サービス比較の記事一覧

余剰資金を有効活用したい(預金・投資・運用)
法人保険でリスクに備えたい
カーボンクレジットを活用したい

サービス比較の記事一覧

余剰資金を有効活用したい(預金・投資・運用)
法人保険でリスクに備えたい
カーボンクレジットを活用したい

前受金と仮受金の違いとは?使い分けの決め手と仕訳例をわかりやすく解説

前受金と仮受金の違いとは?使い分けの決め手と仕訳例のサムネイル画像
債権管理システム比較表(2026年版)のプレビュー

主要22サービスの料金・機能を無料で一覧比較

債権管理システム比較表(2026年版)

取引先からの入金を記帳しようとして、「これは前受金だろうか、それとも仮受金でいったん置くべきだろうか」と手が止まった経験はないでしょうか。どちらも入金を受けたときに使う負債の勘定科目で名前も似ているため、経理の実務でよく迷う組み合わせです。

迷いの正体は、両者を分ける基準がひと言で見えていないことにあります。実は使い分けの決め手はシンプルで、入金の中身が分かっているか、まだ分からないか——この一点で決まります。

本記事では、前受金と仮受金の違いを対比表と両科目の仕訳で整理し、手付金や誤入金といったケースごとの当てはめ方まで解説します。あわせて、仮受金を決算に残さないほうがよい理由や消費税の扱い、内容が分からない入金を毎回手作業で追う手間を減らす方法も取り上げます。

債権管理システムの関連サービス資料
PR
料金や機能は各社の資料でまとめて比較できます 【無料】債権管理システムの資料を
一括ダウンロードする
本セクションにはプロモーションが含まれており、表示順は当社独自の基準や提携状況に基づいています。

前受金と仮受金の違いは「入金の内容が分かっているか」で決まる

はじめに、迷ったときにまず思い出したい決め手からお伝えします。これから提供する商品・サービスの代金だと中身が分かっていれば前受金、何の入金か分からなければ仮受金で処理します。前受金は「商品やサービスを提供する前に受け取った代金」、仮受金は「受け取った理由や正しい科目がまだ分からない入金」を一時的に記録する科目です。

一点だけ注意があります。すでに商品・サービスを提供した後に受け取る代金(売掛金の回収など)は、中身が分かっていても前受金ではありません。前受金はあくまで「これから提供するものの代金を先に受け取った」ときに使う科目です。

前受金と仮受金を見分ける判定フロー。入金があったら、まず入金の中身(何の代金か)が分かっているかを確認し、分からなければ仮受金として一時的に記録する。分かっている場合は、これから提供する商品・サービスの代金かを確認し、そうであれば前受金、すでに提供が済んだ代金(売掛金の回収など)であれば前受金にはしない。

両者は「使う場面」だけでなく「決算での扱い」も異なります。次の対比表で、判断に必要なポイントを一目で確認できます。

比較ポイント前受金仮受金
判断の決め手これから提供する商品・サービスの代金だと内容が分かっている何の入金か・理由が分からない
使う場面商品・サービスの提供前に受け取った代金(手付金・内金・予約金など)何の入金か、どの科目で処理すべきか分からない入金(誤入金・理由不明の振込など)
決算に残してよいか残ってよい(提供が済むまで負債として計上)残さないのが原則(速やかに正しい科目へ振替)
その後の振替先商品・サービスの提供時に「売上」へ振替内容判明時に適切な科目へ振替(不明のまま決算なら雑収入など)

大きな違いは、前受金が「あとで何になるか(=売上)」まで決まっているのに対し、仮受金は「そもそも何の入金か」がまだ確定していない点です。だからこそ仮受金は一時的な置き場所にすぎず、内容が分かり次第、正しい科目へ振り替えていきます。ここからは、それぞれの意味と仕訳を具体的に見ていきます。

前受金・仮受金それぞれの意味と仕訳(入金時・振替時)

ここからは、両科目の意味を仕訳とあわせて確認します。入金時と、あとで振り替えるときの2段階で並べると、違いがはっきりします。

前受金・仮受金はどちらも「負債」に分類される

仕訳を見る前に、両科目が貸借対照表のどこに立つかを押さえておきます。前受金も仮受金も、受け取ったお金でありながら「負債」に分類されます。

前受金は商品・サービスをまだ提供しておらず、提供する義務が残っているためです。仮受金は、入金の内容が確定するまで自社のものと確定しない一時的な預りにあたります。いずれも入金時は貸方(負債の増加)に記帳し、義務が果たされる、あるいは内容が確定したタイミングで振り替えます。

前受金の意味と仕訳(入金時→売上への振替)

前受金は、商品やサービスを提供する前に、その代金の一部または全部を受け取ったときに使う科目です。何の代金かがはっきりしているため、提供が完了した時点で「売上」に振り替えます。たとえば商品代金100,000円を前もって受け取り、後日納品するケースは次のように処理します。

場面借方貸方
入金時(商品代金を前もって受領)現金 100,000前受金 100,000
提供完了時(商品を納品)前受金 100,000売上 100,000

入金時点ではまだ売上に計上しない点がポイントです。売上として計上するのは、あくまで商品・サービスを提供したタイミングになります。

仮受金の意味と仕訳(入金時→内容判明時の振替/不明のまま決算なら雑収入)

仮受金は、入金があったものの、その内容や正しい科目がまだ分からないときに一時的に使う科目です。まずは仮受金で受けておき、内容が判明した時点で本来の科目へ振り替えます。たとえば10,000円の入金があり内容が不明だったが、後日それが売掛金の回収だと判明したケースは次のように処理します。

場面借方貸方
入金時(内容が不明)現金 10,000仮受金 10,000
内容判明時(売掛金の回収と判明)仮受金 10,000売掛金 10,000
内容が不明のまま決算を迎えた場合仮受金 10,000雑収入 10,000

前受金が「入金→売上」という一方向の流れなのに対し、仮受金は「入金→内容判明→本来の科目」へ振り替える点が異なります。内容がどうしても分からないまま決算を迎えた場合は雑収入などへ振り替えますが、これは例外的な処理で、本来は内容を確定させて正しい科目に振り替えるのが原則です。

自分のケースはどっち?シーン別の当てはめ

決め手と仕訳を押さえたら、実際の入金を当てはめてみます。よくあるケースを、前受金・仮受金それぞれで整理します。

前受金で処理するケース(手付金・内金・予約金など)

何に対する入金かがはっきりしているなら前受金です。具体的には、受注時に受け取る手付金や内金、予約販売の予約金、まだ引き渡していない商品の代金の先払いなどが当てはまります。いずれも「この商品・このサービスの代金」という中身が確定しており、提供が済めば売上に振り替わります(月額制のサービス利用料のように期間の経過で収益化するものは前受収益で扱います。後述の「前受収益との違い」を参照)。

金額の一部だけを受け取った場合でも、その一部が特定の取引の代金だと分かっていれば前受金で処理します。判断に迷ったら「提供すべき商品・サービスが決まっているか」を確かめると切り分けやすくなります。

仮受金で処理するケース(誤入金・理由不明の振込・用途不明の一部入金)

入金はあったものの中身が分からないなら仮受金です。取引先以外からの心当たりのない振込、請求額と金額が合わず何の入金か特定できないケース、複数の請求をまとめた合算入金で内訳が判然としないケースなどが該当します。誤入金の可能性がある入金も、内容が確定するまでは仮受金で受けておきます。

仮受金はあくまで一時的な置き場所です。振込元への確認や請求データとの照合で中身が判明したら、売掛金や前受金など本来の科目へ速やかに振り替えます。誤入金と分かった場合は、仮受金を取り崩して返金します(借方:仮受金/貸方:現金・預金)。

料金や機能は各社の資料でまとめて比較できます 【無料】債権管理システムの資料を
一括ダウンロードする

前受金・仮受金と間違えやすい勘定科目との違い

前受金・仮受金は、名前や性質が似た科目と取り違えやすいところがあります。ここでは特に混同しやすい前受収益・預り金・仮払金・売掛金との違いを、一点ずつ整理します。

前受収益との違い(期間対応の経過勘定か否か)

前受収益は、家賃や保守料のように「一定期間にわたり継続して提供するサービス」の対価を前もって受け取ったときに使う科目です。時間の経過とともに収益になっていく経過勘定である点が、提供時に一括で売上へ振り替わる前受金との違いです。企業会計原則注解でも、前受収益は継続的な役務提供の対価を指すものとして、前受金とは区別すべきものとされています。

たとえば1年分の保守料を一括で受け取った場合、当期に対応する分を除いた残りは前受収益として翌期以降に繰り越します。単発の商品代金を先に受け取る前受金とは、収益になっていく考え方が異なります。

預り金との違い(返還・納付義務のある他者のお金か)

預り金は、給与から天引きした源泉所得税や社会保険料のように、他者のために一時的に預かり、あとで本人や納付先へ渡すお金です。最終的に自社の収益にはならず、返還・納付する義務がある点が前受金・仮受金と異なります。前受金は自社の売上になる代金、仮受金は自社への入金で中身が未確定のものである一方、預り金は「そもそも自社のお金ではない」という区別で覚えると分かりやすくなります。

仮払金との違い(受け取る側か支払う側の一時勘定か)

仮払金は、出張の概算旅費のように、金額や用途が確定しないまま先に「支払った」お金を一時的に記録する科目です。仮受金と名前がよく似ていますが、仮受金がお金を「受け取った」側の一時勘定であるのに対し、仮払金は「支払った」側で使います。方向が逆と押さえておけば混同を防げます。どちらも内容が確定したら本来の科目へ振り替える点は共通しています。

売掛金との違い(入金前の債権か、入金後の前受けか)

売掛金は、商品・サービスを提供した後、代金をまだ受け取っていない「これから受け取る債権」です。前受金は逆に、提供する前に代金を「すでに受け取った」もので、入金と提供の順番が反対になります。売掛金は資産、前受金は負債と、貸借対照表での位置づけも異なります。

前受金と表裏の関係にあるのが前払金(前渡金)で、こちらは自社が代金を先に「支払った」側で使う科目です。受け取る側が前受金、支払う側が前払金と対で理解しておくと整理しやすくなります。

前受金・仮受金の決算・消費税の注意点

記帳したあとに気をつけたいのが、決算での扱いと消費税です。特に仮受金は決算での放置に注意が必要で、消費税の課税タイミングも前受金で迷いやすいポイントです。順に整理します。

仮受金を決算に残してはいけない理由

仮受金は一時的な科目のため、決算までに内容を確定させて振り替えるのが原則です。仮受金の中身が実際には売上(資産の譲渡等)に対応する入金だった場合、本来はその取引を行った時点で売上を計上すべきものになります。消費税法基本通達でも、前受金・仮受金にかかる資産の譲渡等の時期は「現実に資産の譲渡等を行った時」とされています。

資産の譲渡等に係る前受金、仮受金に係る資産の譲渡等の時期は、法第18条《小規模事業者に係る資産の譲渡等の時期等の特例》の規定の適用を受ける事業者を除き、現実に資産の譲渡等を行った時となることに留意する。

出典:消費税法基本通達 9-1-27(前受金、仮受金に係る資産の譲渡等の時期)|国税庁

そのため、内容が確定した売上を仮受金のまま決算に残すと、本来計上すべき売上が反映されないことになりかねません。この状態は税務調査で売上の計上漏れを指摘される一因になり得ますし、金融機関に決算書を出す場面でも、内容不明の負債が残っていると内訳の説明を求められることがあります。決算前には仮受金の残高を洗い出し、内容を確認して正しい科目へ振り替えておくことが大切です。

前受金の消費税はいつ課税されるか

前受金を受け取った時点では、消費税は課税されません。消費税の課税のタイミングは、原則として商品の引渡しやサービスの提供があった時とされているためです。国税庁も、前受金や前払金について次のように説明しています。

消費税の課税資産の譲渡等や課税仕入れの時期は、所得税や法人税の場合と同じように、原則として資産の引渡しやサービスの提供があった時とされています。したがって、例えば、工事代金の前受金を受け取ったり、機械の購入について前払金を支払っていたとしても、その受取や支払の時期に関係なく、実際に引渡しやサービスの提供があった時が売上げや仕入れの時期となります。

出典:No.6165 前受金や前払金などがあるとき|国税庁

前受金を受け取った期と、実際に商品・サービスを提供して売上に振り替える期がずれる場合、消費税を認識するのは提供した時点です。小規模事業者などが所得税の現金主義の特例を受けている場合は、対価を受け取った日を基準とする例外もあります。自社がどちらに当たるかを確認したうえで処理すると安心です。

仮受金についても、その中身が売上(資産の譲渡等)に対応するものであれば、消費税を認識するのは受け取った時ではなく、実際に商品・サービスを提供した時点になります。

入金の内容確認・消込の手間を仕組みで減らす

ここまで見てきたように、前受金と仮受金の使い分けの多くは「その入金が何なのか」を突き止められるかにかかっています。振込名義が請求先と違う、複数の請求がまとまって入金される、といったケースでは、内容の確認だけで手間がかかり、仮受金として一時的に置く場面も増えます。

こうした入金の照合(入金消込)や、内容不明の入金の管理を自動化できるのが、債権管理・入金消込システムです。銀行の入金データと請求データを自動で突き合わせ、名義が一致しない入金や合算入金も推測して消し込むため、「何の入金か分からない」状態そのものを減らせます。ここでは、前受金・仮受金の管理や入金消込に適したサービスを紹介します。

← 横にスクロールできます →
サービス名請求管理ロボBill One債権管理マネーフォワード クラウド債権管理債権奉行クラウドバクラク債権管理V-ONEクラウド楽楽債権管理
照合方式バーチャル口座+自動照合バーチャル口座割当AI・機械学習自動マッチング
(振込依頼人名・一括入金・手数料)
AI照合
(自動化率98%を訴求)
AI・機械学習+独自照合ロジック自動突合+AI照合アシスト(β版)
前受金・仮受金・曖昧入金への対応バーチャル口座で入金元の取引先を自動特定。振込手数料の差額も自動処理請求先ごとの専用口座で合算入金・振込名義の不一致も自動消込。内容不明の入金を入口から抑制前受金の自動仕訳に対応。合算・分割入金や振込名義のブレも照合候補を提案手付金・過入金など前受金・仮受金を一元管理。前受金を加味した請求や消込時の仮受金割当に対応前受金処理の自動化に対応。初めての取引先の入金もAIが推測して処理請求N対入金Nや科目をまたぐ照合に対応。使うほど自動照合率が向上振込名義が請求先と違う入金もAIが推測して消込を提案(β版)。手数料差は許容金額で自動吸収
主な特徴請求書発行〜集金〜消込〜督促を1サービスで自動化
SFA・会計ソフトと連携/導入1,000社以上
請求書発行〜入金消込をBill One上で一元管理
企業規模を問わず利用可(Sansan提供)
入金消込に特化(請求書発行なし)
締め請求・取引件数の多い企業向け/会計Plus・Salesforce連携
入金消込〜債権残高〜回収予定〜滞留督促〜与信チェックを一体運用
奉行シリーズ(会計・販売管理)と連携
入金消込・仕訳・督促をAIで自動化
「入金消込エージェント」でログイン不要の自動消込/バクラクシリーズと一体運用
入金消込に特化。月100〜10,000件規模まで対応
約20年の専門ノウハウと専任サポート
複数銀行の入金データを自動取得し一括消込
滞留債権の一覧化・督促リスト自動作成/楽楽シリーズと親和
料金の目安要問い合わせ
(月額+請求件数の従量)
要問い合わせ
(発行件数に応じた年額/ユーザー数課金なし)
要問い合わせ
(請求・入金の件数従量制)
月額6,500円〜/初期費用0円〜
(iクラウドのプラン別)
月額30,000円〜
(税抜・年間契約)
要問い合わせ初期100,000円〜/月額20,000円〜
(税抜)
詳細情報公式資料を見る公式資料を見るオンライン相談を予約サービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る

※料金は2026年9月時点の各社公式情報にもとづく目安です。最新の料金や適用条件は各社の公式サイト・資料でご確認ください。

1. 請求管理ロボ(株式会社ROBOT PAYMENT)

請求管理ロボのウェブサイト

請求管理ロボは、請求書の発行・送付から集金、入金消込、未入金の督促までを一つのサービスで自動化するクラウドサービスです。金融機関から入金情報を自動で取得して請求と自動照合し、取引先ごとのバーチャル口座で入金元を自動特定します。

前月に未入金だった請求の翌月繰越や、振込手数料の差額の自動処理にも対応するため、手作業での照合や差額調整の負担を軽くできます。単発・定期定額・定期従量といった請求タイプを設定でき、SFAや会計ソフトとの連携で請求から会計までをつなげられる点も特徴です。

2. Bill One債権管理(Sansan株式会社)

Bill One債権管理のウェブサイト

「誰からの入金か分からない」を発生させない仕組みに強いのがBill One債権管理です。請求先ごとに固有のバーチャル口座番号を割り当て、その口座を振込先とした請求書を発行することで、入金と債権を自動でマッチングします。

従来の自動消込が苦手としてきた合算入金や、振込名義が請求先と一致しない入金も自動で処理できると訴求しており、内容不明の入金(仮受金になりやすい入金)を入り口の段階で減らせるのが持ち味です。請求書の作成・発行から入金消込までをBill One上で一元管理でき、企業規模を問わず利用できるとしています。

3. マネーフォワード クラウド債権管理(株式会社マネーフォワード)

マネーフォワード クラウド債権管理のウェブサイト

マネーフォワード クラウド債権管理は、入金消込・債権残高管理から回収予定管理、滞留督促までをカバーする消込特化型のサービスです。請求書発行機能は内包せず、すでに別のシステムで請求書を発行している企業が消込工程だけを効率化する使い方にも向いています。

機械学習による自動照合を備え、公式では使うほど自動照合率が向上するとしており、合算入金や分割入金、振込名義のブレといったイレギュラーな消込候補を提案します。前受金の自動仕訳にも対応し、締め請求やサブスクリプションなど取引パターンが複雑な企業を想定顧客に挙げています。

手作業での消込がどのような現場で課題になっているかについて、開発元のマネーフォワードは自社インタビューで次のように話しています。

栗本賢人氏
株式会社マネーフォワード SMB本部 パートナービジネス部 部長 兼 パートナーアライアンス室 事業開発担当
栗本賢人氏
独自インタビューより

最もわかりやすいのは、Excelと銀行明細を手作業でマッチングしながら消込をしている企業です。特に入金件数が多くなってきている企業は課題感が強く、フィットしやすいサービスになっています。ご相談は経理部門からいただくケースがほとんどで、すでに他のシステムを使っているというよりは、「手作業から脱却したい」というお悩みを持つ方からのご相談が多い印象です。まだまだアナログからデジタルへの移行ニーズが強い領域だと感じています。

4. 債権奉行クラウド(株式会社オービックビジネスコンサルタント)

債権奉行クラウドのウェブサイト

前受金・仮受金の管理を製品機能として明示的に扱うのが債権奉行クラウドです。入金消込・債権残高管理・回収予定管理・滞留督促・与信限度チェックを一体で扱い、手付金や過入金などの前受金・仮受金を一元管理して、前受金を加味した請求や消込時の仮受金の割当に対応します。

奉行クラウドシリーズの会計・販売管理との連携を前提とした基幹業務一体の運用ができます。月額6,500円から・初期費用0円のプランもあるため、中小企業でも請求書発行から債権管理まで一貫して導入しやすいのが特徴です(料金は2026年9月時点の公式情報)。

5. バクラク債権管理(株式会社LayerX)

バクラク債権管理のウェブサイト

バクラク債権管理は、AIが入金データと請求データを照合し、入金消込・仕訳・督促を自動化する債権管理システムです。全国の金融機関から入金データを自動取得し、あらかじめ設定した条件に従って請求情報と自動で紐づけます。前受金処理の自動化にも対応し、初めての取引先の入金もAIが推測して処理する点が特徴です。

2025年11月には、日々のログインを必要とせず入金確認から消込までを自動化する「入金消込エージェント」の提供も始まりました。経費精算や請求書発行などバクラクシリーズとの一体運用で、請求から入金・仕訳までをつなげられます。

6. V-ONEクラウド(株式会社アール・アンド・エー・シー)

V-ONEクラウドのウェブサイト

入金消込に一点特化したクラウドサービスがV-ONEクラウドです。請求データと入金データを取り込み、独自の照合ロジックとAI・機械学習で消込を自動化します。一度照合した請求と入金の組み合わせをAIが学習し、使うほど自動照合率が高まる仕組みで、請求と入金が1対1で対応しない複雑なパターンや、科目をまたぐ照合にも対応します。

月間の入金件数が100件規模の企業から10,000件規模の企業まで利用されており、運営会社が約20年にわたり入金消込・債権管理に特化して開発してきたノウハウと専任サポート体制を備えている点が強みです。

7. 楽楽債権管理(株式会社ラクス)

楽楽債権管理のウェブサイト

請求データと入金データの照合・消込作業を効率化する債権管理クラウドが楽楽債権管理です。複数の銀行から入金データを自動取得し、請求額と入金額を自動で突き合わせて一括で消し込みます。

振込手数料による差額は許容金額を設定して自動で吸収でき、細かな金額差を毎回手で確認する手間を減らせます。振込名義が請求先と異なる場合でも、AIが名義や金額から推測して消込を提案する機能を備えます。楽楽明細・楽楽精算などの楽楽シリーズを提供するラクスのサービスで、滞留債権の一覧化や督促リストの自動作成まで対応します。

ここで取り上げたサービスを含め、消込・請求・与信・督促といったタイプ別の選び方や機能の違いまでまとめて比較したい場合は、債権管理システム全体を解説した以下の記事もあわせてご覧ください。

まとめ

前受金と仮受金の違いは、「入金の中身が分かっているか、まだ分からないか」という一点で決まります。中身が分かっていれば前受金として、提供時に売上へ振り替えます。分からなければ仮受金でいったん受け、内容が判明したら本来の科目へ振り替えます。仮受金は決算に残さないのが原則で、前受金の消費税は受け取った時ではなく提供した時に認識する、という点もあわせて押さえておくと安心です。

使い分けの多くは「その入金が何なのか」を突き止められるかにかかっています。入金消込や内容不明の入金の管理を仕組みで自動化すれば、迷いや手作業そのものを減らせます。気になるサービスがあれば、資料を取り寄せて自社の運用に合うか確かめてみてください。

料金や機能は各社の資料でまとめて比較できます 【無料】債権管理システムの資料を
一括ダウンロードする

よくある質問(FAQ)

Q. 前受金・仮受金とは何ですか?

A. 前受金・仮受金は、どちらも入金を受け取ったときに使う負債の勘定科目で、入金の中身が分かっていれば前受金、何の入金か分からなければ仮受金を使います。前受金は商品やサービスを提供する前に受け取った代金、仮受金は受け取った理由や正しい科目がまだ確定していない入金を、一時的に記録するための科目です。

Q. 仮受金が決算に残ったらどう処理すればよいですか?

A. 仮受金は、決算までに内容を確定させて本来の科目へ振り替え、残高を残さないのが原則です。どうしても内容が判明しないまま決算を迎えた場合は雑収入などへ振り替えますが、これは例外的な処理にあたります。内容不明の仮受金が決算に残っていると売上の計上漏れを疑われやすいため、決算前に残高を洗い出し、内容を確認して正しい科目へ振り替えておくと安心です。

Q. 内容不明の入金はどの勘定科目で処理しますか?

A. 内容不明の入金は、まず仮受金(負債)でいったん受けておき、中身が判明した時点で本来の科目へ振り替えます。振込元への確認や請求データとの照合で「何の入金か」が分かれば、売掛金や前受金など本来の科目へ振り替え、誤入金と分かった場合は仮受金を取り崩して返金の処理を行います。

Q. 前受金と前受収益はどう使い分けますか?

A. 前受金と前受収益は、単発の商品・サービス代金なら前受金、家賃や保守料のように一定期間にわたり継続して提供する役務の前受けなら前受収益で使い分けます。前受収益は時間の経過とともに収益になっていく経過勘定で、提供時に一括で売上へ振り替わる前受金とは、収益になっていく考え方が異なります。

Q. 前受金に消費税はかかりますか?

A. 前受金を受け取った時点では消費税は課税されず、実際に商品・サービスを提供した時点で課税されます。消費税の課税のタイミングは、原則として資産の引渡しやサービスの提供があった時とされているためです。前受金を受け取った期と、商品・サービスを提供して売上に振り替える期がずれる場合は、提供した時点で消費税を認識します。

出典・参考資料(1件)

Q. 手付金は前受金として処理しますか?

A. 手付金は、受注した商品・サービスの代金の一部として受け取るものなので、前受金で処理します。何に対する入金かがはっきりしているため、商品・サービスの提供が完了した時点で売上へ振り替えます。内金や予約金も同じ考え方で、前受金として扱います。

債権管理・入金消込システムの料金・資料を一括チェック

MCB FinTechカタログでは、入金消込や前受金・仮受金の管理を効率化する債権管理システムの最新資料を無料で一括請求できます。自動照合の方式や料金、対応機能を比べて、自社の運用に合うサービスを見つけられます。

料金や機能は各社の資料でまとめて比較できます 【無料】債権管理システムの資料を
一括ダウンロードする

MCB FinTechカタログに掲載しませんか?

MCB FinTechカタログでは、掲載企業様を募集しています。マネックスグループの金融実務ノウハウを活かした独自の評価軸と検索設計により、導入検討者が最適なサービスを効率的に発見できる法人向け比較プラットフォームです。掲載後は管理画面から料金表や導入事例を随時更新でき、常に最新の情報を訴求可能。まずは下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。
債権管理システムの関連サービス資料

PR

料金や機能は各社の資料でまとめて比較できます

【無料】債権管理システムの資料を
一括ダウンロードする

本セクションにはプロモーションが含まれており、表示順は当社独自の基準や提携状況に基づいています。

関連記事

新着記事

債権管理システム
おすすめの診断サービス