飲食店のホール業務が人手不足で回らない、せっかく集めたLINEの友だちを再来店につなげられていない——そんな課題を感じていませんか。専用アプリのダウンロードが不要で、来店客が普段使っているLINEからそのまま注文できる「LINEモバイルオーダー」は、注文業務の省人化と友だち獲得・販促を同時に進められる仕組みとして飲食店を中心に広がっています。
ただし、LINE対応をうたうモバイルオーダーサービスは数多く、店内のテーブル注文に強いもの、テイクアウトやデリバリーの事前注文に強いもの、その両方に対応するものと得意領域が分かれます。決済やPOSとの連携範囲、費用も製品ごとに差があり、自店の使い方に合わないものを選ぶと現場に定着しません。
本記事では、LINE(ミニアプリ・LINE公式アカウント)経由の注文に対応するモバイルオーダーシステム15サービスを、店内利用中心・店外注文中心・店内店外の両対応の3タイプに整理して横断比較します。仕組みやメリットに加え、導入後の運用でつまずかないための注意点、費用相場までまとめました。飲食店の経営者・店長が、自店に合うサービスを判断するための材料としてご活用ください。
また、自店の使い方に合うサービスを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。店内利用か店外注文か、決済まで必要かといった質問に答えるだけで候補が絞り込めるので、ぜひご活用ください。
目次
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本記事で扱う「LINEモバイルオーダー」の範囲
本記事は、モバイルオーダーシステムのなかでもLINE(LINEミニアプリ、またはLINE公式アカウント)を入り口に注文できるサービスにしぼって比較します。専用アプリや独自Webサイトのみで完結するモバイルオーダー全般の比較や基礎知識は、別記事で幅広く扱っています。
「まずはモバイルオーダーシステム全体を見比べたい」「LINE以外の注文方式も候補に入れたい」という場合は、対応方式を問わず主要サービスを横断比較した次の記事をあわせてご覧ください。ここからは、LINE経由の注文にしぼって仕組みと選び方を解説します。
モバイルオーダーシステムおすすめ22選を徹底比較|費用・機能・業態別に選び方を解説
人手不足でホール業務が回らない、ピーク時のレジ行列でクレームが増える、注文の聞き間違いが減らない。飲食店や商業施設の運営では、こうした接客とオペレーションの負担が年々重くなっています。来店客が自分のスマートフォンから注文できるモバイルオーダ…
LINEモバイルオーダーシステムとは?
LINEモバイルオーダーシステムとは、来店客が自分のスマートフォンのLINEから商品を注文できるようにする仕組みです。店内のテーブルに貼られたQRコードを読み取って注文する使い方や、来店前にテイクアウト・デリバリーを事前注文する使い方があり、店舗側は注文の受付・調理指示・会計までを一元的に管理できます。
国内の月間利用者数が1億ユーザーを超えるLINEを入り口にする点が、このジャンルの特徴です。多くの人が日常的に使うアプリをそのまま注文窓口にできるため、来店客に新しいアプリを入れてもらう手間がありません。ここからは、その仕組みを順に見ていきます。
LINEミニアプリとは(アプリのダウンロードが不要な仕組み)
LINEミニアプリは、LINE上で動作するWebアプリケーションの仕組みを使ったサービスです。LINE公式のドキュメントでは、ユーザーはアプリをインストールしなくてもサービスを利用できると説明されています。そのため来店客は、店舗独自の注文アプリをApp StoreやGoogle Playからダウンロードする必要がなく、LINEを開いたまま注文まで進めます。
飲食店にとって「アプリを入れてください」という一言は、注文をためらわせる大きなハードルです。LINEミニアプリ型のモバイルオーダーは、このハードルを取り払える点が支持されています。
出典・参考資料(1件)
注文から決済までの流れ
店内利用の場合、来店客の操作はおおむね次の流れで進みます。LINE公式のデモでは、注文から会計までをスマートフォンで完結できると示されています。
- テーブルのQRコードをLINEで読み取る
- 表示された画面で必要な権限を認め、メニューを開く
- 商品を選んで注文する
- そのままLINE上で決済する(サービスにより店頭会計も選べる)
テイクアウトやデリバリーの店外注文では、来店前にLINEから注文と事前決済を済ませ、指定時間に商品を受け取る流れになります。受け取り方法や決済のタイミングはサービスごとに異なるため、後半の個別紹介であわせて確認してください。
出典・参考資料(1件)
LINEモバイルオーダーでできること
注文の受付だけでなく、LINEならではの集客・販促機能を備える点がこのジャンルの強みです。主な機能を整理します。
- 注文・会計の受付:QR注文・事前注文の受付、キッチンやハンディへの連携、テーブル会計
- LINE公式アカウント連携:注文の導線を通じて友だちを獲得し、クーポンや新メニューの配信につなげる
- 顧客データの蓄積:注文履歴や来店傾向をためて、再来店の施策に生かす
- 決済・POS連携:キャッシュレス決済やPOSレジと連携し、会計と売上管理を効率化する
LINE公式の説明では、LINEミニアプリとLINE公式アカウントの連携により、サービスを利用する流れのなかで友だちを獲得できるとされています。注文のたびに販促のチャネルが広がる点が、このジャンルの特徴です。
通常のモバイルオーダーとの違い
専用アプリ型や独自Webサイト型のモバイルオーダーと比べたとき、LINE型の違いは大きく2点あります。
1点目は、来店客側の導入ハードルが低いことです。専用アプリ型は事前のダウンロードや会員登録が壁になりやすい一方、LINE型は普段使いのLINEから注文へ進めます。2点目は、既存のLINE友だちを資産として使えることです。独自Webサイト型では注文客との継続的な接点を持ちにくいのに対し、LINE型は注文を入り口に友だちを増やし、再来店の販促につなげられます。
一方で、LINEを使わない来店客への対応や、友だちへの配信の設計といったLINE型ならではの注意点もあります。次章のメリットと、その後の注意点をあわせて確認してください。
LINEモバイルオーダーシステムを導入するメリット
ここからは、店舗側から見た導入のメリットを整理します。省人化だけでなく、集客・販促まで一気通貫でつながる点がポイントです。
ホール・レジ業務を省人化できる
来店客が自分のスマートフォンで注文するため、オーダーを取りに回る手間や、注文の聞き間違い・伝え漏れが減ります。ピーク時にホールへ人を割けない店舗でも、限られた人数で客席を回せるようになり、人手不足の緩和につながります。
LINEの友だちを増やして再来店につなげられる
注文の流れのなかでLINE公式アカウントの友だちが増えるため、一度きりの来店客との接点を継続的なものに変えられます。獲得した友だちにクーポンや新メニューを届ければ、再来店のきっかけをつくれます。広告費をかけて集客するより、来店客をリピーターに育てる方が費用対効果が高い場面は少なくありません。
注文単価の向上と機会損失の防止が期待できる
写真付きのメニューでおすすめやセットを提示しやすく、追加注文の心理的なハードルも下がるため、注文単価の向上が期待できます。店員を呼びづらい混雑時でも客席から直接注文できるので、「頼みたいのに頼めない」という機会損失も防げます。
非接触で注文・会計まで完結できる
注文から決済まで来店客のスマートフォンで完結するため、対面での接触を減らせます。混雑時のレジ待ちを緩和できる点も、回転率を重視する業態には利点となります。
導入後の運用で失敗しないための注意点
メリットの大きいLINEモバイルオーダーですが、導入して終わりではなく運用の設計が成果を左右します。競合記事ではあまり触れられない、つまずきやすいポイントを3つ挙げます。
友だちへの配信はやりすぎない
友だちが増えたからと配信を送りすぎると、ブロックや友だち解除を招き、せっかくの接点を失います。配信の頻度を絞り、来店履歴や好みに応じてセグメントを分けるなど、受け取る側にとって価値のある内容にしぼる設計が欠かせません。「送れるから送る」ではなく、再来店のきっかけになる情報だけを届ける姿勢が、長く使える友だちリストを育てます。
LINEを使わない・使えない来店客への導線を残す
LINEを利用していない来店客や、スマートフォンの操作に不慣れな層への配慮も必要です。QR注文だけに一本化すると、こうした来店客が注文できず離れてしまいます。紙のメニューや店員による注文受付といった代替の導線を残し、誰でも注文できる状態を保つことが大切です。
LINEに登録していない来店客にもスマホ注文を使ってほしい場合は、アプリもLINEも不要でブラウザから注文できるタイプを含む、QRコード注文システム全般を見比べておくと選択肢が広がります。
個人情報・セキュリティの管理体制を整える
注文データや友だち情報を扱う以上、個人情報の取り扱いとセキュリティの管理は避けて通れません。プライバシーポリシーの整備や、店舗スタッフによる管理画面の適切な運用が求められます。サービスを選ぶ際は、提供元のセキュリティ体制やサポート内容もあわせて確認しておくと安心です。
30秒でわかる|自店に合うLINEモバイルオーダー診断
ここまでの内容を踏まえ、自店の使い方に合うサービスの方向性を診断で確かめてみましょう。店内利用か店外注文か、決済まで必要かなどの質問に答えると、候補となるサービスのタイプが分かります。
LINE対応サービスのタイプと選び方
LINEモバイルオーダーは、どの場面で注文を受けたいかによって適したサービスが変わります。まず自店の使い方を3つのタイプにあてはめ、そのうえで費用や連携などの軸で絞り込むのが選定の近道です。
店内利用中心(テーブルでQR注文するタイプ)
客席のQRコードから注文を受ける、イートイン向けのタイプです。ホールの省人化や注文ミスの削減を主な目的とする飲食店に向きます。多くのサービスがキャッシュレス決済やPOSとの連携に対応しており、会計や売上管理まで効率化できます。居酒屋・カフェ・ファミリー向け業態など、着席して注文するスタイルの店舗が中心の候補になります。
店外注文中心(テイクアウト・デリバリー・事前予約)
来店前にLINEから注文と事前決済を済ませてもらう、テイクアウトやデリバリーに強いタイプです。ピーク時の電話対応や店頭での受け渡し待ちを減らしたい店舗、ベーカリーやスイーツ店のように持ち帰り需要が大きい業態に向きます。受け取り時間の指定や事前決済で、店頭のオペレーションを平準化できます。
店内・店外の両対応(オールインワン)
店内のQR注文と、テイクアウト・デリバリーの事前注文を1つのサービスでまかなえるタイプです。イートインと持ち帰りの両方に力を入れる店舗や、複数の業態・店舗をまとめて運用したい場合に向きます。フードコートや社員食堂・学生食堂のように、複数の売り場を横断して注文を管理したいケースでも、両対応型が候補になります。
費用・決済・連携・対応業態のどこで絞り込むか
タイプを決めたら、次の軸で絞り込むと候補を選びやすくなります。自店にとって外せない条件から優先順位をつけると、判断がぶれません。
- 費用:初期費用の有無と月額の水準。初期0円・基本料無料から始められるサービスもあれば、モバイルオーダーが上位プラン限定のサービスもある。席数・端末台数・決済の有無で変わるため、自店の規模で見積もる
- 決済対応:LINE上での事前決済まで必要か、店頭会計だけでよいか。事前決済が要るなら対応サービスにしぼる
- LINE公式アカウント連携:友だち獲得やクーポン配信をどこまで一体で運用できるか
- POS・システム連携:既存のPOSレジやキッチンプリンターと連携できるか。連携できないと二重入力が発生する
- 対応業態・規模:単店舗か多店舗か、施設内の複数売り場かなど、自店の運用規模に合うか
とくにPOS連携は、既存のレジと注文データを一元化できるかで運用のしやすさが変わります。まだPOSレジを導入していない、あるいは入れ替えもあわせて検討する場合は、連携先となるPOSレジ側の選び方も確認しておくと判断がぶれません。
【比較表】LINE対応モバイルオーダーシステム15サービス
ここからは、LINE対応のモバイルオーダー15サービスを横断的に比較します。対応形態(店内/店外/両対応)・決済対応・LINE公式アカウント連携・POS連携・費用の目安を一覧にまとめました。気になるサービスは、表の名称から個別紹介へ移動して詳細を確認できます。
| サービス名 | funfo(ファンフォ) | ダイニー | POS+セルフオーダー | blayn(ブレイン) | QR Order | Tap&Order | poscubeモバイルオーダー | テイクイーツ | ヤプリモバイルオーダー[テイクアウト] | Lテイクアウト&オーダー | リピッテ | Okage Go | L.B.B.Cloud | かんたん注文 | GATEモバイルオーダー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 対応形態 | 店内 | 店内 | 店内 | 店内 | 店内 | 店内 | 店内 | 店外 | 店外 | 店外 | 店外 | 両対応 | 両対応 | 両対応 | 両対応 |
| 決済対応 | ● | ● | ● | ● | ● | × | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| LINE公式アカウント連携 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | △(LINE連携) | ● | ● | ● | ● | △(LINEログイン) | ● | ● |
| POS連携 | ●(自社POS) | ●(自社POS) | ●(自社POS) | ●(自社POS) | ●(スマレジ等) | ●(スマレジ) | ●(自社POS) | 要問い合わせ | ●(スマレジ) | ●(スマレジ) | 要問い合わせ | ●(自社POS) | ●(スマレジ) | ●(自社POS) | ●(スマレジ等) |
| 初期費用 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 0円 | 9,800円 | 要問い合わせ | 0円 | 要問い合わせ | 300,000円〜 |
| 月額費用 | 0円〜14,850円 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 19,800円 (モバイルオーダー対応の上位プラン) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 6,000円〜9,800円 | 2,980円 | 要問い合わせ | 0円〜 | 12,980円(LINE対応プラン) | 3,000円〜 |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | サービス詳細を見る | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト | 公式サイト |
凡例:「決済対応」●=LINE上の事前決済または各種キャッシュレス決済に対応(会計をレジで行う運用も選べる)。「LINE公式アカウント連携」●=注文の流れで友だち獲得や配信までつなげられる/△=LINEログインなど連携はあるが友だち獲得の位置づけが限定的。月額が「要問い合わせ」の多くは、席数・端末台数・決済の有無・店舗数で費用が変わるため公式に定価を出していないケースです。
※料金・機能は2026年8月時点の各社公開情報・カタログ掲載情報に基づく。「要問い合わせ」は公式に金額の記載がない項目。最新の条件は各社へご確認ください。
気になるサービスの料金や機能をまとめて確認したいときは、資料の一括ダウンロードが便利です。
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LINEモバイルオーダーシステムおすすめ15選
比較表で挙げた15サービスを、店内利用中心・店外注文中心・店内店外の両対応の3タイプに分けて個別に紹介します。それぞれの特徴・料金・LINE対応の内容を確認し、自店の使い方に合うものを見つけてください。
店内利用中心のLINEモバイルオーダー
まずは、客席のQRコードから注文を受けるイートイン向けのサービスです。ホールの省人化とPOS・決済連携を重視する飲食店に向く7サービスを紹介します。
1. funfo(ファンフォ株式会社)

モバイルオーダーとPOSレジを1台のiPadアプリにまとめたのが、ファンフォ株式会社のfunfoです。店内のQR注文(TableCode)からテイクアウト予約まで、1つのアプリで受けられる飲食店向けサービスです。
注文はLINEミニアプリからも行え、LINE公式アカウントと連携して注文の流れのなかで友だちを獲得しながら、リピーター率の確認や自動メッセージ配信までを会員管理として一体で運用できます。
料金は、基本機能を月額0円で使えるfunfo Freeを起点に、ハンディ台数やLINE顧客管理の高度化に応じてLite(月額4,950円)・Business(月額9,900円)・Business Plus(月額14,850円)と段階的に選べます(いずれも年額一括払い時の月額換算)。モバイル決済を使う場合の決済手数料は3.24〜3.59%です。
2. ダイニー(株式会社ダイニー)

株式会社ダイニーが提供するダイニーは、テーブルのQRコードをスマートフォンで読み取り、LINEのワンタップ認証で注文画面が開くモバイルオーダーです。来店客は専用アプリを入れずに、LINEミニアプリからそのまま注文できます。
注文データとLINE経由の顧客IDを自動でひもづけるID-POS設計が特徴で、「誰が・いつ・何を・どれだけ」注文したかを顧客単位で把握し、客層分析やクーポン・アンケートの配信に生かせます。メニューは自動翻訳で日本語・英語・中国語・韓国語に対応します。
料金は導入プランによって異なるため、初期費用・月額とも要問い合わせです。サポートは365日の有人対応で、メニュー登録などを含む導入期間は約1ヶ月が目安とされています。
3. POS+セルフオーダー(ポスタス株式会社)

クラウド型モバイルPOSレジ「POS+(ポスタス)」のオプションとして使えるQRオーダーが、POS+セルフオーダー(ポスタス株式会社)です。来店客がテーブルのQRコードを読み取り、自分のスマートフォンから注文します。
会計方法をスタッフ会計・セルフレジ精算・オンライン決済の3種類から選べる点が特徴で、オンライン決済を使う場合は別途決済代行会社との契約が必要です。LINE連携で友だち追加を促してクーポンを配布でき、CRMによる顧客情報の蓄積・分析や、アルコール商品の年齢確認機能も備えます。
メニューは日本語・英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語に対応します。サポートは365日対応のコールセンターと全国駆けつけサポートを用意し、初期費用・月額は公式サイトに明記がないため要問い合わせです。
4. blayn(ブレイン株式会社)

blaynは、飲食店専用のPOSレジ「ブレインレジスター」を中核に、ブレイン株式会社が提供するサービスです。商品ごとの個別会計、テーブル移動・合算、飲み放題のタイマーなど、飲食店の現場に合わせた機能を備えます。
上位のプレミアム+プラン(月額19,800円)ではモバイルオーダーが使え、来店客がテーブルのQRコードを読み取ると注文画面が開きます。このときQRコードの読み取りと同時に店舗のLINE公式アカウントの友だち登録が完了する仕組みで、LINEヤフー for BusinessのLINEミニアプリパッケージ一覧にも「blayn MOBILE ORDER」が掲載されています。
モバイルオーダーは店内のQRテーブルオーダーが中心で、テイクアウトやデリバリーは外部サービスとの連携で対応します。プランはスタンダード(月額2,800円)・プレミアム(月額9,800円)・プレミアム+の3段階で、日本全国7,000店舗以上の飲食店で利用されています。
5. QR Order(株式会社BlueIsland)

株式会社BlueIslandが提供するQR Orderは、来店客がQRコードを読み取るとアプリのダウンロードなしにブラウザで注文画面が開くセルフオーダーシステムです。店内のテーブル注文に加え、テイクアウトやホテルのルームサービス、宴会・ウェディング会場での注文まで利用シーンを想定しています。
LINEミニアプリ版も提供しており、QRコードの読み取りをきっかけに店舗のLINE公式アカウントへ友だちが追加され、受付完了や商品の出来上がりをLINEのメッセージで通知できます。LINEミニアプリ連携自体には初期費用・サポート費用・維持費用がかからず、申請から公開までの手続きはQR Order側が代行します。
決済はSBペイメントサービス経由でクレジットカードやPayPayの事前決済に対応し、スマレジ・東芝テック・NECモバイルPOS・カシオ「EZネットレジ」など複数のPOSと連携できます。初期費用・月額は公式サイトに金額の記載がなく、要問い合わせです。
6. Tap&Order(株式会社イグレック)

Tap&Order(株式会社イグレック)は、飲食店の店内テーブル向けモバイルオーダーです。公式サイトは「新しいオーダーエントリーには専用のアプリではなくLINEを使用します」と説明しており、来店客はテーブルのQRコードを読み取ってLINE上で注文します。
注文の際にLINE公式アカウントの友だち登録を促す設計で、来店・注文のたびに友だちが積み上がり、LINE友だち向けのクーポンや新商品案内を配信できます。メニューは色や書体をカスタマイズでき、日本語・英語・中国語(簡体字)・韓国語の多言語表示にも対応します。
POSレジはスマレジと連携でき、注文データと取引データを一元管理できます。導入事例では、カフェ業態のVILLAGE MARCHEでカフェタイムの客単価が10%上がったと紹介されています。初期費用・月額は公式サイトに記載がなく、要問い合わせです。
7. poscubeモバイルオーダー(株式会社フォウカス)

株式会社フォウカスが手がけるposcubeモバイルオーダーは、飲食店向けiPad POSレジ「poscube」のオプションとして提供されるセルフオーダーです。座席のQRコードを読み取ると、アプリのダウンロードなしにブラウザ上でメニュー閲覧から注文・決済まで進めます。
LINEミニアプリの仕組みを使った注文にも対応し、注文時に来店客が自動でLINE公式アカウントの友だちに追加される導線を持ちます。2024年2月からは、来店データに基づくクーポンやメッセージの配信操作を、POSレジ画面から直接行えるようになりました。
前払い・後払いを時間帯で自動切り替えでき、POSと連携した売り切れ情報がモバイルオーダー画面へ即時反映されます。決済は楽天ペイやsteraと連携し、初期費用・月額は要問い合わせです。導入事例では、焼肉富士がモバイルオーダー利用率96%・人件費57%カット、幸運豚人がLINE友だち1万人超を公表しています。
店外注文中心のLINEモバイルオーダー
続いて、テイクアウト・デリバリー・事前予約に強い店外注文向けのサービスです。持ち帰り需要が大きい業態や、店頭の受け渡しを平準化したい店舗に向く4サービスを紹介します。
8. テイクイーツ(株式会社ランプ)

京都の株式会社ランプが2020年12月に公開した、テイクアウトの事前予約に特化して始まった注文受付・管理システムです。店舗ごとに専用の注文ページを作り、管理画面から商品登録から受注管理までをまとめて行えます。キルフェボンやHARBS、ヨックモックなど、スイーツ・ベーカリー大手の導入実績を持ちます。
現在はテイクアウトに加え、自社の配達員によるデリバリー、ギフト対応のECカート、イートイン向けのモバイルオーダーまでを1つの管理画面で扱えます。全国の導入店舗数は3,500以上とされています(集計時点は非公表)。
本サービスの入り口は専用の注文ページで、LINE経由の注文にあたるのは2025年11月に追加したLINE連携のイートイン向けモバイルオーダー機能です。主力のテイクアウト事前予約は専用ページからの注文となるため、LINEからの店内注文を軸に検討する場合に適します。
料金は導入内容に応じた個別見積もりで公式サイトでは非開示のため、具体的な費用は問い合わせが必要です。サポートは平日の電話対応で、最短1営業日でアカウントを開設できます。
9. ヤプリモバイルオーダー[テイクアウト](旧・注文くん)(株式会社ヤプリフードコネクト)
![ヤプリモバイルオーダー[テイクアウト]の公式サイト](https://i0.wp.com/wpcatalog.cryptobk.jp/wp-content/uploads/2026/08/chumon-kun-sitecapture-1.png?resize=1200%2C517&ssl=1)
LINEミニアプリ上で動作する、テイクアウト・デリバリーの事前注文・事前決済に特化したシステムです。「テイクアウト・デリバリー注文くん」「どこでも注文くん」として提供されてきましたが、運営元が2025年にヤプリグループへ加わり、2026年2月に現在の「ヤプリモバイルオーダー[テイクアウト]」へ名称が統一されました。
顧客はアプリのダウンロードや会員登録をせず、普段使っているLINEから注文・決済まで完結できます。決済はクレジットカードやPayPayに対応し、受取方法は店頭・駐車場・デリバリーを設定でき、最大2拠点での店頭受取にも対応します。
会計後にクーポンを配布できる機能を注文くんシリーズ独自の機能として備えるほか、POSレジのスマレジやデリバリー一元管理サービス「Camel」と連携します。料金は公式サイトで非開示のため、初期費用・月額の詳細は問い合わせて確認する必要があります。
10. Lテイクアウト&オーダー(合同会社Oblivion)

合同会社Oblivionが手がけるLテイクアウト&オーダーは、店舗のLINE公式アカウント上で、テイクアウト事前注文・デリバリー・テーブルオーダー・カウンター受け取りという4通りの注文を受け付けます。全国で500店舗以上への導入実績があります。
注文機能だけでなく、来店予約・順番待ちの整理券発行・求人募集・デジタル会員証/ポイント管理までを同じLINE公式アカウントに集約できる点が特徴です。POSレジのスマレジと連携し、商品マスタの一括移行やLINE経由の注文データの自動反映にも対応します。
料金プランは月額6,000円のLINEマーケットプレイスプラン、月額9,800円のStandardプラン、要相談のカスタマイズプランの3種類で、初期費用は無料です。初月無料の記載があるのはStandardプランのみです。決済はLINE Pay事前決済に対応します。
11. リピッテ(株式会社コネクター・ジャパン)

リピッテ テイクアウト&デリバリーは、新型コロナ流行下の2020年に、飲食店の非対面注文を支える仕組みとして株式会社コネクター・ジャパンが提供を始めました。店舗のLINE公式アカウントを友だち追加した顧客が、トーク上の会話形式でメニューや日程を選ぶだけで注文でき、ログインや会員登録は不要です。
2022年2月には、LINE未登録の顧客がホームページやSNSのURLから注文できる「WEB注文機能」を追加しました。出前館やUber Eatsのような第三者配達ではなく、店舗が自前で配達・受け渡しをする運用を前提とし、事前のオンライン決済に加えて配達時の現金決済にも対応します。
料金は初期費用9,800円(税別)、月額2,980円(税別)で、注文ごとの手数料はかからない仕組みです。「IT導入補助金2023」の認定ツールにも採択されています。申し込みから最短3営業日で利用を開始できます。
店内・店外の両対応(オールインワン)のLINEモバイルオーダー
最後に、店内のQR注文と店外の事前注文を1つでまかなえる両対応型のサービスです。イートインと持ち帰りの両方や、複数業態・施設内の売り場を横断して運用したい店舗に向く4サービスを紹介します。
12. Okage Go(Okage株式会社)

Okage Go は、Okage株式会社が提供するモバイルオーダープラットフォームです。来店客が自分のスマートフォンでテーブルのQRコードを読み取り、アプリのダウンロードや会員登録なしで注文できます。
客席で注文する店内版(テーブルオーダー)と、テイクアウト・デリバリー向けの店外版を1つのプラットフォームで扱え、店内・店外の両方に対応します。LINEミニアプリ連携によるテーブル決済、LINE公式アカウント連携による顧客の利用金額や来店頻度の分析(LTV・RFM分析)にも対応します。
POSレジ・ハンディ・キッチンディスプレイと連動し、英語・中国語・韓国語の多言語表示にも対応します。料金は公式サイトで公開されておらず、初期費用・月額とも問い合わせが必要です。
13. L.B.B.Cloud(株式会社LBB)

L.B.B.Cloud は、初期費用0円で導入でき、無料のスタータープランも用意された株式会社LBBのモバイルオーダーサービスです。来店客はQRコードを読み取り、アプリのインストールなしにブラウザ上で注文から会計まで済ませられます。
テーブルオーダー・テイクアウト予約・フードコート(引換券・呼出モニター)に対応し、店内・店外の両方の注文をまかなえます。LINE連携によりLINEログインで会員登録を省略でき、調理の完成通知もLINEメッセージで送れます。
レジ機能・ハンディ機能・多言語対応(英・中・韓)を追加費用なしで標準装備し、スマレジやstera terminalとの連携にも対応します。「LBBかんたん決済」を利用する場合の決済手数料は3.6%です。
14. かんたん注文(WSST JAPAN株式会社)

モバイルオーダー・タブレットオーダー・LINE店内&店外注文・POSレジ・ハンディといった製品を組み合わせて導入できるのが、WSST JAPAN株式会社の飲食店向け注文・POSソリューション「かんたん注文」です。
LINE対応は、追加アプリのダウンロードなしでLINE内の注文・決済が完結するLINEミニアプリ方式です。店舗のLINE公式アカウントのQRコードからミニアプリを起動し、「店内注文モード」「店外注文モード」の両方を1つの仕組みでカバーします。
月額プランは2,980円/店舗から15,980円/店舗まで5段階に分かれます。LINE経由の店外注文に対応するのは月額12,980円/店舗の「LINEモバイルオーダー」プランのみで、最上位プランを含む他のプランは店外注文(LINE)に対応しない点に注意が必要です。
15. GATEモバイルオーダー(株式会社イデア・レコード)

GATEモバイルオーダーは、株式会社イデア・レコードが展開する飲食店向けDXプラットフォーム「GATE」シリーズの注文管理ブランドです。ハイデイ日高(日高屋など356店舗)やモンテローザ(PayPayピックアップ連携で1,378店舗以上)といった大手外食チェーンへの導入実績が公式に公表されています。
席上のQRコードから注文する店内モードと、テイクアウト・デリバリーの事前注文に対応する店外モードを備え、店内・店外の両方をカバーします。LINEミニアプリ「GATE for LINE」経由の注文にも対応し、注文を完了すると店舗のLINE公式アカウントに自動で友だち登録され、蓄積データはGATE CRMに連携されます。
LINEヤフー for BusinessのLINEミニアプリ認定パッケージにも掲載されています。同ページに掲載された料金は初期費用300,000円〜・月額3,000円〜で、店舗規模や連携するPOS・利用モードによって変動するため、実際の費用は問い合わせが前提です。
LINEモバイルオーダーの費用相場と導入の流れ
導入を具体的に検討する段階で気になるのが費用と手順です。ここでは、料金の考え方と導入までの一般的な流れを整理します。
初期費用・月額・決済手数料の相場
本記事で紹介するサービスは、いずれも既製のパッケージとして提供されるタイプです。費用は店舗規模や機能で幅がありますが、公開されている料金からは月額の桁感がつかめます。
たとえば、初期費用・基本料0円から始められるサービスもあれば、月額3,000円前後〜1万円ほどで使えるもの、モバイルオーダーが上位プラン限定で月額2万円弱になるもの、初期費用が数十万円規模のパッケージもあります。決済手数料はおおむね3%台です。具体的な金額は、上の比較表で各サービスの初期費用・月額を確認してください。
費用が「要問い合わせ」となるサービスが多いのは、席数・端末台数・決済の有無・店舗数によって金額が変わるためです。自店の規模を伝えて見積もりを取ると、実際の負担が把握できます。LINE上で事前決済を行う場合は、月額料金に加えて決済手数料(おおむね3%台のサービスが見られます)がかかるため、想定する注文件数で試算しておくと月々の負担を見誤りません。
導入の流れ・手順
導入は、申し込みからおおむね次の手順で進みます。サービスによって前後しますが、全体像を押さえておくと準備がスムーズです。
- サービスへ申し込み、LINE公式アカウントとミニアプリの設定を行う
- メニューや価格、テーブル・受け取り方法などを登録する
- QRコードの設置や決済・POS連携をテストする
- スタッフのオペレーションを決めて運用を開始する
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よくある質問(FAQ)
Q. LINEモバイルオーダーシステムとは何ですか?
A. LINEモバイルオーダーシステムとは、来店客が自分のスマートフォンのLINEから商品を注文できるようにする仕組みです。テーブルのQRコードを読み取る店内注文や、来店前のテイクアウト・デリバリーの事前注文に使え、専用アプリのダウンロードなしにLINEを開いたまま注文まで進められる点が特徴です。
Q. LINEモバイルオーダーの導入にかかる費用はどのくらいですか?
A. LINEモバイルオーダーの費用は、初期・基本料0円から始められるサービスもあれば、月額1万円台や、モバイルオーダーが上位プラン限定のサービスもあり幅があります。席数・端末台数・決済の有無・店舗数で変わるため、料金を「要お問い合わせ」とするサービスが多いのが実情です。LINE上で事前決済を行う場合は決済手数料も加わるため、正確な費用は資料請求や見積もりで確認するのが確実です。
Q. LINEモバイルオーダーの利用にLINE公式アカウントは必須ですか?
A. LINEモバイルオーダーは、多くのサービスがLINE公式アカウントとの連携を前提としています。注文の導線を通じて友だちを獲得し、クーポンや新メニューの配信につなげられる点がこのジャンルの強みのため、公式アカウントを用意して連携するのが基本です。まだ開設していない場合も、サービスの導入にあわせて設定を進められます。
Q. LINEモバイルオーダーは決済までLINE上で完結できますか?
A. LINEモバイルオーダーで決済まで完結できるかは、サービスによって異なり、LINE上での事前決済に対応するものと、注文だけを受けて会計は店頭で行うものがあります。テイクアウトやデリバリーの事前注文では、事前決済が使えると店頭での受け渡しや会計を平準化できます。事前決済が必要かどうかを先に決め、対応するサービスに絞り込むと選びやすくなります。
Q. LINEモバイルオーダーは既存のPOSレジと連携できますか?
A. LINEモバイルオーダーは、スマレジをはじめ主要なPOSレジと連携できるサービスが多くあります。連携できると注文データと売上管理を一元化でき、手作業による二重入力を防げます。ただし対応するPOSの範囲はサービスごとに異なるため、自店で使っているPOSと連携できるかを導入前に確認しておくことが大切です。
Q. LINEを使っていないお客様はLINEモバイルオーダーで注文できないのですか?
A. LINEモバイルオーダーだけに一本化すると、LINEを使っていない・操作に不慣れなお客様が注文できず離れてしまうため、紙のメニューや店員による注文受付といった代替の導線を残しておく必要があります。サービスによっては、LINEに未登録でもWebブラウザから注文できる機能を備えるものもあります。
Q. LINEモバイルオーダーの導入にはどのくらい期間がかかりますか?
A. 導入期間はサービスと準備状況によって異なり、パッケージ型では申し込みからおおむね数営業日〜数週間で運用を開始できるケースが多いです。LINE公式アカウントとミニアプリの設定、メニュー登録、QRコードの設置、決済・POS連携のテストといった準備が主な工程です。既にLINE公式アカウントを運用している場合は、その分だけ立ち上げが早まります。
まとめ:自店の使い方に合うLINEモバイルオーダーを選ぶ
LINEモバイルオーダーは、専用アプリのダウンロードが不要で、既存のLINE友だちを再来店につなげられる点が大きな強みです。選ぶ際は、まず自店が店内利用中心か、店外注文中心か、その両方かを見極め、そのうえで費用・決済対応・LINE公式アカウント連携・POS連携・対応業態の軸で絞り込むと、導入後に定着するサービスにたどり着けます。
一方で、友だちへの配信の設計やLINE非利用者への導線、個人情報の管理など、運用面の準備も成果を左右します。気になるサービスが見つかったら、複数社の資料を取り寄せて費用や機能を具体的に比べてみてください。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。
















