毎月末になると、印刷した請求書を1枚ずつ三つ折りにして封入し、宛名を貼って切手を貼り、投函する。数十通ならまだしも、取引先が増えるほどこの作業は膨らみ、担当者の残業や月初の出社を必要とさせます。上司からは「郵送そのものを見直せないか」と言われ、電子化を検討するものの、取引先の一部には「請求書は紙で送ってほしい」と譲らないところが残ります。
そこで手段として上がってくるのが「請求書の郵送代行」です。データを渡すだけで印刷・封入・宛名貼付・切手貼付・投函までを外部が代わりに行うため、電子化を100%に振り切らなくても、紙で送る取引先にだけ郵送を外注できます。とはいえ、実際にどのサービスに頼めて、1通いくらで、依頼から何日で相手先に届くのかは、公式ページを1社ずつ開かない限りなかなか見えてきません。
本記事では、請求書の郵送代行に対応する主要サービスを1通あたりの料金と依頼フローで整理します。サービス候補と単価の一覧、単発型と差し込み型の違い、料金相場と費用を左右する要素、選び方のポイントまで、経理・請求担当者が稟議に持ち込める形でまとめました。取引先ごとに紙と電子を切り替えたい企業が、自社に合う運用を組み立てるための材料としてご活用ください。
目次
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請求書の郵送代行とは
請求書の郵送代行とは、自社で行っている請求書の印刷・封入・宛名貼付・切手貼付・投函までの一連の作業を、データを渡すだけで外部が代行するサービスです。作成した請求書のPDFやCSVをアップロードし、宛先の情報とあわせて依頼するだけで、代行事業者が指定の用紙に印刷し、封筒に封入して発送してくれます。担当者が印刷機の前で三つ折りに折り、切手を貼って郵便ポストへ持ち込む工程が丸ごと不要になります。
代行の対象範囲はサービスによって少しずつ違いますが、いずれも「印刷・封入・投函までをまとめて外に出せる」点は共通しています。宛名データは取引先マスタや会計・請求システムから連携できる場合もあれば、CSVで個別にアップロードする場合もあり、依頼のスタイルは大きく分けて後述する「単発型」と「差し込み型」の2種類に分かれます。
出典・参考資料(2件)
請求書郵送代行サービスと1通あたりの料金相場
ここからは、実際に依頼できる代表的な郵送代行サービスを1通あたりの料金と料金体系タイプで並べて紹介します。単発で1通から投げられる「単発型」と、請求書発行システムに付帯して取引先ごとに紙・メール・Webを切り替えられる「差し込み型」を横断的に比較できるようにしました。公開されている実額はそのまま記載し、料金が非公開のサービスは「要問い合わせ」と示しています。
| サービス名 | 請求管理ロボ | Bill One | マネーフォワード クラウドインボイス | 楽楽明細 | バクラク請求書発行 | invox発行請求書 | @Tovas | 奉行Edge 発行請求書DXクラウド | 日本郵便 Webレター |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 提供会社 | 株式会社ROBOT PAYMENT | Sansan株式会社 | 株式会社マネーフォワード | 株式会社ラクス | 株式会社LayerX | 株式会社invox | コクヨ株式会社 | 株式会社オービックビジネスコンサルタント | 日本郵便株式会社 |
| 料金形態 | 差し込み型(オプション) | 差し込み型(一括発行に付帯) | 差し込み型(オプション) | 差し込み型(都度発行対応) | 差し込み型(月額に付帯) | 差し込み型(枚数別料金) | 差し込み型(初期+月額+従量) | 差し込み型(オプション) | 単発型(都度課金) |
| 初期費用 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 120,000円 | 要問い合わせ | 0円(登録無料) |
| 月額費用 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 発行件数に応じた月額 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 12,000円+通数従量 | 要問い合わせ | 0円 |
| 1通あたり | 150円 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 198円〜 | 180円〜 | 160円〜(1〜6枚時) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 料金後納・カード払い(都度課金) |
| 単発利用 | × | × | × | ● | × | ● | ● | × | ● |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | 公式資料を見る | 公式資料を見る | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※ 各社の料金・仕様は2026年8月時点の公式ページ記載に基づきます。最新情報は各サービスの資料または公式ページをご確認ください。
1通あたりの単価は、差し込み型の公開分で150〜200円のレンジに収まる傾向があります。単発型のWebレターは料金後納またはクレジットカードで都度課金する仕組みで、月額基本料はかからず必要なときだけ利用できます。
Webレターの1通あたり料金は、文面・宛名の印刷から封入・郵送までを含む包括料金です。日本郵便の公式料金では白黒が1通129円(1ページ目、以降1ページ6円)から、カラーが1通190円(同67円)からで、固定の月額を持たず送付枚数に応じて課金されるため、月数通程度の少量利用ではコストを抑えやすい構成です。
契約前提の差し込み型と都度利用の単発型では料金の考え方が異なるため、まず自社の月次の郵送通数と、恒常的な運用か例外的な単発か、どちらに軸足があるかを整理するとサービスを絞り込みやすくなります。
出典・参考資料(4件)
- 参考資料:請求書の郵送代行サービス|楽楽明細
- 参考資料:請求書を郵送(代行)で送付する|invox発行請求書
- 参考資料:書類の郵送代行|バクラク請求書発行
- 参考資料:請求書発行代行サービス(郵送機能)|@Tovas
郵送代行サービスの2タイプ(単発型・差し込み型)
比較表で並べたサービスは、依頼のスタイルで大きく「単発型」と「差し込み型」の2タイプに分かれます。取引先ごとに紙と電子を混在させたい企業と、単発の郵送だけ外に出したい企業では、選ぶべきタイプが変わります。
単発型(1通から投げられるWebレター型)
単発型は、必要なときだけ請求書のデータをアップロードして郵送を依頼する形式です。日本郵便のWebレターが代表例で、月額基本料や契約は不要で、Webゆうびんの登録さえ済ませておけば1通からでも投函できます。作成済みのWord・PDFファイルをアップロードし、宛名をCSVで一括投入すれば、A4三つ折りの専用封筒で相手先に届きます。料金は後納契約またはクレジットカード払いで都度精算します。
単発型が向くのは、月の郵送通数が少なく発行システムを常時稼働させる必要がない企業や、電子化がほぼ完了していて例外的に紙で送る取引先が数社だけ残っているケースです。取引先マスタとの自動連携はないため、宛先情報を都度用意する手間はかかりますが、契約・月額のランニングコストが発生しないため、単発ニーズには柔軟に応えられます。
差し込み型(請求書発行システム付帯の郵送代行)
差し込み型は、請求書発行システムやクラウド請求書サービスに付帯する形で提供されている郵送代行です。マネーフォワード クラウドインボイス・バクラク・楽楽明細・@Tovas・invox発行請求書・請求管理ロボなどが該当します。
請求書のデータを発行システムに入れておくと、取引先ごとに設定した送付方法(紙の郵送・メール・Web閲覧)に応じて自動で振り分けられ、紙に該当する取引先の分だけ代行事業者へ渡って印刷・封入・投函されます。
差し込み型が向くのは、電子化を進めつつ紙で送る取引先が一定数残る企業です。取引先ごとに送付方法を設定しておけば、担当者は毎月ワンクリックで一括送付するだけで、電子と紙が混在した状態のまま運用が回ります。恒常的な運用に組み込む形になるため、契約後は月額または通数従量の料金がかかります。
出典・参考資料(2件)
- 参考資料:Webレター請求書発送|日本郵便
- 参考資料:マネーフォワード クラウドインボイス|マネーフォワード
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料金相場と費用を左右する要素
郵送代行の料金相場は、公開情報が揃っているサービスと解説記事の記載を突き合わせると、おおよそのレンジが見えてきます。ただし総額は月次の通数だけでは決まらず、ページ数や印刷仕様、締め時間の縛りなど複数の要素で動きます。自社の月枚数と要件を当てはめて試算する際は、以下の目安を出発点にしてください。
1通あたり・月額・初期費用の一般的なレンジ
差し込み型の郵送代行の料金は、1通あたり150〜200円が一つの目安になります。月額は3万円以内に収まる中小向けのプランから、@Tovasのように初期120,000円+月額12,000円+通数従量で組むサービスまであります。
初期費用は0円〜10万円程度のレンジで、契約時にまとまった費用がかかるサービスと、月額のみでスタートできるサービスに分かれます。単発型のWebレターは月額・初期費用ともに0円で、送付する分だけの料金が都度発生します。
出典・参考資料(1件)
- 参考資料:請求書の郵送代行とは?メリット・デメリット、おすすめサービスを紹介|マネーフォワード クラウド(初期0〜10万円/月額3万円以内/1枚150〜200円のレンジ)
費用を左右する要素(ページ数・印刷仕様・オプション)
実際の総額は、以下のような要素で動きます。稟議で費用を試算するときは、単純に「1通あたり単価×月枚数」だけでなく、これらの要素を加味した実額を出しておくと、導入後のズレを抑えやすくなります。
- 1通あたりのページ数:明細が複数枚に及ぶ請求書は、追加ページごとに料金が加算される場合があります。invox発行請求書では白黒12円・カラー30円のページ料金が公開されており、ページ数が多いほど1通あたりの単価が押し上がります。
- 白黒印刷とカラー印刷:ロゴをカラーで印刷したい場合はカラー料金が加算されます。社判のみで黒基調のフォーマットなら白黒で足りるケースも多いため、社内テンプレートの色設計から見直せる余地があります。
- 速達・簡易書留などの発送オプション:通常郵便でなく速達で送りたい月末締めの請求書があるかどうかで料金が変わります。単発型のWebレターは「Web速達」に対応しています。
- 同封物の有無:請求書に加えて挨拶状や振込用紙を同封する場合は、封入枚数連動の料金体系のサービスでは加算されます。バクラクは同封対応、奉行Edgeは請求書以外(納品書・支払通知書等)の同送に対応しています。
- 締め時間:当日発送に間に合う締め時間は各社で異なり、これを超えると翌営業日発送になります。締め時間に間に合わせるための社内スケジュールが厳しくなると、実質的な運用工数がかさむため、要件確認の1軸に含めるのが安全です。
出典・参考資料(2件)
- 参考資料:請求書を郵送(代行)で送付する|invox発行請求書(ページ料金・締め時間)
- 参考資料:書類の郵送代行|バクラク請求書発行(封入枚数連動・締め時間)
郵送代行の依頼フローと到着までの日数
ここからは、実際に郵送代行を依頼してから相手先に届くまでの流れを、差し込み型と単発型それぞれで見ていきます。月末締めの請求書を月初何営業日までに届けるか、というスケジュールに乗るかどうかは、締め時間と発送〜到着日数が鍵を握ります。
差し込み型(発行システム付帯)の依頼フロー
差し込み型では、請求書発行システム側にすでに登録されている取引先マスタと請求データを土台に、担当者は送付ボタンを押すだけで郵送依頼が確定します。
invox発行請求書は18時30分までの送付指示で翌営業日発送、発送後2〜4日程度で着荷します。バクラク請求書発行も当日18時30分締めで翌営業日発送・最短3営業日で到着する運用です。楽楽明細は1日1通からでも都度発行でき、月末にまとめず随時発行するスタイルにも対応します。
いずれも、宛先マスタや請求書テンプレートを事前に整えておけば、担当者の作業時間は「送付ボタンを押す前の内容確認」に集約されます。月末〆で数百通の請求書を一気に送る運用でも、印刷・封入・切手貼付・投函の物理作業がなくなるため、締め日から発送までのリードタイムを短縮しやすくなります。
出典・参考資料(3件)
- 参考資料:請求書を郵送(代行)で送付する|invox発行請求書
- 参考資料:書類の郵送代行|バクラク請求書発行
- 参考資料:請求書の郵送代行サービス|楽楽明細
単発型(Webレター)の依頼フロー
単発型の日本郵便Webレターは、次の5ステップで依頼が完結します。契約や月額の縛りがなく、必要なときにその都度使える点が最大の特徴です。
- Webゆうびんに登録(無料)
- 作成済みのWord・PDFファイルをアップロード
- 宛名を入力(CSVによる一括投入も可能)
- 決済方法を選択(料金後納契約またはクレジットカード払い)
- A4三つ折り専用封筒で配達
Web速達に対応しているため、急ぎの請求書だけを速達で送るといった使い分けもできます。1通からの都度依頼になるため、月に数通程度の限定的な用途には向きますが、月末に数十通〜数百通を一気に送る恒常的な運用では、宛先を毎月アップロードし直す手間がボトルネックになる可能性があります。
出典・参考資料(1件)
- 参考資料:Webレター請求書発送|日本郵便(利用フロー記載)
郵送代行を導入するメリットと注意点
郵送代行を導入することで得られるものと、事前に把握しておきたい制約があります。両面を並べて理解することで、稟議や社内説明での説得力が高まります。
導入で得られるメリット
印刷・封入・投函の工数がまとめて外に出せます。担当者が数百通の請求書に切手を貼る作業や、月末月初だけ郵送のために出社する属人化が解消されます。
ヤマトシステム開発の帳票Web配信サービスでは金融業のユーザーでコスト40%削減、楽楽明細では発行工数96%削減の事例が公表されています。マネーフォワード クラウドインボイスも、船井総研デジタルで請求書発行コスト30%削減、奈良機械製作所で月間33時間以上の郵送業務削減が報告されています。
宛名ミスや切手不足による発送事故のリスクも下がります。宛名データはシステム上のマスタから連携されるため、封筒の宛名貼り違えや切手の額面ミスといったヒューマンエラーが構造的に減ります。テレワークで請求担当が出社できない月末にも、郵送のためだけの出社を止められる点は、業務継続の観点でも意味を持ちます。
出典・参考資料(3件)
導入前に把握したい注意点
締め時間を過ぎた急な差し替えには対応しづらくなります。多くの差し込み型サービスは当日18時30分などの締め時間を設定しており、それを超えて発送指示を修正しようとすると翌営業日以降の対応になります。月末ぎりぎりに請求書内容を差し替える運用が多い場合は、社内の締めスケジュールを事前に前倒しする必要があります。
費用は継続的に発生します。差し込み型は月額または通数従量の料金がかかるため、自社で印刷・封入していたときのコスト(用紙・切手・人件費)と比較して、削減効果が出るかを試算しておくことが重要です。単発型のWebレターは月額こそかかりませんが、都度課金のため月100通を超えるような恒常的な運用ではコストが積み上がります。
電子化された取引先には別途送付が必要になります。差し込み型は電子メールやWeb閲覧の送付方法にも対応しますが、電子送付を選ぶ取引先には代行事業者を経由しない別ルートで請求書が届く形になるため、送付方法ごとの管理を発行システム側で整理しておく前提になります。
郵送代行サービスの選び方(比較ポイント)
候補が絞り込めてきたら、以下の5つの観点で自社に合うかを確認します。それぞれの観点が実務でなぜ効くかを踏まえると、稟議での説明もしやすくなります。
既存の請求書発行システム・会計ソフトと連携できるか
取引先マスタや請求データの入力を二重に行わないためには、既存の請求書発行システムや会計ソフトと連携できるサービスを選ぶことが重要です。差し込み型のサービスの多くはCSVインポートやAPI連携に対応していますが、自社が使っている会計ソフトの科目マスタや、販売管理システムの取引先マスタとの連携仕様は、資料請求・無料デモの場で具体的に確認するのが確実です。
電子化と郵送のハイブリッド運用ができるか
取引先の一部にだけ紙で送る運用を続けるなら、宛先ごとに送付方法(紙の郵送・メール・Web閲覧)を自動で振り分ける機能が欠かせません。マネーフォワード クラウドインボイスやバクラク請求書発行、楽楽明細、@Tovas、invox発行請求書、奉行Edge 発行請求書DXクラウドは、いずれもこの仕組みに対応しています。
電子化を進めながらも、紙で送る取引先が新たに発生したときにマスタ設定を切り替えるだけで対応できる状態を目指すと、運用のブレが小さくなります。
セキュリティ体制は信頼できるか
請求書には取引先の企業名・住所・請求金額といった機微な情報が含まれるため、代行事業者のセキュリティ体制は選定の重要な観点です。プライバシーマーク・ISMS(ISO/IEC 27001)などの第三者認証の取得状況、電子帳簿保存法への対応(タイムスタンプ自動付与やJIIMA認証の有無)を公式ページで確認します。
たとえば奉行Edge 発行請求書DXクラウドは、電子帳簿保存法への対応(タイムスタンプ自動付与)を公式に明示しています。
締め時間と依頼から着荷までの日数が自社の月次に合うか
締め時間と発送〜到着日数は、社内の月次スケジュールに直接影響します。当日発送に間に合う締め時間が18時30分か、17時か、正午かで、経理担当者が請求書内容の最終確認に使える時間の余裕が変わります。相手先に何営業日で着荷するかも、月初何日までに届ける必要があるかとセットで見ておくと、社内の締め日の再設計まで含めた検討ができます。
1通からの単発利用に対応しているか
月に数通だけの限定的な用途、あるいは差し込み型を導入したあとにも発生する例外的な単発ケースを想定するなら、1通から都度依頼できるサービスかどうかも確認します。楽楽明細は1日1通から、invox発行請求書は1〜6枚単位の少ロット、@Tovasは1枚から対応しています。日本郵便Webレターは契約なしで単発ニーズにだけ応える選択肢として、差し込み型と併用する構成もあり得ます。
主要な請求書郵送代行サービスの個別紹介
ここからは、差し込み型の郵送代行を提供する主要な請求書発行システムを個別に紹介します。いずれも取引先ごとに紙・メール・Webの送付方法を切り替えられる仕様で、電子化と郵送のハイブリッド運用を検討する企業に選択肢として挙げられるサービスです。
請求管理ロボ(株式会社ROBOT PAYMENT)

請求管理ロボは、株式会社ROBOT PAYMENTが提供する請求業務の一気通貫サービスです。取引先・請求内容を登録すれば毎月自動で請求書を作成し、メール・郵送のどちらでも送付できます。入金の自動消込・自動催促・会計ソフト連携までを1つのシステムで完結できる点が特徴です。
郵送代行は1通150円のオプションとして公開されており、月次の郵送通数から総額を試算しやすい設計です。差し込み型として、取引先ごとに送付方法を設定しておけば、電子と紙が混在した状態のまま発行から送付まで回せます。
プランはライト・スタンダード・プロフェッショナルの3段階で、スタンダード以上で会計連携・催促通知、プロフェッショナルで承認フロー等の内部統制機能が追加されます。単発から定期定額・定期従量まで請求タイプを選べる柔軟性も、取引形態が多様な企業に向いています。
Bill One(Sansan株式会社)

Bill Oneは、Sansan株式会社が提供する請求書の発行・受領を双方向でクラウド化するサービスです。名刺管理で培った企業データ基盤の上に構築されており、請求書の一括発行にメール送付と郵送代行の両方が組み込まれています。
取引先が電子受領を選ぶ場合はメールで、紙受領を選ぶ場合は代行事業者を通じて郵送で届く仕組みです。ユーザー数課金がないため、営業部門を含む全社展開時のコスト予測がしやすい料金体系です。
中堅〜上場企業のIPO準備や内部統制対応が求められる規模で選ばれることが多く、受領側の請求書処理と一体で運用したい企業に適しています。料金は要問い合わせのため、月次の発行件数と受領件数の想定を伝えて見積依頼するのが現実的です。
マネーフォワード クラウドインボイス(株式会社マネーフォワード)

マネーフォワード クラウドインボイスは、請求書・納品書・支払通知書などの帳票送付業務に特化したクラウドサービスです。CSV・PDF・APIから帳票データを取り込み、取引先ごとにWeb送付・メール送付・郵送代行を自動で振り分けて一括送付できます。
マネーフォワードIDを保有する40万以上の事業者への電子送付に対応しており、電子で受け取れる取引先は電子で送り、紙で受け取りたい取引先には郵送代行で発送するという電子/紙のハイブリッド運用を1つのサービスで組める点が特徴です。送付プランと受領プランに分かれており、まずは送付側から段階的に導入する使い方もできます。
郵送代行は月額プランのオプションとして用意され、料金は月ごとの請求書発行件数に応じた設計で、具体額は要問い合わせです。マネーフォワード クラウド会計や請求書との連携で、経理領域の他業務と一体で運用したい企業に適しています。
請求書発行システムおすすめ比較22選|タイプ別の選び方とインボイス・電帳法対応を解説
毎月の請求書を紙やExcelで作成し、印刷・封入・郵送まで手作業で対応していませんか。発行件数が増えるほど経理担当者の負担は重くなり、インボイス制度や電子帳簿保存法への対応、郵便料金の値上げといった環境変化も加わって、従来の請求業務の進め方…
まとめ|自社の月枚数・電子化状況に合うタイプで郵送代行を選ぶ
請求書の郵送代行は、月末月初の印刷・封入・切手貼付・投函の負担を、データ入稿だけで丸ごと外部に任せられるサービスです。1通あたりの単価は差し込み型で150〜200円が目安、単発型のWebレターは月額不要で必要な分だけ利用できます。取引先の一部が紙受領を望む状況で電子化とハイブリッドに運用したい企業は差し込み型、月に数通の限定的な用途には単発型が向きます。
選定では、既存の請求書発行システム・会計ソフトとの連携、電子化と郵送のハイブリッド運用の可否、セキュリティ体制、締め時間と着荷までの日数、単発利用の可否の5観点で自社への適合を確認します。差し込み型の郵送代行を組み込む場合は、請求書発行システム自体の機能・料金と併せて検討することで、発行から送付までの流れを最短で整えられます。
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請求書の郵送代行に関するよくある質問(FAQ)
Q. 請求書の郵送代行とは何ですか?
A. 印刷・封入・宛名貼付・切手貼付・投函までを外部事業者が代わりに行うサービスです。自社で作成した請求書のデータ(PDF・CSV等)を代行事業者に渡すだけで、指定の用紙に印刷・封入・投函までを一括で代行します。担当者が郵便ポストや窓口へ持ち込む必要がなくなります。
Q. 郵送代行は1通からでも依頼できますか?
A. 単発型サービスなら1通から都度依頼できます。日本郵便Webレターは月額基本料なしで1通から利用でき、Web上でファイルをアップロードするだけで発送できます。差し込み型でも楽楽明細は1日1通から、@Tovasは1枚からの単発利用に対応しています。月数通程度なら単発型、月数十通以上を恒常的に送るなら差し込み型が総額で有利になる傾向があります。
Q. 電子化している取引先にも郵送代行から別送する必要がありますか?
A. 差し込み型なら取引先ごとに送付方法を切り替えられるため、別途手配は不要です。マネーフォワード クラウドインボイス・バクラク請求書発行・楽楽明細などの差し込み型では、取引先マスタで「メール送付」「Web閲覧」「郵送」を設定しておくと、発行時に自動で振り分けられます。担当者は毎月ワンクリックで一括送付するだけで、電子と紙が混在した状態のまま運用が回ります。
Q. 郵送代行で速達には対応できますか?
A. 単発型のWebレターはWeb速達に対応しています。差し込み型は通常郵便での発送が基本で、速達オプションの有無や料金はサービスによって異なるため、急ぎ対応が必要な取引先を想定している場合は資料請求時に確認するのが安全です。
Q. 宛名リストはどう渡せばよいですか?
A. 差し込み型では取引先マスタと連携するため、宛名データを都度用意する必要はありません。事前にマスタに登録した宛先情報が請求データと自動で紐付き、そのまま印刷に反映されます。単発型のWebレターでは、Web上で宛名を入力するか、CSV一括投入で複数宛先を登録できます。
Q. インボイス制度・電子帳簿保存法への対応は郵送代行でも満たせますか?
A. 郵送代行を含めた請求書発行システムの多くは、インボイス制度の適格請求書要件と電子帳簿保存法の保存要件に対応しています。電子帳簿保存法の対応はJIIMA認証や公式のタイムスタンプ対応の記載で確認でき、奉行Edge 発行請求書DXクラウドは電子帳簿保存法への対応(タイムスタンプ自動付与)を公式に明示しています。
郵送代行そのものは物理的な発送機能で、法対応は発行システム側の仕様に依存するため、両方をセットで確認するのが確実です。
Q. 郵送代行を導入するとどれくらいコストが下がりますか?
A. 削減額は月次の郵送通数と現状の運用コストで決まるため、単純な平均値は存在しません。目安としては、自社の「1通あたりの用紙・切手・封筒代+担当者の作業時間の人件費」と、郵送代行の「1通あたりの単価+月額」を比較して試算します。ヤマトシステム開発の金融業40%削減、楽楽明細の発行工数96%削減、マネーフォワード クラウドインボイスの月間33時間以上の削減事例が判断の参考になります。
Q. 郵送代行と請求書発行システムはセットで検討すべきですか?
A. 差し込み型の郵送代行を検討するなら、請求書発行システムと一体で選ぶのが自然です。差し込み型は請求書発行システムの機能の一部として提供されるため、システム全体の機能・料金・法対応・連携仕様と併せて比較することで、発行から送付までの流れを最短で整えられます。単発型のWebレターだけを併用する運用も可能で、既存の発行方法はそのまま紙で送る取引先の郵送作業だけを外注できます。
出典・参考資料(9件)
- 参考資料:Webレター請求書発送|日本郵便
- 参考資料:請求書の郵送代行とは?メリット・デメリット、おすすめサービスを紹介|マネーフォワード クラウド
- 参考資料:請求書の郵送代行サービス|楽楽明細(株式会社ラクス)
- 参考資料:請求書を郵送(代行)で送付する|invox発行請求書(株式会社invox)
- 参考資料:書類の郵送代行|バクラク請求書発行(株式会社LayerX)
- 参考資料:請求書発行代行サービス(郵送機能)|@Tovas(コクヨ株式会社)
- 参考資料:奉行Edge 発行請求書DXクラウド 郵送代行|株式会社オービックビジネスコンサルタント
- 参考資料:請求書発行・郵送代行サービスで業務を効率化|ヤマトシステム開発 スマートワーク
- 参考資料:マネーフォワード クラウドインボイス|株式会社マネーフォワード
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。


















