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ブロックチェーンゲームとは?仕組み・稼ぎ方とリスク、事業者の参入ポイントを解説

ブロックチェーンゲームとは

次世代インターネット「Web3」に関する話題の中で、「ブロックチェーンゲーム」「NFTゲーム」「GameFi」「遊んで稼げる」といった言葉を、ニュースやSNSで見かける機会が増えています。国内外で新しいタイトルが次々と登場し、大手ゲーム企業やIT企業の参入も相次いでいます。

一方で、新しい技術を使ったゲームのため、「普通のスマホゲームと何が違うのか」「なぜお金が稼げるのか」「本当に安全なのか」がわかりにくいのも事実です。仕組みを理解しないまま「稼げる」という言葉だけが先行してしまうと、リスクの判断を誤る原因にもなります。

この記事では、ブロックチェーンゲームとは何かという定義から、仕組み・具体的なタイトル・始め方・メリットとリスクまでを整理します。あわせて、自社での参入や開発を検討する事業者に向けて、市場の見方と開発の進め方、相談できる開発支援サービスも解説します。

この記事を読むとわかること
  • ブロックチェーンゲームとは何か(結論と公式の定義)
  • 従来のゲームとの違いと、お金が稼げる仕組み
  • 実在する代表的なタイトルと、その現在の位置づけ
  • 始め方・必要なものと、メリット・デメリット/リスク
  • 事業者がブロックチェーンゲームへ参入・開発する際の観点と相談先
Web3ビジネス支援の関連サービス資料
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本セクションにはプロモーションが含まれており、表示順は当社独自の基準や提携状況に基づいています。

ブロックチェーンゲームとは

ブロックチェーンゲームとは、アイテムやキャラクターといったゲーム内のデータをブロックチェーン上のトークンとして扱い、プレイヤー自身の資産として売買・交換できる仕組みを持つゲームです。この「データが自分の資産になる」点が、従来のゲームとの根本的な違いであり、遊びながら収益を得られる場合があるという特徴につながります。

業界団体である一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会・一般社団法人日本オンラインゲーム協会・一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラムは、ガイドラインの中でブロックチェーンゲームを次のように定義しています。

ゲームにおけるアイテム等のデジタルデータをブロックチェーン上のトークンに表章し、当該トークンの移転を通じて当該デジタルデータの取引や交換等を可能とする仕組みを要素として含むゲーム。

出典:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会・一般社団法人日本オンラインゲーム協会・一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム「ブロックチェーンゲームに関するガイドライン」1-1 用語の定義(PDF

難しく感じるかもしれませんが、要点は「ゲーム内のアイテムやキャラクターを、ブロックチェーン上で扱えるトークンにして、プレイヤー同士で取引できるようにしたゲーム」ということです。次に、混同されやすい呼び方の関係を整理します。

呼称の整理(ブロックチェーンゲーム・NFTゲーム・GameFi)

ブロックチェーンゲームは、文脈によって「NFTゲーム」「GameFi(ゲームファイ)」とも呼ばれます。広い意味ではほぼ同じ対象を指しますが、力点の置き方に違いがあります。

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呼び方ブロックチェーンゲームNFTゲームGameFi(ゲームファイ)
主に指すものブロックチェーン技術を使ったゲーム全般アイテムやキャラクターをNFTとして扱うゲームゲームと金融(DeFi=分散型金融)を組み合わせ、遊びながら稼ぐ仕組み
力点技術そのもの(データを分散管理する仕組み)資産になる要素(NFT・暗号資産)稼ぐこと(Game+Finance)

※上記は一般的な使い分けの傾向です。実際には同じゲームを指して複数の呼び方が使われます。

前提となるブロックチェーンとNFT

ブロックチェーン(分散型台帳技術)とは、取引の記録を特定の管理者ではなく、ネットワーク上の多数の参加者で共有・保管する技術です。記録の書き換えには参加者の合意が必要なため、データの改ざんが難しいという特徴があります。

NFT(非代替性トークン)とは、ブロックチェーン上で発行される「一つひとつが区別できるトークン」です。同じ価値のものと交換できる暗号資産(代替性トークン)と異なり、NFTは「この1点」という固有の来歴を持たせられるため、ゲーム内のアイテムやキャラクターに固有の価値を与える用途で使われます。

従来のゲームとの違い

ここからは、ブロックチェーンゲームが従来のゲームと具体的に何が違うのかを整理します。見た目や遊び方そのものは既存のスマホゲーム・家庭用ゲームと大きく変わりませんが、データの扱い方に本質的な差があります。

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比較項目従来のゲームブロックチェーンゲーム
データの管理運営会社の中央サーバーで一括管理分散型台帳(ブロックチェーン)で記録・共有
アイテムの所有利用権が運営側に帰属NFTとしてプレイヤーの資産になり得る
サービス終了後アイテムやデータは基本的に消えるトークン化された資産は記録として残る
不正・チート外部ツールなどで起こり得る改ざんが難しい
お金を稼ぐこと基本的に想定されていない売買や報酬で収益化できる可能性がある

※一般的な傾向です。実際の仕様はタイトルごとに異なります。

最大の違いは、アイテムやキャラクターが「運営から借りているもの」ではなく「プレイヤーの資産」になり得る点です。NFT化されたアイテムは、ゲーム外のマーケットプレイス(NFTの売買所)で取引でき、理論上はサービスが終了しても記録として残ります。この所有権の考え方が、後述する「稼げる仕組み」の土台になっています。

ただし、記録が残ること自体はデータの保存を意味するもので、ゲーム終了後もそのアイテムが以前と同じように使える・同じ価値を持つとは限りません。

データの改ざんが難しいという特徴は、ブロックチェーンの性質によるものです。経済産業省の資料でも、ブロックチェーン上のデータは検証性を高めるために公開され誰でも閲覧できる「透明性」を持つと整理されており、この仕組みがチートや不正の起こりにくさを支えています。

ブロックチェーンゲームで稼げる仕組み

ブロックチェーンゲームで収益が生まれるのは、ゲーム内の資産(NFTや暗号資産)に市場での価格がつくためです。ここでは「なぜ資産になり、どうやって換金につながるのか」の流れを追います。ただし、価格は需要と供給で変動するため、必ず稼げるわけではない点は先に押さえておきましょう。

アイテム入手から換金までの流れ

基本的な流れは、次の4段階です。

  1. プレイでアイテムやトークンを入手する
  2. それがNFTや暗号資産として、自分のウォレット(暗号資産を保管する財布)に記録される
  3. マーケットプレイスや取引所で売却する
  4. 暗号資産を日本円などに換金する

この流れが成り立つのは、NFTが「固有の価値」を、暗号資産が「他者と交換できる価値」を、それぞれブロックチェーン上で証明できるからです。ゲーム内で「ジェム」や「コイン」と呼ばれていたものが換金可能な暗号資産に置き換わり、レアアイテムが売買可能なNFTになる、とイメージすると理解しやすくなります。

「遊んで稼ぐ」を表すX to Earn

ブロックチェーンゲームの収益モデルは、まとめて「X to Earn(エックス・トゥ・アーン、○○して稼ぐ)」と呼ばれます。代表的なものに、ゲームをプレイして稼ぐ「Play to Earn(P2E)」、歩く・走るなどの運動で稼ぐ「Move to Earn(M2E)」があります。稼ぎ方の実態は、大きく次の3つに整理できます。

  • プレイ報酬を得る:対戦の勝利やミッション達成で、暗号資産やNFTを獲得して売却する
  • NFTを売買する:希少なアイテムやキャラクターのNFTを、マーケットプレイスで二次売買する
  • NFTを貸し出す:所有するアイテムを他のプレイヤーにレンタルし、貸出料を得る

どのくらい稼げるかは、扱う暗号資産やNFTの価格と参加人数に大きく左右されます。ブームの時期には、一部の国でゲームの報酬が生活費の足しになるほど話題になったこともありましたが、通貨やNFTの価格が下落すると収益は一気に縮小しました。「稼げる」という側面だけでなく、価格変動のリスクとセットで理解することが欠かせません。

具体的なブロックチェーンゲームの例(日本の事例を含む)

ここでは、名前を挙げて代表的なタイトルを紹介します。この分野は移り変わりが速く、かつて話題になったタイトルが現在は当時ほどの勢いを持たないこともあるため、それぞれの位置づけもあわせて示します。

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タイトルMy Crypto Heroes(マイクリ)CryptoSpells(クリスペ)Axie InfinitySTEPNThe Sandbox
提供・地域開発: double jump.tokyo(日本)CryptoGames(日本)Sky Mavis(ベトナム)Find Satoshi Lab(海外)Animoca Brands系(香港)
ジャンル歴史上の偉人を集めるRPGNFTトレーディングカードモンスターの育成・対戦歩いて稼ぐ(Move to Earn)メタバース・土地NFT
主な稼ぎ方NFT・トークンの売買カードNFTの売買・レンタル対戦報酬・NFT売買移動報酬・スニーカーNFT売買土地(LAND)やアセットNFTの売買
位置づけ国内初期の代表例。現在も運用(運営はMCH Inc.)国産のカードゲーム系。2025年12月にサービス終了Play to Earnの代名詞。2021年ごろがピークで現在は往時ほどの勢いはないブーム後にトークン価格は大きく下落土地取引はピーク時から価格が下落

※2026年時点の一般的な位置づけです。運用状況や対応チェーンは各公式サイトで最新情報をご確認ください。

このほか、国内では「EGGRYPTO(エグリプト)」など、現在も運用が続く国産タイトルがあります。一方で、2025年には配信から半年ほどで終了したタイトルや、長く続いた国産タイトルのサービス終了も相次ぎました。話題になった時期や現在の運用状況はタイトルごとに大きく異なるため、遊ぶ場合も検討する場合も「いつの情報か・今も動いているか」を確認することが重要です。

ブロックチェーンゲームの始め方・必要なもの

準備は、どこまで踏み込むかで変わります。無料タイトルでまず遊んで試すだけなら、取引所の口座やウォレットが不要な場合もあります。一方、暗号資産やNFTを実際にやり取りして稼いだり換金したりするなら、次の3つが必要です。

  1. 暗号資産取引所の口座を開設する:ゲーム内トークンの購入・換金に使う暗号資産(イーサリアムなど)を用意します
  2. ウォレットを用意する:暗号資産やNFTを保管・送受信するための財布(MetaMaskなど)を作成します
  3. ゲームとウォレットを接続する:ゲーム側でウォレットを連携し、アイテムやトークンを扱えるようにします

初期費用も、強力なキャラクターやアイテムのNFTを購入してから始めるタイプと、無料で始められるタイプがあります。まずは費用のかからないタイトルで仕組みに慣れ、リスクを理解してから本格的に取り組むのが安全です。

メリットとデメリット・リスク

ブロックチェーンゲームには魅力とリスクの両面があります。「稼げる」という利点だけを見て判断すると、思わぬ損失につながりかねません。良い面と注意すべき面を対で整理します。

メリット

  • 入手したアイテムやキャラクターが自分の資産になり、売買できる
  • サービスが終了しても、トークン化された資産は記録として残る(ただし以前と同じ用途で使えるとは限らない)
  • データの改ざんが難しく、不正やチートが起こりにくい
  • 遊びながら暗号資産やNFTを得られる場合がある

デメリット・リスク

  • 価格変動:NFTや暗号資産の価格は需要で大きく上下し、資産価値が下がることがある
  • 詐欺・不正アクセス:偽サイト(フィッシング)や不正アクセスにより、ウォレットの資産を奪われる被害が起こり得る
  • 手数料(ガス代):ブロックチェーン上の取引には手数料がかかり、少額の売買では利益が出にくいことがある
  • 持続性:「稼ぐこと」が目的化すると、ユーザー離れで経済が縮小し、稼げなくなる場合がある
  • 規制・税務:暗号資産の取り扱いには法規制や課税があり、扱いは国や制度によって異なる

特に海外発のタイトルを遊ぶ際は、偽サイト(フィッシング)やアカウント情報の流出に注意が必要です。NFTゲームで狙われやすい詐欺の手口や、ウォレットの資産を守るための具体的な注意点は、リスクに焦点を当てた次の記事でまとめています。危険性を詳しく知ってから始めたい方はあわせてご確認ください。

【事業者向け】ブロックチェーンゲームへの参入と開発の観点

ここからは、自社でブロックチェーンゲームへの参入・開発を検討する事業者に向けて、押さえておきたい観点を解説します。前掲のガイドラインは、すでに運営している事業者だけでなく、これから企画・参入しようという事業者も主な対象としており、参入のハードル整理に役立ちます。

市場と今後の見通し

ブロックチェーンゲーム市場は、ブームと調整を繰り返しながら、タイトル数・参入企業ともに広がってきました。過去の人気ゲームにブロックチェーン技術を取り入れて再展開する動きや、大手ゲーム企業・IT企業の参入も見られます。

政策面でも、経済産業省はWeb3.0の事業環境整備を検討テーマに掲げており、ブロックチェーンの特徴として、データが公開され誰でも閲覧できる「透明性」や、スマートコントラクト(ブロックチェーン上で自動実行されるプログラム)による取引・プロセスの自動化を整理しています。こうした基盤の上に成り立つのがブロックチェーンゲームです。

一方で、市場規模の推計は調査機関によって幅があり、一時的な流行に左右されやすい面もあります。参入にあたっては、短期的なブームではなく、ゲームそのものの面白さと持続可能な設計を前提に検討することが求められます。

出典・参考資料(2件)

  • 出典:経済産業省「Web3.0事業環境整備の考え方」(PDF
  • 参考資料:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会・日本オンラインゲーム協会・モバイル・コンテンツ・フォーラム「ブロックチェーンゲームに関するガイドライン」(PDF

「ブロックチェーンゲームはオワコンではないか」という見方が生まれる背景と、稼ぐこと偏重の設計から抜け出すための改善の論点は、次の記事で掘り下げています。参入前に市場の弱点を押さえておきたい方の参考になります。

開発の流れと必要な体制

ブロックチェーンゲームの開発は、通常のゲーム制作に加えてブロックチェーン特有の工程が加わります。おおまかな流れは次のとおりです。

  1. 企画・トークン設計:ゲーム内経済(トークンの発行量や報酬の設計)を含めて企画する
  2. NFT・トークンの実装:アイテムやキャラクターをNFT化し、ゲーム通貨となるトークンを用意する
  3. スマートコントラクトの実装:ブロックチェーン上で自動実行されるプログラムを開発する
  4. ウォレット連携・UX(使い勝手)の調整:プレイヤーがウォレットを使えるようにし、操作の負担を下げる
  5. セキュリティ対策・監査:スマートコントラクトの脆弱性を検査し、不正アクセスに備える
  6. リリース・運用:公開後もトークン経済の調整やアップデートを続ける

ゲーム内経済が破綻するとユーザーが離れるため、市場設計の知見も欠かせません。これらを自社だけでまかなうのは難しく、ブロックチェーンに強いエンジニアも限られています。そのため、トークン・NFTの実装やスマートコントラクト、セキュリティといった専門工程を外部の開発支援サービスに任せ、自社はゲームの企画・制作に集中する進め方が現実的です。

費用は、既存の開発パッケージや基盤を使って連携部分を効率化する場合と、要件に合わせてゼロから作り込む受託開発とで大きく変わり、対応チェーンや機能の範囲によっても増減します。今回紹介するサービスはいずれも料金を公開しておらず、要件をもとにした見積もり型(要問い合わせ)が中心のため、複数社の資料を取り寄せて費用感と支援範囲を比較するのが現実的です。

開発パートナー・インフラの選び方

開発の支援には、いくつかの形があります。自社の内製スキル・予算・立ち上げの速さ・運用の続けやすさを基準に選び分けると、判断しやすくなります。

  • 開発パッケージ:ブロックチェーン連携部分をまとめて任せられる。自社にブロックチェーンの知見が少なく、早く立ち上げたい場合に向く
  • 開発基盤(プラットフォーム):自社で作り込む際の土台になる。開発体制はあり、UXや運用を自社でコントロールしたい場合に向く
  • 受託開発:企画から実装まで一括で委託する。独自要件が多く、ゼロから作り込みたい場合に向く

いずれの形でも、セキュリティ(スマートコントラクト監査)や運用フェーズまで支援できるかは、あわせて確認したいポイントです。次のセクションで、実際に相談できるサービスを紹介します。

ブロックチェーンゲーム開発に対応した開発支援サービス

ここでは、ブロックチェーンゲームの開発・参入を支援できるサービスを紹介します。提供の形(パッケージ・開発基盤・ウォレット/インフラ支援・受託)が異なるため、自社の体制や目的に合わせて比較してください。

← 横にスクロールできます →
サービス名Spize+MOUNTAINdouble jump.tokyoConsensus Base
提供会社株式会社テコテック株式会社Kyuzandouble jump.tokyo株式会社コンセンサス・ベイス株式会社
支援の形パッケージ
(FT/NFTかんたん導入)
開発基盤
(Web3開発プラットフォーム)
ウォレット/インフラ支援
(Oasys・N Suite)
受託開発
(技術コンサル・SES)
特徴ゲーム本体とブロックチェーン基盤の
連携部分をパッケージ化し、
連携開発の工数・コストを削減
API・スマートコントラクト・
ノーコードDashboard・SDKを提供。
スクウェア・エニックス等での採用実績
「My Crypto Heroes」等の開発実績を持つ
国内企業。ゲーム特化チェーン「Oasys」に参画し、
法人向けウォレット基盤「N Suite」を提供
2015年創業のブロックチェーン専門企業。
マルチチェーン対応で、コンサルから
開発・監査・運用まで一気通貫
詳細情報公式資料を見る公式資料を見る公式資料を見る公式資料を見る

※上記は一般的な傾向です。支援の形や提供機能は各社の公開情報にもとづきます。料金は各社とも要問い合わせのため、最新の対応範囲・費用は各社の公式情報や資料をご確認ください。

1. Spize+(株式会社テコテック)

Spize+の公式サイト

Spize+(スパイズプラス)は、ゲーム本体の開発に集中しながら、ブロックチェーンとの連携部分を任せられる、ブロックチェーンゲーム開発支援パッケージです。提供元の株式会社テコテックは、2007年設立の金融システム受託開発を母体とする企業です。

FT(代替性トークン)やNFTの導入をパッケージ化し、ゲーム本体とブロックチェーン基盤をつなぐ開発の工数を抑えられる点が特徴です。NFTを分別管理してハッキングリスクに備える設計や、NFTの管理・運営を簡易化するツールも備えます。トレーディングカードゲーム「JobTribes」などの導入実績があり、これから参入したい事業者にとって有力な相談先となります。

2. MOUNTAIN(株式会社Kyuzan)

MOUNTAINの公式サイト

株式会社Kyuzanが提供する「MOUNTAIN(マウンテン)」は、Web3アプリケーションの構築に必要なAPI・スマートコントラクト・ノーコードのダッシュボードをそろえた開発プラットフォームです。IP(知的財産)・ブランド・ゲーム向けのオールインワン基盤をうたっています。

自社で運営するブロックチェーンゲーム「EGGRYPTO」や、スクウェア・エニックスのNFTデジタルシールコレクティブル「SYMBIOGENESIS」の技術基盤として使われた実績があります。ノーコードでの操作とSDK(ソフトウェア開発キット)による開発の両方に対応し、プレイヤーがガス代やウォレットを意識せずに遊べるUXを実現できる点も、既存ゲームのWeb3化や新規開発の土台として適しています。

3. double jump.tokyo(double jump.tokyo株式会社)

double jump.tokyoの公式サイト

double jump.tokyo株式会社は、「My Crypto Heroes」などの開発で知られる、国内でも早くからブロックチェーンゲームに取り組んできた企業です。2025年にゲーム開発事業からは撤退し、現在は法人向けウォレットインフラ「N Suite」や、ゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys」を軸としたインフラ・エコシステム支援に注力しています。

ゲーム特化チェーン「Oasys」の開発初期から参画するなど、ゲーム領域の知見が豊富な点が強みです。自社でゲームを開発するのではなく、参入に必要なウォレット基盤やチェーン選定といった土台の部分を、実績のある企業に相談したい事業者に向いています。

4. Consensus Base(コンセンサス・ベイス株式会社)

コンセンサス・ベイスの公式サイト

コンセンサス・ベイス株式会社は、ブロックチェーン領域に特化した受託開発・技術コンサルティングの専門企業です。実証実験から本番システムの開発まで、構想・設計・実装を一気通貫で支援します。

公式に受託対象としてブロックチェーンゲームを掲げており、パッケージや基盤ではなく、自社の要件に合わせてゼロから作り込むフルスクラッチ開発を求める事業者の選択肢になります。スマートコントラクト監査など、セキュリティ面の支援も含めて相談できる点が特徴です。

ここで挙げた4サービスはゲーム開発に強い支援先です。コンサルティングやDAO開発なども含めて、ブロックチェーンの開発会社を分野横断でより広く比較・検討したい場合は、選び方や各社の特徴を整理した以下の記事もあわせてご覧ください。

まとめ

ブロックチェーンゲームとは、アイテムやキャラクターをブロックチェーン上のトークンとして扱い、プレイヤーの資産として売買・交換できるゲームです。従来のゲームと違い、遊びながら収益を得られる可能性がある一方で、価格変動や詐欺、規制といったリスクも伴います。良い面と注意点の両方を理解したうえで、いつの情報かを確認しながら判断することが大切です。

事業者にとっては、市場の動きと持続可能な設計を見据えつつ、開発の専門領域を支援サービスに任せることで、参入のハードルを下げられます。まずは複数の開発支援サービスの資料を比較し、自社の体制に合う進め方を検討してください。

よくある質問(FAQ)

Q. ブロックチェーンゲームとは何ですか?

A. ブロックチェーンゲームとは、アイテムやキャラクターをブロックチェーン上のトークンとして扱い、プレイヤー自身の資産として売買・交換できる仕組みを持つゲームです。従来のゲームと違いアイテムが自分の資産になり得る点が根本的な差で、遊びながら収益を得られる場合があります。文脈によってNFTゲーム・GameFiとも呼ばれます。

Q. ブロックチェーンゲームとNFTゲーム・GameFiは何が違いますか?

A. ブロックチェーンゲーム・NFTゲーム・GameFiは、広い意味ではほぼ同じ対象を指し、力点の置き方が違うだけです。「ブロックチェーンゲーム」は技術(データを分散管理する仕組み)、「NFTゲーム」はアイテムが資産になる要素、「GameFi」はゲームと金融を組み合わせ遊びながら稼ぐ側面に重心があります。実際は同じゲームを複数の呼び方で指します。

Q. ブロックチェーンゲームは本当に稼げますか?

A. ブロックチェーンゲームで稼げるかはゲーム内で得たNFTや暗号資産の価格次第で、必ず稼げるわけではありません。収益は「プレイ報酬」「NFTの売買」「NFTの貸し出し」で生まれますが、価格が下がれば収益も縮小します。過去に話題のタイトルもブーム後に大きく下落した例があり、価格変動やガス代(取引手数料)のリスクとセットで理解することが欠かせません。

Q. ブロックチェーンゲームはスマホでもできますか?

A. ブロックチェーンゲームは、スマホでプレイできるタイトルが多くあります。ただし対応端末はタイトルごとに異なり、PC専用のものや、スマホ・PCの両方に対応するものがあります。多くはウォレット(暗号資産を保管する財布)との連携を前提とするため、遊びたいタイトルの公式情報で対応端末と必要な準備を事前に確認しておくと安心です。

Q. ブロックチェーンゲームは無料でも始められますか?

A. ブロックチェーンゲームには、無料で始められるタイプと、最初にキャラクターやアイテムのNFTを購入してから始めるタイプの両方があります。まずは費用のかからないタイトルで仕組みに慣れ、ウォレットの扱いやリスクを理解してから、初期投資が必要なタイトルに進むのが安全です。無料で始められる場合でも、換金時などブロックチェーン上の取引にはガス代がかかる点は押さえておきましょう。

Q. ブロックチェーンゲームの始め方・必要なものは何ですか?

A. ブロックチェーンゲームを始めるには、一般に「暗号資産取引所の口座」「ウォレット」「ゲームとウォレットの連携」の3つが必要です。まず取引所の口座を開設してイーサリアムなどの暗号資産を用意し、MetaMaskなどのウォレットを作成したうえで、ゲーム側でウォレットを連携する流れが基本です。無料で始められるタイトルなら、ウォレットや暗号資産を用意せずにまず遊べる場合もあります。

Q. 事業者がブロックチェーンゲームを開発するには何が必要ですか?

A. 事業者がブロックチェーンゲームを開発するには、通常のゲーム開発に加え、トークン・NFTの設計、スマートコントラクトの実装、ウォレット連携、セキュリティ対策といった専門領域が必要です。報酬設計などゲーム内経済が破綻するとユーザーが離れるため、その知見も要ります。強いエンジニアは限られるため、外部の開発支援サービスに任せ自社は企画・制作に集中する進め方が現実的です。

Q. ブロックチェーンゲームは自社開発と開発支援サービスへの委託のどちらがよいですか?

A. どちらがよいかは、自社にブロックチェーンの知見や体制がどこまであるかで変わります。支援には連携部分を任せる「開発パッケージ」、土台となる「開発基盤」、一括委託の「受託開発」などの形があります。内製が難しい場合は必要な範囲だけ委ね、自社はゲームの面白さづくりに注力するのが効率的です。まず複数サービスの資料を比較し、自社に合う形を見極めましょう。

Q. 事業者がブロックチェーンゲームに参入する際、気をつけるべき規制はありますか?

A. ブロックチェーンゲームは暗号資産やNFTを扱うため、設計次第で暗号資産・景品表示・賭博・税務など複数の法制が関わる可能性があり、扱いは制度や仕様で異なります。業界団体の「ブロックチェーンゲームに関するガイドライン」は、これから参入する事業者も対象に関連法制や留意点を整理しています。適法性や会計・税務の扱いは変わり得るため、企画段階から専門家や開発パートナーに相談し最新情報を確認しましょう。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修者は記事の内容について監修しています。
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