店舗にレジを置くとき、手元にあるiPad、あるいは数万円で買えるiPadをそのままレジにできないかと考える方は少なくありません。実際、Airレジ・Square POSレジ・STORESレジのようにアプリの月額が0円で使えるiPadレジは複数あり、レジ機能だけなら追加費用なしで始められます。
ただ、いざ導入しようとすると「アプリが無料でも、レシートプリンターやキャッシュドロアを揃えたら結局いくらかかるのか」「自分の店の業態に合う機能があるのか」「手持ちの古いiPadでも動くのか」といった疑問が次々に出てきます。
本記事では、iPadで動作するPOSレジ17サービスを、無料プランの有無・初期費用・月額費用・決済手数料・対応業種で横並びに比較します。
あわせて、アプリ以外に必要な周辺機器を1点ずつ価格付きで示し、iPad本体を除いた初期費用が構成ごとにいくらになるかを整理しました。手持ちのiPadを使う前提の記事なので本体代は総額に含めていませんが、そのiPadが各サービスの動作条件を満たすかを確かめる方法もあわせて解説します。自店に合うiPadレジを選ぶ判断材料としてご活用ください。
また、お店の状況に合わせて最適なサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
目次
本記事の対象範囲
本記事が扱うのは、iPad(iPadOS)にアプリを入れてレジとして使う構成のPOSレジです。各サービスが対応するiPadOSのバージョンは、比較表と個別紹介に確認日つきで記しています。
POSレジとしては有力でも、iPadでは動かない製品もあります。CASHIERはAndroid専用、BCPOSはWindows PC用、blaynはレシートプリンター内蔵の専用レジ機器を使う構成です。また、USENレジ・ワンレジ・パワクラ・ORANGE POSは、iPad対応をうたっていても、レジ本体のアプリを公式サイト・App Storeで確認できません。
Salon Answerは、App Storeで同社のiPad対応アプリが配信されている一方、レジ本体をiPadアプリで動かす構成なのかは公式サイトに記載がありません。iPadで使えるかは問い合わせで確認してください。
据置型の専用端末や自動釣銭機まで含めてPOSレジ全体を比較したい場合は、カテゴリ全体の比較記事もあわせてご覧ください。
iPadレジとは(仕組みとクラウド型の基本)
iPadレジとは、iPadに専用のレジアプリをインストールし、POSレジとして使う仕組みのことです。会計・売上管理・在庫管理といったPOSレジの機能をアプリが担い、レシートの印刷や現金の保管は、iPadとBluetoothなどで接続した周辺機器が受け持ちます。
現在提供されているiPadレジの多くはクラウド型です。売上や商品のデータはiPadの中ではなく事業者のサーバー上で管理されるため、店舗のiPadが故障しても別の端末からログインすれば同じデータを扱えます。複数店舗の売上を本部の管理画面でまとめて確認したり、外出先のスマートフォンから当日の売上を見たりできるのも、この構成によるものです。
アプリの利用条件はサービスごとに異なります。たとえばスマレジはiPadOS 15.0以降、Square POSレジはiOS 16.0以降、Shopify POSはiOS 15.1以降が必要と各App Storeの配信情報に記載されています(確認日2026年8月23日)。手持ちのiPadを使う場合は、この対応バージョンが最初の確認点になります。
iPadレジでできること
iPadレジのアプリが備える機能は、おおむね次の4領域に整理できます。どこまでを無料プランで使えるかはサービスによって差があるため、必要な機能が有料プランのみの提供になっていないかは事前の確認が要ります。
- 会計・レジ機能:商品登録、金額の打ち込み、割引、複数税率・インボイス対応の適格請求書としてのレシート発行、返品処理など、日々の会計そのものを担う機能です。
- 売上分析・在庫管理:時間帯別・商品別の売上集計、在庫数の自動増減、発注点の管理など。Airレジ・Square POSレジ・STORESレジはいずれも在庫管理を標準で備えています(ユビレジはプレミアムプランのオプションとして提供)。
- 顧客管理・販促:来店履歴やポイント、会員情報の管理。美容サロン向けのSalon Answer・Bionly・StoreTouchでは、これがカルテ機能として提供されます。
- 外部サービス連携:会計ソフト、キャッシュレス決済、ネットショップ、勤怠管理などとのデータ連携。たとえばShopify POSはネットショップと在庫・顧客データを共有します。
iPadレジに必要なもの(周辺機器と役割)
iPadレジは「iPadとアプリだけ」で会計できますが、実際の店舗運営ではレシートの発行や現金の保管が必要になるため、周辺機器を組み合わせるのが一般的です。何が必須で何が任意かは業態によって変わります。以下は必要度別の整理です。

| 機器・環境 | iPad本体 | レジアプリ | インターネット環境 | レシートプリンター | キャッシュドロア | キャッシュレス決済端末(カードリーダー) | バーコードリーダー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 必要度 | 必須 | 必須 | 必須 | 推奨 | 推奨 | 任意 | 任意 |
| 役割と選ぶ際の注意点 | アプリを動かす端末。サービスごとに対応iPadOSのバージョンが決まっているため、手持ちのiPadが要件を満たすかを最初に確認する。 | 会計・売上管理の中核。無料プランの範囲と、必要な機能が有料プランかを確認する。 | クラウド型が主流のため通信が前提。多くのアプリはオフラインでも会計を継続できるが、同期のためには回線が要る。 | レシート・領収書の発行に使う。iPadとはBluetoothまたは有線で接続する。 | 現金を扱う店舗で必要。レシートプリンター経由で開くタイプが多く、プリンターとセットで選ぶ。 | クレジットカード・電子マネー・QRコード決済を受け付ける場合に必要。レジアプリと同じ事業者の決済サービスを使うと会計データが連動する。 | 商品点数の多い小売店で会計を速くする。iPadのカメラでバーコードを読み取れるアプリもある。 |
飲食店であればレシートプリンターとキャッシュドロアが実質的に必須になり、キッチンへの注文伝票を出すためにプリンターをもう1台置く構成もあります。一方、施術後にキャッシュレスで会計する美容サロンや、催事・イベント出店のように現金を扱わない業態では、iPadとカードリーダーだけの最小構成でも成立します。
キャッシュレス決済を受け付けるなら、どのカードリーダー・決済端末を組み合わせるかで端末代・決済手数料・入金サイクルが変わります。カードリーダー型から据置型まで端末のタイプ別の違いと、主要サービスの費用条件は次の記事で比較しています。
iPadレジの費用相場(アプリ+周辺機器でいくらかかるか)
iPadレジの費用は「アプリの月額」だけを見ると0円から始められますが、実際に店頭で使うにはiPad本体と周辺機器の購入費がかかります。ここでは公式サイトで価格が公開されている機器をもとに、構成別の総額を整理します。
アプリの月額費用
レジ機能だけであれば月額0円のサービスが複数あります。Airレジは初期費用・月額費用・サポート費用のいずれも0円と公式サイトに明記されています。STORESレジはフリープランが0円、スタンダードプランが月額3,300円(税込・年間契約)。
スマレジはスタンダードプランが0円で、プレミアム5,500円、プレミアムプラス8,800円、飲食店向けのフードビジネスと小売向けのリテールビジネスが各15,400円(いずれも税込・1店舗あたり)という構成です。ユビレジは無料プランのほかプレミアムが月額6,900円〜(税抜)となっています。
一方、業種特化型のサービスでは料金を公開せず個別見積もりとするケースが目立ちます。POS+・NECモバイルPOS・Okageレジ・ダイニー・poscubeはいずれも公式サイトに具体的な金額の記載がなく、問い合わせが前提です。美容サロン向けでは、StoreTouchが初期0円・月額7,700円(税込、1店舗・端末台数無制限)と価格を公開しています。
無料プランでどこまで使えるか
「月額0円」と一口に言っても、無料の範囲はサービスごとに違います。掲載17サービスのうち、汎用的に使える無料プランを持つ7サービスについて(美容サロン特化のBionlyは後述)、公式に確認できた範囲と、無料では使えない機能を並べました。
| サービス | Airレジ | Square POSレジ | STORESレジ | スマレジ | ユビレジ | funfo | Loyverse POS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 無料プランの範囲 | 初期費用・月額・サポート費用いずれも0円。会計・商品管理・顧客管理・売上分析まで無償 | 登録手数料・月額固定費とも0円。在庫管理・スタッフ管理・顧客管理・売上レポートまで含む | 初期費用0円、月額0円のフリープラン | 月額0円のスタンダードで基本的なレジ機能 | 月額0円の無料プラン。レジ会計は無料で回せる | ハンディ1台までの「funfo Free」が0円 | アプリ本体が無料。会計に加え在庫管理(基本機能)・顧客管理・ロイヤリティプログラムまで |
| 無料では使えないもの | プラン差なし(費用がかかるのは周辺機器と決済手数料) | 小売向け・飲食向けの上位アプリの機能は有料 | スタンダード(月額3,300円・税込/年間契約)でのみ使える機能がある | 電話サポート(9時〜22時・365日)とチャットサポートはプレミアムプラス以上、本部管理機能は別料金 | 入力から72時間を過ぎた売上・顧客データの閲覧と集計(グラフの対象外)、売上・顧客データのCSV出力、電話サポート、ユビレジ ハンディ、QRオーダー&決済などの連携アプリ | ハンディ2台目以降(Lite 月額4,950円で3台まで)、LINE連携の顧客管理(Business Plus) | 従業員管理・高度な在庫管理・無制限の売上履歴は有料アドオン(1店舗あたり月額5〜25米ドル) |
この表から読み取れるのは、無料の範囲で差が出やすいのは「レジ機能そのもの」ではなくサポートと連携機能だという点です。
日々の会計だけなら7サービスとも無料で回せますが(ユビレジは過去データの閲覧が72時間までという制限が付きます)、電話で聞ける窓口や、ハンディ・モバイルオーダーとの連携が要るなら有料プランが前提になります。開業直後は無料で始め、運用が固まってから必要な機能だけ足していく進め方も取れます。
美容サロン向けでは、Bionlyが個人で活動する美容師向けに無期限で使えるFREEプラン(0円)を用意しています。17サービス全体の初期費用・月額はタイプ別の比較表にまとめています。また、iPad本体やレシートプリンターは補助金の対象にできる場合があります。
周辺機器の価格
周辺機器はサービス側が対応機種を指定していることが多く、公式の周辺機器ページで価格が公開されている場合があります。以下はAirレジとSquareの公式ページに記載された価格です(いずれも税込、確認日2026年8月23日)。
| 機器 | レシートプリンター | キャッシュドロア | プリンター内蔵キャッシュドロア(一体型) | バーコードリーダー | カードリーダー・決済端末 |
|---|---|---|---|---|---|
| 機種と価格 | セイコーインスツル MP-B20(モバイル)26,800円/同 RP-F10 45,300円/スター精密 SM-S210I2(モバイル)40,800円/同 mC-Print3 MCP31LB 59,800円(Airレジ公式周辺機器ページ) | セイコーインスツル DRW-A01 10,800円(Airレジ公式周辺機器ページ) | スター精密 mPOP 60,170円(Squareショップ) | ソケットモバイル CX3982-3039 ほか 59,800円(Airレジ公式周辺機器ページ) | Square リーダー 4,980円/Square スタンド 29,980円/Square ターミナル 39,980円(Square公式POSレジ料金ページ)。Airペイのカードリーダーは「0円スタートプログラム」の対象として案内されている |
構成別の総額の目安
上記の公開価格をもとに、代表的な構成の初期費用を積み上げると次のようになります。プリンターはモバイル型か据置型のどちらか1台を選ぶ前提で、二重には数えていません。iPad本体は手持ちを使う前提のため合計に含めていません。
| 構成 | 最小構成(キャッシュレスのみ・催事など) | 現金対応の標準構成(カフェ・小規模小売) | 商品点数の多い小売構成 | 多店舗・高機能構成 |
|---|---|---|---|---|
| 内訳(積み上げ) | 無料アプリ+カードリーダー1台 (0円+4,980円) | 無料アプリ+モバイルプリンター+キャッシュドロア+カードリーダー (0円+26,800円+10,800円+4,980円) | 標準構成のプリンターを据置型に替え、バーコードリーダーを追加 (45,300円+10,800円+4,980円+59,800円) | 有料プラン+据置プリンター(mC-Print3 MCP31LB)+キャッシュドロア+据置型の決済端末 (59,800円+10,800円+39,980円) |
| 初期費用の目安(iPad本体別) | 約5,000円 | 約4万3千円 据置プリンター(45,300円)にすると約6万1千円 | 約12万1千円 iPadのカメラで読み取って専用リーダーを省くなら約6万1千円 | 約11万1千円 |
| 月額 | 0円〜 | 0円〜3,300円程度 | 0円〜6,000円程度 | 5,500円〜15,400円程度 (スマレジ上位プランの場合) |
※各社公式サイトの公開価格をもとに算出(2026年8月時点、税込)。iPad本体の購入費は含みません。
ここで見落としやすいのが、月々かかるのはアプリの月額だけではないという点です。クラウド型のiPadレジは通信が前提なので、店舗にインターネット回線がなければ光回線やモバイルルーターの費用が毎月かかります。さらにキャッシュレス決済を受け付ける場合は、売上のたびに決済手数料が差し引かれます。
料率は決済サービスによって異なり、STORES決済はクレジットカードが1.98%〜、iD・QUICPay+・QRコード決済が3.24%。Airペイはクレジットカードと電子マネーが3.24%(非課税)、交通系電子マネーが税抜2.95%(税込3.24%)、QRコード決済のCOIN+が税抜0.99%です。Squareは対面決済が条件により2.5%〜、それ以外は3.25%〜となっています。
料率を比べるときは税抜・税込の表記が揃っているかを必ず確認してください。税抜表示の2.95%と税込表示の3.24%は同じ料率を指していることがあり、表記の違いを見落とすと実際より安いと誤解しかねません。月商100万円のうち半分がキャッシュレス決済なら、料率が1ポイント違うだけで年間6万円の差になります。
提示された料率が自店にとって妥当な水準なのかは、相場と照らさないと判断がつきません。業種別・カードブランド別の料率の相場と、相見積もりなどで料率を下げられる余地については次の記事で解説しています。
iPadレジを導入するメリット
初期費用を抑えて始められるのが最大の利点です。専用のPOSレジ機器を一式そろえる構成と比べ、iPadレジはアプリが0円から使えるサービスがあり、手持ちのiPadを流用できれば追加投資は周辺機器だけで済みます。開業直後で売上が読めない段階でも導入判断がしやすくなります。
カウンターのスペースを取らない点も、席数や陳列を優先したい小規模店舗では効いてきます。スタンドに立てたiPadとプリンター内蔵のキャッシュドロアだけなら、幅の狭いカウンターにも収まります。会計時にiPadを持って客席へ向かうといった運用も可能です。
売上データが自動で蓄積され、経営判断に使えるのもクラウド型ならではです。時間帯別・商品別の売上や在庫の動きが自動で集計されるため、レジ締め後に手作業で日報を作る必要がありません。会計ソフトと連携すれば、記帳作業までまとめて省けます。
加えて、操作を覚える負担が軽い点も見過ごせません。タッチ操作のインターフェースは日常的にスマートフォンを使う人にとって直感的で、アルバイトの入れ替わりが多い店舗ほど教育コストの差が出ます。
iPadレジのデメリットと導入前の注意点
一方で、iPadレジには構造上の弱点もあります。導入後に気づくと運用に支障が出るため、選定段階で対策まで確認しておきます。
インターネット環境に依存するのが第一の注意点です。クラウド型のため、通信が途切れると売上データの同期ができません。多くのアプリはオフラインでも会計を続けられ、復旧後に自動で同期する設計になっていますが、オフライン時に使えない機能(在庫の即時反映、キャッシュレス決済など)はサービスごとに異なります。店舗の回線が不安定な場合は、モバイルルーターの併用も検討対象になります。
周辺機器を別途そろえる必要があることも、初期費用の見積もりで差が出る点です。前章のとおり、レシートプリンターとキャッシュドロアだけで4万円前後かかります。しかも対応機種はサービス側が指定していることが多く、手持ちのプリンターを流用できるとは限りません。
専用機と比べて耐久性で劣る点も、業態によっては無視できません。iPadは民生用の端末なので、水濡れや落下、厨房まわりの熱・油には強くありません。防滴ケースやスタンドでの固定など、設置面の工夫が要ります。
iPadならではの確認ポイント
「手持ちのiPadを使いたい」という前提なら、最初に確かめるべきは「そのiPadが各サービスの求めるiPadOSのバージョンまで上げられるか」です。
あわせて、App Storeの表記は「iOS 15.0以降」のようにiOSと書かれていることがありますが、iPad向けアプリではiPadOSの同じ番号と読み替えて差し支えありません。「iOS 16.0以降」と書かれたアプリは、iPadOS 16以降のiPadで動きます。
問題は、手元のiPadがその番号まで上げられるかです。iPadOSは機種ごとに対応が打ち切られるため、まず自分のiPadが最新のiPadOSに対応する世代かどうかを確認するのが早道です。Appleが公表している最新iPadOS(iPadOS 26)の対応機種は次のとおりです。
- iPad:第8世代・第9世代・第10世代・iPad(A16)
- iPad Air:第3世代・第4世代・第5世代、11インチ/13インチ(M2・M3・M4)
- iPad mini:第5世代・第6世代・iPad mini(A17 Pro)
- iPad Pro:11インチ第1世代以降、12.9インチ第3世代以降、11インチ・13インチ(M4・M5)
裏を返すと、これより古い世代(iPad 第7世代以前、iPad Air 第2世代以前、iPad mini 第4世代以前、12.9インチiPad Pro 第2世代以前、9.7インチ・10.5インチのiPad Pro)は最新のiPadOSに上げられません。上げられる上限のバージョンが各サービスの必要バージョンを下回っていれば、そのiPadは使えないことになります。
iPadOSは新しい版が出るたびに古い機種が対象から外れていくため、中古で買い足すなら、上の一覧のなかでもできるだけ新しい世代を選んでおくと、使える期間が長くなります。購入前に、その機種が対応するiPadOSの上限と、使いたいサービスの必要バージョンを見比べてください。機種名と世代は、iPadの「設定」→「一般」→「情報」の「機種名」で確認できます。
出典・参考資料(1件)
- 出典: Apple「iPadOS 26に対応しているiPadのモデル」(確認日2026年8月24日)
そのうえで、契約前に確認しておきたいのは次の4点です。
- 対応iPadOSのバージョン:App Storeの配信情報に必要バージョンが記載されています。本記事の掲載サービスでは、要件が高い側でSquare POSレジがiOS 16.0以降、SPIRE POSがiOS 16.1以降。低い側ではOkageレジがiPadOS 13.0以降、poscubeがiOS 13.0以降で、古いiPadを使いたい場合は候補が後者に寄ります。
- 中古・旧モデルのiPadが使えるか:OS要件を満たしても、動作が安定しないことがあります。ダイニーは公式のFAQで、手持ちのiPadについて推奨スペックや型番を満たしていれば利用可能としたうえで、古いモデルやOSが古い場合は動作が安定しない可能性があると案内しており、個別相談を前提としています。
- iPad専用か、他のOSでも動くか:StoreTouchは「アプリはiPad専用(iPhone・Android不可)」と公式に明記しています。逆にSquare POSレジやLoyverse POSはAndroid版もあり、将来的な端末の選択肢が広がります。
- OSアップデート後の動作:iPadOSの更新でアプリが一時的に不具合を起こす可能性があります。業務用のiPadは自動アップデートを切り、サービス側の対応確認後に更新する運用が安全です。
失敗しないiPadレジの選び方
iPadで動くという条件を満たしたうえで、どこを見て絞り込むか。実際に比較するときに差が出やすいのは次の5点です。
1. 無料プランの範囲。「月額0円」でも、無料で使える機能の線引きはサービスごとに違います。Airレジは本体機能が0円、STORESレジとスマレジは無料プランと有料プランで機能差があり、複数店舗管理や高度な分析は上位プランに含まれます。自店で必要な機能が無料の範囲に入っているかを、機能名レベルで確認します。
2. 業態に必要な機能があるか。飲食店のテーブル管理、美容サロンの予約・カルテ、小売の在庫・バリエーション管理は、汎用型では標準搭載でないことがあります。次節の業種別の観点とあわせて確認してください。
3. 決済手数料と入金サイクル。レジと決済を同じ事業者でそろえると会計データが連動して締め作業が楽になりますが、料率は事業者ごとに差があります。入金サイクルも重要で、Squareは三井住友銀行・みずほ銀行なら翌営業日入金(振込手数料無料)、その他の金融機関は毎週金曜日と公表しています。資金繰りに直結するため、料率だけでなく入金までの日数も見ます。
4. サポート体制。トラブルが起きるのは営業時間中です。電話サポートの有無と受付時間、駆けつけ対応の可否を確認します。ユビレジは有料プランで電話サポートを提供、poscubeは平日9時から18時の電話窓口とショールームを公式に案内しています。
5. 将来の拡張性。店舗を増やす、ネットショップを始める、自動釣銭機を入れるといった変化に、同じサービスのまま対応できるか。スマレジは本部管理機能(月額11,000円〜)で多店舗運用に、Shopify POSはネットショップとの在庫・顧客データ共有に対応します。レジは入れ替えの手間が大きいため、2〜3年先の構想まで含めて選ぶと後戻りが減ります。
業種別の選び方
「業態に合った機能があるか」は、具体的には次のように分かれます。
飲食店では、テーブルごとの注文管理、個別会計・割り勘、キッチンへの注文伝票の印刷、コースや飲み放題の管理が要ります。POS+・ダイニー・Okageレジ・poscubeはいずれも飲食特化で、モバイルオーダーやハンディ端末との連携を前提に設計されています。ダイニーとOkageレジは決済手数料を公式サイトで公開している点も、比較しやすさにつながります。
モバイルオーダーは、レジ側が連携できるかだけでなく、来店客の注文をどう受けるかという仕組みそのものの選択でもあります。店内・テイクアウトといった業態別の使い分けや導入費用を先に把握しておくと、レジの選定と並行して検討できます。
美容室・サロンでは、予約管理と顧客カルテがレジと一体になっていることが重要です。施術履歴や使用した薬剤、写真を顧客ごとに残せるか、次回予約をその場で入れられるかで日々の業務効率が変わります。Salon Answer・Bionly・StoreTouchはこの領域に特化しており、StoreTouchは手書きカルテ(写真・展開図)に対応しています。
小売店では、商品点数の多さに耐えられるかが分かれ目です。バーコードでの商品登録、サイズ・カラーといったバリエーション管理、複数店舗間の在庫移動が必要になります。汎用型のスマレジ・ユビレジ・Square POSレジのほか、EC併用ならShopify POS、リユース・リサイクル業ならSPIRE POSが選択肢に入ります。
ここまでの選定軸を自分の店に当てはめるのは手間がかかります。3つの質問に答えるだけで候補が絞れる診断を用意しましたので、目星をつける入口としてお使いください。
一括ダウンロードする
タイプ別のおすすめiPadレジ比較
iPadで動作することを確認できた17サービスを、選び方の軸に沿って「無料・低コストで始められるタイプ」「多店舗・多機能に対応する汎用タイプ」「業種特化タイプ」の3つに分けて比較します。対応OS・初期費用・月額費用・決済手数料・対応業種を横並びにしているので、候補の絞り込みにお使いください。
無料・低コストで始められるタイプ
アプリ本体が0円、または無料プランでレジ機能を使えるサービスです。手持ちのiPadに入れればアプリ代はかからず、初期投資は周辺機器だけで済みます。単店で小さく始めたい店舗、開業直後で売上が読めない段階の店舗に向きます。
| サービス名 | Airレジ | Square POSレジ | STORESレジ | funfo | Loyverse POS |
|---|---|---|---|---|---|
| 対応OS・端末 | iPad・iPhone iOS 15.0以降 Android非対応 | iPad・iPhone iOS 16.0以降 Android・専用端末にも対応 | iPad・iPhone iOS 16.0以降(iPad) Android非対応 | iPad iOS 15.0以降 | iPad・iPhone iOS 15.0以降 Android版もあり |
| 初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 月額費用 | 0円 無料プランあり | 0円〜13,000円(飲食店向け上位プラン) 無料プランあり | 0円〜3,300円(税込・年間契約) 無料プランあり | 0円〜14,850円(年額一括払い時の月額換算) 無料プランあり | 0円 無料プランあり (有料アドオンの価格は要確認) |
| 決済手数料 | Airペイ連携 カード・電子マネー3.24%(非課税) 交通系 税抜2.95%(税込3.24%) QRコード 税抜0.99%〜2.95% | 対面2.5%〜(年間決済額3,000万円未満などの条件付き) 条件外は3.25%〜 オンライン3.6% | STORES決済連携 クレジットカード1.98%〜 iD・QUICPay+・QRコード3.24% | 3.24%(Visa・Mastercard) 3.59%(JCB・Amex・Diners・Discover・アプリ決済) | 要問い合わせ (STORES決済・SBペイメントサービスと連携。Loyverse側に料率の記載なし) |
| 対応業種 | 汎用(飲食・小売・サービス) | 汎用(小売・飲食の業種別アプリあり) | 汎用(小売・飲食・美容サロン等) | 飲食店 | 汎用(小売・飲食・サロン) |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト |
多店舗・多機能に対応する汎用タイプ
在庫管理・売上分析・多店舗管理・外部連携まで機能の幅が広く、業態を問わず使えるサービスです。無料プランから始めて、店舗の成長に合わせて上位プランへ移行できる構成が多いのも特徴です。将来的な店舗展開や複数業態の運営を視野に入れる場合の選択肢になります。
| サービス名 | スマレジ | ユビレジ | NECモバイルPOS |
|---|---|---|---|
| 対応OS・端末 | iPad・iPhone iOS 15.0以降 Android非対応 | iPad 付随アプリはiOS 15.5以降 Android版レジアプリの案内なし | iPad App Storeからアプリを入手 関連アプリはiOS 15.6以降 |
| 初期費用 | 0円(加盟料なし) (導入サポート費用の要否は要確認) | 要問い合わせ (公式に明示なし) | 要問い合わせ (代理店販売制のため非公開) |
| 月額費用 | 0円〜15,400円(税込・1店舗あたり) 無料プランあり | 0円/6,900円〜(税抜) 無料プランあり | 要問い合わせ 無料プランの記載なし |
| 決済手数料 | 要問い合わせ (連携する決済サービスの料率による) | 要問い合わせ (公式料金ページに記載なし) | 要問い合わせ (連携する決済サービスの料率による) |
| 対応業種 | 汎用(飲食・小売の業種別プランあり) | 汎用(飲食・小売の業種別オプションあり) | 飲食店中心(小売・サービス業にも提供) |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る |
業種特化タイプ
飲食・美容・小売など特定業種の業務に最適化されたサービスです。汎用型ではオプション扱いになる機能(テーブル管理、予約・カルテ、EC連携など)が標準で組み込まれており、その業種の店舗であれば導入後の作り込みが少なく済みます。
ただしこのタイプは料金を公開していないサービスが大半で、9社のうち金額を公式に出しているのはStoreTouch(月額7,700円)、SPIRE POS(月額5,500〜13,200円)、Salon Answer(初期130,000円)、Shopify POS(プラン月額)の4社にとどまります。残りは問い合わせや見積もりが前提です。
予算から絞り込みたい場合は、価格が公開されている無料・低コストタイプや汎用タイプから候補を作り、業種特化型は「自店の業務に必要な機能があるか」で数社に絞ってから見積もりを取ると、比較が早く進みます。
| サービス名 | POS+(ポスタス) | Salon Answer | Bionly | StoreTouch | SPIRE POS | ダイニー | Okageレジ | poscube | Shopify POS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 対応OS・端末 | iPad (業種別アプリをApp Storeで配信) | iPad想定 モバイル版はiOS 14.0以降 (レジ本体の対応端末は要確認) | iPad (対応iPadOSバージョンは公式に記載なし) | iPad・iPad mini専用 iPhone・Android非対応 | iPad(Safariで動作) iOSアプリはiOS 16.1以降 Windows・Mac・Androidも可 | iPad iPadOS 15.1以上 (手持ちiPadの流用は個別相談) | iPad iPadOS 13.0以降 iPhone非対応 | iPad・iPhone iOS 13.0以降 Androidタブレットも利用可 | iPad・iPhone iOS 15.1以降 Android版もあり |
| 初期費用 | 要問い合わせ (公式は資料請求・問い合わせ案内) | 130,000円(税抜) | 要問い合わせ (公式に記載なし) | 0円(事務登録手数料) | 要問い合わせ (公式に記載なし) | 要問い合わせ (公式に記載なし) | 要問い合わせ (個別見積り) | 要問い合わせ (公式に記載なし) | 0円(アプリ) |
| 月額費用 | 要問い合わせ 無料プランの記載なし | 要問い合わせ 無料プランなし(無料トライアルあり) | 0円/有料プランは要問い合わせ 無料プランあり(機能制限あり) | 7,700円(税込・1店舗) 無料プランなし | 5,500〜13,200円(税込・1店舗2台まで) 無料プランなし(30日間の無料トライアル) | 要問い合わせ 無料プランの記載なし | 要問い合わせ 無料プランの記載なし | 要問い合わせ 無料プランの記載なし (端末台数では変わらない) | Shopifyプラン4,850円〜+POS Pro 13,000円/ロケーション 無料プランなし(最初の3か月は月額150円) |
| 決済手数料 | 要問い合わせ (公式に記載なし) | 要問い合わせ (公式に記載なし) | 要問い合わせ (Square・楽天ペイ・STORES決済と連携) | 要問い合わせ (公式に記載なし) | Squareターミナル2.5〜3.25% PAYCIERGE QR決済3.24〜3.25% | 2.28%〜(Visa・Mastercard) 2.38%〜(JCB・Diners・Amex) | STORES決済・PayCAS 1.98%〜 (他の決済端末は個別見積り) | 要問い合わせ (公式に記載なし) | オンライン3.25〜3.55%(プラン別) 対面決済の料率は公式に記載なし (純正カードリーダーは日本非対応) |
| 対応業種 | 飲食・小売・美容サロン (クリニック・公共向けも) | 美容サロン(美容室・ネイル・エステ) | 美容サロン(美容室・ネイル・まつエク・エステ) | 理美容室(ヘア・ネイル・エステ) | 小売店・専門店・リユース/リサイクル | 飲食店 | 飲食店 | 飲食店 | 小売(EC併用)中心の汎用 |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
各iPadレジサービスの詳細
ここからは17サービスを1社ずつ、対応端末・料金・機能・向いている店舗の観点で紹介します。
無料・低コストで始められるタイプの各サービス
まずは、アプリ費用をかけずに導入できる5サービスです。
1. Airレジ(株式会社リクルート)

iPadまたはiPhoneとインターネット環境があればレジとして使えると案内している、株式会社リクルートのPOSレジアプリです。App Storeに記載された必要環境はiOS 15.0以降で、Android版のレジアプリは提供されていません(確認日2026年8月23日)。
初期費用・月額費用・サポート費用のいずれも0円で、会計・商品管理・顧客管理・売上分析といった基本機能を無償で使えます。費用がかかるのは周辺機器と決済手数料で、公式の周辺機器ページではモバイルレシートプリンター26,800円、キャッシュドロア10,800円(いずれも税込)などが案内されています。
キャッシュレス決済は同社の「Airペイ」との連携で受け付けます。手数料はクレジットカード・電子マネーが3.24%(非課税)、交通系電子マネーが税抜2.95%(税込3.24%)、QRコードのCOIN+が税抜0.99%。業種を選ばない汎用型なので、手持ちのiPadで小さく始めたい飲食・小売・サービス業の単店に向きます。
2. Square POSレジ(Block, Inc.)

レジアプリとキャッシュレス決済を同じ事業者で完結できる構成が Square の特徴です。App Storeに記載された必要環境はiOS 16.0以降でiPadに対応し、Android版アプリや専用端末「Square ターミナル」でも同じアカウントを使えます(確認日2026年8月23日)。
POSレジアプリは登録手数料・月額固定費とも0円で、在庫管理・スタッフ管理・顧客管理・売上レポートまで含みます。iPadで使う場合の周辺機器は、Square リーダー4,980円、Square スタンド29,980円、レシートプリンター内蔵キャッシュドロアのスター精密 mPOP 60,170円(いずれも税込)です。
継続的にかかるのは決済手数料のみで、対面決済は年間キャッシュレス決済額3,000万円未満かつ主要カードブランドなら2.5%〜、それ以外は3.25%〜となります。入金は三井住友銀行・みずほ銀行が翌営業日、その他の金融機関は毎週金曜日(振込手数料無料)。現金を扱わない業態や、売上の入金を早く受け取りたい店舗に向く構成です。
飲食店向けには機能を広げた別アプリがあり、1店舗あたり月額13,000円の「プラス」プラン(1か月の無料トライアルあり)と、個別見積もりの「プレミアム」が用意されています。
3. STORESレジ(STORES株式会社)

ネットショップや予約システムを展開するSTORES株式会社が、同じアカウントで使えるレジとして提供しているアプリです。対応端末はiPad・iPhoneでAndroidには対応せず、同社のiPadレジ導入ガイドでは対応デバイスをiPad(iOS 16.0以降)と案内しています(確認日2026年8月23日)。
初期費用は0円で、月額0円のフリープランと、月額3,300円(税込・年間契約。月額契約は3,960円)のスタンダードプランから選びます。スタンダードは初月1か月が無料。テーブル会計や在庫管理を備え、ネットショップ・予約の受注データを同じ管理画面で扱えます。
決済はSTORES決済との連携で、クレジットカード決済の手数料は1.98%〜、iD・QUICPay+・QRコード決済は3.24%です。実店舗とネットショップを併用するアパレル・雑貨店や、予約を取る美容サロンのように、レジ以外の業務も同じ事業者でそろえたい店舗に向きます。
4. funfo(ファンフォ株式会社)

QRコードによるテーブルオーダーとPOSレジを1つのiPadアプリにまとめた、飲食店向けのサービスです。App Storeに記載された必要環境はiOS 15.0以降で、iPadに対応します(確認日2026年8月23日)。
アプリは無料でダウンロードでき、提供会社のサイトでは初期費用・月額費用は不要と案内されています。
プランはハンディ1台までの「funfo Free」が0円、3台までのLiteが4,950円、10台までのBusinessが9,900円、LINEを使った顧客管理を強化したBusiness Plusが14,850円(いずれも年額一括払い時の月額換算。月払いは5,550円/11,000円/16,500円)です。
モバイル決済の手数料は、Visa・Mastercardが3.24%、JCB・American Express・Diners Club・Discoverとアプリ決済が3.59%です(2024年12月25日の改定後)。注文から会計までを1台のiPadで完結させたい居酒屋・カフェや、学食・社食のように回転の速い現場に向きます。
5. Loyverse POS(Loyverse)

アプリ本体を無料で配布している海外発のPOSサービスで、日本のApp Storeでは「Loyverse POSレジ」として配信されています。必要環境はiOS 15.0以降でiPadに対応し、Android版もあるため端末の選択肢が狭まりません(確認日2026年8月23日)。
無料で使える範囲は会計にとどまらず、在庫管理(基本機能)・顧客管理・ロイヤリティプログラムまで含みます。ただし従業員管理と高度な在庫管理は有料アドオン(各1店舗あたり月額25米ドル)です。公式サイトが想定する利用者は小売店・カフェ・バー・フードトラックといった小規模店舗で、通信が切れても会計を続けられるオフライン動作や、iPadのカメラでのバーコード読み取りにも対応します。
国内のキャッシュレス決済は、日本語版の公式ヘルプでSTORES決済(旧Coiney)とSBペイメントサービスとの連携手順が案内されています。ただし決済手数料は連携先の事業者が定めており、Loyverse側には料率の記載がありません。日本語の電話窓口や有料オプションの価格も公式では確認できないため、導入前の条件を自分で問い合わせながら進められる店舗向けです。
多店舗・多機能に対応する汎用タイプの各サービス
続いて、機能の幅と拡張性で選ばれる3サービスです。
6. スマレジ(株式会社スマレジ)

iPadとiPhoneで動作するクラウド型のPOSレジです。App Storeの配信情報では必要環境がiOS 15.0以降と記載されており、Android向けのレジアプリは提供されていません。運営元の株式会社スマレジは東証グロース市場に上場しており、公式トップページでは2026年4月時点の導入店舗数を56,000店舗突破(直近1か月で取引実績のある店舗数)と記載しています。
料金は1店舗あたりの月額で、スタンダードが0円、プレミアムが5,500円、プレミアムプラスが8,800円、飲食店向けのフードビジネスと小売向けのリテールビジネスが各15,400円です(いずれも税込)。無料のスタンダードでも基本的なレジ機能を使えますが、電話サポート(9時〜22時・365日)とチャットサポートの利用はプレミアムプラス以上が条件です。
店舗が増えたときは、複数の契約を1つの本部アカウントでまとめて操作する本部管理機能(月額11,000円〜、別途本部用アカウント発行手数料88,000円・税込)を追加できます。在庫の店舗間移動や棚卸にも対応するため、まず1店舗を無料で始めて、業態別の上位プランや多店舗管理へ段階的に移していきたい店舗に向きます。
7. ユビレジ(株式会社ユビレジ)

iPadを前提に設計されたタブレットPOSで、レジ会計・売上分析・顧客管理・キャッシュレス決済を1つのアプリで扱います。付随アプリのユビレジ ハンディとユビレジ 在庫管理は、App Storeの配信情報で必要環境がiOS 15.5以降とされています。Android版のレジアプリは公式サイトで案内されていません。
料金は月額0円の無料プランと、月額6,900円〜(税抜)のプレミアムプランという構成で、年払いにすると5%の割引が適用されます。ただし無料プランでは電話サポートと、ユビレジ ハンディやQRオーダー&決済といった連携アプリを利用できません。
さらに公式ヘルプによれば、無料プランでは入力から72時間を過ぎた売上・顧客データが閲覧できなくなり、集計やグラフの対象からも外れます(売上・顧客データのCSV出力も不可)。日々のレジ会計そのものは無料で回せますが、蓄積した売上を後から分析したいなら有料プランが前提です。
飲食店向けのハンディ(月額1,500円)やQRオーダー&決済(同6,600円)、小売店向けの在庫管理(同4,500円)は、プレミアムプランに追加するオプションです(いずれも税抜・単月契約の場合)。大規模・多店舗の運用にはエンタープライズプランが用意されており、料金は問い合わせが前提となります。無料プランで使い勝手を確かめてから、自店に要る機能だけを足していきたい店舗が対象です。
8. NECモバイルPOS(日本電気株式会社)

NECが飲食業界向けに開発した、サブスクリプション型のクラウドPOSです。iPadをレジ端末として使い、アプリはApp Storeからダウンロードして利用します。関連アプリのNEC MobilePOS Orderは、App Storeの配信情報で必要環境がiOS 15.6以降とされています。
料金は公式サイトで公開されていません。代理店販売制度を導入しているため価格を掲載できず、問い合わせれば回答するという案内で、無料プランの提示もありません。契約前にデモアカウントで一部機能を試せますが、お試し版で登録したデータは有償版へ引き継げないと注意書きがあります。
決済、セルフオーダー、テイクアウト・デリバリー、ポイント、予約管理など40を超える他社サービス・機器と標準連携し、POSはそのままに連携先だけを入れ替えられる構成です。導入後は24時間365日のコールセンターに加え、全国のフィールドエンジニアが設置とスタッフ教育を担います。手持ちのiPadで小さく始めたい単店よりも、複数店舗の飲食店で機器の設置や運用まで任せたい場合の選択肢です。
業種特化タイプの各サービス
最後に、飲食・美容・小売それぞれの業務に合わせて作られた9サービスです。
9. POS+(ポスタス)(ポスタス株式会社)

飲食店向けの「POS+food」、小売店向けの「POS+retail」、美容サロン向けの「POS+beauty」というように、業態ごとにエディションを分けて提供されているクラウド型のモバイルPOSレジです。ポスタス株式会社が提供し、このほかクリニック向け・公共向けのラインナップもあります。
App Storeには「POS+(ポスタス)food Owner」「Retail Owner」といったiPad対応アプリが配信されています(確認日2026年8月23日)。飲食はハンディ・セルフオーダーとキッチンへの即時送信、小売はリアルタイム在庫管理と棚卸、美容は予約管理と写真対応の電子カルテと、業種ごとの機能があらかじめ組み込まれています。
ただし料金プランのページに具体的な金額はなく、初期費用・月額とも資料請求または問い合わせが前提です。決済手数料も公式に記載がなく、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済に対応する旨のみが示されています。365日対応の電話サポート、全国の駆けつけサポート、最長5年のハードウェア保証を用意しており、業態専用の機能を最初から使いたい飲食・小売・美容の店舗が対象です。
10. Salon Answer(サロンアンサー)(エクシードシステム株式会社)

エクシードシステム株式会社が美容サロン向けに提供するクラウドPOSアプリで、受付・お会計・カルテ管理・入出金管理・データ分析を1つにまとめています。着信時に顧客情報を表示するCTI通知、デシル分析や戻り客分析といった顧客分析、スタッフ専用アプリも備えます。
初期費用は130,000円(税抜)と公式サイトに記載があり、月額の具体額は公式ページでは確認できません。App Storeにはモバイル版の「SalonAnswer MOBILE」(iOS 14.0以降)が配信されていますが、レジ本体をiPadアプリで動かすのかどうかは公式に明記されていないため、手持ちのiPadで運用できるかは問い合わせでの確認が要ります。
LINE公式アカウント・LINEミニアプリと連携した集客機能を持ち、デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の対象商品として案内されています。公式サイトは理美容業界歴30年以上のノウハウと、シリーズ累計9,000店舗以上の導入を掲げています。決済手数料の記載はなく、無料トライアルの申し込みページが用意されています。
11. Bionly(ビオンリー)(株式会社アライズ)

予約管理から手書きの電子カルテ、レジ会計、売上集計、在庫管理、スタッフのシフト管理までをiPad1台にまとめた、美容室・サロン専用の顧客管理POSレジです。運営は株式会社アライズで、美容室・ネイル・まつげエクステ・リラクゼーション・エステを対象としています。
料金面では、個人で活動する美容師向けに無期限で使えるFREEプラン(0円)が用意されています。スタッフ登録1名・伝票1,000件までといった制限があり、データの保存容量と保管期間にも上限があります。有料のBASICプランは金額が公式に示されておらず、資料請求が前提です。
会計はSquare・楽天ペイ・STORES決済とワンタップで連携する構成で、手数料は連携先の決済サービス側の料率に従います。一方、Bionly自体が必要とするiPadOSのバージョンは公式サイト・App Storeのいずれでも確認できませんでした。古いiPadを流用したい場合は、対応可否を事前に問い合わせておくのが確実です。
12. StoreTouch(ストアタッチ)(株式会社リレーションズ)

「アプリはiPad専用です。iPhone、iPod Touch、Androidでは使用出来ません」と公式サイトが明記している、理美容室向けの顧客管理POSレジです。株式会社リレーションズが提供し、iPadまたはiPad miniとインターネット環境があれば、アプリのダウンロードとアカウント作成だけで使い始められます。
初期費用(事務登録手数料)は0円、月額はサーバーアプリ利用料として1店舗あたり7,700円(税込)です。1店舗内のレジ端末数に上限がなく、iPadを2台目・3台目と増やしても月額は変わりません(1店舗につき1アカウントが必要)。ハードウェア代金は別途かかります。
中核はカルテ機能で、施術内容・会話・諸注意を手書きやテキストで記録でき、写真や展開図も保存できます。周辺機器は公式ページに価格の記載があり、レシートプリンタ・キャッシュドロワ・専用ロール紙12巻の3点セットが88,000円、バーコードリーダーを加えた4点セットが108,000円(いずれも税別)。決済手数料についての記載はありません。
13. SPIRE POS(スパイア)(フィーリックス株式会社)

小売店とリユース・リサイクル店に向けて設計されたクラウドPOSで、提供元はフィーリックス株式会社です。インストールを前提とせずWebブラウザ上で動作し、推奨環境にはiPhone・iPadのSafariが含まれます。あわせてiOSアプリ「SPIRE POS」(iOS 16.1以降)もApp Storeで配信されています。
料金は業態別に3プラン。小規模小売店向けのスモールプランが月額5,500円、小売店向けのリテールプランが9,900円、リユース・リサイクルショップ向けのリサイクルプランが13,200円(いずれも税込・1店舗2台まで)で、3台目以降は1台あたり2,200〜4,400円が加算されます。30日間の無料トライアルがあります。
リサイクルプランには商品買取と委託販売の機能が含まれ、査定から品出し、顧客商品の店頭販売と手数料管理までレジと同じ画面で処理できます。決済はSquareターミナル(手数料2.5〜3.25%)やPAYCIERGEのQR決済(3.24〜3.25%)と連携。サポートはスモールプランがメール、リテール・リサイクルプランは電話(平日10:00〜18:00)も利用できます。
14. ダイニー(株式会社ダイニー)

モバイルオーダーと顧客管理をPOSレジと同じ基盤に載せた、飲食店向けのプラットフォームです。株式会社ダイニーが提供しており、注文データと顧客データが1つにつながることで、客単価やリピート率の改善につなげる設計になっています。
レジ本体のアプリ「ダイニーレジ」はiPadOS 15.1以上が必要で、キャッシュドロワー・プリンター・自動釣銭機と連携します。手持ちのiPadについて公式FAQは、推奨スペックや型番を満たしていれば利用できるとしつつ、古いモデルやOSが古い場合は動作が安定しない可能性があると案内しており、流用の可否は個別相談という扱いです。
POSレジ本体の初期費用・月額は公式サイトで公開されておらず問い合わせが前提ですが、自社提供の「ダイニーキャッシュレス」は料率を公開しています。クレジットカードはVisa・Mastercardが2.28%〜、JCB・Diners・American Expressが2.38%〜。機材費・月額費用・振込手数料は無料で、決済のみを単体で申し込む場合は初期費用50,000円(税別)がかかります。
15. Okageレジ(株式会社Okage)

株式会社Okageが2018年のリリース以来提供する飲食店向けPOSレジで、モバイルオーダー・ハンディ・セルフオーダーなどと組み合わせる「Okage DX Platform」の一部として位置づけられています。紙のメニューのレイアウトをそのままタッチパネル化する「フリーレイアウト」は特許取得済みと公式に記載されています。
App Storeの説明にはiPadを利用したモバイルPOSレジとして使える旨が記され、必要環境はiPadOS 13.0以降。iPhone向けの互換性表記はありません。ただし公式FAQは動作保証の範囲を「最新Verを含めて3世代以内のiOS、iPadOS」としており、手元のiPadがこの範囲に収まるかが導入可否を分けます。
機能はテーブルの結合・移動、個別会計・割り勘、コース展開、飲み放題・食べ放題の管理など、飲食店の会計業務に寄せた構成です。初期費用・月額は公式に公開されておらず個別見積り。一方、決済端末は公式の周辺機器ページに手数料が示されており、STORES決済とPayCASがいずれも1.98%〜、PAYCIERGE・GMOペイメントゲートウェイ・ペイジェントは個別見積りとなっています。
16. poscube(ポスキューブ)(株式会社フォウカス)

飲食店専用のPOSレジとオーダーエントリーシステムを組み合わせたサービスで、提供元は株式会社フォウカスです。レストラン・居酒屋・カフェ・バー・ホテル内レストランなどの業態に対応し、およそ3,400店舗の課題に応えてきたと公式サイトに記載しています。既存POSからの乗り換えを前面に打ち出した訴求も特徴です。
公式FAQは、注文入力を担うオーダーステーションをiPadで使えて台数の制限もないとしています。App Storeで配信されるアプリ「poscube」はiOS 13.0以降で、iPhone・iPadに対応。あわせて月額費用はハンディやオーダーステーションの台数によって変わらないとFAQに明記されており、席数の多い店舗でも端末を増やしやすい料金の組み立てになっています。
周辺機器はレシートプリンタとドロワーの連動、グローリー製の自動釣銭機、Stera Terminal・楽天ターミナルへの対応が公表されています。ただし初期費用・月額の具体額と決済手数料は公式サイトに記載がなく、いずれも問い合わせが必要です。電話窓口は平日9時から18時で、ショールームでの実機確認もできます。
17. Shopify POS(Shopify Inc.)

ネットショップのShopifyと在庫・顧客・注文データを共有する実店舗向けPOSです。Shopify Inc.が提供し、ECと店舗を1つの管理画面で運用できます。App Storeのアプリ「Shopify Point of Sale (POS)」はiOS 15.1以降でiPadに対応し、Android版も提供されています。
料金はレジアプリ単体ではなくShopifyのプラン契約が前提で、Basicが月額4,850円、Growが13,500円、Advancedが58,500円、Plusが368,000円(3年契約)。最初の3か月は月額150円で試せます。高度なPOS機能を使う場合はPOS Proを1ロケーションあたり月額13,000円(年払い請求)で追加し、オンライン決済の料率はプランに応じて3.25〜3.55%です。
一方、対面決済には但し書きがあります。公式の料金ページに対面決済専用の料率は示されておらず、公式ヘルプセンターでは純正のカードリーダーを使えるのは店舗所在地が米国・カナダ・英国・アイルランドの場合に限られ、対応機種の地域別リストに日本は含まれていません。国内で店頭のカード決済を受け付けるには、外部の決済端末・決済サービスとの連携が必要になる可能性があります(確認日2026年8月23日)。
iPadレジ導入に使える補助金・助成金
iPadレジの導入費用には、国の補助金を使える場合があります。ただし「どの費用が補助されるか」は枠によって分かれており、ここを取り違えると想定した金額が下りません。
デジタル化・AI導入補助金(旧・IT導入補助金)
従来「IT導入補助金」と呼ばれていた制度は、2026年度から「デジタル化・AI導入補助金」に名称が変わりました。公式サイトでも「デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)」と併記されています。ITツールの導入費用を補助する制度で、iPadレジも対象になり得ます。
iPadレジを検討する立場で押さえておきたいのは、枠によって補助対象が違うことです。通常枠の補助対象は「ソフトウェア購入費、クラウド利用料(最大2年分)」で、補助率は1/2以内または2/3以内、補助額は1プロセス以上で5万円以上150万円未満、4プロセス以上で150万円以上450万円以下と公表されています。
この結果、レジアプリの利用料は通常枠の対象になりますが、iPad本体やレシートプリンターなどのハードウェアは通常枠では補助されません。
iPad本体やPOSレジ機器まで補助対象にできるのは、インボイス枠(インボイス対応類型)です。公式サイトには次のように記載されています。
インボイス制度に対応した「会計」・「受発注」・「決済」の機能を有するソフトウェア、PC・ハードウェア等を導入し、インボイス制度への対応をサポートします
ハードウェア PC・タブレット・プリンター・スキャナー・複合機 POSレジ・モバイルPOSレジ・券売機
※ハードウェアを補助対象として申請する場合は、そのハードウェアがソフトウェアの使用に資するものであること。
デジタル化・AI導入補助金2026「インボイス枠(インボイス対応類型)」
※ハードウェアのみの申請は不可である。
この枠でのハードウェアの補助率と上限は、PC・タブレット等が補助率1/2以内・補助額10万円以下、レジ・券売機等が補助率1/2以内・補助額20万円以下です。iPadとPOSレジ機器を同時に導入するなら、それぞれの区分で補助を受けられる計算になります。ただしハードウェア単独での申請はできず、インボイス制度に対応したソフトウェアの導入とセットであることが条件です。
交付申請は年に複数回の締切が設けられます。公式サイトは「確定している募集回のスケジュールのみ公表しております。以降のスケジュールは随時更新いたします」としているため、申請を考える際は最新の締切回を公式サイトで確認してください。
出典・参考資料(1件)
- 出典: デジタル化・AI導入補助金2026 公式サイト/通常枠/事業スケジュール(確認日2026年8月24日)
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が経営計画を策定し、商工会議所・商工会の支援を受けながら行う販路開拓の取組を支援する制度です。中小企業庁のミラサポplusによれば、一般型(通常枠)の補助率は2/3、補助上限額は最大250万円とされています。
ただし主な対象は「チラシ作成や広告掲載、店舗改装など、幅広い販路開拓の経費」であり、レジ機器の購入だけを目的とした申請では対象として弱くなります。店舗のリニューアルや新サービスの開始といった販路開拓の取組があり、その一部としてiPadレジを導入する、という位置づけであれば検討の余地があります。
申請にあたっては、商工会議所・商工会が発行する事業支援計画書(様式4)が必要で、この発行受付の締切は本申請の締切より早く設定されます。公募は回ごとに実施されるため、受付中の回と締切は公式サイトで確認してください。
出典・参考資料(1件)
- 出典: 中小企業庁 ミラサポplus「小規模事業者持続化補助金」/商工会議所地区 小規模事業者持続化補助金<一般型 通常枠>公式サイト(確認日2026年8月24日)
まとめ
iPadレジは、アプリが0円から使えるサービスが複数あり、手持ちのiPadを活かせば少ない初期投資で始められます。ただし実際にかかる費用はアプリの月額だけではなく、レシートプリンターとキャッシュドロアで4万円前後、バーコードリーダーまで含めると10万円を超える構成もあります。キャッシュレス決済を受け付けるなら、売上に対して継続的にかかる決済手数料も比較対象に入ります。
選ぶ順序としては、まず手持ちのiPadが対応OSの要件を満たすかを確認し、次に自店の業態に必要な機能(飲食のテーブル管理、美容の予約・カルテ、小売の在庫管理)が無料プランの範囲に含まれるかを見ます。そのうえで決済手数料・入金サイクル・サポート体制を突き合わせると、候補は自然に絞られます。
気になるサービスが見つかったら、料金プランの詳細や導入事例を資料で確認してください。複数社の資料をまとめて取り寄せて、自店の条件と照らしながら比較検討を進めてください。
一括ダウンロードする
よくある質問(FAQ)
Q. iPadレジとは何ですか?
A. iPadレジとは、iPadに専用のレジアプリをインストールしてPOSレジとして使う仕組みのことです。会計・売上管理・在庫管理といったPOSレジの機能をアプリが担い、レシートの印刷や現金の保管は、iPadとBluetoothなどで接続した周辺機器が受け持ちます。
現在提供されているiPadレジの多くはクラウド型で、売上や商品のデータは事業者のサーバー上で管理されるため、店舗のiPadが故障しても別の端末からログインすれば同じデータを扱えます。
Q. iPadレジは無料でどこまで使えますか?
A. iPadレジは、レジ会計と売上管理までであれば月額0円のまま日々の運用を回せるサービスが複数あります。Airレジは初期費用・月額費用・サポート費用のいずれも0円と公式サイトに明記されており、Loyverse POSは在庫管理(基本機能)・顧客管理・ロイヤリティプログラムまで無料の範囲に含まれます(従業員管理は有料アドオン)。
一方、STORESレジ・スマレジ・ユビレジのように無料プランと有料プランで機能差があるサービスでは、複数店舗管理や高度な分析、電話サポート、ハンディなどの連携アプリが上位プランの範囲になります。「月額0円」の一言で判断せず、自店で使う機能が無料の範囲に入っているかを機能名レベルで確認してください。
Q. iPadレジを始めるのに必要なものは何ですか?
A. iPadレジに最低限必要なのはiPad本体・レジアプリ・インターネット環境の3つで、会計するだけならこれで始められます。
そのうえで、現金を扱う店舗ではレシートプリンターとキャッシュドロアが実質的に必須になり、キャッシュレス決済を受け付けるならカードリーダー、商品点数の多い小売店ではバーコードリーダーが加わります。逆に、施術後にキャッシュレスで会計する美容サロンや、現金を扱わない催事・イベント出店であれば、iPadとカードリーダーだけの最小構成でも成立します。
Q. iPadレジは周辺機器を含めて結局いくらかかりますか?
A. iPadレジの初期費用は、iPad本体を別途用意する前提で、無料アプリ+カードリーダー1台の最小構成なら約5,000円から、レシートプリンターとキャッシュドロアを加えた現金対応の標準構成で約4万〜6万円が目安です。据置プリンターやバーコードリーダーまで揃える商品点数の多い小売構成では約12万1千円、iPadのカメラでバーコードを読み取って専用リーダーを省くなら約6万1千円です。
月々かかるのはアプリの月額だけではありません。キャッシュレス決済を受け付ける場合は売上のたびに決済手数料が差し引かれるため、初期費用と月額に加えて料率も比較対象に入れてください。
Q. iPadレジに手持ちの古いiPadや中古のiPadは使えますか?
A. iPadレジは、サービスごとに定められた対応iPadOSのバージョンを満たしていれば手持ちの中古・旧モデルでも使えますが、動作が安定しない場合があり事前確認が要ります。
必要バージョンはApp Storeの配信情報に記載があり、たとえばスマレジはiPadOS 15.0以降、Square POSレジはiOS 16.0以降、Shopify POSはiOS 15.1以降です(確認日2026年8月23日)。
古いiPadはOS自体を上げられず、この要件を満たせないことがあります。
OS要件を満たしても安心とは限りません。ダイニーは公式FAQで、推奨スペックや型番を満たしていれば手持ちのiPadを利用できるとしたうえで、古いモデルやOSが古い場合は動作が安定しない可能性があると案内し、個別相談を前提としています。Okageレジは動作保証の範囲を「最新Verを含めて3世代以内のiOS、iPadOS」としています。
中古のiPadで始めたい場合は、型番を伝えて可否を問い合わせておくのが確実です。
Q. iPadレジのアプリはAndroidタブレットでも使えますか?
A. iPadレジのアプリは、Android版を提供しているサービスと、iPad専用のサービスに分かれます。Square POSレジ・Loyverse POS・Shopify POSはAndroid版もあるため端末の選択肢が広く、逆にAirレジ・スマレジはAndroid向けのレジアプリを提供しておらず、STORESレジもiPad・iPhoneのみの対応です。
StoreTouchは「アプリはiPad専用です。iPhone、iPod Touch、Androidでは使用出来ません」と公式サイトに明記しています。
将来的に端末を買い替える可能性がある場合は、対応OSの幅も選定の判断材料になります。
Q. iPadレジはインターネットが切れても使えますか?
A. iPadレジの多くはオフラインでも会計を続けられ、通信が復旧すると自動でデータを同期する設計になっています。Loyverse POSのように、通信が切れても会計を継続できる点を公式サイトが明示しているサービスもあります。
ただし、オフライン時に使えない機能(在庫の即時反映、キャッシュレス決済など)はサービスごとに異なります。店舗の回線が不安定な場合は、どの機能がオフラインで止まるかを事前に確認したうえで、モバイルルーターの併用も検討してください。
Q. iPadレジの決済手数料はどこを見て比べればよいですか?
A. iPadレジの決済手数料は、料率の数字だけでなく「税抜表示か税込表示か」と「入金サイクル」まで揃えて比べます。たとえばAirペイは交通系電子マネーを税抜2.95%(税込3.24%)と案内しており、税抜表示の2.95%と税込表示の3.24%が同じ料率を指していることがあります。表記の違いを見落とすと、実際より安いと誤解しかねません。
入金までの日数も資金繰りに直結します。Squareは三井住友銀行・みずほ銀行なら翌営業日入金、その他の金融機関は毎週金曜日(振込手数料無料)と公表しています。なお料率の差は小さく見えても影響は大きく、月商100万円のうち半分がキャッシュレス決済なら、料率が1ポイント違うだけで年間6万円の差になります。
Q. iPadレジの導入で補助金を使ってiPad本体も買えますか?
A. iPadレジの導入でiPad本体やレシートプリンターまで補助対象にできるのは、デジタル化・AI導入補助金(旧・IT導入補助金)のインボイス枠(インボイス対応類型)に申請する場合に限られます。通常枠の補助対象はソフトウェア購入費とクラウド利用料(最大2年分)で、ハードウェアは含まれません。
インボイス枠でのハードウェアの補助率と上限は、PC・タブレット等が補助率1/2以内・補助額10万円以下、レジ・券売機等が補助率1/2以内・補助額20万円以下です。ただしハードウェア単独での申請はできず、インボイス制度に対応したソフトウェアの導入とセットであることが条件となります。交付申請には回ごとの締切があるため、最新のスケジュールは公式サイトで確認してください。
Q. 自分の店に合うiPadレジはどうやって選べばよいですか?
A. iPadレジは、手持ちのiPadが対応OSの要件を満たすかを最初に確認したうえで、無料プランの範囲・業態に必要な機能・決済手数料と入金サイクル・サポート体制・将来の拡張性の5点で絞り込みます。
業態に必要な機能とは、飲食店ならテーブル管理や個別会計、美容サロンなら予約と顧客カルテ、小売店ならバーコード登録やバリエーション管理を指します。これらは汎用型では標準搭載でないことがあるため、業種特化型と汎用型のどちらが自店に合うかがひとつの分かれ目です。逆に、使わない機能の多い上位プランを選ぶと月額が無駄に膨らみます。
レジは入れ替えの手間が大きいため、2〜3年先に店舗を増やす・ネットショップを始めるといった構想があれば、その時点で同じサービスのまま対応できるかまで見ておくと後戻りが減ります。
POSシステム・POSレジの料金・資料を一括チェック
MCB FinTechカタログでは、POSシステム・POSレジの最新資料をまとめて取り寄せられます。料金プランの詳細、導入事例、対応する周辺機器の一覧など、公式サイトだけでは分かりにくい情報も資料には整理されています。気になるサービスをまとめて選んで、比較にお役立てください。
一括ダウンロードする
MCB FinTechカタログに掲載しませんか?
MCB FinTechカタログでは、掲載企業様を募集しています。マネックスグループの金融実務ノウハウを活かした独自の評価軸と検索設計により、導入検討者が最適なサービスを効率的に発見できる法人向け比較プラットフォームです。掲載後は管理画面から料金表や導入事例を随時更新でき、常に最新の情報を訴求可能。まずは下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。















