日給月給の常用や一人親方、正社員が混在し、現場ごとに危険手当や寒冷地手当が変わる。直行直帰の職人の勤怠をどう集め、工事現場ごとの労務費をどう集計するか——建設業の給与計算は、他業種にはない複雑さを抱えています。出面表とExcelでの手作業に月末のたびに追われ、担当者しか計算方法が分からない属人化に不安を感じている建設会社の方も多いのではないでしょうか。
時間外労働の上限規制が2024年4月から建設業にも適用され、勤怠と給与を正確に結びつける体制づくりも待ったなしです。こうした建設業特有の給与計算を効率化するには、自社の現場運用や雇用形態に合った給与計算ソフトをどう選べばよいのでしょうか。
本記事では、建設業の給与計算に対応できる給与計算ソフト9製品を比較・解説します。日給月給や現場ごとの手当、直行直帰の勤怠連携、工事現場別の労務費集計といった建設業の要件ごとに、各製品の対応可否を横並びで整理しました。自社の規模や現場の運用に合ったソフトを見つけるための検討材料としてご活用ください。
また、自社の現場運用や雇用形態に合わせて最適なソフトを最短で見つけられるよう、「30秒で終わる選定診断ツール」をご用意しています。ぜひこちらもご活用ください。
目次
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本記事が扱う「建設業向け給与計算ソフト」の範囲
本記事で扱うのは、従業員の勤務実績をもとに給与額を計算し、給与明細の発行・年末調整・社会保険や税の手続きまでを担う「給与計算ソフト」です。そのうち、日給月給や現場ごとの手当、直行直帰の勤怠、工事現場別の労務費集計といった建設業特有の事情に対応できる製品を「建設業向け給与計算ソフト」として取り上げます。
勤務時間を記録する勤怠管理システムや、給与計算業務そのものを外部に委託する給与計算アウトソーシングは、建設業の労務効率化と関わりが深いものの、給与額を自社で計算するという本記事の対象とは役割が異なります。ここでは、勤怠データを取り込んで自社で給与を計算するソフトに絞って比較します。勤怠管理や外部委託まで含めて検討したい場合は、それぞれの専門ソリューションもあわせてご確認ください。
自社で計算せず、給与計算業務そのものを外部の専門会社に任せる選択肢も含めて比べたい場合は、委託できる業務範囲や料金体系、従業員規模別の選び方を整理した以下の記事が参考になります。
建設業への絞り込みを外し、業種を問わず給与計算ソフト全般を比較したい場合は、主要製品の機能・料金を選び方とあわせて解説した以下の記事もご参照ください。
なぜ建設業の給与計算・労務管理は難しいのか
建設業の給与計算が他業種より複雑になるのは、雇用形態・手当・勤怠・原価管理のそれぞれに業界固有の事情があるためです。まず、給与体系の複雑さが挙げられます。月給制の正社員に加え、出勤日数に応じて支給する日給月給制の常用作業員、日雇い、外注として扱う一人親方などが一つの会社に混在し、それぞれ計算方法や社会保険・税の扱いが異なります。
手当の種類が多く、支給条件が現場ごとに変わる点も特徴です。高所作業や危険作業に対する手当、寒冷地・積雪地での作業手当、遠方現場への出張・宿泊手当、通勤や資材運搬に使う車両手当など、現場と作業内容の組み合わせで支給額が変動します。これらを一人ひとり手作業で計算すると、月末の締め業務に大きな負担がかかります。
勤怠の把握も難所です。職人が事務所に立ち寄らず現場へ直行直帰することが多く、タイムカードを前提とした勤怠収集がなじみません。誰がどの現場に何時間入ったかを正確に集めなければ、給与計算そのものが始められません。
さらに、給与計算の結果を工事現場ごと・工番ごとの労務費として集計し、工事原価に反映する必要があります。どの工事にいくらの人件費がかかったかを把握できなければ、工事別の採算管理ができません。
加えて、2024年4月から建設業にも時間外労働の上限規制が適用され、残業時間を正確に管理しながら給与へ反映する体制づくりも求められています。こうした事情が重なるため、汎用の表計算ソフトや手作業では限界が生じやすく、建設業の実務に対応できる給与計算ソフトの導入を検討する企業が増えています。

自社に合う製品を診断する
建設業向けの給与計算ソフトは、勤怠を自社で完結させるか外部連携させるか、雇用形態の混在度、従業員規模、重視するポイントによって適した製品が変わります。次の30秒診断では、いくつかの質問に答えるだけで、自社の条件に合う製品の候補を絞り込めます。
建設業向け給与計算ソフトの選び方(求められる機能・比較軸)
ここからは、建設業向け給与計算ソフトを選ぶときに確認したい比較軸を解説します。まず自社の現場運用にどの型が合うかを見極め、そのうえで建設業固有の機能をどこまで満たせるかを確認する順に見ていきます。
まず自社の現場運用を見極める(自社勤怠で一気通貫/既存勤怠と外部連携)
建設業の給与計算ソフト選びで最初に見極めたいのは、勤怠データをどう集めて給与へつなげるかという現場運用のパターンです。大きく2つに分かれます。
1つは、給与計算ソフトが備える勤怠機能で打刻から給与計算まで自社で完結させるパターンです。スマートフォンの打刻に対応した勤怠機能を持つ製品なら、直行直帰の職人が現場から出退勤を記録し、そのデータがそのまま給与計算へ流れます。勤怠と給与を1つのサービスでそろえたい、これから勤怠管理も含めて整えたい企業に向きます。
もう1つは、すでに使っている勤怠管理システムや現場管理システムを残したまま、給与計算ソフトと外部連携させるパターンです。勤怠データをAPIやCSVで取り込んで給与を計算する製品を選べば、現場で定着している既存の仕組みを変えずに給与計算だけを効率化できます。自社の運用がどちらに近いかで、候補となる製品が変わります。

工事現場別の労務費を集計できるか
工事ごとの採算を管理するには、給与に含まれる人件費を工事現場別・工番別に振り分けて集計できるかが重要です。従業員一人ひとりの勤務実績を現場単位で按分し、工事原価へ反映できる製品であれば、どの工事にいくらの労務費がかかったかを給与計算と同時に把握できます。原価管理システムや工事管理システムとの連携で実現する製品もあるため、自社の原価管理の仕組みと組み合わせて確かめましょう。
危険手当・寒冷地手当など現場ごとの特殊手当に対応できるか
建設業では手当の種類が多く、支給条件も現場や作業内容で変わります。手当の項目を自由に追加でき、支給額や計算式を柔軟に設定できるかが確認したいポイントです。
危険作業手当や高所手当、寒冷地手当、出張・宿泊手当、車両手当などを製品側であらかじめ持っていなくても、任意の手当項目を作成して計算ルールを組める製品であれば、自社の給与規程に合わせて運用できます。設定できる手当の数や、日額・現場単位での支給に対応できるかまで見ておくと安心です。
日給月給・時給・常用など多様な雇用形態に対応できるか
正社員の月給制に加え、出勤日数で支給が変わる日給月給制や時給制、常用の作業員など、複数の給与体系を1つのソフトで並行して計算できるかを見ておきましょう。特に日給月給制は、欠勤や遅刻に応じた控除の計算が月給制と異なるため、雇用形態ごとに計算方法を切り替えられるかが実務では効いてきます。従業員ごとに給与体系を設定し、締め日や支払サイクルの違いも扱えると、混在する雇用形態をまとめて処理できます。
スマホ・GPS打刻で直行直帰の現場から入力できるか
直行直帰が多い建設業では、現場から勤怠を記録できる仕組みがあると給与計算の起点が整います。スマートフォンのアプリやブラウザから打刻でき、位置情報(GPS)で打刻場所を記録できる機能があれば、どの現場に入ったかの確認にも役立ちます。
自社に勤怠機能がある製品ならその打刻データをそのまま給与へ、外部の勤怠システムを使う場合はそのデータを取り込めるかを、前述の現場運用のパターンとあわせて見ておくとよいでしょう。
料金・対応規模、法改正の自動対応があるか
料金体系は、初期費用の有無や、従業員数・利用人数に応じた月額課金など製品ごとに異なります。自社の従業員規模で月々いくらになるかを試算し、現場作業員の増減に合わせて料金が変動するかも見ておきましょう。
あわせて、税制改正や社会保険料率の変更、年末調整の様式変更などに、ソフト側のアップデートで自動的に追随してくれるかも重要な選定軸です。法改正への対応をソフトに任せられれば、担当者が制度変更を都度確認して設定し直す負担を軽減できます。
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【比較表】建設業向け給与計算ソフトを実装可否で比較
ここからは、自社の課題や要件に合わせた客観的な比較・選定ができるよう、建設業向けに対応できる主要9製品を、建設業の給与計算で求められる要件ごとに整理してご紹介します。手当の自由設定や多様な雇用形態への対応、スマホ・GPS打刻、勤怠連携の型、工事現場別の労務費集計といった項目を横並びで比較できます。
| サービス名 | 弥生給与 Next | freee人事労務 | マネーフォワード クラウド給与 | ジョブカン給与計算 | KING OF TIME 給与 | ジンジャー給与 | 給与奉行クラウド | PCAクラウド 給与 | Socia給与システム |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 現場手当の自由設定 | ● | △スタンダード以上(下位プラン不可) | ● | △任意手当の追加は明示なし | △任意手当の追加は明示なし | ● | △任意手当の追加は明示なし | ● | △項目の任意設定はあり |
| 多様な雇用形態への対応 | △日給月給の明示なし | △日給月給の明示なし | △日給月給の明示なし | △日給月給の明示なし | △日給月給の明示なし | ●雇用区分ごとに計算式設定 | △日給月給の明示なし | ●多様な給与体系に対応 | ●多様な雇用形態・日額表に対応 |
| スマホ・GPS打刻/直行直帰 | △スマホ打刻可・GPSは明示なし | △スタンダード以上で打刻・GPSは明示なし | △外部の勤怠システムに依存 | △スマホ打刻可・GPSは明示なし | △スマホ打刻可・GPSは明示なし | △スマホ打刻可・GPSは明示なし | △外部の勤怠システムに依存 | △外部の勤怠システムに依存 | △モバイル打刻可・GPSは明示なし |
| 勤怠連携の型 | 自社勤怠で一気通貫 (弥生勤怠 Next) | 自社勤怠で一気通貫 (スタンダード以上で打刻内蔵) | 外部連携が中心 (API・CSVで20種類以上) | 自社勤怠で一気通貫 (ジョブカン勤怠管理とAPI連携) | 自社勤怠で一気通貫 (勤怠管理の契約が前提) | 自社勤怠で一気通貫 (ジンジャー勤怠と連携) | 外部連携 (API・CSV/自社勤怠は別製品) | 外部連携 (自社勤怠なし・API/CSV) | 自社就業と連動 (外部勤怠はCSV取込) |
| 工事現場別の労務費集計 | △会計連携で対応の余地 | △会計連携で対応の余地 | △会計連携で対応の余地 | △公式に明示なし | △公式に明示なし | △公式に明示なし | △連携で対応の余地 | △会計連携で対応の余地 | △自由集計はあり |
| 法改正の自動対応 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 料金(初期・月額) | 初期0円 月1,700〜7,000円(税抜・年契約) | 初期0円 月2,000円〜(5名分・年払・税抜) | 初期0円 月2,480円〜(ひとり法人・年払・税抜) | 初期費用の記載なし 有料 月400円/人〜(税抜・最低2,000円)/5名まで無料 | 初期0円 月330円/人(税込・勤怠管理の契約が前提) | 要問い合わせ (料金は公式非公開) | 初期0〜70,000円 月5,500円〜(規模別5プラン・税抜) | 初期費用の記載なし クラウド月16,200円〜/サブスク月3,900円〜(税抜) | 要問い合わせ (料金は公式非公開) |
| 対象規模 | 〜300名未満の中小企業 | 小規模〜(5名〜の従量課金) | 1名〜大企業(51名以上は個別見積) | 小規模〜大企業(5名以下無料・500名以上は要問い合わせ) | 1名〜(規模の明示なし) | 規模の明示なし(要問い合わせ) | 20名〜1,000名(規模別5プラン) | 中小〜中堅企業 | 複数事業所に対応(規模の明示なし) |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※表の見方:●は公式情報で対応を確認できた項目、△は給与計算ソフト単体での標準対応を公式に確認できず、任意設定・プラン依存・外部連携が前提となる項目です。実際の機能搭載の有無や提供形態(標準・オプション等)は各社情報をご確認ください。
表を見ると、「工事現場別の労務費集計」と「スマホ・GPS打刻/直行直帰」は9製品すべてが△になっています。これは、この2つが給与計算ソフト単体で完結することは少なく、勤怠管理システムや工事原価管理システムと連携して満たすのが建設業の実務だからです。このように、これらの要件は給与ソフトに標準搭載されているかではなく、自社の勤怠・原価管理の仕組みとどうつなぐかで決まります。
そのため製品選びでは、直行直帰の打刻から給与まで自社勤怠で一気通貫に賄うか、既存の勤怠・原価システムを残して外部連携で賄うかという「勤怠連携の型」をまず軸に据え、そのうえで手当の自由設定・雇用形態への対応・料金・対象規模で絞り込むのが現実的です。以下の個別紹介では、各製品がこの型のどちらに当たるかとあわせて、建設業の給与計算での使いどころを見ていきます。
建設業向け給与計算ソフトおすすめ9選(サービス個別紹介)
ここからは、建設業の給与計算に対応できる9製品を1つずつ紹介します。いずれも建設業専用の製品ではなく、手当の自由設定や勤怠連携によって建設業の要件に対応できる汎用の給与計算ソフトです。各製品の手当設定の柔軟さ、勤怠の集め方、多様な雇用形態への対応、料金を、自社の現場運用に照らして読み進めてください。
1. 弥生給与 Next(弥生株式会社)

会計ソフトで広く知られる弥生株式会社が提供する、クラウド型の給与計算ソフトです。給与・賞与計算やWeb給与明細の配信に加え、勤怠管理(弥生勤怠 Next)・労務管理(弥生労務 Next)とプランの範囲内で連携でき、300名未満の中小企業を主な対象としています。
勤怠モジュールはヒューマンテクノロジーズの「KING OF TIME」、労務モジュールはエフアンドエムの「オフィスステーション 労務」をそれぞれOEM提供する形で給与計算と組み合わせます。エントリー以上のプランで勤怠、ベーシック以上で労務が連携対象となり、勤怠から給与までを1つの契約体系にまとめたい企業に向く構成です。
料金は年契約でエントリーの年額20,400円からベーシックプラスの84,000円まで(税抜、月あたり1,700円〜7,000円換算)、初期費用は0円です。給与明細の支給項目は追加・カスタマイズができるため、現場ごとの手当も給与規程に合わせて設定できます。初回申込に限り最大2か月の無料体験が用意されています。
2. freee人事労務(フリー株式会社)

クラウド会計ソフト「freee会計」を手がけるフリー株式会社が提供する、労務管理・給与計算ソフトです。勤怠管理・給与計算・年末調整・入社手続きなど、毎月・毎年発生する労務事務を1つのシステムに集約する設計で、freee会計との給与仕訳連携にも対応します。
スタンダード・アドバンスの両プランでは勤怠打刻機能を内蔵しており、別途勤怠システムを契約せずに打刻から給与計算までを完結させる構成を選べます。ただし変動手当などを扱うカスタム項目はスタンダードプラン以上(1項目、アドバンスは複数)で対応し、下位のミニマム・スタータープランでは利用できません。現場ごとに手当が変わる建設業では、対応プランを確認しておく必要があります。
料金は5名分を最低単位とし、ミニマムプランで月額2,000円(年払い・税抜)、6名目以降は1名ごとに400円〜が加算される従量制です。初期費用は0円で、恒久的な無料プランはなく、はじめの1か月間の無料お試しが用意されています。
3. マネーフォワード クラウド給与(株式会社マネーフォワード)

既存の勤怠管理システムを残したまま給与計算だけを切り替えたい企業に向くのが、株式会社マネーフォワードのクラウド給与です。API連携とCSVインポートを合わせて20種類以上の外部勤怠管理システムに対応し、現場で定着した仕組みを変えずに勤怠データを取り込めます。
同社の会計・勤怠・人事管理などマネーフォワード クラウドシリーズともデータ連携し、勤怠から給与、会計までの転記作業を削減できます。給与・賞与計算では支給・控除項目を独自に設定でき、企業独自の計算式にも対応するため、現場ごとに変わる手当の計算も組み込めます。
料金は事業規模別に分かれ、利用者4名以上向けのビジネスプランで年払い月額6,480円(税抜)から、6名目以降は1名あたり300円が加算されます。初期費用は0円、51名以上は個別見積もりです。1か月の無料トライアルで機能を試せます。
4. ジョブカン給与計算(株式会社DONUTS)

従業員5名以下であれば無料プランを期限なく使い続けられる点が、株式会社DONUTSのジョブカン給与計算の特徴です。勤怠管理・労務管理などを展開する「ジョブカン」シリーズの給与計算ソフトで、月例給与・賞与の自動計算やWeb給与明細・源泉徴収票の配布に対応します。
有料プランは1ユーザーあたり月額400円(税抜、最低利用料金2,000円)で、年末調整やマイナンバー管理を含む機能を定額で利用できます。ただし無料プランは従業員5名までで、年末調整やシリーズ間の連携、チャットサポートは有料プランが前提となります。
同社の「ジョブカン勤怠管理」「ジョブカン労務HR」とAPI連携でき、勤怠データの自動取り込みや年末調整の情報連携が可能です(連携は有料プランが対象)。勤怠から給与までを同じシリーズでそろえたい企業に向く構成です。
5. KING OF TIME 給与(株式会社ヒューマンテクノロジーズ)

勤怠管理システム「KING OF TIME」を提供する株式会社ヒューマンテクノロジーズが、その勤怠管理の拡張機能として提供するクラウド給与計算システムです。利用にはKING OF TIME 勤怠管理への登録が前提となり、給与機能を単体で契約することはできません。
勤怠管理・人事労務・給与計算をWebAPIで自動連携し、打刻から給与計算・賞与計算・年末調整までを二重入力なしで扱えます。料金は1人あたり月額300円(税込330円)のワンプライスで、KING OF TIME 勤怠管理の契約があれば給与計算機能は追加料金なしで利用できます。
初期費用は0円、1名から利用でき、勤怠から給与までを1つのサービスに寄せたい企業に向きます。一方で、外部(他社)の勤怠管理システムからデータを取り込んで給与計算する機能は公式には確認できないため、勤怠を別システムで運用している場合は連携方法を確認しておくとよいでしょう。
6. ジンジャー給与(jinjer株式会社)

雇用区分ごとに複数の給与計算式を設定できる柔軟さを備えるのが、jinjer株式会社のジンジャー給与です。正社員・アルバイトなど区分ごとに計算パターンを作成でき、企業独自の手当や計算ロジックにも対応するため、雇用形態や手当が入り組む現場の給与計算に組み込みやすい設計です。
給与・賞与計算、Web給与明細の配信、年末調整、給与改定の遡及計算や社会保険の月額変更算定に対応し、同ブランドの「ジンジャー勤怠」「ジンジャー人事労務」と共通IDでデータ連携します。税制改正や保険料率の改定にも、追加費用なくシステム側で対応するとしています。
料金は「利用製品×利用人数」で決まる仕組みですが、初期費用・1名あたりの単価・最低利用料金は公開ページに明示がなく、資料請求または問い合わせで確認する形です。導入前に1か月の無料トライアルで操作感を試せます。
7. 給与奉行クラウド(株式会社オービックビジネスコンサルタント)

「奉行シリーズ」を展開する株式会社オービックビジネスコンサルタントが提供する、クラウド給与計算システムです。従業員20名までのiEから1,000名までのiS拡張まで規模に応じた5段階のプランが用意され、20名以下の小規模企業は月額5,500円から利用できます。
残業手当や通勤手当の計算、遅刻・早退・欠勤に応じた減額計算など、複雑になりがちな手当計算の自動化に対応します。賞与支払届・算定基礎届・月額変更届といった社会保険関連書類の電子申請も行えます。
勤怠管理は「奉行APIコネクトサービス」を介して、KING OF TIMEやジョブカン勤怠管理など公式ページに掲載された外部の勤怠システムと連携します(連携には別途利用料が必要な場合があります)。自社製の勤怠は別ブランド「奉行Edge 勤怠管理クラウド」として別料金で提供され、既存の勤怠を活かして給与計算を効率化したい企業に向きます。
8. PCAクラウド 給与(ピー・シー・エー株式会社)

1980年設立のピー・シー・エー株式会社が提供する、クラウド型の給与計算ソフト「PCAクラウド 給与」です。かつてのパッケージ版「PCA給与DX」は2024年3月末に新規販売を終了しており、現在はこのクラウド型と、サブスクリプション型の「PCAサブスク 給与」が後継として提供されています。
勤怠20・支給50・控除30という給与項目数を備え、多様な業種の給与体系に対応できる点が特徴です。社会保険はe-Govと直接連動して電子申請でき、算定基礎届・月額変更届の作成や年末調整も一気通貫で処理できます。
勤怠管理は自社製品を持たず、ジョブカン勤怠管理やKING OF TIMEなどの外部システムとAPI・CSVで連携する前提です。料金はクラウド標準版で月額16,200円(税抜)から、サブスク標準版で月額3,900円(税抜)からで、2か月の無料体験が用意されています。
9. Socia給与システム(株式会社エフエム)

1994年発売の人事給与システム「Socia」をクラウド化した、株式会社エフエムの給与計算モジュールです。人事・就業管理などと組み合わせた統合人事労務システム群の一部で、建設業に特化した製品ではなく、業種を問わず利用できる汎用システムとして提供されています。
役員・正社員・パート・アルバイトなど多様な雇用形態や、複数会社・複数事業所の給与を1システムで並行して計算できます。項目名称や計算ロジックは任意に設定でき、甲欄・乙欄・日額表にも対応するため、雇用区分が入り混じる給与計算に使えます。
勤怠は自社製の「Socia就業・申請」と連動し、Web打刻(PC・モバイル)やICカード打刻などに対応しますが、GPS打刻や直行直帰を想定した機能は公式サイトでは確認できません。外部の勤怠データはCSVで一括取り込みでき、料金は公式サイトに公開されておらず要問い合わせです。
建設業向け給与計算ソフト導入で解決できること
建設業向けの給与計算ソフトを導入すると、これまで手作業に頼っていた業務を建設業の実務に沿った形で効率化できます。まず、出面表やExcelで管理していた勤務実績と手当の集計を自動化でき、月末の締め業務にかかる時間を短縮できます。現場ごとに異なる手当や日給月給の控除計算も、設定したルールに沿って自動で処理されるため、計算ミスや転記ミスを減らせます。
担当者しか計算方法が分からないという属人化の解消も期待できます。給与規程に沿った計算ルールをソフト上に設定しておけば、担当者が代わっても同じ基準で計算を続けられ、引き継ぎの負担が軽くなります。工事現場別の労務費集計に対応した製品であれば、給与計算と同時に工事ごとの人件費を把握でき、工事原価管理や採算の見える化にもつながります。
さらに、勤怠と給与を結びつけて残業時間を正確に管理できるようになれば、2024年4月から建設業にも適用された時間外労働の上限規制への対応体制づくりにも役立ちます。給与明細の電子化やスマートフォンでの明細確認に対応する製品なら、現場の従業員へ明細を配布する手間も減らせます。
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導入・運用でつまずかないための注意点
給与計算ソフトを導入しても、自社の運用に合わせた準備を怠ると期待した効果が得られないことがあります。導入前に押さえておきたい点を整理します。
既存の勤怠・原価管理の仕組みと連携できるか事前に確認する
すでに勤怠管理システムや工事原価管理システムを使っている場合、給与計算ソフトとデータをやり取りできるかを導入前に確認します。連携がAPIによる自動取り込みか、CSVファイルの受け渡しかによって、運用の手間が変わります。連携の可否や方式を確かめないまま導入すると、結局はデータの二重入力が残り、効率化の効果が薄れてしまいます。
現場の職人が無理なく使える打刻・入力方法か確かめる
スマートフォン打刻や現場からの入力機能があっても、現場の職人が使いこなせなければ勤怠データが集まりません。操作が簡単か、通信環境の悪い現場でも記録できるかなど、実際に使う人の目線で確かめることが大切です。導入時に現場向けの説明や試用期間を設け、定着するまで運用をフォローすることも欠かせません。
一人親方・常用を給与計算の対象とするか(外注費との区分)を整理する
建設業では、一人親方や常用の作業員に支払う対価を、給与(雇用契約に基づく賃金)として扱うのか、外注費(請負契約に基づく報酬)として扱うのかが実務で問題になります。この区分は社会保険や源泉徴収の扱いにも影響するため、給与計算ソフトに登録する前に、誰を給与計算の対象とするかを社内で整理しておく必要があります。
国税庁の法令解釈通達は、大工・左官・とび職などが受ける報酬の所得区分について、次のように示しています。
請負契約又はこれに準ずる契約に基づく業務の遂行ないし役務の提供の対価は事業所得に該当する。また、雇用契約又はこれに準ずる契約に基づく役務の提供の対価は、事業所得に該当せず、給与所得に該当する。(中略)その区分が明らかでないときは、(中略)総合勘案して判定するものとする。
出典:大工、左官、とび職等の受ける報酬に係る所得税の取扱いについて(法令解釈通達)|国税庁
このように、給与か外注費かは契約書の名称ではなく、作業の代替性や時間的拘束、指揮監督の有無といった働き方の実態を総合的に見て判断されます。労働法上の「労働者」にあたるかどうかも、契約形式によらず指揮監督下の労働か・報酬が労務への対償かという実態(使用従属性)で判断される点は共通です。判断に迷う場合は、社会保険労務士や税理士など専門家に相談したうえで運用ルールを決めると安全です。
出典・参考資料(2件)
建設業の2024年問題・法令対応と給与計算ソフト
建設業の給与計算ソフトを選ぶうえで、時間外労働の上限規制への対応は避けて通れません。いわゆる「2024年問題」として、建設業にも時間外労働の上限が適用されるようになったためです。厚生労働省は、建設業の時間外労働の上限規制について次のように説明しています。
時間外労働の上限規制の適用が5年間猶予されていました(中略)令和6(2024)年4月から適用されています
出典:建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制|厚生労働省
時間外労働の上限規制は、労働基準法第36条にもとづき、原則として月45時間・年360時間が限度とされています。臨時的な特別の事情があって労使で特別条項を結ぶ場合でも、年720時間以内、時間外労働と休日労働の合計が単月100時間未満・複数月平均80時間以内、月45時間を超えられるのは年6回までという上限が設けられています。
建設業ではこの規制の適用が5年間猶予されていましたが、労働基準法第139条による猶予が令和6年3月31日で終わり、翌日の2024年4月1日から適用が始まりました(災害時の復旧・復興事業には一部の上限が適用されない特例があります)。
これらの上限のうち、特別条項でも超えてはならない絶対的な上限に違反した場合には、労働基準法第119条により6月以下の拘禁刑または30万円以下の罰金が科される可能性があります。残業時間を正確に把握し、上限に近づいたら気づける体制を整えることが、建設業の労務管理では重要になっています。
給与計算ソフトを選ぶ際は、勤怠データと連携して時間外労働を集計し、上限に近づいた際にアラートで知らせる機能があるかを確認するとよいでしょう。また、年末調整や源泉徴収、社会保険料率の改定といった制度変更に、ソフト側のアップデートで自動的に対応してくれるかも重要です。
給与を支払う事業者は源泉徴収義務者として所得税を天引きして翌月10日までに納付する義務があり、こうした毎月・毎年の手続きを法令に沿って正確に処理できる点が、給与計算ソフトを導入する意義の一つといえます。
出典・参考資料(3件)
まとめ
建設業の給与計算は、日給月給や常用・一人親方が混在する雇用形態、現場ごとに変わる手当、直行直帰の勤怠、工事現場別の労務費集計といった業界固有の事情が重なり、手作業では負担が大きくなりがちです。
給与計算ソフトを選ぶときは、まず自社の現場運用が「勤怠から給与まで自社で完結させたい」のか「既存の勤怠・現場管理システムと連携させたい」のかを見極め、そのうえで手当の自由設定・多様な雇用形態への対応・スマホ打刻・工事労務費の集計・法改正への自動対応を、自社の要件に照らして確認するとよいでしょう。
本記事の比較表と診断ツールを使えば、これらの要件ごとに各製品の対応可否を見比べ、自社に合う候補を絞り込めます。気になる製品が見つかったら、資料を取り寄せて料金や機能の詳細を確認し、導入の検討を進めてください。
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よくある質問(FAQ)
Q. 建設業向け給与計算ソフトとは何ですか?
A. 建設業向け給与計算ソフトとは、日給月給や現場ごとの手当、直行直帰の勤怠、工事現場別の労務費集計といった建設業特有の事情に対応して給与を計算できる給与計算ソフトのことです。
従業員の勤務実績をもとに給与額を算出し、給与明細の発行・年末調整・社会保険や税の手続きまでを担う点は一般の給与計算ソフトと同じですが、建設業では雇用形態や手当が複雑なため、これらを柔軟に設定・自動計算できるかが選定の分かれ目になります。
Q. 建設業向け給与計算ソフトは日給月給や日雇いの給与計算もできますか?
A. 建設業向け給与計算ソフトの多くは、月給制の正社員に加え、日給月給制・時給制・常用など複数の給与体系を1つのソフトで並行して計算できます。日給月給制は欠勤・遅刻に応じた控除の計算が月給制と異なるため、従業員ごとに給与体系を切り替えられるか、締め日や支払サイクルの違いを扱えるかを確認しておくと、混在する雇用形態をまとめて処理できます。
Q. 危険手当や寒冷地手当など現場ごとに変わる手当も計算できますか?
A. 手当項目を自由に追加し支給額や計算式を設定できる製品であれば、危険作業手当・高所手当・寒冷地手当・出張宿泊手当・車両手当など現場ごとに変わる手当も、自社の給与規程に合わせて計算できます。製品側にあらかじめ建設業の手当が用意されていなくても、任意の手当項目を作成して計算ルールを組めるかがポイントです。
設定できる手当の数に上限がある製品や、日額・現場単位での支給に別途設定が要る製品もあるため、無料トライアルなどで実際に自社の手当を登録して確かめると確実です。
Q. 直行直帰が多い職人の勤怠はどうやって集めればよいですか?
A. スマートフォンのアプリやブラウザから打刻でき、位置情報(GPS)で打刻場所を記録できる勤怠機能を使えば、直行直帰の職人も現場から出退勤を記録できます。給与計算ソフト自体に勤怠機能がある製品ならその打刻データがそのまま給与計算へ流れ、外部の勤怠システムを使う場合はそのデータを取り込めるかを確認します。GPSで打刻場所が残れば、どの現場に入ったかの確認にも役立ちます。
Q. スマートフォンを持っていない職人がいる場合はどう打刻すればよいですか?
A. ICカード打刻や、現場に1台タブレットを置いて全員がそこで打刻する運用に対応した製品を選べば、スマートフォンを持たない職人でも勤怠を記録できます。打刻手段が豊富な勤怠システムなら、スマホ・ICカード・タブレットを人によって使い分けられます。現場の年齢層や通信環境に合わせて、無理なく続けられる打刻方法があるかを試用期間などで確かめておくとよいでしょう。
Q. 工事現場別・工番別の労務費(人件費)を集計できますか?
A. 従業員一人ひとりの勤務実績を工事現場別・工番別に按分して集計できる製品なら、給与計算と同時に、どの工事にいくらの労務費がかかったかを把握できます。工事原価管理システムや工事管理システムとの連携で実現する製品もあるため、自社の原価管理の仕組みと組み合わせて確認します。工事別の採算管理まで見据えるなら、この集計機能の有無が重要な選定軸になります。
Q. すでに使っている勤怠管理システムと連携できますか?
A. 勤怠データをAPIやCSVで取り込める給与計算ソフトを選べば、現場で定着している既存の勤怠管理システムを変えずに、給与計算だけを効率化できます。連携がAPIによる自動取り込みか、CSVファイルの受け渡しかで運用の手間が変わります。API連携やCSVインポートで多数の外部勤怠システムに対応する製品もあるため、自社が使っているシステムと連携できるかを導入前に必ず確認しましょう。
Q. 一人親方や常用に払う対価は給与計算の対象にすべきですか?
A. 一人親方や常用に払う対価は、雇用契約に基づく賃金なら給与、請負契約に基づく報酬なら外注費として扱い、給与計算の対象にするかどうかは働き方の実態で判断します。国税庁の法令解釈通達では、区分が明らかでないときは作業の代替性・時間的拘束・指揮監督の有無などを総合勘案して判定するとされています。
給与か外注費かは社会保険や源泉徴収の扱いにも影響するため、誰を給与計算の対象とするかを社内で整理し、判断に迷う場合は社会保険労務士や税理士に相談すると安全です。
出典・参考資料(2件)
Q. 建設業の2024年問題(時間外労働の上限規制)に給与計算ソフトで対応できますか?
A. 勤怠データと連携して時間外労働を集計し、上限に近づいた際にアラートで知らせる機能を持つ製品を選べば、2024年問題への労働時間管理と給与への反映を一体で行えます。
建設業では時間外労働の上限規制の適用が5年間猶予されていましたが、2024年4月1日から適用が始まりました。特別条項を結んでも超えられない上限(時間外労働と休日労働の合計で単月100時間未満・複数月平均80時間以内など)に違反すると罰則の対象になり得るため、残業時間を正確に把握し、上限に近づいたら気づける体制づくりが製品選びでも重要になります。
出典・参考資料(1件)
Q. 建設業に特化したソフトと汎用の給与計算ソフトのどちらを選べばよいですか?
A. 給与計算に限れば、建設業だけに特化した製品は多くなく、実際には汎用のクラウド給与を手当の自由設定や勤怠・原価システムとの連携で建設業向けに使うのが一般的です。工事現場別の労務費集計や出面管理まで一体で行いたい場合は、給与ソフト単体ではなく建設業向けの原価管理・勤怠システムと組み合わせて運用します。
自社の現場運用(直行直帰の有無・既存の勤怠システムの有無・雇用形態の構成)に照らして、本記事の診断ツールで合う製品を絞り込むとよいでしょう。
Q. 建設業向け給与計算ソフトの料金相場はどのくらいですか?
A. クラウド型の給与計算ソフトは初期費用0円・月額数千円程度から始められる製品が中心で、従業員数や利用人数に応じて月額が増える従量制が一般的です。本記事で紹介した製品にも、月額数千円台から利用できるものや、従業員5名以下なら無料で使えるものがあります。現場作業員の増減で料金がどう変わるか、自社の規模で月々いくらになるかを試算して比べるとよいでしょう。
Q. 法改正や社会保険料率の変更に自動で対応してくれますか?
A. クラウド型の給与計算ソフトの多くは、税制改正・社会保険料率の変更・年末調整の様式変更などに、ソフト側のアップデートで自動的に追随します。法改正への対応をソフトに任せられれば、担当者が制度変更を都度確認して設定し直す負担を軽減できます。自動対応の範囲や追加費用の有無は製品によって異なるため、契約前に確認しておくと安心です。
Q. 数名規模の小さな会社でも導入できますか?無料で使えるソフトはありますか?
A. 1名から利用できる製品や、従業員5名以下なら無料プランを使える製品もあり、数名規模の建設会社でも導入できます。たとえば従業員5名以下なら無料プランを期限なく使い続けられる製品もあるなど、小規模から始められる選択肢があります。ただし無料プランは年末調整やシリーズ連携などに制限がある場合が多いため、自社に必要な機能が使えるかを確認したうえで選びましょう。
Q. パソコン操作が苦手な現場の従業員でも使えますか?
A. スマートフォンのアプリやブラウザで打刻・明細確認ができ、画面がシンプルな製品を選べば、パソコン操作が苦手な現場の従業員でも無理なく使えます。現場で勤怠が集まらなければ給与計算そのものが始まらないため、実際に使う職人の目線で、操作が簡単か・通信環境の悪い現場でも記録できるかを確かめます。導入時に現場向けの説明や試用期間を設け、定着するまでフォローすることも欠かせません。
Q. 出面表やExcelでの手作業から給与計算ソフトへ移行できますか?
A. 出面表やExcelで管理していた勤務実績・手当の集計を給与計算ソフトに置き換えれば、月末の締め業務を自動化し、計算ミスや属人化を減らせます。移行にあたっては、現場ごとの手当や日給月給の控除ルールをソフト上に設定し、既存の勤怠・原価管理のデータを取り込めるかを事前に確認します。
担当者しか計算方法が分からない状態も、計算ルールをソフトに登録しておけば、担当者が代わっても同じ基準で計算を続けられ、引き継ぎの負担が軽くなります。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
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