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予実管理表のエクセル無料テンプレート|入手先の比較と作り方・入れる項目を解説

予実管理表のエクセル無料テンプレートのサムネイル画像
予算管理システム比較表(2026年版)のプレビュー

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予算管理システム比較表(2026年版)

予実管理を始めたいものの、「まずは費用をかけずにエクセルで予実管理表を作りたい」「無料のテンプレートを探しているが、どれをダウンロードすればよいか分からない」と迷っていませんか。予実管理表は、予算と実績を並べて差額や達成率を確認する表であり、エクセルでも十分に作れます。

ただし、配布されているテンプレートは会計年度の開始月やレイアウトがさまざまで、会員登録の要否も配布元によって異なります。自社に合わないものを選ぶと、かえって作り直しの手間が増えてしまいます。

本記事では、無料でダウンロードできるエクセルの予実管理表テンプレートの入手先を配布元・会員登録の要否・型で比較し、表に入れる項目(行)と列の標準構成を数値入りの見本で示します。関数を使った作り方や見やすく仕上げる工夫、そしてエクセル運用が限界に近づいたときの次の選択肢まで整理しているので、自社の予実管理表をそのまま作り始められます。

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予実管理表のエクセル無料テンプレート一覧(配布元・登録要否・型で横断比較)

まず、無料でダウンロードできる代表的なエクセルの予実管理表テンプレートを、配布元・テンプレートの特徴と型・会員登録の要否で比較します。自社の会計年度の開始月に合う型があるか、ダウンロードに会員登録が必要かを先に確認しておくと、選び直しの手間を減らせます。

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配布元Excelフリーソフト館Microsoft Excel(公式)bizocean(ビズオーシャン)テンプレートBANK
テンプレートの特徴・型科目×予算・実績・差額・合計を4月〜翌3月で管理する予実管理表。予算と実績を入力すると差額と合計が自動計算される月間予算・年間予算・業務経費予算などをそろえた公式の予算テンプレート。汎用の予算向けで、予実管理表(予算・実績・差額)専用ではない「予実管理表・横・Excel【見本付き】」。横型のレイアウトで、合計額や差額を自動で計算する計算式が組み込み済み予実管理表(年間・月別の予算達成率グラフ付き)。1月始まり・4月始まり・10月始まりの会計年度別に計6種
会員登録の要否不要。配布ページから直接ダウンロード(xls/xlsx)テンプレートは無料。編集・保存に Microsoft アカウントが必要無料。ダウンロードに無料会員登録とメルマガを受信するプランへの変更が必要無料。ダウンロードに無料会員登録が必要
詳細情報配布ページを見る配布ページを見る配布ページを見る配布ページを見る

※各テンプレートの配布状況・会員登録の要否は2026年9月時点のものです。最新の内容は各配布ページでご確認ください。

会計年度が4月始まりの企業であれば、開始月別に型が用意されているテンプレートを選ぶと、月の並び替えをせずにそのまま使えます。計算式があらかじめ組み込まれたものを選べば、後述する関数の設定を省いて数値の入力から始められます。

会員登録の手間をかけたくない場合は、Excelフリーソフト館のように登録なしで直接ダウンロードできる配布元が使えます。bizoceanやテンプレートBANKは無料会員登録が必要ですが、その分、横型レイアウトや達成率グラフ付きなど型のバリエーションから選べます。

一方で、Microsoft の公式テンプレートは登録の敷居が低く出所が明確な反面、家計簿やイベント予算など個人・汎用の予算向けが中心です。損益科目ごとに予算と実績を並べる予実管理表としては、項目を自分で組み替える前提で使うのが現実的です。

次章からは、予実管理の基本を簡単におさらいしたうえで、テンプレートを自社向けに整えたりゼロから作ったりするときに役立つ、表の項目と作り方を具体的に解説します。

予実管理とは?予算管理との違いを簡単におさらい

予実管理とは、あらかじめ立てた予算(予定)と実際の実績を比較し、その差額の原因を分析して次の行動につなげる一連の営みです。月次や四半期ごとに「計画どおりに売上や利益が出ているか」を確認し、ずれていれば早めに手を打つことを目的とします。

予算管理は、予算の策定・部門への配分・執行の統制までを含む、より広い概念です。予実管理はそのなかで「立てた予算と実績を突き合わせて差異を管理する」部分にあたります。エクセルの予実管理表は、この差異の把握を毎月続けるための道具といえます。予算管理も予実管理も損益計算書(P/L)の科目をベースに数値を追う点は共通しているため、まずは表に入れる項目を押さえることが出発点になります。

予実管理表に入れる項目(行)と列の標準構成【数値入り見本】

予実管理表は、縦軸(行)に損益計算書の科目を並べ、横軸(列)に予算・実績・差額・予算比などを配置するのが基本の形です。まずは、月次の予実管理表を想定した数値入りの見本を示します(単位:千円)。

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勘定科目売上高売上原価売上総利益販売費及び一般管理費 給与手当 旅費交通費 広告宣伝費 その他販管費営業利益営業外収益営業外費用経常利益
予算10,0006,0004,0003,0001,5003005007001,000100501,050
実績9,6005,9003,7003,0501,52033048072065012060710
差額-400-100-300502030-2020-3502010-340
予算比96%98%93%102%101%110%96%103%65%120%120%68%

※金額は説明のための例です(単位:千円。字下げした科目は販管費の内訳)。差額は「実績−予算」、予算比は「実績÷予算」で算出しています。前年比の列は必要に応じて追加します。

差額の符号は科目の性質で意味が逆になる点に注意します。売上高や各利益などの収益側はマイナスが予算未達(悪化)を、売上原価や販管費などの費用側はプラスが予算超過(悪化)を表します。上の見本では、営業利益が予算1,000に対し実績650で差額−350と、販管費の超過と売上総利益の未達が利益を押し下げていることが読み取れます。

行(縦軸)に入れる項目:損益科目の並べ方

行には、損益計算書と同じ順序で科目を上から並べます。売上高から始まり、売上原価を差し引いて売上総利益、そこから販売費及び一般管理費(販管費)を差し引いて営業利益、というように、上の科目を計算して下の利益が求まる構造にすると、差異がどの段階で発生しているかを追いやすくなります。

予実管理表の行に並べる損益科目の計算の流れを示した図。売上高から売上原価を差し引いて売上総利益、そこから販売費及び一般管理費(販管費)を差し引いて営業利益、さらに営業外収益を加え営業外費用を差し引いて経常利益が求まる構造を、上から下への流れで示している。

この並びと利益の計算は、会社法上の計算書類の様式を定めた会社計算規則にもとづいています。売上総利益・営業利益・経常利益の関係は、次のように定められています。

(売上総損益金額)第八十九条 売上高から売上原価を減じて得た額(以下「売上総損益金額」という。)は、売上総利益金額として表示しなければならない。
(営業損益金額)第九十条 売上総損益金額から販売費及び一般管理費の合計額を減じて得た額(以下「営業損益金額」という。)は、営業利益金額として表示しなければならない。
(経常損益金額)第九十一条 営業損益金額に営業外収益を加えて得た額から営業外費用を減じて得た額(以下「経常損益金額」という。)は、経常利益金額として表示しなければならない。

出典:会社計算規則(平成十八年法務省令第十三号)第八十九条〜第九十一条|e-Gov法令検索

販管費の内訳(給与手当・法定福利費・旅費交通費・広告宣伝費など)は法律で列挙が固定されているわけではないため、自社の管理に必要な代表的な科目を選んで並べれば問題ありません。売上原価や販管費を主要な内訳まで分解しておくと、差額が出た科目をそのまま改善アクションに結びつけやすくなります。

列(横軸)に入れる項目:予算・実績・差額・予算比・前年比

列は、最低限「予算」「実績」「差額」「予算比(達成率)」の4つをそろえると、計画に対する進捗が一目で分かります。このうち予算と実績は入力する値で、差額と予算比は計算で求めます。さらに前年比を加えると、前年からの伸びも併せて追えます。計算で求める列の式は次のとおりです。

  • 差額:実績−予算。マイナスは予算に届かなかったこと(費用科目ではプラスが予算超過)を表します
  • 予算比(達成率):実績÷予算。100%を超えていれば予算を上回った状態です
  • 前年比:当年実績÷前年実績。前年からの伸びを併せて見たいときに追加します

月次で管理する場合は、これらの列を12か月分と累計(年度累計)で持たせると、単月の遅れが年度全体でどの程度の影響になるかを確認できます。まずは予算・実績・差額・予算比の4列から始め、必要に応じて前年比や着地見込みの列を足していくとよいでしょう。

エクセルでの予実管理表の作り方・手順(関数付き)

ここからは、項目を決めた予実管理表をエクセルで動かすための手順を、使う関数とあわせて4ステップで解説します。テンプレートを使う場合も、差額や予算比の計算がどの関数で行われているかを理解しておくと、科目の追加や修正に対応しやすくなります。

手順1:予算と実績を入力する

先に決めた行(損益科目)と列(予算・実績・差額・予算比)の枠を作り、予算列に期初に立てた予算、実績列に会計ソフトから取り出した月次の実績を入力します。実績は会計ソフトの試算表や仕訳データをCSVで書き出して貼り付けると、転記ミスを減らせます。売上総利益や営業利益のように内訳から計算で求める行は、この段階では空けておき、次の手順で関数を設定します。

手順2:合計・差額・予算比を関数で自動計算する

まず、差額と予算比は四則演算だけで作れます。差額は「=実績のセル-予算のセル」、予算比は「=実績のセル/予算のセル」で求め、予算比はセルの表示形式をパーセントに設定します。0で割るとエラーになるため、予算が未入力の科目がある場合は IFERROR でエラー表示を空欄に置き換えておくと、表が見やすく保てます。

さらに、合計や科目ごとの集計、予算マスターからの転記まで自動化したい場合は、次の4つの関数が役立ちます。手入力を減らすほど、毎月の更新は実績を貼り付けるだけで済むようになります。

  • SUM関数「=SUM(数値1,[数値2],...)」:販管費の内訳を合計するなど、複数のセルを足し合わせるときに使います
  • SUMIF関数「=SUMIF(範囲,検索条件,[合計範囲])」:仕訳データを貼り付けたシートから、科目コードが一致する行だけを合計して集計するときに使います
  • VLOOKUP関数「=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,[検索の型])」:科目コードをキーに、予算マスターから該当科目の予算額を引いてくるときに使います。科目コードで正確に一致させたいときは、第4引数に FALSE(完全一致)を指定します
  • ROUND関数「=ROUND(数値,桁数)」:予算比や前年比を計算した際の端数を、指定した桁で丸めるときに使います
出典・参考資料(4件)

手順3:前年比を求める

前年からの伸びも見たい場合は、前年実績の列を用意し、「=当年実績のセル/前年実績のセル」で前年比を計算します。前年のデータがある科目にだけ表示されるよう、こちらも IFERROR で前年実績が空欄のときはブランクになるようにしておくと、新設科目が混ざっても表が崩れません。

手順4:正しく計算されるか検算する

関数を設定したら、売上総利益・営業利益などの計算結果が手計算と一致するかを、1か月分だけ電卓で確かめます。特にVLOOKUPで予算を引いている場合は、科目コードの表記ゆれ(全角と半角、余分な空白)で参照がずれることがあるため、いくつかの科目で予算額が正しく引けているかを見ておくと安心です。検算が済めば、翌月以降は実績を入力するだけで差額・予算比が自動更新される状態になります。

見やすい予実管理表に仕上げる工夫(罫線・色・達成率グラフ)

予実管理表は、経営層や他部門への報告にそのまま使われることが多いため、数値が正しく計算できているだけでなく、ひと目で状況が伝わる見た目に整えることも大切です。次のような工夫で、報告に耐える表に近づきます。

  • 罫線と項目のグループ化:売上・売上総利益・営業利益などの利益行を太罫線や背景色で区切ると、内訳と小計の関係が伝わりやすくなります
  • 条件付き書式で差額を色分け:予算未達の差額を赤、予算超過を青などに自動で色付けすると、注目すべき科目が一目で分かります
  • 達成率グラフを添える:予算比を棒グラフや折れ線グラフにして表の横に置くと、数値の羅列よりも進捗の良し悪しが直感的に伝わります。テンプレートのなかには、達成率グラフがあらかじめ組み込まれたものもあります

ウィンドウ枠の固定で科目名の列と月のヘッダーを常に表示しておくと、横に長い表でもスクロール時に見出しを見失いません。こうした体裁を一度テンプレート化しておけば、毎月の更新は数値の差し替えだけで済みます。

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エクセルで予実管理を続ける限界と、次の選択肢

エクセルの予実管理表は、費用をかけずに始められ、自社の管理に合わせて自由に組める点が強みです。一方で、部門数や取り扱うデータが増えてくると、次のような限界が見えてきます。

  • 属人化しやすい:複雑な関数やマクロで作り込むほど、作成した担当者しか保守できなくなり、異動や退職時に引き継げなくなります
  • 同時編集や集約に手間がかかる:部門ごとにファイルを配って回収し、1つに集約する運用では、版の管理や転記に時間がかかり、締めが遅れがちです
  • 入力・集計のミスが起きやすい:手作業の転記やセルの参照ずれが原因の誤りは、月をまたいで気づきにくく、数値の信頼性を損ねます
  • 分析まで手が回らない:集計に時間を取られると、差異の原因分析や着地見込みの更新といった、本来価値のある作業に時間を割けなくなります

これらの負担が大きくなってきたときの選択肢が、予実管理に特化したクラウドサービス(予実管理クラウド)です。会計システムからのデータ取り込みや部門横断での予実の集約を自動化し、差異分析や着地見込みの更新にかけられる時間を増やすことを狙います。エクセルをやめる必要はありませんが、「集計だけで数日かかる」「担当者しか触れない」といった状態になってきたら、ツール化を検討する目安といえます。

予実管理をエクセルで続けてよい段階と、予実管理クラウドを検討する目安を左右で比較した図。エクセルが向くのは、まず費用をかけずに始めたい、単一部門でのスモールスタート、自社に合わせて自由に組みたい段階。クラウドの検討目安は、部門横断の集計に時間がかかる、担当者しか表を保守できない、差異分析まで手が回らない場合。

ツール化に踏み切るべきか迷うときは、自社に近い規模・業種の企業がエクセル運用の限界にどう対処し、導入後に集計工数などがどれだけ変わったのかを知ると判断しやすくなります。以下の記事では、導入前の課題と導入後の効果を業種・規模別に紹介しています。

予実管理を効率化するおすすめクラウドサービス

ここからは、エクセルからの移行先として検討しやすい予実管理クラウドを紹介します。まずは主な特徴を比較表で整理します。

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サービス名DIGGLE(ディグル)X-KPI(クロスケーピーアイ)Scale Cloud(スケールクラウド)
特徴予実管理に特化し、予算策定・予実突合・着地見込み管理・レポーティングをクラウドで完結。富士キメラ総研の調査で予実管理ソフトウェア(SaaS/PaaS)のベンダーシェア1位(2024年度実績)部門・拠点・プロジェクト単位のKPIと予実データをクラウドで集約し、リアルタイムに可視化。予実のズレや異常値を自動検知しチャットへ通知財務数値(PL・BS・CF)と非財務のKPIを関連づけて一元管理する経営管理クラウド。KPIを積み上げた予算作成や複数パターンの着地見込みシミュレーションに対応
主な機能予算策定・予実突合・着地見込み管理
多段階配賦
多年度分析・BIツールへのデータ出力
KPIツリーによる目標管理
ノーコードでのダッシュボード・レポート設計
予実差異・異常値の自動検知とチャット通知
KPIとPLを接続したモデリング
複数パターンの予算作成・着地見込み更新
複数視点のダッシュボード・多軸分析・異常値の自動検知
Excel・スプレッドシート連携CSVインポート・エクスポートに対応。着地見込みはExcel・スプレッドシートからのデータ連携でも取り込める会計ソフト・グループウェアとAPI連携。CSV取込の可否は公式に明記なし(要問い合わせ)GoogleスプレッドシートやCSV明細の取り込みに対応。勘定奉行クラウド・freee・SalesforceともAPI連携
料金の目安要問い合わせ
(Standard / Enterprise の2プラン、いずれも見積制)
要問い合わせ月額15万円〜(要問い合わせ)
無料トライアル要問い合わせあり要問い合わせ
詳細情報公式資料を見る公式資料を見るオンライン相談を予約

※料金・機能は2026年9月時点の各社公式情報にもとづきます。最新の内容は各社の公式サイト・資料でご確認ください。

1. DIGGLE(ディグル)

DIGGLEのウェブサイト

DIGGLE(ディグル)は、予算策定・予実突合・着地見込み管理・レポーティングという予実管理の一連の業務を、クラウド上で完結させることに特化したサービスです。運営はディグル株式会社です。

freee会計・マネーフォワード クラウド会計・勘定奉行クラウド・弥生などとAPIやCSVで連携し、会計データの取り込みと予実の突合を自動化します。勘定科目より細かい粒度での損益管理や、複数年度をまたいだ分析、配賦元・配賦先を設定する多段階の配賦にも対応します。

エクセルとの連携ではCSVのインポート・エクスポートに対応し、着地見込みはエクセルやスプレッドシートからのデータ連携でも取り込めます。料金はStandard・Enterpriseの2プランで、いずれも要問い合わせです。富士キメラ総研の調査では、予実管理ソフトウェア(SaaS/PaaS区分)のベンダーシェアで1位(2024年度実績)と発表されています。

出典・参考資料(1件)

2. X-KPI(クロスケーピーアイ)

X-KPIのウェブサイト

株式会社パブリックアイデンティティが提供するX-KPI(クロスケーピーアイ)は、部門・拠点・プロジェクト単位のKPIと予実データをクラウド上に集約し、リアルタイムに可視化するKPI・予実管理ツールです。

予算と実績のずれや異常値を自動で検知し、原因とあわせてチャットツールへ通知する機能を備えており、差異の把握を担当者の手作業だけに頼らずに済みます。KPIツリーで全体目標と個別目標の関係を整理でき、レポートやダッシュボードは専門知識がなくても設計・運用できます。

会計ソフトやグループウェアとAPI連携し、既存のデータ基盤を活かした運用が可能です。無料トライアルが用意されており、公式サービスページでは最短2週間での導入が可能とされています。料金は要問い合わせです。

3. Scale Cloud(スケールクラウド)

Scale Cloudのウェブサイト

財務数値(PL・BS・CF)と非財務のKPIを関連づけて一元管理できるのが、株式会社Scale Cloudの経営管理クラウド「Scale Cloud(スケールクラウド)」です。KPIを積み上げて予算を作成したり、複数パターンで着地見込みをシミュレーションしたりできる点が特徴です。

勘定奉行クラウド・freee・Salesforceとの連携に加え、GoogleスプレッドシートやCSV明細の取り込みに対応しており、エクセルやスプレッドシートで運用してきたデータを移行しやすい構成です。経営用・管理部用・事業部用など複数のダッシュボードを用意でき、多軸分析や異常値の自動検知にも対応します。

導入事例では、エクセルやスプレッドシートからの乗り換えで予実管理の工数が約6分の1になったという声も紹介されています。料金は公式サイトで月額15万円からと案内されています(他ページでは月額10万円からの記載もあり、詳細は要問い合わせです)。情報セキュリティ管理の国際規格ISO/IEC 27001(JIS Q 27001)の認証を取得しています。

出典・参考資料(2件)

エクセルでの運用では手が回りにくくなりがちな分析について、開発・提供元である株式会社Scale Cloudの広瀬氏は、次のように述べています。

広瀬氏
株式会社Scale Cloud 代表取締役
広瀬氏
独自インタビューより

もう一つ、私たちには高度な分析機能があります。たとえば、達成率の低い指標を洗い出したり、直近6ヶ月で大きく下落している指標を検出したり、ある事業の売上と相関性の高いKPIを特定する相関分析もできます。こうした分析がExcelやスプレッドシートでは難しいのですが、Scale Cloudなら簡単にできるので、今まで得られなかった気づきが得られるようになります。

ここで紹介した以外にも、予実管理・予算管理に対応したクラウドサービスは数多くあります。以下の記事では、予算管理システムを対応領域のタイプ別に比較し、料金や機能、企業規模に合わせた選び方まで詳しく解説しています。エクセルからの移行を本格的に検討する際の比較材料としてご覧ください。

まとめ

エクセルの予実管理表は、無料のテンプレートを使えばすぐに始められます。配布元によって会計年度の開始月や計算式の有無、会員登録の要否が異なるため、自社に合う型を選ぶことが最初のポイントです。表は損益計算書の科目を行に、予算・実績・差額・予算比を列に並べ、SUMやVLOOKUPなどの関数で差額と予算比を自動計算する形にすると、毎月の更新が数値の入力だけで済みます。

部門やデータが増えて集計や属人化の負担が大きくなってきたら、予実管理クラウドへの移行を検討する段階です。まずは複数のサービスの資料を取り寄せ、自社の運用に合うかを比較してみてください。

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予実管理のエクセル運用に関するよくある質問(FAQ)

Q. 予実管理表の無料エクセルテンプレートは会員登録なしでダウンロードできますか?

A. 予実管理表の無料エクセルテンプレートは、配布元によって会員登録の要否が分かれます。本記事で紹介したテンプレートでは、bizoceanとテンプレートBANKは無料会員登録が必要で、bizoceanはさらにメルマガを受信するプランへの変更が求められます。Microsoftの公式テンプレートはダウンロード自体は無料ですが、編集・保存にはMicrosoftアカウントが必要です。

会員登録の手間をかけたくない場合は、Excelフリーソフト館のように登録なしで直接ダウンロードできる配布元を選ぶか、本記事で解説している項目・関数を参考に自作するとよいでしょう。

Q. 予実管理表のエクセルテンプレートはどのように選べばよいですか?

A. 予実管理表のエクセルテンプレートは、自社の会計年度の開始月に型が合うか、差額や予算比の計算式が組み込まれているかを基準に選ぶとスムーズです。4月始まりや10月始まりの企業は、開始月別に用意されたテンプレートを選べば月の並べ替えが不要になります。計算式が組み込み済みのものを選べば、関数の設定を省いて数値の入力からすぐに始められます。

損益科目ごとに予算・実績・差額を並べる予実管理表を探しているなら、家計簿など個人向けの汎用予算テンプレートは避けるのが無難です。

Q. 予実管理をエクセルで行うメリットは何ですか?

A. 予実管理をエクセルで行うメリットは、費用をかけずに始められ、自社の管理に合わせて表を自由に組める点です。多くの企業で使い慣れたツールであるため、専用システムを導入する前のスモールスタートに向いています。無料のテンプレートを使えば、勘定科目や列の構成を自社向けに直すだけで、その日から予算と実績の突合を始められます。

Q. エクセルで予実管理表を作るには、どのような関数が必要ですか?

A. エクセルの予実管理表は、合計を求めるSUM関数と、差額(実績−予算)・予算比(実績÷予算)の四則演算だけでも作れます。さらに、仕訳データから科目ごとに集計するSUMIF関数、予算マスターから予算額を引いてくるVLOOKUP関数、端数を丸めるROUND関数を使うと、実績を入力するだけで数値が自動更新される表に近づきます。

関数に不安がある場合は、計算式が組み込み済みのテンプレートから始め、慣れてきたら少しずつ自動化する範囲を広げるとよいでしょう。

Q. 予実管理表はエクセルの代わりにGoogleスプレッドシートでも作れますか?

A. 予実管理表は、Googleスプレッドシートでも同じ考え方で作れます。SUM・SUMIF・VLOOKUPといった主要な関数はほぼ同じ書式で使え、本記事で示した項目・列の構成もそのまま流用できます。スプレッドシートは複数人での同時編集や共有に強い一方、扱うデータや部門が増えたときに集計や属人化の負担が大きくなりやすい点は、エクセルと同様に注意が必要です。

Q. 予実管理はエクセルとクラウドサービスのどちらで行うのがよいですか?

A. 予実管理をエクセルとクラウドのどちらで行うべきかは、部門数やデータ量、更新の頻度によって変わります。単一部門でのスモールスタートや、まず費用をかけずに始めたい段階ではエクセルが適しています。

一方、部門横断での集計に時間がかかる、担当者しか表を保守できない、集計に追われて差異分析まで手が回らない、といった状態になってきたら、会計データの取り込みや予実の集約を自動化できる予実管理クラウドへの移行を検討する目安です。

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監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

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