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パスキーの導入費用はいくら?初期費用・月額・課金モデルの相場と自前実装との違いを解説

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生体認証・パスキー認証SDK比較表(2026年版)のプレビュー

主要12サービスの料金・機能を無料で一覧比較

生体認証・パスキー認証SDK比較表(2026年版)

パスワードに代わる認証方式として、パスキー(FIDO2/WebAuthn)を自社のWebサービスや会員サイト、社内システムに導入する動きが広がっています。フィッシングに強く、ログイン時の離脱も減らせる一方で、導入を検討する段階でまず気になるのが「結局いくらかかるのか」という費用の問題です。

パスキーはオープンな標準規格のため「無料で導入できる」と受け取られることがありますが、実際の費用は導入の進め方によって大きく変わります。認証機能を自前で開発すれば開発工数の人件費がかかり、外部の認証SDKやIDaaS(クラウド型のID管理サービス)を使えばライセンス費用が発生します。金額の目安を把握しないまま検討を進めると、予算の見積もりも社内の比較検討も進みません。

本記事では、パスキー導入にかかる費用を「自前実装」と「外部サービス利用」に分けて整理し、主要な認証SDK・IDaaSの初期費用・月額・課金モデルを実額で比較します。あわせて、課金モデル別の月額シミュレーション、自前実装との費用比較、パスキー導入で削減できるコストまで解説し、予算規模と導入方針を判断するための材料を提供します。

本記事が主に扱うのは、自社のWebサービスや会員サイトなど、利用者(顧客)向けにパスキーを導入するケースです。従業員が社内システムにログインする用途は、利用者数(MAU)ではなく1人あたりで課金する別の料金体系になることが多いため、後述の金額はそのままでは当てはまらない点にご留意ください。

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パスキー導入費用の全体像|費用は「自前実装」か「外部サービス利用」で決まる

先に結論をまとめると、外部の認証SDK・IDaaSを使う場合は初期費用0円・月額数万円程度から(規模が小さければ無料枠内)、自前で実装する場合は開発費だけで数千万円規模から、というのが費用の目安です。

パスキー導入の費用は、認証機能をどう用意するかで大きく2つに分かれます。1つは自社のエンジニアがFIDO2/WebAuthnの仕組みを自前で実装する方法、もう1つは外部の認証SDKやIDaaSを導入してライセンス費用を払う方法です。まずは費用がどの要素で構成されるかを押さえておくと、以降の実額が読み解きやすくなります。

パスキー導入費用の分岐図。費用は認証機能の用意のしかたで2つに分かれる。自前実装(build)はFIDO2/WebAuthnを自社開発し、主なコストは開発費と運用・保守費で、開発費だけで数千万円規模から。外部サービス利用(buy)は認証SDK・IDaaSを導入し、主なコストはライセンス費(初期費用と月額)で、初期費用0円・月額数万円から、規模が小さければ無料枠に収まる。

費用を構成する3つの要素

パスキー導入の費用は、次の3つの要素の組み合わせで決まります。どの方法を選ぶかによって、どの要素が主なコストになるかが変わります。

  • 自前実装の開発費:認証機能を自社開発する場合の人件費。バックエンドやアプリの実装工数がそのまま費用になります。
  • 外部サービスのライセンス費(初期費用+月額):認証SDKやIDaaSを利用する場合の費用。初期費用と、利用量に応じた月額・年額がかかります。
  • 運用・保守費:導入後にかかる費用。自前実装なら脆弱性対応やバージョンアップの工数、外部サービスなら継続的な利用料が該当します。

自前実装では開発費と運用・保守費が中心になり、外部サービスの利用ではライセンス費が中心になります。次の章以降で、それぞれの実額を見ていきます。

初期費用・月額以外にかかる「見落としがちな追加費用」

初期費用と月額だけで総額を見積もると、実際の導入時に想定外の出費が発生することがあります。パスキー導入では、次のような費用が別途かかる場合があります。

  • 導入支援・初期設定費:サービスによっては、初期費用とは別に導入支援費が発生します。
  • 既存システムの改修費:既存のログイン機能をパスキーに対応させる改修が必要になり、導入コストや運用開始までの期間が増えることがあります。
  • リカバリー・運用体制の整備費:デバイスの紛失時にアカウントを復旧する仕組みや、登録・失効の運用ルールの整備にも工数がかかります。

これらは金額が公表されていないことが多く、要件によって変動します。見積もりを取る際は、初期費用・月額に加えて、これらの追加費用が含まれるかを確認しておくと安心です。

出典・参考資料(1件)

外部の認証SDK・IDaaSを使う場合の費用相場【製品別・実額比較】

ここからは、外部サービスを利用してパスキーを導入する場合の費用を見ていきます。認証SDKやIDaaSは、月間アクティブユーザー数に応じて課金する製品や、サイト単位で月額が決まる製品、年額契約の製品など、料金体系が製品ごとに異なります。まずは主な導入手段ごとの費用の目安を整理します。

主要サービス・手段別の初期費用・月額 早見表

以下は、パスキー導入に使える主要なサービス・手段の初期費用と月額を一覧にした早見表です(いずれも2026年9月時点の各社公式情報にもとづく)。

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サービス・手段Amazon CognitoAuth0(Okta Customer Identity Cloud)Microsoft Entra External IDPingOneKeycloakUni-ID LibraPASUTTO(NTTテクノクロス)SPIRAL(パイプドビッツ)自前スクラッチ実装
提供形態認証SDK・IDaaS(SaaS)認証SDK・IDaaS(SaaS)認証SDK・IDaaS(SaaS)IDaaS(SaaS)オープンソース(自前構築)IDaaS(SaaS・国産)サイト構築型(SaaS)サイト構築型(SaaS)自社開発
初期費用無料無料無料要問い合わせライセンス無料要問い合わせ200,000円100,000円開発費(数千万円規模〜。後述)
月額・料金体系MAU課金。月1万MAUまで無料、超過分は1MAUあたり0.015ドル〜月2.5万MAUまで無料。有料プランは月35ドル〜(MAUのティア制)月5万MAUまで無料、超過分は1MAUあたり0.03ドル程度年額35,000ドル〜(Essential)/50,000ドル〜(Plus)サーバー費用と構築・運用の工数が実質的なコスト個別見積もり月額500,000円〜(サイト単位・利用回数で変動)月額50,000円〜保守・運用の工数

※2026年9月時点の各社公式情報にもとづく目安です。料金は変動するため、導入前に各社公式ページで最新の金額をご確認ください。

認証SDK・IDaaS(Amazon Cognito・Auth0・Microsoft Entra External ID)は初期費用がかからず、利用者数が少ないうちは無料枠でまかなえることが多いのが特徴です。一方、サイト単位で月額が決まるサービスは、初期費用と月額が明確に定められています。

後者の代表例が、NTTテクノクロス株式会社のパスキー認証サービス「PASUTTO」(初期費用200,000円・月額500,000円〜、サイト単位で利用回数により変動)と、株式会社パイプドビッツの「SPIRAL」を用いたパスキー対応会員サイト(初期費用100,000円・月額50,000円〜)です。

出典・参考資料(2件)

課金モデルの違い(ユーザー単位・サイト単位・認証回数)

外部サービスの費用を比べるうえで重要なのが、料金がどの単位で決まるかという課金モデルです。同じパスキー導入でも、課金の単位によって「どの規模で使うと安いか」が変わります。主な課金モデルは次の3つです。

外部サービスの3つの課金モデルの図。課金の単位でどの規模だと安いかが変わる。ユーザー単位課金はMAU(月間アクティブユーザー数)で決まり、利用者が増えるほど費用も増え、少人数は無料枠に収まることもあり、小〜中規模で割安。サイト単位課金は1サイトあたりの月額が決まり、利用者数に関係なく定額で、大規模サービスほど1人あたりの費用が下がり、大規模で割安。認証回数課金は認証・ログインの回数で決まり、SMSワンタイムパスワードの併用時などに送信のたびに費用が発生する。
  • ユーザー単位課金(MAU課金):月間にログインした一意のユーザー数(MAU:Monthly Active Users)に応じて料金が決まる方式。Amazon CognitoやAuth0、Microsoft Entra External IDなどの認証SDK・IDaaSが採用しています。利用者が増えるほど費用も増えますが、少人数のうちは無料枠に収まることもあります。
  • サイト単位課金:ユーザー数に関係なく、1サイトあたりの月額が決まる方式。PASUTTOのようなサイト構築型のサービスが該当します。利用者が多い大規模サービスでは、ユーザー単位課金より割安になる場合があります。
  • 認証回数課金:認証やログインの回数に応じて課金する方式。SMSワンタイムパスワードなど、送信のたびに費用が発生する認証手段と併用する場合に関わってきます。

自社のサービスが「少人数だが認証回数が多い」のか「利用者が非常に多い」のかによって、適した課金モデルは変わります。次章では、この3モデルに自社規模を当てはめて月額を概算してみます。

課金モデル別・月額料金シミュレーション

ここからは、前章で整理した3つの課金モデルに、自社の利用規模を当てはめて月額を試算します。以下はいずれも、公表されている単価を用いた概算です。実際の金額はプランや契約条件で変わるため、目安としてご覧ください。

ユーザー単位課金(MAU課金)の場合

MAU課金では、月間にログインしたユーザー数が費用を左右します。たとえばAmazon Cognitoは、パスキーに対応するEssentialsプランで月1万MAUまで無料、超過分は1MAUあたり0.015ドルが基本です(2026年9月時点)。

仮に月間20,000人がログインするサービスなら、無料枠1万を超える1万MAU分に課金され、10,000×0.015ドル=月150ドル(1ドル150円換算で約22,500円)が目安となります。無料枠内に収まる規模であれば、費用は0円です。

Microsoft Entra External IDは月5万MAUまで無料で、無料枠が大きいため、中小規模のサービスでは費用をかけずに始めやすい料金体系です。

出典・参考資料(2件)

Amazon CognitoやMicrosoft Entra External IDはいずれもID管理システム(IDaaS)の一機能としてパスキーを提供しており、初期費用や月額のユーザー単価はサービスごとに幅があります。パスキーの費用とあわせてIDaaS全体の料金を実額で見比べたい場合は、以下の記事が参考になります。

サイト単位課金の場合

サイト単位課金では、利用者数にかかわらず1サイトあたりの月額が決まります。PASUTTOの場合は月額500,000円〜(サイト単位)が目安です。利用者が数千人でも数十万人でも基本料金は同じため、大規模サービスほど1ユーザーあたりの費用は下がります。

たとえば会員10万人のサービスなら、月額500,000円÷100,000人で1人あたり月5円の計算になります。逆に利用者が少ない小規模サービスでは、月額そのものが割高になるため、MAU課金の無料枠を使うほうが割安になりやすい傾向があります。

認証回数課金の場合

認証回数課金は、ログインや本人確認の回数に応じて費用が発生する方式です。パスキー自体は認証のたびに追加費用がかかる仕組みではありませんが、SMSワンタイムパスワードを併用する場合は、送信1通ごとに費用がかかります。

SMSの送信料は利用する事業者や通数によって異なるため、自社の送信単価に月間の送信通数を掛ければ、削減できる費用のおおよその目安を試算できます。パスキーへ移行してSMS認証の回数を減らせれば、この認証回数に紐づく費用を抑えられます(削減効果は後述します)。

自前実装(build)する場合の費用|何を作り、いくらかかるか

パスキーはオープンな標準規格のため、外部サービスを使わず自社で実装することもできます。ただし「標準規格だから無料」というわけではなく、実装には相応の開発工数がかかります。ここでは、自前実装で何を作る必要があり、どの程度の費用がかかるのかを整理します。

実装が必要な範囲

パスキーを自前で実装する場合、ログイン画面にパスキーのボタンを置くだけでは完結しません。認証プロバイダーのCorbadoは、自社実装には次のような広い範囲の開発が必要になると説明しています。

  • 公開鍵の登録・認証を処理するバックエンドAPIの構築
  • iOS・Android・デスクトップなど、各デバイス・ブラウザに対応したフロントエンドの実装
  • デバイス紛失時に備えたリカバリー(復旧)の仕組み
  • 既存のパスワード認証との後方互換性の確保と、使いやすいログイン画面の設計

さらに、一度作って終わりではなく、標準規格の更新やセキュリティ対応のための継続的な保守も必要になります。

開発工数・人件費の目安

認証プロバイダーのCorbadoが公開した試算を見てみましょう。デスクトップ・モバイル・ネイティブアプリに対応するパスキー機能の自社開発には、バックエンド・フロントエンド・モバイルの各エンジニアやプロダクトマネージャーからなるチームが必要です。このチームがコンセプト設計からテストまでを担うと、開発費だけで合計約175,000ドルの人件費がかかるとされています。

日本円に換算すると、1ドル150円で約2,600万円規模です(あくまで米国の給与水準にもとづく試算で、体制や期間の前提により変動します)。

この試算は、バックエンド・フロントエンド・モバイルの開発者やプロダクトマネージャーからなる数名規模のチームで、設計からテストまで数か月をかける前提です。日本の開発体制に置き換えても、必要な工数(人月)は同程度で、エンジニアの人月単価を考えると数百万円台後半から数千万円規模になると見込んでおくのが現実的です。

この金額には、導入後のインフラ費用や保守・セキュリティ対応の費用は含まれていません。自前実装は初期の開発費だけでなく、継続的な運用工数も見込んでおく必要があります。

出典・参考資料(1件)

build vs buy|自前実装と外部サービス、どちらが安いか

ここまで見てきた「自前実装(build)」と「外部サービス利用(buy)」の費用を比べると、どちらを選ぶべきかの目安が見えてきます。

自前実装は、初期の開発費だけで数千万円規模になり得るうえ、導入後も脆弱性対応やバージョンアップの工数が続きます。一方、認証SDKやIDaaSを使えば、初期費用をかけずに月数万円程度から始められ、無料枠に収まる規模なら費用がほとんどかからないこともあります。多くのケースでは、外部サービスの利用(buy)のほうが総額を抑えやすい構図です。

損益分岐の目安を大まかに捉えると、自前実装の初期費用を仮に2,000万円とした場合、月10万円のIDaaSに置き換えれば単純計算で回収に約16年かかります。外部サービスの月額が自前実装の初期・運用費を上回るのは、MAU課金が積み上がるかなりの大規模利用になってからで、それ以下の規模では外部サービスのほうが総額で有利になりやすい、と考えておくとよいでしょう。

ただし、利用者が非常に多く、MAU課金の従量料金が積み上がる大規模サービスや、認証まわりを自社で完全にコントロールしたい場合は、サイト単位課金のサービスやオープンソースの自前構築が選択肢になることもあります。自社の利用規模と、認証にどこまで社内リソースを割けるかを踏まえて判断するのが現実的です。

パスキー導入で削減できるコスト|SMS認証・サポート費との差し引き

パスキー導入は費用がかかる一方で、これまでかかっていたコストを削減する効果もあります。導入費用だけでなく、削減できるコストと差し引きで考えると、投資に見合うかどうかを判断しやすくなります。

SMSワンタイムパスワードの送信費用の削減

二要素認証としてSMSワンタイムパスワードを使っている場合、送信のたびに費用が発生します。株式会社NRIセキュアテクノロジーズは、SMS認証について「OTPをSMSで送信する都度費用が発生してコストが高額になりがち」と指摘しています。パスキーに移行してSMS認証の利用を減らせれば、この送信費用を抑えられます。

出典・参考資料(1件)

パスワード再発行・アカウントロックのサポート対応費の削減

パスワードを忘れた利用者からの問い合わせ対応も、無視できないコストです。FIDOアライアンスが運営するPasskey Centralは、サービス提供者のサポートセンターにかかる費用のうち、パスワードやワンタイムパスワードに関する問題が占める割合を30〜60%とする例を紹介しています。

パスキーはパスワードの記憶や入力が不要になるため、こうした問い合わせを減らし、サポート対応の負担を軽減できると考えられます。

導入費用を検討する際は、こうしたSMS認証費用やサポート対応費の削減効果もあわせて見積もると、投資に見合うかどうかを判断しやすくなります。

出典・参考資料(1件)

費用を抑えるパスキー導入の進め方とおすすめの認証基盤サービス

自前実装は開発費と運用工数が大きくなりやすいため、費用を抑えてパスキーを導入したい場合は、認証SDKやIDaaSといった外部の認証基盤サービスを利用するのが現実的な選択肢です。ここでは、パスキーに対応した主な認証基盤サービスを、費用の観点から比較・紹介します。

社内利用で費用を抑えたい場合は、すでに契約しているMicrosoft 365やGoogle WorkspaceのID管理機能で、追加費用をかけずにパスキー(FIDO認証)を試せることが多い点も押さえておきましょう。まずはこれで検証し、より高度な要件が出た段階で専用の認証基盤サービスを検討すると、無駄な出費を避けられます。

認証SDK・APIは、費用だけでなく対応機能や導入方式まで含めて比べると、自社に合うものを絞り込みやすくなります。機能・料金の両面からパスキー対応サービスを比較し、選び方まで確認したい場合は、以下の記事もあわせてご覧ください。

以下は、資料を一括請求できる認証基盤サービスについて、初期費用・料金体系・無料枠・パスキー対応を横並びにした比較表です。

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サービス名Auth0Amazon CognitoMicrosoft Entra External IDPingOneKeycloakUni-ID Libra
提供形態クラウド(SaaS)クラウド(SaaS)クラウド(SaaS)クラウド(SaaS)セルフホスト(OSS)オンプレミス/クラウド
初期費用無料無料無料要問い合わせ無料(OSS)
※構築・インフラ費は別途
要問い合わせ
料金体系(課金モデル)MAU(月間アクティブユーザー)課金
有料プランは月35ドル〜(B2C・500MAU〜)
MAU(月間アクティブユーザー)課金
従量制(Essentials 1MAU 0.015ドル)
MAU(月間アクティブユーザー)課金
超過分 1MAU 0.016〜0.03ドル程度
年額ライセンス
Essential 3.5万ドル〜/Plus 5万ドル〜
ライセンス無料
インフラ・運用の工数が実質コスト
個別見積もり(要問い合わせ)
無料枠あり(25,000MAUまで無料)あり(月10,000MAUまで無料)あり(50,000MAUまで無料)無料枠なし
(30日間の無料トライアルのみ)
制限なし
(ライセンス無償・MAU上限なし)
要問い合わせ
パスキー対応●全プランで追加費用なし●Essentials以上で対応●標準料金内で対応△Plus以上/専用パッケージが前提●標準搭載(追加費用なし)●FIDO(パスキー)対応
詳細情報公式資料を見る公式資料を見る公式資料を見る公式資料を見る公式資料を見る公式資料を見る

※2026年9月時点の各社公式情報にもとづく目安です。料金・無料枠は変動するため、導入前に各社公式ページで最新の金額をご確認ください。米ドル建てのプランは為替により円換算額が変動します。

1. Auth0(Okta Customer Identity Cloud)

Auth0のウェブサイト

Auth0は、Okta傘下で提供されている顧客向けのID管理基盤で、Webやアプリのログインにパスキーを組み込めます。無料プラン(Free)は月25,000MAUまで利用でき、パスキーは無料プランを含む全プランで追加費用なく使えるのが特徴です。

有料プランはB2C向けのEssentialsが月35ドル〜、Professionalが月240ドル〜で、月間アクティブユーザー数のティアに応じて料金が上がる体系です(2026年9月時点、米ドル建て)。まず無料枠で試し、規模に応じて有料プランへ移行しやすい料金設計といえます。

出典・参考資料(1件)

2. Amazon Cognito

Amazon Cognitoのウェブサイト

AWSのユーザー認証・管理サービスがAmazon Cognitoです。初期費用や固定の月額はなく、月間アクティブユーザー数に応じた従量課金で利用できます。パスキー(WebAuthn)に対応するEssentialsプランは月10,000MAUまで無料で、超過分は1MAUあたり0.015ドルが基本です(2026年9月時点)。

すでにAWSを利用している場合は、同じ基盤上で認証を追加できる手軽さも利点です。

出典・参考資料(1件)

3. Microsoft Entra External ID

Microsoft Entra External IDのウェブサイト

MicrosoftのEntra External IDは、顧客・外部ユーザー向けのID管理サービスです。月50,000MAUまで無料で利用でき、無料枠が大きいため、中小規模のサービスでは費用をかけずにパスキー導入を始めやすい点が特徴です。

無料枠を超えた分は1MAUあたり0.03ドル程度の従量課金です(2026年9月時点)。予算は0.03ドルで見積もっておけば大きくは外れません。

Microsoft 365など既存のMicrosoft環境と組み合わせやすいのも利点といえます。

出典・参考資料(1件)

4. PingOne(PingOne for Customers)

PingOneのウェブサイト

PingOneは、Ping Identityが手がけるエンタープライズ向けのID管理基盤です。顧客向けのプランは年額35,000ドル〜(Essential)、50,000ドル〜(Plus)が公表されており、パスワードレス認証は上位プランや専用パッケージが前提となります(2026年9月時点)。大規模サービスや高度なセキュリティ要件を持つ企業向けで、30日間の無料トライアルも用意されています。

具体的な導入費用は要問い合わせの項目もあるため、見積もりを取って確認するとよいでしょう。

出典・参考資料(1件)

5. Keycloak

Keycloakのウェブサイト

Keycloakは、オープンソースで提供される認証・ID管理ソフトウェアです。ライセンスはApache License 2.0で無料のため、ライセンス費用はかかりません。パスキー(WebAuthn)にも標準で対応しています。ただし、サーバーの用意や構築、バージョンアップ・脆弱性対応といった運用の工数が実質的なコストになります。認証基盤を自社で構築・運用できる体制がある企業に向いた選択肢です。

商用サポートを求める場合は、Red Hatが提供する製品への問い合わせが必要です。

出典・参考資料(1件)

6. Uni-ID Libra

Uni-ID Libraのウェブサイト

Uni-ID Libraは、株式会社NRIセキュアテクノロジーズが手がける国産のID管理基盤で、消費者向けサービスの会員認証に対応します。パスワードレス標準規格のFIDO(パスキー)に対応しており、認証・認可・ID管理・不正アクセス対策をまとめて提供します。料金は公表されておらず、個別見積もりとなります(2026年9月時点)。

国産で日本語のサポートを受けられる点を重視する場合や、金融機関など高い信頼性が求められる用途で候補になります。

出典・参考資料(1件)

まとめ

パスキーの導入費用は、「自前実装」と「外部サービス利用」のどちらを選ぶかで大きく変わります。自前実装は初期の開発費だけで数千万円規模になり得るうえ、運用の工数も続きます。一方、認証SDKやIDaaSを使えば、初期費用をかけずに月数万円程度から、規模によっては無料枠内で始められます。

費用を検討する際は、次のポイントを押さえておくとよいでしょう。

  • 自社の利用規模で課金モデルを選ぶ:利用者が少ないうちはMAU課金の無料枠、大規模ならサイト単位課金が割安になりやすい。
  • 初期費用・月額以外の費用も確認する:導入支援費や既存システムの改修費、リカバリー運用の整備費も見積もりに含める。
  • 削減できるコストと差し引きで考える:SMS認証の送信費用やサポート対応費の削減効果もあわせて見積もると、投資判断がしやすい。

多くのケースでは、外部の認証基盤サービスを利用するほうが総額を抑えやすく、導入も早く進められます。自社の利用規模と体制に合ったサービスを選び、資料請求や見積もりで具体的な費用を確認してみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. パスキーの導入費用はどのくらいかかりますか?

A. パスキーの導入費用は、外部の認証SDK・IDaaSを使う場合は初期費用0円・月額数万円程度から、自前で実装する場合は開発費だけで数千万円規模からが目安です。

認証SDK・IDaaSは月間アクティブユーザー数(MAU)に応じた課金が中心で、無料枠に収まる規模なら費用がほとんどかからないこともあります。一方、NTTテクノクロスの「PASUTTO」(初期費用200,000円・月額500,000円〜)のようなサイト構築型サービスは、初期費用と月額が明確に定められています。

自社の利用規模と導入方法によって総額が大きく変わるため、複数の手段を比べて見積もることが大切です。

Q. 中小企業(従業員数十名規模)だとパスキー導入費用はいくらくらいですか?

A. 従業員数十名規模の小さな利用であれば、外部の認証SDK・IDaaSの無料枠に収まり、ほとんど費用をかけずに始められることが多く、初期設定を含めても短期間で運用を開始できます。

全社員へ一斉に導入する必要はなく、Microsoft 365やGoogle Workspace、会計・販売管理クラウドなど、漏えい時の影響が大きい重要システムから優先的にパスキー化する進め方が現実的です。この規模では費用そのものよりも、紛失・退職時の運用ルール整備のほうが導入成功の鍵になります。

Q. すでに使っているMicrosoft 365やGoogle Workspaceがあれば、追加費用なしでパスキーを始められますか?

A. 多くの場合、既存のMicrosoft 365やGoogle WorkspaceのID管理機能を使えば、追加のライセンス費用をかけずにパスキー(FIDO認証)を有効化できます。

これらのサービスは標準でパスキー/FIDO認証に対応しているため、まずは付属のID管理機能でパスキーを試し、より高度な要件が出てきた段階で専用の認証SDK・IDaaSを検討する進め方が、コストを抑えやすい方法です。ただし利用できる範囲は契約プランによって異なるため、自社のプランでパスキーを有効化できるかを事前に確認しておくと安心です。

Q. パスキーの導入期間はどれくらいかかりますか?

A. パスキーの導入期間は、外部サービスを使えば最短2週間〜1〜2か月程度、自前実装なら設計からテストまで数か月以上が目安です。

たとえばパイプドビッツの「SPIRAL」を用いたパスキー対応会員サイトは、最短2週間からの実装期間が公表されています。IDaaSの設定とユーザー教育を含めても1〜2か月ほどで運用を始められるケースが多い一方、バックエンドから各デバイス対応まで自前で作る場合は、要件定義・実装・テストに数か月以上を要します。既存システムの改修が必要な場合は、その分の期間も見込んでおきましょう。

出典・参考資料(1件)

Q. パスキーとIDaaSは競合しますか。どちらかを選ぶ必要がありますか?

A. パスキーとIDaaSは競合せず、IDaaSは「誰がどのシステムにアクセスできるか」を一元管理する基盤で、その認証手段としてパスキーを組み合わせる補完関係にあります。

IDaaSにパスキーを組み合わせると、利用者はパスキー1つで複数の業務システムにシングルサインオンでき、情報システム部門は権限管理を一元化できます。費用面でも、多くのIDaaSはパスキー(FIDO認証)に追加費用なしで対応しているため、認証手段としてパスキーを選んでも料金が大きく増えるわけではありません。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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