飲食店や小売店の現場では、ピーク時の注文・会計に人手が取られ、専用アプリを配ってもなかなか使ってもらえないという悩みが根強くあります。そこで近年広がっているのが、来店客が自分のスマートフォンでQRコードを読み取り、LINE上のミニアプリからそのまま注文できる「LINEミニアプリの注文(モバイルオーダー)」です。
専用アプリのダウンロードが不要で、多くの人が日常的に使うLINEをそのまま注文の入り口にできる点が特徴です。
一方で、実際に自店へ入れるとなると「席のQRから会計までLINEで完結するのか」「いくらかかるのか」「どのサービスを使えばよいのか」といった疑問が次々に出てきます。
本記事では、LINEミニアプリの注文について、仕組みと対応範囲・できること・導入方法別の費用の目安・始め方と審査の注意点を解説します。あわせて、LINE連携に対応した主要なモバイルオーダーサービスの比較と選び方も紹介します。自店に導入する価値があるか、次にどのサービスの資料を見るべきかを判断する材料としてご活用ください。
目次
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LINEミニアプリの注文とは?仕組みと対応範囲
LINEミニアプリの注文とは、LINEアプリの中で動く小さなアプリ(ミニアプリ)を使って、来店客が自分のスマートフォンから商品を注文できる仕組みです。まずは、席に着いてから会計までの流れと、店内・店外それぞれの対応範囲を確認しておきましょう。
注文から会計までの流れ
LINEヤフー株式会社が開発者向けに公開しているモバイルオーダーのデモでは、注文の流れが4つのステップで示されています。来店客はテーブルなどに置かれたQRコードを読み取り、必要な権限を認可したうえで、商品を選択して注文し、決済まで行います。
出典:モバイルオーダーデモ|LINE Developers
- QRコード読取
- 必要な権限を認可
- 商品を選択して注文
- 決済

大きな特徴は、専用アプリのダウンロードが要らないことです。LINE for Businessの解説でも「ユーザーはQRコードを読み取るだけで利用でき、新たにアプリをダウンロードしたり個人情報を入力する手間もありません」と説明されています。会計はクレジットカードやQRコード決済などでスマートフォン上で済ませられるため、注文から支払いまでを席に着いたまま完結できます。
会計まで含めてスマートフォンで済ませる(事前決済・オンライン決済)か、注文だけをLINEで受けて会計は従来のレジで行うかは、サービスや設定によって選べる場合があります。オンライン決済を利用する場合は決済手数料がかかるため、自店の会計方法に合わせて選ぶとよいでしょう。
出典・参考資料(2件)
対応範囲は店内注文と店外注文の2軸
LINEミニアプリの注文が扱う範囲は、大きく店内注文と店外注文の2つに分かれます。自店がどちらを重視するかで、選ぶサービスや設定が変わってきます。

- 店内注文(テーブルオーダー・セルフオーダー):客席のQRコードを読み取り、着席したまま追加注文まで行う使い方。ホールスタッフが注文を取りに回る手間を減らせます。
- 店外注文(テイクアウト・事前注文・デリバリー):来店前や外出先から注文・決済を済ませ、店頭で受け取る、または配達してもらう使い方。ピーク時間の混雑を平準化できます。
後半で紹介するサービスの多くは、この店内・店外の両方に対応しています。ただし対応の重心はサービスごとに異なるため、自店の使い方に合うかどうかは個別に確認が必要です。
LINEミニアプリの注文でできること(主な機能)
注文の受付だけでなく、決済やデータ活用まで含めて店舗運営を支えるのがLINEミニアプリの注文の特徴です。ここでは、主な機能と、それが現場の負担軽減にどうつながるかを整理します。
- 注文・メニュー表示:写真付きメニューや品切れ表示を来店客のスマートフォンに表示し、その場で注文を受け付けます。
- 決済:クレジットカードやQRコード決済などでの支払いに対応し、注文から会計までをスマートフォンで完結できます(対応する決済手段はサービスにより異なります)。
- POSレジ連携:注文データをレジと連携させ、会計時の入力し直しやオーダーの伝達ミスを減らします。
- データ活用:LINEミニアプリの操作履歴や来店履歴をもとに、来店客の許諾を前提としたメッセージ配信や再来店の促進に活用できます。
- 多言語対応・クーポン・順番待ち・会員証:メニューの多言語表示やクーポン配信、順番待ち、デジタル会員証など、店舗によっては注文以外の顧客接点も1つにまとめられます(対応範囲はサービスにより異なります)。
LINEヤフーの公式ドキュメントでも、サービス提供者側のメリットとして「アプリの導入で省人化/人件費/端末リース費用の削減が可能」「ユーザーのモバイルオーダーアプリでの操作履歴や来店履歴をもとにメッセージ配信可能」と説明されています。人手不足の緩和とリピーター育成の両面から店舗を支える点が、注文機能そのものと並ぶ導入価値といえます。
出典・参考資料(1件)
LINEミニアプリの注文の導入費用(導入方法別の目安)
費用は導入を判断するうえで最も気になる点です。まず押さえておきたいのは、LINEミニアプリという仕組み自体の利用は無料だということです。LINE for Businessの解説でも「LINEミニアプリ自体の利用には費用はかかりません」と明記されています。費用がかかるのは、注文機能を実際に用意する「導入方法」の側です。
導入方法は、開発会社が提供する「パッケージ」を利用する方法、開発を外部に依頼する「委託開発」、自社で開発する「自社開発」の3種類に分かれます(詳細は後述の始め方で解説します)。費用の水準は導入方法によって大きく変わります。
| 導入方法別の費用の目安 | パッケージ(開発済みサービスを利用) | 委託開発(開発会社に依頼) | 自社開発 |
|---|---|---|---|
| 初期費用の目安 | 0円〜数万円程度から | 要件により変動(パッケージより高額) | 自社の人件費+インフラ・API利用料 |
| 月額費用の目安 | 0円〜数万円程度 | 要件により変動 | 自社の運用体制による |
| 特徴 | 最短数週間で導入できる。パッケージのサービスには無料〜月2万円弱まで幅がある | 自店のブランドや既存システムに合わせて制作できるが、費用・期間はパッケージより大きくなる | LINE Developersの公式ドキュメントを用いて自社で開発する。開発・運用体制が必要 |
※上記は導入方法ごとの一般的な費用の傾向です。実際の金額は各社の料金体系・要件により異なります。
多くの店舗が現実的に選ぶのはパッケージです。LINE for Businessの解説でも、パッケージは「数万円の初期費用から比較的安価に導入でき」「導入までのリードタイムを短くできる」とされています。委託開発・自社開発は自店に合わせた作り込みができる反面、費用や期間が大きくなるため、まずはパッケージで小さく始める店舗が中心です。
パッケージの具体的な料金は各社で幅があります。初期費用・月額費用がともに無料のプランを用意するサービスもあれば、レジやハンディを含む有料プランが月額1万円台からというサービスもあります。無料のプランは決済手数料のみで導入でき、機能を増やすほど月額が上がる料金体系が一般的です(各サービスの具体的な料金は後述の比較表を参照してください)。
このように、パッケージ型のサービスは無料で使えるものから月額2万円弱のものまで幅があり、レジやハンディまで含む機能が手厚いプランほど高くなる傾向です。また、注文時のオンライン決済には決済手数料(おおむね3〜4%程度で、サービスにより下回る場合もあります)がかかる点も見込んでおきましょう。
一方、委託開発・自社開発の費用は、実装する機能や店舗規模によって大きく変わるため、パッケージのように一律の相場を示しにくく、開発会社への見積もりが必要です。
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LINEミニアプリで注文を導入するメリット・デメリット
導入するかどうかを判断するために、店舗側・顧客側のメリットと、あらかじめ知っておきたい注意点を整理します。良い面だけでなく制約も踏まえて検討することが、導入後のミスマッチを防ぐことにつながります。
店舗側・顧客側のメリット
店舗側の大きなメリットは、注文業務の省人化です。来店客が自分のスマートフォンで注文するため、ホールスタッフが注文を取りに回る回数が減り、少ない人数でも店舗を回しやすくなります。少人数で店を回す小規模店ほど、注文業務が減る効果を実感しやすい面があります。
あわせて、専用アプリのダウンロードが不要なため、多くの人が使うLINEをそのまま注文の入り口にでき、来店客に利用してもらいやすい点も強みです。LINE for Businessによれば、LINEの月間アクティブユーザー数は日本国内で1億人(2026年3月末時点)に達しています。
実際の導入事例でも、店内注文の多くがモバイルオーダーに置き換わり、少ない人数での運営や、LINE公式アカウントの友だち獲得・再来店促進につながった例が報告されています。注文をきっかけにLINEの友だちが増える動線は、顧客との継続的な接点をつくりにくかった店舗にとって大きな利点です(具体的な数値は後述のサービス紹介で触れます)。
顧客側にとっても、注文から会計までをスマートフォンで完結でき、会計時の割り勘の手間を省けるなど、待ち時間の短縮につながるメリットがあります。
導入前に知っておきたい注意点・デメリット
一方で、導入前に踏まえておきたい制約もあります。
- LINEプラットフォームへの依存:注文の入り口がLINEに集約されるため、LINEの仕様変更や、LINEを使っていない来店客への対応は別途考えておく必要があります。
- カスタマイズの制限:パッケージを利用する場合、用意された機能の範囲での運用が基本になります。独自の作り込みが必要なら委託開発・自社開発を検討することになります。
- 友だち登録・データ活用への配慮:注文時に店舗のLINE公式アカウントの友だち登録を促す設計が多いため、登録を望まない来店客への配慮や、取得したデータの使い道を明示するなど、不安を感じさせない運用を心がける必要があります。
- 審査と業種の制限:LINEミニアプリを公開するにはLINEヤフー株式会社の審査を通過する必要があり、利用できない業種も定められています。詳しくは次章で解説します。
LINEミニアプリの注文の始め方(導入方法と審査・期間)
ここからは、実際に導入する場合の進め方を解説します。導入方法の選び方、LINEの審査と期間、そして導入で失敗しないための準備の順に見ていきます。
導入方法は3種類(パッケージ・委託開発・自社開発)
LINE for Businessの解説では、導入方法は「開発会社が提供する『パッケージ』を利用する方法と、『委託開発』を行う方法、『自社開発』を行う方法」の3種類とされています。多くの飲食店・小売店にとって現実的な選択肢はパッケージで、開発済みのサービスを契約して使うため、専門知識がなくても比較的短期間で導入できます。
自店のブランドや既存システムに深く合わせたい場合は委託開発、社内に開発体制がある場合は公式ドキュメントを用いた自社開発が選択肢になります。まずはパッケージのサービスを比較し、要件が収まらない場合に委託・自社開発を検討する進め方が現実的です。
審査と期間、利用できない業種
開発したLINEミニアプリを正式に公開(認証済みミニアプリに)するには、LINEヤフー株式会社の審査を受ける必要があります。公式ドキュメントによれば、審査が終了するまでにかかる期間は1〜2週間程度で、却下された場合は再申請と再審査にさらに数日かかります。審査の完了日を事前に指定することはできないため、開店やキャンペーンの予定から逆算して余裕を持って申請することが大切です。
審査は、LINEミニアプリポリシーへの準拠を軸に行われます。LINEヤフー株式会社は認証審査基準として、次の観点を公表しています。
出典:LINEミニアプリポリシー|LINEヤフー株式会社
- ユーザーの不利益につながる可能性がないか
- 法令における規制の有無と規制内容に抵触するものではないか
- 利用規約違反、ガイドラインの禁止事項やその他契約(LINE開発者契約を含みます)違反に該当するおそれがないか
- 当社が独自に定める認証審査基準を満たしているか
- 当社の事業へ悪影響を及ぼす、あるいは当社の信用を損なうものではないか
あわせて、LINEミニアプリを利用できない業種も定められています。飲食店では、宗教関連やアダルト関連に加え、キャバクラ・ホストクラブ・スナック・ガールズバーなどのナイト系飲食店が利用できない業種に含まれる点に注意が必要です。
実務上は、こうした利用できない業種に該当する場合や、登録情報・プライバシーポリシーの記載に不備がある場合、ポリシーに反する場合に却下されやすくなります。審査を依頼する前には、登録情報が正しく最新であることや、プライバシーポリシーで情報を取得する会社を正しく設定することも公式に求められています。
出典・参考資料(2件)
導入で失敗しないための準備
サービスを契約すれば自動的にうまく回るわけではありません。導入効果を引き出すには、次のような準備をしておくと安心です。
- オペレーションを決めておく:モバイルオーダーで受けた注文をキッチンやホールでどう扱うか、会計や呼び出しの流れを事前に整理します。
- メニューを整える:写真・価格・品切れ表示など、スマートフォンで見て注文しやすいメニューを用意します。
- 来店客への告知:卓上のPOPや声かけで「QRから注文できる」ことを伝え、最初の1回を使ってもらう工夫をします。
- 審査要件の確認:自店の業種が利用可能か、登録情報やプライバシーポリシーが要件を満たすかを、申請前に確認しておきます。
対応サービスの比較と選び方
ここからは、LINEミニアプリ(またはLINE公式アカウント連携)でのモバイルオーダーに対応した主要なサービスを紹介します。サービスによって、LINEミニアプリとして提供するものと、QR読み取り時にLINE公式アカウントの友だち登録と連携するものがありますが、いずれも来店客はLINEから注文に入れます。まず選び方のポイントを押さえたうえで、比較表と各サービスの特徴を見ていきましょう。
本記事ではLINEミニアプリの注文に対応したサービスを取り上げます。タブレット据置型や券売機なども含めてモバイルオーダーシステム全体から比較検討したい場合は、次の記事で費用・機能・業態別の選び方をまとめて解説しています。
モバイルオーダーシステムおすすめ22選を徹底比較|費用・機能・業態別に選び方を解説
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自店に合うサービスの選び方
サービスを比較する際は、次の観点を自店の状況に当てはめて確認すると、絞り込みやすくなります。
- 対応範囲(店内/店外)が自店の使い方に合うか:店内のテーブルオーダーを重視するのか、テイクアウトの事前注文も使いたいのかで、適したサービスが変わります。
- 既存のPOSレジと連携できるか:会計の入力し直しやオーダーの伝達ミスを避けるには、使っているレジと注文データを連携できるかが重要です。
- 費用が予算に合うか:初期費用・月額費用に加え、注文時の決済手数料まで含めて、自店の客単価・注文件数で無理なく続けられるかを確認します。
- 導入・運用のサポートがあるか:初期設定やトラブル対応のサポート体制は、はじめて導入する店舗ほど重要になります。
以下は、LINE連携に対応した主なモバイルオーダーサービスの比較表です。
| LINE連携対応モバイルオーダーの比較 | funfo(ファンフォ) | ダイニー | Okage Go | L.B.B.Cloud | blayn(ブレイン) | GATEモバイルオーダー |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 対応範囲(店内/店外) | 店内・店外 | 店内中心 | 店内・店外 | 店内・店外 | 店内中心 (店外は外部連携) | 店内・店外 |
| 初期費用 | 0円(基本機能) | 要問い合わせ | 0円〜 (セルフでおトクプラン) | 0円 | 要問い合わせ | 300,000円〜 (要問い合わせ) |
| 月額費用 | 0円〜14,850円 | 要問い合わせ | 0円〜 (セルフでおトクプラン) | 0円〜 (有料は11,000円〜) | 19,800円〜 (モバイルオーダー込み) | 3,000円〜 (要問い合わせ) |
| 決済手数料 | 3.24〜3.59% | VISA/Master 2.48% JCB/Diners 3.10% (中小は最大1.888%) | VISA/Master 3.3% JCB等 3.9% | 3.6% | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| POS連携 | POSレジ一体型 | 自社POSレジ連携 | POS・ハンディ連動 | スマレジ/stera連携 | POSレジ一体型 | スマレジ/NEC等連携 |
| LINE連携 | ●ミニアプリ/友だち獲得 | ●ミニアプリ/ID-POS連携 | ●ミニアプリ(オーダー&ペイ) | ●ミニアプリ/LINEログイン | ●公式アカウント友だち自動登録 | ●ミニアプリ/友だち自動登録 |
| 詳細情報 | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | サービス詳細を見る | 公式サイト |
上の比較表はLINEミニアプリ(またはLINE公式アカウント連携)に対応したサービスに絞っています。来店客が自分のスマートフォンでQRコードを読み取って注文する方式そのものを、LINE連携以外の選択肢も含めて広く見比べたい場合は、次の記事が参考になります。
QRコード対応オーダーシステム比較30選|客のスマホで注文、費用・POSレジ連携・多言語対応を一覧で
ホールに人が足りず注文を取りに回れない、ピーク時に注文待ちが発生して席が回らない、口頭の聞き間違いで伝票を打ち直す。飲食店の現場では、こうした注文まわりの負担が年々重くなっています。来店客が自分のスマートフォンでテーブルのQRコードを読み取…
主なLINE連携モバイルオーダーサービス
funfo(ファンフォ株式会社)

funfoは、モバイルオーダーとPOSレジを1つのiPadアプリにまとめた飲食店向けサービスです。客席のQRコードを使ったテーブルオーダーから、テイクアウトの事前予約まで対応し、基本機能を無料で使い始められる点が特徴です。
LINEミニアプリと連携し、来店客が注文する流れの中で店舗のLINE公式アカウントの友だちを増やせる設計になっています。料金は基本機能が初期費用・月額費用ともに0円で、ハンディの台数やLINEを使った顧客管理を強化したい場合に有料プランを選ぶ形です。居酒屋・カフェ・学食・社食など幅広い業態での利用を想定しています。
ダイニー(株式会社ダイニー)

ダイニーは、モバイルオーダーと顧客データを結びつけたID-POSを軸にする飲食店向けサービスです。テーブルに固定したQRコードを来店客が自分のスマートフォンで読み取ると、LINEのワンタップ認証で注文ページが開きます。専用アプリのダウンロードが不要で、注文とLINEから取得したID情報を自動で結びつけ、「誰が・いつ・何を・どれだけ」注文したかを把握できる点が強みです。
導入店舗は約3,000店舗、利用会員数は2,000万人を超えるとされ、居酒屋・焼肉・カフェなど幅広い飲食業態で使われています。
居酒屋「四十八漁場」(株式会社エー・ピーホールディングス)では、ダイニーのLINEミニアプリの導入で店内注文の約7割がモバイルオーダー経由になりました。繁忙期にはスタッフが1〜2人少なくても運営でき、導入前は約2万3,000人だったLINE公式アカウントの友だち数も、約1年で10万人を突破したとされています。
料金は導入するプランによって異なるため、見積もりでの確認が必要です。
Okage Go(Okage株式会社)

Okage Goは、来店客が自分のスマートフォンからQRコードを読み取り、アプリのダウンロードや会員登録なしで注文できるモバイルオーダーです。店内版(テーブルオーダー)と店外版(テイクアウト・デリバリー向け)を用意し、POSレジ・ハンディ・キッチンディスプレイと連動する仕組みの一部として位置づけられています。
LINEミニアプリを使った店内モバイルオーダーの「セルフでおトクプラン」は、初期費用・月額費用がともに0円です。オンライン決済時の決済手数料(VISA・Mastercardは3.3%、JCBなどは3.9%)のみで導入でき、モスフードサービスやバンダイナムコアミューズメントなどの導入例が公式に掲載されています。
L.B.B.Cloud(株式会社LBB)

株式会社LBBが提供するL.B.B.Cloudは、専用アプリのインストールなしにブラウザ上で注文から会計まで完結できるモバイルオーダーです。来店客はスマートフォンでQRコードを読み取るだけで利用でき、飲食店のテーブルオーダーに加え、テイクアウト予約やフードコート(引換券・呼出モニター)にも対応します。
レジ機能・ハンディ機能・LINE連携・多言語対応を追加費用なしで備え、LINEログインで会員登録を省略できる点も特徴です。料金は初期費用0円で、無料のスタータープランから始められ、有料プランは月額11,000円からです。決済手数料は3.6%で、導入アカウントは3,000契約を突破したとされています。
blayn(ブレイン株式会社)

blayn(ブレイン)は、飲食店専用のPOSレジ「ブレインレジスター」を核に、上位プランでモバイルオーダーまで提供するサービスです。商品ごとの個別会計やテーブル移動・合算など、飲食店の現場で役立つ会計機能を多数備えています。
上位プラン(プレミアム+、月額19,800円)では、来店客がテーブルのQRコードを読み取って注文する店内型のセルフオーダーを利用できます。このとき、QRコードの読み取りと同時に店舗のLINE公式アカウントの友だち登録が自動で完了する連携が組み込まれており、LINEを起点とした再来店促進につなげられます。全国7,000店舗以上の飲食店で利用されているとされています。
GATEモバイルオーダー(株式会社イデア・レコード)

GATEモバイルオーダーは、飲食店向けDXプラットフォーム「GATE」シリーズの一部で、店内注文からテイクアウト・デリバリーの事前注文までをカバーします。予約管理・CRM・集客マーケティングまでを一気通貫で提供し、POSやGATE CRMとデータ連携して組み込まれる点が特徴です。
2021年6月にリリースされたLINEミニアプリ「GATE for LINE」では、テイクアウト・デリバリーの事前注文や店内注文、注文から事前決済までをミニアプリ内で完結できます。注文を完了すると店舗のLINE公式アカウントに自動で友だち登録され、蓄積した注文データはGATE CRMに連携してリピーター向けの配信に活用できます。予約や顧客管理までLINEでまとめたい店舗に向く選択肢です。
まとめ
LINEミニアプリの注文は、来店客が専用アプリを入れずにQRコードから注文・会計まで済ませられる仕組みで、店内のテーブルオーダーから店外の事前注文まで対応します。LINEミニアプリ自体の利用は無料で、費用がかかるのは導入方法(パッケージ・委託開発・自社開発)の側です。パッケージなら無料〜月2万円弱まで幅があり、決済手数料まで含めて自店の規模に合わせて始められます。
導入にあたっては、LINEの審査(1〜2週間程度)や利用できない業種の確認、注文を活かすためのオペレーション・メニューの準備がポイントになります。自店の使い方に合うサービスを選ぶには、対応範囲・POS連携・費用・サポートを軸に、複数のサービスの資料を見比べて検討するのが近道です。上の比較表や各サービスの紹介を参考に、まずは気になるサービスの資料を取り寄せてみてください。
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LINEミニアプリの注文に関するよくある質問(FAQ)
Q. LINEミニアプリの注文とは何ですか?
A. LINEミニアプリの注文とは、LINEアプリ内で動くミニアプリを使い、来店客が自分のスマートフォンでQRコードを読み取り、注文から会計までを行えるモバイルオーダーの仕組みです。専用アプリのダウンロードは不要で、店内のテーブルオーダー(セルフオーダー)から、店外のテイクアウト・事前注文まで対応します。
Q. LINEミニアプリの注文は無料で始められますか?
A. LINEミニアプリの注文は、仕組み自体の利用は無料で、パッケージのなかには初期費用・月額費用が0円のプランもあります。ただし、注文時のオンライン決済には決済手数料(おおむね3〜4%程度で、サービスにより下回る場合もあります)がかかり、機能を拡張する場合や委託開発・自社開発を選ぶ場合は別途費用が発生します。
費用は導入方法によって幅があるため、自店に必要な機能をもとに見積もることが大切です。
出典・参考資料(1件)
Q. LINEミニアプリの注文の導入にはどのくらいの期間がかかりますか?
A. LINEミニアプリの注文の導入期間は、開発済みのパッケージを利用する場合は最短で数週間程度、委託開発・自社開発では数か月に及ぶこともあります。加えて、公開前にはLINEヤフー株式会社の認証審査があり、審査が終了するまでに1〜2週間程度、却下された場合は再申請と再審査にさらに数日かかります。
審査の完了日は事前に指定できないため、開店やキャンペーンの予定から逆算して余裕を持って申請することが大切です。
出典・参考資料(1件)
Q. LINEミニアプリの注文は審査で却下されることがありますか?
A. LINEミニアプリの注文は、公開前にLINEヤフー株式会社の認証審査があり、基準を満たさない場合は却下されることがあります。審査では、ユーザーの不利益につながらないか、法令や利用規約・ガイドラインに抵触しないかなどが確認されます。申請前に登録情報を正しく最新の状態にし、プライバシーポリシーで情報を取得する会社を正しく設定しておくと、差し戻しを防ぎやすくなります。
出典・参考資料(2件)
Q. LINEミニアプリの注文を利用できない業種はありますか?
A. LINEミニアプリの注文には利用できない業種が定められており、飲食店ではキャバクラ・ホストクラブ・スナック・ガールズバーなどのナイト系飲食店が対象外です。このほか宗教関連やアダルト関連なども利用できない業種に含まれるため、申請前に自店の業種が対象に含まれていないかを確認しておく必要があります。
出典・参考資料(1件)
Q. LINEミニアプリの注文で来店客は専用アプリのダウンロードが必要ですか?
A. LINEミニアプリの注文では、来店客は専用アプリをダウンロードする必要がなく、テーブルなどに置かれたQRコードを読み取るだけで注文できます。多くの人が日常的に使うLINEをそのまま注文の入り口にできるため、専用アプリが定着しにくい店舗でも来店客に使ってもらいやすい点が特徴です。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。
















