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営業債権とは?含まれる勘定科目・営業外債権との違いをわかりやすく解説

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債権管理システム比較表(2026年版)

決算書や簿記のテキスト、社内の伝票で「営業債権」という言葉を目にして、具体的に何を指すのか確かめたいと考えていませんか。

営業債権(えいぎょうさいけん)とは、ひとことで言えば「本業の営業取引から生じた、代金を受け取る権利」のことです。売掛金や受取手形が代表例ですが、電子記録債権や契約資産まで含めて考えると輪郭がはっきりします。

本記事では、営業債権に含まれる勘定科目、混同しやすい営業外債権との違い、営業債権・売上債権・売掛債権という3つの言葉の異同、そして貸借対照表での表示区分までを整理します。

定義と分類を押さえたうえで、記事の後半では営業債権の管理・入金消込・回収を効率化する債権管理システムについても紹介します。

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営業債権とは

営業債権とは、企業が本業(主たる営業活動)で商品やサービスを提供したことにより生じた、代金を受け取る権利のことです。売掛金や受取手形が代表的な例にあたります。

注意したいのは、「営業債権」という言葉そのものは、会社計算規則や財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則(財務諸表等規則)といった法令が定義している用語ではないという点です。法令や会計基準が定義しているのは、その中身にあたる「主目的たる営業取引により発生した債権」や、売掛金・受取手形といった個々の勘定科目です。企業会計原則注解の注16は、営業取引から生じた債権を次のように定めています。

受取手形、売掛金、前払金、支払手形、買掛金、前受金等の当該企業の主目的たる営業取引により発生した債権及び債務は、流動資産又は流動負債に属するものとする。

出典:企業会計原則注解 注16|企業会計審議会

営業債権は、この「主目的たる営業取引により発生した債権」を指す総称として使われる言葉です。以下では、具体的にどの勘定科目が営業債権に含まれるのかを見ていきます。

営業債権に含まれる勘定科目

営業債権に含まれる主な勘定科目は、次の4つです。売掛金と受取手形が中心で、近年は電子記録債権や契約資産も加わります。

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売掛金受取手形電子記録債権(でんさい)契約資産
内容商品やサービスを掛け(後払い)で販売した際の、まだ回収していない代金。財務諸表等規則では「通常の取引に基づいて発生した営業上の未収金」と定義されます。営業取引の代金として受け取った約束手形や為替手形など、支払期日に代金を受け取る権利を表す手形債権。電子債権記録機関への電子記録によって発生・譲渡する金銭債権。手形が持つ機能を電子化したもので、財務諸表等規則でも売掛金・受取手形と並ぶ流動資産の科目として掲げられています。収益認識に関する会計基準で新設された科目。財やサービスを顧客に移転して収益を認識したものの、対価を受け取る権利がまだ売掛金などの債権になっていないものを指します(厳密には債権とは区別されますが、金銭債権として扱われます)。

売掛金・受取手形・電子記録債権・契約資産は、いずれも財務諸表等規則の第15条で、流動資産に属する科目として名前を挙げて列挙されています。

ただし契約資産は少し性格が異なります。収益認識に関する会計基準の第10項では、契約資産は「対価に対する企業の権利(ただし、債権を除く。)」と定義されており、定義上は債権そのものとは区別されています。

もっとも同基準の第77項で「金銭債権として取り扱う」とされ、貸借対照表では売掛金や受取手形と並んで流動資産に表示されます。営業債権を語るときは、契約資産を「厳密には債権と区別されるが、金銭債権として営業債権に隣接して扱われる科目」と押さえておくと正確です。

出典・参考資料(4件)
  • 出典:企業会計原則注解 注16|企業会計審議会(リンク
  • 出典:財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則 第15条|e-Gov法令検索(リンク
  • 出典:電子記録債権法 第2条第1項|e-Gov法令検索(リンク
  • 出典:企業会計基準第29号「収益認識に関する会計基準」第10項・第77項|企業会計基準委員会(リンク

営業債権と営業外債権の違い

営業債権とセットで押さえたいのが、営業外債権との違いです。両者は「本業から生じた債権かどうか」で分かれ、貸借対照表で流動・固定を判断する基準も異なります。営業外債権も営業債権と同じく法令が定義する用語ではなく、本業以外の取引から生じた債権をまとめて指す呼び方です。

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生じる取引代表的な科目貸借対照表の区分基準
営業債権本業(主目的の営業取引)。商品・サービスの提供など売掛金・受取手形・電子記録債権・契約資産正常営業循環基準(回収期間の長短を問わず流動資産)
営業外債権本業以外の取引。金銭の貸付、固定資産や有価証券の売却など貸付金・未収金・未収収益・立替金など1年基準(1年以内なら流動資産、1年を超えると投資その他の資産)

ここで混同しやすいのが「未収金」です。売掛金は本業の販売代金の未回収分ですが、未収金は本業以外の取引(たとえば不要になった固定資産を売却した代金など)の未回収分を指し、営業外債権に区分されます。金銭を貸し付けたことによる貸付金も、本業が金融業でない限り営業外債権です。企業会計原則注解の注16は、この営業外の債権について次のように定めています。

貸付金、借入金、差入保証金、受入保証金、当該企業の主目的以外の取引によって発生した未収金、未払金等の債権及び債務で、貸借対照表日の翌日から起算して一年以内に入金又は支払の期限が到来するものは、流動資産又は流動負債に属するものとし、入金又は支払の期限が一年をこえて到来するものは、投資その他の資産又は固定負債に属するものとする。

出典:企業会計原則注解 注16|企業会計審議会

営業債権と営業外債権の見分け方

ここからは、手元の債権が営業債権か営業外債権かを見分ける手順を整理します。判断の軸は「その取引が本業(主目的の営業取引)から生じたか」の一点です。

営業債権と営業外債権の見分け方を示す図。起点の問いは「その債権は本業(主目的の営業取引)から生じたか」。はい(本業から生じた)の場合は営業債権にあたり、代表科目は売掛金・受取手形・電子記録債権・契約資産で、正常営業循環基準により回収期間の長短を問わず流動資産に区分される。いいえ(本業以外から生じた)の場合は営業外債権にあたり、代表科目は貸付金・未収金・未収収益・立替金などで、1年基準により1年以内に回収するものは流動資産、1年を超えて回収するものは投資その他の資産に区分される。
  1. その債権が、自社の主たる営業活動(本業の商品・サービスの提供)から生じたものかどうか。生じていれば営業債権です。
  2. 本業以外の取引(金銭の貸付、固定資産や有価証券の売却など)から生じていれば、営業外債権にあたります。
  3. 営業債権であれば、回収期間の長短にかかわらず流動資産に区分されます(正常営業循環基準)。営業外債権であれば、1年以内に回収するかどうか(1年基準)で流動資産か投資その他の資産かが決まります。

この「正常営業循環基準」という言葉は、会社計算規則の第74条が「通常の取引(当該会社の事業目的のための営業活動において、経常的に又は短期間に循環して発生する取引)」として、その中身を法令の言葉で定義しています。本業の販売活動のように、仕入れ・販売・回収が繰り返し循環する取引から生じた債権は、この循環の中にあるため流動資産として扱う、という考え方です。

出典・参考資料(2件)
  • 出典:企業会計原則注解 注16|企業会計審議会(リンク
  • 出典:会社計算規則 第74条|e-Gov法令検索(リンク

営業債権・売上債権・売掛債権の違い

営業債権を調べていると、「売上債権」「売掛債権」という似た言葉にも出会います。結論から言うと、これら3つはいずれも会計基準が定義している用語ではなく、実務ではほぼ同じ意味で使われます。文脈によって指す範囲がわずかに異なる程度で、厳密に区別しなければならない場面は多くありません。

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営業債権売上債権売掛債権
主に指すもの本業の営業取引から生じた債権の総称。売掛金・受取手形・電子記録債権など営業債権とほぼ同義。売上(本業の営業取引)から生じた債権営業債権とほぼ同義の呼称。売掛金を中心に、本業から生じた未回収の代金を指す
使われやすい場面会計・実務で広く使われる総称売上債権回転率など、財務分析の指標で使われることが多い売掛金・受取手形をまとめて呼ぶ実務上の言い回し

強いて傾向を挙げれば、「売上債権」は売上高との比較(売上債権回転率など)で財務分析の文脈で使われることが多く、「売掛債権」は売掛金を念頭に置いた言い回しとして使われる場面が目立ちます。3つの言葉が併存しているのは、会計・財務分析・実務でそれぞれ定着した呼び方が残っているためで、指しているものの芯は共通です。

いずれの言葉も「本業の営業取引から生じた、まだ回収していない代金」という共通の芯を持っています。そのため、資料や社内で3つの言葉が混在していても、多くの場合は同じものを指していると考えて差し支えありません。より厳密に区別する必要があるのは、先に見た営業外債権との線引きの方です。

営業債権の貸借対照表での表示区分

営業債権は、貸借対照表の流動資産の上部に、受取手形・売掛金・契約資産といった科目として並びます。ここでは、その表示の仕組みと、営業外債権との表示の分かれ方を整理します。

流動資産に表示される根拠は、先に触れた正常営業循環基準です。本業の営業サイクルで発生する債権は、回収まで1年を超えても原則として流動資産に置かれます

財務諸表等規則の第17条では、流動資産の区分表示として、受取手形・売掛金・契約資産などを独立した科目として掲げるよう定めています。これに対し、営業外の短期貸付金や未収金、未収収益は「その他の流動資産」の中に区分されます(金額が資産総額の5%を超える場合は名称を付した科目で掲記)。

貸借対照表を見たときに、受取手形・売掛金・契約資産が上のほうに並んでいれば、それが営業債権にあたる部分だと読み取れます。

出典・参考資料(2件)
  • 出典:財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則 第16条・第17条・第19条|e-Gov法令検索(リンク
  • 出典:会社計算規則 第74条|e-Gov法令検索(リンク
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営業債権の管理・回収の実務と課題

ここからは、営業債権を実際に管理・回収する場面で経理担当者がつまずきやすい点を整理します。営業債権は「発生したら終わり」ではなく、請求・入金・消込・回収というサイクルを回し続ける必要があります。

入金消込・支払期日管理でつまずく点

営業債権の管理で手間がかかりやすいのが、入金消込です。取引先ごとに支払期日や振込名義が異なり、複数の請求をまとめて入金されたり、金額が一部だけ入金されたりすると、どの請求に対する入金かを1件ずつ突き合わせる作業が発生します。取引件数が増えるほど、銀行明細とExcelを見比べる手作業は膨らみ、月末に負荷が集中しがちです。

この入金消込の負担そのものを軽くしたい場合は、消込を自動化する専用システムという選択肢があります。各サービスの照合方式や合算入金・一部入金といった例外への対応、会計ソフト連携の違いは、以下の記事で比較しています。

回収の基本的な流れ

営業債権の回収は、請求書の発行から始まり、入金の確認、消込、そして期日を過ぎても入金がない場合の督促、という流れで進みます。未回収のまま放置すると資金繰りを圧迫し、最終的に貸し倒れにつながるおそれもあるため、支払期日を管理して早めに督促する体制が欠かせません。

営業債権回転期間・回転率で健全性を確認する

営業債権が滞りなく回収できているかは、営業債権回転率や回転期間という指標で確認できます。回転率は売上高を営業債権残高で割って求め、値が高いほど回収が速いことを示します。回転期間(日数)は、営業債権残高が売上の何日分にあたるかを表し、長くなっているときは回収の遅れや滞留が疑われます

これらは会計基準が定める指標ではなく、財務分析の実務で広く用いられる目安です。自社の数値を継続的に見ることで、回収サイクルの変化に早く気づけます。

営業債権の管理を効率化する債権管理システム

入金消込や支払期日の管理、督促といった営業債権の管理業務は、債権管理システムを活用することで効率化できます。銀行の入出金データと請求データを自動で照合し、消込や督促の一部を自動化することで、月末に集中しがちな経理の負担を減らせます。ここでは、営業債権の管理・入金消込に強い代表的なサービスを紹介します。

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サービス名請求管理ロボBill One債権管理マネーフォワード クラウド債権管理V-ONEクラウド
提供会社株式会社ROBOT PAYMENTSansan株式会社株式会社マネーフォワード株式会社アール・アンド・エー・シー
消込の方式金融機関の入金情報を自動取得して請求と自動照合。バーチャル口座で入金元の取引先を自動特定請求先ごとにバーチャル口座を割り当てて入金元を特定(合算入金・名義不一致も自動消込)機械学習(AI)による自動照合(使うほど照合精度が向上)独自の照合ロジック+AI学習による自動照合(請求N対入金N・科目跨ぎに対応)
対応する債権管理の範囲請求書発行〜集金〜入金消込〜督促(自動催促メール)請求書発行〜入金消込〜督促(リマインド一括通知)入金消込〜債権残高管理〜回収予定管理〜滞留督促(請求書発行なし)入金消込〜滞留債権管理〜督促依頼(チャット連携/請求書発行なし)
初期費用要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ
月額費用要問い合わせ(月額+請求件数の従量制)要問い合わせ(発行請求書の件数に応じた年額制)要問い合わせ(請求・入金の取込件数による従量制)要問い合わせ(入金件数の上限別のプラン構成)
会計ソフト連携PCA会計・勘定奉行・弥生会計・マネーフォワード クラウド会計要問い合わせ(公式に具体的な連携先の記載なし)マネーフォワード クラウド会計Plus・請求書Plus、Salesforceマネーフォワード・勘定奉行・freee・PCA ほか
無料トライアル公式に記載なし公式に記載なし公式に記載なし公式に記載なし
詳細情報公式資料を見る公式資料を見るオンライン相談を予約サービス詳細を見る

1. 請求管理ロボ(株式会社ROBOT PAYMENT)

請求管理ロボのウェブサイト

請求管理ロボは、東証グロース市場に上場する株式会社ROBOT PAYMENTが提供する、請求業務を一気通貫で自動化するクラウドサービスです。請求書の発行から集金、入金消込、そして未入金先への督促までを一つの仕組みでカバーし、営業債権にまつわる一連の業務をまとめて効率化できる点が特徴です。

会計システムや販売管理システムと連携し、請求データと入金データを自動で突き合わせて消込を行うため、手作業での照合を減らせます。導入企業は1,000社以上とされ、継続的な請求・集金が発生する事業に適しています。最新の料金や機能は公式資料で確認できます。

2. Bill One債権管理(Sansan株式会社)

Bill One債権管理のウェブサイト

Bill One債権管理は、名刺管理やインボイス管理で知られるSansan株式会社が、請求書管理サービス「Bill One」の領域を広げる中で提供する債権管理機能です。請求先ごとに割り当てたバーチャル口座を使って入金元を特定し、入金消込を自動化する仕組みを備えています。

入金があった口座から取引先を自動で判別できるため、振込名義の違いに悩まされずに消込を進められます。請求書の発行・受領といったBill Oneの他機能とあわせて、請求から債権管理までを一つの基盤で扱いたい企業に向いています。

3. マネーフォワード クラウド債権管理(株式会社マネーフォワード)

マネーフォワード クラウド債権管理のウェブサイト

マネーフォワード クラウド債権管理は、入金照合と消込の自動化に軸足を置いたサービスです。請求データの取り込みから債権残高の管理、入金照合、消込、仕訳連携までを一連の流れで扱い、銀行の入出金データと照らし合わせて消込を進めます。

照合には独自のアルゴリズムや機械学習を用いており、これまで担当者が銀行明細とExcelを1件ずつ見比べていた作業を、システムの提案にもとづいて処理できます。マネーフォワード クラウドの会計・請求書サービスと組み合わせて使いたい場合の選択肢になります。

先に触れた、複数の請求がまとめて入金されたり金額が一部だけ入金されたりといった消込でつまずきやすいパターンへの対応について、開発元のマネーフォワードはMCB FinTechカタログの取材で次のように説明しています。

栗本賢人氏
株式会社マネーフォワード SMB本部 パートナービジネス部 部長 兼 パートナーアライアンス室 事業開発担当
栗本賢人氏
独自インタビューより

入金消込の領域で豊富な実績を持つエンジン技術を活用しており、単純な1対1の入金消込だけでなく、締め請求やサブスクリプション型の請求、分割入金など、実務で頻繁に発生する複雑なパターンにも対応できる自動照合機能を備えています。

4. V-ONEクラウド(株式会社アール・アンド・エー・シー)

V-ONEクラウドのウェブサイト

入金消込という業務に的を絞ったのが、株式会社アール・アンド・エー・シーのV-ONEクラウドです。長年提供されてきたVictory-ONEシリーズのクラウド版で、入金データと請求データの照合ロジックにAIの学習を組み合わせ、消込の自動化率を高めることに主眼を置いています。

入金消込という特定の業務を深く効率化したい経理部門に向いた設計で、消込特化型のクラウドサービスとして導入実績があります。既存の会計システムを変えずに、消込業務だけを切り出して効率化したい場合に検討しやすいサービスです。

ここで取り上げた4サービスは代表例です。消込・請求一体型・与信督促・ERP統合といったタイプ別に、主要な債権管理システムを比較しながら自社に合うものを選びたい場合は、選び方とあわせて解説した以下の記事もご覧ください。

まとめ

営業債権とは、本業の営業取引から生じた代金を受け取る権利の総称で、売掛金・受取手形・電子記録債権・契約資産といった勘定科目が含まれます。金銭の貸付や固定資産の売却などから生じる営業外債権(貸付金・未収金など)とは、本業から生じたかどうかで区別され、貸借対照表では正常営業循環基準にもとづいて流動資産に表示されます。

営業債権・売上債権・売掛債権はほぼ同義で使われ、厳密に区別を迫られる場面は多くありません。定義と分類を押さえたら、次は実際の管理・回収です。入金消込や督促の負担が大きいと感じている場合は、債権管理システムの活用で効率化できないかを検討してみてください。自社の取引件数や既存システムとの相性に照らして、資料を取り寄せて比較することをおすすめします。

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よくある質問(FAQ)

Q. 営業債権とは何ですか?

A. 営業債権とは、企業が本業(主目的の営業取引)で商品やサービスを提供したことにより生じた、代金を受け取る権利の総称です。売掛金・受取手形・電子記録債権などが含まれます。「営業債権」という言葉自体は、会社計算規則や財務諸表等規則が定義している法令用語ではなく、企業会計原則注解 注16がいう「主目的たる営業取引により発生した債権」を指す実務上の呼称です。

出典・参考資料(1件)
  • 出典:企業会計原則注解 注16|企業会計審議会(リンク

Q. 営業債権と売上債権・売掛債権は同じ意味ですか?

A. 営業債権・売上債権・売掛債権は、実務ではほぼ同じ意味で使われ、いずれも本業の営業取引から生じた未回収の代金を指します。3つとも会計基準が定義する用語ではなく、売上債権は売上債権回転率などの財務分析で、売掛債権は売掛金を中心とした呼び方で使われやすいといった、使う場面の違いがある程度です。厳密に区別を迫られる場面は多くありません。

Q. 営業債権と未収金(未収入金)の違いは何ですか?

A. 両者の違いは取引の性質にあり、売掛金などの営業債権が本業の販売から生じるのに対し、未収金は固定資産や有価証券の売却など本業以外の取引から生じ、営業外債権に区分されます。そのため貸借対照表の区分基準も異なり、営業債権は正常営業循環基準で回収期間にかかわらず流動資産に、未収金は1年基準で1年を超えて回収するものは投資その他の資産に表示されます。

出典・参考資料(1件)
  • 出典:企業会計原則注解 注16|企業会計審議会(リンク

Q. 電子記録債権(でんさい)は営業債権に含まれますか?

A. 本業の営業取引の代金として受け取った電子記録債権は、売掛金・受取手形と同じく営業債権に含まれます。電子記録債権は手形が持つ機能を電子化した金銭債権で、財務諸表等規則の第15条でも売掛金・受取手形と並ぶ流動資産の科目として掲げられています。

出典・参考資料(2件)
  • 出典:財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則 第15条|e-Gov法令検索(リンク
  • 出典:電子記録債権法 第2条第1項|e-Gov法令検索(リンク

Q. 営業債権は貸借対照表のどこに表示されますか?

A. 営業債権は、貸借対照表の「流動資産」に、受取手形・売掛金・契約資産といった科目として表示されます。正常営業循環基準により、回収までに1年を超える場合でも原則として流動資産に区分されます。契約資産は収益認識に関する会計基準で「対価に対する企業の権利(ただし、債権を除く。)」と定義され、厳密には債権と区別されますが、金銭債権として売掛金などと並んで流動資産に表示されます。

出典・参考資料(2件)
  • 出典:財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則 第15条・第17条|e-Gov法令検索(リンク
  • 出典:企業会計基準第29号「収益認識に関する会計基準」第10項・第77項|企業会計基準委員会(リンク

Q. 営業債権回転期間に目安はありますか?

A. 営業債権回転期間に一律の目安はなく、業種や取引条件(締め日・支払サイトなど)によって適正な水準が異なるため、自社の数値の推移で判断するのが基本です。回転期間は営業債権残高が売上の何日分にあたるかを表す指標で、会計基準が定めるものではなく財務分析の実務で用いる目安です。以前より長くなっているときは、回収の遅れや滞留が疑われます。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
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