サービス比較の記事一覧

法人保険でリスクに備えたい

サービス比較の記事一覧

法人保険でリスクに備えたい

店舗に決済を導入したい

セルフレジ・自動精算機
の関連情報

セミセルフレジとは?フルセルフ・有人レジとの違いと仕組み・費用を解説

セミセルフレジとは?フルセルフ・有人レジとの違いと仕組み・費用を解説のサムネイル画像

店舗の会計を効率化する方法を調べていると、「セミセルフレジ」という言葉を目にします。スーパーやドラッグストアで、店員が商品を読み取ったあと、支払いだけを自分で機械に済ませた経験がある方も多いはずです。

セミセルフレジは、商品のスキャンを店員が担当し、支払いはお客様が自動精算機で行う、役割を分けたタイプのレジです。すべてをお客様が操作するフルセルフレジとも、店員がすべて対応する有人レジとも異なります。

本記事では、セミセルフレジの意味と仕組みを示したうえで、フルセルフレジ・有人レジとの違い、店舗側・お客様側それぞれのメリットとデメリット、導入費用の目安、向いている業種までを整理します。運用でつまずきやすい点と対策、機種選びの比較ポイントもあわせて確認できます。

自店にセミセルフレジが合うのか、いくらぐらいで導入できるのかを判断し、次の機種選定に進むための材料としてご活用ください。

セミセルフレジとは

セミセルフレジとは、商品のバーコードスキャン(登録)を店員が行い、支払い(会計)はお客様が自動精算機で済ませる、役割を分けたタイプのレジです。会計の途中で担当を店員からお客様へ引き継ぐ形になり、「セルフ精算レジ」とも呼ばれます。

店員はスキャンを終えると次のお客様の対応に移れるため、レジの回転が速くなります。現金の受け渡しは自動精算機(自動釣銭機)が担うので、店員が現金に触れずに済み、釣り銭の渡し間違いも起こりにくくなります。

「セミ(半分)」という名前のとおり、お客様がすべてを操作するわけではありません。慣れが必要なバーコードのスキャンは店員が担当し、お客様は画面の案内に沿って支払い方法を選んで精算するだけです。この分担が、次に見るフルセルフレジや有人レジとの違いを分ける中心になります。

セミセルフレジ・フルセルフレジ・有人レジの違い

ここでは、セミセルフレジをフルセルフレジ・有人レジと並べて、どこが違うのかを整理します。違いの中心は「商品のスキャンを誰が行うか」と「支払いを誰が操作するか」の2点です。

← 横にスクロールできます →
レジの種類セミセルフレジフルセルフレジ有人レジ
商品スキャン(登録)店員お客様店員
支払い(会計)お客様が自動精算機で操作お客様がすべて操作店員が対応
主な特徴スキャンは店員なので商品登録が速く、現金の授受は精算機が担う。会計の途中で担当を引き継ぐ店員が介在せず省人化できる一方、お客様のスキャン操作に慣れが必要。無人レジとも呼ばれる従来型のレジ。人手はかかるが、操作のサポートは手厚い
想定コスト感中(POSレジ+自動精算機)高(お客様が扱う専用端末)低(従来のレジ機器)

想定コスト感は構成の一例。実際の費用は機種・台数・周辺機器で変わります。

フルセルフレジは店員が完全に介在しないため省人化の効果が大きい反面、スキャンに不慣れなお客様が手間取り、かえって会計に時間がかかることがあります。セミセルフレジはスキャンを店員が担うので、この「不慣れによる停滞」を避けながら、支払いの部分だけをお客様に任せて省力化できるのが特徴です。

コスト面では、フルセルフレジはお客様がスキャンから会計まで操作する専用端末を、混雑をさばける台数だけそろえる必要があるため、機器の負担が大きくなりがちです。セミセルフレジは1台のPOSレジで複数の会計をさばけるので、必要な精算機の台数を抑えやすく、機器コストは有人レジとフルセルフレジの中間に収まりやすいといえます。

有人レジは店員が最後まで対応するので操作サポートは手厚いものの、現金の授受や釣り銭の計算に店員の時間がかかります。セミセルフレジは、有人レジのサポートのしやすさとフルセルフレジの省力化の中間に位置づけられます。

セミセルフレジの仕組みと使い方

続いて、セミセルフレジが実際にどう動くのかを、店員側とお客様側の操作に分けて見ていきます。POSレジと自動精算機の2台構成で、会計データを受け渡す点が基本の仕組みです。

セミセルフレジの仕組みを3ステップで示した図。STEP1は店員がPOSレジで商品をスキャンして合計金額を確定、STEP2は締めた金額データがPOSレジから自動精算機へ自動で送られる、STEP3はお客様が自動精算機で金額を確認し現金かキャッシュレスで支払う。POSレジと自動精算機の2台構成で会計データを受け渡す流れを表す。

店員側の操作

店員はPOSレジで商品のバーコードを読み取り、合計金額を確定させます。会計を締めると、その金額データが自動精算機へ送られ、お客様に「あちらの精算機でお支払いください」と案内します。

金額の登録が終われば、店員はそのまま次のお客様の商品スキャンに移れます。支払いの完了を待つ必要がないため、1台のレジで複数のお客様の会計を並行して進められるのが、有人レジとの大きな違いです。

お客様側の操作

お客様は案内された自動精算機で、画面に表示された請求金額を確認し、支払い方法を選びます。現金なら紙幣・硬貨を投入すればつり銭が自動で出てきて、キャッシュレスならカードやスマートフォンをかざして決済します。

操作するのは支払いの部分だけで、商品を一つずつスキャンする必要はありません。バーコードの読み取りに戸惑う場面がないぶん、お客様の負担は軽く済みます。

セミセルフレジのメリット・デメリット

ここからは、セミセルフレジの導入で得られるメリットと、あわせて押さえておきたいデメリットを、店舗側とお客様側に分けて確認します。判断材料が偏らないよう、両面を並べて見ていきます。

店舗側のメリット

最大のメリットは、レジ業務の省力化です。支払い対応をお客様に任せられるため、店員1人あたりが担える会計の数が増え、混雑時のレジ待ちを緩和できます。

  • 現金の授受を自動釣銭機が担うため、店員が現金に触れず、釣り銭の渡し間違いや数え間違いが起こりにくい
  • レジ締め(1日の売上と現金残高の照合)が自動釣銭機の記録で簡単になり、閉店後の作業が軽くなる
  • キャッシュレス決済に対応した精算機を選べば、多様な支払い方法を一度に導入できる

お客様側のメリット

お客様にとっては、レジ待ちの時間が短くなるのが一番の利点です。スキャンは店員が素早く行い、支払いだけを自分で操作するので、フルセルフレジのように商品を読み取る手間がありません。

現金の手渡しがなくなり、衛生面で安心して会計できる点や、自分のペースで支払い方法を選べる点も、お客様側のメリットに挙げられます。

店舗側のデメリット

導入には、POSレジと自動精算機をそろえる初期費用がかかります。有人レジだけの構成に比べて機器が増えるため、費用の見積もりは事前に確認しておきたいところです。

また、精算機の操作に不慣れなお客様へのフォローや、支払い忘れ・機器トラブルへの備えも必要になります。こうした運用上の注意点と対策は、後の「セミセルフレジ導入・運用の注意点」で具体的に整理します。

お客様側のデメリット

お客様側では、機械の操作にまだ慣れていない場合に、支払いで戸惑うことがあります。特に自動精算機の使い方が初めての方や、キャッシュレス操作に不安のある方には、支払いがひと手間に感じられる場合があります。

ただし、操作するのは支払いだけで、商品のスキャンは店員が行うため、フルセルフレジに比べれば負担は小さく抑えられています。

セミセルフレジの導入費用の相場

ここでは、セミセルフレジの導入にかかる費用を、構成ごとに整理します。費用は「POSレジ本体と周辺機器」「自動精算機・自動釣銭機」「月額の利用料」「保守・運用費」の組み合わせで決まり、特に自動釣銭機の有無で大きく変わります。

費用の構成別の目安

下表は、2026年9月時点の一般的な費用感を構成別に示したものです。機種・台数・業種によって幅があるため、実際の金額は各サービスの公式情報や見積もりで確認してください。

← 横にスクロールできます →
構成セミセルフレジ一式の目安(POSレジ+自動精算機・自動釣銭機)POSレジ本体+周辺機器自動精算機・自動釣銭機を組み合わせる月額(クラウド型POSの利用料)保守・運用費
費用の目安(2026年9月時点)自動釣銭機ありの標準構成で100万円前後〜数百万円/台数十万円〜/台1台あたり数十万〜数百万円0円〜数万円/月・台数千円〜数万円/月
主なポイント自動釣銭機を含むかどうかで総額が大きく変わる。クラウドPOSを活用した最小構成なら初期数十万円台から始められる場合もあるPOSレジ・スキャナ・レシートプリンタなど。クラウド型は初期費用を抑えやすく、無料プランを持つサービスもある現金の受け渡しをなくす中核機器。釣銭対応の機種や台数で費用の幅が大きいプランやオプションで変動。基本機能を無料で使えるサービスもある機器の保守やサポート。別途、通信費がかかる場合がある

上記は一般的な目安。実際の費用は各サービスの公式料金・見積もりで確認してください。

総額を左右する最大の要素は、現金の受け渡しを自動化する自動釣銭機を含めるかどうかです。自動釣銭機を組み合わせた標準的なセミセルフレジ一式は、機種や台数にもよりますが、1台あたり100万円前後から数百万円が目安になります。一方、クラウド型のPOSレジと既存のタブレットを活かした最小構成であれば、初期費用を数十万円台から抑えられる場合もあります。

実際の金額はサービスによって差があります。サービスごとの具体的な料金やプランは、記事後半の比較表と各サービスの紹介で確認できます。ここに自動釣銭機本体や保守費用が加わるため、正確な総額は各サービスの見積もりで確認するのが確実です。

費用を抑える手段

初期費用を抑えたい場合は、機器を買い切るのではなく、月額制(サブスクリプション)で導入する方法があります。初期の機器代金を分割に近い形にできるため、まとまった資金を用意しにくい場合に向いています。

また、レジやキャッシュレス対応の設備投資は、国や自治体の補助金・助成金の対象になる場合があります。たとえば、中小企業のITツール導入を支援する国の補助金(2026年度は「デジタル化・AI導入補助金」。旧IT導入補助金の後継にあたります)が、POSレジの導入で活用されるケースがあります。

ただし、対象となる経費や申請時期、条件は制度によって異なり、年度ごとに変わることもあります。導入を検討する時点で、最新の公募要領を確認しておくとよいでしょう。

セミセルフレジ導入・運用の注意点

セミセルフレジは支払いをお客様に任せる仕組みのため、有人レジには無かった運用上の注意点があります。ここでは、なぜそれが起きるのかと、店舗でできる対策をあわせて整理します。

まず気をつけたいのが、支払い忘れや会計ミスです。会計と支払いの担当が分かれるため、金額登録は済んだのに精算機での支払いが完了しないまま、お客様が立ち去ってしまうケースが起こり得ます。精算完了までを店員が見守る動線にする、精算機に未払いを知らせる仕組みを備えた機種を選ぶ、といった対策が有効です。

次に、防犯面への備えです。精算の瞬間に店員が付きっきりにならないぶん、支払いをせずに商品を持ち出す行為が起こり得ます。精算エリアに防犯カメラを設置する、精算機の近くにスタッフを配置する、といった運用でリスクを下げられます。

操作に不慣れなお客様への対応も欠かせません。導入直後は精算機の使い方が分からず、クレームや戸惑いにつながることがあります。導入初期はレジ周りに案内役のスタッフを多めに配置し、機器トラブルにすぐ対応できるサポート体制のあるサービスを選んでおくと、混乱を最小限に抑えられます。

セミセルフレジが向いている業種

セミセルフレジは、会計件数が多く、レジの混雑が課題になりやすい業種と相性が良いといえます。ここでは、普及の裏づけとなる統計とあわせて、代表的な業種を確認します。

普及が最も進んでいるのはスーパーマーケットです。全国スーパーマーケット協会ほかの業界団体がまとめた最新の調査では、セルフ精算レジ(セミセルフレジ)を設置する企業の割合は約77%に達しています。

セルフ精算レジ(セミセルフレジ)設置企業の割合(「半数以上の店舗に設置」と「半数未満の店舗に設置」の割合の合計)は77.1%。半数以上の店舗に設置する企業の割合は年々増加傾向にある。

出典:2025年 スーパーマーケット年次統計調査 報告書(詳細版)|一般社団法人 全国スーパーマーケット協会ほか(2025年10月公表)

設置率は2020年の64.0%から2023年の78.2%まで伸び、その後は77%台で高止まりしています。スーパーマーケットでは、2020年代前半に導入が一巡し、いまや約8割の企業が設置する定着した仕組みになっているといえます。この数値はスーパーマーケット業界を対象とした調査であり、他業種の普及率をそのまま示すものではありません。

スーパーマーケットで導入が先行したのは、1日のレジ通過客数が多く、会計の分業による省力化や混雑緩和の効果が出やすかったためです。同じように会計件数が多い、あるいは会計と別の作業を分担したいという事情のある業種では、スーパーに続いて導入が広がっている段階にあります。代表的なのは次のような業種です。

  • ドラッグストア・コンビニ:商品点数が多く混雑しやすいため、支払いの分業でレジ待ちを緩和できる
  • 飲食店:ファストフードやフードコートなどで、注文・提供と会計を分けて回転率を高められる
  • アパレル・雑貨:商品の包装作業と支払いを分担でき、レジ前の滞留を減らせる
  • クリニック・調剤薬局:レセプトコンピュータ(診療報酬明細書を作成する専用システム)と連携すれば会計を自動化でき、受付スタッフの現金対応を減らせる

クリニックや調剤薬局では、保険診療と自費診療が混在する会計をレセコンと連携して自動化できるかが、機種選びの分かれ目になります。医療機関向けに絞って、セミセルフレジや自動精算機を会計の自動化度合いごとに比べたい場合は、以下の記事が参考になります。

会計の件数が少ない小規模店では、有人レジで十分な場合もあります。自店に向いているかは業種だけで決まるわけではないため、次の章で、判断の観点と機種選びのポイントを具体的に見ていきます。

自店に向くかの判断と機種選びの比較ポイント

ここからは、自店にセミセルフレジが合うかを見極める観点と、実際に機種を選ぶときの比較ポイントを整理します。導入の判断から機種選定へ進むための、実務的なチェック項目です。

自店に向くかのチェック観点

まず、レジの混雑や現金管理の負担が実際に課題になっているかを確認しましょう。ピーク時間帯にレジ待ちの列ができている、レジ締めの現金過不足に手間がかかっている、といった状況があれば、支払いの分業による効果が見込めます。

あわせて、設置スペースと客層も見ておきましょう。POSレジに加えて自動精算機を置く場所が必要になるため、レジ周りの広さは事前に見ておきたい点です。高齢のお客様が多い店舗では、精算機の操作をサポートする体制もあわせて考えておくと安心です。

機種選びの比較ポイント

機種を選ぶときは、次のポイントを比較すると、自店に合うサービスを絞り込みやすくなります。

  • 自動釣銭機への対応:現金の授受を自動化するなら、対応する自動釣銭機の種類と、その連携費用を確認する
  • 業種への適合:飲食・小売・医療など、自店の業種に特化した機能(在庫管理、レセコン連携など)があるか
  • 費用と料金体系:初期費用の買い切りか月額制か、キャッシュレス決済の手数料はどうか
  • サポート体制:導入時の設定支援や、機器トラブル時の対応時間・連絡手段が自店の営業形態に合うか

これらの条件は、実際の料金や機能を各サービスの資料で見比べると判断しやすくなります。次章で、セミセルフレジに対応する代表的なサービスを紹介します。

セミセルフレジに対応するサービスの比較と紹介

セミセルフレジは、POSレジと自動精算機(自動釣銭機)を組み合わせて実現します。そのため機種選びでは、土台となるPOSレジが自動釣銭機との連携に対応しているか、対応業種や料金が自店に合うかが要になります。ここでは、自動釣銭機と組み合わせてセミセルフレジとして運用できる代表的なPOSサービスを紹介します。まずは主な特徴を一覧で比較します。

← 横にスクロールできます →
サービス名スマレジBCPOSPOS+(ポスタス)
提供形態・端末クラウド型(iPad/iPhone)Windowsアプリ(一体型PC・タブレット・POS筐体)。クラウド×オンプレミス併用クラウド型(iPad/タブレット)。業種別エディション
対応レジ形態対面POSに自動精算機を組み合わせてセミセルフ運用対面/セミセルフ/セルフレジに対応セミセルフ/フルセルフレジに対応(retailエディション)
自動釣銭機の対応●グローリー製(RT-300/RT-380/RT-N300)。連携はプレミアムプラス以上●グローリー・富士電機の自動釣銭機に対応●自動釣銭機・券売機と連携(retailエディション)
対応業種小売・飲食・医療・美容など幅広い業種小売中心。飲食・サービス業、調剤薬局・クリニックほか飲食・小売・美容・クリニックなど(業種別エディション)
料金の目安月額0円〜(無料のスタンダード)。自動釣銭機の連携はプレミアムプラス月8,800円〜(税込)ハードウェアセット初期224,000円〜(税抜)/ソフト月額5,000円〜。無料プラン「Lite Free」あり(商品450点まで)要問い合わせ(公式サイトで資料請求・見積り)
サポート電話・チャット・メール。電話は9〜22時・365日(プレミアムプラス以上)電話(平日10〜18時)。有償保守で対応時間を拡張365日の電話サポート、全国対応の緊急サポート
詳細情報サービス詳細を見るサービス詳細を見るサービス詳細を見る

1. スマレジ(株式会社スマレジ)

スマレジのウェブサイト

スマレジは、iPadやiPhoneを端末として使うクラウド型のPOSレジです。基本機能を月額0円で使える「スタンダード」プランがあり、小売・飲食・医療まで幅広い業種で導入されています。東証グロース市場に上場する株式会社スマレジが提供し、公式サイトによると導入店舗数は2026年4月時点で56,000店舗を超えています。

セミセルフレジとしては、グローリー製の自動釣銭機(RT-300/RT-380/RT-N300)と、中継機を介して連携できます。自動釣銭機との連携には、月額8,800円(税込)の「プレミアムプラス」以上のプランが必要です。クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など30種類以上のキャッシュレスにも対応します。

2. BCPOS(株式会社ビジコム)

BCPOSのウェブサイト

株式会社ビジコムが提供するBCPOSは、Windows端末で動くPOSレジです。対面・セミセルフ・セルフレジのいずれの形態にも対応し、グローリー・富士電機の自動釣銭機と連携できます。小売店を中心に、飲食・サービス業、調剤薬局まで幅広く使われています。

特徴は、クラウドとオンプレミス(店舗内の機器)を併用するハイブリッド構成で、通信が一時的に切れても会計を継続できる点です。料金は、POSレジのハードウェアセットが初期224,000円(税抜)から、ソフトの利用料が月額5,000円から、買い切り型のライセンスが270,000円からと公開されています。商品450点まで使える無料プラン「Lite Free」もあります。

3. POS+(ポスタス株式会社)

POS+(ポスタス)のウェブサイト

POS+(ポスタス)は、業種ごとにエディションを分けたクラウド型のモバイルPOSレジです。飲食店向けの「POS+food」、小売店向けの「POS+retail」、美容サロン向けの「POS+beauty」があり、業態に合わせて機能を選べます。

セミセルフレジに対応するのは小売店向けの「POS+retail」で、セミセルフ・フルセルフレジの構成に加え、自動釣銭機や券売機とも組み合わせられます。薬局・ドラッグストアやアパレルなどでの利用を想定した機能を備えます。365日対応の電話サポートがあり、料金は問い合わせのうえ見積もりを受ける形です。

ここで取り上げたのは、セミセルフレジに対応する代表的な3サービスです。セミセルフレジはPOSレジと自動精算機を組み合わせて構成するため、土台となるPOSレジそのものを料金や業種適合の観点で広く見比べておくと、機種選定を進めやすくなります。飲食店・小売店を中心にPOSレジを横断比較したい場合は、以下の記事もあわせてご覧ください。

まとめ

セミセルフレジは、商品のスキャンを店員が行い、支払いをお客様が自動精算機で済ませる、役割を分けたレジです。スキャンに慣れが必要な部分は店員が担うため、フルセルフレジのような操作の停滞を避けながら、支払いの部分を省力化できます。

導入を判断する際は、レジの混雑や現金管理の負担が課題になっているか、設置スペースや客層に無理がないかを確認したうえで、自動釣銭機への対応・業種への適合・費用・サポート体制を機種ごとに比較すると、自店に合うサービスを絞り込みやすくなります。具体的な料金や機能は、各サービスの資料を取り寄せて見比べるのが近道です。

よくある質問(FAQ)

Q. セミセルフレジとは何ですか?

セミセルフレジとは、商品のバーコードスキャン(登録)を店員が行い、支払い(会計)はお客様が自動精算機で済ませる、役割を分けたタイプのレジです。会計の途中で担当を店員からお客様へ引き継ぐ形で、「セルフ精算レジ」とも呼ばれます。慣れが必要なスキャンは店員が担い、お客様は画面の案内に沿って支払うだけなので、操作でつまずきにくいのが特徴です。

Q. セミセルフレジとフルセルフレジの違いは何ですか?

セミセルフレジとフルセルフレジの違いは、商品のスキャンを誰が行うかにあります。セミセルフレジはスキャンを店員が担当し、お客様は支払いだけを操作します。一方フルセルフレジは、スキャンから支払いまでのすべてをお客様が操作します。フルセルフレジは省人化の効果が大きい反面、スキャンに不慣れなお客様が手間取りやすく、セミセルフレジはその停滞を避けながら支払い部分だけを省力化できる点が異なります。

Q. セミセルフレジは現金のみですか?

セミセルフレジは現金のみではなく、キャッシュレス決済にも対応できます。自動精算機の機種やPOSサービスによって、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済などに対応し、現金と組み合わせて選べます。対応できる決済手段は機種ごとに異なるため、自店で導入したい支払い方法に合うかを、機種選定の段階で確認しておくとよいでしょう。

Q. セミセルフレジの導入費用はいくらですか?

セミセルフレジの導入費用は、構成によって幅があり、POSレジ本体が数十万円〜/台、自動精算機・自動釣銭機が1台あたり数十万〜数百万円が目安です。これに月額の利用料(クラウド型POSで0円〜数万円/月・台)や保守費が加わります。特に自動釣銭機の有無で総額が大きく変わるため、正確な金額は機種・台数・業種を前提に各サービスの見積もりで確認してください。

Q. セミセルフレジの導入に補助金は使えますか?

セミセルフレジの導入は、国や自治体の補助金・助成金の対象になる場合があります。レジやキャッシュレス対応の設備投資が対象になり得ますが、制度によって対象・申請時期・条件が異なります。導入を検討する時点で最新の公募状況を確認するのが確実です。あわせて、機器を買い切らず月額制(サブスクリプション)で導入すれば、初期費用を抑えられます。

Q. セミセルフレジはどんな業種に向いていますか?

セミセルフレジは、会計件数が多く、レジの混雑や現金管理の負担が課題になりやすい業種に向いています。普及が最も進むスーパーマーケットでは、業界団体の調査で設置企業の割合が約77%に達しており、ドラッグストア・コンビニ、飲食店、アパレル・雑貨、クリニック・調剤薬局などでも活用が広がっています。逆に会計件数が少ない小規模店では、有人レジで十分な場合もあります。

Q. セミセルフレジで支払い忘れや万引きは防げますか?

セミセルフレジの支払い忘れや万引きは、運用の工夫でリスクを下げられます。会計と支払いの担当が分かれるため、金額登録は済んだのに精算が完了しないまま立ち去るケースが起こり得ます。精算完了までを店員が見守る動線にする、未払いを知らせる仕組みを備えた機種を選ぶ、精算エリアに防犯カメラを設置しスタッフを近くに配置する、といった対策が有効です。

法人向けサービスを課題別に探すならMCB FinTechカタログ

MCB FinTechカタログでは、決済・金融・バックオフィス領域の法人向けサービスを課題別に探し、気になるサービスの資料をまとめて請求できます。セルフレジ・自動精算機のほかの課題も、あわせてご確認ください。

MCB FinTechカタログに掲載しませんか?

MCB FinTechカタログでは、掲載企業様を募集しています。マネックスグループの金融実務ノウハウを活かした独自の評価軸と検索設計により、導入検討者が最適なサービスを効率的に発見できる法人向け比較プラットフォームです。掲載後は管理画面から料金表や導入事例を随時更新でき、常に最新の情報を訴求可能。まずは下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

関連記事

新着記事