「今のうちに書いておいて、明日の朝に届くようSMSを予約送信したい」「予約前日のリマインドを決まった時刻に自動でSMSに流したい」——SMSを指定日時に送りたいと考えて調べ始めると、まず気になるのは「そもそもSMSって予約送信できるのか、どうやるのか」ではないでしょうか。
結論から言えば、1件だけ手で送るならスマートフォンの標準機能で、大量・定期・自動で送るならSMS配信サービスで実現できます。ただしiPhoneとAndroidで標準機能の対応が異なり、事業者が使う配信サービスでは予約送信とシステム連携による自動送信を使い分けます。
本記事では、まずSMSを予約送信・自動送信する手段の分岐を整理します。そのうえで、端末別の操作手順、配信サービスでの設定手順、予約確認リマインドの文面例、費用の目安と選び方、販促の一斉配信で押さえるべき法的な注意点までを順に解説します。読み終えたとき、自分の用途に合った手段を選び、次の一歩に進める状態を目指します。
目次
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SMSは予約送信・自動送信できる?手段の分岐を先に整理
SMSの予約送信・自動送信は実現できますが、適した手段は「何件を、どう送りたいか」で分かれます。まず自分がどちらに当てはまるかを、次の表で確認してください。
| 送りたい状況 | 適した手段 | できること・注意点 |
|---|---|---|
| 1件だけ、手で指定時刻に送りたい(個人・少量) | スマートフォンの標準メッセージ機能 | Androidの「Google メッセージ」はSMSの送信日時を指定可能。iPhoneの「あとで送信」はiMessage限定で、電話番号あての通常SMSは対象外 |
| 大量・定期・自動で送りたい(事業者) | SMS配信サービス | Web管理画面から指定時刻の一斉配信(予約送信)。API・予約システム連携でイベントを起点にした自動送信 |
ポイントは、スマートフォンの標準機能で予約できるのは基本的に手作業の1件送信だという点です。予約者への前日リマインドを毎日まとめて送る、システムの操作をきっかけに自動で送る、といった業務利用では、標準機能ではまかなえず、SMS配信サービスの利用が前提になります。
以下では、まず端末標準機能での手順(1件手動向け)を示し、続いて配信サービスでの予約送信・自動送信の手順(事業者向け)を解説します。
iPhone・AndroidでSMSを予約送信する手順(端末標準機能)
ここからは、手元のスマートフォンで1件のメッセージを指定時刻に送る手順を、iPhoneとAndroidに分けて解説します。iPhoneには対象の範囲に注意点があるため、先に確認しておきます。
iPhoneの予約送信は「あとで送信」(ただしiMessage限定)
iPhoneのメッセージアプリには、iOS 18で追加された「あとで送信」でメッセージをスケジュールする機能があります。ただしApple公式ユーザガイドは、この機能の利用にiMessageが必要だと明記しています。
注記: iMessage を使用している必要があります。受信者はどのデバイスを使っていてもかまいません。そのメッセージがスケジュールされていたことは、受信者に通知されません。
出典:あとで送信するようにiPhoneでテキストメッセージをスケジュールする|Apple iPhoneユーザガイド
iPhone標準機能で予約できるのはiMessage(相手もApple製品でやり取りする青い吹き出し)であって、電話番号あての通常のSMS(緑の吹き出し)は標準機能では予約送信できません。操作は、チャットで+ボタンから「あとで送信」をタップし、送信時刻を選んで送信します。予約できるのは現在から14日先までです。
電話番号あての通常SMSを予約したい場合、iPhoneの標準機能だけでは実質的にできません。個人で1件を試すなら「ショートカット」アプリの個人用オートメーションで、指定した日時に定型のSMSを送る動作を組めますが、実行時にタップ確認を挟む設定もあり、完全な自動化には向きません。
確実な予約送信や事業者の大量送信は、後述のSMS配信サービスを使うのが基本です。端末標準機能での送信には、通常どおりSMSの送信料がかかります。
AndroidはGoogle メッセージでSMSの送信日時を指定できる
Androidの標準SMSアプリ「Google メッセージ」は、SMSそのものの送信日時を指定できます。Googleの公式ヘルプは、Android 7.0以降で利用できると案内しています。
重要: Android 7.0 以降では、スマートフォンでメッセージの送信日時を指定できます。指定した日時にスマートフォンが Wi-Fi またはデータ通信に接続されていない場合、メッセージはデバイスが Wi-Fi またはデータ通信に再接続された時点で送信されます。
出典:メッセージの送信日時を指定する|Google メッセージ ヘルプ
手順は、会話を開いてメッセージを入力し、送信アイコンを長押しして候補から日時を選ぶ流れです。候補以外の日時を指定したい場合はカレンダーから日付と時刻を選び、[次へ]をタップして送信アイコンで確定します。iPhoneのiMessage限定という制約がなく、電話番号あてのSMSをそのまま予約できる点が違いです。
ただし端末標準機能は、あくまで1件ずつ手作業で予約する使い方が中心です。数百件・数千件への一斉配信や、システムの操作を起点にした自動送信、定期的な繰り返し送信には向きません。ここからは、事業者がこうした業務用途で使う配信サービスでの手順を見ていきます。
出典・参考資料(2件)
SMS配信サービスで予約送信・自動送信する手順
ここからは、事業者が大量・定期・自動でSMSを送るための、SMS配信サービスでの手順を解説します。配信サービスには、Web管理画面から指定時刻に一斉送信する予約送信と、外部システムと連携して送る自動送信の2通りがあります(両者の詳しい違いは後述します)。
導入は、まず目的(前日リマインド・督促・本人確認など)を決め、対応する配信サービスを選び、用途に応じて予約設定やシステム連携を行う、という流れが基本です。
Web管理画面での予約(スケジュール)配信の設定手順
Web管理画面を使う場合は、プログラミングの知識がなくても予約配信を設定できます。一般的な手順は次のとおりです。
- 管理画面にログインし、送信先の電話番号リストをCSVなどでアップロードします
- 送信する本文を作成します(差し込み項目やテンプレートを使うと宛名や予約日時を差し込めます)
- 送信日時を「予約」に設定し、配信したい日付と時刻を指定します
- 内容を確認して予約を確定します(指定時刻に自動で一斉送信されます)
主なサービスでは、SMSLINKやオーロラSMS by メディアSMSが管理画面からの配信予約・予約送信機能を提供しています。テンプレートや短縮URL機能と組み合わせれば、予約前日のリマインドや案内を、宛名を差し込んだ形で決まった時刻に送れます。
API・既存の予約システムと連携した自動送信
手作業の予約ではなく、システムの動きをきっかけに自動でSMSを送りたい場合は、API連携を使います。自社の予約システムや基幹システムから配信サービスのAPIを呼び出すことで、予約完了・前日・ステータス変更などのイベントに応じてSMSを自動送信できます。
たとえばKDDI Message CastはHTTPS APIに加え、SalesforceやServiceNowとの連携を用意しており、ワークフローのステータス変更を起点にSMSを自動配信できます。SMSLINKも既存システムやCRMと連携して自動配信するAPIタイプを提供し、オーロラSMS by メディアSMSはSalesforceやkintoneなどとの連携実績があります。
予約管理システムを使っている場合は、そのシステムがSMS配信サービスと連携できるか、あるいはSMS配信機能を追加できるかを確認すると、リマインドの送信までを自動化できます。
予約送信と自動送信の違い
ここまで「予約送信」と「自動送信」を使い分けてきましたが、両者は仕組みが異なります。自分に必要なのはどちらかを判断できるよう、定義を整理します。
- 予約送信:あらかじめ決めた日時に、作成済みのメッセージを一斉配信する使い方。「来週月曜9時に、対象者全員へ案内を送る」のように、送るタイミングと内容を人があらかじめ設定します。
- 自動送信:システムやアプリと連携し、特定のイベント(予約完了・前日到来・申込受付など)をきっかけに自動でSMSを配信する使い方。人が毎回操作しなくても、条件が満たされた時点で送られます。
1回きりの告知や、対象と日時が決まっている一斉連絡なら予約送信で十分です。一方、予約のたびに前日リマインドを送る、申込ごとに本人確認コードを送るといった継続的・件数が読めない用途では、API連携による自動送信が向きます。両方に対応する配信サービスを選べば、用途の広がりにも合わせやすくなります。
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予約確認・リマインドでのSMS活用と文面例
予約送信・自動送信の代表的な用途が、予約確認・リマインドです。ここからは、なぜSMSが予約リマインドに向くのか、いつ・どんな文面で送るのか、当日キャンセルへの備えまでを具体的に解説します。
なぜ予約リマインドにSMSが向くのか
予約リマインドの目的は、予約忘れ(ノーショー)を防ぎ、無駄になる準備や連絡の手間を減らすことです。メールは開かれずに埋もれることがあり、電話は相手の時間を選びますが、SMSは携帯電話番号さえあれば届き、通知が目に留まりやすい特徴があります。
主なサービスでも、KDDI Message Castは到達率98%以上・開封率80%以上(いずれも自社調べ)を掲げています。オーロラSMS by メディアSMSは、国内4キャリアとの直接接続(直収接続)による到達率99.9%(受信拒否・圏外・電源OFFを除く検証試験の結果)を示しています。届いて読まれやすい特性が、リマインド用途と噛み合います。
予約リマインドは、SMSの活用が広がっている代表的な用途の一つです。SMS配信サービス「SMSLINK」を提供する株式会社ネクスウェイは、用途の変化について次のように説明しています。

当初はSMS認証が主な用途でしたが、コロナ禍をきっかけに、アプリや端末に依存せず確実に情報を届けられる点が評価され、予約リマインドやアンケート、コールセンター業務、不動産分野での連絡などへと用途が広がっています。
メールやチャットなど他の手段とSMSを比べてリマインド通知の送り方を整理したい場合は、手段ごとの違いや活用シーン別の例文を次の記事でまとめています。
リマインド通知とは?ビジネス活用の基本から主要SMS送信サービス比較まで徹底解説
顧客との約束や支払い期限、予約日時などの重要な連絡を「伝えたはずなのに忘れられてしまった」「メールを送ったが気づいてもらえなかった」と感じたことはありませんか。連絡漏れや確認不足によるトラブルを防ぎたい一方で、確実に相手へ届く手段が分からず…
前日・数日前リマインドの文面例(いつ・何を書くか)
リマインドは、予約日の数日前と前日〜当日朝の2回に分けると、忘れの防止と直前の来店促しの両方に効きます。文面は、誰から・いつの予約・どうすればよいか(変更やキャンセルの導線)が一目で分かる形にします。
前日リマインドの文面例(クリニックの場合):
「【○○クリニック】明日6月2日(火)14:00にご予約を承っています。ご来院が難しい場合は前日中にこちらからご連絡ください(変更・キャンセル:URL)。当日は保険証をお持ちください。」
文面は、用件と変更・キャンセルの導線を先頭に置き、詳細は短縮URLの先にまとめると読みやすくなります(送信料や文字数の上限は後述の注意点を参照)。予約日時や宛名は差し込み項目にしておくと、対象ごとに正しい内容で自動生成できます。
当日キャンセル・ノーショー時の再予約導線
リマインドを送っても発生する当日キャンセルやノーショーには、責める文面ではなく再予約につなげる案内を用意しておきます。キャンセルが確定した時点で、次の予約枠の案内や再予約フォームのURLを自動で送ると、機会損失を抑えられます。
文面例:「【○○サロン】本日のご予約はキャンセルとして承りました。またのご来店をお待ちしています。空き枠のご確認・ご予約はこちら(URL)。」といった具合に、次の一歩を1タップで踏めるようにしておくのがポイントです。
その他の活用シーン(本人確認・督促・アンケート)
予約確認以外にも、SMSの予約送信・自動送信はさまざまな連絡に使われています。届きやすさと自動化のしやすさから、次のような場面で活用されています。
- 本人確認・二段階認証:会員登録やログイン時に、認証コード(ワンタイムパスワード)をAPI連携で自動送信する
- 支払いの督促・期日連絡:締切日に未納者へ通知を送り、支払いページのURLを案内する
- アンケート・フォロー連絡:来店後やサービス利用後に、回答フォームのURLを添えて依頼する
このうち支払いの督促は、送ってよい時間帯や表現に配慮が必要で、やり方を誤ると相手とのトラブルにつながることもあります。SMSでの督促を検討している場合は、適法に送るためのルールとそのまま使える例文を次の記事で確認できます。
こうした連絡をSMSに切り替えたとき、実際にどれだけ手間や費用が減るのかは、同じ業種の実例が判断の手がかりになります。金融・自動車・医療・自治体など7業界9社が、来店リマインドや督促の電話・DMをSMSに置き換えて削減できた工数やコストを、数値とともに追った事例集が公開されています。
SMS予約送信・自動送信にかかる費用の目安
配信サービスの費用は、初期費用・月額基本料・SMS1通あたりの従量課金の3つで考えます。法人向けSMS配信サービスは初期費用0円・月額基本料0円で、送った分(または到達した分)だけ支払う従量課金が主流です。主な3サービスの料金は次のとおりです。
| サービス名 | SMSLINK | オーロラSMS by メディアSMS | KDDI Message Cast |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 月額基本料 | 0円 | 0円 | 0円 |
| SMS従量単価 | 1通6円から | 要問い合わせ | 9.35円(税込)〜 |
| 課金方式 | 従量課金(送信分) | 従量課金(送信成功分) | 到達課金(到達分のみ・不達は非課金) |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | 公式資料を見る | 公式資料を見る |
※2026年9月時点の各社公式サイトの公開情報にもとづきます。KDDI Message Castの単価は税込表記です。単価は送信通数・契約条件により変動するため、正確な料金は各社の資料・見積でご確認ください。
単価は送信通数や契約条件で変動し、公式に「要問い合わせ」としているサービスもあります。実際のコストは送信ボリュームで決まるため、月あたりの想定送信数を見積もったうえで、資料請求や見積で確認するのが確実です。また、KDDI Message Castのように「到達した分だけ課金する(不達分は課金しない)」到達課金を採るサービスもあり、課金方式もあわせて比較すると実質コストを把握しやすくなります。
予約送信できるSMS配信サービスの選び方
予約送信・自動送信を前提にSMS配信サービスを選ぶときは、次の観点を自社の用途に当てはめて見ておくと判断しやすくなります。
国内4キャリアと直収接続しているか(到達率)
予約リマインドや本人確認は「届いてこそ」意味があるため、到達率は重要な選定軸です。到達率は、配信事業者がNTTドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの国内キャリアと直接接続(直収接続)しているかに左右されます。公式サイトで直収接続の有無や、到達率の数値とその測定条件(受信拒否・圏外・電源OFFを除くなど)を確認しておくと、実際の届きやすさを見極めやすくなります。
予約配信・API・既存予約システムとの連携が想定ツールと合うか
手作業の一斉配信で足りるのか、システム連携による自動送信まで必要なのかで、見るべき機能が変わります。まず、Web管理画面での予約配信だけでよいのか、APIで自社システムから自動送信したいのか、SalesforceやServiceNow・予約管理システムなど特定のツールと連携したいのかを整理します。そのうえで、候補のサービスがその要件に対応しているかを確認しておきたい点です。
すでに使っている予約システムがある場合は、そのシステム側にSMS連携機能があるか、配信サービスのAPIとつなげられるかが分かれ目になります。
送達確認・双方向対応など運用に必要な機能があるか
送った後の運用を考えると、送達確認(届いたかどうかの結果取得)や、受信者からの返信を受けられる双方向機能の有無も確認しておきたい点です。予約変更を返信で受け付けたい、配信結果を集計したいといった要件があるなら対応可否を見ておきます。料金(1通あたりの単価)は前節「費用の目安」で扱ったとおり、想定送信数とあわせて総額で比較します。
SMS予約送信・一斉配信の注意点
最後に、予約送信・一斉配信でつまずきやすい実務上の注意点と、販促目的で送る場合に必ず押さえるべき法規制を確認します。
送信料・文字数制限・配信タイミングのズレ
SMSはメールと違い1通ごとに送信料がかかります。一般に全角70文字までが1通分で、それを超える長文は複数のSMSを連結して送られ、通数に応じて料金が加算されます。用件は簡潔にまとめ、詳細は短縮URLの先に置くと費用を抑えられます。
連結して送れる長文の上限はキャリアにより異なり、ドコモは660文字、au・ソフトバンク・楽天モバイルは670文字程度です。また、端末標準機能の予約送信は、端末がオフラインだと再接続時まで送信が遅れる場合があります。時刻の正確さが求められる連絡では、サーバー側で送信する配信サービスのほうが安定します。
販促の一斉配信は受信者の同意・オプトアウト設計が要る
広告・宣伝を目的にSMSを一斉配信する場合、特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)の対象になります。SMSがこの法律の「電子メール」に含まれる根拠は、同法の委任を受けた省令に定められています。
二 携帯して使用する通信端末機器に、電話番号を送受信のために用いて通信文その他の情報を伝達する通信方式
出典:特定電子メールの送信の適正化等に関する法律第二条第一号の通信方式を定める省令(平成二十一年総務省令第八十五号)|e-Gov法令検索
この「電話番号を送受信のために用いて…伝達する通信方式」がまさにSMSにあたるため、広告・宣伝のSMSには次の3点が求められます。第一に、あらかじめ送信に同意した相手にしか送れない(オプトイン)こと。第二に、同意を得た記録を保存すること。第三に、受信拒否(配信停止)の通知を受けたら以後送らないこと、そして送信者名と配信停止の連絡先を表示すること(オプトアウトの導線と表示義務)です。
通信販売の広告としてSMSを送る場合は、特定商取引法の電子メール広告規制も関わり得ますが、同法がSMSを明示的に対象とすると示す公式見解は示されていません。販促SMSの同意・配信停止の設計は、まず特定電子メール法にもとづいて整えるのが確実です。
予約確認や本人確認など、取引に関する事務的な連絡は広告・宣伝にはあたりませんが、末尾に販促を差し込むと広告扱いになり得るため、事務連絡と販促は分けて設計します。
出典・参考資料(2件)
予約送信・自動送信に対応したSMS配信サービス
ここからは、予約送信・自動送信に対応した法人向けSMS配信サービスを紹介します。予約配信・API連携・国内キャリアへの直収接続などの観点で、まずは主要3サービスを比較します。
| サービス名 | SMSLINK | オーロラSMS by メディアSMS | KDDI Message Cast |
|---|---|---|---|
| 予約送信(管理画面) | ● | ● | 要問い合わせ |
| 自動送信(API連携) | ● | ● | ● |
| 国内直収キャリア | 国内4キャリア直収(自社訴求・個別社名は非開示) | 4キャリア直収(ドコモ・au・SB・楽天) | 4キャリア直収(共通番号0005・ドコモ・au・SB・楽天) |
| 到達率(測定条件つき) | 約98%(自社調べ) | 99.9%(受信拒否・圏外・電源OFF除く検証試験) | 98%以上(自社調べ) |
| 予約システム・SaaS連携 | 既存システム・CRMとAPI連携 | Salesforce・kintone・Zendesk ほか | Salesforce・ServiceNow |
| 無料トライアル | 要問い合わせ | ●最大2ヶ月 | △条件あり・要確認 |
| 詳細情報 | 公式資料を見る | 公式資料を見る | 公式資料を見る |
※2026年9月時点の各社公式サイト等の公開情報にもとづきます。到達率は各社公表値で測定条件が異なります(オーロラSMSは受信拒否・圏外・電源OFFを除く検証試験の結果、SMSLINK・KDDI Message Castは自社調べ)。仕様・対応可否は変更される場合があるため、詳細は各社にご確認ください。
ここで取り上げた3サービスは一例です。用途別(認証・督促・販促)の選び方や料金相場も含め、SMS送信サービスをより広く比較したい場合は、次の記事で主要サービスをまとめて確認できます。
1. SMSLINK(株式会社ネクスウェイ)

FAX・郵送・メール事業を手がける株式会社ネクスウェイ(TISインテックグループ)が提供するSMS配信サービスです。Webブラウザの管理画面から送るWebタイプと、既存システムやCRMと連携して自動配信するAPIタイプの2種類があり、本体機能として配信予約・テンプレート・個別/同時配信を備えます。
国内4キャリアとの直接接続による到達率を訴求し、料金は初期費用0円・月額0円(スタンダードプラン)、SMS1通6円から(従量制)と小規模から始めやすい設定です。当初はSMS認証が主な用途でしたが、予約リマインドやアンケート、コールセンター業務など、確実に情報を届けたい場面へ用途が広がっています。
2. オーロラSMS by メディアSMS(株式会社メディア4u)

株式会社メディア4uが運営する法人向けSMS配信サービスで、デロイト トーマツ ミック経済研究所のリポートで国内法人向けSMS配信数5年連続シェアNo.1(2021〜2025年度)とされています。予約送信機能・自動再送信機能・テンプレート・短縮URL・双方向送受信を備え、SalesforceやkintoneなどとのAPI連携実績もあります。
国内4キャリアとの直収接続設計により、公式は到達率99.9%(受信拒否・圏外・電源OFFを除く検証試験の結果)と記載しています。料金は初期費用0円・月額基本料0円で、送信成功分だけを請求する従量課金(単価は要問い合わせ)。最大2ヶ月の無料トライアルで、実際に送信して管理画面を試せます。
3. KDDI Message Cast(KDDI株式会社)

KDDI株式会社がSupership株式会社と共同運営する法人向けメッセージ配信サービスです。通信事業者による国内キャリア網接続を背景に、到達率98%以上・開封率80%以上(いずれも自社調べ)を掲げ、予約確認・リマインド・督促などの一斉/自動配信に対応します。携帯4社対応の共通番号「0005」を使えるのも特徴です。
HTTPS APIに加え、SalesforceやServiceNowとの連携を用意し、ワークフローのステータス変更を起点にSMSを自動配信できます。料金は初期費用0円・月額0円、SMS1通9.35円(税込)からの到達課金で、届いた分だけ課金される方式です。管理画面からの手動予約送信の可否は要問い合わせで、業務システム連携による自動送信が主な使い方です。
まとめ
SMSの予約送信・自動送信は、1件だけ手で送るならスマートフォンの標準機能で、大量・定期・自動で送るならSMS配信サービスで実現できます。iPhoneの標準機能はiMessage限定で電話番号あてのSMSは予約できない点、AndroidのGoogle メッセージはSMSの送信日時を指定できる点が、端末での分かれ目です。
事業者が予約リマインドや本人確認を大量・自動で回すなら、Web管理画面での予約配信やAPI・予約システム連携による自動送信に対応した配信サービスが前提になります。選ぶときは、国内4キャリアへの直収接続(到達率)、予約配信・API・既存ツール連携の対応、送達確認や双方向などの運用機能、そして想定送信数に対する料金を照らし合わせます。
販促目的で一斉配信する場合は、特定電子メール法にもとづく同意・配信停止の設計を忘れないようにします。
自社の用途に合うサービスを見極めるには、複数社の資料をまとめて取り寄せ、料金と連携の可否を並べて比較してください。
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よくある質問(FAQ)
Q. SMSは標準機能で予約送信・自動送信できますか?
A. SMSの予約送信・自動送信は、1件を手作業で送るならスマートフォンの標準機能で、大量・定期・自動で送るならSMS配信サービスで実現できます。標準機能はiPhoneとAndroidで対応が分かれ、iPhoneの「あとで送信」はiMessage限定で電話番号あての通常SMSは予約できず、AndroidのGoogle メッセージはSMSの送信日時を指定できます。
数百件以上の一斉配信やシステム連携による自動送信は標準機能ではまかなえず、配信サービスの利用が前提になります。
Q. SMSを予約送信すると相手に「予約して送った」とバレますか?
A. SMSを予約送信しても、受信者に「あらかじめ予約して送った」ことは通知されず、通常のSMSと同じ見え方で届きます。iPhoneの「あとで送信」でも、Apple公式ユーザガイドはメッセージがスケジュールされていたことは受信者に通知されないと明記しています。配信サービスからの予約送信・自動送信も、受信者側には指定時刻に届いた1通のSMSとして表示され、予約設定をしたかどうかは伝わりません。
Q. 予約したSMSが送信されたかどうかは確認できますか?
A. SMSが予約どおり送信されたかは、端末標準機能なら送信済みメッセージとして会話画面で、配信サービスなら送達確認(配信結果)機能で確認できます。配信サービスの多くは送信の成否や到達結果を管理画面やAPIで取得できるため、一斉配信でも1通ずつ届いたかを追えます。
時刻の正確さや確実な到達ログが必要な業務では、端末がオフラインだと送信が遅れる標準機能より、サーバー側で送る配信サービスのほうが安定します。
Q. 予約したSMSは後から取り消せますか?
A. 予約したSMSは、送信時刻より前であれば取り消し・編集できるのが一般的です。AndroidのGoogle メッセージは、送信前の予約メッセージを開いて編集・削除ができます。iPhoneの「あとで送信」でも、送信前であれば取り消しや変更ができます。
配信サービスでも、予約確定後・送信時刻前なら管理画面から予約の取り消しや修正ができる場合が多いです。ただし送信直前だと間に合わないこともあるため、余裕をもって操作してください。
Q. iPhoneで電話番号あての通常SMSを予約送信するにはどうすればいいですか?
A. iPhoneで電話番号あての通常SMS(緑の吹き出し)を予約送信するには、「ショートカット」アプリのオートメーションを組むか、SMS配信サービスを使う方法になります。iPhone標準の「あとで送信」はiMessage(青い吹き出し)限定で、電話番号あての通常SMSは対象外だからです。
個人が1件だけ試すならショートカットのオートメーションで疑似的に予約でき、事業者が大量・自動で送るなら配信サービスが前提になります。
Q. SMSの予約送信・自動送信にかかる費用はどのくらいですか?
A. 法人向けSMS配信サービスの費用は、初期費用0円・月額基本料0円で、SMS1通あたりの従量課金(おおむね1通6円〜10円程度)が主流です。送った分だけ、あるいは到達した分だけ支払う料金体系が一般的で、実際のコストは月あたりの送信ボリュームで決まります。単価は送信通数や契約条件で変動し「要問い合わせ」のサービスもあるため、想定送信数を見積もったうえで資料請求や見積で確認するのが確実です。
Q. 予約リマインドなどのSMSを一斉配信するとき、法律上の注意点はありますか?
A. 広告・宣伝を目的にSMSを一斉配信する場合は、特定電子メール法(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)の対象となり、あらかじめ送信に同意した相手にしか送れません(オプトイン)。あわせて、同意を得た記録の保存、受信拒否(配信停止)の通知を受けたら以後送らないこと、送信者名と配信停止の連絡先の表示が求められます。
一方、予約確認や本人確認などの取引に関する事務連絡は広告・宣伝にあたりませんが、末尾に販促を差し込むと広告扱いになり得るため、事務連絡と販促は分けて設計します。
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マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト
松嶋真倫
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。
















