ECサイトや楽天・Amazonなどのモール店舗を運営していると、「ささげ業務」という言葉を業者の提案資料や社内のやり取りで見かけることがあります。何となく商品ページ制作に関わる作業だとは分かっても、具体的に何を指すのかは自信を持って説明しづらい言葉です。
ささげ業務は、商品ページを作るうえで欠かせない「撮影・採寸・原稿」の3つの作業をまとめた呼び方です。商品点数が増えるほど負担が大きくなり、品質のばらつきやサイズ表記のミスが売上や返品に直結するため、内製で効率化するか、外注(代行)に任せるかの判断に迷う担当者は少なくありません。
本記事では、ささげ業務が具体的に何をする作業かを整理します。そのうえで、EC運営で重要な理由、内製で行う場合の進め方、内製と外注の判断軸、外注した場合の料金相場、効率化に使えるツール、ささげ業務を任せられる代行サービスまでを解説します。
目次
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ささげ業務とは?「撮影・採寸・原稿」の頭文字
ささげ業務とは、EC・通販の商品ページを作るために必要な「さつえい(撮影)・さいすん(採寸)・げんこう(原稿)」の頭文字をとった呼び方です。商品を撮影し、サイズを測り、その情報をもとに商品説明文を作成して、ネットショップに掲載できる状態に仕上げるまでの一連の作業を指します。
アパレルを中心にEC業界で広く使われている用語ですが、対象は衣料品に限らず、雑貨・食品・家電など出品する商材すべてに共通する作業です。
3つの作業は独立しているわけではなく、撮影した写真をもとに採寸情報や原稿を組み立てるという流れでつながっています。ここからは、撮影・採寸・原稿それぞれが具体的に何をする作業なのかを見ていきます。

撮影(さ):商品写真の撮影と画像加工
撮影は、商品の写真を撮り、EC掲載用に仕上げる作業です。実店舗と違って手に取って確認できないECでは、写真が商品の第一印象をほぼ決めます。全体像・素材の質感・細部・着用(使用)イメージなど、購入判断に必要な情報が伝わるよう、複数の角度・カットで撮影するのが一般的です。
撮影後には、色補正(実物に近い色味へ調整)・不要な写り込みの除去・背景の統一・切り抜き・ファイル名の整理(リネーム)といった画像加工(レタッチ)が入ります。撮影方式は、白背景でモールの規定に合わせる商品撮影、背景や小物で世界観を伝えるイメージ撮影、モデルやマネキン・トルソーを使う着用撮影などがあり、商材や訴求したいポイントによって使い分けます。
採寸(さ):サイズの計測とサイズ表記の作成
採寸は、商品の各部を計測し、商品ページに載せるサイズ表記を作る作業です。アパレルなら着丈・身幅・肩幅・袖丈など、商材ごとに測る箇所が決まっています。ECは試着や実物確認ができないため、サイズ情報は購入前の数少ない判断材料であり、正確さがそのまま返品・交換の発生率に関わります。
採寸で重要なのは、計測箇所と測り方を統一することです。担当者ごとに測り方が違うと、同じサイズ表記でも実寸がばらつき、購入者の不信や返品につながります。撮影と同じ商品を扱うため、撮影・採寸をまとめて行うと効率的です。
原稿(げ):商品説明文(コメント)の作成
原稿は、商品名・キャッチコピー・商品説明文(コメント)を作成する作業です。素材・機能・使用シーン・こだわりといった、写真だけでは伝わらない情報を言葉で補い、購入の後押しをします。あわせて検索で見つけてもらうためのキーワードを自然に盛り込むと、モール内検索や検索エンジンからの流入にもつながります。
原稿は書き手によって長さやトーンがばらつきやすい工程です。文字数の目安や記載する項目をテンプレート化しておくと、品質を揃えながら量をこなせます。
ささげ業務がEC運営で重要な理由
ささげ業務は地味な裏方作業に見えますが、商品ページの完成度を左右する中核の工程です。ECの市場が拡大を続けるなかで、その重要性はさらに高まっています。
物販系分野のBtoC-EC市場規模は、前年の14兆6,760億円から5,434億円増加し、15兆2,194億円となった。増加率は3.70%であった。EC化率は9.78%と前年より0.40ポイント増加した。
出典:令和6年度 電子商取引に関する市場調査|経済産業省(2025年8月公表)
国内のEC市場は拡大が続いています。市場が広がるほど競合も増え、同じ商品を扱う店舗のなかから選ばれるには、商品ページの情報の質が差になります。
ECは実物を手に取れない買い物です。そのため、写真・サイズ・説明文が購入判断のほぼ唯一の手がかりになります。写真が不鮮明で魅力が伝わらなければ購入されず、サイズ表記が不正確なら「思っていたものと違う」という返品や問い合わせが増えます。ささげ業務の品質は、そのまま売上とその後の対応コストに影響するのです。
スマートフォンでの閲覧・購入も一般的になり、小さな画面でも情報が正確に伝わる商品ページづくりが欠かせません。
出典・参考資料(1件)
- 出典:令和6年度 電子商取引に関する市場調査 報告書|経済産業省(リンク)
ささげ業務の進め方とつまずきやすいポイント(内製で行う場合)
ここからは、ささげ業務を社内で行う場合の進め方と、品質を揃えるためのポイントを工程ごとに解説します。前の章で説明した「各工程が何をするか」を踏まえ、ここでは「どう回せば品質が安定するか」に絞って整理します。
撮影の進め方(背景・色合わせ・カット数のルールを統一する)
撮影で品質を揃える鍵は、ルールをあらかじめ決めておくことです。背景色・明るさ・撮影距離・角度・1商品あたりのカット数を統一しておくと、担当者や撮影日が変わっても仕上がりがぶれません。特に色は、照明や撮影環境で実物と差が出やすいため、基準となる商品でホワイトバランスを合わせ、加工後の色味も確認する運用にしておくと安心です。
カット構成も「全体・正面・背面・素材アップ・着用(使用)イメージ」のように型を決めておくと、撮り忘れや後からの追加撮影を防げます。撮影と同時にファイル名を商品コードで管理しておくと、後工程の登録作業がスムーズになります。
採寸の進め方(計測箇所とサイズ表記を統一して返品を防ぐ)
採寸は、計測箇所と測り方をマニュアル化することが最優先です。商材ごとに測る箇所(アパレルなら着丈・身幅・肩幅・袖丈など)と、平置きか着用状態かといった測定条件を固定し、誰が測っても同じ数値になる状態を作ります。基準がぶれると、同じ表記でも実寸が異なり、返品や交換の原因になります。
サイズ表記は購入者にとって重要な判断材料であり、正確であることが前提です。実物と異なる表示は、景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)が禁じる不当表示につながるおそれがあります。同法の運用では、故意でなく誤って表示した場合も規制の対象になるとされており、うっかりの表記ミスでも出品者側のリスクになる点は押さえておきましょう。二重チェックや測定値の再確認を運用に組み込むと、ミスを減らせます。
原稿の進め方(テンプレート化と検索キーワードの設計)
原稿は、記載する項目と文字数の目安をテンプレート化しておくと、書き手が変わっても情報の抜けやトーンのばらつきを防げます。素材・サイズ感・機能・使用シーン・注意事項など、その商材で購入者が知りたい項目を洗い出し、埋めていく形にすると効率的です。
あわせて、購入者が検索しそうなキーワードを商品名や説明文に自然に盛り込みます。ただしキーワードの詰め込みは読みにくさにつながるため、あくまで読み手に伝わる文章を前提に、検索対策は補助と考えるのが無難です。
内製と外注(代行)はどちらが向いているか
ささげ業務を社内で行う(内製)か、外部の代行会社に任せる(外注)かは、事業規模・商品点数・求める品質・社内リソースによって最適解が変わります。どちらが優れているという話ではなく、自社の状況に合う方を選ぶことが重要です。判断軸ごとに、内製と外注の傾向を整理します。
| 内製と外注(代行)の比較 | コスト | 品質の安定性 | スピード・繁忙期対応 | ノウハウの蓄積 | 向いているケース |
|---|---|---|---|---|---|
| 内製 | 外注費はかからないが、撮影機材・スタジオ・人件費・習熟の初期投資が必要 | ノウハウが溜まれば安定するが、担当者依存になりやすくばらつきが出やすい | 少人数だと商品点数の増加や繁忙期に出品が遅れやすい | 自社に撮影・採寸・原稿のノウハウが残る | 商品点数が少ない・撮影のこだわりを自社で管理したい・コストを抑えたい |
| 外注(代行) | 1点あたり・プラン単位の費用が発生するが、機材や人員を自社で抱えなくてよい | 撮影・採寸・原稿の専門体制で一定品質を確保しやすい | まとまった点数や繁忙期でもリソースを確保しやすい | 社内にノウハウが蓄積されにくい | 商品点数が多い・品質を安定させたい・コア業務に集中したい |
目安として、商品点数が少なくコストを抑えたい段階では内製、点数が増えて出品スピードや品質の安定が課題になってきたら外注、という切り替えが一般的です。撮影だけ内製し、採寸・原稿・登録は外注するといった部分的な使い分けもできます。
代行業者を選ぶときのチェックポイント
外注を検討する場合は、次のような観点で複数社を比較すると、自社に合う業者を見極めやすくなります。
- 対応範囲:撮影だけか、採寸・原稿・モールへの商品登録まで一括で任せられるか。ささげ業務を丸ごと委託したいなら、対応工程の広さを確認します。
- 料金体系:1点あたりの単価か、点数に応じた課金か、月額・年間契約の割引があるか。自社の発注量に合う体系かを見ます。
- 対応商材と得意分野:アパレル・ジュエリー・食品など、自社の商材の撮影実績があるか。商材によって必要な機材やノウハウが異なります。
- 最低ロット・小ロット対応:単発の少量から受けてもらえるか、まとまった点数が前提か。
- 納期と修正対応:撮影から納品までの日数、撮り直しや修正の可否・回数。
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ささげ業務を外注した場合の料金相場(工程別×商材別×料金体系)
ささげ業務の外注費用は、工程(撮影・採寸・原稿・登録)・商材・料金体系(1点課金かプランか)によって変わります。相場としてまとまった公的データはないため、各社が公式サイトで公表している実額を目安として整理します(いずれも2026年9月時点)。
工程ごとの単価を公表しているサービスの例を見ると、採寸は1点あたり200〜400円前後、原稿(コメント作成)は400円前後、撮影は方式やカット数により500円台から3,000円台までが目安です(工程別の料金例は下表)。商品登録の料金は公表していない会社もあるため、依頼時の確認が必要です。
| 工程別の料金例(公式公表単価) | おまかせWEB商品撮影(fleston) | ごえん |
|---|---|---|
| 撮影 | アパレル(詳細指示あり)2,464円〜/物撮り2,218円〜 | おまかせ撮影500円〜(レタッチ込)/ハイクオリティ3,000円〜 |
| 採寸 | 398円(税込)/点〜(撮影とセット) | 200円〜(基本3〜5項目) |
| 原稿 | 385円(税込)/点〜 | 要問い合わせ |
| 商品登録 | 要問い合わせ | 対応(データ編集・出品登録) |
※2026年9月時点の各社公式サイト公表価格。カット数・指示内容・数量により変動します。
採寸・原稿などを工程ごとに単価で公表し、撮影とあわせて発注窓口を一本化できるサービスがある一方、撮影500円台〜やパッケージ料金で小ロット・低単価に対応するサービスもあります。どこまでを1点単価で頼めるか(採寸は撮影とセット限定など)は会社によって異なります。
一方、依頼量や作業範囲で金額が大きく変わるため単価表を設けず、都度見積り制とするサービスもあります(最低受注額を1回10万円程度からとする例もあります)。撮影は単価を公表しつつ、動画制作や商品登録・EC運営支援などは見積り制とするサービスもあり、料金体系は各社で幅があります。
商材別(アパレル・ジュエリー・食品など)の料金・作業の違い
ささげ業務の費用は商材によっても変わります。撮影の難易度や必要な機材、採寸箇所の多さが商材ごとに異なるためです。ささげ専業のサービスでは、商材・依頼形態別の型単価目安を公式サイトで公開している例があり、下表のような差があります(いずれも税抜、2026年9月時点)。
| 商材別の型単価目安(ささげ屋 公式例) | アパレル・ファッション雑貨(毎月依頼) | アパレル・ファッション雑貨(スポット依頼) | ジュエリー・高級雑貨(スポット依頼) | 食品(調理なし) |
|---|---|---|---|---|
| 型単価目安(税抜) | 5,000円〜 | 8,000円〜 | 10,000円〜 | 要見積り |
| 備考 | 月次金額150万円〜。最低受注は1回10万円程度から | 見積り金額40万円〜 | 見積り金額50万円〜 | 見積り金額15万円〜 |
※2026年9月時点のささげ屋公式サイト掲載の参考例(税抜)。実際の単価は依頼量・作業場所・業務範囲・品質により変動します。
ジュエリーや時計のように光沢・質感の表現が難しい商材、食品のように鮮度感や調理演出が求められる商材は、アパレルより単価が上がる傾向があります。また、月次で継続依頼する場合とスポットで依頼する場合、出張撮影を伴う場合でも単価は変わります。
相場の数値は情報源によって幅があるため、実際の費用は依頼予定のサービスの公式料金と見積りで確認するのが確実です。
出典・参考資料(3件)
ささげ業務を効率化するツール・AIの活用
内製でささげ業務を回す場合でも、ツールやAIを活用すれば工数を減らせます。効率化の方向性は、大きく「AIによる作業の自動化・補助」と「商品情報の一元管理」の2つに分けられます。
AIによる撮影・採寸・原稿の補助
近年は、撮影後の背景を自動生成・自動加工する画像編集AI、AR・3Dスキャンでサイズを計測する採寸支援、商品説明文の下書きを生成する文章AIなど、ささげ業務の各工程を補助するツールが増えています。単純作業の時間を短縮し、担当者はチェックや調整に集中できるのが利点です。
ただし、AIが生成した文章や加工結果には事実と異なる内容(誤情報)や不自然な仕上がりが混じることがあります。生成物をそのまま公開せず、人の目で確認・修正する運用が前提です。特に採寸値やスペックのような正確さが求められる情報は、AI任せにせず実測・検証を組み合わせるのが安全です。
商品情報の一元管理・在庫連携ツール
複数のモールや自社ECに同じ商品を出品している場合、商品情報(写真・サイズ・説明文・価格・在庫)をまとめて管理し、各モールへ一括で反映できる一元管理ツールを使うと、登録作業の重複や更新漏れを減らせます。ささげ業務で作成した情報を各チャネルに展開する後工程を効率化できるため、出品点数が多い事業者ほど効果が出やすい仕組みです。
撮影・採寸・原稿の作成そのものを代行に任せ、一元管理は自社で行うといった組み合わせも選択肢になります。
ささげ業務を任せられる代行サービス
ここからは、ささげ業務(撮影・採寸・原稿)をまとめて代行できるサービスを紹介します。いずれも撮影から採寸・原稿・商品登録までをワンストップで請け負う事業者で、対応商材・料金体系・小ロット対応などに違いがあります。まずは主なサービスを比較表で確認しましょう。
| サービス名 | ささげ屋 | おまかせWEB商品撮影 | ごえん | CS Product |
|---|---|---|---|---|
| 撮影 | ● | ● | ● | ● |
| 採寸 | ● | ●撮影とセットで対応 | ● | △要問い合わせ |
| 原稿 | ● | ● | ● | ●登録時のライティングで対応 |
| 商品登録 | ● | ● | ● | ● |
| 料金体系 | 個別見積り制 (単価表なし) | 工程別に1点単価を公表 (費用を見積もりやすい) | 1点単価・パッケージ (小ロット向けの設定) | カット単位課金 (一部は個別見積り) |
| 料金目安 | 型単価5,000円〜(税抜) 最低受注1回10万円程度〜 | 撮影2,464円〜/点 採寸398円・原稿385円/点(税込) | おまかせ撮影500円〜/点 (レタッチ・リネーム込) | 白背景6カット3,000円 イメージ・モデル1カット3,000円〜 |
| 最低ロット・小ロット対応 | 少量〜大量まで対応 (目安1回10万円程度〜) | 要問い合わせ (1点単位で注文可) | 単発は30点以上〜 月100点以上で割引プラン | 要問い合わせ |
| 対応商材 | アパレル・ファッション雑貨中心 ジュエリー・食品にも対応 | アパレル・雑貨・物撮り (アパレル撮影備品を保有) | アパレル・バッグ・ジュエリー・時計 (リユース品の採寸・検品に実績) | アパレル・アクセサリー・食品 インテリア・家電など幅広い |
| 撮影体制・拠点 | 全国7拠点+出張・常駐撮影 | オンライン完結(商品を発送) 立ち会いプランも用意 | 岩手県北上市を拠点 | 愛知の自社スタジオ+全国郵送 (近郊は訪問打ち合わせ可) |
| 詳細情報 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※2026年9月時点の各社公式情報にもとづきます。最新の料金・対応範囲は各社公式サイトでご確認ください。
ささげ屋(株式会社ささげ屋)

ささげ屋は、2006年の設立以来ささげ業務を専門に手がける代行会社です。撮影・レタッチ・採寸・原稿作成に加え、主要ECモールへの商品データ登録、LP制作、動画制作までを一気通貫で請け負います。対応商材はアパレル・ファッション雑貨を中心に、ジュエリーなどの高級雑貨や食品にも対応します。
全国7拠点のスタジオ網に加え、出張撮影や倉庫・オフィス内への常駐スタジオ設営にも対応し、大量撮影から少量撮影まで柔軟に対応できる体制が強みです。専任のプロジェクトマネージャーが進行管理を担い、公式サイトでは設立以来盗難ゼロといった品質・セキュリティ管理も訴求しています。料金は依頼量や業務範囲で変わるため単価表は設けず個別見積り制で、目安として1回10万円程度の依頼から対応しています。
おまかせWEB商品撮影(株式会社fleston)

注文から撮影指示、納品まで基本的にオンラインで完結するのが、おまかせWEB商品撮影(株式会社fleston運営)の特徴です。対面の打ち合わせを必須とせず、EC事業者が全国どこからでも商品撮影・ささげ業務を依頼できます。
撮影に加え、採寸や原稿作成の単価を公式サイトで公表しているため、費用を見積もりやすい点が利点です。採寸は398円(税込)/点〜、原稿は385円(税込)/点〜で、採寸は商品撮影とセットでの依頼となります。商品登録などの料金は要問い合わせです。マネキンやトルソーなどアパレル撮影の備品を自社で保有し、商品特性に応じた撮影に対応します。
撮影とあわせて採寸・原稿までまとめて任せたい事業者に使いやすいサービスです。
ごえん(ごえん株式会社)

低単価・小ロットへの対応を強みとするのが、ごえん(ごえん株式会社)です。岩手県北上市を拠点に、商品撮影・画像加工・原稿作成・採寸をワンストップで代行します。おまかせ撮影500円〜(レタッチ・リネーム込み)、採寸200円〜、6枚パッケージ1,000円〜という料金設定で、単発は30点以上から受け付けています。
中古ブランド品(バッグ・アクセサリー・時計など)の採寸・検品を10年以上手がけてきた実績があり、スーツマネキン撮影・時計撮影・ジュエリー撮影など商材別の撮影オプションも用意しています。在庫管理・発送代行(フルフィルメント)を別サービスとして提供しており、撮影から物流までまとめて委託したい事業者にも向いています。月100点以上の継続契約では割引プランもあります。
CS Product(株式会社シーエスプロダクト)

撮影後の画像加工まで料金に含めて任せられるのが、CS Product(株式会社シーエスプロダクト)です。愛知県尾張旭市の自社スタジオを拠点に、白背景撮影・イメージ撮影・モデル撮影の3スタイルに対応し、色補正・ゴミ取り・アイロンがけ・トリミング・リネームといった画像加工が撮影料金に標準で含まれます。
撮影だけでなく、動画制作・商品登録代行・EC運営コンサルティング・ECサイトやLPの制作まで一貫して依頼できるのが特徴で、撮影から商品ページ作成・運営支援までまとめて任せたい事業者に向いています。母体が1999年創業のソフトウェア開発会社であるため、商品登録作業の自動化やシステム連携にも対応するとしています。全国郵送に対応し、名古屋・愛知近郊は訪問での打ち合わせも可能です。
撮影は白背景6カット3,000円などの単価を公表しており、画像加工は撮影料金に含まれます。動画制作・商品登録代行・EC運営コンサルティング・サイト制作などは依頼内容に応じた見積り制です。
ここまで紹介したのは、ささげ業務(撮影・採寸・原稿)を専門に請け負う代行です。工程単位ではなく、受注処理・在庫管理・カスタマー対応まで含めてEC運営そのものを任せたい場合は、対応範囲の広い運用代行サービスから比較するのが近道です。以下の記事で、選び方や費用相場、サービスごとの対応範囲の違いを詳しく解説しています。
まとめ
ささげ業務は、EC商品ページを作るための「撮影・採寸・原稿」をまとめた作業で、その品質は売上や返品に直結します。商品点数が少なくコストを抑えたい段階では内製で、点数が増えて品質の安定や出品スピードが課題になったら外注で、と自社の状況に応じて選ぶのが基本です。
内製する場合は撮影・採寸・原稿それぞれのルールを統一し、外注する場合は対応範囲・料金体系・商材の得意分野・小ロット対応・納期を軸に複数社を比較するとよいでしょう。
撮影・採寸・原稿を丸ごと任せられる専門サービスを使えば、担当者の負担を減らしながら商品ページの品質を安定させられます。自社の商材・発注量・予算に合うサービスを見つけ、資料を取り寄せて比較検討してみてください。
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よくある質問(FAQ)
Q. ささげ業務とは何ですか?
A. ささげ業務とは、EC・通販の商品ページを作るために必要な「撮影・採寸・原稿」の3つの作業をまとめた呼び方です。「さ」つえい(撮影)・「さ」いすん(採寸)・「げ」んこう(原稿)の頭文字が名前の由来で、商品を撮影し、サイズを測り、その情報をもとに商品説明文を作成して、ネットショップに掲載できる状態に仕上げるまでの一連の作業を指します。
アパレルを中心に使われる用語ですが、雑貨・食品・家電など出品する商材すべてに共通する作業です。
Q. ささげ業務はアパレル以外の商材でも必要ですか?
A. ささげ業務は、アパレルに限らず雑貨・食品・家電・ジュエリーなど、ECに出品するすべての商材で必要になる作業です。「ささげ」という呼び方がアパレル業界で広まったため衣料品の作業と思われがちですが、撮影・採寸・原稿で商品ページを作る流れはどの商材も共通です。
ただし商材によって作業の中身は変わり、たとえば食品は鮮度感や調理演出、ジュエリーや時計は光沢・質感の表現が難しく、採寸のように衣料品では重要でも他商材では省ける工程もあります。
Q. ささげ業務は内製と外注(代行)のどちらがおすすめですか?
A. ささげ業務を内製と外注のどちらにすべきかは、事業規模・商品点数・求める品質・社内リソースによって変わり、一概にどちらが優れているとは言えません。商品点数が少なくコストを抑えたい、撮影のこだわりを自社で管理したい段階では内製が向きます。一方、商品点数が多くて出品が追いつかない、品質を安定させたい、繁忙期のリソースを確保したい、コア業務に集中したいといった場合は外注(代行)が向いています。
撮影だけ内製し、採寸・原稿・登録は外注するといった部分的な使い分けも可能です。
Q. ささげ業務は撮影・採寸・原稿の一部の工程だけを外注できますか?
A. 撮影だけ、原稿だけといった一部の工程のみを外注することも可能です。代行会社の多くは工程ごとに単価を設けています。ただし、採寸は商品撮影とセットでのみ受け付ける会社があるなど、単独で頼める工程は会社によって異なります。たとえば撮影は自社で行い、時間のかかる原稿や登録を外注するといった組み合わせも、対応可否を確認したうえで選べます。
ただし全工程をまとめて発注するとフルセット料金で1点あたりの単価が下がるサービスもあるため、どこまでを外注するかは発注量と単価のバランスで判断するとよいでしょう。
Q. ささげ業務の代行を外注する費用はどのくらいかかりますか?
A. ささげ業務の外注費用は、工程・商材・料金体系によって幅があり、公表単価の例では採寸が200〜400円前後、原稿(コメント作成)が385円前後(おまかせWEB商品撮影の例)、撮影は方式やカット数により500円台から3,000円台までが一つの目安です(2026年9月時点の各社公式公表価格)。商品登録の料金は公表していない会社もあります。
撮影・採寸・原稿・登録をまとめたフルセットを1点あたりで安く設定するサービスもあれば、依頼量や作業範囲で金額が変わるため単価表を設けず見積り制とするサービスもあります。まとまった公的な相場データはないため、実際の費用は依頼予定のサービスの公式料金と見積りで確認するのが確実です。
Q. ささげ業務の代行会社を選ぶときは何を確認すればよいですか?
A. ささげ業務の代行会社は、対応範囲・料金体系・対応商材と得意分野・最低ロットや小ロット対応・納期と修正対応の5点を軸に複数社を比較するのがおすすめです。
撮影だけでなく採寸・原稿・モールへの商品登録まで一括で任せられるか、1点単価か点数課金か月額割引があるか、自社の商材の撮影実績があるか、単発の少量から受けてもらえるか、撮り直しや修正に対応してもらえるかを確認すると、自社に合う業者を見極めやすくなります。同じ「ささげ代行」でも小ロット向けの低単価サービスと大量発注向けの見積り制サービスがあるため、自社の発注量に合う体系かを見ることが特に重要です。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。
















