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予実管理表テンプレートの作り方|そのまま使える項目・数式と無料ダウンロード先

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経営管理システム比較表(2026年版)のプレビュー

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経営管理システム比較表(2026年版)

「予算に対して実績はどうなっているか、月次で見えるようにしてほしい」と頼まれても、ゼロから表を組む時間や自信がないことは少なくありません。まず必要なのは、自社の数字を入れればそのまま回せる予実管理表のひな形です。

この記事では、無料テンプレートの配布先を登録の要否とあわせて先に示し、続けて記事内でそのまま真似できる項目・型・計算式まで具体的に解説します。あわせて、見やすくするコツ、Excelで運用し続けたときに出てくる限界と、その先の予実管理ツール・経営管理システムという選択肢まで整理しました。

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すぐ使える予実管理表テンプレートの入手先

ここからは、無料で使える予実管理表テンプレートの入手先を、登録の要否も含めて紹介します。予実管理表は会計年度の開始月(1月始まり・4月始まり・10月始まり)や、年間で達成率を追う型・月別で追う型などがあり、自社の運用に合う型を選ぶと後の手直しが減ります。

とにかく早く現物が欲しい場合は、経理プラス会員登録なしで予実管理表のExcelファイルを直接ダウンロードできます。売上高から当期純利益までの損益計算書の科目がそろい、予算・実績・予実差異・予実比・構成比の列を備えた本格的な型で、事業別のシートも含まれています。

会計年度の開始月や年間・月別といった型のバリエーションから選びたい場合は、テンプレートBANKが達成率グラフ付きのExcelを計6種用意しています。ダウンロードには無料の会員登録が必要です。

型は、年間の達成率を通しで追いたいなら年間予算達成率グラフ付き、月ごとの達成度を管理したいなら月別予算達成率グラフ付きを選び、自社の決算に合わせて開始月(1月・4月・10月)を選びます。次の表で、それぞれの型・自動計算の有無・登録の要否を整理します。

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配布元経理プラス(予実管理表)テンプレートBANK(予実管理表)Microsoft(予算テンプレート)
配布している型・科目売上高〜当期純利益の損益計算書フル科目。予算・実績・予実差異・予実比・構成比の列+事業別シート年間予算達成率グラフ付き/月別予算達成率グラフ付き(開始月:1月・4月・10月)の計6種毎月の予算・業務経費予算など汎用の予算表(予実対比の形に作り替えて使う前提)
自動計算予実差異・予実比を計算達成率の自動計算・グラフ付きテンプレートにより計算式・グラフあり
ファイル形式ExcelExcelExcel(ブラウザ編集にも対応)
登録登録不要で直接ダウンロード可無料だが会員登録が必要Microsoftアカウントでの利用が前提

※2026年9月時点の各配布元の公開情報にもとづきます。提供状況・登録要否・ファイル形式は変更される場合があります。

Microsoftが配布しているのは毎月の予算や経費予算といった汎用の書式が中心で、そのままでは「予算と実績を並べて差異・達成率を見る」形になっていないものもあります。実績と差異の列を足せば予実管理表として使えますが、最初から予実対比の形で欲しい場合は、登録不要の経理プラスを使うか、次の章で示す項目・型を自分で組むほうが早いこともあります。

また、ここで挙げたExcelファイルは、Googleスプレッドシートにインポートすればスプレッドシートでもそのまま使えます。複数人で同時に編集・共有したい場合は、取り込んでスプレッドシートで運用するのも一つの方法です。

出典・参考資料(3件)

見やすい予実管理表の作り方(項目・数式・見やすくするコツ)

ここからは、テンプレートを落とさなくても自分で組めるよう、予実管理表の項目・型・計算式を具体的に解説します。落としたテンプレートを自社仕様に直す際の下敷きとしても使えます。

コピペで使える項目と型

予実管理表は、縦(行)に損益計算書の科目を並べ、横(列)に「予算・実績・差異・差異率・達成率・累計」を置くのが基本の型です。行の科目は、次のように利益が段階的に出る並びにすると、どの段階でズレが生じたかを追えます。

  • 売上高:本業の収入
  • 売上原価:売上に直接かかった費用
  • 売上総利益(粗利):売上高 − 売上原価
  • 販売費及び一般管理費(販管費):人件費・家賃・広告費など
  • 営業利益:売上総利益 − 販管費

列は、予算と実績を並べ、その差である差異、予算に対する差異の割合の差異率、予算に対する実績の割合の達成率を置きます。月次で管理するなら、期首からの合計を示す累計(YTD)の列も加えると、単月のブレと年間の着地の両方を追えます。

次は、上記の型に数字を入れた例です(単位:千円)。売上・利益はプラス差異が予算超過(好調)、費用はプラス差異が予算超過(コスト増)と、科目の性質で差異の意味が逆になる点に注意して見てください。

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科目売上高売上原価売上総利益販管費営業利益
予算10,0006,0004,0003,0001,000
実績9,4005,8003,6003,100500
差異▲600▲200▲400+100▲500
差異率▲6.0%▲3.3%▲10.0%+3.3%▲50.0%
達成率94.0%96.7%90.0%103.3%50.0%

※金額は表の構造を示すための例です。売上原価・販管費などの費用は、実績が予算を下回る(差異がマイナス)ほうがコスト抑制の面では良い方向になります。

セルに入れる数式(差異・差異率・達成率・累計)

差異・差異率・達成率は、いずれも予算と実績の四則演算です。本記事では差異を「実績 − 予算」(収益・利益が予算を上回るとプラス)として説明します。差異の符号をどちら向きにするかは組織で統一しておくと、表を共有したときの解釈のズレを防げます。予算をB列、実績をC列に置き、2行目に売上高がある前提で、そのまま貼り付けて使える式を示します。

  • 差異(実績 − 予算)=C2-B2
  • 差異率(差異 ÷ 予算)=IF(B2=0,"",(C2-B2)/B2)(セルの表示形式をパーセントにする)
  • 達成率(実績 ÷ 予算)=IF(B2=0,"",C2/B2)(同じくパーセント表示)
  • 小計・合計=SUM(C2:C4)(範囲は集計したい科目に合わせる)
  • 累計(YTD):月を横(列)に並べた集計表で使う式です。開始月のセルを固定して =SUM($E2:E2) と書き、右の月へコピーすると累計が伸びます(単月の予実表とは別に、月を横に並べた表で用います)

差異率と達成率で IF を挟んでいるのは、予算がゼロの科目でエラー表示(#DIV/0!)が出るのを防ぐためです。予算が入っていない行では空欄になり、表全体が崩れません。

色分け・グラフで見やすくするコツ

数字を入れただけの表は、どこに問題があるか一目では分かりません。Excelの標準機能で、次のような工夫を加えると読み取りやすくなります。

  • 差異の符号で色分けする:条件付き書式で、未達(マイナス差異)のセルを赤、超過達成のセルを青などに塗り分けると、注目すべき行がすぐ分かります
  • 単月と累計を1画面に並べる:左に当月の予実、右に累計(YTD)の予実を置くと、単月のブレと年間の着地を同時に確認できます
  • 科目を階層化する:大分類(売上・原価・販管費)の下に中分類をぶら下げ、グループ化(折りたたみ)しておくと、全体と詳細を切り替えて見られます
  • 推移をグラフにする:月次の予算と実績を折れ線・棒グラフにし、達成率100%の基準線を引くと、傾向と達成状況が視覚的に伝わります

予実管理表とは?予算管理表との違い

予実管理表とは、予算(計画)と実績を同じ表に並べ、その差である差異と、予算に対する達成率で、計画からのズレを把握するための管理表です。ズレの大きい科目を早く見つけ、原因を分析して次の打ち手や着地見込みの修正につなげることが目的になります。

「予算管理表」という言葉と並べて使われることがありますが、予算管理表は予算そのものの編成や部門への配分に重心があるのに対し、予実管理表は組んだ予算と実績を突き合わせて差異を見ることに重心があります。実務では両者をほぼ同じ意味で使う場面も多く、厳密に区別しなくても運用に支障はありません。

差異の原因を読み解く(差異分析の視点)

差異は算出して終わりではなく、なぜそのズレが生じたかまで追うと、次の行動につながります。ここでは、差異を読み解くときの基本的な視点を整理します。全体の流れは次のとおりです。

差異分析の流れを示す4ステップの図。STEP1は差異を算出(実績−予算で計画からのズレを出す)、STEP2は要因に分解(売上は数量要因と単価要因、費用は変動費・固定費に切り分ける)、STEP3は着手を判断(差異率プラスマイナス5〜10%を目安に一過性か継続かを見極める)、STEP4は着地見込みに反映(継続する差異は期末の着地見込みに反映し軌道修正)。

そもそも予算差異分析は、予算と実績を比べて差額を算出し、その期間に何が起きたのかを分析して経営課題を見つける取り組みです。その際、利益の差異は収益の差異(販売価格差異・販売数量差異)と原価の差異(価格差異・数量差異など)に分解して見るのが基本とされています。

出典・参考資料(1件)

売上の差異は、この考え方に沿って数量要因と単価要因に分けると原因を切り分けやすくなります。たとえば売上が予算に届かなかったとき、販売数量が計画を下回ったのか、単価(値引き含む)が下がったのかで、打つべき手は変わります。数量要因は (実績数量 − 予算数量)× 予算単価、単価要因は (実績単価 − 予算単価)× 実績数量 で概算できます。

費用の差異は、増えた・減ったの大小だけで良し悪しを判断しません。売上に連動して動く変動費なのか、売上と関係なく発生する固定費なのかで意味が変わり、売上増に伴って売上原価が増えているなら必ずしも問題ではありません。

差異率がどの程度になったら要因分析に着手するかの目安(たとえば±5〜10%)をあらかじめ決めておくと、毎月の確認が回しやすくなります。この水準は一般的な目安で、最終的には自社の事業特性や科目に応じて決めます。

差異が一過性のものか、今後も続くものかの見極めも重要です。継続しそうな差異は、単月の分析で終わらせず、期末までの着地見込みに反映させると、期中での軌道修正がしやすくなります。

このように着地見込みを毎月見直し、予算そのものを機動的に更新していく手法は「ローリングフォーキャスト」と呼ばれます。期中の軌道修正をさらに進めたい場合は、次の記事で基本的な考え方と運用のコツを解説しています。

Excelで運用し続けたときの限界

テンプレートで予実管理を始めた後、運用を続けるうちに出てくる課題もあります。あらかじめ知っておくと、どこまでExcelで進めるかの判断がしやすくなります。

  • 属人化:数式やシート構成が複雑になるほど、作成者以外が触れなくなり、担当者の異動・退職で運用が止まりやすくなります
  • 複数部門・拠点の集計負荷:部門ごとのファイルを手作業で1つに統合する作業が、月次のたびに発生します
  • 転記・二重入力:会計システムの実績を手で転記すると、入力ミスや反映漏れが起きやすくなります
  • リアルタイム性の欠如:月次の締めを待たないと最新の予実が見えず、期中の判断が遅れがちになります
  • バージョン管理の煩雑さ:修正のたびにファイルが増え、どれが最新か分からなくなることがあります

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限界を解消する予実管理ツール・経営管理システム

属人化や複数部門の集計、会計データの取り込みといったExcelの限界は、予実管理に特化したツールや経営管理システムで解消できます。会計システムと連携して実績を自動で取り込み、予算・実績・見込みを一元管理できる点が、表計算ソフトとの主な違いです。ここでは、予実管理を中核機能とする代表的なサービスを紹介します。

以下は、紹介する4サービスの予実管理の範囲・会計システム連携・料金の目安・対象企業を並べた比較表です。

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サービス名DIGGLE(ディグル)X-KPI(クロスケーピーアイ)Scale Cloud(スケールクラウド)Manageboard
提供形態クラウド(SaaS)クラウド(SaaS)クラウド(SaaS)クラウド(SaaS)
予実管理の主な範囲予算策定・予実突合・見込管理・
レポーティングを一元管理
予算と実績の差異を自動検知し
日次・月次・四半期で予実比較
予算策定・予実管理・
着地見込み更新
予算編成・予実管理・着地見込み・
財務分析・業績シミュレーション
KPI管理分析にKPIを組み合わせKPIツリーで全社設計PLとKPIを接続して管理PL項目から配下KPIへドリルダウン
着地見込み
会計システム連携freee会計・マネーフォワード・
勘定奉行クラウド・弥生会計・
Salesforceなど(API/CSV)
会計ソフト・グループウェアと
API連携
勘定奉行クラウド・freee・
Salesforce(API)・
Googleスプレッドシート・CSV
マネーフォワード クラウド会計・
freee会計・勘定奉行クラウド・
CSV・Googleスプレッドシート
料金の目安要問い合わせ
(Standard/Enterprise)
要問い合わせ月額10万円〜
(初期費用等は要問い合わせ)
要問い合わせ
(Standard/Essential)
無料トライアル要問い合わせ
主な対象企業Excelの帳票集計に
工数を取られている企業
複数部門・拠点のKPIと予実を
一元把握したい中堅〜大企業
上場・上場準備企業、
複数事業・子会社を持つ企業
成長・中堅企業
(少人数〜1,500名以上のグループ)
詳細情報資料を見る資料を見るミーティングを予約サービス詳細

1. DIGGLE(ディグル株式会社)

DIGGLEの公式サイト。脱エクセルの予実管理をうたう予実管理クラウドの紹介ページ

DIGGLEは、予算・実績・見込みをクラウド上で一元管理する予実管理特化のサービスです。会計システムからのデータ取り込みと予実の突合を自動化し、勘定科目より細かい粒度での損益管理・分析に対応します。公式では「脱エクセルの予実管理」を掲げ、Excel中心の運用で起きがちな属人化や集計の手間を減らす用途に位置づけられています。

予算策定・予実突合・着地見込み管理・レポーティングまでを1つの画面で回せるため、事業部と経営企画が予算や見込みを非同期に連携しながら精度を高められます。freee会計やマネーフォワード クラウド、勘定奉行クラウドなどとのAPI・CSV連携にも対応します。Excelの帳票集計に工数を取られている企業に向いています。

2. X-KPI(株式会社パブリックアイデンティティ)

X-KPIの公式サイト。KPIと予実管理をクラウドで可視化するツールの紹介ページ

複数の部門・拠点・プロジェクトのKPIと予実データをクラウド上に集約し、リアルタイムに可視化するのがX-KPIです。予算と実績の差異や異常値を自動で検知し、原因とともにチャットツールへ通知するため、差異のチェックを担当者の手作業だけに頼らずに済みます。

KPI項目やダッシュボードは専門知識がなくても設計・運用でき、会計ソフトやグループウェアとのAPI連携で入力の二重管理を避けられます。予実の数字だけでなく、その背景にあるKPIまで結びつけて全社で見たい企業に適しています。

3. Scale Cloud(株式会社Scale Cloud)

Scale Cloudの公式サイト。PLとKPIを一元化する経営管理クラウドの紹介ページ

財務数値(PL・BS・CF)と非財務数値(KPI)を関連づけて一元管理するのが、経営管理クラウドのScale Cloudです。各KPIの数値をもとにPLをシミュレーションでき、複数パターンの予算作成や着地見込みの更新がしやすい点が特徴です。経営用・管理部用・事業部用など、視点ごとのダッシュボードを作り分けられます。

予算管理・予実管理・KPI管理を一元化し、経営層・管理部・事業部が同じ数字を見て議論できる状態を狙う設計です。公式サイトでは月額10万円〜と料金の目安が示されており、上場企業・上場準備企業や複数事業・子会社を持つ企業を対象に紹介されています。KPIと予算達成を結びつけて管理したい企業に向いています。

Excelやスプレッドシート、あるいは他社ツールからの乗り換えで、実際にどの程度の工数が変わるのかについて、同社代表の広瀬氏はカタログの独自インタビューで次のように述べています。

広瀬氏
株式会社Scale Cloud 代表取締役
広瀬氏
独自インタビューより

数値的な効果で申し上げると、他社システムからの乗り換えでは、工数が約40%削減できたとおっしゃっていただいているケースがあります。Excelやスプレッドシートからのリプレースに関しても、工数が6分の1程度になったという声をいただいています。効率化という目線では、それぐらいのインパクトが出ています。

4. Manageboard(マネーフォワードコンサルティング株式会社)

Manageboardの公式サイト。予算管理・経営管理をクラウドで行うプラットフォームの紹介ページ

マネーフォワードコンサルティングが提供するクラウド型の予算管理・経営管理プラットフォームがManageboardです。Excelやスプレッドシートに散在するデータを一元管理し、予算編成・予実管理・着地見込み・財務分析・業績シミュレーションをクラウド上で完結させます。

マネーフォワード クラウド会計・freee会計・勘定奉行クラウドなどとのAPI連携で実績データの取り込みを自動化でき、PL項目から配下のKPIへドリルダウンして分析できます。少人数の事業から1,500名以上のグループ規模まで対応し、成長企業・中堅企業でExcel運用から脱却したい場合の選択肢になります。

ここで挙げた4サービスは、予実管理を中核とするものです。連結会計やERPまで含めて経営管理システム全体をタイプ別に見比べ、自社の規模・体制に合う選び方まで確認したい場合は、次の記事で29サービスを比較しています。

まとめ

予実管理表は、まず自社に合う型のテンプレートを入手し、次の要点を押さえて自社仕様に整えると、月次の運用に乗せやすくなります。

  • 入手先:経理プラスなら登録不要で損益計算書フル科目の予実管理表Excelを直接落とせる。型を選びたいならテンプレートBANK(要会員登録)
  • 項目と型:行に損益の科目、列に「予算・実績・差異・差異率・達成率・累計」を置くのが基本
  • 計算式:差異は=C2-B2、達成率は=C2/B2が基本。差異率・達成率はIFでゼロ除算を避ける
  • 見やすさ:条件付き書式での色分け、単月と累計の併記、グラフ化で読み取りやすくする
  • その先:属人化・集計負荷・転記が重くなったら、会計連携で自動化できる予実管理ツール・経営管理システムを検討する

Excelでの運用が限界に近づいてきたと感じたら、予実管理ツールや経営管理システムの資料を見比べて、自社の規模や運用に合うものを検討してみてください。

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よくある質問(FAQ)

Q. 予実管理表のテンプレートは無料でダウンロードできますか?

A. 予実管理表のテンプレートは、無料で配布している定番の配布元があり、なかには会員登録なしで直接Excelを落とせるものもあります。たとえば経理プラスは登録不要で損益計算書のフル科目がそろった予実管理表をダウンロードでき、会計年度の開始月や年間・月別といった型を選びたい場合は、テンプレートBANK(無料の会員登録が必要)が達成率グラフ付きのExcelを複数用意しています。

Q. 予実管理表はExcelだけでなくGoogleスプレッドシートでも作れますか?

A. 予実管理表は、ExcelでもGoogleスプレッドシートでも同じ考え方で作れます。差異(=実績−予算)、達成率(=実績÷予算)、SUMによる合計、ゼロ除算を避けるIFといった関数は、どちらもほぼ同じ書式で動きます。複数人で同時に編集・共有したい場合はスプレッドシート、条件付き書式やグラフを細かく作り込みたい場合はExcelが向くなど、運用スタイルに合わせて選べます。

Q. 予実管理表の達成率や差異はどう計算しますか?

A. 予実管理表では、達成率は「実績 ÷ 予算」、差異は「実績 − 予算」で計算するのが基本です。Excelやスプレッドシートで予算をB列・実績をC列に置いた場合、差異は=C2-B2、達成率は=C2/B2で求められます。予算がゼロの科目でエラー表示(#DIV/0!)が出ないよう、達成率や差異率は=IF(B2=0,"",C2/B2)のようにIFを挟んでおくと表が崩れません。

Q. 予実管理表で差異がマイナスだと悪い状態ですか?

A. 予実管理表の差異は、マイナスかどうかだけで良し悪しを判断できません。売上や利益はマイナス差異(予算未達)が問題ですが、売上原価や販管費などの費用はマイナス差異(予算より支出が少ない状態)であればむしろコスト抑制の面で良い方向です。科目が収益・利益なのか費用なのかで差異の意味が逆になるため、色分けをする際も符号の向きを組織で統一しておくと、表を共有したときの解釈のズレを防げます。

Q. 予実管理で陥りがちな失敗にはどんなものがありますか?

A. 予実管理でよくある失敗は、差異を算出するだけで原因分析や次の打ち手につなげない「作って終わり」の運用になることです。ほかにも、細かな差異の分析そのものが目的化する、達成しやすいように予算を低めに設定してしまう、といった例があります。差異率が±5〜10%を超えたら要因を分析するなど、着手の目安をあらかじめ決めておくと、毎月の確認が形骸化しにくくなります。

Q. 予実管理表はExcelと専用ツールのどちらで管理すべきですか?

A. 予実管理表は、担当者が限られる小規模なうちはExcel・スプレッドシートで十分ですが、属人化・複数部門の集計・会計データの転記が重くなってきたら、予実管理ツールや経営管理システムへの移行が向いています。専用ツールは会計システムと連携して実績を自動で取り込み、予算・実績・見込みを一元管理できる点が表計算ソフトとの主な違いです。

まずはテンプレートで運用を始め、限界を感じた段階で比較検討するのが現実的です。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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