サービス比較の記事一覧

AIで顧客対応・サポート業務を自動化したい

サービス比較の記事一覧

AIで顧客対応・サポート業務を自動化したい

コミュニティ運営のコツとは?立ち上げから活性化までの手順とよくある失敗を解説

コミュニティ運営のサムネイル画像
DAO・コミュニティ支援比較表(2026年版)のプレビュー

主要24サービスの料金・機能を無料で一覧比較

DAO・コミュニティ支援比較表(2026年版)

自社でコミュニティを立ち上げたものの、投稿が伸びずに数ヶ月で動きが止まってしまう。あるいは、これから始めたいが何から手をつければよいか分からない。コミュニティ運営を任された担当者からは、こうした戸惑いの声が多く聞かれます。

コミュニティ運営でやることは、目的の設計からメンバー集め、交流を盛り上げる仕組みづくり、成果の確認まで多岐にわたります。何から手をつけ、どうすれば続くのかを体系的に押さえておくことが、立ち上げの成否を分けます。

本記事では、コミュニティ運営の全体像と、立ち上げから運営までの手順を整理します。あわせて、活性化のコツ、つまずきやすい失敗とその対処、ファン・顧客・社内といった目的別の違いを解説します。さらに、運営に使うツールや運営支援の選び方、成果の測り方まで順を追って示し、これから検討を始める方が次に何をすればよいかを見通せる状態を目指します。

DAO・コミュニティ支援の関連サービス資料
PR
料金や機能は各社の資料でまとめて比較できます 【無料】DAO・コミュニティ支援の資料を
一括ダウンロードする
本セクションにはプロモーションが含まれており、表示順は当社独自の基準や提携状況に基づいています。

コミュニティ運営とは(定義と全体像)

はじめに、コミュニティ運営が何を指すのか、全体像から確認します。

コミュニティ運営とは、企業が特定の目的のもとに人が集まる「場」をつくり、その場での交流を活性化させながら継続的に維持・発展させていく活動を指します。集まる相手は、商品やブランドのファン、既存顧客、自社の社員、同じ業界の専門家などさまざまで、オンライン上の専用サイトやアプリ、チャットツールが場として使われます。

企業からの一方的な情報発信が中心となるメルマガやSNS運用と違い、コミュニティでは参加者同士や参加者と企業が双方向にやり取りし、その声や投稿が場に蓄積されていきます。この蓄積が、顧客理解やリピート、社内の連携強化といった成果の土台になります。

運営の全体像は、大きく次の流れで捉えると見通しが立ちます。まず「何のために・誰を集めるか」という目的を決め、場をつくって人を集め、交流が続く仕組みを整え、成果を確認しながら改善していく、という順序です。次の章では、この流れを具体的な手順として分解します。

自社でコミュニティ運営をやるべきか(スモールスタートの適否)

手順に入る前に、そもそも自社がいま取り組むべきかを見極めておくと、立ち上げ後の迷いが減ります。

コミュニティ運営が向くのは、継続的な関係を結びたい相手がいて、その声を事業に生かす狙いがある場合です。リピート購入が重要な商材、熱量の高い顧客がいるブランド、部門を超えた連携を強めたい組織などが当てはまります。一方で、単発の集客や短期の売上だけが目的であれば、広告やキャンペーンのほうが適していることもあります。

判断に迷う場合は、いきなり大規模な会員獲得を目指さず、熱量の高い既存顧客や関心の近い社員など、少人数から小さく始める方法が現実的です。小さく立ち上げて反応を見ながら広げれば、運営体制が追いつかないまま形骸化するリスクを抑えられます。

コミュニティの立ち上げから運営までの手順

ここからは、コミュニティを立ち上げて運営に乗せるまでの手順を、順番に沿って解説します。各ステップで具体的に何をするかを押さえると、いま自分がどの段階にいるかを把握しやすくなります。

コミュニティの立ち上げから運営までの手順を6ステップで示した図解。STEP1 目的とコンセプトを決める、STEP2 形式とプラットフォームを選ぶ、STEP3 ルールとコンテンツを設計する、STEP4 メンバーを募集する、STEP5 交流を促進する、STEP6 成果を確認し改善する、の順に矢印でつながる。
  1. 目的とコンセプトを決める:何のために運営するのか(顧客理解・リピート促進・社内連携など)と、参加者にとっての参加メリットを言葉にします。ここが曖昧だと、この後のすべての判断が揺らぎます。「コミュニティをつくること」自体が目的にならないよう、事業上のゴールと結び付けて設計します。
  2. 形式とプラットフォームを選ぶ:目的と参加者に合わせて、専用のコミュニティツール、チャットツール(Slack・Discord)、SNSのグループ機能などから場を選びます。会員データを事業に生かしたいか、収益化したいか、手軽に始めたいかで適した形は変わります(選び方は後述します)。
  3. ルールとコンテンツを設計する:参加者が安心して発言できるよう、禁止事項や運営方針などの利用ルールを用意します。あわせて、立ち上げ初期に場が寂しくならないよう、企業側から投げかける話題や企画(質問・お題・限定情報の提供など)を準備します。
  4. メンバーを募集する:既存顧客への案内、購入後のフォロー、SNSや自社サイトでの告知などを通じて参加者を集めます。最初から人数を追うのではなく、関心と熱量の高い層に声をかけ、発言してくれる中心メンバーを確保することが、その後の活性化を左右します。
  5. 交流を促進する:運営側が定期的に話題を投げかけ、投稿に反応し、参加者同士がつながるきっかけをつくります。歓迎の声かけや、投稿しやすい簡単なお題、オンライン・オフラインのイベントなどで、一方通行にならない双方向のやり取りを育てます。
  6. 成果を確認し改善する:参加率や投稿数など場の状態を示す指標を定点で見ながら、ルールや企画、頻度を見直します。運営は立ち上げて終わりではなく、参加者の反応を見て調整し続ける前提で設計します(指標の設計は後述します)。

実際にこの流れで成果を上げている例として、サッポロビールのヱビスブランドが運営するファンコミュニティ「YEBISU BEER TOWN」があります。2022年9月の開設から1年で会員数は8万人を超え、合計10,000件以上のファンによる投稿が集まったと公表されています。明確なブランドコンセプトのもとに場をつくり、ファンの投稿を促し続けた結果といえます。

出典・参考資料(1件)

コミュニティを活性化させる運営のコツ

場をつくっても、交流が続かなければ成果にはつながりません。ここでは、立ち上げたコミュニティを活性化させ、継続させるための運営のコツを整理します。

  • 参加者に当事者意識を持ってもらう:運営側がすべてを用意するのではなく、企画への意見募集やお題への投稿など、参加者が関われる余地を残します。自分の声が場に反映される実感が、継続的な参加の動機になります。
  • 双方向のやり取りを生む仕組みをつくる:投稿が一方通行で流れていくだけでは関係は深まりません。参加者同士がコメントし合えるテーマ設定や、企業からの問いかけなど、会話が往復するきっかけを意図的に用意します。
  • 反応は早く返す:寄せられた投稿や質問に運営側が素早く反応すると、参加者は「見てもらえている」と感じ、発言のハードルが下がります。立ち上げ初期ほど、投稿への初動の反応の早さが熱量の維持に効きます。
  • 新規メンバーを歓迎する:後から参加した人が輪に入りにくいと、せっかくの流入が定着しません。自己紹介の場を設ける、既存メンバーが声をかける文化をつくるなど、新しい参加者が馴染める導線を用意します。
  • ルールを定期的に見直す:コミュニティは成長とともに雰囲気や課題が変わります。立ち上げ時のルールに固執せず、参加者の増加や活動の変化に合わせて運営方針を見直し続けます。
  • 活動の頻度とリズムをつくる:定例のイベントや毎週のお題など、参加者が予定を立てられるリズムがあると活動が途切れにくくなります。無理のない頻度を運営体制に合わせて設計することが長続きの条件です。

これらに共通するのは、企業からの発信で終わらせず、参加者が主役になれる状態をつくることです。盛り上がりは自然に生まれるものではなく、運営側の継続的な働きかけによって育てていくものだと捉えると、打ち手を具体化しやすくなります。

コミュニティ運営でつまずきやすい失敗と対処法

続いて、運営の現場で起きやすいつまずきを、対処法とあわせて見ていきます。あらかじめ知っておくと、兆候が出たときに早く手を打てます。

  • 数ヶ月で停滞する:立ち上げ直後は盛り上がっても、企業側の発信が減ると投稿が止まりがちです。運営側が話題を投げ続ける役割を決め、企画のストックを用意しておくことで、失速を防ぎます。
  • 参加者が発言しない:見ているだけの参加者が多いと交流が生まれません。いきなり高度な投稿を求めず、一言で答えられる質問やリアクションから始められるよう、投稿のハードルを下げる工夫が有効です。
  • 統制と自由のバランスに悩む:参加しやすい雰囲気を保ちたい一方で、秩序も守りたい、というジレンマは多くの運営者が抱えます。明文化したルールと、運営者の柔軟な対応を組み合わせ、ルールで線を引く部分と場の空気に委ねる部分を分けて考えます。
  • 内輪化する:古参メンバーだけで盛り上がり、新規が入りにくくなると、コミュニティは閉じていきます。新規歓迎の仕組みや、誰でも参加できる定番の話題を用意し、常に外に開いた状態を保ちます。
  • 短期で成果を求めすぎる:売上などの事業成果はすぐには表れません。立ち上げ初期から短期の数字で評価すると、継続の判断を誤ります。初期は場の状態を示す指標で進捗を見る、という合意を社内で先に取っておきます。

運営者が疲弊しない体制とコミュニティマネージャーの役割

つまずきの中でも、とりわけ深刻なのが運営者の負担です。交流を促し、投稿に反応し、企画を回す作業は想像以上に手間がかかり、片手間の兼任では続きません。

この負担の重さは、自主運営の記録からもうかがえます。ある中小企業診断士が2021年1月に無料で立ち上げた専門家コミュニティは、Slackのメンバーが76人、常時アクティブなのは20名ほどという小規模なものでしたが、運営を1年続けた当事者は「運営者めっちゃキツイ」「熱量の維持がムズイ」といった率直な難しさを挙げています。

少人数でもこれだけの手応えがあるのですから、企業が規模の大きいコミュニティを回すなら、体制をあらかじめ設計しておくことが欠かせません。

出典・参考資料(1件)

体制づくりの中心になるのが、コミュニティマネージャーです。参加者への声かけ、投稿の活性化、イベント企画、寄せられた声の社内共有などを担う役割で、専任または明確な担当として配置することが望まれます。すべてを社内で抱えるのが難しい場合は、運営の一部または全部を外部の支援サービスに任せる選択肢もあります。

自社の体制とかけられる工数を踏まえ、内製・併用・代行のどれで進めるかを先に決めておくと、運営者一人に負担が集中する事態を避けられます。

目的別(ファン・顧客・社内)に見るコミュニティ運営の違い

コミュニティ運営は、誰を集めて何を狙うかによって、進め方も見るべき成果も変わります。ここでは代表的な3つの目的別に、対象・狙うゴール・主な指標・向く場面を並べて整理します。自社がどれに当てはまるかを踏まえると、この後のツール選びや指標設計の判断がしやすくなります。

← 横にスクロールできます →
タイプファンコミュニティ顧客コミュニティ社内コミュニティ
主な対象ブランド・商品のファン既存顧客(BtoB・BtoC)自社の従業員
狙うゴール長期的な愛着の醸成
リピート・口コミ・商品改善
活用促進・VoC収集
サポート負荷の軽減・LTV向上
部門間連携・ナレッジ共有
エンゲージメント向上
主な指標(KPI)会員数・投稿数・UGC数
NPS(顧客推奨度)・リピート率
アクティブ率・継続率
LTV・問い合わせ削減数
参加率・投稿数
エンゲージメントサーベイ・離職率
向く場面熱量の高い顧客がいるBtoC
リピートが重要な商材
導入後の定着が重要な商材
サブスク型サービス
リモート主体の組織
一体感を高めたい企業

ファンコミュニティ(ブランドのファン向け)

商品やブランドのファンを集め、熱量を高めてリピートや口コミ、商品改善につなげる形です。ファンの投稿や意見が蓄積され、新商品のアイデアや改善のヒントとして事業に還元される点が特徴です。先に挙げたヱビスの「YEBISU BEER TOWN」のように、ブランドの世界観を軸に大規模な会員と活発な投稿を集める例もあります。

狙うのはファンとの長期的な関係づくりで、短期の売上よりも継続的な愛着の醸成を重視します。

顧客コミュニティ(既存顧客の活用・サポート向け)

既存顧客を集め、製品の使い方の共有やユーザー同士の助け合い、要望の収集を行う形です。顧客の声(VoC)を直接集められるため、サポート負荷の軽減や、継続率・LTV(顧客生涯価値)の向上を狙えます。BtoB・BtoCを問わず、導入後の定着や活用促進が重要な商材と相性が良く、運営では顧客の声をいかに事業部門へ届けるかが鍵になります。

社内コミュニティ(従業員向け)

部署を超えた社員のつながりをつくり、ナレッジ共有やエンゲージメント向上を狙う形です。リモートワークで薄れがちな偶発的な交流を補い、部門間連携や心理的安全性の向上につながることが期待されます。参加の強制感が出ると形骸化しやすいため、気軽に参加できるテーマ設定と、経営層も関わる姿勢づくりが運営のポイントになります。

このように、同じ「コミュニティ運営」でも、目的が違えば集める相手・交流の設計・測る成果が変わります。自社の目的を一つに絞り切れない場合も、主たる狙いを決めてから場づくりに入ると、運営の軸がぶれにくくなります。

料金や機能は各社の資料でまとめて比較できます 【無料】DAO・コミュニティ支援の資料を
一括ダウンロードする

コミュニティ運営に使うツール・運営支援/代行の選び方と費用感

運営の進め方が見えてきたら、次は「何で運営するか」「どこまで自社でやるか」の検討に入ります。ここでは、ツールの選び方と、運営を外部に頼る場合の費用感を整理します。

無料SNS(Slack・Discord・LINE・Facebook)と専用ツールの違い

コミュニティの場は、無料または低コストで使えるツールと、専用のコミュニティツールに大きく分かれます。SlackやDiscord、LINEのオープンチャット、Facebookグループなどは、追加費用を抑えて手早く始められるのが利点です。まずは反応を見たい、小さく試したいという段階に向きます。

一方で、自社の顧客IDとの紐付け、CRMや購買データとの連携、ブランドに沿った画面設計、会員の行動データの分析といった要件が出てくると、専用ツールが選択肢になります。

無料ツールと専用ツールのどちらが合うかは、企業規模そのものよりも「コミュニティで何を達成したいか」で判断するのが適切です。参加者の反応をまず確かめたい段階なら無料ツールで足り、事業KPIに接続して継続的に運用したい段階になると専用ツールが活きてきます。

運営支援・代行の選び方と費用相場

社内に運営のノウハウや工数が足りない場合、外部の支援・代行サービスを使う方法があります。支援の範囲は、戦略設計や運営の助言にとどめるものから、コンテンツ企画・投稿の代行まで含む包括的なものまで幅があり、どこまで任せるかで費用が変わります。

公開されている料金例では、助言を中心としたプランが月額10万円程度から、担当者と二人三脚で運営を手伝う伴走型が月額20万円程度、運営を代行するプランが月額40万円以上とされています。業務範囲が広がるほど段階的に費用が上がる構造です(ファンブック株式会社のオンライン型プランの例)。

これは一社の公開料金であり、支援会社や業務範囲によって金額は変わるため、相場として一律に捉えるのではなく、複数社から見積もりを取って比較するのが確実です。

出典・参考資料(1件)

選ぶ際は、料金だけでなく、自社の目的に合った機能がそろっているか、担当者が直感的に使える操作性か、立ち上げ期に運用を支える伴走サポートがあるか、といった観点を合わせて確認します。立ち上げ初期は特に運営リソースが不足しがちなため、提供会社のサポート範囲を選定基準に含めると、停滞を避けやすくなります。

コミュニティ運営の成果の測り方(KPI)とビジネス上のメリット

最後に、運営の成果をどう測り、どう社内に説明するかを整理します。ここを設計しておくと、立ち上げ初期に予算が止まる事態を避けやすくなります。

成果を測るうえで大切なのは、最終的に達成したい目標と、その手前で進捗を確認する指標を分けて設計することです。コミュニティの成果は時間軸によって現れ方が変わるため、フェーズごとに見る指標を変えるのが現実的です。

コミュニティ運営の成果指標をフェーズ別に示した図解。立ち上げ期は場が健全に動いているかを見る指標として会員数・参加率・投稿数・アクティブ率、成長期は関係の深まりを見る指標としてUGC数・継続率・エンゲージメント、成熟期は事業・組織への影響を見る指標としてLTV・会員経由の売上・サポート負荷の軽減・離職率・エンゲージメントサーベイを挙げ、立ち上げ期から成熟期へ矢印でつながる。
  • 立ち上げ期:会員数・参加率・投稿数・アクティブ率など、場が健全に動いているかを示す指標で進捗を確認します。この段階で売上を求めると評価がぶれます。
  • 成長期:UGC(参加者による投稿・口コミ)の数や、会員の継続率・エンゲージメントなど、関係の深まりを示す指標を見ます。
  • 成熟期:LTVや会員経由の売上、顧客コミュニティならサポート負荷の軽減、社内コミュニティなら離職率やエンゲージメントサーベイのスコアなど、事業や組織への影響を示す指標で効果を測ります。

社内で予算や継続の合意を得るには、この指標の設計を立ち上げ前に関係者と共有しておくことが重要です。「短期の売上だけでは測らない」「初期は場の状態を示す指標で進捗を見る」という前提をあらかじめ握っておけば、成果が売上として表れる前に取り組みが止まってしまうのを防げます。

コミュニティ運営のビジネス上のメリット

こうして成果を積み上げるコミュニティ運営には、広告やSNS運用だけでは得にくいビジネス上のメリットがあります。既存顧客との継続的な接点からリピートや口コミを促せること、顧客の声を直接集めて商品・サービスの改善に生かせることが代表例です。さらに、参加者同士で疑問が解決してサポート負荷を抑えられること、社内であれば部門間連携やナレッジ共有が進むことも価値になります。

いずれも、一度きりの接触ではなく継続的な関係から生まれる価値です。新規獲得への依存を減らし、既にいる顧客や社員との関係を深める取り組みとして、コミュニティ運営の意義を社内で位置づけると、長期的な投資判断がしやすくなります。

コミュニティ運営を支えるサービス

ここまで整理した運営を、機能やサポートの面から支えるのが、専用のコミュニティ運営サービスです。目的や会員データの活用方針、収益化の必要性に応じて選択肢が分かれます。

大きく分けると、顧客やファンの声を集めて関係を深める基盤型と、会費制で収益化しながら運営するオンラインサロン型があります。自社の目的に近いタイプから見ていくと選びやすく、各サービスがどちらのタイプかは下の比較表の「タイプ」欄で確認できます。

基盤型のサービスは料金を個別見積もりとして公開していないことが多く、下表でも初期費用・月額は「要お問い合わせ」が中心です。公開されている手数料体系(会費連動の手数料など)は表に反映しています。確定した費用は各社の資料や問い合わせで確認してください。

主なコミュニティ運営サービスの比較

以下は、ここで紹介するコミュニティ運営サービスの比較表です。

← 横にスクロールできます →
サービス名24karatマーケティングプラットフォームFANTS(ファンツ)Commune(コミューン)coorum(コーラム)CAMPFIRE Community
提供会社24karat株式会社株式会社スタジアムコミューン株式会社株式会社Asobica株式会社CAMPFIRE
タイプNFT・トークン活用型
(Web3ロイヤリティ基盤)
オンラインサロン・
収益化コミュニティ型
顧客・ファン
コミュニティ型(SaaS)
顧客コミュニティ+
VoC分析型(SaaS)
オンラインサロン型
(マーケットプレイス型)
初期費用要お問い合わせ要お問い合わせ要お問い合わせ要お問い合わせ無料
月額費用要お問い合わせ要お問い合わせ
+コミュニティ決済手数料5%
要お問い合わせ要お問い合わせ無料
(売上手数料15%・外税)
主な特徴ノーコード管理画面でNFT・トークンを配布
Flowブロックチェーン採用
API連携で自社アプリに組込可
サブスク決済・ライブ配信・EC・講座機能を一体提供
専任ディレクターの立ち上げ支援
大手企業の導入実績多数
Salesforce・HubSpot等とAPI連携
最短2週間で開設
ノーコード構築+本音データ(VoC)の収集・分析
オリジナルブランドアプリ対応
運営代行オプションあり
初期費用・固定費ゼロの成果連動型
CAMPFIREの基盤上でサロン運営
詳細情報公式資料を見るサービス詳細を見る公式サイト公式サイト公式サイト

※2026年10月時点の各社公式情報にもとづく。初期費用・月額費用・手数料は変動する場合があるため、最新の条件は各サービスの公式情報・資料でご確認ください。

ここで取り上げた5つは、コミュニティ運営を支えるサービスの一例です。より多くのツールを選び方や機能、料金から見比べて検討したい場合は、次の記事でまとめて解説しています。

紹介する主なサービス

1. 24karatマーケティングプラットフォーム(24karat株式会社)

24karatマーケティングプラットフォームのウェブサイト

ブランドと顧客のつながりを深めるファンエンゲージメントを、専用アプリとノーコードの管理コンソールで運営できるプラットフォームです。24karat株式会社が提供し、NFTやトークンを使った特典・インセンティブの設計を通じて、従来のポイント施策とは異なる形でファンの行動を促せる点に特徴があります。

暗号資産に不慣れな参加者でも入りやすいよう、専門知識なしで利用できる設計がとられており、大手企業のファン施策でも採用されています。ポイントや会員ランクの先にある、新しいファンとの関係づくりを試したい企業に向く選択肢です。

2. FANTS(株式会社スタジアム)

FANTS(ファンツ)のウェブサイト

月額会費制のオンラインサロンやファンコミュニティを、専用アプリとサブスクリプション決済まで含めてまとめて運営できるサービスです。株式会社スタジアムが提供し、会員管理から決済、交流の場づくりまでをオールインワンで用意できるため、収益化を前提としたコミュニティ運営に向きます。

プランは参加人数の規模に応じて複数用意されており、コミュニティの決済手数料は売上の5%とされています。累計のクリエイター(コミュニティ)数は600を超え、累計取引額は30億円に達したと公表されています(2026年6月時点)。会費で運営を支えながらファンとの場をつくりたい事業者に適しています。

出典・参考資料(2件)

3. Commune(コミューン株式会社)

Commune(コミューン)のウェブサイト

企業と顧客が双方向に交流するコミュニティを、ノーコードで構築・運営できる専用SaaS型のサービスです。顧客の声(VoC)の収集・分析や、SalesforceやHubSpotなどのツールとの連携に対応し、コミュニティでの活動を顧客理解や事業施策に結び付けやすい設計になっています。

これまでに1,200を超えるコミュニティでの活用があるとされ、大手を中心に幅広い業種のBtoCブランドが自社の顧客コミュニティに導入しています。コミュニティの開設は最短2週間からとされ、関係構築と顧客理解を軸に据えたい企業に適した基盤といえます。

出典・参考資料(1件)

4. coorum(株式会社Asobica)

coorum(コーラム)のウェブサイト

ロイヤル顧客の本音データを集め、分析に生かすことを中核に据えた顧客コミュニティプラットフォームです。株式会社Asobicaが提供し、コミュニティ運営の機能に加え、顧客理解のためのリサーチや販促に使える機能もラインナップしています。

花王や明治、カルビー、丸亀製麺など、100社以上の導入企業が公式の導入事例ページで紹介されています。顧客の声を事業の意思決定に活用したい、ファンとの関係づくりを定量的に捉えたいという企業に向きます。

出典・参考資料(1件)

5. CAMPFIRE Community(株式会社CAMPFIRE)

CAMPFIRE Community(キャンプファイヤー コミュニティ)のウェブサイト

月額制のコミュニティやオンラインサロンを、初期費用をかけずに始められるサービスです。株式会社CAMPFIREが運営し、初期費用と年間更新費用は無料で、参加費総額に対する手数料のみがかかる成果連動型の料金体系が特徴です。

手数料は参加費総額の15%(外税)で、決済手数料と振込手数料はCAMPFIRE側が負担する形がとられています。まずはコストを抑えて有料コミュニティを試したい、会費制で小さく始めたいという個人や事業者が、最初の一歩として選びやすいサービスです。

まとめ

コミュニティ運営とは、企業が目的を持って人の集まる場をつくり、交流を活性化させながら継続的に育てていく取り組みです。立ち上げは、目的の設計からプラットフォーム選定、ルールづくり、メンバー募集、交流促進、成果確認という手順で進み、活性化には当事者意識を育てる双方向の仕組みと、運営側の継続的な働きかけが欠かせません。

運営者の負担は見落とされがちなつまずきの一つで、コミュニティマネージャーを中心とした体制を先に設計し、必要に応じて外部の支援・代行も検討することが長続きの条件になります。成果は時間軸でフェーズを分け、短期の売上だけで測らない前提を社内で共有しておくことが大切です。自社の目的に合う運営基盤の資料を見比べ、検討を進めてください。

料金や機能は各社の資料でまとめて比較できます 【無料】DAO・コミュニティ支援の資料を
一括ダウンロードする

よくある質問(FAQ)

Q. コミュニティ運営とは何ですか?

A. コミュニティ運営とは、企業が目的を持って顧客・社員などが集まる「場」をつくり、交流を活性化させながら継続的に育てていく取り組みです。メルマガやSNS運用のような企業からの一方向の発信と違い、参加者同士や参加者と企業の双方向のやり取りが場に蓄積されていきます。この蓄積が、顧客理解やリピート、社内の連携強化といった成果の土台になります。

Q. コミュニティ運営は無料のツール(Slack・Discordなど)と専用ツールのどちらで始めるべきですか?

A. 企業規模そのものではなく「コミュニティで何を達成したいか」で選ぶのが適切です。参加者の反応をまず確かめたい・小さく試したいという段階なら、Slack・Discord・LINEのオープンチャット・Facebookグループなど、無料または低コストで手早く始められるツールで足ります。

一方で、自社の顧客IDとの紐付けやCRM・購買データとの連携、ブランドに沿った画面設計、会員の行動データの分析といった要件が出てくると、専用のコミュニティツールが選択肢になります。

Q. コミュニティ運営は小規模な会社や少人数でも始められますか?

A. 少人数のスモールスタートは、むしろ推奨される始め方です。いきなり大規模な会員獲得を目指すより、熱量の高い既存顧客や関心の近い社員など少人数から小さく立ち上げ、反応を見ながら広げるほうが、運営体制が追いつかないまま形骸化するリスクを抑えられます。立ち上げ初期は運営リソースが不足しがちなため、使うツールや支援サービスのサポート範囲を選定基準に含めると、停滞を避けやすくなります。

Q. コミュニティ運営はどのくらいの体制(人数)で行う必要がありますか?

A. 必要な人数に決まりはありませんが、交流を促し、投稿に反応し、企画を回す中心役としてコミュニティマネージャーを、専任または明確な担当として配置することが望まれます。これらの作業は想像以上に手間がかかり、片手間の兼任では続きにくいためです。

すべてを社内で抱えるのが難しい場合は、運営の一部または全部を外部の支援サービスに任せる方法もあります。自社の体制とかけられる工数を踏まえ、内製・併用・代行のどれで進めるかを先に決めておくと、運営者一人に負担が集中する事態を避けられます。

Q. コミュニティ運営は成果が出るまでにどのくらいの期間がかかりますか?

A. 成果の種類によって、現れる時間軸が変わります。会員数・参加率・投稿数といった場の状態を示す指標は立ち上げから数ヶ月で見え始めますが、LTV(顧客生涯価値)や会員経由の売上といった事業成果は中長期で現れるのが一般的です。立ち上げ初期から短期の売上で評価すると判断を誤るため、フェーズごとに見る指標を分け、「初期は場の状態を示す指標で進捗を見る」という前提を社内で先に共有しておくことが大切です。

Q. コミュニティ運営を外部の支援・代行会社に依頼する場合の費用の目安は?

A. 費用は依頼する業務範囲によって大きく変わります。助言が中心のプランは月額10万円程度から、運営の代行まで含む包括的な支援は月額数十万円以上が、公開されている料金の例として見られます。金額は支援会社や範囲によって変わるため、複数社から見積もりを取って比較するのが確実です。

コミュニティ運営ツールの料金・資料を一括チェック

MCB FinTechカタログでは、コミュニティ運営に使えるツール・プラットフォームの最新資料をまとめて請求できます。機能や料金、対応範囲を比べられるので、自社の目的や規模に合う運営基盤を選ぶ際にご活用ください。

料金や機能は各社の資料でまとめて比較できます 【無料】DAO・コミュニティ支援の資料を
一括ダウンロードする

MCB FinTechカタログに掲載しませんか?

MCB FinTechカタログでは、掲載企業様を募集しています。マネックスグループの金融実務ノウハウを活かした独自の評価軸と検索設計により、導入検討者が最適なサービスを効率的に発見できる法人向け比較プラットフォームです。掲載後は管理画面から料金表や導入事例を随時更新でき、常に最新の情報を訴求可能。まずは下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

監修者

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産アナリスト

松嶋真倫

都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、日本経済新聞など国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。
記事内でご紹介している製品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修の範囲は記事の一般的な解説部分であり、比較表および各製品・サービスの紹介内容は監修の対象外です。

関連記事

新着記事

DAO・コミュニティ支援
おすすめの診断サービス