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ECサイト構築・運営代行の費用相場|構築方式別・委託範囲別の料金と内訳を解説

ECサイト構築・運営代行の費用相場のサムネイル画像
ECサイト構築比較表(2026年版)のプレビュー

主要30サービスの料金・機能を無料で一覧比較

ECサイト構築比較表(2026年版)

自社のECサイトを新しく立ち上げたい、あるいは古くなったサイトを作り直したい。そう考えて制作会社や代行会社への外注を検討し始めると、最初にぶつかるのが「結局いくらかかるのか」という予算の壁です。ECサイトの構築費用は、作り方(構築方式)によって初期費用が数万円から数千万円までと幅が大きく、構築後の運営まで任せるかどうかでも総額は大きく変わります。

相場の目安がつかめなければ、社内で予算を組むことも、相見積もりの金額が妥当かを判断することもできません。構築方式ごと・委託範囲ごとに、何にいくら払うのかを正確に把握しておくことが、依頼先選びの出発点になります。

本記事では、ECサイト構築を外注したときの費用相場を、構築方式別の料金一覧から、運営代行まで任せた場合の月額相場、見積書の内訳、年商規模別の予算目安、費用を抑える方法まで順を追って整理します。自社に合った構築方式と外注範囲、予算の見当をつけるための材料としてご活用ください。

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【構築方式別】ECサイト構築を外注したときの費用相場一覧

ECサイトの構築方式は、既存モールへの出店、ASP・カート(月額制のネットショップ作成サービス)、クラウドEC、オープンソース、パッケージ、フルスクラッチの大きく6つに分かれ、どれを選ぶかで初期費用と月額費用が大きく変わります。まずは作り方(構築方式)別の費用相場を見ていきます。

下表は、構築方式ごとの初期費用・月額費用・制作/開発費・制作期間の目安をまとめたものです。ASP・ECモールの金額は各社の公式料金ページで確認できる実額です。クラウドEC・パッケージ・オープンソース・フルスクラッチは公式に定価を公開せず個別見積もりが一般的なため、業界で広く示される目安として示しています。

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構築方式ECモール出店ASP・カートクラウドECオープンソースパッケージフルスクラッチ
初期費用無料〜数万円0〜2万円台数万円〜数百万円
(要見積もり)
ソフト本体は無料
外注構築で数十万〜数百万円
数百万〜2,000万円程度
(要見積もり)
1,000万円〜数千万円以上
(要見積もり)
月額費用0〜1万円台
+販売手数料(売上の数%〜15%程度)
0〜4万円程度
+決済手数料(3〜6%程度)
数万〜数十万円サーバー・保守費
(月数千円〜)
保守・ライセンス費
(月数万〜数十万円)
保守運用費
(月数十万円〜)
制作・開発費基本は不要
(テンプレート内で開設)
自作なら0円
外注デザインで数十万円〜
初期費用に含むことが多い外注範囲により変動初期費用に含む初期費用に含む
制作期間1週間〜1か月1週間〜2か月2〜6か月1〜3か月3〜6か月4〜8か月以上
料金の出所Amazon公式ほかBASE・STORES等公式一般的な目安
(定価非公開が多い)
一般的な目安一般的な目安
(定価非公開が多い)
一般的な目安

※ 金額は2026年10月時点の目安です。ASP・ECモールは各社公式料金ページの値、その他は個別見積もりが一般的なため業界で広く示される目安を示しています。実際の金額は各社・各案件の見積もりをご確認ください。

ASPでは、BASEやSTORESのように初期費用・月額費用ともに0円から始められるプランがある一方、売上に対して決済手数料とサービス利用料がかかります。

有料プランでも月額は数千円から数万円程度で、カラーミーショップのレギュラープランは月額4,950円(税込)、makeshopのプレミアムプランは月額13,750円(税込)、Shopifyは月額4,850円のBasicプランから選べます。

ECモールでは、Amazonの大口出品が月額4,900円(税抜)+販売手数料という料金体系で、販売手数料の料率は商品カテゴリーによって異なります。

ECモールは「出店無料」と紹介されることがありますが、Yahoo!ショッピングは2026年9月の改定で月額システム利用料(税別1万円)と売上ロイヤルティ(2.5%)が発生するようになりました。モールへの出店を無料と決めつけず、出店時点の料金体系を各モールの公式情報で確認することをおすすめします。

クラウドEC・パッケージ・フルスクラッチは、公式サイトに定価を掲載せず要見積もりとするサービスが多く、金額は要件次第で大きく変わります。たとえばクラウドECのfutureshopは初期費用22,000円(税別)からと公開していますが、月額は売上規模別のプラン制です。

レンジの下限に近づくのは標準機能を中心に大きなカスタマイズをしない場合で、基幹・在庫管理システムとの連携、独自機能の開発、多言語・多通貨対応などが増えるほど上限側に振れます。表の数値は業界で広く示される目安として、自社の要件に照らしてご確認ください。

出典・参考資料(8件)

各構築方式の特徴と向いている事業者

同じECサイトでも、構築方式によって初期投資・運用負荷・拡張性が異なります。自社の予算と実現したいことに照らして、どの方式が合うかを整理しておきましょう。

ECモール出店・ASPは、低予算で短期間に開設でき、まず小さく始めたい事業者に向きます。テンプレートの範囲で構築するため、デザインや機能の自由度は限られます。クラウドECは、保守・アップデートを提供側が担うため運用負荷を抑えやすく、中規模以上の自社ECを安定して運用したい事業者に適しています。

オープンソースは、ソフト本体が無料で拡張の自由度が高い一方、サーバーの保守やセキュリティ対応を自社または外注で担う体制が必要です。パッケージ・フルスクラッチは、独自の業務要件や複雑な外部システム連携、多言語・多通貨やBtoB取引などに対応できる反面、初期投資は高額になります。事業規模が大きく、標準機能では要件を満たしにくい企業向けの選択肢です。

ASP・クラウドEC・ECパッケージ・オープンソース・フルスクラッチ、そしてECモールといった構築方式の違いを、それぞれの代表的なサービスや費用感まで含めてもう少し詳しく整理したい場合は、以下の記事をご覧ください。

「構築のみ」と「構築+運営代行」で費用はどう変わる?

ECサイトは公開して終わりではなく、商品登録・受注処理・集客・カスタマーサポート・物流といった運営業務が日々発生します。社内に担える人材がいなければ、構築に加えて運営も代行会社に委託することになります。

費用の構造で見ると、構築のみを頼む場合は初期費用中心の一括払いが基本です。これに運営代行を加えると、そこに料金体系に応じた月額費用が継続的に上乗せされます。構築費と運営費を分けて把握しておくと、総額の見通しが立てやすくなります。

運営代行に依頼できる業務の範囲

運営代行に委託できる業務は幅広く、戦略設計から実務作業までを対象にできます。まず、サイトの更新・商品ページの作成や、受注処理・在庫管理といった日々の運用があります。

次に、広告運用やSEO・SNSなどの集客業務、問い合わせ・返品対応などのカスタマーサポート、商品の撮影・採寸・原稿作成(ささげ業務)、出荷や在庫保管を担う物流代行が続きます。さらに上流には、売上を伸ばすための戦略設計や全体のコンサルティングがあります。

委託範囲は「全部おまかせ」から「特定業務だけ切り出し」まで自由に設計でき、範囲が広いほど月額費用は高くなります。どこまでを外注し、どこを社内に残すかを先に決めておくと、見積もりの比較がしやすくなります。

運営代行の料金体系別(月額固定・成果報酬・複合)の月額相場

運営代行の料金体系は、月額固定型・成果報酬型・複合型の3つに分かれます。どの体系も、何に対して課金されるかが異なるため、自社の売上規模や委託範囲に応じて向き不向きがあります。

月額固定型の幅(月10万〜50万円)は委託範囲で決まり、サイト更新など一部だけなら下限側、集客から物流まで任せると上限側が目安です。売上規模が大きく、集客・広告運用・物流・カスタマーサポートまですべて任せる場合は、月100万円以上になることもあります。

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料金体系月額固定型成果報酬型複合型
課金の仕組み毎月一定額を支払う売上に対する一定割合を支払う月額固定+成果報酬
費用相場の目安月10万〜50万円
(部分委託は月5〜10万円)
売上の5〜20%程度
(初期費用0円の場合も)
月額固定5〜20万円
+売上の3〜10%
向いている事業者売上が安定し
委託範囲が明確な事業者
初期の固定費を抑えたい
・売上に連動させたい事業者
最低限の体制を確保しつつ
成果でも連動させたい事業者

※ 金額は委託範囲・売上規模・業者により変動する一般的な目安です(2026年10月時点)。

月額固定型は予算が読みやすい一方、売上が小さい時期は割高に感じられることがあります。成果報酬型は売上に連動するため固定費を抑えられますが、売上が伸びると支払額も増えます。複合型はその中間で、最低限の運営体制を固定費で確保しつつ、成果に応じた報酬を組み合わせる形です。

たとえば小規模にASPで構築した場合は、初期費用をほぼ0〜数万円に抑えつつ、運営の一部を部分委託すれば月5〜10万円程度が目安です。中規模にクラウドECで構築し運営を月額固定で任せる場合は、初期300万円前後に加えて月10〜50万円が継続的にかかる計算になります。

代行業務別(サイト運営・集客・物流など)の費用相場

運営の一部だけを単発・スポットで委託する場合は、業務ごとに相場があります。必要な業務だけを切り出して依頼すると、全部おまかせより費用を抑えられます。

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代行業務サイト運営・更新集客・広告運用カスタマーサポート物流・発送代行商品撮影・登録(ささげ)コンサル・戦略設計
費用相場の目安月5〜15万円月5〜20万円
または広告費の20%前後
月5〜20万円月1〜3万円
+出荷1件150〜350円程度
1商品5,000〜1万円程度月10〜30万円
補足商品登録・ページ更新・受注処理など広告費は別途かかる電話対応を含むと高くなる傾向保管料・資材費が加わる場合あり点数・撮影条件で変動ハンズオン型はさらに高額

※ 金額は業者・委託条件により変動する一般的な目安です(2026年10月時点)。

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ECサイト構築費用の内訳(見積書の項目別に解説)

構築費用の「中身」は、見積書の項目を見れば分かります。制作会社から受け取る見積書は作業ごとに項目が分かれているため、どの作業にいくら払っているのかを理解しておくと、金額の妥当性を判断しやすくなります。

構築費用はまず、要件を整理してプロジェクト全体を設計する要件定義・ディレクション費から始まります。続いて、サイトの見た目を作るデザイン制作費と、機能を実装し決済や外部システムとつなぐ開発・システム連携費が中心的な費用になります。

これに、商品写真を撮り原稿を整えるささげ業務(撮影・採寸・原稿作成)費、商品を登録し決済・配送を初期設定する商品登録・初期設定費が加わります。既存サイトからの移行がある場合は、データを移し替えて動作確認するデータ移行費も発生します。

項目ごとの費用の目安は次のとおりです。いずれも案件規模や作り込みの度合いで変わる一般的な目安で、実額は見積もりで確認します。

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見積もり項目要件定義・ディレクションデザイン制作開発・システム連携ささげ業務(撮影・採寸・原稿)商品登録・初期設定データ移行
費用の目安総額の10〜20%程度10万〜50万円程度数十万〜数百万円1商品5,000〜1万円程度数万〜数十万円数万〜数十万円
内容要件整理・進行管理・設計トップ・テンプレートのデザイン機能実装・決済や外部システム連携商品写真の撮影・原稿作成商品点数に応じて変動既存サイトからの移行時のみ

※ 各項目の費用は案件規模・作り込みにより変動する一般的な目安です(2026年10月時点)。

既存サイトのリニューアルを前提とする場合は、データ移行に加えて、既存会員・購入履歴の引き継ぎ、旧サイトからの切り替え告知、決済・配送設定の移し替えなど、新規構築にはない費用が発生します。リニューアル特有の費用相場や総コストは、以下の記事で構築方法別・規模別に整理しています。

同じ「ECサイト構築」でも、どこまでをオリジナルで作り込むか、何商品を登録するか、どのシステムと連携するかによって見積額は変わります。見積書を比べるときは、総額だけでなく各項目に何が含まれているかを確認することが、過不足のない依頼につながります。

では、見積もりを出す事業者側は、どのような点を確認して概算を算出しているのでしょうか。

株式会社マルウェブ 代表取締役
前山和範氏
独自インタビューより

料金は構築内容や連携範囲によって変わるため、まずは現在のECサイトや業務上の課題、実現したいことを確認します。

そのうえで、商品数や会員数、BtoB・BtoCの商流、必要な機能、データ移行の有無、決済・配送、基幹・在庫管理などの外部システム連携、多言語・多通貨対応、デザインの範囲などを整理していきます。要件が完全に固まっていない段階でも、優先順位を整理しながら概算をご案内することが可能です。

見落としがちな追加費用・公開後のランニングコスト

構築費用の見積もりに含まれていない費用を見落とすと、公開後に想定外の出費が続きます。初期費用とは別に、継続的にかかる費用を事前に把握しておきましょう。

代表的なものに、サーバー・ドメインの利用料、保守・運用費、SSL証明書などのセキュリティ関連費があり、ASPなら月額利用料に含まれることも多い一方、自社構築では月数千〜数万円が目安です。売上が立てば、決済手数料(売上の3〜6%程度)・販売手数料・振込手数料も毎月の負担になります。

さらに、商品の仕入れや撮影、広告費、梱包・配送、問い合わせ対応の人件費など、サイトを運営するための費用も継続して発生します。構築費用だけでなく、公開後1年間で必要になる費用まで含めて試算しておくと、予算計画の精度が上がります。

とくにクラウドEC・パッケージでは、月額のシステム利用料とは別にサーバー・インフラ費や保守費が請求されることがあります。また最低契約期間が設定されていることがあり、途中解約だと割高になるケースもあります。契約前に、月額料金に何が含まれ何が別請求になるのか、契約期間の縛りがあるのかを見積書と契約書で確認しておくと、公開後の想定外の出費を防げます。

【年商規模別】予算の早見表(自社はどの方式・いくらが目安か)

ここまでの費用相場を、自社の事業規模に当てはめて整理します。年商規模によって適した構築方式と予算感は変わるため、下表を目安に「自社はどのあたりか」を確認してみてください。

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事業規模年商1億円未満
(スモールスタート)
年商1億〜50億円
(成長・拡大期)
年商50億円以上
(独自性重視)
適した構築方式ECモール・ASPクラウドEC・パッケージパッケージ・フルスクラッチ
初期費用の目安0〜100万円300万〜1,000万円数千万円〜
月額費用の目安数千〜3万円程度
+手数料
10万円〜数十万円〜

※ 規模と方式の対応は一般的な目安であり、実現したい機能や運営体制により異なります(2026年10月時点)。

この早見表はあくまで出発点です。同じ年商規模でも、独自の機能やシステム連携が必要であれば予算は上振れします。まずは自社がどの規模帯に近いかを確認し、その方式の費用レンジを前半の構築方式別一覧で見直すと、必要な予算の輪郭がつかめます。

月々いくらかかるかを具体的な金額で把握したいときは、月額固定費に売上連動の手数料を足して試算します。たとえば月商100万円の店舗をASP(月額固定5,000円前後・決済手数料3〜6%)で運営すると、月額固定5,000円+手数料3〜6万円で、毎月の実負担はおよそ3.5万〜6.5万円です。年額にすると約42万〜78万円に、初期費用を加えた額が目安になります。

売上が伸びるほど手数料の負担も増えるため、想定する月商が上がったときの金額も合わせて試算しておくと、予算検討の根拠としてそのまま使える見積もりになります。

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ECサイト構築・運営代行の費用を抑える方法

同じ要件でも、依頼の仕方や範囲の決め方によって外注費用の総額は変わります。費用を抑える現実的な方法を押さえておきましょう。

まず有効なのが、複数の会社から相見積もりを取ることです。同じ要件を複数社に提示すれば、金額の妥当性が見えるうえ、各社の提案内容も比較できます。

次に、外注範囲を必要最低限に絞る方法があります。自社で対応できる作業は社内に残し、専門性が必要な部分だけを委託すれば、月額費用を下げられます。要件を固めてから依頼することも、手戻りによる追加費用を防ぐうえで効果的です。

外注と内製はどちらが安い?線引きの考え方

外注費用が高く感じられると、社内で対応(内製)したほうが安いのではと考えがちです。しかし、内製には採用・人件費・教育のコストがかかります。EC運営を担える専任人材を1名採用すると、給与に加えて社会保険料の会社負担(給与のおよそ15%)や採用・教育のコストがかかります。

実質的な人件費は額面給与の1.3〜1.5倍程度になるのが一般的で、年収400万〜500万円の人材でも会社の負担はおよそ年520万〜750万円となり、採用や育成にかかる時間も必要です。

判断の軸は、委託したい業務の「量」と「継続性」です。業務量が安定して多く、長期的に発生し続けるなら、内製化してノウハウを社内に蓄積する価値があります。

一方、業務量が変動する、または専門性が高く一時的な作業であれば、外注のほうが総額を抑えやすく、立ち上げ期は外注、軌道に乗ったら一部を内製へ、という段階的な移行も現実的です。外注総額と内製の人件費・学習コストを並べて比較し、自社の状況に合う線引きを決めましょう。

費用負担を抑える補助金(IT導入補助金)の活用

中小企業・小規模事業者がITツールを導入する際に使える補助金として、デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)があります。令和7年度補正予算の事業から名称が変わりましたが、「IT導入補助金」の通称で広く知られています。ただし、ECサイト構築に使えるかどうかは、対象経費の範囲を正確に理解しておく必要があります。

重要なのは、ECサイトの制作費そのものは補助対象外という点です。公式のよくある質問では、次のように明記されています。

ホームページ制作(ECサイト制作含む。)は補助対象外です。

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 よくある質問(通常枠版)|独立行政法人中小企業基盤整備機構・中小企業庁

一方で、この補助金の対象になるのは、事務局に登録されたソフトウェアの購入費やクラウド利用料です。受発注・在庫管理・決済などの業務を効率化するソフトウェアの導入費であれば、対象になりうる場合があります。通常枠の補助率は1/2以内または2/3以内、補助額は5万円以上450万円以下が目安です(2026年時点の通常枠)。

この補助金は「ECサイトの制作費が安くなる制度」ではなく、「ECまわりの業務ソフトの導入費を補助する制度」と捉えるのが正確です。補助率・補助額・対象範囲は年度や公募枠で変わるため、申請前に必ず公式情報で最新の条件を確認してください。

このほか、販路開拓の取り組みを支援する小規模事業者持続化補助金や、自治体が独自に設けるEC・DX関連の補助制度を活用できる場合もあります。対象経費・公募時期・補助上限は制度ごと・年度ごとに異なります。ウェブサイト関連費は年度によって対象外・制限となる場合があるため、申請前に各制度の最新の公募要領で対象範囲を必ず確認してください。

出典・参考資料(3件)

外注先の選び方と見積もり・契約前に確認すべきポイント

金額だけで依頼先を決めると、公開後に追加費用や権利関係の問題が生じることがあります。相見積もりを妥当に判断し、契約後のトラブルを避けるための確認ポイントを押さえておきましょう。

見積もりを比較するときは、各社の総額をそろえる前に、提示された作業範囲と成果物をそろえることが大切です。安く見える見積もりが、実はデザインや商品登録を含んでいないだけ、というケースもあります。そのうえで、構築だけを依頼するのか、公開後の運営・保守まで任せるのかを明確にし、各社に同じ条件で見積もりを依頼しましょう。

契約前には、次の点を確認しておくと安心です。制作したサイトの著作権・ソースコードが自社に帰属するかは、将来別の会社へ乗り換える際に影響します。解約条件や最低契約期間、保守契約の範囲と費用、追加開発や仕様変更が発生したときの料金も、契約書で確認すべき項目です。

公開後にどこまで伴走してもらえるか(障害対応・機能追加・バージョンアップ・セキュリティ対応)を事前にすり合わせておくと、長く付き合える依頼先かを見極めやすくなります。

ECサイト構築・運営代行を依頼できるサービス

ここまでの費用相場を踏まえて、実際にECサイトの構築・運営を依頼できるサービスを紹介します。下表で対応範囲と特徴を比較したうえで、各社の詳細と資料請求・相談の窓口を確認してください。

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サービス名株式会社マルウェブコマースメディア株式会社
得意な構築プラットフォームMagento/Adobe CommerceShopify/Shopify Plus
対応範囲構築・リニューアル・保守運用
(要件定義〜開発・デザイン
・外部システム連携)
構築+運営代行
(受注・物流・サポート
・モール運営代行まで)
運営代行(受注・物流・サポート)×(構築・保守運用が中心)●(自社物流拠点で内製)
料金体系要見積もり
(個別見積もり)
要見積もり
(個別見積もり)
向いている事業者多言語・多通貨、複数ストア、
BtoB・顧客別価格、外部連携など
独自要件のある事業者
構築から運営・物流まで
まとめて外注したい
中小〜中規模の事業者
詳細情報公式資料を見るサービス詳細を見る

ここで紹介するのは対応範囲の異なる一部のサービスです。低予算で小さく始めたい場合は、BASEやSTORESなどのASPを使えば自社でも構築でき、必要な作業だけを部分的に外注する選び方もあります。

構築方式ごとの違いや費用相場、選び方、方式別のおすすめサービスまで含めて幅広く比較検討したい場合は、以下の記事で詳しく解説しています。

1. Magento / Adobe Commerce 構築・リニューアル支援(株式会社マルウェブ)

Magento / Adobe Commerce 構築・リニューアル支援(株式会社マルウェブ)の公式サイト

株式会社マルウェブは、ECプラットフォーム「Magento/Adobe Commerce」を用いたECサイトの新規構築・リニューアル・保守運用を手がける会社です。要件定義から設計・開発、デザイン調整、外部システム連携まで一貫して対応します。Magento 1の時代から15年以上この領域に携わり、Adobe Commerce認定パートナーの認定を受けています。

標準的なECパッケージでは要件を満たしにくい、多言語・多通貨、複数ブランド・複数ストア、BtoB取引、顧客別価格、外部システム連携といった独自要件を持つ事業者に向いています。

エンジニアに加えてデザインコーダーも在籍し、システム開発からUI・デザイン調整までを一社で対応できる点、日本側のディレクションと海外開発チームを組み合わせた体制、中国・越境EC分野の知見が特徴です。

料金は構築内容や連携範囲によって変わるため個別見積もりです。Magento/Adobe Commerceは中〜大規模の独自要件に向くプラットフォームで、一般にパッケージ型と同程度の数百万円以上が目安となります。商品数・会員数・必要機能・データ移行の有無・外部システム連携などを整理したうえで概算が提示され、公開後の保守運用まで継続して相談できます。

2. コマースメディア株式会社(Shopify制作・EC運用支援)

コマースメディア株式会社(Shopify制作・EC運用支援)の公式サイト

コマースメディア株式会社は、Shopify・Shopify Plusでの構築を軸に、EC事業の運営・物流・カスタマーサポートまでをワンストップで支援する会社です。Shopifyの現行パートナー階層で上位にあたるShopify Premier Partnerの認定を受けており、構築後の運用まで自社内で一貫して担える体制が特徴です。

ECサイトの新規構築やEC-CUBEなど既存システムからの移行に加え、情報更新・受注代行、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングのモール運営代行、広告運用、カスタマーサポートまで対応しています。

東京・福岡の二拠点に加えて大塚に自社物流拠点を構え、物流代行を内製化している点は、制作専業の会社との違いです。構築だけでなく運営までまとめて外注したい中小〜中規模の事業者に適しています。

料金は案件ごとの個別見積もりで、公式サイトでは小〜中規模のShopifyサイトの構築が100〜500万円程度、カスタマイズが多い場合は500〜1,000万円程度という一般的な相場感が示されています。

出典・参考資料(1件)

まとめ

ECサイト構築を外注したときの費用は、構築方式によって初期費用が無料から数千万円までと幅があり、ECモール・ASPは低予算で始められる一方、クラウドEC・パッケージ・フルスクラッチは要件に応じて数百万円以上の個別見積もりになります。構築後の運営まで任せる場合は、月額固定・成果報酬・複合のいずれかの料金体系で、月額費用が上乗せされます。

予算を正しく見積もるには、構築費用だけでなく、公開後のランニングコストや運営費まで含めて試算することが大切です。自社の年商規模に合う構築方式の見当をつけたら、複数の会社から相見積もりを取り、作業範囲・成果物・契約条件をそろえて比較しましょう。下記から、ECサイトの構築・運営を依頼できるサービスの資料をまとめて請求し、相見積もりの第一歩としてご活用ください。

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よくある質問(FAQ)

Q. ECサイト構築代行とは何ですか?

A. ECサイト構築代行とは、自社にECサイトを作れる人材がいない事業者が、制作会社や代行会社に外注してサイトの構築を任せることです。要件定義・デザイン制作・システム開発・商品登録・決済や外部システムの初期設定などを委託でき、構築後の運営業務までまとめて請け負う会社もあります。費用は構築方式と委託範囲によって大きく変わり、初期費用は無料から数千万円まで幅があります。

Q. ECサイト構築を代行に依頼する費用相場はどのくらいですか?

A. ECサイト構築を代行に依頼する費用は、構築方式によって初期費用が無料〜数千万円と大きく異なります。ECモール出店・ASPは初期0〜数万円から始められ、クラウドECは数万〜数百万円、オープンソースは外注構築で数十万〜数百万円、パッケージは数百万〜2,000万円程度、フルスクラッチは1,000万円以上が目安です。

自社の商品数・必要な機能・システム連携の有無で上下するため、複数社に相見積もりを取って比較することをおすすめします。

Q. ECサイト構築代行と運営代行は何が違いますか?

A. 構築代行はサイトを「作る」業務、運営代行は公開後にサイトを「回す」業務を指します。構築代行は要件定義・デザイン・開発・初期設定といった立ち上げ作業を、運営代行は商品登録・受注処理・集客・カスタマーサポート・物流などの日々の運営業務を委託するものです。費用も、構築代行は原則として初期費用(一括)、運営代行は月額(継続)で発生します。構築から運営までを1社にまとめて任せられる会社もあります。

Q. ECサイトの運営代行の費用相場はいくらですか?

A. ECサイト運営代行の費用は料金体系によって異なり、月額固定型で月10万〜50万円、成果報酬型で売上の5〜20%程度、複合型で月額固定5〜20万円+売上の3〜10%が目安です。全部おまかせではなく、サイト更新・集客・カスタマーサポートなど必要な業務だけを切り出す部分委託なら、月5〜10万円程度から依頼できます。

委託範囲が広いほど月額費用は高くなるため、どこまでを外注しどこを社内に残すかを先に決めておくと見積もりを比較しやすくなります。

Q. ECサイトの構築期間はどのくらいかかりますか?

A. ECサイトの構築期間は、構築方式によって1週間程度から8か月以上までと幅があります。ECモール出店・ASPは1週間〜2か月、オープンソースは1〜3か月、クラウドECは2〜6か月、パッケージは3〜6か月、フルスクラッチは4〜8か月以上が目安です。

独自機能の開発や既存サイトからのデータ移行がある場合は、さらに期間が延びることがあります。公開希望時期から逆算して、余裕をもって依頼先の選定を始めるとよいでしょう。

Q. 個人事業主や小規模事業者でもECサイト構築・運営代行を頼めますか?

A. 個人事業主や小規模事業者でも、ECサイトの構築・運営代行は依頼できます。構築はBASEやSTORESのようなASPを使えば初期費用・月額費用0円から始められ、デザインや商品登録だけを外注することも可能です。

運営代行も「全部おまかせ」ではなく、サイト更新やカスタマーサポートなど必要な業務だけを切り出すスポット・部分委託(月5〜10万円程度〜)を選べば、小さな規模でも無理なく活用できます。ただし、代行会社によっては法人のみを契約対象としている場合があるため、依頼前に対象条件を確認しておくと安心です。

Q. ECサイト構築・運営代行に補助金は使えますか?

A. ECサイトの制作費そのものは補助金の対象外です。中小企業・小規模事業者向けにデジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)がありますが、公式のよくある質問で「ホームページ制作(ECサイト制作含む)は補助対象外」と明記されています。

一方で、事務局に登録された受発注・在庫管理・決済などの業務を効率化するソフトウェアの導入費やクラウド利用料は対象になりうる場合があります(通常枠の補助率は1/2以内または2/3以内、補助額は5万円以上450万円以下が目安)。

この補助金は「ECサイトの制作費が安くなる制度」ではなく「ECまわりの業務ソフトの導入費を補助する制度」と捉えるのが正確です。補助率・補助額・対象範囲は年度や公募枠で変わるため、申請前に必ず公式情報で最新の条件を確認してください。

Q. ECモールへの出店は無料ですか?

A. ECモールへの出店は一概に無料とは言えず、出店時点の料金体系を各モールの公式情報で確認する必要があります。たとえばAmazonの大口出品は月額4,900円(税抜)+販売手数料がかかり、Yahoo!ショッピングは2026年9月の改定で月額システム利用料(税別1万円)と売上ロイヤルティ(2.5%)が発生するようになりました。

初期費用・月額が無料のプランでも、売上に対して決済手数料や販売手数料がかかるのが一般的です。「モールは無料」と決めつけず、出店にかかる費用の全体像を確認しましょう。

Q. 制作会社と運営代行会社は、分けて依頼すべきですか?

A. 構築と運営を1社にまとめるか分けるかは、連携のしやすさと専門性のどちらを優先するかで判断します。1社にまとめると、構築時の仕様や意図が運営までスムーズに引き継がれ、窓口も一本化できます。構築から物流・カスタマーサポートまでワンストップで担える会社もあります。

一方、分けて依頼すると、構築はデザイン・開発に強い会社、運営は集客や物流に強い会社と、それぞれの分野で最適な依頼先を選べます。自社に求める優先順位を整理したうえで、各社の対応範囲を見比べて決めるとよいでしょう。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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