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オーソリゼーション(オーソリ)とは?クレジットカード決済の仕組みと承認されない理由をわかりやすく解説

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お店やECサイトでクレジットカード決済を導入すると、決済代行会社やカード会社の案内で「オーソリ」「オーソリゼーション」という言葉を必ず目にします。言葉自体は見かけても、決済の流れの中で具体的に何が行われているのか、説明できる人は意外と多くありません。

オーソリゼーション(オーソリ)とは、ひとことでいえば「お客さまのクレジットカードで決済できるかをカード会社に確認し、その利用枠(与信枠)を確保する処理」のことです。日本語では「信用承認」「信用照会」などと訳されます。決済のたびに自動または手動で行われ、これが通らなければ売上そのものが成立しません。

本記事では、この定義を出発点に、オーソリが必要な理由・カード決済の流れ・自動と手動の違い・仮売上と実売上の関係・承認されないときの原因と対処までを、カード決済を「受ける側」である店舗・EC事業者の視点で順を追って解説します。言葉の意味を確かめたい方から、自店での決済導入を検討し始めた方まで、判断の材料としてご活用ください。

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オーソリゼーション(オーソリ)とは

オーソリゼーション(オーソリ)とは、店舗がカード会社に利用者の与信情報を照会し、そのカードで決済できるかを確認したうえで、利用枠を確保する処理のことです。「オーソリゼーション(Authorization)」を略して「オーソリ」と呼び、日本語では「信用承認」「信用照会」などと訳されます。

カードが有効か、利用限度額に達していないか、支払い遅延などの問題がないかをカード会社が確認し、問題がなければ決済に必要な金額分の利用枠を押さえます。

オーソリとは、店舗がクレジットカード会社に利用者の与信情報を照会し、決済可能かどうかを確認する手続きのことです。「オーソリゼーション」(Authorization)の略語であり、日本語で「信用照会」や「信用承認」などと訳されます。

出典:クレジットカードのオーソリとは?|株式会社クレディセゾン(Credictionary)

ここで押さえておきたいのは、オーソリは「利用枠を確保する」段階であって、実際の代金請求(売上確定)とは別の処理だという点です。オーソリの時点ではお客さまへの請求は確定しておらず、後述する売上処理を経て初めて代金が請求されます。この違いは、キャンセルや返品への対応を理解するうえで重要になります。

出典・参考資料(2件)

オーソリはなぜ必要なのか(2つの目的)

ここからは、オーソリがなぜ決済のたびに行われるのかを整理します。目的は大きく2つに分かれます。

  • 不正利用の防止:紛失・盗難の届け出があるカードや、不正利用が疑われるカードでの決済を、その場で止めるための確認です。カード会社は換金性の高い高額商品の連続購入など、不審な取引のパターンも見ています。
  • 利用限度額の確認・確保:そのカードに決済金額分の利用枠が残っているかを確認し、問題がなければその金額分を確保します。限度額を超えていれば、この時点で決済は承認されません。

この2つは、カード会社・決済代行会社の公式解説がほぼ共通して挙げる目的です。店舗側から見ると、オーソリは「代金を確実に回収できる状態を、決済の瞬間に担保する仕組み」だといえます。オーソリを通さずに商品やサービスを提供すると、後から限度額超過や不正が判明しても代金を回収できないリスクが残ります。

出典・参考資料(1件)

オーソリの仕組みとカード決済の流れ

オーソリが決済のどの場面で行われるのか、お客さまがカードを提示してから決済が完了するまでの流れで見ていきます。決済代行会社を利用する場合は、加盟店とカード会社の間に決済代行会社が入りますが、基本の順序は変わりません。

カード決済とオーソリの流れを5ステップで示した図。STEP1お客さまがカード提示、STEP2加盟店が決済代行会社を経由してカード会社へオーソリを依頼、STEP3カード会社がカードの有効性・利用限度額・不正の有無を確認、STEP4問題なければ承認番号を返して利用枠を確保、STEP5決済が完了し売上処理へ進む。
  1. お客さまがカードで支払う:店頭では決済端末にカードを通し、ECサイトでは決済画面でカード情報を入力します。
  2. 加盟店からカード会社へオーソリを依頼:入力・読み取ったカード情報と決済金額を、決済代行会社を経由してカード会社へ照会します。
  3. カード会社が確認する:カードの有効性・利用限度額・不正の有無などを確認します。
  4. 結果を加盟店へ回答:問題がなければ承認番号(オーソリゼーションコード)を返し、利用枠が確保されます。問題があればエラーとして返されます。
  5. 決済が完了する:承認を受けて商品・サービスを提供し、後日または即時に売上処理へ進みます。

この一連のやり取りは、店頭であれば数秒のうちに完了します。お客さまから見れば「カードをかざしたら承認された」という一瞬の出来事ですが、その裏でカード会社への照会と利用枠の確保が行われている、と押さえておくと全体像がつかみやすくなります。

出典・参考資料(1件)

ここで加盟店とカード会社の間に入る決済代行会社が、オーソリの取り次ぎ以外に具体的にどのような役割を担い、どんな仕組みで成り立っているのかは、以下の記事で図解とともに解説しています。

自動オーソリと手動オーソリの違い

オーソリには、実行されるタイミングによって「自動オーソリ」と「手動オーソリ」の2つの方式があります。どちらになるかは、業種や決済の場面によって変わります。

  • 自動オーソリ:あらかじめ設定したタイミングで自動的にオーソリを行う方式です。ECサイトで注文と同時にオーソリがかかるケースが典型で、手間はかかりませんが、在庫を確認する前に利用枠を確保してしまう点に注意が必要です。
  • 手動オーソリ:その都度、店舗・EC事業者が任意のタイミングでオーソリを行う方式です。作業は増えますが、在庫や注文内容を確認してから利用枠を確保できるため、柔軟な運用ができます。実店舗で決済端末にカードを通す操作は、基本的にこの手動オーソリにあたります。

手動オーソリが使われる典型が、宿泊予約のように「申し込みと実際の利用に時間差がある」ケースです。クレディセゾンは、ホテル予約を例に次のように説明しています。

予約時にオーソリを自動的に実行して即時にお支払いまで進んでしまうと、キャンセル時の処理が煩雑になってしまうため、手動オーソリを実行して予約時に有効性だけ確認しておき、キャンセル料が適用される日に決済が実行されることがあります。また、実店舗では、基本的に決済端末にカードを通す際に手動オーソリが実行されています。

出典:クレジットカードのオーソリとは?|株式会社クレディセゾン(Credictionary)

自店の決済がどちらの方式になるかは、利用する決済サービスや業種によって決まります。飲食店や小売店のように、その場で商品・サービスを提供する対面決済では、端末にカードを通す操作でオーソリが行われ、多くの場合そのまま売上確定まで進みます。

一方、予約や受注生産のように提供までに時間がある業態では、手動オーソリで利用枠だけを先に確保しておき、後から任意のタイミングで売上処理を行えるかどうかが運用上のポイントになります。

出典・参考資料(2件)

オーソリと洗替(あらいがえ)の違い

オーソリと混同されやすい処理に「洗替(あらいがえ)」があります。とくにサブスクリプションのような継続課金を扱う場合に関わってくるため、違いを整理しておきます。

洗替はカードの有効期限や番号の更新を行う処理であり、オーソリは実際の取引ごとに利用可能かを確認する処理です。継続課金(サブスク)のような定期的に決済が発生するサービスでは、オーソリと洗替を併用することで、決済の成功率が安定し、結果として売上が上がる(決済不能によるロスが減る)ことにつながります。

出典:オーソリ(オーソリゼーション)とは?|GMOペイメントゲートウェイ株式会社

このように、オーソリが「今回の取引が有効か」を確認するのに対し、洗替は「登録されているカード情報そのものを最新に保つ」処理です。定期課金を扱う店舗では、この2つを併用することで、カードの期限切れによる決済失敗を防ぎやすくなります。

出典・参考資料(1件)

仮売上と実売上(売上処理)はどう違うのか

オーソリと並んで押さえておきたいのが「売上処理」です。オーソリで利用枠を確保した状態を「仮売上」、その後に代金の請求を確定させることを「実売上」と呼ぶことがあります。Stripe は、この2つを次のように区別しています。

オーソリは資金が利用可能で承認されていることを確認するものであり、売上処理は銀行間で資金が移動するタイミングを指します。取引がキャンセルまたは期限切れになった場合、売上処理が行われずにオーソリのみで終わることがあります。

出典:クレジットカードオーソリとは?仕組みと企業が知っておくべきこと|Stripe

この売上処理の進め方には、国内では「自動売上方式」と「指定売上方式」の2つがあります。どちらを使えるかは決済サービスや契約によって異なり、店舗の業態に合わせて選ぶことになります。

指定売上方式では、オーソリで利用枠を確保した「仮売上」の状態がしばらく続き、売上処理を行った時点で「実売上」として請求が確定します。自動売上方式は、オーソリと同時に実売上まで進むイメージです。

仮売上と実売上の関係を示した図。オーソリで利用枠を確保した状態が仮売上で、お客さまへの請求は未確定でキャンセル・返品に対応しやすい。次に売上処理(キャプチャー)を行い、自動売上方式はオーソリと同時に、指定売上方式は任意のタイミングで処理する。売上処理の後が実売上で、代金の請求が確定し銀行間で資金が移動する段階になる。
売上処理の方式売上を確定するタイミング向いている場面
自動売上方式オーソリ完了と同時に売上処理を行うその場で商品・サービスを提供する場合(在庫が確保されている物販、音楽・動画配信など)
指定売上方式オーソリで利用枠を確保し、加盟店の任意のタイミングで売上処理を行う在庫を確認してから確定したい場合、出荷後に請求したい通販・受注生産など

指定売上方式では、オーソリの後、売上処理を行うまでお客さまへの請求は発生しませんが、利用枠は確保されたままになります。仮売上のあいだは代金が引き落とされていないため、キャンセルや返品が発生したときの対応がしやすい一方、利用枠を長く押さえ続けると、後述する有効期間の問題が関わってきます。

出典・参考資料(3件)

オーソリが承認されない(エラーになる)理由と対処

ここからは、店頭やECでオーソリが通らずエラーになる場面を、受ける側の対処とあわせて整理します。オーソリエラーの主な原因は、次のように分けられます。

  • カード番号・暗証番号の誤入力:入力ミスや読み取り不良で照会が通らないケースです。
  • 有効期限切れ:期限を過ぎたカードでは承認されません。
  • 利用限度額の超過・支払い遅延:利用枠が残っていない、または支払い状況に問題がある場合です。
  • 不正利用の疑い:不審な取引と判断されると、オーソリが保留になり利用できなくなることがあります。

店頭でエラーが出た場合、原因の多くは店舗側では判断できません。限度額超過やカードの利用停止といった事情はお客さま個人の情報にあたるため、店員が踏み込んで確認することはできず、「別のカードで試す」か「カード会社に問い合わせてもらう」よう案内するのが基本の対応になります。

出典・参考資料(1件)

エラーコード早見と店頭での案内

決済端末やシステムには、エラーの内容を示すコードが表示されることがあります。以下は、SBペイメントサービスが自社マニュアルをもとに公開しているコードの例です。返却されるコードや文言は、利用する決済システムやカードブランドによって異なります。同社も「クレジットカード会社により返却コードは異なる場合がある」と注意を促しており、下表はあくまで代表例として押さえてください。

コード例表示される意味店頭での案内・対処
G02利用限度額を超えています別のカードで再入力するか、お客さまからカード会社へ問い合わせてもらうよう案内する
G12本カードは使用不可です利用日時・店舗・金額を添えてカード会社へ問い合わせてもらう、または別のカードで再入力をお願いする
G42暗証番号が不正です暗証番号の入力誤りのため、正しい番号での再入力を案内する

コードそのものよりも、「利用限度額の問題なら別カードかカード会社への問い合わせ」「暗証番号エラーなら再入力」といった対処のパターンを押さえておくと、店頭でお客さまを迷わせずに案内できます。

出典・参考資料(1件)

オーソリまわりの実務で押さえる細部(有効期間・二重オーソリ・キャンセル)

ここでは、オーソリまわりの実務の細部を、店舗・EC事業者がつまずきやすい順に3点整理します。知りたい項目から確認してください。

オーソリの有効期間(保留期間)はいつまでか

オーソリで確保した利用枠は、永久に押さえ続けられるわけではありません。売上処理を行わないまま一定期間が過ぎると、確保していた枠は解放されます。Stripe は、この保留期間について次のように説明しています。

オーソリ保留は通常数日以内に解除されますが、最長 31 日間継続することもあります。ほとんどのカードのオーソリは 5~10 日で失効するため、ほとんどの企業および決済代行業者はその前に資金をキャプチャーします。

出典:クレジットカードオーソリとは?仕組みと企業が知っておくべきこと|Stripe

ただし、実際に利用枠が解放されるまでの日数は、カード会社や取引の内容によって異なります。指定売上方式で請求を後ろ倒しにする場合は、オーソリの有効期間内に売上処理を行う必要がある点に注意してください。

また、ホテルやガソリンスタンドのように最終金額が決まっていない取引では、あらかじめ概算額の枠を確保する「事前オーソリ」が使われることもあります。概算で利用枠を押さえておき、最終金額が確定した時点で正式なオーソリに切り替える運用です。

二重オーソリが起きる仕組みと返金までの流れ

金額の変更などで同じ取引にオーソリが二重にかかり、利用枠が二重に確保されてしまうことがあります。不正検知サービスを提供するかっこは、二重に確保される典型例を次のように説明しています。

加盟店側が1回目の購入手続きの返金処理をしないまま、変更後の金額で再度オーソリ電文を送信した場合、オーソリ確保後に「二重引き落とし」が発生することになります。

出典:オーソリ確保後に返金される6つのケース|かっこ株式会社(不正検知Lab)

ここでいう「二重引き落とし」は、実際に代金が二度引き落とされることではなく、利用枠が二重に確保される状態を指します。

この場合でも、実際に請求(売上処理)まで進んでいなければ、確保された余分な枠は後日解放されるのが一般的です。ただし解放までの期間はカード会社によって数日から1か月程度と幅があり、店舗側で即時に取り消せるとは限りません。お客さまから「二重に引き落とされている」と問い合わせを受けた場合は、売上が確定しているのか、利用枠が確保されているだけなのかを切り分けて説明できると、無用なトラブルを避けられます。

キャンセル・返品時のオーソリの扱い

取引をキャンセル・返品する場合、オーソリの状態によって対応が変わります。売上処理の前であれば、確保していた利用枠を取り消すことで対応でき、お客さまへの請求は発生しません。予約サイトを運営する一休は、この点を次のように案内しています。

クレジットカードをご利用の場合、「決済処理」が行われない限り、実際に請求(口座から引き落とし)されることはございません。

出典:カード認証手続き(オーソリ処理)とは?|株式会社一休

一方、すでに売上処理まで進んでいる場合は、取消・返金処理を行うことになります。また、デビットカードやプリペイドカードは、オーソリの時点で口座から引き落とされることがあり、この場合は返金までに時間がかかることがあります。返品・キャンセルのポリシーを決めるときは、売上処理のタイミングとカードの種類による違いを踏まえておくと、お客さまへの説明がスムーズになります。

出典・参考資料(3件)

自店に合ったカード決済の受け方や端末を検討し始めた方は、以下から関連サービスの資料をまとめて請求できます。

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オーソリだけでは不正を防げない — 補完するセキュリティ対策

オーソリは、カードが有効か・利用枠があるかを確認する仕組みですが、それだけでは不正利用を防ぎきれません。オーソリでは、そのカードを使っている人が名義人本人かどうかまでは確認できないためです。STORES も次のように説明しています。

オーソリではクレジットカード番号や履歴などからのチェックはできますが、使用者がカード名義人本人であるかどうかはわかりません。

出典:クレジットカード決済のオーソリとは?|STORES 株式会社(STORES Magazine)

そのため、とくにECの非対面決済では、オーソリに加えて本人認証を組み合わせる対策が求められています。代表的なのが「EMV 3-Dセキュア」で、国際ブランドのJCBは次のように説明しています。

オンラインショッピングをより安全に行うための本人認証サービスです。従来のセキュリティーコードなどのカード情報に加えて、デバイス情報やワンタイムパスワードなどを用いて本人確認を行い、なりすましなどの不正利用を防止します。

出典:カード決済時の本人認証サービス(EMV 3-Dセキュア)導入のご案内|株式会社ジェーシービー(JCB)

本人認証に加えて、店舗が備えておきたい補完策には次のようなものがあります。

  • セキュリティコード(券面認証):カードに記載された3〜4桁の番号を入力してもらい、カードの現物を持っているかを確かめる仕組みです。
  • 不正検知システム:取引の金額・頻度・端末情報などのパターンから不審な取引を自動で見つけ、必要に応じて決済を止める仕組みです。

こうした対策は、クレジットカード業界の指針である「クレジットカード・セキュリティガイドライン」(クレジット取引セキュリティ対策協議会・日本クレジット協会事務局)にもとづいて広がっています。

同ガイドラインは、カード会社・加盟店・決済代行事業者が実施すべき情報漏えい・不正利用防止の対策を取りまとめたもので、EC加盟店にはEMV 3-Dセキュアの導入が求められています。店舗としては、オーソリを「本人確認まではしない一次的なチェック」と位置づけ、本人認証・セキュリティコード・不正検知といった仕組みで補完する視点を持っておくと安全です。

出典・参考資料(3件)

自店でカード決済を受けるには(決済端末・決済代行の選び方)

オーソリの仕組みを理解したら、次に気になるのは「自店でカード決済をどう受けるか」です。店頭やイベント、ECでカード決済を受けるには、決済端末や決済代行サービスを導入する必要があります。ここでは、選ぶときの主な観点と、代表的なサービスを整理します。

  • 端末の形態:スマホ・タブレットに接続するカードリーダー型か、レシートプリンターまで一体化した据置オールインワン型か。店舗の広さや持ち運びの必要性に応じて選ぶのが基本です。
  • 対応する決済ブランド:クレジットカードだけでなく、電子マネーやQRコード決済まで1台で受けられるかも確認しておきたい点です。
  • 費用(初期費用・決済手数料・入金サイクル):端末代・月額・決済ごとの手数料と、売上が入金されるまでの日数も比較の観点になります。
  • 審査・導入スピード:業種によっては審査のハードルが変わります。開業時期が決まっている場合は、導入までの早さも重要な判断材料です。

下表は、店頭・イベント・ECでカード決済を受けたい店舗向けに、代表的なサービスを整理したものです。料金や機能は変動するため、導入時は各社の最新情報もあわせてご確認ください。

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サービス名アルファポータブルSquare(スクエア)AirペイSTORES 決済stera pack
端末形態モバイル型オールインワン
(プリンター内蔵・Wi-Fi/4G対応)
カードリーダー型〜
オールインワン型(機種が豊富)
カードリーダー型(モバイル型)
iPad/iPhone+専用リーダー
カードリーダー型
スマホ/タブレット接続(Bluetooth/Wi-Fi)
据置オールインワン型
ダブルスクリーン(プリンター内蔵)
初期費用0円0円0円0円0円
月額費用0円0円
(キオスクのみ月額5,000円/台)
0円フリー0円
スタンダード3,300円(税込・年間契約)
1年目0円
2年目以降3,300円(税込)
端末代0円
(定価74,800円・キャンペーン適用時)
0円〜99,980円
(機種による・税込)
通常27,720円(税込)
条件付き0円スタートプログラムあり
27,720円(税込)
スタンダード年間契約は1台無料
レンタル込み
(月額パッケージに含む)
決済手数料3.24%〜対面3.25%〜
(SMBプログラム適用で2.5%)
クレジット3.24%
(中小事業者向け割引で2.48%)
クレカ1.98%〜(スタンダードVisa/MC)
電子マネー・QRは3.24%
スモールビジネス1.98%〜(Visa/MC)
電子マネー・QRは3.24%
対応決済ブランド70種類以上
クレジット/電子マネー/QR/タッチ決済
43種以上
クレジット/電子マネー/QR
92種
クレジット/電子マネー/交通系IC/QR/ポイント
クレカ6ブランド/交通系IC 9種
QUICPay+/iD/QR20種以上
30種類以上
クレジット/電子マネー/QR
入金サイクル月1〜8回から選択
(月1回/月2回/週1回/週2回)
三井住友・みずほは翌営業日
他行は水曜締め・金曜振込
月6回(みずほ/三菱UFJ/三井住友)
月3回(その他)
手動は最短翌々日
自動は翌月20日
4パターンから選択
(毎日締め〜月2回締め)
詳細情報公式資料を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る

※2026年9月時点の各社公式情報にもとづく。料金・決済手数料・対応決済ブランドは変更される場合があるため、導入時は必ず各社の最新の公式情報・資料をご確認ください。

アルファポータブル(アルファノート株式会社)

アルファポータブルのウェブサイト

アルファノート株式会社が提供するアルファポータブルは、クレジットカードのIC・タッチ、電子マネー、QRコード決済までを1台でカバーする持ち運び型のマルチ決済端末です。国内で流通するキャッシュレス決済ブランドのうち70種類以上に対応し、Wi-Fiが届きにくい環境でも通信回線で使えるため、店内だけでなく屋外イベントや出張先での決済にも向いています。

特徴的なのは、審査のハードルを柔軟に設定し、幅広い業種で導入しやすくしている点です。とくにエステティックサロンや美容クリニックのように長期契約・前受金を扱う業種にも対応しています。端末を最短即日で発送するスピード感も、開業を控えた店舗にとっての利点です。

Square(Square株式会社)

Squareのウェブサイト

Squareは、米国Block, Inc.傘下のSquare株式会社が2013年から日本で提供しているキャッシュレス決済サービスです。スマートフォンやタブレットに接続する小型の「Square リーダー」から、レシートプリンター内蔵の「Square ターミナル」、POSレジ一体型の端末まで幅広くそろい、店舗の規模や業態に合わせて選べます。

専用端末を用意せずスマートフォン単体でタッチ決済を受け付けられる「スマホでタッチ決済(Tap to Pay)」にも対応しており、まずは小さく始めたい個人事業主や小規模店舗にも導入しやすい構成です。オンライン決済やPOSレジなど周辺機能も一つのアカウントで扱えるため、実店舗とネット販売を両方手がける店舗にも向いています。

Airペイ(株式会社リクルート)

Airペイのウェブサイト

iPadやiPhoneに専用のカードリーダーをBluetoothでつなぐだけで対面決済を始められるのが、株式会社リクルートのAirペイです。クレジットカード・電子マネー・交通系電子マネー・QRコード決済まで幅広い決済手段に1台で対応し、公式サイトでは対応ブランドを92種類と案内しています。

同社のPOSレジアプリ「Airレジ」と連携し、会計金額がAirペイに自動で反映されるため、レジ業務とキャッシュレス決済をまとめて効率化しやすいのが強みです。加盟店数は2024年12月末時点で51万5,000店を超えており、飲食・小売・サービス業を中心に幅広く使われています。

STORES 決済(STORES 株式会社)

STORES 決済のウェブサイト

STORES 決済は、STORES 株式会社が提供する中小・小規模店舗向けの対面キャッシュレス決済サービスです。カードリーダー型の端末をBluetoothまたはWi-Fiでスマートフォン・タブレットに接続して使う構成で、専用のレジ機材がなくても導入しやすいのが特徴です。

1台でクレジットカード(タッチ・IC・磁気)、交通系電子マネー、QUICPay+/iD、QRコード決済までを集約でき、移動販売・イベント出店・サロン・カフェ・飲食店など、身軽に決済を始めたい店舗に向いています。ネットショップ開設やPOSレジといった同社の他サービスと組み合わせて使える点も、店舗運営全体をデジタル化したい事業者にとっての利点です。

stera pack(SMBC GMO PAYMENT株式会社)

stera packのウェブサイト

stera pack(ステラパック)は、SMBC GMO PAYMENT株式会社が提供する据置オールインワン型の決済サービスです。決済端末「stera terminal」のレンタル・決済処理・アプリストア・サポートを月額パッケージにまとめており、端末を単体で購入するのではなく、初期費用無料・端末レンタル込みの月額利用料でスタートできます。

ダブルスクリーンの据置端末で、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済など30種類以上のブランドに対応します。三井住友カードの加盟店ポータル経由で申し込む仕組みで、SMBCグループの決済基盤を活用したい店舗や、レジ横に据え置いてしっかり運用したい飲食店・小売店に向いています。

ここで取り上げた5サービスは代表例です。より多くの決済端末を、種類・手数料・入金サイクル・選び方まで一覧で比較したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

まとめ

オーソリゼーション(オーソリ)とは、お客さまのクレジットカードで決済できるかをカード会社に確認し、利用枠を確保する処理のことでした。不正利用の防止と利用限度額の確認という2つの目的があり、実際の代金請求(売上処理)とは別の段階であることが、キャンセルや返品への対応を理解するうえでの鍵になります。

自動と手動の違い、仮売上と実売上の関係、承認されないときの対処、有効期間や二重オーソリといった実務の細部まで押さえておくと、店頭でのトラブルにも落ち着いて対応できます。オーソリの仕組みが分かったら、次は自店に合った決済端末・決済代行の比較検討へ進んでみてください。まずは各サービスの資料で、料金や対応ブランドを見比べるところから始められます。

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よくある質問(FAQ)

Q. オーソリ(オーソリゼーション)とは何ですか?

A. オーソリ(オーソリゼーション)とは、店舗がカード会社に利用者の与信情報を照会し、そのカードで決済できるかを確認したうえで、利用枠を確保する処理のことです。「オーソリゼーション(Authorization)」の略で、日本語では「信用承認」「信用照会」などと訳されます。

カードが有効か、利用限度額に達していないか、支払い遅延などの問題がないかをカード会社が確認し、問題がなければ決済金額分の利用枠を押さえます。

Q. オーソリは何のために行うのですか?

A. オーソリの目的は、不正利用の防止と、利用限度額の確認・確保の2点です。紛失・盗難や不正が疑われるカードでの決済をその場で止め、あわせて決済金額分の利用枠が残っているかを確認して確保します。店舗側から見ると、代金を確実に回収できる状態を決済の瞬間に担保する仕組みだといえます。

Q. オーソリが承認されない(エラーになる)のはなぜですか?

A. オーソリが承認されない主な原因は、カード番号・暗証番号の誤入力、有効期限切れ、利用限度額の超過や支払い遅延、不正利用の疑いです。店頭でエラーが出ても、限度額やカードの利用状況はお客さま個人の情報にあたるため、店員が踏み込んで確認することはできません。「別のカードで試す」か「カード会社に問い合わせてもらう」よう案内するのが基本の対応になります。

Q. オーソリでいう仮売上と実売上(売上処理)はどう違うのですか?

A. 仮売上はオーソリで利用枠を確保した状態、実売上はその後に代金の請求を確定させた状態を指します。オーソリの時点ではお客さまへの請求は確定しておらず、売上処理を経て初めて代金が請求されます。仮売上のあいだは代金が引き落とされていないため、キャンセルや返品への対応がしやすい点が、この違いを押さえる意味です。

Q. オーソリで確保された利用枠は、いつ戻りますか?

A. オーソリで確保した利用枠は、売上処理を行わないまま一定期間が過ぎると解放され、多くのカードでは5〜10日程度、長い場合でも最長31日ほどで失効するとされています。ただし実際に枠が戻るまでの日数はカード会社や取引内容によって異なります。指定売上方式で請求を後ろ倒しにする場合は、この有効期間内に売上処理を行う必要がある点に注意してください。

Q. 二重オーソリで二重に引き落とされた場合、返金されますか?

A. 二重にオーソリがかかっても、実際に請求(売上処理)まで進んでいなければ、余分に確保された利用枠は後日解放されるのが一般的です。金額変更の際に、返金処理をしないまま変更後の金額で再度オーソリをかけると起こりやすくなります。

ただし解放までの期間はカード会社によって数日から1か月程度と幅があり、店舗側で即時に取り消せるとは限りません。お客さまから問い合わせを受けたら、売上が確定しているのか、利用枠が確保されているだけなのかを切り分けて説明できるとトラブルを避けられます。

Q. 自店でクレジットカード決済を受けるにはどうすればいいですか?

A. 自店でカード決済を受けるには、決済端末や決済代行サービスを導入する必要があります。選ぶときは、端末の形態(持ち運べるカードリーダー型か据置オールインワン型か)、対応する決済ブランド、費用(初期費用・決済手数料・入金サイクル)、審査・導入スピードといった観点を比べます。オーソリの仕組みを理解したうえで、自店の業態に合った端末・決済代行を比較検討するとよいでしょう。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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