておきましょう。
事業規模の目安としては、月商が小さい立ち上げ期はカート型やフリーランスで初期費用を抑え、月商が伸びて在庫や受注の規模が大きくなってきたら、ECに強い制作会社やパッケージ・フルスクラッチへの移行を検討する、という考え方が目安になります。
社内リソース・内製できる範囲で絞る
社内にWebやECの担当者がいるかどうかで、任せるべき範囲は変わります。商品登録やページ更新を自社でこなせるなら、制作だけを個人やフリーランスに依頼してコストを抑えられます。反対に、社内に手が足りない場合は、構築から運用・更新までまとめて任せられる制作会社や、運用代行まで対応するカート制作代行が安心です。
やりたいこと(デザイン・独自機能・納期)で絞る
実現したい内容も依頼先を左右します。ブランドの世界観を重視した独自デザインや、他システムとの連携・独自の販売フローが必要なら、ECに強い制作会社やフルスクラッチ開発会社が向きます。逆に、標準的な機能で早く販売を始めたいなら、カートの制作代行が短納期で立ち上げやすい選択肢です。
運用・集客まで任せたいかで選ぶ(作って終わりにしない)
ECサイトは公開してからが本番で、商品の追加やキャンペーン、集客施策を続けて初めて売上につながります。公開後の運用や集客まで誰が担うのかを、依頼前に決めておくことが大切です。社内で運用を続けられるなら制作中心の依頼先で十分ですが、運用や集客に不安があるなら、構築後の更新代行やマーケティング支援まで対応できる制作会社を選ぶと、作って終わりにならずに済みます。
ECサイト構築を安く抑える方法と、安さで妥協するリスク
できるだけ費用を抑えたい場合に有効な方法と、安さを優先しすぎたときに起きやすい問題を整理します。
無料・格安のカートで始める
初期費用・月額費用が無料のカートを使えば、初期投資をほぼかけずにECを始められます。たとえばBASEのスタンダードプランは初期費用・月額費用が0円です。ただし、売上に対して決済手数料やサービス利用料がかかるため、売上が増えるほど手数料の負担も大きくなります。自分で設定・運用する前提の方式なので、「初期費用が無料=総額が最も安い」とは限らない点に注意が必要です。
相見積もりで費用を比べる
制作会社やフリーランスに依頼する場合は、複数の相手から見積もりを取る相見積もりが基本です。同じ要件でも金額や提案内容に差が出るため、相場感をつかみやすく、不要な費用を見極められます。発注マッチングサービスを使うと、条件に合う複数社をまとめて比較しやすくなります。
補助金が使えるか確認する
補助金で費用を抑えられないか検討する場合は、対象範囲に注意が必要です。デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)は、公式のよくある質問で「ホームページ制作(ECサイト制作含む。)は補助対象外です。」と明記されており、ECサイトの制作費そのものには使えません。この補助金で対象になり得るのは、受発注・在庫・決済・顧客管理など業務プロセスを持つソフトの導入費です。
ECサイトやWeb制作の費用に使える制度を探す場合は、小規模事業者持続化補助金の「ウェブサイト関連費」などが候補になります。ただし、ウェブサイト関連費だけでの申請はできないといった条件があり、補助上限や要件は公募回ごとに変わります。利用を検討する際は、必ず最新の公募要領で対象と条件を確認してください。
このほか、中小企業向けの省力化投資補助金(一般型)のように受発注・在庫管理などのシステム投資を支援する制度や、自治体が独自に設けるEC・販路開拓関連の補助制度を使える場合もあります。いずれも対象経費・補助上限・公募時期が制度ごと・年度ごとに異なるため、各制度の最新情報で対象範囲を確認してください。
出典・参考資料(2件)
- 出典:通常枠 よくあるご質問(No.5「ホームページ制作は補助対象ですか。」)|デジタル化・AI導入補助金2026(https://it-shien.smrj.go.jp/pdf/it2026_faq_tsujyo.pdf)
- 参考資料:デジタル化・AI導入補助金2026 公式サイト(https://it-shien.smrj.go.jp/)
安さで妥協すると起きること
費用だけで依頼先を決めると、後から追加費用がかさんだり、必要な機能が欠けたサイトが納品されたりすることがあります。会員機能や在庫連携など、あとから追加しようとすると作り直しに近い費用がかかるケースもあります。安さを優先する場合でも、必要な機能・公開後の運用・保守の対応範囲を見積もり段階で確認し、総額とリスクを踏まえて判断することが大切です。
依頼から公開・運用までの流れと失敗しないための注意点
依頼先の目星がついたら、実際に依頼して公開するまでの流れを押さえておきましょう。準備不足のまま進めると、見積もりのやり直しや納品後のトラブルにつながります。
依頼前に整理しておくこと
依頼の前に、扱う商品・ターゲット、必要な機能(決済方法・会員機能・外部システム連携など)、公開希望時期、予算の上限を整理しておくと、見積もりの精度が上がります。要件が曖昧なまま相談すると、各社の提案内容がばらつき、比較が難しくなります。
とくに対応したい決済手段(クレジットカード・コンビニ払い・QRコード決済・後払いなど)と、公開後の集客手段(検索広告・SEO・SNS・メールなど)は、必要な機能や月々の費用に直結します。早めに方針を決めておくと、見積もりがぶれにくくなります。
見積もりを出す制作会社側が、どんな情報をもとに概算を出しているのかを知っておくと、準備すべき項目が具体的になります。一例として、本記事で紹介するマルウェブ(株式会社マルウェブ)は、見積もり時のヒアリングについて次のように話します。
料金は構築内容や連携範囲によって変わるため、まずは現在のECサイトや業務上の課題、実現したいことを確認します。そのうえで、商品数や会員数、BtoB・BtoCの商流、必要な機能、データ移行の有無、決済・配送、基幹・在庫管理などの外部システム連携、多言語・多通貨対応、デザインの範囲などを整理していきます。要件が完全に固まっていない段階でも、優先順位を整理しながら概算をご案内することが可能です。
依頼から納品までの流れ
一般的には、問い合わせ・相見積もり→要件のすり合わせ→契約→設計・デザイン→構築・開発→テスト→公開、という流れで進みます。依頼先によって期間は異なり、カートの制作代行なら数週間から、制作会社への依頼では1〜3か月程度、フルスクラッチ開発なら半年以上かかることもあります。公開後の運用・保守をどう引き継ぐかも、この段階で決めておきます。

契約・著作権で確認すること
契約時には、作業範囲と費用の内訳、納期、公開後の保守・サポートの有無を書面で確認しておくことが大切です。あわせて、制作したデザインやデータの著作権・利用範囲、サイトのアカウントやソースコードを自社で引き継げるかも確かめておくと、将来の乗り換えや運用で困りにくくなります。
失敗しないためのチェックリスト
- 同じ要件で複数社から相見積もりを取ったか
- ECサイト構築の実績が豊富な依頼先か
- 公開後の運用・保守・集客まで対応できるか、誰が担うか決まっているか
- 費用の内訳と、毎月のランニングコストを確認したか
- デザイン・データの著作権や引き継ぎの範囲を契約で確認したか
ECサイト構築の依頼先を探す
自社に合う依頼先の種類が見えてきたら、具体的な候補を比べていきましょう。ここでは、ECサイトの構築を支援するサービスのうち、依頼先のタイプが異なる代表的な3社を紹介します。得意な領域と対応範囲を比べて、自社の要件に近い依頼先を検討してください。
ここで紹介する3社は、本格的なEC構築や運用まで任せたい中〜大規模向けの例です。小規模・低予算で手早く始めたい場合は、ここまで紹介したカートの制作代行やフリーランス、クラウドソーシングが現実的な候補になります。
| サービス名 | Magento / Adobe Commerce 構築・リニューアル支援(マルウェブ) | ecbeing | コマースメディア(Shopify制作・EC運用支援) |
|---|---|---|---|
| 得意な依頼領域・構築方式 | 独自要件の受託開発 (Magento/Adobe Commerce) | 本格ECの構築 (パッケージ型/カスタム型/クラウド型) | Shopifyでの制作+運用 (Shopify/Shopify Plus) |
| 対応範囲 | 要件定義〜設計・開発・デザイン調整・保守運用まで一社で一貫。多言語・多通貨の越境EC、BtoB受発注にも対応 | 商品・受注・顧客管理〜マーケティング・決済、基幹システム連携、構築後の保守運用まで専任チームが支援 | 構築・デザインから情報更新・受注代行・物流代行・カスタマーサポートまでワンストップ(自社物流拠点あり) |
| こんな事業者におすすめ | 標準パッケージでは収まらない独自要件(越境EC・BtoB受発注・基幹連携など)を持つ中〜大規模の事業者 | 本格的なBtoC/BtoB ECを腰を据えて構築・運用したい中堅〜大手の事業者 | Shopifyで早く始めつつ、構築後の運用・物流まで含めてまとめて任せたい中小〜中規模の事業者 |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る |
1. Magento / Adobe Commerce 構築・リニューアル支援(株式会社マルウェブ)

株式会社マルウェブは、Magento・Adobe Commerceを活用したECサイトの新規構築・リニューアル・保守運用を一貫して支援する会社です。Magento 1の時代から15年以上このプラットフォームに携わり、Adobe Commerce認定パートナーでもあります(同社公式サイト)。
要件定義から設計・開発、デザイン調整、基幹・在庫システムとの連携までを一社で対応し、多言語・多通貨の越境ECやBtoB ECにも対応します。既存ECの老朽化やBtoB受発注のWeb化、海外展開など、標準的なカートでは収まらない独自要件を抱える中〜大規模の事業者に向いた依頼先です。
2. ecbeing(株式会社ecbeing)

ecbeingは、株式会社ecbeingが1999年から提供するECサイト構築プラットフォームです。パッケージ型・カスタム型・クラウド型(SaaS)の複数の構築方式を用意し、中堅〜大手企業のBtoC・BtoB EC構築やリニューアルを主な対象としています。
商品管理・受注/配送管理・顧客管理・マーケティング・決済など基本機能が揃い、構築実績は1,600サイトを超えます(公式サイト・2026年9月時点)。料金は要件によって変動するため個別見積もりが基本で、本格的なECを腰を据えて構築・運用したい中〜大規模の事業者に向いています。
3. コマースメディア株式会社(Shopify制作・EC運用支援)

コマースメディア株式会社は、Shopifyを使ったECサイトの構築を中心に、EC事業全般を支援する会社です。2025年にはShopifyの上位認定であるShopify Premier Partnerに認定されています(同社公式会社概要)。
特徴は、サイトの構築にとどまらず、情報更新・受注代行・物流代行・カスタマーサポートまでを自社で引き受ける体制を持つ点です。自社物流拠点も構えており、Shopifyで早く始めつつ、構築後の運用・物流まで含めてまとめて任せたい事業者に向く選択肢です。
ここで取り上げたのは、依頼先タイプの異なる3社の例です。構築方式ごとの違いを踏まえ、より多くのECサイト構築サービスを横断して比べたい場合は、次の記事で5つの構築方式・費用相場・選び方とおすすめサービスをまとめて解説しています。
まとめ
ECサイト構築の依頼先は、クラウドソーシングやフリーランスから、カートの制作代行、ECに強い制作会社、フルスクラッチ開発会社まで幅広く、費用の目安も数万円から数千万円まで大きく異なります。まずは依頼先の種類ごとの費用と任せられる範囲を把握し、自社の予算・社内リソース・やりたいこと・運用体制に照らして候補を絞ることが、失敗しない第一歩です。
候補が1〜2つに絞れたら、相見積もりで費用と提案内容を比べ、公開後の運用・保守まで見据えて依頼先を決めましょう。自社に合いそうなEC構築支援サービスの資料を集めて、具体的な比較検討を進めてください。
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よくある質問(FAQ)
Q. ECサイト構築はどこに依頼できますか?
A. ECサイト構築は、クラウドソーシングで個人に発注する方法から、フリーランス、カートの制作代行、ECに強い制作会社、フルスクラッチ開発会社、発注マッチングサービスまで、大きく6種類の依頼先に頼めます。費用の目安は数万円から数千万円まで依頼先によって大きく異なり、任せられる範囲も制作のみから運用・集客まで幅があります。自社の規模・予算・やりたいことに合わせて選びましょう。
Q. ECサイト構築の依頼費用はどのくらいかかりますか?
A. ECサイト構築の費用は、無料・格安のカートを使えばほぼ0円から、制作会社への依頼で数十万〜数百万円、フルスクラッチ開発では数千万円規模までと幅があります。金額は商品数・必要な機能・デザインの作り込み・外部連携の有無によって変わるため、実際の費用は相見積もりで確かめるのが確実です。
Q. ECサイト構築は個人やフリーランスに依頼できますか?
A. ECサイト構築は、クラウドソーシングやフリーランスを通じて個人にも依頼でき、数万円〜100万円程度と費用を抑えやすいのが利点です。担当者と直接やり取りしながら柔軟に進められる一方、対応できる範囲や品質はその人のスキルに左右され、公開後の運用・保守は自社で担う前提になりがちです。要件がシンプルで、社内でも手を動かせる小〜中規模の事業者に向いています。
Q. ECサイト構築の依頼から公開までの期間はどのくらいですか?
A. ECサイト構築にかかる期間は、カートの制作代行なら数週間〜1か月ほど、制作会社への依頼で1〜3か月程度、フルスクラッチ開発では半年以上かかることもあります。依頼先や要件の複雑さ、素材の準備状況によって変わります。公開希望時期が決まっている場合は、余裕をもって相談を始め、見積もり段階でスケジュールを確認しておくと安心です。
Q. 予算が少なくてもECサイト構築を依頼できますか?
A. 予算が限られていても、無料・格安のカートの利用や、クラウドソーシング・フリーランスへの部分的な依頼であれば、数万円程度からECサイト構築を始められます。ただし安さを優先しすぎると、必要な機能が欠けたサイトが納品されたり、後からの追加で割高になったりすることがあります。必要な機能と公開後の運用範囲を見積もり段階で確認し、総額で判断することが大切です。
Q. ECサイトの制作費に補助金は使えますか?
A. ECサイトの制作費そのものは「デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)」の補助対象外です。公式のよくある質問でもホームページ制作(ECサイト制作を含む)は対象外と明記されています。Web制作費に使える制度には小規模事業者持続化補助金の「ウェブサイト関連費」などがありますが、単独申請できないなどの条件があり、要件は公募回で変わります。最新の公募要領で確認してください。
Q. ECサイト構築は自社で内製するのと外注するのはどちらがよいですか?
A. ECサイト構築は、社内にWeb・ECの知識を持つ人材がいて運用まで続けられるなら内製、専門知識がなく品質やスピードを重視するなら外注が向いています。内製はコストを抑えられる反面、構築・運用の手間と学習が必要です。外注は費用がかかる一方、設計から運用・集客まで任せられます。制作だけを外注して運用は自社で担うなど、作業を分担する方法も現実的な選択肢です。
Q. 依頼して作ってもらったECサイトは、納品後に自分で更新できますか?
A. 依頼して作ったECサイトは、カートやECパッケージを使った構築であれば、納品後に管理画面から商品登録やデザインの修正を自分で行えるのが一般的です。ただし、フルスクラッチ開発や複雑なカスタマイズを施した部分は専門知識が必要で、自社では更新しにくい場合もあります。どこまで自社で更新できるか、更新を依頼する場合の費用はいくらかを、契約前に確認しておくと安心です。
Q. 納品されたECサイトのデザインやデータの著作権は自社のものになりますか?
A. 納品物の著作権の扱いは依頼先や契約によって異なり、自動的に自社のものになるとは限らないため、契約時に著作権の帰属や利用範囲を書面で確認することが重要です。あわせて、サイトのアカウントやソースコード、商品データを自社で引き継げるかも確かめておくと、将来の乗り換えや運用で困りにくくなります。トラブルを避けるため、作業範囲・費用・保守の有無とともに、契約内容を明確にしておきましょう。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。















