サービス比較の記事一覧

法人保険でリスクに備えたい
AIで顧客対応・サポート業務を自動化したい

サービス比較の記事一覧

法人保険でリスクに備えたい
AIで顧客対応・サポート業務を自動化したい

経理・会計業務を効率化したい

販売管理システム
の関連情報

製造業の受注管理から出荷管理までの流れ|課題とシステムでの効率化・選び方

製造業の受注管理から出荷管理までの流れ|課題とシステムでの効率化・選び方のサムネイル画像
販売管理システム比較表(2026年版)のプレビュー

主要16サービスの料金・機能を無料で一覧比較

販売管理システム比較表(2026年版)

製造業で注文を受けてから製品を出荷するまで、注文書の内容確認、在庫や生産能力のすり合わせ、納期回答、生産・購買への手配、出荷指示から売上計上まで、いくつもの工程を毎日回しています。取引先ごとに書式の違う注文書をExcelや基幹システムへ手入力し、繁忙期には転記ミスや納期回答の遅れが起きていないでしょうか。

受注から出荷までは、受注管理と出荷管理が生産・購買・在庫とつながった一連の流れです。どこか一工程だけを見ても改善は進みにくく、まずは全体の工程を並べて、自社のどこが手作業で・どこで情報が途切れているかを把握することが出発点になります。

本記事では、製造業の受注から出荷までの業務フローを工程順にまず示し、各工程で起きやすい問題、システム化で何がどう変わるか(生産管理・販売管理・受発注システムの役割の違い)、自社に合うシステムの選び方までを解説します。効率化に向けて具体的なサービスを比較し、資料請求へ進むための材料としてご活用ください。

販売管理システムの関連サービス資料
PR
本セクションにはプロモーションが含まれており、表示順は当社独自の基準や提携状況に基づいています。

製造業の受注から出荷までの業務フロー(工程順)

ここからは、製造業で注文を受けてから出荷するまでの流れを工程順に見ていきます。自社の日々の作業と照らし合わせ、どこが手作業になっているかを確かめる手がかりにしてください。

受注から出荷までは、大きく次の工程に分かれます。受注管理(受注受付から納期回答まで)を入口に、生産・購買部門への展開を挟み、出荷管理(出荷指示から売上計上まで)で締めくくる流れです。

製造業の受注から出荷までの業務フローを3つのフェーズに分けて左から右へ示した図。受注フェーズは、受注内容の確認、在庫・生産能力の確認、受注登録・納期回答の3工程。生産・購買フェーズは、生産・購買への展開と進捗管理。出荷フェーズは、出荷指示・在庫引当、ピッキング・検品・梱包、出荷・納品・売上計上の3工程。
  1. 受注内容の確認:注文書(FAX・メール・EDI・電話)の品番・数量・希望納期・単価を確認し、自社の商品マスタや取引条件と突き合わせます。
  2. 在庫・生産能力の確認:引き当て可能な在庫があるか、無ければ生産や仕入で間に合うかを、生産計画や工程の空き状況と照らして確認します。
  3. 受注登録・納期回答:確認した内容を受注データとして登録し、取引先へ納期を回答します。ここが遅れると後工程がすべて押します。
  4. 生産・購買への展開と進捗管理:受注をもとに製造指図や部材の発注(購買)を出し、生産の進捗を管理します。受注生産では、この展開の速さと正確さが納期を左右します。
  5. 出荷指示・在庫引当:出荷対象を確定し、引き当てた在庫に対して出荷指示を出します。
  6. ピッキング・検品・梱包:倉庫で対象品を集め、数量・品番を検品し、梱包・送り状の準備をします。
  7. 出荷・納品・売上計上:製品を出荷し、納品書を発行して、売上を計上します。請求・回収へと続きます。

このうち製造業で特に負荷がかかりやすいのが、2の「在庫・生産能力の確認」と4の「生産・購買への展開」です。受注情報が生産や購買へ手作業で引き継がれると、転記の手間とミスが生まれ、在庫と実態のズレも起きやすくなります。受注管理と出荷管理を、生産・在庫とつながった一続きの流れとして設計できるかが、効率化の分かれ目になります。

製造業の受注管理・出荷管理とは(全体像と本記事で扱う範囲)

受注管理とは、取引先からの注文を受け付け、内容を確認し、在庫や生産の状況を踏まえて受注データとして登録し、納期を回答するまでの一連の業務を指します。出荷管理とは、確定した注文に対して出荷を指示し、ピッキング・検品・梱包を経て製品を出荷し、納品・売上計上へつなげる業務です。

製造業では、この受注管理と出荷管理が、間にある生産・購買・在庫の各業務と密接につながる点に特徴があります。小売や卸のように在庫を仕入れて売るだけでなく、受注を起点に「作る」工程が挟まるため、受注情報がそのまま生産計画や部材の発注へ展開される必要があるからです。本記事では、この受注から出荷までの流れ全体を対象に、工程・課題・システムの使い分けを解説します。

ここからは、先ほどの工程を受注・生産購買・出荷の3つのフェーズに分け、それぞれ実務でつまずきやすいポイントとあわせて詳しく見ていきます。

【受注フェーズ】受注受付から納期回答まで

受注フェーズは、注文の受付・内容確認から始まります。製造業では、FAXやメール、電話に加え、取引先ごとのEDIやWeb発注など、注文の入口が複数に分かれることが少なくありません。届いた注文の品番・数量・納期・単価を、自社の商品マスタや取引先ごとの取引条件(単価・掛け率など)と突き合わせて確認します。

続いて、在庫の引き当てと生産能力の確認を行います。在庫があれば引き当て、無ければ生産や仕入でいつまでに用意できるかを、生産計画や工程の空き状況を見ながら判断します。この確認を経て受注データを登録し、取引先へ納期を回答します。ここで正確な納期を早く返せるかどうかが、後工程の余裕と取引先の信頼を左右します。

【生産・購買フェーズ】生産・購買部門への展開と進捗管理

受注が確定したら、その内容を生産と購買へ展開します。受注生産では、受注をもとに製造指図を作成し、部品表(BOM)に沿って必要な部材を洗い出して発注(購買)します。見込生産では、在庫を引き当てつつ、補充のための生産計画へ反映させます。

展開後は、生産の進捗と入荷の状況を管理します。工程が計画どおり進んでいるか、部材が予定どおり届くかを追い、遅れが見えたら納期への影響を早めに把握して手を打ちます。受注データと生産・購買のデータが分断されていると、この進捗の把握が電話やExcelの照合頼みになり、対応が後手に回りやすくなります。

【出荷フェーズ】出荷指示・在庫引当からピッキング・検品・梱包、出荷・売上計上まで

出荷フェーズでは、まず出荷対象を確定し、引き当てた在庫に対して出荷指示を出します。倉庫では出荷指示書やピッキングリストに沿って棚から対象品を集め(ピッキング)、集めた品を検品してから梱包し、送り状の準備を進めます。この一連の作業の精度が、誤出荷の防止に直結します。

検品では、品番・数量が指示どおりかを照合するのに加えて、異品の混入や破損の有無、製品によってはロット番号や使用期限まで確認します。梱包では、製品に合った緩衝材で保護し、納品書や明細書などの同梱書類を入れ、送り状(配送ラベル)を貼り付けます。取引先ごとに指定の梱包形態や同梱書類が異なることも多く、ここが属人化すると出荷ミスや問い合わせ対応の負担につながります。ハンディターミナルやバーコードで品番・数量を読み取って検品する仕組みにすれば、目視照合に頼らずに誤出荷を減らせます。

出荷が済んだら、納品書を発行し、売上を計上します。売上計上と同時に在庫が減り、請求・回収へとつながっていきます。出荷実績が販売管理や会計のデータへ自動で反映されれば、売上確定までの処理が速くなり、二重入力も避けられます。

受注から出荷の各工程で起きやすい問題(品質・コスト・納期と工程間の連携)

ここからは、上記のフローのどこで問題が起きやすいかを、品質・コスト・納期の3つの観点と、工程をまたぐ連携の観点から整理します。自社のボトルネックがどこにあるかを見極める手がかりにしてください。

品質:転記ミス・入力ミスと属人化

注文書を手入力する運用では、品番や数量の転記ミスが避けられません。取引先ごとに書式が異なると、読み取りや変換の判断が担当者の経験に頼りがちになり、業務が属人化します。特定の担当者が休むと受注処理が止まる、という状態は多くの製造業に共通する悩みです。

コスト:過剰在庫・欠品と確認の工数

在庫や生産の状況がリアルタイムに見えないと、欠品を恐れて余分に持つか、逆に欠品で出荷が遅れるかのどちらかに振れやすくなります。過剰在庫は資金を寝かせ、欠品は納期遅れを招きます。加えて、在庫や納期を確認するたびに担当者が現場へ問い合わせる工数も、積み重なると無視できないコストになります。

納期:納期回答の遅れと突発対応

受注時に在庫と生産能力をすぐに確認できないと、納期回答に時間がかかります。回答が遅れれば取引先を待たせ、失注につながることもあります。また、仕様変更や数量変更といった突発対応が入ったとき、受注・生産・出荷のどこにどう影響するかを追えないと、後工程で無理が生じます。

工程間の連携:二重入力と展開ミス

受注・生産・購買・出荷・会計がそれぞれ別のシステムやExcelで動いていると、同じ情報を何度も入力し直す二重入力が発生します。受注情報を生産指図へ、出荷実績を売上へ、と人が転記する運用では、そのつど入力ミスや反映漏れ(展開ミス)のリスクが生まれます。工程をまたぐデータの受け渡しは、品質・コスト・納期のどれにも属さない横断的な問題として、特に効率化の効果が出やすいところです。

システム化で受注から出荷はどう変わるか(生産管理・販売管理・受発注システムの役割の違い)

ここからは、システムを導入すると受注から出荷までがどう変わるか、そして製造業で候補になる各システムが受注〜出荷のどこを担うのかを整理します。名前の似たシステムが複数あり、守備範囲が重なるため、まず違いを押さえておくと選定が進めやすくなります。

システム化の効果は、突き詰めると「工程をまたぐデータの受け渡しを自動化し、二重入力と確認の手間をなくすこと」に集約されます。受注データがそのまま生産・購買・出荷・会計へ流れれば、転記ミスが減り、在庫や進捗がリアルタイムに見え、納期回答も速くなります。下の表は、製造業の受注〜出荷にかかわる代表的なシステム類型の守備範囲を並べたものです。

← 横にスクロールできます →
システム類型販売管理システム生産管理システム受発注システム(BtoB)在庫管理システム(WMS)
主な守備範囲受注・売上・仕入・在庫・請求/入金の一元管理生産計画・製造指図・部品表(BOM)・工程進捗・原価取引先とのWeb・EDIでの受注受付/発注入出庫・棚卸・ロケーション管理・在庫引当
受注〜出荷で担う工程受注登録〜出荷指示〜売上計上(販売プロセス全体)受注を起点にした生産・購買への展開と進捗管理受注受付・発注の入口(フロント)出荷フェーズの在庫引当・ピッキング・検品
製造業での位置づけ受注管理・出荷管理の事務を担う中核。生産・在庫と連携させて使う受注生産・見込生産の「作る」工程を管理する中核取引先を巻き込んで受注・発注のやり取りをデジタル化する入口倉庫作業と在庫精度を高める。多拠点・大量出荷で効果が大きい

各システムの守備範囲は製品により重なります。統合型ERPは複数の類型を1つでカバーします。

各システムが受注から出荷のどこを担うか

販売管理システムは、受注登録から出荷指示、売上計上までの販売プロセスの事務を一元化します。受注・売上・在庫・請求のデータを1つにまとめられるため、受注管理と出荷管理の中核として使われます。ただし製造の工程管理そのものは守備範囲外で、生産管理と連携させて使うのが一般的です。

生産管理システムは、受注を起点にした製造指図・部材の手配・工程の進捗・原価を管理します。受注生産で「いつ・何を・どれだけ作るか」を統制する役割で、製造業に固有の中核です。受発注システムは、取引先とのWebやEDIでの受注受付・発注をデジタル化する入口で、紙やFAXの受注を減らします。在庫管理システム(WMS)は、倉庫での入出庫・棚卸・在庫引当を担い、出荷フェーズの精度とスピードを高めます。

実際の製品では、これらの守備範囲が重なることが多くあります。販売・在庫・購買を1つにまとめた統合パッケージや、会計・人事・生産まで含む統合型ERPは、複数の類型を1つでカバーします。自社が受注〜出荷のどの範囲を1つのシステムで担いたいかが、製品選びの起点になります。

製造業ではどのタイプが必要か

どのタイプが要るかは、生産の形態と、既存システムの有無で変わります。受注生産が中心で、受注から製造指図・工程管理までを一気につなげたい場合は、生産管理システム、または生産管理まで含む統合型が候補になります。見込生産で在庫を持って売る比率が高いなら、販売管理システムを中核に、在庫管理を組み合わせる構成が向きます。

すでに生産管理システムや会計システムを使っているなら、それらと連携できる販売管理システムを選び、受注〜出荷の事務を一元化する進め方が現実的です。逆に基幹の刷新をまとめて行うなら、販売・在庫・購買・生産を1系統で扱える統合型ERPで、工程間の受け渡しを最初から自動化する選択肢もあります。自社の生産形態と、今ある仕組みのどこを残すかを整理してから、担わせたい範囲に合うタイプを選ぶとよいでしょう。

ここで挙げた「見込生産」「受注生産」や「製造指図」は、日本産業規格(JIS)の生産管理用語として標準化されています。自社の生産方式を言葉で整理する際の共通の物差しとして参考になります。

出典・参考資料(1件)

自社に合うシステムの選び方(判断軸)

ここからは、製造業の受注〜出荷管理のシステムを選ぶときに確認したい判断軸を挙げます。自社の状況に当てはめて、候補を絞り込む材料にしてください。

自社の業務フローに合っているか

まず、自社の受注〜出荷の流れに製品の機能が合うかを確認します。受注生産と見込生産のどちらが中心か、受注時に在庫引当と生産能力の確認が要るか、取引先別の単価や掛け率といった複雑な取引条件があるかによって、必要な機能は変わります。標準機能で足りるか、自社の商習慣に合わせた設定やカスタマイズが要るかを見極めるとよいでしょう。

既存システム(生産管理・会計・WMS)と連携できるか

受注〜出荷の効率化は、工程間のデータの受け渡しを自動化できて初めて実現します。すでに使っている生産管理・会計・在庫管理(WMS)や、取引先とのEDIと連携できるかは重要な確認点です。受注データを生産指図へ、出荷実績を会計へ自動で流せるか、CSV連携かAPI連携か、といった連携方式まで確認しておくと、導入後の二重入力を避けられます。

操作性・多拠点やロット/シリアル管理に対応できるか

現場の担当者が無理なく使える操作性かどうかは、定着を左右します。あわせて、複数の工場・倉庫を持つならその一元管理に対応するか、食品や部品でロット管理・トレーサビリティ、機器でシリアル管理が要るかも確認します。自社の製品特性に必要な管理単位に対応しているかは、後から追加しにくい要件なので、選定時に押さえておくのが安全です。

導入前に押さえたい注意点(取引先運用・運用定着・運用コスト)

システム化には、機能面だけでなく運用面の準備も必要です。受発注のデジタル化は取引先を巻き込むため、取引先の協力が得られる範囲から段階的に進める方が現実的です。また、新しい仕組みは現場に定着するまで一定の期間がかかり、マスタ整備や操作教育の手間も見込む必要があります。初期費用に加えて、保守やサポートの運用コストが継続してかかる点も、導入前に確認しておきましょう。

取引先とのFAX・電話での受注をWebやEDIに切り替える「受発注システム」そのものを比較したい場合は、費用や機能に加えて、注文する取引先側の使いやすさで選ぶポイントを次の記事にまとめています。

製造業の受注・出荷管理を効率化するサービス

ここからは、製造業の受注から出荷までを、販売・在庫・購買・生産の連携まで含めて扱えるサービスを紹介します。いずれも受注〜出荷の事務を一元化でき、生産管理との連携に対応しますが、カバーする範囲や対象とする企業規模には違いがあります。

各サービスの対象企業規模やカバー範囲は、下の比較表の「対象企業規模」列と各紹介で確認できます。気になったサービスの資料を請求して検討を進め、より多くの製品を規模別に比べたい場合は、この章の最後に挙げる製造業向けの比較記事もあわせてご覧ください。

← 横にスクロールできます →
サービス名アラジンオフィスOBIC7PROACTIVE
提供会社株式会社アイル株式会社オービックSCSK株式会社
位置づけ販売・在庫・購買の統合型パッケージ
(生産管理はオプション)
コンポーネント型ERP
(販売情報ソリューション)
国産の統合型ERP
(生産管理MESまで統合)
提供形態オンプレミス/クラウド
(アラジンクラウド)
オンプレミス/クラウド
(プライベートクラウド)
SaaS/オンプレミス/IaaS/ハイブリッド
受注・出荷管理●●●
在庫管理・引当●複数倉庫一元管理・倉庫間移動(積送管理)●階層別在庫管理●販売・購買・在庫を一元化
生産管理との連携△オプションで追加●生産管理情報ソリューションと組み合わせ●生産管理(MES)を標準統合
EDI・外部システム連携●EDI・流通BMS/会計・WMS・EC連携●EDI・EC・POS・物流連携●EDI・EC・WMS・物流API連携
対象企業規模中小〜中堅中堅〜大企業中堅〜大企業
初期費用の目安要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ(中堅〜大企業向け)
詳細情報詳細を見る詳細を見る詳細を見る

1. アラジンオフィス(株式会社アイル)

アラジンオフィスのウェブサイト

アラジンオフィスは、株式会社アイルが提供する販売・在庫・購買管理を中核とした統合型パッケージです。受注から発注・在庫・売上・請求までを一気通貫で管理でき、生産管理をオプションで追加できます。製造・加工業をはじめ、鉄鋼・非鉄金属、ねじ、工具、食品など、業種ごとの商習慣に合わせた業種特化パッケージが用意されている点が特徴です。

複数倉庫・拠点の在庫を一元管理し、倉庫間の移動(積送管理)にも対応します。オンプレミス(パッケージ)とクラウド(アラジンクラウド)から導入形態を選べ、勘定奉行やマネーフォワード クラウド会計などの会計システム、WMS、EDIとの連携メニューも持ちます。

中小・中堅の製造業で、受注〜出荷を1つのパッケージにまとめたい場合に検討しやすいサービスです。料金は要問い合わせで、企業規模や導入形態に応じた個別見積りとなります。

2. OBIC7(株式会社オービック)

OBIC7(オービックセブン)のウェブサイト

OBIC7は、株式会社オービックが自社開発・直接販売する統合業務ソフトウェア(ERP)シリーズです。会計・人事給与・販売・生産などの基幹業務を必要な部門から組み合わせて導入できるコンポーネント型で、受注〜出荷を担うのは「販売情報ソリューション」にあたります。

販売情報ソリューションは、受注・出荷・請求・在庫・仕入を一連で管理し、会計マスターと連携して売上計上と同時に自動仕訳を生成する会計一体型の設計が特徴です。対応業種には機械・メーカー、鉄鋼、化学、食品などが挙げられ、階層別の在庫管理やEDI・EC・POS・物流システムとの連携にも対応します。

生産管理は「生産管理情報ソリューション」として別に用意され、組み合わせて統合基盤を作れます。中堅から大企業の基幹刷新に向く位置づけで、料金は導入範囲に応じた個別見積り(要問い合わせ)です。

3. PROACTIVE(SCSK株式会社)

PROACTIVE(プロアクティブ)のウェブサイト

PROACTIVE(旧ProActive C4)は、SCSK株式会社が提供する国産の統合型ERPです。会計・人事給与・販売・購買・在庫に加え、生産管理(MES)までを1系統でカバーし、受注登録から入荷・出荷・売上・仕入の工程を一体で扱えます。販売と会計のデータ連携を前提に設計されている点が、統合型ならではの強みです。

商社・卸売業向けにはテンプレートが用意され、受発注同時・売買同時計上に対応して受注・発注の入力工程を圧縮できる設計になっています。製造業の受注生産では、この販売・購買機能に生産管理(MES)を組み合わせて使う形になります。EDI・EC・WMSや物流会社とのAPI連携、AI-OCRを使った伝票確認機能(オプション)も備えます。

料金は導入範囲に応じた個別見積り(要問い合わせ)で、中堅〜大企業の基幹刷新を主な対象とする価格帯です。会計・人事給与を含めた基幹全体の刷新を見据える場合に候補になります。

出典・参考資料(3件)

ここで紹介した3サービスのほかにも、製造業の受注・出荷を担える販売管理システムは数多くあります。生産・在庫・原価との連携やロット管理への対応、企業規模別の選び方まで含めて主要なサービスを比較したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

まとめ

製造業の受注から出荷までは、受注管理と出荷管理が生産・購買・在庫とつながった一連の流れです。効率化の出発点は、まず全体の工程を並べ、在庫・生産能力の確認や生産・購買への展開といった、手作業や二重入力が起きやすい工程を見極めることにあります。

その上で、生産管理・販売管理・受発注・在庫管理(WMS)の役割の違いを踏まえ、自社の生産形態と既存システムに合うタイプを選びます。工程間のデータの受け渡しを自動化できるか、既存システムと連携できるかを軸に、複数のサービスの資料を取り寄せて比べてみてください。自社の受注〜出荷のどこを1つのシステムで担いたいかが定まれば、候補は自然と絞り込めます。

よくある質問(FAQ)

Q. 製造業の受注・出荷管理には、生産管理システムと販売管理システムのどちらが必要ですか?

A. 製造業の受注・出荷管理では、受注を起点に製造工程まで管理したいなら生産管理システム、受注・売上・在庫・請求といった販売事務を一元化したいなら販売管理システムが基本の軸になります。

受注生産が中心で製造指図や工程進捗まで一気につなげたい場合は生産管理システム(または生産管理を含む統合型)、見込生産で在庫を持って売る比率が高い場合は販売管理システムに在庫管理を組み合わせる構成が向きます。

どちらか一方に限らず、両方の機能を1つでカバーする統合型パッケージやERPを選ぶ選択肢もあるため、自社の生産形態と既存システムの有無から担わせたい範囲を決めるのが出発点です。

Q. 製造業の受注管理と出荷管理は、別々のシステムで導入する必要がありますか?

A. 製造業の受注管理と出荷管理は、販売管理システムや統合型ERPの多くが受注登録から出荷指示・売上計上までを一連で扱えるため、別々に導入する必要はありません。むしろ受注と出荷を1つのシステムでつなぐことで、受注情報を出荷や売上へ手作業で転記する二重入力を避けられます。

倉庫作業や在庫精度を特に高めたい場合に在庫管理システム(WMS)を、製造工程を管理したい場合に生産管理システムを、それぞれ連携させて補う形が一般的です。

Q. 製造業の受注・出荷管理システムは、既存の会計システムや生産管理システムと連携できますか?

A. 製造業の受注・出荷管理システムは、多くの製品が会計・生産管理・在庫管理(WMS)やEDIとの連携に対応しています。受注データを生産指図へ、出荷実績を会計へ自動で流せれば、工程をまたぐ二重入力をなくせます。

ただし連携できる相手や連携方式(CSV連携かAPI連携か)は製品ごとに異なるため、自社が今使っている生産管理・会計システムや取引先とのEDIとつなげられるかを、選定時に具体的に確認しておくと安全です。

Q. 製造業で受発注システムを導入するには、取引先の協力が必要ですか?

A. 取引先とのやり取りをデジタル化する受発注システム(WebやEDIでの受注受付)は、取引先にも新しい発注方法を使ってもらう必要があるため、相手の協力が前提になります。すべての取引先を一度に切り替えるのは難しいため、協力が得られる取引先から段階的に進めるのが現実的です。一方、自社内の受注登録・出荷・売上処理を効率化する販売管理システムは、取引先の運用変更を伴わずに導入を始められます。

Q. 小規模な製造業やExcel・FAX中心の運用でも、受注・出荷管理システムは導入できますか?

A. 製造業の受注・出荷管理システムは、中小規模やExcel・FAX中心の運用からでも導入できます。中小・中堅の製造業を対象にした製品や、業種ごとの商習慣に合わせたパッケージも用意されています。

ただし、新しい仕組みは現場に定着するまで一定の期間がかかり、商品マスタや取引先マスタの整備、操作教育の手間も見込む必要があります。すべてを一度に置き換えるのではなく、負荷の大きい工程から段階的に移行すると無理が出にくくなります。

Q. 製造業の受注・出荷管理システムの費用はどのくらいかかりますか?

A. 製造業向けの受注・出荷管理システムの費用は、料金を公表せず、企業規模や導入範囲に応じた個別見積り(要問い合わせ)とする製品が多いです。同じ製品でも、担わせる業務範囲(販売管理だけか、生産・在庫まで含めるか)や、クラウドかオンプレミスかといった導入形態によって費用は大きく変わります。

初期費用に加えて、保守やサポートの運用コストが継続してかかる点も踏まえ、複数のサービスの資料を取り寄せて、自社の範囲に合わせた見積りを比較するのが確実です。

法人向けサービスを課題別に探すならMCB FinTechカタログ

MCB FinTechカタログでは、決済・金融・バックオフィス領域の法人向けサービスを課題別に探し、気になるサービスの資料をまとめて請求できます。販売管理システムのほかの課題も、あわせてご確認ください。

MCB FinTechカタログに掲載しませんか?

MCB FinTechカタログでは、掲載企業様を募集しています。マネックスグループの金融実務ノウハウを活かした独自の評価軸と検索設計により、導入検討者が最適なサービスを効率的に発見できる法人向け比較プラットフォームです。掲載後は管理画面から料金表や導入事例を随時更新でき、常に最新の情報を訴求可能。まずは下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

関連記事

新着記事

販売管理システム
おすすめの診断サービス